JP2000002338A - 磁性流体を利用した密封装置 - Google Patents

磁性流体を利用した密封装置

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JP2000002338A
JP2000002338A JP10181409A JP18140998A JP2000002338A JP 2000002338 A JP2000002338 A JP 2000002338A JP 10181409 A JP10181409 A JP 10181409A JP 18140998 A JP18140998 A JP 18140998A JP 2000002338 A JP2000002338 A JP 2000002338A
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sealing device
rotating shaft
magnetic fluid
magnetic
housing
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Yoshimi Imamoto
善美 今本
Yoshiyuki Takeishi
淑之 武石
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Nok Corp
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁性流体を利用した密封装置の偏心追随性を
向上させて回転軸に発生する振動に対処可能な磁性流体
を利用した密封装置を提供する。 【解決手段】 ハウジング3とは独立して構成された磁
性流体シール部MS1を保持するスリーブ5(保持部
材)と、スリーブ5を回転軸に支持するためのベアリン
グ12(軸受手段)と、ハウジング3とスリーブ5とを
相対移動自在に密封接続するベローズ9(接続手段)
と、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁性流体を利用し
た密封装置に関し、密封装置の回転軸に対する偏心追随
性や取り付け性を向上し得る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、外部磁場の磁力により、オイ
ル等の流体中に懸濁して存在する磁性体の粒子が磁気吸
引され、その位置を保持し得る特性を備えた磁性流体を
利用した種々の密封装置がある。
【0003】図4は、磁性流体を利用した密封装置の基
本的な一構成例を示す断面構成説明図である。この密封
装置100は非磁性体からなる回転機械のハウジング1
01と磁性体からなる回転軸102との間の環状隙間1
03に、磁性体からなる1対の環状のポールピース10
4を軸方向に相対向させて配設し、かつ両ポールピース
104間に軸方向に着磁された環状の磁石105を、そ
の磁力により磁気吸着挟持させている。
【0004】従って、磁石105、ポールピース10
4、回転軸102との間には、磁気回路106が形成さ
れる。
【0005】回転軸102の外周面とポールピース10
4の内周面の間には微小隙間107が形成されており、
微小隙間107に磁性流体ML’が充填されている。
【0006】磁性流体ML’は、磁気回路106により
微小隙間107に保持され、この微小隙間107を密封
し、ハウジング101と回転軸102との間の環状隙間
103を軸方向に分割密封している。
【0007】図5は、図4の密封装置100の基本的構
成を利用し、圧力差のある高圧側H’及び低圧側L’の
2領域間にまたがる回転軸201と回転軸201の軸受
部203との間の環状隙間204を密封するための構成
とした密封装置200の断面構成説明図である。
【0008】軸受部203は、回転軸201の保持及び
密封を行う円筒部203aと、円筒部203aの一方の
端部に、内部空間を真空状態(低圧側L’)とする容器
202(真空チャンバ等)の開口端部にボルト等により
取り付けられるフランジ部203bを備えている。
【0009】また、軸受部203と回転軸201とはベ
アリングB1,B2により相対回転運動に対する動的な
保持が行われている。
【0010】そして密封性に関しては、軸受部203の
円筒部203a内側に備えられた環状の磁石204によ
り形成される磁気回路MC’に介在させた磁性流体M
L’により行っている。
【0011】磁石204は軸方向に異極(N及びSと図
示される)が配されており、軸方向両側には磁石204
の磁極となる磁極部材205,206が備えられてい
る。そして、回転軸201の磁極部材205,206に
対向する部位に複数本の周方向に連続する凹溝207
