JP4140309B2 - 磁性流体を利用した密封装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえば各種装置の軸封止部に用いられる磁性流体を利用した密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
長寿命かつクリーンな高性能シール装置として、磁性流体シール装置が知られている。この磁性流体シール装置は、省メンテナンスで清浄な雰囲気が得られる軸封機構が必要とされる半導体や液晶等の製造工程や、各種コーティング・エッチング工程において、真空中へ回転駆動力の導入を行うための真空シール、軸受からのオイルミスト等がクリーンなエリアへ侵入するのを防止するための防塵シール、あるいはガスシール等に広く使用されている。
【0003】
図8は、このような磁性流体を利用した一従来例としての密封装置100の断面構成を説明する図である。
【0004】
この密封装置100は、圧力差のある高圧側H(この従来例においては大気側)及び低圧側L(この従来例においては真空チャンバの容器内)の2領域間にまたがる回転軸101とハウジング103との間に備えられている。
【0005】
ハウジング103は、非磁性体であり、回転軸101の保持及び密封を行う円筒部103aと、円筒部103aの一方の端部に、内部空間を真空状態(低圧側L)とする容器102にボルトにより取り付けられるフランジ部103bを備えている。
【0006】
また、ハウジング103の円筒部103aと回転軸101とはベアリング107,108により相対回転運動に対する動的な保持が行われている。
【0007】
そして密封性に関しては、ハウジング103の円筒部103a内側に備えられた環状の磁石104と磁極部材105,106により形成される磁気回路に介在させた磁性流体により行っている。
【0008】
磁石104は軸方向に異極が配されており、軸方向両側には磁石104の磁極となる磁極部材105,106(以降の説明においては、磁極部材105を代表させて行う)が備えられている。
【0009】
そして、回転軸101の磁極部材105に対向する部位に周方向に複数本の連続する凹溝を形成し、磁極部材105の内周面と各凹溝の間の凸条部の頂面との間隙に磁束が集中するように発生させて(すなわち凸条部の頂面で磁束密度が高まるようにしており、磁性流体が保持される間隙の領域を複数のステージ部とする。)、これらの間隙、すなわちステージ部に磁性流体が保持されて磁性流体シール部を形成するようにしている。
【0010】
そして、このように形成された磁性流体シール部は、低圧側Lと高圧側Hとの間に複数の室を形成し、各室の圧力が各ステージ部の耐圧範囲内で変化することにより、密封領域の両側で圧力差がある場合においても効果的な密封性を発揮し得るようになっている。例えば、全ステージ部での耐圧の総和が100KPa(1.0kgf/cm )以上になれば、真空シールとして利用することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、近年、半導体製造装置等においては、微細化・高集積化の要求に伴い超高真空化が進められており、チャンバ内への異物侵入を低減することが重要課題となってきている。
【0012】
その為に図8に示す従来の装置においては、ベアリングを高圧側に配置してベアリングから発生するゴミ等の異物の侵入を防止していたが、近年では従来は問題とはなっていなかった磁性流体の微小な飛散についてまでも、防止する必要が生じてきた。
【0013】
磁性流体の微小な飛散は、装置の使用状況によって発生するものである。例えば、半導体製造装置の使用前においては真空引きをして内部圧を大気圧→真空圧にするが、使用後に大気開放を行うので内部圧が真空圧→大気圧となる。磁性流体の微小な飛散は、半導体製造装置の使用に際してこの作業を何回も繰り返すことにより、磁性流体シールの構造上発生するものである。
【0014】
本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、磁性流体の微小な飛散を防止した信頼性の高い磁性流体を利用した密封装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明にあっては、
