JP2003065443A - 密封装置 - Google Patents

密封装置

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JP2003065443A
JP2003065443A JP2001260347A JP2001260347A JP2003065443A JP 2003065443 A JP2003065443 A JP 2003065443A JP 2001260347 A JP2001260347 A JP 2001260347A JP 2001260347 A JP2001260347 A JP 2001260347A JP 2003065443 A JP2003065443 A JP 2003065443A
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JP
Japan
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sealing device
magnetic
ring
gap
lip portion
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Application number
JP2001260347A
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Takao Sugano
隆夫 菅野
Hiroshi Anzai
博 安斉
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Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/40Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid
    • F16J15/43Sealings between relatively-moving surfaces by means of fluid kept in sealing position by magnetic force
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/16Sealings between relatively-moving surfaces
    • F16J15/34Sealings between relatively-moving surfaces with slip-ring pressed against a more or less radial face on one member
    • F16J15/3436Pressing means
    • F16J15/3456Pressing means without external means for pressing the ring against the face, e.g. slip-ring with a resilient lip

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2部材の偏芯の許容値を拡大してシール性の
向上を図ると共に、製作の容易な密封装置を提供する。 【解決手段】 非磁性の金属環7と、磁石粉を充填した
ゴムからなる弾性磁石3と、を一体成形し、弾性磁石3
で外周面が覆われているオイルシール構造を有する密封
装置において、この弾性磁石3を半径方向に着磁して、
互いに相対運動可能に組み付けられた非磁性のハウジン
グ1と磁性の軸2との間にセットし、リップ部17と軸
2との隙間に磁性流体6を充填して密封を行う。これに
より許容される軸偏芯量が大きくなり、密封装置の製作
も容易となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに相対運動可
能に組み付けられた2部材間の隙間をシールする、特に
磁性流体を用いた密封装置に関するものであり、例えば
真空装置等に適用されるものである。
【0002】
【従来の技術】従来、真空シールとして用いる密封装置
は、一般的には例えば図20に示すような構成が取られ
ている。
【0003】密封装置は、ハウジング1と該ハウジング
1の軸孔内に同心的に挿入された軸2との隙間をシール
する。
【0004】具体的には、ハウジング1とポールピース
12との間の第1のシール部は、主として、環状の磁石
4と、磁石4の軸方向両端面に接合された磁性体からな
る環状のポールピース12とからなる。ポールピース1
2の外周面には周方向の凹状溝が設けられており、この
溝に装着された弾性体製のOリング9がハウジング1の
内周面に圧接することにより、ハウジング1とポールピ
ース12との間がシールされる。
【0005】また、ポールピース12と軸2との間の第
2のシール部は、主として、磁性体である突起を有する
軸2、磁石4及びポールピース12からなり、軸2が有
する突起とポールピースとの間に磁気回路が形成される
ので、ポールピース12の内周面と軸2の外周面との間
に磁性流体6が保持され、ポールピース12と軸2との
間がシールされる。
【0006】次に、ダストシールとして用いる密封装置
は、一般的には例えば図21に示すような構成が取られ
ている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0008】上述した従来技術における真空シールとし