a,207b,・・・207l及び各凹溝の間の凸条部
208a,208b,・・・208jを形成し、磁極部
材205,206内周面と各凹溝の間の凸条部208
a,208b,・・・の頂面との間隙(それぞれの間隙
をステージ部とする)に磁束が集中するように発生させ
て(すなわち凸条部208a,208b,・・・の頂面
で磁束密度が高まるように)、これらの間隙(ステージ
部)に磁性流体ML’が保持されて磁性流体シール部を
形成するようにしている。
【0012】形成された磁性流体シール部は、低圧側
L’と高圧側H’との間に複数の室209a,209
b,・・・209jを形成し、各室の圧力が順次磁性流
体シール部の各ステージ部の耐圧範囲内で変化すること
により、密封領域の両側で圧力差がある場合においても
効果的な密封性を発揮し得るようになっている。
【0013】尚、210a,210bはベアリングB
1,B2を固定する止め輪、211a,211bは円筒
部203a内周面側と磁極部材205,206の外周面
側との密封性を維持するOリングである。
【0014】そして、このような構成を備えた密封装置
200の磁性流体シール部は、容器202の内部すなわ
ち低圧側L’が減圧され(真空状態)て使用される場
合、低圧側L’の圧力と室209aの圧力差が、凸条部
208aと磁極部材205の間隙のステージ部に保持さ
れている磁性流体ML’の耐圧限界を越えると、バース
トと呼ばれる圧力均衡化現象が一時的に発生して低圧側
L’と室209aが導通し、その圧力差が解消されると
いう現象が発生する。
【0015】この圧力均衡化現象は、低圧側L’の圧力
が下がるにつれて、より高圧側H’のステージ部でも断
続的に発生し、低圧側L’の圧力(負圧)が序々に高圧
側H’の室へ伝播され、各室の圧力を順次に磁性流体シ
ール部の各ステージ部の耐圧限界内で変化させる分圧化
を行なうことにより、圧力差(高圧側H’が一般雰囲気
の場合には大気圧)を保持している。
【0016】尚、低圧側L’が高圧側、高圧側H’が低
圧側となる使用条件においても、上記と同様の分圧化が
発生し、圧力差を保持することができる。
【0017】そして、容器202の内部側では、継ぎ手
を介して従動側シャフトに回転軸201が接続され、回
転駆動力を容器202内部へと導入可能としている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】密封装置100におけ
る構成では、磁性流体ML’を安定して保持し、密封装
置の耐圧特性を確保する上で、密封装置100の微小隙
間107の隙間間隔を一定に保持する必要がある。
【0019】従って、この密封装置をハウジング101
と回転軸102の同心度のずれ、すなわち回転軸102
の偏心や振れが大きな回転機械に適用する場合には、回
転軸102とポールピース104が接触したり、回転軸
102の外周表面上に周方向に沿って生じる微小隙間1
07の隙間間隔の変動(設定値よりも広い部分と狭い部
分とが生じる)によってシール性が不安定になると共
に、実際のシール耐圧が設計値よりも小さくなるという
問題があった。
【0020】このような場合の改善策としては、微小隙
間107の隙間間隔を回転軸102の振れ幅等よりも十
分に大きく設定し、かかるシール耐圧の設計値を要求値
よりも十分に大きくする方法が一般的に採用可能であ
る。
【0021】しかし、この方法では、回転軸102とポ
ールピース104の接触以外の問題を避けることはでき
ず、更には隙間間隔を大きく設定することによって磁性
流体シール装置の一段当たりの耐圧が低下してしまうと
いう問題もあった。
【0022】図5の密封装置200では、図4の問題で
ある微小隙間107の隙間間隔を一定とするということ
に関しては、ベアリングB1,B2により軸受部203
と回転軸201とが相対回転運動に対する動的な保持が
行われ、ある程度の効果は期待できる。
【0023】しかしながら、従動側シャフトから継ぎ手
を介して回転軸201に伝達される振動が大きい場合に
は、この振動によって密封装置100と同様の問題が発
生することが考えられる。
【0024】本発明は上記従来技術の問題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、磁性流
体を利用した密封装置の偏心追随性を向上させて回転軸
の振れ及び回転軸に発生する振動に対処することを可能
とする磁性流体を利用した密封装置を提供することにあ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、ハウジングの内周部と、該内周部
に挿通される回転軸に対して配置され、前記回転軸に対
して径方向に離れた対向面を有する環状磁極部と、磁力
