JPH0646587B2 - スパークプラグの中心電極 - Google Patents

スパークプラグの中心電極

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JPH0646587B2
JPH0646587B2 JP63320894A JP32089488A JPH0646587B2 JP H0646587 B2 JPH0646587 B2 JP H0646587B2 JP 63320894 A JP63320894 A JP 63320894A JP 32089488 A JP32089488 A JP 32089488A JP H0646587 B2 JPH0646587 B2 JP H0646587B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、スパークプラグに用いられる中心電極の頭
部の形状に係わり、特にその加工性および絶縁体への固
着性の向上に関する。
[従来の技術] 第6図に示すごとく、中心電極100はヘッダーで鍛造
され、丸棒状の脚部101、その後端部に設けられた鍔
状部102(直径φd=3.6;長さh=1.2m
m)、およびさらにその後に形成された頭部103(直
径φd=2.9;長さh=2.3mm)を有する。従
来、頭部103は鍔状部102とほぼ同一外径で、上端
に十字状のスリット104が設けられているか、または
第7図に示すごとく、三方向からのチャック加工により
矢羽根状の頭部105となっていた(直径φd=3.
6;直径φd=2.9;長さh=1.2mm;長さh
=2.3mm;長さh=h+h)。
絶縁体200の軸孔210への嵌着は、いずれも第8図
に示すごとく、軸孔210の中心電極100の頭部10
3付近に粉状のガラスシール材300を充填し、端子電
極400で加圧しながら加熱し、ガラスシール材300
を溶融させて軸孔210内で凝固させてなされていた。
この際、ガラスシール材300を950℃程度の高温度
に加熱するとともに、端子電極400で100kg〜15
0kgの圧力を加えている。
[発明が解決しようとする課題] しかるに、この発明者は、このガラスシール材300の
溶融、充填の際、熱と圧力により第8図に示すごとく頭
部103の外側が幾分変形する(破線106)。このた
め、ガラスシール材300が鍔状部102の周側まで十
分に満たされず、そのうえ、冷却、凝固されると元に戻
るため、頭部103とガラスシール材300、更に絶縁
体200との密着が不十分になりやすいことを見出し
た。
また従来の構成では、ガラスシール材300の流動性を
高くするため、950℃程度の高温度が必要であり、製
造に手間がかかったり、頭部103、105が複雑な形
状であるため、鍛造による精密な加工が困難であり、成
形不良が生じやすいなどの欠点があった。
本発明の目的は、中心電極の頭部とガラスシール材との
密着性がよく、これにより中心電極の絶縁体への固着性
に優れ、頭部の形状が単純であるためヘッダー加工が容
易であるとともに、溶融したガラスシール材が頭部付近
をスムーズに流動できるため比較的低温でガラスシール
材の充填が可能なスパークプラグの中心電極を提供する
ことにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的達成のため、本発明のスパークプラグの中心電
極は、中心電極の頭部を、鍔部の径より小さくして円柱
または逆円錐台状に形成するとともに、軸心に封入され
た良熱伝導性金属が前記頭部の側面で耐熱金属の表皮に
一部分露出し、更にその先端面に錐状の凹みを設け、か
つ大端径と内円錐母線とのなす角θは20°以上30°
以下に設定する構成を採用した。
[作用および発明の効果] 中心電極の頭部を、円柱または逆円錐台状に形成すると
とに、その先端面に錐状の凹みを設けている。
(ア)このため、中心電極の頭部とガラスシール材との
密着性が良い。よって、中心電極は絶縁体との固着性に
優れる。
(イ)中心電極の頭部の形状が単純となり、製造時のヘ
ッダー加工が容易である。
(ウ)同様に、溶融したガラスシール材が頭部付近をス
ムーズに流動し比較的低温でガラスシール材の充填が可
能となる。
(エ) 円柱または逆円錐台状の錐状の凹みにおける、大端径と
内円錐母線とのなす角θは、20°以上30°以下であ
る。角θがこの範囲内の場合、特に、溶融したガラスシ
