JPH0647731U - 軸 受 - Google Patents

軸 受

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JPH0647731U
JPH0647731U JP8358092U JP8358092U JPH0647731U JP H0647731 U JPH0647731 U JP H0647731U JP 8358092 U JP8358092 U JP 8358092U JP 8358092 U JP8358092 U JP 8358092U JP H0647731 U JPH0647731 U JP H0647731U
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JP
Japan
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fluid
bearing
shaft
peripheral surface
housing
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Pending
Application number
JP8358092U
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English (en)
Inventor
博之 二家本
巧 木村
洋 宮野
孝嗣 山崎
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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Publication of JPH0647731U publication Critical patent/JPH0647731U/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/72Sealings
    • F16C33/74Sealings of sliding-contact bearings
    • F16C33/741Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid
    • F16C33/743Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap
    • F16C33/745Sealings of sliding-contact bearings by means of a fluid retained in the sealing gap by capillary action

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 封入流体のシール性の向上を図るとともに、
遠心力によって発生する圧力を軸受内向きに作用させる
ための構造を簡単にした軸受を提供する。 【構成】 テーパ部6を内側の部材3の外周面に設けた
ことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、軸受、特に流体軸受の流体封入の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の軸受としては、たとえば図13に示すようなものがある。すな わち、この軸受100は、互いに同心的に相対回転自在に配設した2部材として の外側の部材であるハウジング101と内側の部材であるシャフト102と、そ のハウジング101とシャフト102間の微小間隙103内に封入されている流 体104とから成っている。
【0003】 そして、封入流体104の漏洩を防止するために以下の構造となっている。
【0004】 流体104が封入されている端部となる軸受端部のハウジング101の軸方向 端部において、図13(b)に示すように微小間隙103が徐々に大きくなるテ ーパ部105が形成されている。
【0005】 したがって、そのテーパ部105の部分では流体104が満たされる隙間10 6が徐々に大きくなるため、流体104の表面張力で、隙間106の狭い方向へ の圧力が発生する。この現象を利用して封入流体104の漏洩を防止している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、テーパ部105をハウジング1 01側に設けたため、シャフト102又はハウジング101が回転したときの遠 心力は、テーパ部105の部分において図13(c)に示すような力の成分によ って表せられる。
【0007】 その力の成分は、図13(c)より、B1 は流体が受ける遠心力で、B1in は テーパ部105におけるテーパ面107で軸受内向きに働く遠心力の成分で、B 1out はテーパ面107で軸受外向きに働く遠心力の成分となり、B1in <B1out となる。
【0008】 したがって、シャフト102又はハウジング101が回転したときに遠心力に よって発生する圧力が、軸受外向きに作用し、高速回転時には、流体104の表 面張力成分に対して遠心力成分が勝るため、流体104の漏れが生じてしまいシ ール性が悪い。
【0009】 そこで、図14に示す軸受がある(特開平1−120426号公報参照)。す なわち、この軸受200は、ハウジング101の軸方向端部の外周に、環状の保 持部材201を設けて、その保持部材201の環状溝202内に、磁性体の環状 ポールピース203と、厚さ方向に異極を配置した環状磁石体204とを重ね合 わせたシール体205を嵌入、固定したものである。
