JPH0647342B2 - 前輪駆動装置 - Google Patents
前輪駆動装置Info
- Publication number
- JPH0647342B2 JPH0647342B2 JP59026498A JP2649884A JPH0647342B2 JP H0647342 B2 JPH0647342 B2 JP H0647342B2 JP 59026498 A JP59026498 A JP 59026498A JP 2649884 A JP2649884 A JP 2649884A JP H0647342 B2 JPH0647342 B2 JP H0647342B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- speed
- gear
- front wheel
- shaft
- fixed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、農用トラクターや建設機械等のうち、四輪駆
動車輌の前輪速度を変化させて、旋回をスムーズにする
ものである。
動車輌の前輪速度を変化させて、旋回をスムーズにする
ものである。
（ロ）従来技術 従来から、四輪駆動車輌において、後輪よりもわずかに
高速とした標準速度の他に、旋回時のステアリングハン
ドルの操作を滑らかにする為に、後輪速度よりも相当に
速い増速速度を設け、これを選択可能にする技術は公知
とされている。例えば、特開昭５３−４７６３１号公報
や、特開昭５８−１３６５２１号公報の如くである。
高速とした標準速度の他に、旋回時のステアリングハン
ドルの操作を滑らかにする為に、後輪速度よりも相当に
速い増速速度を設け、これを選択可能にする技術は公知
とされている。例えば、特開昭５３−４７６３１号公報
や、特開昭５８−１３６５２１号公報の如くである。
また、前輪駆動系のオプション等の仕様変更を容易にす
る為に、ハウジング下部に開口等を設ける技術は公知と
されているので、例えば、特開昭５４−１２０１３８号
公報や、実開昭５６−４６４１８号公報に記載の技術の
如くである。
る為に、ハウジング下部に開口等を設ける技術は公知と
されているので、例えば、特開昭５４−１２０１３８号
公報や、実開昭５６−４６４１８号公報に記載の技術の
如くである。
（ハ）発明の目的 本発明の目的は、四輪作業者の操向駆動輪である前輪
を、標準速度と増速速度との変更可能とする前輪増速機
構を、簡単にオプションとして取着可能とするものであ
る。
を、標準速度と増速速度との変更可能とする前輪増速機
構を、簡単にオプションとして取着可能とするものであ
る。
そして、前輪速度が標準速度のみで良い場合と、標準速
度と増速速度の切換機構を付設する場合との、作り換え
を容易にする技術である。
度と増速速度の切換機構を付設する場合との、作り換え
を容易にする技術である。
（ニ）問題を解決するための手段 本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次
に該課題を解決する為の手段を説明する。
に該課題を解決する為の手段を説明する。
四輪駆動車輌におい、操向駆動輪である前輪を駆動中
に、後輪速度に対する標準速度と増速速度とに選択操作
可能とすべく、前輪駆動クラッチ軸５上に増速遊嵌歯車
３８と標準遊嵌歯車３９と、両歯車に選択的に噛合する
クラッチ選択体７５を設け、ステアリングハンドルの操
作又は片方のブレーキのみの操作に連動して、クラッチ
選択体７５を摺動し、自動的に前輪を増速作動すべく構
成し、該前輪増速機構は、リアアクスルケース５３の下
面に設けた開口部５３ａに、蓋体５５と一体化した軸受
部を脱着可能とし、該軸受部にカウンター軸６と、標準
速遊嵌歯車３９と噛合する固設歯車４０と、増速遊嵌歯
車３８と噛合する固設歯車４１を支持させ、増速速度の
必要ない場合には前輪駆動クラッチ軸５上の標準速遊嵌
歯車３９を固設して、増速遊嵌歯車３８とカウンター軸
６と２枚の固設歯車４０，４１、及びクラッチ選択体７
５を外し、開口部５３ａには蓋体５５のみを締結すべ
