JPH0738139U - 肌着に貼付して用いる健康増進具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 サリチル酸メチル等の消炎鎮痛薬剤、マグネ
ット、電極板、もぐさ等の皮下刺激要素を、皮膚粘着剤
を用いることなく所望の部位、ツボに当接せせることに
より、かぶれ等の皮膚障害の発生を完全に無くし安心し
て同一部位に長時間、くり返し使用できる健康増進具を
提供する。 【構成】 布、不織布、和紙、ガーゼ等の可撓性の母材
１の片面１Ａに肌着用粘着剤層２を設けてその表面を剥
離シート３で被覆し、母材１の他の片面１Ｂ側に、例え
ば母材１に消炎鎮痛薬剤を含浸させるなど各種の皮下刺
激要素を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、人体の皮膚に直接接触するシャツ、腹巻、サポータ等の肌着に貼付 して用いる健康増進具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来より、例えば肩こり、腰痛、筋肉疲労、捻挫の治療用として皮下組織や毛 細血管を刺激する外用消炎鎮痛薬品を皮膚に貼付する治療具が普及している。こ の種の治療具は、皮膚に貼付するための、生ゴムを主成分とする粘着剤が用いら れているため、これが表皮の汗線等をふさぎ、長時間連続使用すると、かぶれ等 の皮膚障害を生じやすい欠点があった。

【０００３】 また、マグネットが発する磁場を皮下組織に作用させる治療具が普及している が、マグネットを皮膚の所定部位に固定しておくために粘着剤が用いられており 、長時間同一部位に使用すると、同様の皮膚障害を生ずる欠点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記に鑑み成されたものであって、皮膚表面をふさぐ皮膚粘着剤を使 用することなく、皮下組織に健康増進作用を与えることができ、従って、皮膚障 害がなく同一部位に安心して長時間、繰り返し使用できる健康増進具の提供を解 決課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の健康増進具は、布、不織布、プラスチックシート、紙等の可撓性母材 の片面に、肌着用粘着剤層が設けられ、他の片面に、消炎鎮痛薬剤含浸層、マグ ネット、正極と負極を構成する一対の電極または、電磁誘導により加熱される金 属板が設けられていることを特徴としている。

【０００６】

【作用】

肌着用粘着剤層を肌着の肌面に貼り付けてその肌着を着用すると、他の片面に 設けられている消炎鎮痛剤、マグネット、一対の電極または金属板が人体の皮膚 上の所定の部位に当接し、皮下組織に刺激を与える。

【０００７】

【実施例】

図１に本考案一実施例の側面図を示す。布、不織布、和紙、スポンジ等の可撓 性と含浸性を有する母材１の片面１Ａ（肌着側）に肌着用粘着剤層２が設けられ 、その表面が第１の剥離シート３で被覆されており、母材１の他の片面１Ｂ（人 体の皮膚側）からサリチル酸メチル、l-メントール等の消炎鎮痛薬剤が含浸され 、その表面が第２の剥離シート４で被覆されている。薬剤の含浸により母材１の 全部または他の片面１Ｂ側の一部に薬剤含浸層が形成されている。第１の剥離シ ート３は肌着用粘着剤が使用前に他の物に付着するのを防止するためのものであ り、第２の剥離シート４は使用前に薬剤成分が蒸発するのを防止するためのもの である。

【０００８】 この実施例の変形として、母材１を例えば不織布と、薬剤成分を含浸させたガ ーゼを重ね合わせたものにしてもよい。また、母材１の片面１Ａと、粘着剤層２ の間に、粘着剤成分が皮膚に影響を及ぼすのを防止するためプラスチックシート を介在させてもよい。

【０００９】 これを使用するときは、人体の部位に対応する肌着またはサポータの所望位置 に、シート３を剥離した肌着用粘着剤層２を貼り付け、シート４を剥離して肌に 着用または装着すれば、薬剤成分が皮下に浸透して所期の効果を奏する。

【００１０】 図２に本考案の他の実施例の側面図を示す。布、不織布、プラスチックシート 等の可撓性母材１の片面１Ａに肌着用粘着剤層２が設けられ、その表面が剥離シ ート３で被覆され、母材１に１個または複数個のマグネット（永久磁石）５が固 着されており、その皮膚に当接する磁極が母材１の他の片面１Ｂから露出してい る。

【００１１】 これを使用するときは、シート３を剥離して肌着またはサポータの所望位置に 貼り付けそれを着用すれば、マグネット５の発する磁力線が人体皮下組織に作用 して所期の効果を奏する。

【００１２】 図３に本考案のさらに他の実施例の側面図を示す。母材１の片面１Ａに肌着用 粘着剤層２と剥離シート３が設けられ、母材１の他の片面１Ｂに、例えば金箔よ りなる電極６と例えばアルミ箔よりなる電極７が所定の間隔を隔てて固着されて いる。

【００１３】 これを使用するときは、シート３を剥離して肌着またはサポータの所望位置に 貼り付けそれを着用すれば、電極６、７間の電界が人体皮下組織に作用して所期 の効果を奏する。

【００１４】 図４に本考案のさらに他の実施例の側面図を示す。母材１の片面１Ａに肌着用 粘着剤層２と剥離シート３が設けられ、母材１の他の片面１Ｂに電気導体となる 金属薄板８が固着され、その表面に、例えば「もぐさ」を主成分とする灸剤層９ が設けられている。

【００１５】 これを使用するときは、シート３を剥離して肌着またはサポータの所望位置に 貼り付けてそれを着用し、高周波磁気発生装置の出力コイルを金属薄板８の上に 近接させれば、金属薄板８が電磁誘導加熱され、この熱が「もぐさ」の有効成分 を蒸発させて皮下に浸透させる。

【００１６】 以上４種の実施例について説明したがこれらを組み合わせて、例えば、消炎鎮 痛薬剤とマグネット、電磁誘導加熱用金属板とマグネット、消炎鎮痛薬剤と一対 の電極板を併用して実施することもできる。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、生ゴムを主成分とする皮膚粘着剤を使用していないので、水 疱の発生、ウイルスによる疱疹、かゆみ、痛み等の皮膚障害が発生しない。従っ て、必要な部位に長時間くり返し治療を行うことが可能になった。

【図面の簡単な説明】

【図１】は本考案の実施例を示す模式的側面図である。

【図２】は本考案の他の実施例を示す模式的側面図であ
る。

【図３】は本考案のさらに他の実施例を示す模式的側面
図である。

【図４】は本考案のさらに他の実施例を示す模式的側面
図である。

【符号の説明】

１・・・・母材 ２・・・・肌着用粘着剤層 ３・・・・剥離シート ５・・・・マグネット ６・・・・電極 ７・・・・電極 ８・・・・金属板

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布等の可撓性母材の片面に、肌着用粘着
   剤層が設けられ、他の片面に、消炎鎮痛薬剤が含浸され
   ていることを特徴とする、肌着に貼付して用いる健康増
   進具。
2. 【請求項２】 布等の可撓性母材の片面に、肌着用粘着
   剤層が設けられ、他の片面に露出するようマグネットが
   固着されていることを特徴とする、肌着に貼付して用い
   る健康増進具。
3. 【請求項３】 布等の可撓性母材の片面に、肌着用粘着
   剤層が設けられ、他の片面に、正極と負極を構成する一
   対の電極が固着されていることを特徴とする、肌着に貼
   付して用いる健康増進具。
4. 【請求項４】 布等の可撓性母材の片面に、肌着用粘着
   剤層が設けられ、他の片面に、電磁誘導により加熱され
   る金属板が固着されていることを特徴とする、肌着に貼
   付して用いる健康増進具。