JPH0614633U - 磁性流体シ−ル装置 - Google Patents

磁性流体シ−ル装置

Info

Publication number
JPH0614633U
JPH0614633U JP5967092U JP5967092U JPH0614633U JP H0614633 U JPH0614633 U JP H0614633U JP 5967092 U JP5967092 U JP 5967092U JP 5967092 U JP5967092 U JP 5967092U JP H0614633 U JPH0614633 U JP H0614633U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
magnetic fluid
annular
minute gap
seal device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5967092U
Other languages
English (en)
Inventor
村 誠 亀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP5967092U priority Critical patent/JPH0614633U/ja
Publication of JPH0614633U publication Critical patent/JPH0614633U/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 起動時のトルク低減を図り、トルク特性の安
定化を図る。 【構成】 磁性流体7が保持されている磁場の少なくと
もどちらか一方の部位32に、回転方向に対して非直線
状の段部8を設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、密封装置、特に磁性流体を利用した磁性流体シール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の磁性流体シール装置としては、互いに同心的に相対回転自在に 組付けられる2部材間をシールするものがある。すなわち、この磁性流体シール 装置は、軸方向に着磁した環状磁力源を有し、環状磁力源の両側に一対の環状ヨ ークを配置している。また、環状ヨークの先端と前記2部材のうち一方の部材と の間に微小間隙を有している。
【0003】 そして、環状磁力源と一対の環状ヨークと前記一方の部材とにより磁気回路が 形成され、その磁気回路中の前記微小間隙における強磁場に磁性流体が保持され 、シールされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、停止時、強磁場における磁性流 体の偏析が発生し、微小間隙において磁性微粒子濃度の非常に高い部分ができる ため、環状ヨークとシールすべき一方の部材、いわゆる回転部と固定部とを強い 力で引きつけてしまう。そのため、起動時のトルクが非常に大きいものとなる。
【0005】 本考案は上記した従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的 とするところは、起動時のトルクの低減を図り、トルク特性の安定化を図り得る 磁性流体シール装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、互いに同心的に相対回転自在 に組付けられる2部材間をシールするもので、 軸方向に着磁した環状磁力源と、該環状磁力源の両端面に配置され環状磁力源 を挾む一対の環状ヨークと、該環状ヨークと前記2部材のうちシールすべき一方 の部材との間に有する微小間隙と、から成り、前記微小間隙における磁場に磁性 流体を保持している磁性流体シール装置において、 前記磁性流体が保持されている磁場の少なくともどちらか一方の部位に、回転 方向に対して非直線状の段部を設けたことを特徴とする。
【0007】
【作用】
上記構成の磁性流体シール装置にあっては、磁性流体が保持されている磁場の 少なくとも一方の部位に、回転方向に対して非直線状の段部を設けているため、 磁性流体の偏析により磁性微粒子濃度の高い部分ができても、回り始めるとすぐ に段部によって濃度の低い部分に移行するので、環状ヨークとシールされるべき 部材とを強く引きつける力が容易に切られる。また、偏析による磁性流体の磁性 微粒子濃度の高い部分が、上記段部によって回転方向に対して一直線状に連なっ ていないため、起動時に濃度の薄い部分との混合が早く行われる。
【0008】 以上のことから、起動時のトルクが低減され、トルク特性の安定化が図れる。
【0009】
【実施例】
以下に本考案を図示の実施例に基づいて説明する。本考案の一実施例に係る磁 性流体シール装置を示す図1において、1は磁性流体シール装置の全体を示して おり、この磁性流体シール装置1は互いに同心的に相対回転自在に組付けられる 2部材としての非磁性体のハウジング2と磁性体の軸3間をシールするものであ る。
【0010】 磁性流体シール装置1は、概略ハウジング2の内周部に取付けられる環状磁力 源としての環状永久磁石4と、環状永久磁石4の両端面に配置され、環状永久磁 石4を挾む一対の環状ヨークとしてのポールピース5と、ポールピース5と軸3 との間に有する微小間隙6と、から構成されており、微小間隙6における磁場に 磁性流体7が保持されてシールされている。
【0011】 軸3には、軸方向に所定間隔を有して一対の凹部31が全周的に設けられてい る。そして、軸3の一対の凹部31の間の外周面と所定間隙を有し対向して環状 永久磁石4が設けられている。この環状永久磁石4は、上記外周面の幅より若干 小さく、断面矩形状となっている。
【0012】 一方、一対のポールピース5は、軸3の一対の凹部31と微小間隙6を有し対 向して環状永久磁石4の両端面に設けられている。このポールピース5は、凹部 31の幅より若干大きく、厚みも環状永久磁石4より若干大きい断面矩形状とな っている。
【0013】 そして、軸3の一対の凹部31の周面32に回転方向に対して非直線状の段部 8が、それぞれ軸方向所定間隙を有して3箇所設けられている。この段部8は波 形状となっている。
【0014】 以上のように構成されていることから、環状永久磁石4と一対のポールピース 5と磁性体の軸3とにより磁気回路が形成されて、微小間隙6に強磁場が発生す る。その微小間隙6の中に磁性流体7を注入して、磁気的吸着力によって磁性流 体7が保持されてシールされる。
【0015】 上記構成の磁性流体シール装置にあっては、強磁場を発生させている軸3の凹 部31の周面32に波形状の段部8が設けてあることから、停止時、強磁場にお ける磁性流体7の偏析が発生し、磁性流体7の磁性微粒子濃度の高い部分ができ ても、回り始めるとすぐに波形状の段部8によって濃度の低い部分に移行するの で、ポールピース5と軸3とを強く引きつける力は、容易に切られてしまう。ま た、偏析による磁性流体7の磁性微粒子濃度の高い部分は、段部8が波形状とな っていることから、回転方向に対して一直線状に連なくなるため、起動時に濃度 の薄い部分との混合が早く行われる。したがって、起動時のトルクが低減され、 トルク特性の安定化が図れる。
【0016】 図2および図3には、第2,第3実施例が示されており、いずれも段部が、微 小間隙6において強磁場を発生させている一対のポールピース5の内周面に、そ れぞれ軸方向所定間隔を有して4箇所段間空間81として設けられている。段間 空間81の形状は、それぞれ断面矩形状で、第2実施例が軸方向左右に交互にず れており、第3実施例が波形状となっている。その他の構成および作用について は第1実施例と同一なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、そ の説明は省略する。
【0017】 尚、上記各実施例では、段部8,段間空間81の形状を波形状又は軸方向左右 に交互にずれている形状としたものを例にとって説明したが、形状は非直線状で あればよく形状は特に限定されない。また、段部の数においても特に限定されな い。
【0018】 さらに、段部を両方の部位に設けてもよい。
【0019】
【考案の効果】
本考案は、以上の構成および作用を有するもので、磁性流体が保持されている 磁場の少なくとも一方の部位に、回転方向に対して非直線状の段部を設けている ことにより、磁性流体の偏析により磁性微粒子濃度の高い部分ができても、回り 始めるとすぐに段部によって濃度の低い部分に移行するので、環状ヨークとシー ルされるべき部材とを強く引きつける力が容易に切られる。また、偏析による磁 性流体の磁性微粒子濃度の高い部分が、上記段部によって回転方向に対して一直 線状に連なっていないため、起動時に濃度の薄い部分との混合が早く行われる。 したがって、起動時のトルクが低減され、トルク特性の安定化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の第1実施例に係る磁性流体シー
ル装置の全体縦断面図である。
【図2】図2は本考案の第2実施例に係る磁性流体シー
ル装置の全体縦断面図である。
【図3】図3は本考案の第3実施例に係る磁性流体シー
ル装置の全体縦断面図である。
【符号の説明】
1 磁性流体シール装置 2 ハウジング 3 軸 31 凹部 32 周面 4 環状永久磁石(環状磁力源) 5 ポールピース(環状ヨーク) 6 微小間隙 7 磁性流体 8 段部 81 段間空間(段部)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同心的に相対回転自在に組付けら
    れる2部材間をシールするもので、 軸方向に着磁した環状磁力源と、該環状磁力源の両端面
    に配置され環状磁力源を挾む一対の環状ヨークと、該環
    状ヨークと前記2部材のうちシールすべき一方の部材と
    の間に有する微小間隙と、から成り、前記微小間隙にお
    ける磁場に磁性流体を保持している磁性流体シール装置
    において、 前記磁性流体が保持されている磁場の少なくともどちら
    か一方の部位に、回転方向に対して非直線状の段部を設
    けたことを特徴とする磁性流体シール装置。
JP5967092U 1992-07-31 1992-07-31 磁性流体シ−ル装置 Withdrawn JPH0614633U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5967092U JPH0614633U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 磁性流体シ−ル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5967092U JPH0614633U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 磁性流体シ−ル装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0614633U true JPH0614633U (ja) 1994-02-25