く、該蓋体５５に前輪増速機構を支持させたものであ
る。
に、後輪速度に対する標準速度と増速速度とに選択操作
可能とすべく、前輪駆動クラッチ軸５上に増速遊嵌歯車
３８と標準遊嵌歯車３９と、両歯車に選択的に噛合する
クラッチ選択体７５を設け、ステアリングハンドルの操
作又は片方のブレーキのみの操作に連動して、クラッチ
選択体７５を摺動し、自動的に前輪を増速作動すべく構
成し、該前輪増速機構は、リアアクスルケース５３の下
面に設けた開口部５３ａに、蓋体５５と一体化した軸受
部を脱着可能とし、該軸受部にカウンター軸６と、標準
速遊嵌歯車３９と噛合する固設歯車４０と、増速遊嵌歯
車３８と噛合する固設歯車４１を支持させ、増速速度の
必要ない場合には前輪駆動クラッチ軸５上の標準速遊嵌
歯車３９を固設して、増速遊嵌歯車３８とカウンター軸
６と２枚の固設歯車４０，４１、及びクラッチ選択体７
５を外し、開口部５３ａには蓋体５５のみを締結すべ
く、該蓋体５５に前輪増速機構を支持させたものであ
る。
（ホ）実施例 本発明の目的は以上の如くであり、添付の図面に示した
実施例の構成に基づいて、本発明の詳細な構成を説明す
る。
実施例の構成に基づいて、本発明の詳細な構成を説明す
る。
第１図は本発明のトラクターの変速装置の側面断面図で
ある。第１図より説明する。
ある。第１図より説明する。
１は入力軸であり、エンジンの回転を主クラッチ装置に
て断接した後の回転が伝えられる。
て断接した後の回転が伝えられる。
入力軸１上に油圧ポンプ２８が構成されている。入力軸
１は後端でカップリングを介して、メインシャフト２に
連結されている。又メインシャフト２はその後端で、カ
ップリング５６によりＰＴＯ入力軸４に係止連結されて
いる。
１は後端でカップリングを介して、メインシャフト２に
連結されている。又メインシャフト２はその後端で、カ
ップリング５６によりＰＴＯ入力軸４に係止連結されて
いる。
本発明の変速装置は、ミッションケース５２と、リアア
クスルケース５３の前後を固設し、一体的にオイルバス
にしたものの中に構成されている。
クスルケース５３の前後を固設し、一体的にオイルバス
にしたものの中に構成されている。
ミッションケース５２は前部を閉じて、後面が開放され
ており、リアアクスルケースは後面を蓋体５４で閉じて
密閉している。
ており、リアアクスルケースは後面を蓋体５４で閉じて
密閉している。
そしてこのように構成した変速装置に前から順に、遊星
式でかつ油圧クラッチ式の主変速装置Ａ及び、歯車摺動
式の副変速装置Ｂ及び、ＰＴＯ変速装置Ｃを前から順に
配置している。
式でかつ油圧クラッチ式の主変速装置Ａ及び、歯車摺動
式の副変速装置Ｂ及び、ＰＴＯ変速装置Ｃを前から順に
配置している。
まず、遊星式でかつ油圧クラッチ式の主変速装置Ａから
詳細に説明する。
詳細に説明する。
ミッションケース５２が断面円形に構成されて該円形の
内部に内径歯車２２，２３，２４，２５，２６を内周で
回転自在に軸受する内径歯車軸受筒２１が嵌装固定され
ている。
内部に内径歯車２２，２３，２４，２５，２６を内周で
回転自在に軸受する内径歯車軸受筒２１が嵌装固定され
ている。
内径歯車軸受筒２１はミッションケース５２に対して回
転不能であり、ミッションケース５２からの内径歯車軸
受筒２１へ向けて油路パイプ６７，６８，６９が貫通さ
れている。
転不能であり、ミッションケース５２からの内径歯車軸
受筒２１へ向けて油路パイプ６７，６８，６９が貫通さ
れている。
又、内径歯車軸受筒２１には、内周数カ所に前後方向の
溝が刻設されていて、この溝内にドーナツ形のフリクシ
ョンプレートが嵌入係止されている。このフリクション
プレートは内径歯車の如く回転することはできず、油圧
アクチュエーター６２，６３，６４，６５，６６の伸縮
により押圧されて、内径歯車の回転を固定してしまうの
である。
溝が刻設されていて、この溝内にドーナツ形のフリクシ
ョンプレートが嵌入係止されている。このフリクション
プレートは内径歯車の如く回転することはできず、油圧
アクチュエーター６２，６３，６４，６５，６６の伸縮
により押圧されて、内径歯車の回転を固定してしまうの