発生手段により発生された磁束により前記環状磁極部と
前記回転軸との間の環状隙間に保持される磁性流体とか
らなる密封部を有する磁性流体を利用した密封装置にお
いて、前記ハウジングとは独立して構成され、前記密封
部を保持する保持部材と、前記保持部材を前記回転軸に
支持するための軸受手段と、前記ハウジングの内周部と
前記保持部材とを相対移動自在に密封接続する接続手段
とを備えたことを特徴とする。
【0026】これによって、ハウジングとは独立して構
成された保持部材によって磁性流体を利用した密封装置
の密封部が支持されるので、回転軸の偏心や振動に対し
て該密封装置を追随させることができ、磁性流体が保持
される環状隙間は変化しないため、磁性流体によるシー
ルを安定して行なうことができる。また、環状隙間の隙
間間隔を狭く設定することが可能となり、この場合には
磁性流体シール部の耐圧をより向上させることが可能と
なる。
【0027】前記回転軸は、ハウジングに取り付けられ
た軸受手段によって支持されていることも好適である。
【0028】これによって、ハウジングに対する回転軸
の動的保持が行なわれ、回転軸の偏心や振動を抑えるこ
とができる。また、密封装置取り付けの際の芯だし等の
作業性を確保することができる。
【0029】前記接続手段は、ベローズであることも好
適である。
【0030】ベローズによって、ハウジングと保持部材
との接続を相対移動自在に行なうことができる。従っ
て、スラスト方向及びラジアル方向の相対移動、ハウジ
ングと保持部材との軸の相対角度の変更等を自在に設定
することが可能となり、また、回転軸に追随する保持部
材をハウジングに固定することはない。
【0031】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下に本発明の
第1の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は本発
明を適用した磁性流体を利用した密封装置1の要部断面
構成説明図である。
【0032】この密封装置1は、例えば、コンタミを嫌
うクリーン環境下で使用されるロボットや回転機械から
ダストやミストが外に放出するのを防止するために、軸
受部等に備えられるものである。
【0033】そして、遮断される必要のある領域(領域
L,領域H)にまたがる回転軸2とハウジング3の内周
部としてのハウジング内周部3aの間の環状隙間4に備
えられる。
【0034】密封装置1は、密封部となる磁性流体シー
ル部MS1に、保持部材としての円筒状のスリーブ5の
内側に磁性体からなる環状磁極部としての1対の環状の
ポールピース6a,6bを軸方向に相対向させ、かつ両
ポールピース6a,6bの間に軸方向に着磁された磁力
発生手段としての環状の磁石7を、その磁力により磁気
吸着挟持させて配置している。
【0035】従って、磁石7、ポールピース6a,6
b、回転軸2との間には、磁気回路MC1が形成され
る。
【0036】回転軸2の外周面2aとポールピース6
a,6bの内周面は径方向に離れた対向面となってお
り、その間には微小な環状隙間8が形成されており、環
状隙間8に磁性流体MLが充填されている。
【0037】磁性流体MLは、磁気回路MC1の磁束に
より環状隙間8に保持され、この環状隙間8を密封して
いる。
【0038】スリーブ5の領域Lの端部5aには、ハウ
ジング内周部3aとスリーブ5とを相対移動自在に密封
接続する接続手段としての金属製のベローズ9が接続さ
れている。
【0039】ベローズ9の領域Lの端部9aは、ハウジ
ング内周部3aに密封嵌合する固定リング10と接続し
ている。11はハウジング内周部3aと固定リング10
との間をシールするOリングである。
【0040】また、スリーブ5の領域Hの端部5b側に
はスリーブ5を回転軸2に支持するための軸受手段とし
てのベアリング12が配置されている。
【0041】尚、この実施の形態における回転軸2の支
持は、不図示の軸受け手段により行なうものとする。
【0042】このような構成の密封装置1は、回転軸2
とポールピース6a,6bとの位置決めを行なうスリー
ブ5はベアリング12を介して回転軸2に支持され、回
転軸2の自重等による過大なラジアル荷重を受けること
なく回転軸2の偏心や振動に追随可能であり、その結
果、回転軸2の外周面2aとポールピース6a,6bの
内周面の間の環状隙間8の隙間間隔は一定に保たれる。
【0043】スリーブ5とハウジング3は、ベローズ9
によりフレキシブルに密封接続されているので、スリー
ブ5とハウジング内周部3aとの間においても領域Lと
領域Hは遮断されている。
【0044】従って、回転軸2の偏心や振動が大きな場