【0010】 そして、環状ポールピース203の内周部には、図14(b)に示すように、 軸方向外側に向けてシャフト102寄りに傾斜するテーパ部206を形成し、回 転時遠心力によって発生する圧力が、軸受内向きに作用するようにしたものであ る。このように、環状ポールピース203の内周部に、テーパ部206を形成し たことに伴って、本従来例ではシャフト102にフランジ207を設けて、その フランジ207の外周部を前記テーパ部206と相対向させている。
【0011】 したがって、軸受200においては、回転時遠心力によって発生する圧力を、 軸受内向きに作用させるために、ハウジングの軸方向端部の外周にシール体20 5を設け、さらにはシャフト102にフランジ207を設けており、構造が複雑 となっている。
【0012】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、封入流体のシール性の向上を図るとともに、遠心力によって発 生する圧力を軸受内向きに作用させるための構造を簡単にした軸受を提供するこ とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に微小間隙を介 して相対回転自在に配設した2部材と、前記2部材の外側の部材の軸方向端部と 相対向する内側の部材間に設けた前記微小間隙を徐々に大きくするテーパ部と、 前記微小間隙内に介在し、前記テーパ部にて封入した流体とからなる軸受におい て、前記テーパ部を内側の部材の外周面に設けたことを特徴とする。
【0014】
【作用】
上記構成の軸受にあっては、外側の部材の軸方向端部と相対向する内側の部材 間に設けられる2部材間の微小間隙を徐々に大きくするテーパ部を、内側の部材 の外周面に設けたことにより、2部材の相対回転時に生じる遠心力は、外側の部 材の内周面が、たとえば水平面の場合、軸受内部方向と外部方向に等分されるた め、従来のように外側の部材にテーパ部を設けた場合と比べて、流体の表面張力 による流体の封入に対し悪影響を及ぼす軸受外部方向の力の成分を小さくするこ とができる。したがって、封入流体のシール性の向上が図れる。
【0015】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る軸 受を示す図1において、1は軸受本体を示しており、この軸受1は、概略、互い に同心的に相対回転自在に配置した2部材としての外側の部材であるハウジング 2と内側の部材であるシャフト3と、そのハウジング2とシャフト3間の微小間 隙4内に封入されている流体5とから成っており、ハウジング2の軸方向端部の 内周面に相対向するシャフト3の外周面に微小間隙4を徐々に大きくするテーパ 部としてのテーパ溝6が設けられている。
【0016】 ハウジング2は、両端を開口する円筒状で、その内周にシャフト3が配設され て相対回転自在になっている。
【0017】 そして、封入流体5の漏洩を防止するために以下の構造としている。
【0018】 流体5が封入されている端部となる軸受端部のハウジング2の軸方向両端部の それぞれの端部の内周面に、その内周面と相対向するシャフト3の外周面に微小 間隙4を徐々に大きくするテーパ溝6が、軸方向ハウジング2の端部より若干外 側の位置まで形成している。
【0019】 したがって、テーパ溝6の部分では流体5が満たされる隙間7が徐々に大きく なるため、流体5の表面張力で、隙間7の狭い方向への圧力が発生する。この現 象を利用して流体5の漏洩を防止している。
【0020】 上記構成の軸受にあっては、テーパ部としてのテーパ溝6をシャフト3側に設 けていることから、シャフト3又はハウジング2の回転時に生じる遠心力は、図 1(c)に示すような力の成分となる。
【0021】 この力の成分は、図1(c)より、B2 は流体5が受ける遠心力で、B2in は ハウジング2の内周面で軸受内向きに働く遠心力の成分で、B2outはハウジング 2の内周面で軸受外向きに働く遠心力の成分となり、B2in =B2outとなる。す なわち、上記遠心力は、ハウジング2の内周面で軸受内部方向と外部方向に等分 されるため、従来技術のようにハウジング101側にテーパ部105を設けた場 合と比べて、軸受外部方向への力の成分が小さくなる。
【0022】 したがって、流体5の表面張力による流体5の封入効果に対し、悪影響を及ぼ す軸受外向きの成分を小さくすることができ、シール性の向上を図ることができ る。
【0023】 また、上記シール性の向上を図るために、シャフト3の外周面にテーパ溝6を 設けるのみで良いため、構造が簡単である。
【0024】 図2には、本考案の第2実施例が示されている。本実施例は、上記第1実施例 において、シャフト3のテーパ溝6と相対向するハウジング2の内周面に軸方向 外側に向けてシャフト3寄りに傾斜する傾斜部8を形成したものである。
【0025】 そのため、回転時に生じる遠心力は、図2(b)に示すような力の成分となる 。図2(b)より、B3 は流体5が受ける遠心力で、B3in はハウジング2の傾 斜部8における傾斜面81で軸受内向きに働く遠心力の成分で、B3outはハウジ ングの傾斜面81で軸受外向きに遠心力の成分となり、B3in >B3outとなる。 したがって、軸受外部方向への成分を上記第1実施例よりさらに小さくすること ができ、さらにシール性の向上が図られる。その他の構成および作用については 第1実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その 説明は省略する。
