JPH0648610Y2 - イジェクト抑制機構 - Google Patents

イジェクト抑制機構

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JPH0648610Y2
JPH0648610Y2 JP1990035930U JP3593090U JPH0648610Y2 JP H0648610 Y2 JPH0648610 Y2 JP H0648610Y2 JP 1990035930 U JP1990035930 U JP 1990035930U JP 3593090 U JP3593090 U JP 3593090U JP H0648610 Y2 JPH0648610 Y2 JP H0648610Y2
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eject
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JP1990035930U
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Inventor
秀年 椛沢
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ティアツク株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はイジェクト抑制機構に係り、特にイジェクト操
作時ディスクカートリッジがホルダより飛び出すことを
防止するよう構成したイジェクト抑制機構。
従来の技術 ディスクカートリッジが装着される磁気ディスク装置で
は、イジェクト操作とともにホルダ内に挿入されたディ
スクカートリッジをコイルバネのバネ力を利用してイジ
ェクトするよう構成されている。この種の磁気ディスク
装置においてはイジェクト時ディスクカートリッジがバ
ネ力により勢いよく飛び出してしまうため、このディス
クカートリッジのイジェクト動作を抑制するイジェクト
抑制機構が設けられている。
従来のイジェクト抑制機構としては、例えばホルダにト
ーションバネを設け、トーションバネの一端がディスク
カートリッジの側面を押圧することによりディスクカー
トリッジの飛び出しを防止する構成の機構がある。又、
別のイジェクト抑制機構としては、ホルダに板バネを設
け、板バネの押圧力をディスクカートリッジに作用させ
てディスクカートリッジの飛び出しを防止するよう構成
された機構もある。
考案が解決しようとする課題 しかるに、上記イジェクト抑制機構では、トーションバ
ネを用いた場合、切欠がホルダの側面に設けられるた
め、ディスクカートリッジが斜めに挿入されると、この
切欠にディスクカートリッジが引っ掛かり挿入感が良く
ないといった課題がある。さらに、この場合、トーショ
ンバネの一端を直接ディスクカートリッジに押し付ける
ため、ディスクカートリッジのイジェクトが繰り返され
ると略同じ位置にトーションバネが当接し、ディスクカ
ートリッジが削れてしまうといった課題がある。又、上
記板バネを用いた機構では、板バネがディスクを上面か
ら押さえ付けている。そのため、板バネを用いたイジェ
クト抑制機構を用いた場合、板バネのバネ定数が大き
いためディスクカートリッジへの押圧力のばらつきが大
きい、板バネの応力が大きいため組付作業時に板バネ
が塑性変形を発生しやすい、ディスクカートリッジが
傷つかないように板バネに当接部分に絞り加工を施して
R形状としたり、又は合成樹脂を板バネに取付けること
が必要となり、板バネが硬い金属の場合絞り加工が難し
く、又板バネが柔らかい金属の場合塑性変形を生じやす
い、一方板バネに合成樹脂を取付けるとなると、アウト
サート成形工程又は熱かしめ工程等が必要となり、手間
がかかり製造コストが高価となる、板バネをホルダに
取付ける際、かしめ加工又は取付用の別部材を必要とす
るため部品点数が増えてコストアップにつながる等の課
題がある。
そこで、本考案は上記課題を解決したイジェクト抑制機
構を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 本考案は、ホルダ内に挿入されたディスクカートリッジ
のイジェクト動作を抑制するイジェクト抑制機構におい
て、 前記ホルダ内のカートリッジ挿入部に進退自在に設けら
れ、前記ホルダ内のディスクカートリッジの平面部に垂
直な方向から当接する当接部を有する押圧パットと、 前記ホルダの外壁に設けられ前記押圧パットを前記ディ
スクカートリッジに押圧するトーションバネと、 を具備してなる。
作 用 本考案は、トーションバネに押圧された押圧パットの当
接部が垂直な方向からディスクカートリッジの平面部に
当接することにより、ディスクカートリッジに安定した
制動力を作用させてディスクカートリッジの飛び出しを
防止できるだけなく、ディスクカートリッジの挿入時の
操作感を良好に保ち、且つ、押圧パットの当接部が垂直
な方向からディスクカートリッジの平面部に当接してデ
ィスクカートリッジが損傷することを防止できる。
実施例 第1図乃至第4図に本考案になるイジェクト抑制機構の
一実施例が適用された磁気ディスク装置を示す。
各図中、磁気ディスク装置1は3.5インチ用の装置であ
り、アルミダイキャスト製のフレーム2上にスライド部
材3と、スライド部材3の内側に設けられたホルダ4
と、ラッチレバー5とよりなるディスクカートリッジ装
着機構6を設けてなる。又、フレーム2上には図示しな