合においても密封装置1のシール性能を安定して維持す
ることができる。
【0045】また、環状隙間8の隙間間隔を従来のもの
より狭く設定することも可能となり、この場合には、密
封装置1の磁性流体シール部MS1の耐圧をより向上さ
せることが可能となる。
【0046】この実施の形態では、ベローズ9は金属製
のものを用いていることから、耐環境性も兼ね備えてい
るので、様々な用途に使用することができる。
【0047】尚、本発明は、この実施の形態に限定して
解釈されるべきではなく、その趣旨を損ねない範囲で適
宜変更・改良が可能であり、例えば磁性流体シール部M
S1の構成を多段構造にしたり、ベアリング12の個数
等を変更することも可能である。また、ベローズ9も金
属製に限定されるものではなく、ゴム状弾性体によるも
のを採用することも可能である。
【0048】(実施の形態2)図2は本発明を適用した
第2の実施の形態における磁性流体を利用した密封装置
21の要部断面構成説明図である。
【0049】この密封装置21は、例えば、内部を真空
状態にする真空チャンバの外から内部に回転動力を伝達
するための回転軸2Aの回転駆動力導入部やその他の回
転機械の軸受け部等に備えられるものである。
【0050】密封装置21における磁性流体シール部M
S2は、多段構成となっている。また、この密封装置2
1の特徴的な構成としては、磁性流体シール部MS2を
保持するためのスリーブ22が真空チャンバに固定され
るフランジ部23とベローズ24を介してフレキシブル
に密封接続されている点にある。
【0051】その他の磁性流体シール部MS2の構成
は、図5により説明した密封装置200の磁性流体シー
ル部の構成と同じであるのでここでは簡略的に説明す
る。
【0052】25a,25bは磁石26の磁極部材であ
り、磁気回路MC2を形成している。また、スリーブ2
2と回転軸2Aとはベアリング27a,27bにより相
対回転運動に対する動的な保持が行われている。
【0053】回転軸22の磁極部材25a,25bに対
向する部位に複数本の周方向に連続する凹溝及び各凹溝
の間の凸条部を形成し、磁極部材25a,25b内周面
と各凹溝の間の凸条部の頂面との間隙(それぞれの間隙
をステージ部とする)に磁束が集中するように発生させ
て(すなわち凸条部の頂面で磁束密度が高まるよう
に)、これらの間隙(ステージ部)に磁性流体MLが保
持されて磁性流体シール部MS2を形成している(この
構成は、図5の密封装置の磁性流体シール部と同じであ
る)。
【0054】形成された磁性流体シール部MS2は、領
域Lと領域Hとの間に複数の室を形成し、各室の圧力が
順次磁性流体シール部MS2の各ステージ部の耐圧範囲
内で変化することにより、密封領域の両側で圧力差があ
る場合においても効果的な密封性を発揮し得るようにな
っている。
【0055】尚、28a,28bはベアリング27a,
27bを固定する止め輪、29a,29bはスリーブ2
2内周面側と磁極部材25a,25bの外周面側との密
封性を維持するOリングである。
【0056】そして、このような構成を備えた密封装置
21の磁性流体シール部MS2は、真空チャンバの内部
すなわち領域Lが減圧され(真空状態)て使用される場
合、領域Lの圧力と領域Lに隣接する室の圧力差が、凸
条部と磁極部材の間隙のステージ部に保持されている磁
性流体MLの耐圧限界を越えると、バーストと呼ばれる
圧力均衡化現象が一時的に発生して領域Lと室が導通
し、その圧力差が解消されるという現象が発生する。
【0057】この圧力均衡化現象は、領域Lの圧力が下
がるにつれて、より領域Hのステージ部でも断続的に発
生し、領域Lの圧力(負圧)が序々に領域Hの室へ伝播
され、各室の圧力を順次に磁性流体シール部の各ステー
ジ部の耐圧限界内で変化させる分圧化を行なうことによ
り、圧力差(領域Hが一般雰囲気の場合には大気圧)を
保持している。
【0058】このような構成の密封装置21は、回転軸
2Aと磁極部材25a,25bとの位置決めを行なうス
リーブ22はベアリング27a,27bを介して回転軸
22に支持され、回転軸2Aの自重等による過大なラジ
アル荷重を受けることなく回転軸2Aの偏心や振動に追
随可能であり、その結果、回転軸2Aの外周面の凸条部
と磁極部材25a,25bの内周面の間のステージ部の
隙間間隔は一定に保たれる。
【0059】磁性流体シール部MS2の領域Lでは、ス
リーブ22とフランジ部23は、ベローズ24によりフ
レキシブルに密封接続されているので、真空チャンバの
真空度の低下を発生させることはない。
【0060】従って、回転軸2Aの偏心や振動が大きな
場合においても密封装置21のシール性能を安定して維
持することができる。
【0061】また、ステージ部の隙間間隔を従来のもの