である。
内径歯車２２，２３，２４，２５，２６に対して、それ
ぞれこの遊回転を止める油圧アクチュエーターが６２，
６３，６４，６５，６６と５組設けられている。それぞ
れの油圧アクチュエーターに油圧ポンプから吐出され油
圧制御弁で制御された圧油が流入し、フリクションプレ
ートを押圧して内径歯車を止めるのである。
ぞれこの遊回転を止める油圧アクチュエーターが６２，
６３，６４，６５，６６と５組設けられている。それぞ
れの油圧アクチュエーターに油圧ポンプから吐出され油
圧制御弁で制御された圧油が流入し、フリクションプレ
ートを押圧して内径歯車を止めるのである。
入力軸１にカップリング５６で連結したメインシャフト
２には太陽歯車として固設歯車１０と固設歯車１１が固
設されている。
２には太陽歯車として固設歯車１０と固設歯車１１が固
設されている。
又、遊星歯車を軸受支承し、自由に回動可能とした遊星
歯車軸８，９がメインシャフト２の外周に遊嵌された前
後の回転板７０，７１間に渡架されている。
歯車軸８，９がメインシャフト２の外周に遊嵌された前
後の回転板７０，７１間に渡架されている。
一方の遊星歯車軸８には太陽歯車である固設歯車１０と
噛合する遊星歯車１５と、固設歯車１２と噛合する遊星
歯車１６及び後進用の遊星カウンター歯車１７が軸受メ
タルにて軸受支障されている。
噛合する遊星歯車１５と、固設歯車１２と噛合する遊星
歯車１６及び後進用の遊星カウンター歯車１７が軸受メ
タルにて軸受支障されている。
又、他方の遊星歯車軸９には固設歯車１１と噛合する遊
星歯車１８と、固設歯車１３と噛合する遊星歯車１９、
それに後進用遊星歯車２０が軸受支承されている。
星歯車１８と、固設歯車１３と噛合する遊星歯車１９、
それに後進用遊星歯車２０が軸受支承されている。
それぞれの遊星歯車１５，１８，１６，１９，２０は内
径歯車２２，２３，２４，２５，２６にそれぞれ噛合し
ている。
径歯車２２，２３，２４，２５，２６にそれぞれ噛合し
ている。
この構成により変速段数毎に伝動系統を説明する。
前進１段は油圧アクチュエーター６２，６５が、内径歯
車２２，２５の自由回転を止めることにより行われる。
動力はメインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５
→遊星歯車軸８→前回転板７０→遊星歯車軸９→遊星歯
車１９→固設歯車１３→遊嵌軸２７へと伝えられる。
車２２，２５の自由回転を止めることにより行われる。
動力はメインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５
→遊星歯車軸８→前回転板７０→遊星歯車軸９→遊星歯
車１９→固設歯車１３→遊嵌軸２７へと伝えられる。
前進２段は油圧アクチュエーター６２，６４が内径歯車
２２，２４の自由回転を止めることにより行われる。即
ち、メインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５→
遊星歯車軸８→遊星歯車１６→固設歯車１２→遊嵌軸の
順に伝えられる。
２２，２４の自由回転を止めることにより行われる。即
ち、メインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５→
遊星歯車軸８→遊星歯車１６→固設歯車１２→遊嵌軸の
順に伝えられる。
前進３段は油圧アクチュエーター６３，６５により内径
歯車２３，２５の自由回転が止められることにより伝え
られる。即ち、メインシャフト２→固設歯車１１→遊星
歯車１８→遊星歯車軸９→遊星歯車１９→固設歯車１３
→遊嵌軸２７の順に伝えられる。
歯車２３，２５の自由回転が止められることにより伝え
られる。即ち、メインシャフト２→固設歯車１１→遊星
歯車１８→遊星歯車軸９→遊星歯車１９→固設歯車１３
→遊嵌軸２７の順に伝えられる。
前進４段は油圧アクチュエーター６３，６４により内径
歯車２３，２４の自由回転が止められる。即ち、メイン
シャフト２→固設歯車１１→遊星歯車１８→前回転板７
０→遊星歯車軸８→遊星歯車１６→固設歯車１２→遊嵌
軸２７の順で伝えられる。
