JP3035201U - 磁性流体の滲み防止付シャフト - Google Patents

磁性流体の滲み防止付シャフト

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JP3035201U
JP3035201U JP1996008747U JP874796U JP3035201U JP 3035201 U JP3035201 U JP 3035201U JP 1996008747 U JP1996008747 U JP 1996008747U JP 874796 U JP874796 U JP 874796U JP 3035201 U JP3035201 U JP 3035201U
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magnetic fluid
shaft
magnetic
polymer film
seal
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JP1996008747U
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博久 石崎
昇 山角
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Ferrotec Material Technologies Corp
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Ferrotec Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば情報産業における磁気記録媒体を駆動
するスピンドルモータ等に用いられる回転シャフトにお
ける磁性流体のにじみを防止する。 【解決手段】 周面を磁性流体(3)シールによってシ
ールしてなるシャフト(1)において、磁性液体のにじ
み防止部分のシャフト表面に磁性流体に対して大きな接
触角を有する高分子膜(2)を付設してなるものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば情報産業における磁気記録媒体を駆動するスピンドルモー タ等に用いられる回転シャフトであって、磁気流体シールされるものの改良に関 する。
【0002】
【従来の技術】
磁性流体を利用したシール装置は、パソコンやワープロ等の磁気記録媒体を駆 動させるユニットにおいて、2つの目的をもって使用されている。1つは駆動ス ピンドルモータ内部より磁気記録媒体によって有害な物質が放出されないように シールすること、又、他の1つは磁気記録媒体に発生した静電気を導電性磁性流 体を使用した磁性シールによりアースすることである。かかるシール装置は、駆 動シャフトの外周部を取囲むように配置されたシール体を有している。シール体 は環状マグネットの両面に環状ポールピースを貼着しており、各ポールピースの 内周面と駆動シャフトの外周面との間に磁性流体を介在させて、この磁性流体に よってシール機能を果している。そして、従来は磁性流体の接触面に、テフロン 等の撥油膜処理を施したり(特公昭60−48668号公報)、もしくはフッ素 系界面活性剤(特開平4−191574号公報参照)やイソステアリン酸(特開 平2−89878号公報参照)を吸着させ極性をなくす等の処理を施していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
かかる磁性流体シール部の構造は、上述した目的は充分に果たしているが、シ ャフトとシール構造の磁性流体の接触部において、磁性流体がシール部分から外 部へにじみ出す現象が時として観測される。この考案は、かかるにじみ現象を完 全に止め、導電性を確保することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、周面を磁性流体シールをもってシールしてなるシャフトにおいて 、磁性流体のにじみ防止部分のシャフト表面に、磁性流体に対して大きな接触角 を有する高分子膜を付設してなることを特徴とする磁性流体のにじみ防止付シャ フトである。
【0005】 パーソナルコンピュータやワープロ等の磁気記録媒体を駆動させるモータシャ フトは概ね金属により作られているので磁性流体とのヌレ性は極めて良好で、そ の間の接触角は極めて小さい。多くの場合、シャフトの表面は鏡面仕上げされて おらず荒い面をもっているので、表面の凹凸を伝って、磁性流体は毛細管現象に より、又、界面活性剤の極性によりにじみ出る。磁性流体がにじみ出ると環境に 影響を与える。そこで、この考案では、磁性流体がにじみ出る部分に、磁性流体 に対して大きな接触角を有する高分子膜を付設するのであるが、高分子膜として はフッ素樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等が使用可能である。又、かかる高 分子膜を付設する箇所は、シャフト上で、汚染を最もきらう磁気記録媒体側だけ でもよいが、磁性流体シール部を挾んで反対側にも同じく高分子膜を付設しても よい。