【0026】 図3には、本考案の第3実施例が示されている。この軸受11は、シャフト3 1と、そのシャフト31の外周面より半径外方に突出した突出部32と、突出部 32の外周面および両端面と微小間隙41,41´を有して相対回転自在に配設 されるハウジング21と、ハウジング21とシャフト31との摺動面部における 微小間隙41,41´に封入される流体5とからなっている。
【0027】 シャフト31の突出部32の軸方向ほぼ中央部には全周にわたって溝9が形成 されており、この溝9内にも流体5が介在されている。
【0028】 ハウジング21は、シャフト31の突出部32の外周面と微小間隙41を介し て配置され、突出部32の両端部より段差部22を有して軸方向外側に伸びる円 筒部23と、突出部32の両端面と微小間隙41´を介して配置され、円筒部2 3の段差部22に固着されるフランジ部24とから構成されており、流体5はフ ランジ部24の内周面とシャフト3の外周面間まで満たされて封入されている。
【0029】 このフランジ部24は、環状で、断面矩形状である。そして、このフランジ部 24の内周面と相対向するシャフト31の外周面には、半径方向内方に傾斜する テーパ部61が形成されている。
【0030】 したがって、テーパ部61の部分では、流体5が満たされる隙間71が、徐々 に大きくなるため、流体5の表面張力で、隙間71の狭い方向への圧力が発生し 、これにより流体5の漏洩を防止している。
【0031】 本実施例においては、回転時スラスト面であるフランジ部24の突出部32側 端面と突出部32の端面間に生じる遠心力が直角に作用し、より強力に流体5を 保持することができる。その他の作用については上記各実施例と同一なので、そ の説明は省略する。
【0032】 図4には、本考案の第4実施例が示されている。本実施例は、第3実施例にお いて、フランジ部24の内周面にも半径方向内方に傾斜する傾斜部82を設けた ものである。その他の構成および作用については第3実施例と同一なので、同一 の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0033】 図5には、本考案の第5実施例が示されている。本実施例は、第4実施例にお いて、フランジ部24の傾斜部82の軸方向外側の先端に、半径方向内方に突出 する突起部25を設けたものである。これはある条件によっては(振動やマラン ゴニ効果等)流体5が図5(b)に示すように軸方向外側に拡がる場合があり、 これを防ぐためのものである(遠心力の作用だけでは、対処できない場合)。
【0034】 図6には、本考案の第6実施例が示されている。本実施例は、第3実施例にお いて、ハウジング21の円筒部23の内周面との摺動面部のシャフト31の突出 部32の外周面に、各フランジ部24の内周面とシャフト31のテーパ部61間 の隙間71と対応して、微小間隙41を徐々に大きくする突出部テーパ部62を 設けたものであり、ハウジング21の円筒部23の軸方向ほぼ中央部に半径方向 に貫通する孔26が形成され、上記摺動面部の軸方向ほぼ中央部を大気開放とし て、軸受全体のトルクを下げたものである。その他の構成および作用については 第3実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その 説明は省略する。
【0035】 図7には、本考案の第7実施例が示されている。本実施例は、第3実施例にお いて、フランジ部24とシャフト31のテーパ部61間に表面張力により封入さ れ、保持されている流体5の拡がりを、第5実施例のように突起部25を設ける のではなく、フランジ部24の内周面とシャフト31のテーパ部61に揆流体剤 を塗って(図中X印部分)防止したものである。その他の構成および作用につい ては第3実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、 その説明は省略する。
【0036】 図8には、本考案の第8実施例が示されている。本実施例は、第3実施例にお いて、上記第5,第7実施例のように流体5の拡がりを防止するために、フラン ジ部24の内周面とシャフト31のテーパ部61にネジシール10を設けたもの である。その他の構成および作用については第3実施例と同一なので、同一の構 成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0037】 尚、上記第6実施例においては、ハウジング21の円筒部23の内周面との摺 動面部のシャフト31の突出部32の外周面およびフランジ部24の内周面と相 対向するシャフト31の外周面に突出部テーパ部62およびテーパ部61を設け ているため、それぞれの部分の加工精度を上げる必要がある。特に高精度のもの では、前者に、グルーブ,レイリーステップを設けるが、フランジ部24の内周 面およびシャフト31のテーパ部61の精度が悪いと、隙間71の流体5が表面 張力では保持されない問題があった。また、この隙間71をあまり小さくすると 精度が悪くなる。
【0038】 そこで、上記問題点を解決するものとして、図9に本考案の第9実施例が示さ れている。この実施例は、図15に示されている軸受300の問題点についても 対処するものである。
【0039】 この軸受300は、第3実施例において、フランジ部24の内周面に相対向す るシャフト31の外周面にテーパ部61を設けておらず、フランジ部24の突出 部32の端面側でシャフト31側の角部にテーパ28を設けたものであり、余分 の流体5はそのテーパ28の部分にしかないため、余分の流体5は少なく、軸受 の寿命が短かった。
【0040】 そして、第9実施例は、第6実施例において、フランジ部24の内周面に相対 向するシャフト31の外周面にテーパ部61を設けず、水平面として、フランジ 部24の突出部32の端面側でシャフト31側の角部に微小間隙41´が徐々に 大きくなるテーパ28Aを設けたものである。