歯車２３，２４の自由回転が止められる。即ち、メイン
シャフト２→固設歯車１１→遊星歯車１８→前回転板７
０→遊星歯車軸８→遊星歯車１６→固設歯車１２→遊嵌
軸２７の順で伝えられる。
後進第１速は油圧アクチュエーター６２，６６により、
内径歯車２２，２６の自由回転が止められて行われる。
即ち、メインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５
→遊星歯車軸８→前回転板７０→遊星歯車軸９→遊星歯
車２０→カウンター遊星歯車１７→固設歯車１４→遊嵌
軸の順に伝えられる。
内径歯車２２，２６の自由回転が止められて行われる。
即ち、メインシャフト２→固設歯車１０→遊星歯車１５
→遊星歯車軸８→前回転板７０→遊星歯車軸９→遊星歯
車２０→カウンター遊星歯車１７→固設歯車１４→遊嵌
軸の順に伝えられる。
後進第２速は油圧アクチュエーター６３，６６により内
径歯車２３，２６の回転が止められる。即ち、メインシ
ャフト２→固設歯車１１→遊星歯車１８→遊星歯車軸９
→遊星歯車２０→カウンター遊星歯車１７→固設歯車１
４→遊嵌軸２７の順で行われる。
径歯車２３，２６の回転が止められる。即ち、メインシ
ャフト２→固設歯車１１→遊星歯車１８→遊星歯車軸９
→遊星歯車２０→カウンター遊星歯車１７→固設歯車１
４→遊嵌軸２７の順で行われる。
以上が、遊星歯車式でかつ油圧クラッチ式の主変速装置
である。
である。
又、副変速装置は遊嵌軸２７の刻設歯車３２よりピニオ
ン軸３の遊嵌歯車３３へ伝えられ、２連となった遊嵌歯
車３４に摺動歯車３０が噛合するか、摺動歯車３５が噛
合するかにより変速が行われる。
ン軸３の遊嵌歯車３３へ伝えられ、２連となった遊嵌歯
車３４に摺動歯車３０が噛合するか、摺動歯車３５が噛
合するかにより変速が行われる。
副変速の３速は、遊嵌軸２７の刻設歯車３２に摺動歯車
３０の内径歯車が噛合し、同一回転を行う遊嵌歯車３１
よりピニオン軸上の固設歯車３６へと伝えられる。
３０の内径歯車が噛合し、同一回転を行う遊嵌歯車３１
よりピニオン軸上の固設歯車３６へと伝えられる。
副変速の２速は刻設歯車３２→遊嵌歯車３３→遊嵌歯車
３４→摺動歯車３５→ピニオン軸３と伝えられる。
３４→摺動歯車３５→ピニオン軸３と伝えられる。
副変速第１速は刻設歯車３２→遊嵌歯車３３→遊嵌歯車
３４→摺動歯車３０→遊嵌歯車３１→固設歯車３６→ピ
ニオン軸と伝えられる。
３４→摺動歯車３０→遊嵌歯車３１→固設歯車３６→ピ
ニオン軸と伝えられる。
そして更にピニオン軸上の固設歯車３６に前輪駆動クラ
ッチ軸５上の標準速遊嵌歯車３９が噛合されている。
ッチ軸５上の標準速遊嵌歯車３９が噛合されている。
クラッチ選択体７５の摺動により前輪駆動回転を、標準
と増速に変速可能としている。標準の場合には標準速遊
嵌歯車３９の回転が直接に前輪駆動クラッチ軸５へ伝え
られる。
と増速に変速可能としている。標準の場合には標準速遊
嵌歯車３９の回転が直接に前輪駆動クラッチ軸５へ伝え
られる。
増速の場合には標準速遊嵌歯車３９の回転が、カウンタ
ー軸６上の固設歯車４０，４１より増速遊嵌歯車３８へ
伝えられ、この増速遊嵌歯車３８の回転が前輪駆動クラ
ッチ軸５へ伝えられる。
ー軸６上の固設歯車４０，４１より増速遊嵌歯車３８へ
伝えられ、この増速遊嵌歯車３８の回転が前輪駆動クラ
ッチ軸５へ伝えられる。
７は前輪動力取出軸であり、クラッチスライダー７６に
より動力の断接が行われている。４２は油圧クラッチ用
の作動油のストレーナーである。
より動力の断接が行われている。４２は油圧クラッチ用
の作動油のストレーナーである。
又、メインシャフト２はカップリング５６により連結さ
れて、ＰＴＯ入力軸４へ伝えられている。ＰＴＯ入力軸
４上には摺動歯車４３，４４が設けられており、シフタ
ー軸５１上のシフターによりスライドされている。故に
ＰＴＯカウンター軸４７上の固設歯車４５と摺動歯車４
３が噛合するとＰＴＯ高速が得られ、固設歯車４６と摺
動歯車４４が噛合するとＰＴＯ低速が得られる。この回
転が固設歯車４８よりＰＴＯ軸５０の固設歯車４９へ伝
えられる。