互いに相対回転可能に組み付けられる2部材間の隙間を封止する磁性流体を利用した密封装置であって、
前記2部材間に配置された磁力を発生する磁力発生手段と、
前記磁力発生手段の軸方向両側に配置され、前記2部材のうち一方の部材に取り付けられた磁極部材と、
前記磁力発生手段の磁力によって、前記磁極部材と前記2部材のうち他方の部材との間に磁気的に保持されて、前記磁極部材と前記他方の部材との間の隙間を密封する磁性流体と、
を有する磁性流体シール部を備えた磁性流体を利用した密封装置において、
前記他方の部材は、前記磁性流体シール部よりも密封対象側の領域において前記他方の部材から前記一方の部材側に向かって延びる円板部を備え、
前記一方の部材は、非磁性部材で構成され、前記磁性流体シール部と前記円板部との間の領域において前記一方の部材から前記他方の部材に向かって延びる径方向部と、前記径方向部の端部から前記円板部の磁性流体シール部側の面に向かって延びる軸方向部と、を備え、
前記円板部は、前記磁性流体シール部側の面に溝を有し、前記円板部の前記溝と前記一方の部材の前記軸方向部の先端とによってラビリンスシール部が構成され、
前記磁極部材のうち密封対象側に配置された磁極部材は、前記一方の部材側に前記一方の部材の前記径方向部が嵌合される凹状部分を設けることにより、前記一方の部材の軸方向部の前記他方の部材側において前記密封対象側に突出するように形成された突起部を有するとともに、前記凹状部分に前記一方の部材の前記径方向部が嵌合されることにより前記一方の部材に対して位置決めされ、
前記ラビリンスシール部よりも前記磁性流体シール部側の領域において、前記磁性流体シール部からの漏れ磁場が集中し、飛散した磁性流体が保持され前記突起部の角隅部及び前記円板部の溝の縁を備えていることを特徴とする。
【0016】
本発明は、磁性流体シール部の飽和している磁場による漏れ磁場を利用するものであって、漏れ磁場を磁極部材の突起部に集中させることにより磁場勾配が形成されるので、この磁場勾配により、飛散した磁性流体を規制することができるものである。該突起部においては、磁場強度が高くなっているので、飛散した磁性流体を保持することができ、装置外、すなわち密封対象側(例えば、真空チャンバやクリーンルーム)に磁性流体が飛散することを防止することができ、密封性能及び品質の向上が可能となる。
【0018】
また、磁極部材の突起部の角において、さらに磁場強度を高くすることができるので、飛散した磁性流体を確実に保持することができる。
【0020】
また、円板部と磁極部材の突起部との間に磁場勾配が形成されるが、この形成された磁場は磁性流体シール部の磁場に影響を及ぼすことなく、円板部と突起部との間に弱い磁気回路が形成されることとなる。
【0021】
従って、飛散した磁性流体が円板部に付着した場合には、円板部に付着した磁性流体は円板部の磁場強度が高い領域に集められて保持される。
【0022】
また、円板部の径方向の大きさを、磁極部材の径の大きさと同等とすることにより、円板部と磁極部材との間に発生する磁場を、円板部の一方の部材側から他方の部材側に向かう方向に強くすることができるので、磁性流体が一方の部材側に飛散することを防止することができる。
【0024】
一方の部材の軸方向部と円板部とは、微小隙間を形成することにより、所謂ラビリンスシール部を構成している。
【0025】
これにより、磁性流体の軸方向への飛散は円板部により規制することができ、径方向への飛散は一方の部材の軸方向部により規制することができる。
【0026】
飛散した磁性流体が、非磁性体である一方の部材の軸方向部に付着した場合、付着した磁性流体は、磁極部材の突起部に向かって勾配のついている空間磁場の影響を受けて、この突起部に集められて保持されることとなる。
【0027】
また、他方の部材の円板部の磁極部材の突起部に対向する面に環状の溝が設けられ、その溝内の壁面に対して、一方の部材の軸方向部の先端が微小隙間を介して設けられていると好ましい。
【0028】
ここで、環状の溝が設けられることなく、円板部の磁極部材の突起部に対向する面に対して、一方の部材の軸方向部の先端が、微小隙間を介して設けられていてもよい。
【0030】
また、磁極部材において磁性流体シール部を効果的に形成しつつ、漏れ磁場を集中できる突起部を形成することができる。
【0031】
また、磁極部材の外周側の一部分が凹状部分に一方の部材を嵌合させて、磁極部材と一方の部材との径方向の面を略一致させることにより、飛散した磁性流体が一方の部材に付着した場合、一方の部材に付着した磁性流体は、磁極部材の突起部に集められて保持される。また、磁極部材と一方の部材との位置決めを行うこともできる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0038】
参考例1)
図1は本発明の参考例1に係る磁性流体を利用した密封装置1の構成を説明するための模式的断面図である。
【0039】
ここで、回転軸2は本発明の2部材の内の他方の部材、ハウジング3は本発明の2部材の内の一方の部材、磁石6は本発明の磁力発生手段、磁極部材7a,7bは本発明の磁極部材、真空側Lは本発明の低圧側、大気側Hは本発明の高圧側のそれぞれ一具体例に対応している。
【0040】
この密封装置1は、密封容器として内部を真空状態にする真空チャンバVCの外部から内部に回転動力を伝達する回転軸2の回転駆動力導入部に備えられている。
【0041】
真空チャンバVCの運転時には、真空ポンプ等により内部の真空引きを行うのでその内部が真空側Lとなり、大気側Hとの間に圧力差が発生する。
【0042】
従って、本参考例では、密封装置1は、圧力差のある2領域間を隔て、真空側Lの真空度を保持しつつ回転軸2により真空チャンバVC内部に回転動力を導入するために、互いに相対回転可能に組み付けられる回転軸2と、ハウジング3との間に備えられるものである。
【0043】
このハウジング3は、非磁性体であり、回転軸2の保持及び密封を行う円筒部3aと、円筒部3aの一方の端部に、内部空間を真空状態とする真空チャンバVCの回転駆動力導入部の外壁面VC2に取り付けられるフランジ部3bを備えている。
【0044】
密封装置1において、ハウジング3と回転軸2とはベアリング5a,5bにより相対回転運動に対する動的な保持が行われている。そして密封性に関しては、ハウジング3の円筒部3a内側に備えられた磁性流体シール部MSにより行っている。
【0045】
図2は、磁性流体シール部MSを説明するための模式的断面図である。
【0046】
磁性流体シール部MSは、軸方向に異極が配された磁石6と、磁石6の軸方向両側に当接し磁極となる磁極部材7a,7bと、磁極部材7a,7bと回転軸2の周壁面2aとの間に配置された磁石6から発生する磁束により形成される磁気回路MCに介在させた磁性流体MLとを備えている。
【0047】
回転軸2は磁性体であって、回転軸2の周壁面2aには、磁極部材7a,7bに対向するそれぞれの部位に周方向に複数本の連続する環状の凸条部8a,8b,・・・が形成され、凸条部8a,8b,・・・の外周頂面をステージ部とし、磁性流体MLは各ステージ部を通過する磁束によりステージ部と磁極部材との間に保持されている。
【0048】
尚、スペーサリング15は磁極部材7bとベアリング5aとの間の隙間間隔を定めており、Oリング16,17は円筒部3aの内周面側と磁極部材7a,7bの外周面側との密封性を維持している。
【0049】
固定環部材18は円筒部3aの内側に備えられた各構成部材を封止固定し、締結部材19は固定環部材18を円筒部3aに固定している。
【0050】
ベアリング5a,5bは固定環部材18とスペーサリング15により位置決め固定され、固定環部材20は、ベアリング5a,5bを、回転軸2に設けられた係合部に係合することにより回転軸2の位置決め段部21とともに挟持することにより、ハウジング3と回転軸2を位置決めする。
【0051】
密封装置1においては、各ステージ部に保持されている磁性流体MLにより真空側Lと大気側Hとの間に複数の室9a,9b,・・・が形成される。そして真空チャンバVCの真空引きを行うと、各ステージ部の耐圧限度内で室9a,9b,・・・の圧力が大気側Hから真空側Lにかけて段階的に低下して、圧力差のある2領域を隔てている。
【0052】
そして、各室の圧力バランスが安定している状態で回転軸2を回転させて真空チャンバVC内部に動力を伝達可能としている。
【0053】
次に、本参考例の特徴的な構成について説明する。図3は、磁極部材7aを説明するための模式的断面図である。
【0054】
参考例では、磁極部材のうち真空側Lの磁極部材7aに、真空側Lに突出する突起部として角出し形状部10aを設けている。
【0055】
角出し形状部10aは、磁極部材7aから軸方向真空側Lに延びる軸方向部10bと、軸方向部10bの真空側L端部から内径方向に延びる径方向部10cと、を備えている。
【0056】
そして、磁性流体シール部MSに形成される磁場からの漏れ磁場により、角出し形状部10a,角出し形状部10aと回転軸2との間,及び角出し形状部10aに対向する回転軸2の領域には、磁場勾配が形成される。
【0057】
本発明者が行った磁場解析の結果によると、角出し形状部10aの溝隅部10d(軸方向部10bの回転軸2側の面と径方向部10cの磁極部材7a側の面とにより形成される角)の磁場が高く、これにより、径方向部10cには軸方向部10bに向かって磁場勾配が形成されることになる。また、回転軸2において、角出し形状部10aに対向する領域には、磁性流体シール部MSに向かって磁場勾配が形成される。
【0058】
従って、真空引きなどによる圧力変動により、磁性流体シール部MSから磁性流体MLが飛散した場合、飛散した磁性流体は、まず、袋状となっている角出し形状部10aによりその移動が規制される。そして、角出し形状部10aや回転軸2の表面に付着するが、角出し形状部10aや回転軸2の表面に形成された磁場勾配により、付着した磁性流体は移動され磁場強度の高い領域にて保持される。
【0059】
すなわち、角出し形状部10aの軸方向部10b及び径方向部10cに付着した磁性流体は溝隅部10dに向かって移動して磁場強度の高い溝隅部10dに保持される。また、回転軸2に付着した磁性流体は磁性流体シール部MSに向かって移動して、回転軸の表面の磁場強度の高い箇所で保持される。
【0060】
これにより、飛散した磁性流体が、角出し形状部10aより真空側Lに飛散することはなく、密封装置1からの磁性流体の飛散を防止することができる。
【0061】
さらに、角出し形状部10aには、回転軸2との間に、弱いながらも磁気回路が生じていることとなり、角出し形状部10aに形成された磁気回路により、磁性流体をトラップすることができる。
【0062】
また、角出し形状部10aは、密封能力に関係する磁性流体シール部MSの磁場に影響を及ぼさない程度に、磁性流体シール部MSから十分離れた位置に設けられているので、角出し形状部10aに形成される磁気回路が、磁性流体シール部MSに発生する磁場に変化を及ぼすことはなく、よって磁性流体シール部MSの密封能力の低下を防止することとなる。本参考例の角出し形状部10aのような形状を、磁極部材7aの真空側Lに設けることにより、磁性流体シール部MSと角出し形状部10aのそれぞれで形成される磁場は、お互いの磁場に及ぼす影響を低減することができる。
【0063】
また、角出し形状部10aの径方向部10cの内径側端面10eと、回転軸2の周壁面2aとの隙間は、十分狭く設けている。
【0064】
これにより、飛散した磁性流体が、角出し形状部10aの径方向部10cの内径側端面10eと、回転軸2の周壁面2aとの隙間に入り込むことはない。仮に、飛散した磁性流体がこの隙間に入ったとしても、角出し形状部10aと回転軸2との間に形成される磁気回路により、角出し形状部10aの径方向部10cの内径側端面10eにトラップされるので、真空側Lに飛散することはなく、すなわち、密封装置1外に飛散することはない。
【0065】
また、回転軸の高速回転に伴う遠心力により磁性流体が振り飛ばされるようなことがあっても、角出し形状部10a側に飛散するだけで、真空側Lに飛散することはない。
【0066】
図4は、磁極部材7aの変形例を示す模式的断面図である。
【0067】
磁極部材7a1は、上述した磁極部材7aと同様に、真空側Lに突出する角出し形状部10a1を備えている。角出し形状部10a1の径方向部10c1は、磁極部材7aの径方向部10cよりも内径側に長く、角出し形状部10a1の内径側端面10e1は、内径側端面10eよりも幅が広く設けられている。
【0068】
そして、回転軸2には、磁性流体シール部MSが形成される周壁面2aよりも径の小さい小径周壁面2a1が設けられ、角出し形状部10a1は周壁面2aと小径周壁面2a1との段差部に設けられ、内径側端面10e1は小径周壁面2a1と対向するように設けられている。
【0069】
従って、磁性流体シール部MSが形成される周壁面2aの軸方向の延長上には径方向部10c1が存在することとなる。
【0070】
従って、真空引きなどによる圧力変動により、磁性流体シール部MSから磁性流体MLが飛散した場合、飛散した磁性流体は、まず、袋状となっている角出し形状部10a1によりその移動が規制される。
【0071】
ここで、磁性流体シール部MSが形成される周壁面2aの軸方向の延長上には径方向部10c1が存在するので、真空側Lに飛散する磁性流体を確実に規制することができる。
【0072】
そして、角出し形状部10a1や回転軸2の表面に付着するが、角出し形状部10a1や回転軸2の表面に形成された磁場勾配により、付着した磁性流体は移動され磁場強度の高い領域にて保持される。
【0073】
すなわち、角出し形状部10a1の軸方向部10b1及び径方向部10c1に付着した磁性流体は溝隅部10d1に向かって移動して磁場強度の高い溝隅部10d1に保持される。また、回転軸2に付着した磁性流体は磁性流体シール部MSに向かって移動して、回転軸の表面の磁場強度の高い箇所で保持される。
【0074】
また、内径側端面10e1を広く設けることにより、より効果的に磁性流体の飛散を防止することができる。
【0075】
磁極部材7a1においては、磁極部材7aに対して、径方向部10c1を内径側に長く、内径側端面10e1の幅を広く設けたが、径方向部10c1を内径側に長くするだけか、または、内径側端面10e1の幅を広く設けるだけでも効果的である。
【0076】
参考例2)
図5は本発明の参考例2に係る磁性流体を利用した密封装置1の構成を説明するための模式的断面図である。なお、参考例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。ここで、フランジ部2bは本発明の円板部の一具体例に対応している。
【0077】
参考例では、磁極部材のうち真空側Lの磁極部材7aに、真空側Lに突出する突起部12が設けられており、回転軸2には、突起部12に対向するフランジ部2bが設けられている。
【0078】
このように構成したことにより、磁性流体シール部MSに形成される磁場からの漏れ磁場により、突起部12とフランジ部2bとの間に磁場勾配が形成される。
【0079】
そして、磁極部材7aに対して、磁性流体シール部MSの磁場強度に影響を与えないような位置にフランジ部2bを設けることにより、突起部12とフランジ部2bとの間に弱い磁気回路を形成させている。
【0080】
突起部12を設けたことにより、突起部12の角である角隅部12a,12bには、漏れ磁場が集中することとなり、角隅部12a,12bの磁場強度は高い状態となる。
【0081】
また、フランジ部2bにおいても、角隅部12a,12bに対向する領域は磁場強度が高くなっている。
【0082】
また、磁極部材7aにおいては、外周側であって真空側Lの領域を凹状とすることにより、突起部12を設けているが、磁極部材7aをこのような形状とすることで磁性流体シール部MSを効果的に形成しつつ、突起部12に磁石6から発生する磁束を集中させることができる。また、この凹状の部分にハウジング3に設けられた径方向部3cを嵌合させて、ハウジング3と磁極部材7aとの位置決めをしている。
【0083】
従って、真空引きなどによる圧力変動により、磁性流体が飛散した場合、軸方向真空側Lに対してはフランジ部2bにより磁性流体の移動を遮断することができる。
【0084】
すなわち、磁性流体シール部MSから飛散した磁性流体はフランジ部2bや径方向部3cに付着し、その後、磁場勾配により、フランジ部2bに付着した磁性流体はフランジ部2bの磁場強度の高い領域に保持され、径方向部3cに付着した磁性流体は磁場勾配により角隅部12aに戻されて保持されることとなる。
【0085】
また、フランジ部2bの径は、磁極部材7aの径と同等とすることにより、フランジ部2bと磁極部材7aとの間に発生する磁場を、フランジ部2bの外径側から中心に向かう方向に強くすることができるので、フランジ部に付着した磁性流体が外径側に飛散することを防止することができる。
【0086】
参考例においては、フランジ部2bの外周面と、ハウジング3の内周面との間を、微小隙間とすることにより磁性流体の飛散を防止するができるが、回転軸の高速回転に伴う遠心力により付着した磁性流体が振り飛ばされることがないような、10rpm以下程度の低回転領域で使用される装置に適用されると好適である。低回転領域で使用される装置に適用することにより、簡易な構成で圧力変動による磁性流体の真空側Lへの飛散を防止することができる。
【0087】
仮に、回転軸の回転に伴う遠心力により、磁性流体が外径方向に振り飛ばされるようなことがあっても、フランジ部2bと、フランジ部2bの外周面に対向して設けられたハウジング3の内周面との隙間により装置外への飛散は防止される。この隙間を微小隙間とすると好ましい。
【0088】
なお、本参考例では、磁性流体シール部MSの飽和している磁場による漏れ磁場を利用しているので、磁極部材7aとフランジ部2bとの距離が多少変動した場合でも、この変動が漏れ磁場に対して及ぼす影響はほとんどなく、また突起部とフランジ部との間に形成された磁場勾配により飛散した磁性流体を規制することができるが、この磁場が密封能力に関係する磁性流体シール部MSの磁場強度に影響を及ぼすこともない。従って、磁極部材7aとフランジ部2bとの距離を精度よく仕上げる必要はない。
【0089】
また、本参考例では、回転軸2にフランジ部2bを設けることにより、磁性流体シール部MSに形成される磁場からの漏れ磁場により、突起部12とフランジ部2bとの間に磁場勾配を形成しているが、フランジ部2bを設けることなく、磁極部材7aに突起部12を設けることにより、磁性流体シール部MSに形成される磁場からの漏れ磁場を集中させて磁場勾配を形成することができ、磁性流体の真空側Lへの飛散を防止することができる。
【0090】
(実施の形態
図6は本発明の実施の形態に係る磁性流体を利用した密封装置1の構成を説明するための模式的断面図である。なお、参考例1と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。ここで、フランジ部2bは本発明の円板部の一具体例に対応している。
【0091】
本実施の形態では、磁極部材のうち真空側Lの磁極部材7aに、真空側Lに突出する突起部11が設けられている。
【0092】
また、ハウジング3には、ハウジング3の円筒部3aから内径方向に延びて磁極部材7aの位置決めを行う径方向部3cと、径方向部3cの内径側端部から軸方向真空側Lに延びる軸方向部3dとが設けられている。
【0093】
さらに、回転軸2には、ハウジング3の軸方向部3dの先端と微小隙間を形成する溝2cを有するフランジ部2bが設けられている。ここで、ハウジング3の軸方向部3dと、回転軸2のフランジ部2bの溝2cとは、ラビリンスシール部を構成している。
【0094】
そして、磁性流体シール部MSに形成される磁場からの漏れ磁場により、フランジ部2bや、回転軸2とフランジ部2bと磁極部材7aと(軸方向部3dと)の間には、磁場勾配が形成される。
【0095】
ここで、磁極部材7aに突起部11を設け、突起部11に対向するように、回転軸2にフランジ部2bを設けたことにより、突起部11とフランジ部2bとの間に弱い磁気回路が形成される。磁極部材7aとフランジ部2bとは、磁性流体シール部MSの磁場強度に影響を与えないような位置に設定している。
【0096】
また、磁極部材7aにおいては、外周側であって真空側Lの領域を凹状とすることにより、突起部11を設けているが、磁極部材7aをこのような形状とすることで磁性流体シール部MSを効果的に形成しつつ、突起部11に磁石6から発生する磁束を集中させることができる。また、この凹状の部分にハウジング3に設けられた径方向部3cを嵌合させて、ハウジング3と磁極部材7aとの位置決めをしている。
【0097】
また、フランジ部2bの径は、磁極部材7aの径と同等とすることにより、フランジ部2bと磁極部材7aとの間に発生する磁場を、フランジ部2bの外径側から中心に向かう方向に強くすることができるので、フランジ部に付着した磁性流体が外径側に飛散することを防止することができる。
【0098】
図7は、図6に示すA部、すなわち、回転軸2とフランジ部2bと磁極部材7aと(軸方向部3dと)の間において、磁場解析を行った結果を模式的に表す図である。図において、矢印は磁力線及びその方向を表しており、実線は磁場勾配を表している。
【0099】
図からわかるように、フランジ部2bにおいて、溝2cが設けられることにより形成される縁(フランジ部表面と溝との境界の角部)2d,2eの磁場強度が高くなっており、縁2d,2eに向かって磁場勾配が形成されている。
【0100】
また、溝2c内においても、磁場強度が高くなっている縁2d,2eに向かって磁場勾配が形成されているのがわかる。
【0101】
また、図において点線で示すハウジング3の軸方向部3dは、非磁性部材であるため、空間磁場の影響を受けることとなる。そして、軸方向部3d近傍の空間磁場は、縁2d,2eや磁極部材7aの突起部11に向かって勾配がついているのがわかる。
【0102】
以下に、磁性流体が磁性流体シール部MSから飛散した場合について説明する。
【0103】
磁性流体が磁性流体シール部MSから飛散した場合、磁性流体シール部MSから飛散した磁性流体は、フランジ部2bや、溝2c内や軸方向部3d(すなわちラビリンスシール部)に付着することとなる。
【0104】
そして、フランジ部2bに付着した磁性流体は、上述した磁場勾配により磁性流体シール部MSに戻される、或いは、磁場勾配により縁2d,2eに移動して、磁場強度の高い縁2d,2eに保持される。
【0105】
溝2c内に付着した磁性流体は、上述した磁場勾配により縁2d,2eに移動して、磁場強度の高い縁2d,2eに保持される。
【0106】
軸方向部3dに付着した磁性流体は、上述したように空間磁場の影響を受けて縁2d,2eに向かうか、或いは、磁極部材7aの突起部11に向かい、縁2d,2e或いは突起部11の角隅部11aで保持されることとなる。
【0107】
従って、真空引きなどによる圧力変動により、磁性流体が飛散した場合、軸方向真空側Lに対してはフランジ部2bにより、また、外径方向に対しては軸方向部3d及びラビリンスシール部により磁性流体の装置外への飛散を防止できる。
【0108】
従って、飛散した磁性流体の、密封装置1外への飛散を防止することができる。
【0109】
仮に、回転軸の高速回転に伴う遠心力により磁性流体が振り飛ばされるようなことがあっても、軸方向部3d及びラビリンスシール部により磁性流体の外径方向への移動を遮断することができ、軸方向部3dに付着した磁性流体は、空間磁場の影響を受けて突起部11に向かい、突起部11で保持することができる。
【0110】
そして、軸方向部3dに付着し、かつ磁極部材7aで保持されている磁性流体は、外径方向に移動することはなく遠心力の影響は受けず、また、圧力変動により、軸方向真空側Lに飛散しても、図に示されるような大気側Hへの磁場勾配により、磁極部材7aに戻されて保持されるか、ラビリンスシール部により移動が遮断されて磁場強度の高い縁2d,2eに保持される。
【0111】
また、ラビリンスシール部では、そのシール構造及び磁場強度の高い縁2d,2eで磁性流体を保持するので、遠心力や圧力変動により密封装置1外へ飛散するようなことはない。
【0112】
ここで、本実施の形態では、非磁性部材であるハウジング3に軸方向部3dを設けて、回転軸2のフランジ部2bの溝2cとラビリンスシール部を構成させているので、この領域に磁気回路が形成されることはなく、ラビリンスシール部を設けたことによって磁性流体シール部MSの磁場強度が低下することはない。
【0113】
なお、本実施の形態では、磁性流体シール部MSの飽和している磁場による漏れ磁場を利用しているので、磁極部材7aとフランジ部2bとの距離が多少変動した場合でも、この変動が漏れ磁場に対して及ぼす影響はほとんどなく、また突起部とフランジ部との間に形成された磁場勾配により飛散した磁性流体を規制することができるが、この磁場が密封能力に関係する磁性流体シール部MSの磁場強度に影響を及ぼすこともない。従って、磁極部材7aとフランジ部2bとの距離を精度よく仕上げる必要はない。
【0114】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、磁性流体シール部から飛散した磁性流体が密封対象側に飛散することを防止することができるので、密封性能及び品質の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例1に係る磁性流体を利用した密封装置を示す模式的断面図である。
【図2】本発明の参考例に係る磁性流体を利用した密封装置の磁性流体シール部を説明するための模式的断面図である。
【図3】参考例1に係る磁性流体を利用した密封装置の磁極部材を示す模式的断面図である。
【図4】参考例1に係る磁性流体を利用した密封装置の磁極部材の変形例を示す模式的断面図である。
【図5】本発明の参考例2に係る磁性流体を利用した密封装置を示す模式的断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る磁性流体を利用した密封装置を示す模式的断面図である。
【図7】実施の形態に係る磁性流体を利用した密封装置の要部の磁場解析の結果を示す図である。
【図8】従来技術に係る磁性流体を利用した密封装置を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1 密封装置
2 回転軸
2a 周壁面
2a1 小径周壁面
2b フランジ部
2c 溝
2d 縁
3 ハウジング
3a 円筒部
3b フランジ部
3c 径方向部
3d 軸方向部
4 環状隙間
5a,5b ベアリング
6 磁石
7a,7b 磁極部材
8a,8b 凸条部
9a,9b 圧力室
10a 角出し形状部
10b 軸方向部
10c 径方向部
10d 溝隅部
10e 内径側端面
10a1 角出し形状部
10b1 軸方向部
10c1 径方向部
10e1 内径側端面
10d1 溝隅部
11 突起部
12 突起部
12a,12b 角隅部
15 スペーサリング
16,17 Oリング
18 固定環部材
19 締結部材
20 固定環部材
21 位置決め段部
VC 真空チャンバ
VC2 外壁面

Claims (1)

  1. 互いに相対回転可能に組み付けられる2部材間の隙間を封止する磁性流体を利用した密封装置であって、
    前記2部材間に配置された磁力を発生する磁力発生手段と、
    前記磁力発生手段の軸方向両側に配置され、前記2部材のうち一方の部材に取り付けられた磁極部材と、
    前記磁力発生手段の磁力によって、前記磁極部材と前記2部材のうち他方の部材との間に磁気的に保持されて、前記磁極部材と前記他方の部材との間の隙間を密封する磁性流体と、
    を有する磁性流体シール部を備えた磁性流体を利用した密封装置において、
    前記他方の部材は、前記磁性流体シール部よりも密封対象側の領域において前記他方の部材から前記一方の部材側に向かって延びる円板部を備え、
    前記一方の部材は、非磁性部材で構成され、前記磁性流体シール部と前記円板部との間の領域において前記一方の部材から前記他方の部材に向かって延びる径方向部と、前記径方向部の端部から前記円板部の磁性流体シール部側の面に向かって延びる軸方向部と、を備え、
    前記円板部は、前記磁性流体シール部側の面に溝を有し、前記円板部の前記溝と前記一方の部材の前記軸方向部の先端とによってラビリンスシール部が構成され、
    前記磁極部材のうち密封対象側に配置された磁極部材は、前記一方の部材側に前記一方の部材の前記径方向部が嵌合される凹状部分を設けることにより、前記一方の部材の軸方向部の前記他方の部材側において前記密封対象側に突出するように形成された突起部を有するとともに、前記凹状部分に前記一方の部材の前記径方向部が嵌合されることにより前記一方の部材に対して位置決めされ、
    前記ラビリンスシール部よりも前記磁性流体シール部側の領域において、前記磁性流体シール部からの漏れ磁場が集中し、飛散した磁性流体が保持され前記突起部の角隅部及び前記円板部の溝の縁を備えていることを特徴とする磁性流体を利用した密封装置。
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