Family

ID=13119860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5967092U Withdrawn JPH0614633U (ja) 1992-07-31 1992-07-31 磁性流体シ−ル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0614633U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4605233A (en) Magnetic fluid sealing device
US4708350A (en) Magnetic liquid seal with magnetized deformable magnet
JPH0614633U (ja) 磁性流体シ−ル装置
GB2104165A (en) Magnetic fluid sealing device
JPH0671969U (ja) 磁性流体シール装置
JPH0721971Y2 (ja) 磁性流体シール装置
JP2597618Y2 (ja) 磁性流体シール装置
JPH0720453Y2 (ja) 磁性流体シール装置
JPH0640376Y2 (ja) 磁性流体シール装置
JP2002349718A (ja) 磁性流体シール装置
JPH01126474A (ja) 磁性流体シール
JP2002031245A (ja) 磁性流体シール装置
JP2556536B2 (ja) 磁性流体を使用する軸封装置
JP4140309B2 (ja) 磁性流体を利用した密封装置
JPS648228B2 (ja)
JPH0624578Y2 (ja) 磁気軸受装置
JPS60155066A (ja) 磁性流体を用いたシ−ル構造
JPH0223909Y2 (ja)
JPH01126475A (ja) 磁性流体シール
JPS63190977A (ja) 磁性流体シ−ル装置の組立方法
JPH0518495Y2 (ja)
JPS60172775A (ja) 磁性流体を利用した回転シヤフトのシ−ル装置
JPS63285369A (ja) 磁性流体を利用したシ−ル装置
JPH0518496Y2 (ja)
JPH0361072B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19961003