れて、ＰＴＯ入力軸４へ伝えられている。ＰＴＯ入力軸
４上には摺動歯車４３，４４が設けられており、シフタ
ー軸５１上のシフターによりスライドされている。故に
ＰＴＯカウンター軸４７上の固設歯車４５と摺動歯車４
３が噛合するとＰＴＯ高速が得られ、固設歯車４６と摺
動歯車４４が噛合するとＰＴＯ低速が得られる。この回
転が固設歯車４８よりＰＴＯ軸５０の固設歯車４９へ伝
えられる。
以上のような農用トラクターの変速装置の全体的な構成
において、本発明の要部は前輪駆動クラッチ軸５上のク
ラッチ選択体７５、標準速遊嵌歯車３９と増速遊嵌歯車
３８及びカウンター軸６の固設歯車４０，４１により構
成されている。
において、本発明の要部は前輪駆動クラッチ軸５上のク
ラッチ選択体７５、標準速遊嵌歯車３９と増速遊嵌歯車
３８及びカウンター軸６の固設歯車４０，４１により構
成されている。
前輪増速機構はオプションとして、付設するものとしな
いものとを製造工程において、作り分けすることができ
るように、リアアクスルケース５３の下面に開口部５３
ａを設けここに、蓋体５５と一体化した軸受部を設け、
これにアウンター軸６と固設歯車４０，４１を支持させ
ている。
いものとを製造工程において、作り分けすることができ
るように、リアアクスルケース５３の下面に開口部５３
ａを設けここに、蓋体５５と一体化した軸受部を設け、
これにアウンター軸６と固設歯車４０，４１を支持させ
ている。
故に増速速度の必要ない場合には前輪駆動クラッチ軸と
遊嵌歯車３９を固設して、遊嵌歯車３８、カウンター軸
６、固設歯車４０，４１とクラッチ選択体７５を省略し
て、開口部５３ａには蓋体５５のみを締結すればよいの
である。
遊嵌歯車３９を固設して、遊嵌歯車３８、カウンター軸
６、固設歯車４０，４１とクラッチ選択体７５を省略し
て、開口部５３ａには蓋体５５のみを締結すればよいの
である。
第２図は四輪走行車の旋回時の轍の跡を図示した図面、
第３図は旋回操作に伴い自動的に標準速度、増速速度に
切換わるようにした場合の制御線図、第４図は同じく電
気回路図である。
第３図は旋回操作に伴い自動的に標準速度、増速速度に
切換わるようにした場合の制御線図、第４図は同じく電
気回路図である。
第２図に示す如く、四輪走行車が旋回する場合には後輪
８１よりも前輪８０の方が旋回半径が大となるのであ
る。これは周知のことであり、前輪が駆動されていない
場合には、この前輪速度の増加はその量に応じて前輪の
速度が大となり吸収できるのである。
８１よりも前輪８０の方が旋回半径が大となるのであ
る。これは周知のことであり、前輪が駆動されていない
場合には、この前輪速度の増加はその量に応じて前輪の
速度が大となり吸収できるのである。
しかし、前輪駆動の場合には一定の決められた速度即
ち、後輪８１よりもわずかに速い速度でしか回転しない
ので、デフ装置により左右の回転速度が変化しても、左
右共に、後輪の速度よりもやや速い程度にしかならない
のである。
ち、後輪８１よりもわずかに速い速度でしか回転しない
ので、デフ装置により左右の回転速度が変化しても、左
右共に、後輪の速度よりもやや速い程度にしかならない
のである。
この為に前輪８０は移動距離に追いつかないことになる
のである。本発明は標準速度の他に、後輪８１よりも相
当に速い増速速度を別に構成したものである。
のである。本発明は標準速度の他に、後輪８１よりも相
当に速い増速速度を別に構成したものである。
前輪の標準速度及び増速速度の切換えは、クラッチ選択
体７５を前後動するのであるが、これを選択レバーにて
手動で切換えてもよいが、第３図、第４図に示す如く、
自動的にステアリング操作と共に切換えてもよいのであ
る。
体７５を前後動するのであるが、これを選択レバーにて
手動で切換えてもよいが、第３図、第４図に示す如く、
自動的にステアリング操作と共に切換えてもよいのであ
る。
第３図，第４図の場合には、ステアリングハンドルの操
作によりＯＮとなるスイッチ８４と、右ブレーキのみ又
は左ブレーキのみを踏み込むとＯＮとなる右ブレーキ操
作スイッチ８２、左ブレーキ操作スイッチ８３が配置さ
れている。