ール材が頭部付近をスムーズに流動し比較的低温でガラ
スシール材の充填が可能であり、かつ、その密着性にも
優れる。さらに、中心電極の製造時の頭部のヘッダー加
工が容易である。
ここで、角θが上記数値限定した範囲を逸脱しても、1
5°以上38°以下の範囲にあれば概ね、上述した効果
は保たれる。数値限定の理由はつぎのとおりである。角
θが15°未満であると、ガラスシール材と、中心電極
の鍔状部および頭部との密着性が低下する。また、角θ
が38°を越えると、ヘッダー加工の際、頭部の錐状の
凹みにプレス工具(パンチ)が癒着し加工が困難とな
る。
(オ)中心電極の頭部を、鍔部の径より小さく形成して
いるので、ガラスシール材の充填が円滑にできるととも
に、高い充填密度が得られる。
(カ)良熱伝導性金属が頭部の側面で耐熱金属の表皮に
一部分露出しているので、中心電極の先端部での受熱を
この部分からガラスシール材を介して絶縁体に効率良く
散逸できる。このため、中心電極の先端部が低温に維持
でき過早着火が防止できる。
[実施例] 本発明を図に示す実施例とともに説明する。
第2図に示すごとく、スパークプラグAは、軸孔11を
備えた柱状の絶縁体1に、中心電極2を嵌入し、導電性
ガラスシール材3により、前記軸孔11の内で端子電極
4に接合され、前記絶縁体1の外周に筒状の主体金具5
を嵌め込んでいる。
絶縁体1は、アルミナで形成され、先端は径小の脚長部
12となり、中央はテーパ面を介し径大となり、後端は
先端よりやや径大のコルゲーション部13となってい
る。軸孔11は、脚長部12(絶縁体1の先端)では径
小に、中央およびコルゲーション部13(絶縁体1の後
端)では段部14を介し径大に形成されている。また、
前記中央のテーパ面は主体金具5の内壁に形成されたテ
ーパ面50にパッキン51を介して係止されている。
中心電極2は、第1図に示すごとく、段付きの丸棒状の
脚部20(直径φ2.6mm;長さ20mm)、該脚部20
の後端部に設けられた段付き鍔状部21(直径φd
3.6;長さh=1.2mm)およびさらに該鍔状部2
1の後に形成され、大端径22と内円錐母線23とのな
す角θが20°以上30°以下である断面V字状の窪み
24が設けられた略円柱状の頭部25(直径φd
2.9;長さh=2.3mm)からなる(なお、長さh
=h+h)。中心電極2の絶縁体1への嵌入は、第
2図に示すごとく、径小の軸孔11に中心電極2の脚部
20を貫通させ、軸孔11の段部14に鍔状部21を係
合させ、径大の軸孔11に頭部25を突き出して嵌め込
んで行っている。また、中心電極2は、表皮が耐熱金属
であるニッケル合金26(Ni90%以上)であり、軸
芯には良熱伝導性金属である銅27(Cu)が封入され
ている。この銅27の封入状態は中心電極2の先端付近
ではニッケル合金26の外表面までの距離を他の部分よ
り長くとり、頭部25の中央付近で露出するように行わ
れている。
導電性ガラスシール材3は、頭部25付近の径大の軸孔
11内に導電性ガラス粉末(ホウケイ酸ガラス粉末と銅
粉末を主成分とした混合粉末)を充填し、その上に抵抗
体粉末41および導電性ガラス粉末42を充填した後、
端子電極4を挿入し、該端子電極4を押圧しながらこれ
らを加熱溶融させ、その後、凝固させて形成している。
このシール材3により中心電極2の頭部25、鍔状部2
1、抵抗体粉末41および端子電極4を一体接合すると
ともにこれらを径大の軸孔11内に固着している。
主体金具5は、先端に外側電極52を溶接している。
スパークプラグAにおける中心電極2の周辺部分の製造
方法はつぎのとおりである。
ニッケル合金のカップ内に銅製の柱体を圧入し、鍛造
し、所定の寸法とし、最後に窪み24をパンチで刻設し
中心電極2を製造する。
中心電極2を絶縁体1の径大の軸孔11側から脚部2
0を先にして差し込む。
絶縁体1の径大の軸孔11から導電性ガラスシール材
3の導電性ガラス粉末を入れ、押棒(図示せず)により
100kg〜150kgで加圧する。
抵抗体粉末41を径大の軸孔11から入れ、押棒によ
り同様の力で加圧する。
導電性ガラス粉末42を径大の軸孔11から入れ、押
棒により同様の力で加圧する。
端子電極4を挿入する。
850℃で加熱し(比較のため950℃でも行った)
端子電極4で押圧しながら各導電性ガラス粉末を溶融さ
せ、各部を封着する(第3図参照)。
つぎに、スパークプラグAの作用および効果を第3図、
第1表および第3表とともに述べる。