て使用する密封装置では、突起とポールピース12との
隙間を狭く設定すると1段当たりの耐圧は増大するた
め、隙間は約100μm以下に設定されるのが一般的で
あるが、許容される軸偏芯量は小さくなり、高い加工精
度が要求されることとなる。
【0009】一方、隙間を広めに設定すると加工精度は
ゆるくできるが、1段当たりの耐圧は低下するため、必
要な耐圧を確保するために突起段数を増やす必要が生
じ、突起やポールピースを機械加工するための手間がか
かるという問題があった。
【0010】また、上述した従来技術におけるダストシ
ールの場合では、ポールピースと軸との隙間は約100
〜200μmに設定されるのが一般的である。そのた
め、真空シール程ではないが、ある程度の加工精度が要
求され、また許容される軸偏芯量もポールピース12と
軸2との隙間以下にしなければならないという問題があ
る。更には、ポールピース12と磁石4を接着させる手
間も必要である。
【0011】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、2部
材の偏芯の許容値を拡大してシール性の向上を図ると共
に、製作の容易な密封装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の密封装置にあっては、互いに相対運動可能に
組み付けられた2部材間の隙間をシールする密封装置に
おいて、弾性磁性材であるリップ部と、前記2部材の内
少なくとも一方の部材と前記リップ部との隙間を通過す
る磁束によって磁気的に保持され、前記リップ部の表面
に接触して前記隙間を密封する磁性流体と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0013】従って、軸の偏芯に対しても弾性材である
リップ部が変形して追随するため、シール機能に影響し
ない。更には、シール部の隙間をほとんど0に設定でき
ることから、磁性流体シールとして耐圧が向上する。
【0014】前記リップ部は、磁性粉を充填したことが
好適である。
【0015】これにより、リップ部での弾性材の選択の
幅が広がり製作が容易となる。
【0016】前記密封装置は、磁束発生手段を備えるこ
とが好適である。
【0017】これにより、互いに相対運動可能に組み付
けられる2部材のいずれにも磁束発生手段がない場合で
あっても、シール性の向上を図ることが可能となる。
【0018】前記磁束発生手段は、磁石であることが好
適である。
【0019】これにより、密封装置の製作が容易にな
る。
【0020】また前記磁束発生手段は、前記リップ部に
磁石粉を充填し着磁したものでもよい。
【0021】これにより、余分なスペースを必要とせず
磁束発生手段をリップ部に設けることが可能となり、密
封装置の製作が容易になる。
【0022】前記密封装置は、リップ部以外の部分を硬
質材で補強したことが好適である。
【0023】これにより、シール部で適当な軸締め付け
力を付与することが可能となり、シール性の向上を図る
ことが可能となる。
【0024】前記密封装置は、複数のリップ部を備える
ことが好適である。
【0025】これにより、多段シール構成となるためシ
ール性の向上を図ることが可能となる。
【0026】前記密封装置は、ちりよけの突起を備え、
前記2部材の内少なくとも一方の部材と、前記リップ部
及び前記ちりよけの突起との隙間に、前記磁性流体を充
填することが好適である。
【0027】これにより、2カ所で磁性流体による密封
が行われるため、シール耐圧が向上すると共に、シール
が破壊等されて磁性流体が飛散しても、ちりよけ部で捕
捉することが可能となる。
【0028】前記密封装置は、ハウジングを構成する前
記2部材の内一方の部材と接する硬質非磁性材を有し、
該硬質非磁性材はOリング溝が形成され、前記ハウジン
グとの間をOリングで密封することが好適である。
【0029】これにより、一方の部材とハウジング間の
シールを確実にすることが可能となる。
【0030】前記密封装置は、前記リップ部に対向する
磁性材のスリーブを内包することが好適である。
【0031】これにより、軸の特別な仕上げの必要がな
くなり、また、あらかじめ磁性流体を充填した状態でシ
ールをセットすることが可能となり、密封装置の製作が
容易となる。
【0032】前記リップ部は、磁性流体を含浸させた多
孔質の弾性磁石で形成することが好適である。
【0033】これにより、シール部の磁性流体が飛散等
により減少しても多孔質中から磁性流体が補給されるこ
とになり、シール機能を長期にわたり維持することが可
能となる。
【0034】非磁性の弾性材からなるちりよけを備える
ことが好適である。
【0035】これにより、飛散した磁性流体はちりよけ
部に一旦トラップされた後、再び多孔質中に磁気力で吸
引、回収される。そのため、リップ先端部と軸との間に
は多孔質中から磁性流体が補給されることになり、シー
ル機能を長期にわたり維持することが可能となる。
【0036】また、本発明の他の密封装置にあっては、
互いに相対運動可能に組み付けられた2部材間の隙間を
シールする密封装置において、弾性磁性材であるリング
と、前記2部材の内少なくとも一方の部材と前記リング
との隙間を通過する磁束によって磁気的に保持され、前
記リングに接触して前記隙間を密封する磁性流体と、を
備えることを特徴とする。
【0037】従って、軸の偏芯に対しても弾性材である
リップ部が変形して追随するため、シール機能に影響し
ない。更には、シール部の隙間をほとんど0に設定でき