いヘッドキャリッジが設けられ、フレーム2の下面には
ディスク駆動モータが配設される。ホルダ4は板金をプ
レス等により折曲加工して第2図乃至第4図に示す形状
に形成される。即ち、ホルダ4は上面4a、両側面4b,4c,
下面4d,4eよりなり、内部にディスクカートリッジ(第
2図中1点鎖線で示す)が挿入されるカートリッジ挿入
部8を有する。両側面4b,4cにはプレス(バーリング加
工)により中空状の突出部9a〜9dが突出形成されてい
る。
ホルダ4の上面4aの両側略中央には一対の切り起し部1
0,11が設けられている。この切り起し部10,11はプレス
等により容易に形成され、両側面4b,4cと連続する支持
部10a,11aが上方に延出し、且つこの支持部10a,11aの前
後がコ字状(上方から見て)となるように外側へ折曲さ
れた嵌合部10b,10c,11b,11cを有する。
フレーム2はホルダ4の両側面4b,4c及びスライド部材
3の両側面3a,3bに対向するように起立する壁部2a,2bを
有する。この壁部2a,2bの略中間位置には上記ホルダ4
の切り起し部10,11が嵌合するガイド溝13(第1図に示
す)が設けられている。従って、ホルダ4は切り起し部
10,11の嵌合部10b,10c,11b,11cが上記ガイド溝13に嵌合
しているため、A,B方向への移動が規制され且つ上下方
向への移動のみが許容される。又、ホルダ4の突出部9a
〜9dはスライド部材13の両側面3a,3bに設けられた傾斜
溝14に嵌合する。
又、ホルダ4の上面4aには本考案の要部を構成するイジ
ェクト抑制機構15が設けられている。このイジェクト抑
制機構15はイジェクト操作時ディスクカートリッジ7の
イジェクト動作を抑制するように構成され、押圧パット
16と、トーションバネ17とよりなる。
第5図に示すように、押圧パット16はカートリッジ挿入
部8内へ進退自在に設けられており、ホルダ4の上面4a
には押圧パット16がディスクカートリッジ7を押圧でき
るように開口部18が穿設されている。又、ホルダ4の上
面4aには屈曲されたバネ掛止部19と、トーションバネ17
を押圧パット16の側方で支持する支持部20とが切り起さ
れている。
押圧パット16は合成樹脂により一体成形されている。第
6図及び第7図に示す如く、押圧パット16はベース16の
下面に山形に突出した当接部16bを有し、この当接部16b
が開口18に挿入され、ディスクカートリッジ7の上面
(平面部)に垂直な方向から当接するように取付けられ
る。又、ベース16aの上面にはバネ掛止溝16cを有する突
部16dが突出しており、ベース16aの縁部近傍にはホルダ
4のバネ掛止部19が嵌入する四角形状の孔16eが穿設さ
れている。
従って、押圧パット16は孔16eにホルダ4の上面4aより
突出するバネ掛止部19を嵌合させてホルダ4に固定され
る。トーションバネ17はコイル部がホルダ4の支持部20
に巻装されるように組付けられ、一端17aがバネ掛止部1
9に掛止され、他端17bが押圧パット16のバネ掛止溝16c
に嵌入係合する。そのため、押圧パット16はトーション
バネ17の一端17aによりバネ掛止部19から離脱不可状態
に係止され、且つ他端17aにより下方(ディスクカート
リッジ7方向)に押圧される。
上記構成になる磁気ディスク装置1において、ディスク
カートリッジ7の着脱動作につき説明する。ディスクカ
ートリッジ7がホルダ4のカートリッジ挿入部8内に挿
入されると、ラッチレバー5の当接部5aがB方向に押圧
され、ラッチレバー5がコイルバネ21に抗して時計方向
に回動する。これにより、ラッチレバー5によるスライ
ド部材3の係止が解除され、スライド部材3はコイルバ
ネ22の引張力によりA方向に摺動する。同時にスライド
部材3の傾斜溝14に嵌合する突出部9a〜9dが傾斜溝14の
移動とともに下方に押圧される。
ホルダ4は切り起し部10,11がフレーム3のガイド溝13
に嵌合して上、下方向への移動のみガイドされているの
で、上記スライド部材3のA方向への摺動動作とともに
下動してディスクカートリッジ装着位置に至る。尚、デ
ィスクカートリッジ7がホルダ4内のカートリッジ挿入
部8に挿入される過程で、上記イジェクト抑制機構15の
押圧パット16の当接部16bがディスクカートリッジ7の
上面に摺接する。しかしながら、押圧パット16が表面の
比較的柔らかい合成樹脂製であり、且つ当接部16aがB
方向に対して緩斜面となる形状に形成されているので、
ディスクカートリッジ7の挿入操作は軽い操作力で行な
える。又、ディスクカートリッジ7をホルダ4内に挿入
する際、押圧パット16の当接部16bがディスクカートリ
ッジ7の上面(平面部)を摺動するため、ディスクカー
トリッジ7の挿入動作のがたつきを防止してディスクカ
ートリッジ7の前端が磁気ヘッド(図示せず)に当接し
て損傷させることを防止できるとともに、押圧パット16
のディスクカートリッジ7の上面に対する摺動抵抗が軽
減されてディスクカートリッジ7が損傷することを防止
できる。
次に、イジェクト動作について説明する。スライド部材
3の前端にはイジェクト釦23が設けられており、このイ
ジェクト釦23をB方向に押圧操作すると、ラッチレバー
5のバネ21の引張力により、係止部5bがスライド部材3
のA,B方向の溝3cから横方向の溝3dへ移りラッチレバー
5が反時計方向に回動する。これによりラッチレバー5
の当接部5aはディスクカートリッジ7をA方向に押圧し
てイジェクトする。そのとき、押圧パット16の当接部16