中心電極2の頭部25を、円柱に形成するととに、その
先端面に断面V字状の窪み24を設けている。
(あ)このため、前記頭部25と導電性ガラスシール材
3との密着性が良い。よって、中心電極2は絶縁体1と
の固着性に優れる。
(い)中心電極2の頭部25の形状が単純となり、第7
図に示すような従来のものと比べ、製造時の窪み24の
加工が容易である(第1表および第3表参照)。
(う)同様に、第3図および第1表に示すように、溶融
した導電性ガラスが頭部25付近をスムーズに流動し
(矢印31)比較的低温(850℃)でもガラスシール
材3の充填が行える。なお、第6図の従来のものは、第
8図に示すように、溶融した導電性ガラスの流れは矢印
310のようであり、スムーズでない。
つぎに本発明の第2実施例を第4図、第5図、第2表お
よび第3表とともに説明する。
中心電極2の頭部25は、逆円錐台状に形成され、大端
径22と内円錐母線23とのなす角θが20°である断
面V字状の窪み24が設けられている。ここで、頭部2
5は、直径φd=3.2、長さh=2.3mmであ
る。また、鍔状部24は直径φd=3.6,長さh
=1.2mmである(なお、長さh=h+h)。
本実施例における中心電極2では、導電性ガラスシール
材3と中心電極2の頭部25、鍔状部21の密着性は第
1実施例のものよりさらに向上させることができる。な
お、第5図に、溶融した導電性ガラスのスムーズな流れ
を矢印32で示す。
本発明は、上記実施例以外につぎの実施態様を含む。
a.円柱または逆円錐台状に形成する、中心電極の頭部
の錐状の凹みは、底部の円錐の頂点に若干の平面が有っ
ても良く、大端径の角に若干の平面が有っても良い。さ
らに、窪みは完全な円錐(内円錐)でなくて、若干の曲
面が有っても良い。
b.スパークプラグの絶縁体はアルミナ以外に窒化珪
素、窒化アルミニウム等であっても良い。
c.抵抗体粉末41は無くても良い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例にかかるスパークプラグの
中心電極を正面から見た片側断面図、第2図は該中心電
極を用いたスパークプラグの縦部分断面図、第3図はそ
の製造工程における断面要部拡大図である。 第4図は本発明の第2実施例にかかるスパークプラグの
中心電極を正面から見た片側断面図、第5図はその製造
工程における断面要部拡大図である。 第6図は従来のスパークプラグの中心電極の上面図を含
む正面片側断面図である。 第7図は他の従来のスパークプラグの中心電極の上面図
を含む正面片側断面図、第8図はその製造工程における
断面要部拡大図である。 図中 1…絶縁体、2…中心電極、3…導電性ガラスシ
ール材(ガラスシール材)、4…端子電極、5…主体金
具、11…軸孔、12…脚長部(絶縁体の先部)、13
…コルゲーション部(絶縁体の後部)、14…段部、2
0…脚部、21…鍔状部、22…大端径、23…内円錐
母線、24…断面V字状の窪み(錐状の凹み)、25…
頭部、A…スパークプラグ、θ…大端径と内円錐母線と
のなす角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部が径大、先部が段部を介して径小とな
    っている軸孔を備えた柱状の絶縁体に、丸棒状の脚部、
    該脚部の後端部に設けられた鍔状部、およびさらに該鍔
    状部の後に形成された頭部を有し、耐熱金属の表皮の軸
    心に良熱伝導性金属を封入してなる中心電極を、前記軸
    孔の先部に前記脚部を貫通させ、前記軸孔の段部に前記
    鍔状部を係合させ、前記軸孔の後部に前記頭部を突き出
    して嵌め込み、該頭部付近の前記軸孔内にガラスシール
    材を充填するとともに端子電極を配して一体に加熱封着
    し、前記絶縁体の外周に筒状の主体金具を嵌めてなるス
    パークプラグにおいて、 前記中心電極の前記頭部を、前記鍔部の径より小さくし
    て円柱または逆円錐台状に形成するとともに、軸心に封
    入された前記良熱伝導性金属が前記頭部の側面で耐熱金
    属の表皮に一部分露出し、更にその先端面に錐状の凹み
    を設け、かつ大端径と内円錐母線とのなす角θは20°
    以上30°以下に設定したことを特徴とするスパークプ
    ラグの中心電極。
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