作によりＯＮとなるスイッチ８４と、右ブレーキのみ又
は左ブレーキのみを踏み込むとＯＮとなる右ブレーキ操
作スイッチ８２、左ブレーキ操作スイッチ８３が配置さ
れている。
この構造によりステアリングハンドルが或る角度以上回
動された場合や、右又は左のブレーキを単独操作した場
合に前輪が自動的に増速すべく構成している。
動された場合や、右又は左のブレーキを単独操作した場
合に前輪が自動的に増速すべく構成している。
（へ）発明の作用 本件発明の構成は以上の如くであり、次に本件発明の作
用を説明する。
用を説明する。
本発明における前輪の速度は、旋回時に特に利用される
ものである。標準の前輪速度は一般的に後輪よりもやや
速い程度に調整されており、旋回時の如く、前輪が大半
径で旋回する場合には前輪が引きずられるようになるの
で、これを増速することにより解消したのである。
ものである。標準の前輪速度は一般的に後輪よりもやや
速い程度に調整されており、旋回時の如く、前輪が大半
径で旋回する場合には前輪が引きずられるようになるの
で、これを増速することにより解消したのである。
この増速作用を第３図，第４図の如く、ステアリングハ
ンドルの一定角度以上の回動又は操向の為の片ブレーキ
の操作に連動してもよいものである。
ンドルの一定角度以上の回動又は操向の為の片ブレーキ
の操作に連動してもよいものである。
（ト）発明の効果 本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏
するのである。
するのである。
第１に、前輪増速機構として、前輪駆動クラッチ軸上に
クラッチ選択体を設け、該クラッチ選択体の前輪駆動ク
ラッチ軸上での操作により、標準速度と増速速度を選択
可能としたので、従来からある前記駆動クラッチ軸を利
用できるので、安価に構成することが出来るのである。
クラッチ選択体を設け、該クラッチ選択体の前輪駆動ク
ラッチ軸上での操作により、標準速度と増速速度を選択
可能としたので、従来からある前記駆動クラッチ軸を利
用できるので、安価に構成することが出来るのである。
第２に、前輪増速機構を構成する増速用の歯車は、蓋５
５と一体的に支持させたので、リアアクスルケースの下
面開口より蓋体５５に付設して挿入することにより、前
輪増速機構をオプションとして簡単に付加することが可
能となったのである。
５と一体的に支持させたので、リアアクスルケースの下
面開口より蓋体５５に付設して挿入することにより、前
輪増速機構をオプションとして簡単に付加することが可
能となったのである。
第１図は農用トラクターの変速装置の側面断面図、第２
図は四輪走行車の旋回時の轍の跡を図示した図面、第３
図は旋回操作に伴い自動的に標準速度、増速速度に切換
わるようにした場合の制御線図、第４図は同じく電気回
路図である。 ５……前輪駆動クラッチ軸 ７５……クラッチ選択体 ８０……前輪 ８１……後輪
図は四輪走行車の旋回時の轍の跡を図示した図面、第３
図は旋回操作に伴い自動的に標準速度、増速速度に切換
わるようにした場合の制御線図、第４図は同じく電気回
路図である。 ５……前輪駆動クラッチ軸 ７５……クラッチ選択体 ８０……前輪 ８１……後輪
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−47631（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−136521（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−176121（ＪＰ，Ａ) 特開 昭54−120138（ＪＰ，Ａ) 実開 昭56−46418（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】四輪駆動車輌において、操向駆動輪である
前輪を駆動中に、後輪速度に対する標準速度と増速速度
とに選択操作可能とすべく、前輪駆動クラッチ軸５上に
増速遊嵌歯車３８と標準速遊嵌歯車３９と、両歯車に選
択的に噛合するクラッチ選択体７５を設け、ステアリン