aがトーションバネ17の押圧力によりディスクカートリ
ッジ7の上面を押圧しているので、ディスクカートリッ
ジ7は当接部16aとの摩擦力により制動されイジェクト
動作が抑制される。そして、ディスクカートリッジ7は
ホルダ4から飛び出すことが防止される。
尚、押圧パット16はトーションバネ17の一端17aに係止
され、且つ他端17bにより下方に押圧されているため、
孔16eを有する端部が支点CとなってD方向に回動附勢
される。よって、ディスクカートリッジ7に対する当接
部16bの押圧力はディスクカートリッジ7を効果的に制
動するように作用しうる。
上記のように、押圧パット16はトーションバネ17の押圧
力で附勢されているので、板バネ等と比べて安定した制
動力をディスクカートリッジ7に作用させることができ
る。又、押圧パット16が合成樹脂製であり表面が比較的
柔らかいため、ディスクカートリッジ7は繰り返しイジ
ェクト動作が行われても削られたりして損傷することが
ない。又トーションバネ17のバネ掛止部19がバネの掛止
と押圧パット16のホルダー4への固定の2つの役目を有
している。
又、上記実施例では押圧パット16を合成樹脂製とした
が、これに限らず、表面が柔らかい材質であれば他の材
質を用いても良いのは勿論である。又、押圧パット16の
当接部16aのみを合成樹脂製、あるいはフェルト、硬質
ゴム等により形成するようにしても良い。
考案の効果 上述の如く、本考案になるイジェクト抑制機構は、トー
ションバネに押圧された押圧パットの当接部が垂直な方
向からディスクカートリッジの平面部に当接するため、
ディスクカートリッジに安定した制動力を作用させてデ
ィスクカートリッジの飛び出しを防止できるとともに、
ディスクカートリッジをホルダ内に挿入する際のがたつ
きを無くして挿入時の操作感を良好に保つことができ
る。又、ディスクカートリッジをホルダ内に挿入する
際、あるいはディスクカートリッジをホルダからイジェ
クトする際、押圧パットの当接部がディスクカートリッ
ジの平面部を摺動するが、押圧パットが垂直な方向から
ディスクカートリッジの平面部に当接して摺動抵抗が軽
減されてディスクカートリッジが損傷することを防止で
きる。さらに、ディスクカートリッジをホルダ内に挿入
する際、ディスクカートリッジの挿入動作のがたつきを
防止してディスクカートリッジの前端が磁気ヘッドに当
接して磁気ヘッドを損傷させてしまうことを防止でき
る。又、側面よりの押圧タイプのようにホルダの側面に
切欠を設ける必要がないのでディスクカートリッジが引
っ掛からずに挿入される。さらに、押圧パットがホルダ
内に進退自在に設けられているので、ディスクカートリ
ッジのホルダ内におけるガタが大きくディスクカートリ
ッジと押圧パットとの距離が一定でない場合でもディス
クジャケットに対する押圧力を安定させることができる
等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案になるイジェクト抑制機構の一実施例が
適用された磁気ディスク装置の斜視図、第2図乃至第4
図はホルダ及びイジェクト抑制機構を説明するための正
面図、平面図、側断面図、第5図は押圧パットの動作を
説明するための拡大図、第6図及び第7図は押圧パット
の斜視図、底面図である。 1……磁気ディスク装置、3……スライド部材、4……
ホルダ、5……ラッチレバー、6……ディスクカートリ
ッジ装着機構、7……ディスクカートリッジ、8……カ
ートリッジ挿入部、15……イジェクト抑制機構、16……
押圧パット、17……トーションバネ、18……開口、19…
…バネ掛止部、20……支持部、23……イジェクト釦。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダ内に挿入されたディスクカートリッ
    ジのイジェクト動作を抑制するイジェクト抑制機構にお
    いて、 前記ホルダ内のカートリッジ挿入部に進退自在に設けら
    れ、前記ホルダ内のディスクカートリッジの平面部に垂
    直な方向から当接する当接部を有する押圧パットと、 前記ホルダの外壁に設けられ前記押圧パットを前記ディ
    スクカートリッジに押圧するトーションバネと、 を具備してなるイジェクト抑制機構。
JP1990035930U 1990-04-03 1990-04-03 イジェクト抑制機構 Expired - Lifetime JPH0648610Y2 (ja)

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JP1990035930U JPH0648610Y2 (ja) 1990-04-03 1990-04-03 イジェクト抑制機構

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JP1990035930U JPH0648610Y2 (ja) 1990-04-03 1990-04-03 イジェクト抑制機構

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JPH03130038U JPH03130038U (ja) 1991-12-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0454599Y2 (ja) * 1986-05-06 1992-12-22

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