ることから、磁性流体シールとして耐圧が向上する。
【0038】前記リングを半径方向に着磁し、リングの
内周面又は外周面と、前記2部材の内少なくとも一方の
部材との隙間に、前記磁性流体を充填することが好適で
ある。
【0039】これにより、弾性磁極又は弾性磁石と、軸
との隙間に磁性流体を充填することで、ダストシールを
構成することが可能となる。
【0040】前記リングを厚さ方向に着磁し、前記2部
材の内一方の部材である軸に形成したつば状突起の側面
との隙間に、前記磁性流体を充填することが好適であ
る。
【0041】これにより、端面シールのダストシールを
構成でき、軸が更に大きく偏芯してもシール性が確保で
きる。
【0042】前記リングを厚さ方向に湾曲させることが
好適である。
【0043】これにより、軸がリングの厚さ方向に変動
してもシール性が確保される。
【0044】前記リングは、磁石又は弾性磁石を円周方
向又は半径方向に多極着磁したことが好適である。
【0045】これにより、円周方向に多極着磁した場合
は、シール部の磁気的な浮揚力が増大し、緊迫力を高め
ても固体接触し難くなり、耐摩耗性が向上する。また、
半径方向に多極着磁した場合は、シール耐圧が向上す
る。
【0046】前記リングは、両側面の内少なくとも一方
にリップ部を備え、前記リップ部のリップ先端部が前記
リングの側面に位置するように構成したことが好適であ
る。
【0047】これにより、差圧によってリップ先端部が
つば状突起の側面に押し付けられ、シール耐圧が向上す
る。また、一方の側面にリップ先端部を形成した場合に
は真空又は加圧シールとして、両側面にリップ先端部を
形成した場合には真空かつ加圧シールとして機能する。
【0048】前記リップ先端部と、前記軸に形成又は取
り付けたつば状突起の側面との隙間に、前記磁性流体を
充填することが好適である。
【0049】これにより、シール機能を有し、シール耐
圧が向上する。
【0050】前記リップ部にちりよけの突起を形成した
ことが好適である。
【0051】つば状突起をL字状断面又は溝状断面のス
リーブとし、リップ部を備えた前記リングと組み合わ
せ、磁性流体を充填した状態で軸及びハウジングに嵌合
することが好適である。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただ
し、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、
材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載が
ない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣
旨のものではない。また、以下の説明で一度説明した部
材についての材質、形状などは、特に改めて記載しない
限り初めの説明と同様のものである。
【0053】本実施の形態は、密封装置を主に真空シー
ルやダストシールとして適用するものである。
【0054】(第1の実施の形態)図1を用いて第1の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
1は第1の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0055】図1に示す密封装置は、硬質材の一種であ
る非磁性の金属環7と、磁石粉を充填したゴムからなる
弾性磁石3(磁束発生手段)と、を一体成形し、リップ
部17を備え、弾性磁石3で外周面が覆われているオイ
ルシール構造を有する。
【0056】この弾性磁石3を半径方向に着磁して、互
いに相対運動可能に組み付けられた非磁性のハウジング
1と磁性の軸2との間にセットし、リップ部17と軸2
との隙間に磁性流体6を充填して、密封装置とした。
【0057】従って、弾性磁石3と軸2、及びそれらの
隙間は、弾性磁石3から発生した磁束が通過することで
磁気回路を形成する。そして、互いの部材の隙間近傍が
磁化されるため、磁性流体が磁気的に保持され、互いの
部材の表面に接触して隙間を充填することで密封するこ
とが可能となる。
【0058】また、軸2の偏芯に対しても弾性磁石3か
らなるリップ部17が変形して追随するため、シール機
能に影響しない。更には、シール部の隙間をほとんど0
に設定できることから、磁性流体シールとして耐圧が向
上する。
【0059】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0060】(第2の実施の形態)図2を用いて第2の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
2は第2の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0061】図2に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁性粉を充填したゴムからなる弾性磁性材5と、を
一体成形し、磁性粉を充填していない弾性材10で外周
面が覆われているオイルシール構造を有する。
【0062】このオイルシールの内側に軸方向に着磁し
た磁石4を磁束発生手段として設け、互いに相対運動可
能に組み付けられた非磁性のハウジング1と磁性の軸2
との間にセットし、リップ部17と軸2との隙間に磁性
流体6を充填して、密封装置とした。
【0063】従って、弾性磁性材5と軸2、及びそれら
の隙間は、磁束発生手段である磁石4から発生した磁束
が通過することで磁気回路を形成する。そして、互いの