グハンドルの操作又は片方のブレーキのみの操作に連動
して、クラッチ選択体７５を摺動し、自動的に前輪を増
速作動すべく構成し、該前輪増速機構は、リアアクスル
ケース５３の下面に設けた開口部５３ａに、蓋体５５と
一体化した軸受部を脱着可能とし、該軸受部にカウンタ
ー軸６と、標準速遊嵌歯車３９と噛合する固設歯車４０
と、増速遊嵌歯車３８と噛合する固設歯車４１を支持さ
せ、増速速度の必要ない場合には前輪駆動クラッチ軸５
上の標準速遊嵌歯車３９を固設して、増速遊嵌歯車３８
とカウンター軸６と２枚の固設歯車４０，４１、及びク
ラッチ選択体７５を外し、開口部５３ａには蓋体５５の
みを締結すべく、該蓋体５５に前輪増速機構を支持させ
たことを特徴とする前輪駆動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59026498A JPH0647342B2 (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | 前輪駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59026498A JPH0647342B2 (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | 前輪駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60169328A JPS60169328A (ja) | 1985-09-02 |
| JPH0647342B2 true JPH0647342B2 (ja) | 1994-06-22 |
Family
ID=12195150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59026498A Expired - Fee Related JPH0647342B2 (ja) | 1984-02-14 | 1984-02-14 | 前輪駆動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0647342B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4881555B2 (ja) * | 2004-11-08 | 2012-02-22 | 戸田建設株式会社 | 地下構造物の構築方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5347631A (en) * | 1976-10-13 | 1978-04-28 | Iseki & Co Ltd | Construction for front wheel driving section of power-driven agricultural machinery |
| JPS54120138A (en) * | 1978-03-07 | 1979-09-18 | Yanmar Agricult Equip | Traveling driving gear of traveling repair lorry* etc* |
| JPS6321448Y2 (ja) * | 1979-09-18 | 1988-06-14 | ||
| JPS58136521A (ja) * | 1982-02-05 | 1983-08-13 | Kubota Ltd | 四輪駆動車輌の前輪駆動制御装置 |
| JPS59176121A (ja) * | 1983-03-24 | 1984-10-05 | Kubota Ltd | 四輪駆動車輛の前輪駆動制御装置 |
-
1984
- 1984-02-14 JP JP59026498A patent/JPH0647342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60169328A (ja) | 1985-09-02 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |