JPH0721971Y2 - 磁性流体シール装置 - Google Patents

磁性流体シール装置

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JPH0721971Y2
JPH0721971Y2 JP1988156232U JP15623288U JPH0721971Y2 JP H0721971 Y2 JPH0721971 Y2 JP H0721971Y2 JP 1988156232 U JP1988156232 U JP 1988156232U JP 15623288 U JP15623288 U JP 15623288U JP H0721971 Y2 JPH0721971 Y2 JP H0721971Y2
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JP
Japan
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annular magnetic
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small
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JP1988156232U
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JPH0276269U (ja
Inventor
昭彦 木場
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、磁性流体シール装置、特に、シール性の向上
した磁性流体シール装置に関する。
(従来の技術) 従来、このような磁性流体シール装置として、第2図に
示すような磁性流体シール装置100がある。第2図を参
照すると、軸101の周囲であって、ハウジング102の内周
部に環状磁力源103が配置されている。環状磁力源103の
両側に磁極片としての一対のヨーク104が配置されてい
る。ヨーク104の内周部と軸101との間には微小間隙部10
5が形成されこの微小間隙部105に磁性流体106が注入さ
れて、高圧側と低圧側を密封するようになっている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来技術の磁性流体シール装置
100によれば、次のような問題点がある。すなわち、従
来の磁性流体シール装置100の場合であって、軸101が非
磁性の場合磁性流体106が微小間隙部105に引き付けられ
る力が弱く、シール耐圧は仕様条件に左右され易かっ
た。
また、ベアリングシールに磁性流体シール装置100を用
いる場合、間隙部105に形成されている磁性流体シール
膜にグリスが侵入し、シール膜が破壊されやすかった。
さらに、通常の一対のヨーク104を環状磁力源103の両側
に配置した磁性流体シール装置の場合、巾を薄くするに
は部品が多いためおのずと限界があった。
本考案は、上記した従来技術の諸問題に鑑みてなされた
ものでその目的とするところは、シール性の向上した、
製作が容易な部品点数の少ない、油用性のある密封装置
を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を有する本考案は、軸方向に着磁された大径,
小径の環状磁力源を設け、大径環状磁力源の内径を、小
径環状磁力源の外径よりわずかに大きくし大径,小径の
環状磁力源を同軸になるように位置決めし、大径環状磁
力源内周と小径環状磁力源外周とを対向させるとともに
大径,小径の環状磁力源を互いに軸方向に異極となるよ
うに配置し、大径環状磁力源と小径環状磁力源の対向す
る軸方向に着磁された一方の極のみにそれぞれの周面に
面取り部を設け、大径環状磁力源内周と小径環状磁力源
外周の間隙部に磁性流体を注入しシール膜を形成した。
(作用) 而して本考案は、軸方向に着磁された2枚の環状磁力源
において、大径,小径の環状磁力源を軸方向に異極にし
て同軸に配置し、大径環状磁力源の内周と小径環状磁力
源外周とを対向させ2面間に狭い間隙部を設け、その間
隙部に磁性流体を封入する。
このような構成を有する故に、軸が非磁性、透磁性でも
軸の仕様に関係なく安定したシール性が得られる。
また、ベアリンググリスの液垂れは、ベアリング内輪外
周か外輪内周側に寄り、中央部には流れにくいのでグリ
スによるシール膜破壊が起きにくい。
さらに、軸方向に環状磁力源1枚の巾だけ必要であり磁
性流体シール装置1全体の巾が、薄くなる。
そして、大径環状磁力源と小径環状磁力源の対向する軸
方向に着磁された一方の極のみにそれぞれの周面に面取
り部が設けられており、他方の極の対向する面はそのま
まであるため、その他方の極の対向する異極間の磁力線
は直線状となり、面取り部が設けられている一方の極の
対向する異極間の磁力線は円弧状となる。このように、
磁力線の方向が直線状のものと円弧状のものとにそろえ
られるため、異方向の磁力線が干渉しにくくなる。その
ため、磁性流体が保持される磁力が増すことになり、シ
ール性を高めることができる。
(実施例) 以下、本考案を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図に本考案の磁性流体シール装置の縦断面図を示
し、全体を1で示す。磁性流体シール装置1は、ハウジ
ング2内に取り付けられている。磁性流体シール装置1
は、軸方向に着磁された大径,小径の環状磁力源2a,2b
とを有する。大径環状磁力源(以下、大きい環状磁力源
と称す。)2aの内径は、軸4aに取り付けられた小径環状
磁力源(以下、小さい環状磁力源と称す。)2bの外径よ
りわずかに大きくなっている。そして、大径,小径の環
状磁力源2a,2bを同軸になるように位置決めすると、大
きい環状磁力源2aと小さい環状磁力源2bの端面2c,2dが
夫々対向して配置され大きい環状磁力源2aと小さい環状
磁力源2bとの間に微小間隙3が形成されるようになって
いる。この微小間隙3内に磁性流体4を配置する。磁性
流体4は例えば、水、油等内にFe3O4を分散したような
ものである。このようにして、微小間隙3間に配置され
た磁性流体4によってシール膜が形成されるようになっ
ている。
一方、大きい環状磁力源2aと小さい環状磁力源2bは軸方
向に着磁され、本実施例の場合には、大きい環状磁力源
2aは、図中、左側がS極、右側がN極となる。そして、
小さい環状磁力源2bは、図中、左側がN極右側がS極と
なるようになっている。
そして、大きい環状磁力源2aと小さい環状磁力源2bの対
向する軸方向に着磁された一方の極のみにそれぞれの周
面に面取り部が設けられている。本実施例では、大きい
環状磁力源2aのN極と小さい環状磁力源2bのS極に面取
り部としてのテーパ面2f,2gがそれぞれ設けられてい
る。
このように構成された磁性流体シール装置1において
は、大きい環状磁力源2aのN極と小さい環状磁力源2bの
S極の周面(側面端面)にテーパ面2f,2gが設けられて
いるため、その間の磁力線は円弧状となり、他方の大き
い環状磁力源2aのS極と小さい環状磁力源2bのN極の周
面は平面であるため、その間の磁力線は直線状となる。
このように、磁力線の方向が直線状のものと円弧状のも
のとにそろえられるので、異方向の磁力線が干渉しにく
くなる。そのため、磁性流体が保持される磁力が増すこ
とになり、シール性を高めることができる。
また、軸4aが非磁性であっても、透磁性であっても、大
きい環状磁力源2aと小さい環状磁力源2bとの間に磁気回
路が形成されているために安定したシール性が形成され
るようになる。
さらに、従来のような磁性流体シール装置のように1つ
の環状磁力源と一対のヨークによって形成されたものに
比較して、大きい磁力源2aと小さい磁力源2bのみによる
構成であるために磁性流体シール装置1全体の幅を薄く
することができる。また部品点数を少なくすることがで
きるため組立工数を大巾に削減することができ、コスト
低減を行うことができる。
また、ベアリングに用いられる場合、ベアリンググリス
の液垂れは、ベアリング内輪外周か外輪内周側に寄り、
中央部には流れにくいのでグリスによるシール膜破壊が
起きにくい。
(考案の効果) 本考案は上記構成を有する故においては、軸が非磁性で
あっても、透磁性であっても大径環状磁力源と小径環状
磁力源との間に磁気回路が形成されるために安定したシ
ール性が形成されるようになる。
さらに、従来のような磁性流体シール装置のように1つ
の環状磁力源と一対のヨークによって形成されたものに
比較して、大径環状磁力源と小径環状磁力源とによる構
成であるために磁性流体シール装置全体の幅を薄くする
ことができるため、組立工数を大巾に削減することがで
きるとともに部品点数を少なくすることができ、コスト
低減を行うことができる。
そして、大径環状磁力源と小径環状磁力源の対向する軸
方向に着磁された一方の極のみにそれぞれの周面に面取
り部が設けられており、他方の極の対向する面はそのま
まであるので、その他方の極の対向する異極間の磁力線
は直線状となり、面取り部が設けられている一方の極の
対向する異極間の磁力線は円弧状となる。このように、
磁力線の方向が直線状のものと円弧状のものとにそろえ
られるので、異方向の磁力線が干渉しにくくなる。その
ため、磁性流体が保持される磁力が増すことになり、シ
ール性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の磁性流体シール装置の一実施例の縦
断面図、第2図は、従来技術の磁性流体シール装置の縦
断面図である。 符号の説明 1……密封装置、2……ハウジング 3……微小間隙、4……磁性流体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸方向に着磁された大径,小径の環状磁力
    源を設け、大径環状磁力源の内径を、小径環状磁力源の
    外径よりわずかに大きくし大径,小径の環状磁力源を同
    軸になるように位置決めし、大径環状磁力源内周と小径
    環状磁力源外周とを対向させるとともに大径,小径の環
    状磁力源を互いに軸方向に異極となるように配置し、大
    径環状磁力源と小径環状磁力源の対向する軸方向に着磁
    された一方の極のみにそれぞれの周面に面取り部を設
    け、大径環状磁力源内周と小径環状磁力源外周の間隙部
    に磁性流体を注入しシール膜を形成したことを特徴とす
    る磁性流体シール装置。
JP1988156232U 1988-11-30 1988-11-30 磁性流体シール装置 Expired - Lifetime JPH0721971Y2 (ja)

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JPH0276269U JPH0276269U (ja) 1990-06-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2556536B2 (ja) * 1987-12-14 1996-11-20 日本リークレス工業株式会社 磁性流体を使用する軸封装置

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JPH0276269U (ja) 1990-06-12

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