部材の隙間近傍が磁化されるため、磁性流体が磁気的に
保持され、互いの部材の表面に接触して隙間を充填する
ことで密封することが可能となる。
【0064】また、軸2の偏芯に対しても弾性磁石3か
らなるリップ部17が変形して追随するため、シール機
能に影響しない。更には、シール部の隙間をほとんど0
に設定できることから、磁性流体シールとして耐圧が向
上する。
【0065】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0066】尚、外周面に磁性粉を充填したゴムを用い
ても、前記と同様に真空シールとして十分な機能を有す
る。
【0067】(第3の実施の形態)図3を用いて第3の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
3は第3の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0068】図3に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁性粉を充填したゴムからなる弾性磁性材5と、を
一体成形し、弾性磁性材5で外周面が覆われているオイ
ルシール構造を有する。
【0069】また、金属環7の側面の弾性磁性材5内部
に半径方向に着磁した磁石4が埋め込まれている。
【0070】従って、余分なスペースを必要とせず磁束
発生手段を弾性磁性材5内に設けることが可能となる。
【0071】このオイルシールを互いに相対運動可能に
組み付けられた非磁性のハウジング1と磁性の軸2との
間にセットし、リップ部17と軸2との隙間に磁性流体
6を充填して、密封装置とした。
【0072】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0073】(第4の実施の形態)図4を用いて第4の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
4は第4の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0074】図4に示す密封装置は、第3の実施の形態
において、リップ部を軸方向に2段形成したオイルシー
ル構造を有する。
【0075】このオイルシールを互いに相対運動可能に
組み付けられた非磁性のハウジング1と磁性の軸2との
間にセットし、リップ部17と軸2との隙間に磁性流体
6を充填して、密封装置とした。
【0076】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。特に耐圧は1段の場合に比べて約2倍近くに向上
したと考えられる。
【0077】(第5の実施の形態)図5を用いて第5の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
5は第5の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0078】図5に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3と、を一
体成形し、磁石粉を充填していない弾性材10で外周面
が覆われているちりよけ17b付きのオイルシール構造
を有する。
【0079】この弾性磁石3を軸方向に着磁して、互い
に相対運動可能に組み付けられた非磁性のハウジング1
と磁性の軸2との間にセットし、リップ部17と軸2と
の隙間に磁性流体6を充填して、密封装置とした。
【0080】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0081】尚、外周面に磁性粉を充填したゴムを用い
ても、前記と同様に真空シールとして十分な機能を有す
る。また、故意にシールを破壊させたところ、飛散した
磁性流体はちりよけ部に捕捉され真空槽14内には侵入
しないため、この場合でも真空シールとして十分な機能
を有することが確認された。
【0082】(第6の実施の形態)図6を用いて第6の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
6は第6の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0083】図6に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3と、を一
体成形し、非磁性の金属環7で外周面が覆われているオ
イルシール構造を有する。
【0084】この金属環7は半径方向に着磁し、またそ
の外周面にはOリング溝が形成され、Oリング9がセッ
トされている。これを互いに相対運動可能に組み付けら
れた非磁性のハウジング1と磁性の軸2との間にセット
し、リップ部17と軸2との隙間に磁性流体6を充填し
て、密封装置とした。
【0085】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0086】(第7の実施の形態)図7を用いて第7の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
7は第7の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0087】図7に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3と、を一
体成形し、弾性磁石3で外周面が覆われているオイルシ