【0041】 そして、図9(b)に示すようにハウジング21の円筒部23の内周面とのラ ジアル摺動部Rのシャフト31の突出部32の外周面の突出部テーパ部62のテ ーパ角を2〜20°位とし、シャフト31の突出部32の端面とのスラスト摺動 部Sのフランジ部24のテーパ28Aのテーパ角を10〜90°とする。
【0042】 このようにテーパ角を設定することにより、静止時、流体5は図9(c)に示 すように、テーパ28Aの部分の表面張力R1 と、シャフト31の突出部32の テーパ部61の部分の表面張力R2 とがR1 =R2 で釣り合っている。
【0043】 一方、動作時は、図9(d)に示すようにスラスト摺動部Sの流体5である油 には遠心力が作用し、これが表面張力とバランスする(図中境界Y)。尚、図9 (d)中Xは静止時の油−空気の境界面、Yは動作時の油−空気の境界面で、Z は蒸発による境界の後退である。
【0044】 長時間動作後や高温下での放置により流体5である油が蒸発し、油−空気境界 面が各摺動部に達すると精度が低下する。
【0045】 本実施例では、第6実施例に比べ加工精度確保は容易であり、又ラジアル摺動 部Rのテーパ部61が長いため、図15に示される軸受300に比べ長時間の運 転が可能である。
【0046】 また、ハウジング21の円筒部24の軸方向ほぼ中央部の内周面とシャフト3 1の突出部32の突出部テーパ部61間の外周面間に空気層51を設けたため、 フルスパンのものに比べトルク損失が低い。孔26は、流体5である油の注入と 空気孔として使える。尚、孔26は流体5である油注入後塞いでも良い。その他 の構成および作用については第6実施例と同一なので、同一の構成部分について は同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0047】 図10及び図11には、本考案の第10実施例及び第11実施例が示されてい る。これら実施例は、第9実施例において、ラジアル摺動部Rであるシャフト3 1の突出部32のテーパ部61の狭くなる方の境に段差33を設けたものが第1 0実施例で、第11実施例は流体5である油の油ダメとして油ダメ溝34を設け たものである。いずれも、エア巻き込みを防止したものである。その他の構成お よび作用については第9実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の 符号を付して、その説明は省略する。
【0048】 図12には、本考案の第12実施例が示されている。ハウジング21は、摺動 によって温度が上昇するため、流体5が蒸発し易い。そこで、本実施例は、第9 実施例において、孔26の開口端に、空気のみを通す分離膜29を設けて、蒸発 を少なくしたものである。尚、分離膜29でなく同じ機能を有したフィルター材 でも良い。その他の構成および作用については第9実施例と同一の構成部分につ いては同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0049】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、外側の部材の軸方向端部と 相対向する内側の部材間に設けられる2部材間の微小間隙を徐々に大きくするテ ーパ部を、内側の部材の外周面に設けたことにより、2部材の相対回転時に生じ る遠心力は外側の部材の内周面が、たとえば水平面の場合、軸受内部方向と外部 方向に等分されるため、従来のようにテーパ部を外側の部材に設けた場合に比べ て流体の表面張力による流体の封入に対し悪影響を及ぼす軸受外部方向の力の成 分を小さくすることができる。したがって、封入流体のシール性の向上が図れる 。
【0050】 また、上記シール性の向上を図るために、内側の部材の外周面にテーパ部を設 けるだけで良く構造が簡単である。
【提出日】平成6年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 したがって、シャフト102又はハウジング101が回転したときに遠心力に よって発生する圧力が、軸受外向きに作用し、高速回転時には、流体104の表 面張力成分に対して遠心力成分が勝る場合が生じるため、流体104の漏れが生 じてしまいシール性が悪い。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】 図6には、本考案の第6実施例が示されている。本実施例は、第3実施例にお いて、ハウジング21の円筒部23の内周面との摺動面部のシャフト31の突出 部32の外周面に、各フランジ部24の内周面とシャフト31のテーパ部61間 の隙間71と対応して、微小間隙41を徐々に大きくする突出部テーパ部62を 設けたものであり、ハウジング21の円筒部23の軸方向ほぼ中央部に半径方向 に貫通する孔26が形成され、上記摺動面部の軸方向ほぼ中央部を大気開放とし て、軸受全体のトルク損失を下げたものである。その他の構成および作用につい ては第3実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、 その説明は省略する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】 そして、図9(b)に示すようにハウジング21の円筒部23の内周面とのラ ジアル摺動部Rのシャフト31の突出部32の外周面の突出部テーパ部62のテ ーパ角を2〜20°位とし、シャフト31の突出部32の端面とのスラスト摺動 部Sのフランジ部24のテーパ28Aのテーパ角を2〜45°とする。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】 図10及び図11には、本考案の第10実施例及び第11実施例が示されてい る。これら実施例は、第9実施例において、ラジアル摺動部Rであるシャフト3 1の突出部32のテーパ部61の狭くなる方の境に段差33を設けたものが第1 0実施例で、第11実施例は溝34を設けたものである。いずれも、エア巻き込 みを防止したものである。その他の構成および作用については第9実施例と同一 なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】 図12には、本考案の第12実施例が示されている。ハウジング21は、摺動 によって温度が上昇するため、流体5が蒸発し易い。そこで、本実施例は、第9 実施例において、孔26の開口端に、空気のみを通す分離膜29を設けて、蒸発 を少なくしたものである。その他の構成および作用については第9実施例と同一 の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は本考案の一実施例に係る軸受の要
部縦断面図であり、同図(b)は同図(a)のA部拡大
図であり、同図(c)は同図(b)をさらに拡大したも
ので、回転時の力の成分を示す図である。
【図2】図2(a)は本考案の第2実施例に係る要部縦
断面図であり、同図(b)は同図(a)をさらに拡大し
たもので、回転時の力の成分を示す図である。
【図3】図3(a)は本考案の第3実施例に係る全体縦
断面図であり、同図(b)は同図(a)のB部拡大図で
ある。
【図4】図4は本考案の第4実施例に係る要部縦断面図
である。
【図5】図5(a)は本考案の第5実施例に係る要部縦
断面図であり、同図(b)はフランジ部における流体の
拡がりを示す要部縦断面図である。
【図6】図6(a)は本考案の第6実施例に係る半縦断
面図であり、同図(b)は同図(a)の側面図である。
【図7】図7は本考案の第7実施例に係る要部縦断面図
である。
【図8】図8は本考案の第8実施例に係る要部縦断面図
である。
【図9】図9(a)は本考案の第9実施例に係る全体縦
断面図であり、同図(b)は同図(a)のC部拡大縦断
面図であり、同図(c)は流体の表面張力の釣り合いを
示した模式図であり、同図(d)は流体の表面張力の各
条件における境界面を示した要部縦断面図である。
【図10】図10は本考案の第10実施例に係る要部縦
断面図である。
【図11】図11は本考案の第11実施例に係る要部縦
断面図である。
【図12】図12は本考案の第12実施例に係る半縦断
面図である。
【図13】図13(a)は第1の従来の軸受の縦断面図
であり、同図(b)は同図(a)のD部拡大図であり、
同図(c)は同図(b)をさらに拡大したもので、回転
時の力の成分を示す図である。
【図14】図14(a)は第2の従来の軸受の全体縦断
面図であり、同図(b)は同図(a)の要部拡大図であ
る。
【図15】図15は第3の従来の軸受の半縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1,11 軸受 2,21 ハウジング 22 段差部 23 円筒部 24 フランジ部 25 突起部 26 孔 27 ネジシール 28 テーパ 29 分離膜 3,31 シャフト 32 突出部 33 段差 34 油ダメ溝 4,41,41´ 微小間隙 5 流体 51 空気層 6 テーパ溝(テーパ部) 61 テーパ部 62 突出部テーパ部 7,71 隙間 8,82 傾斜部 81 傾斜面 9 溝 10 ネジシール
【手続補正書】
【提出日】平成6年2月8日
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】 1,11 軸受 2,21 ハウジング 22 段差部 23 円筒部 24 フランジ部 25 突起部 26 孔 27 ネジシール 28 テーパ 29 分離膜 3,31 シャフト 32 突出部 33 段差 34 4,41,41′ 微小間隙 5 流体 51 空気層 6 テーパ溝(テーパ部) 61 テーパ部 62 突出部テーパ部 7,71 隙間 8,82 傾斜部 81 傾斜面 9 溝 10 ネジシール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 山崎 孝嗣 神奈川県藤沢市辻堂新町4−3−1エヌオ ーケー株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に微小間隙を介して相対回
    転自在に配設した2部材と、 前記2部材の外側の部材の軸方向端部と相対向する内側
    の部材間に設けた前記微小間隙を徐々に大きくするテー
    パ部と、 前記微小間隙内に介在し、前記テーパ部にて封入した流
    体とからなる軸受において、 前記テーパ部を内側の部材の外周面に設けたことを特徴
    とする軸受。
JP8358092U 1992-11-11 1992-11-11 軸 受 Pending JPH0647731U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4738835B2 (ja) * 2005-02-18 2011-08-03 Ntn株式会社 動圧型軸受装置
WO2012144288A1 (ja) * 2011-04-18 2012-10-26 Ntn株式会社 流体動圧軸受装置

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