高分子膜の付設の仕方は、シャフト表面にそのまま鉢巻き状に塗布するか 、あるいはシャフト表面に高分子膜の厚さ相当の環状溝を形成し、その環状溝内 に高分子膜を形成するか、いずれの方法でもよい。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下図面に基づいてこの考案の実施例を示す。 実施例1 図1において1はモータシャフトであり、例えば磁気記録媒体を駆動するため のものである。5はモータシャフト1を取巻く環状マグネットであり、4は該環 状マグネットを挾むポールピースである。3は磁性流体で、環状マグネット5の 磁束の作用によりシールを形成する。2は磁性流体3によるシールの両側のモー タシャフト1の表面に形成した鉢巻状の高分子膜である。高分子膜としては商品 名テフロンAF(三井デュポン・フロロケミカル社製アモルファス・フルオロポ リマー)をスクリーン印刷もしくは転写等により被覆したもので、膜厚としては 50μm以下で充分である。
【0007】 実施例2 図2に示すように、まず(イ)モータシャフト1の表面に溝6を形成し、つい で(ロ)該溝6に商品名テフロンAFを滴下し、常温乾燥することにより溝6内 に固定する。このように構成することにより、高分子膜2がモータシャフト1の 表面から盛り上ることがなく寸法管理が容易となる。
【0008】
【考案の効果】
この考案によれば、磁性流体シールにおける磁性流体のしみ出しを完全に止め ることができ、導電性を確保するとともに、例えばコンピュータ等の駆動モータ 部より外部磁気記録部への防塵については問題なくなる。にじみ防止の高分子膜 をシャフトの磁気流体シール部の磁気記録部側ばかりでなく、その反対側にも設 けることによって、より完全に目的を達成することができる。又、高分子膜はシ ャフトに環状溝を設け、その中に埋め込むことによって、高分子膜の盛り上りを なくし、組立て部品の寸法管理が容易となる。
【提出日】平成8年9月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、例えば情報産業における磁気記録媒体を駆動するスピンドルモー タ等に用いられる回転シャフトであって、磁流体シールされるものの改良に関 する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】
磁性流体を利用したシール装置は、パソコンやワープロ等の磁気記録媒体を駆 動させるユニットにおいて、2つの目的をもって使用されている。1つは駆動ス ピンドルモータ内部より磁気記録媒体にって有害な物質が放出されないように シールすること、又、他の1つは磁気記録媒体に発生した静電気を導電性磁性流 体を使用した磁性シールによりアースすることである。かかるシール装置は、駆 動シャフトの外周部を取囲むように配置されたシール体を有している。シール体 は環状マグネットの両面に環状ポールピースを貼着しており、各ポールピースの 内周面と駆動シャフトの外周面との間に磁性流体を介在させて、この磁性流体に よってシール機能を果している。そして、従来は磁性流体の接触面に、テフロン 等の撥油膜処理を施したり(特公昭60−48668号公報)、もしくはフッ素 系界面活性剤(特開平4−191574号公報参照)やイソステアリン酸(特開 平2−89878号公報参照)を吸着させ極性をなくす等の処理を施していた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の要部の断面図である。
【図2】他の実施例の要部の説明図である。
【符号の説明】
1 モータシャフト 2 高分子膜 3 磁性流体 4 ポールピース 5 環状マグネット 6 溝

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面を磁性流体シールによってシールし
    てなるシャフトにおいて、磁性流体のにじみ防止部分の
    シャフト表面に磁性流体に対して大きな接触角を有する
    高分子膜を付設してなることを特徴とする磁性流体のに
    じみ防止付シャフト。
  2. 【請求項2】 高分子膜は、磁性流体シールの両側に配
    置されている請求項1記載の磁性流体のにじみ防止付シ
    ャフト。
  3. 【請求項3】 高分子膜はシャフトに設けた溝内に付設
    してなる請求項1又は請求項2記載の磁性流体のにじみ
    防止付シャフト。
JP1996008747U 1996-08-29 1996-08-29 磁性流体の滲み防止付シャフト Expired - Lifetime JP3035201U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006013966A1 (ja) * 2004-08-06 2006-02-09 Ferrotec Corporation 磁性流体が充填されたスピーカ

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