ール構造を有し、軸側に2段、側面に1段の計3段のリ
ップ部を形成し、半径方向に着磁した。そして内周面側
をゴムからなる弾性材10で形成し、リップ先端部17
a対向面が磁性金属環8で形成されたL字断面のスリー
ブをセットし、この磁性金属環8とリップ部17との隙
間に磁性流体6を充填し、密封装置とした。
【0088】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付け、3段のリップ部の1カ所ずつに磁性
流体を充填して真空排気装置で真空引きしたところ、い
ずれの場合も真空シールとして十分な機能を有すること
が確認された。特に耐圧は1段の場合に比べて約3倍近
く向上したと考えられる。また、スリーブ付きとするこ
とであらかじめ磁性流体を充填した状態で、装置にセッ
トすることができ、密封装置を容易に製作することが可
能となる。
【0089】(第8の実施の形態)図8を用いて第8の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
8は第8の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0090】図8に示す密封装置は、非磁性の金属環7
と、磁石粉を充填した多孔質ゴムからなる多孔質弾性磁
石11と、を一体成形し、磁石粉を充填していない弾性
材10で外周面及び側面が覆われているちりよけ付きの
オイルシール構造を有する。
【0091】この多孔質弾性磁石11を半径方向に着磁
した後、多孔質弾性磁石11中に磁性流体6を含浸させ
た。これを互いに相対運動可能に組み付けられた非磁性
のハウジング1と磁性の軸2との間にセットし、リップ
部17と軸2との隙間に磁性流体6を充填して、密封装
置とした。
【0092】この密封装置を図22に示す試験装置にセ
ットし、ベアリング13側を大気側として反対側を真空
槽14に取り付けて真空排気装置で真空引きしたとこ
ろ、真空シールとして十分な機能を有することが確認さ
れた。
【0093】尚、故意にシールを破壊させたところ、飛
散した磁性流体はちりよけ部に捕捉された後、多孔質弾
性磁石11中に吸引され、また、リップ先端部17aと
軸2との隙間には多孔質弾性磁石11中から磁性流体6
が補給され、再びシール機能が回復することが確認され
た。
【0094】(第9の実施の形態)図9を用いて第9の
実施の形態に係る密封装置の構成について説明する。図
9は第9の実施の形態に係る密封装置を示す半断面図で
ある。
【0095】図9に示す密封装置は、硬質非磁性材の一
種である非磁性の金属リング7と、磁束発生手段として
磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3を用いてリン
グ状のシールを作製し、半径方向に着磁した。
【0096】この弾性磁石3を互いに相対運動可能に組
み付けられた非磁性のハウジング1と磁性の軸2との間
にセットし、リング状シールの内周と軸2との隙間に磁
性流体6を充填して、密封装置とした。
【0097】従って、弾性磁石3と軸2、及びそれらの
隙間は、弾性磁石3から発生した磁束が通過することで
磁気回路を形成する。そして、互いの部材の隙間近傍が
磁化されるため、磁性流体が磁気的に保持され、互いの
部材の表面に接触して隙間を充填することで密封するこ
とが可能となる。
【0098】この軸を6000rpmで回転させたとこ
ろ、磁性流体の飛散は見られず、ダストシールとして十
分な機能を有していることが確認された。また、この軸
を200μm以上偏芯させてもダストシール性は保持さ
れた。
【0099】(第10の実施の形態)図10を用いて第
10の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図10は第10の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0100】図10に示す密封装置は、非磁性の金属リ
ング7と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3を
用いてリング状のシールを作製し、軸方向に着磁した。
【0101】この弾性磁石3を互いに相対運動可能に組
み付けられた非磁性のハウジング1とつば付きの磁性の
軸2との間にセットし、リング状シールの内周側の側面
とつばの側面との隙間に磁性流体6を充填して、密封装
置とした。
【0102】この軸を6000rpmで回転させたとこ
ろ、磁性流体の飛散は見られず、ダストシールとして十
分な機能を有していることが確認された。また、この軸
を200μm以上偏芯させてもダストシール性は保持さ
れた。
【0103】(第11の実施の形態)図11を用いて第
11の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図11は第11の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0104】図11に示す密封装置は、第10の実施の
形態に係る密封装置の構成において、シール部のゴムリ
ングを軸のつば側に湾曲させ、リング状シールの側面と
つばの側面との隙間に磁性流体6を充填し、シールとつ
ばとの軸方向間隔を100μmの締めしろをもってセッ
トして、密封装置とした。
【0105】この軸を6000rpmで回転させたとこ
ろ、磁性流体の飛散は見られず、ダストシールとして十
分な機能を有していることが確認された。また、この軸
を200μm以上偏芯させ、あるいは、軸方向にセット
位置から±200μm以上変位させてもダストシール性
は保持された。
【0106】(第12の実施の形態)図12を用いて第
12の実施の形態に係るシール部の着磁方法について説
明する。図12は第12の実施の形態に係る密封装置の
着磁方法を示す半断面図である。
【0107】図12に示す密封装置は、すなわち、第1
0の実施の形態のシールを半径方向に4極に多極着磁
し、第10の実施の形態と同じ条件で試験した。その結
果、磁性流体の飛散は見られず、ダストシールとして十
分な機能を有していることが確認された。また、その耐
圧は、約2倍以上向上した。
【0108】(第13の実施の形態)図13を用いて第
13の実施の形態に係るシール部の着磁方法について説
明する。図13は第13の実施の形態に係る密封装置の
着磁方法を示す半断面図である。
【0109】図13に示す密封装置は、すなわち、第1
1の実施の形態のシールを周方向に16極に多極着磁
し、第11の実施の形態と同じ条件で試験した。その結
果、第11の実施の形態と比較して、回転トルクは低減
することがわかった。
【0110】(第14の実施の形態)図14を用いて第
14の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図14は第14の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0111】図14に示す密封装置は、非磁性の金属リ
ング7と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3を
用いて、リング状のシールを作製し、内周部の一方の側
面にオイルシール構造のリップ部17を、リップ先端部
17aがリングの側面に位置するように形成し、軸方向
に着磁した。
【0112】これを互いに相対運動可能に組み付けられ
た非磁性のハウジング1とつば付きの磁性の軸2との間
にセットし、リップ部17とつばの側面との隙間に磁性
流体6を充填して、密封装置とした。
【0113】この密封装置を図23に示す試験装置にベ
アリング13側にシール、反対側につばが位置するよう
にセットし、ベアリング13側を大気側として反対側を
真空槽15に取り付けて真空排気装置で真空引きしたと
ころ、真空シールとして十分な機能を有することが確認
された。
【0114】(第15の実施の形態)図15を用いて第
15の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図15は第15の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0115】図15に示す密封装置は、非磁性の金属リ
ング7と、磁石粉を充填したゴムからなる弾性磁石3を
用いて、リング状のシールを作製し、内周部の両側面に
オイルシール構造のリップ部を、リップ先端部17aが
リングの側面に位置するように形成し、軸方向に着磁し
た。
【0116】これを互いに相対運動可能に組み付けられ
た非磁性のハウジング1と2枚のつば付きの磁性の軸2
との間に、2枚のつばでシールリップ部を挟むようにセ
ットし、リップ部17とつばの側面との隙間に磁性流体
6を充填して、密封装置とした。
【0117】この密封装置を図23に示す試験装置にベ
アリング13側にシール、反対側につばが位置するよう
にセットし、ベアリング13側を大気側として反対側を
真空及び加圧槽15に取り付けて真空排気装置で真空引
きしたところ、真空シールとして十分な機能を有するこ
とが確認された。また、加圧装置で加圧したところ、1
気圧以上のシール耐圧が得られた。
【0118】(第16の実施の形態)図16を用いて第
16の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図16は第16の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0119】図16に示す密封装置は、第14の実施の
形態の構成において、シールリップ部にちりよけ17b
を形成したものである。この構成でも密封装置を図23
に示す試験装置にベアリング13側にシール、反対側に
つばが位置するようにセットし、ベアリング13側を大
気側として反対側を真空槽15に取り付けて真空排気装
置で真空引きしたところ、真空シールとして十分な機能
を有することが確認された。
【0120】(第17の実施の形態)図17を用いて第
17の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図17は第17の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0121】図17に示す密封装置は、第15の実施の
形態の構成において、リップ部にちりよけ17bを形成
したものである。この構成でも密封装置を図23に示す
試験装置にベアリング13側にシール、反対側につばが
位置するようにセットし、ベアリング13側を大気側と
して反対側を真空槽15に取り付けて真空排気装置で真
空引きしたところ、真空シールとして十分な機能を有す
ることが確認された。
【0122】(第18の実施の形態)図18を用いて第
18の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図18は第18の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0123】図18に示す密封装置は、第14の実施の
形態の構成において、つば状突起部を、内周面がゴムか
らなる弾性材10を形成したL字状断面の磁性スリーブ
16で構成した。この構成でも密封装置を図23に示す
試験装置にベアリング13側にシール、反対側につばが
位置するようにセットし、ベアリング13側を大気側と
して反対側を真空槽15に取り付けて真空排気装置で真
空引きしたところ、真空シールとして十分な機能を有す
ることが確認された。
【0124】(第19の実施の形態)図19を用いて第
19の実施の形態に係る密封装置の構成について説明す
る。図19は第19の実施の形態に係る密封装置を示す
半断面図である。
【0125】図19に示す密封装置は、第15の実施の
形態の構成において、つば状突起部を、内周面がゴムか
らなる弾性材10を形成した溝状断面の磁性スリーブ1
6で構成した。この構成でも密封装置を図23に示す試
験装置にベアリング13側にシール、反対側につばが位
置するようにセットし、ベアリング13側を大気側とし
て反対側を真空及び加圧槽15に取り付けて真空排気装
置で真空引きしたところ、真空シールとして十分な機能
を有することが確認された。また、加圧装置で加圧した
ところ、1気圧以上のシール耐圧が得られた。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、密封装
置が弾性磁性材であるリップ部と、前記2部材の内少な
くとも一方の部材と前記リップ部との隙間を通過する磁
束によって磁気的に保持され、前記リップ部の表面に接
触して前記隙間を密封する磁性流体と、を備えること
で、2部材間の隙間に応じて弾性磁性材が変形するた
め、これまでは金属の精密な機械加工と位置決めが必要
だった真空シールを、ゴムの圧縮成形や射出成形によ
り、比較的精密な成形、取り付け精度を必要とせず、容
易に作製できる。
【0127】また、シール部の隙間を狭く設定できるよ
うになったことと、オイルシールとしてのシール耐圧も
付加されるため、1段当たりのシール耐圧の向上を図る
ことができる。
【0128】また、弾性体がリング状であり側面にリッ
プ部を形成した場合は、磁気力及び差圧でリップ先端部
が対向面に押し付けられるため、シール耐圧の向上を図
ることができる。
【0129】更に、両側面にリップ部を形成する構成で
は、真空かつ加圧シールとして機能することができる。
【0130】一方、ダストシールについても、必要な加
工、取り付け精度の低減により製作の容易化が可能とな
り、また、ゴムの弾性変形により軸の偏芯や軸方向変位
に対するシール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図2】第2の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図3】第3の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図4】第4の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図5】第5の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図6】第6の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図7】第7の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図8】第8の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図9】第9の実施の形態に係る密封装置を示す半断面
図である。
【図10】第10の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図11】第11の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図12】第12の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図13】第13の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図14】第14の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図15】第15の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図16】第16の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図17】第17の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図18】第18の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図19】第19の実施の形態に係る密封装置を示す半
断面図である。
【図20】従来技術の真空シール用密封装置を示す半断
面図である。
【図21】従来技術のダストシール用密封装置を示す半
断面図である。
【図22】第1〜第8の実施の形態に係る密封装置の試
験装置の構成を示す半断面図である。
【図23】第14〜第19の実施の形態に係る密封装置