より狭く設定することも可能となり、この場合には、密
封装置21の磁性流体シール部MS2の耐圧をより向上
させることが可能となる。
【0062】(実施の形態3)図3は本発明を適用した
第3の実施の形態における磁性流体を利用した密封装置
31の要部断面構成説明図である。密封装置31の構成
において、磁性流体シール部MS3の構成は、第2の実
施の形態の密封装置21の磁性流体シール部MS2の構
成とほぼ同じであり、同一の構成には同じ符号が付され
ている。
【0063】この実施の形態では、回転軸2Bの偏心や
振動を抑えるために、真空チャンバに固定されるフラン
ジ部23から延出されたハウジング32にベアリング3
3を嵌合固定し、回転軸2Bの軸受手段として機能させ
た構成である。
【0064】これによって、回転軸2Bの偏心や振動が
大きな場合においても密封装置31のシール性能を安定
して維持することができると共に、真空チャンバに固定
されるフランジ部23に対する回転軸2Bの動的保持が
行なわれ、回転軸2Bの偏心や振動を抑えることができ
る。また、密封装置31取り付けの際の芯だし等の作業
性を確保することができる。
【0065】
【発明の効果】上記のように説明された本発明の磁性流
体を利用した密封装置によると、ハウジングとは独立し
て構成された保持部材によって磁性流体を利用した密封
装置の密封部が支持されるので、回転軸の偏心や振動に
対して該密封装置を追随させることができ、磁性流体が
保持される環状隙間は変化しないため、磁性流体による
シールを安定して行なうことができる。
【0066】また、環状隙間の隙間間隔を狭く設定する
ことが可能となり、この場合には密封部の耐圧をより向
上させることが可能となる。
【0067】回転軸をハウジングに取り付けられた軸受
手段によって支持することで、ハウジングに対する回転
軸の動的保持が行なわれ、回転軸の偏心や振動を抑える
ことができる。また、密封装置取り付けの際の芯だし等
の作業性を確保することができる。
【0068】接続手段はベローズであることで、ハウジ
ングと保持部材との接続を相対移動自在に行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を適用した密封装置の第1の実施
の形態の断面構成説明図。
【図2】図2は本発明を適用した密封装置の第2の実施
の形態の断面構成説明図。
【図3】図3は本発明を適用した密封装置の第3の実施
の形態の断面構成説明図。
【図4】図4は従来の密封装置の断面構成説明図。
【図5】図5は従来の密封装置の断面構成説明図。
【符号の説明】
1,21,31,41 密封装置 2,2A,2B,2C 回転軸 2a 外周面 3 ハウジング 3a 内周部 4 環状隙間 5,22 スリーブ(保持手段) 5a,5b 端部 6a,6b ポールピース(磁極部材) 7,26 磁石(磁力発生手段) 8 環状隙間 9,24 ベローズ(接続手段) 9a 端部 10 固定リング 11,29a,29b Oリング 12,27a,27b,33 ベアリング 23 フランジ部 25a,25b 磁極部材 28a,28b 止め輪 32 ハウジング L 領域 H 領域 MC1 磁気回路 ML 磁性流体 MS1,MS2,MS3 磁性流体シール部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングの内周部と、該内周部に挿通
    される回転軸に対して配置され、前記回転軸に対して径
    方向に離れた対向面を有する環状磁極部と、磁力発生手
    段により発生された磁束により前記環状磁極部と前記回
    転軸との間の環状隙間に保持される磁性流体とからなる
    密封部を有する磁性流体を利用した密封装置において、 前記ハウジングとは独立して構成され、前記密封部を保
    持する保持部材と、前記保持部材を前記回転軸に支持す
    るための軸受手段と、前記ハウジングの内周部と前記保
    持部材とを相対移動自在に密封接続する接続手段とを備
    えたことを特徴とする磁性流体を利用した密封装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸は、ハウジングに取り付けら
    れた軸受手段によって支持されていることを特徴とする
    請求項1に記載の磁性流体を利用した密封装置。
  3. 【請求項3】 前記接続手段は、ベローズであることを
    特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の磁
    性流体を利用した密封装置。
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