の試験装置の構成を示す半断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 軸 3 弾性磁石 4 磁石 5 弾性磁性材 6 磁性流体 7 硬質非磁性材(金属環) 8 硬質磁性材 9 Oリング 10 弾性材 11 磁性流体含浸の多孔質弾性磁石 12 ポールピース 13 ベアリング 14 真空槽 15 真空及び加圧槽 16 磁性スリーブ 17 リップ部 17a リップ先端部 17b ちりよけ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対運動可能に組み付けられた2部
    材間の隙間をシールする密封装置において、 弾性磁性材であるリップ部と、 前記2部材の内少なくとも一方の部材と前記リップ部と
    の隙間を通過する磁束によって磁気的に保持され、前記
    リップ部の表面に接触して前記隙間を密封する磁性流体
    と、を備えることを特徴とする密封装置。
  2. 【請求項2】前記リップ部は、磁性粉を充填したことを
    特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  3. 【請求項3】前記密封装置は、磁束発生手段を備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
  4. 【請求項4】前記磁束発生手段は、磁石であることを特
    徴とする請求項3に記載の密封装置。
  5. 【請求項5】前記磁束発生手段は、前記リップ部に磁石
    粉を充填し着磁したことを特徴とする請求項3に記載の
    密封装置。
  6. 【請求項6】前記密封装置は、リップ部以外の部分を硬
    質材で補強したことを特徴とする請求項1乃至5のいず
    れか1項に記載の密封装置。
  7. 【請求項7】前記密封装置は、複数のリップ部を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載
    の密封装置。
  8. 【請求項8】前記密封装置は、ちりよけの突起を備え、 前記2部材の内少なくとも一方の部材と、前記リップ部
    及び前記ちりよけの突起との隙間に、前記磁性流体を充
    填することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項
    に記載の密封装置。
  9. 【請求項9】前記密封装置は、ハウジングを構成する前
    記2部材の内一方の部材と接する硬質非磁性材を有し、 該硬質非磁性材はOリング溝が形成され、前記ハウジン
    グとの間をOリングで密封することを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれか1項に記載の密封装置。
  10. 【請求項10】前記密封装置は、前記リップ部に対向す
    る磁性材のスリーブを内包することを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれか1項に記載の密封装置。
  11. 【請求項11】前記リップ部は、磁性流体を含浸させた
    多孔質の弾性磁石で形成することを特徴とする請求項1
    乃至10のいずれか1項に記載の密封装置。
  12. 【請求項12】非磁性の弾性材からなるちりよけを備え
    ることを特徴とする請求項11に記載の密封装置。
  13. 【請求項13】互いに相対運動可能に組み付けられた2
    部材間の隙間をシールする密封装置において、 弾性磁性材であるリングと、 前記2部材の内少なくとも一方の部材と前記リングとの
    隙間を通過する磁束によって磁気的に保持され、前記リ
    ングに接触して前記隙間を密封する磁性流体と、を備え
    ることを特徴とする密封装置。
  14. 【請求項14】前記リングを半径方向に着磁し、リング
    の内周面又は外周面と、前記2部材の内少なくとも一方
    の部材との隙間に、前記磁性流体を充填することを特徴
    とする請求項13に記載の密封装置。
  15. 【請求項15】前記リングを厚さ方向に着磁し、前記2
    部材の内一方の部材である軸に形成したつば状突起の側
    面との隙間に、前記磁性流体を充填することを特徴とす
    る請求項13に記載の密封装置。
  16. 【請求項16】前記リングを厚さ方向に湾曲させたこと
    を特徴とする請求項15に記載の密封装置。
  17. 【請求項17】前記リングは、磁石又は弾性磁石を円周
    方向又は半径方向に多極着磁したことを特徴とする請求
    項13乃至16のいずれか1項に記載の密封装置。
  18. 【請求項18】前記リングは、両側面の内少なくとも一
    方にリップ部を備え、 前記リップ部のリップ先端部が前記リングの側面に位置
    するように構成したことを特徴とする請求項13に記載
    の密封装置。
  19. 【請求項19】前記リップ先端部と、前記軸に形成又は
    取り付けたつば状突起の側面との隙間に、前記磁性流体
    を充填することを特徴とする請求項18に記載の密封装
    置。
  20. 【請求項20】前記リップ部にちりよけの突起を形成し
    たことを特徴とする請求項19に記載の密封装置。
  21. 【請求項21】つば状突起をL字状断面又は溝状断面の
    スリーブとし、リップ部を備えた前記リングと組み合わ
    せ、磁性流体を充填した状態で軸及びハウジングに嵌合
    することを特徴とする請求項13に記載の密封装置。
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