JPH0645648U - 自動車用空気清浄装置 - Google Patents
自動車用空気清浄装置Info
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- JPH0645648U JPH0645648U JP7808492U JP7808492U JPH0645648U JP H0645648 U JPH0645648 U JP H0645648U JP 7808492 U JP7808492 U JP 7808492U JP 7808492 U JP7808492 U JP 7808492U JP H0645648 U JPH0645648 U JP H0645648U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 空気清浄装置において、電極間を狭めて粉塵
粒子の捕集率を高めてもスパークをせず火花発生を防
ぐ。 【構成】 2つの電極を有する集塵部33において、電
極板34が絶縁シート35とその上に塗布される半導体
の電極36によって形成されるため、電極間を狭めても
スパークせず、また高圧も印加できるので、粉塵粒子の
捕集率を高めることができる。
粒子の捕集率を高めてもスパークをせず火花発生を防
ぐ。 【構成】 2つの電極を有する集塵部33において、電
極板34が絶縁シート35とその上に塗布される半導体
の電極36によって形成されるため、電極間を狭めても
スパークせず、また高圧も印加できるので、粉塵粒子の
捕集率を高めることができる。
Description
【0001】
この考案は、自動車用空気調和装置の空調ダクト内に組み込まれた自動車用空 気清浄装置に関する。
【0002】
プレフィルタを通過した粉塵粒子及び、空気流路内に浮遊する粉塵粒子を捕集 して空気を清浄するために、空気上流路に粉塵粒子を帯電させる荷電部を配置し 、その後方下流路に帯電された粉塵粒子を捕集する集塵部を配置していた。前記 荷電部は、例えば、特開昭62−53751号公報に示されるように、異なる2 つの電極を配しそれに高電圧を印加することより、周辺部に浮遊する粉塵粒子を 帯電させ、また、集塵部にも2つの電極を配し、前記電極に高電圧を印加するこ とにより、前記帯電されて静電気を帯びた粉塵粒子を電気的に捕集していた。
【0003】
しかし、風量が450m3 /h以上で、風速は5m/s以上という極めて空気 の流量が多く、また速度が速い条件下での自動車用空気調和装置において、粉塵 粒子の捕集率を高めるには、電極間を狭くすることが考えられる。しかし、集塵 部の電極に導電性塗料を塗布した電極板を使用していたり、アルミ等の金属電極 板を使用しているため、電極間を狭く設定するとスパーク(火花放電)が発生し 、それにより粉塵粒子が発火するという危険性が生じる。また、電極間をそれ程 狭ばめずに捕集率を高めるには、2つの電極板を大きくして面積を増やすことが 考えられるが、装置が大きくなり、小型軽量を目的とする現代の動向にそぐわな いという問題点があった。
【0004】 このために、この考案は、捕集率を上げるために、電極間を狭ばめてもスパー クをせず、また装置も大型化せずに、自動車用空気調和装置内に組み込まれる、 自動車用空気清浄装置を提供することにある。
【0005】
しかして、この考案は、自動車用空気調和装置の空調ダクト内に組み込まれ、 エバポレータの上流に位置し、少なくとも、粉塵粒子を帯電させる荷電部と、該 荷電部の後方流路側に帯電した粉塵粒子を捕集する集塵部より構成される自動車 用空気清浄装置において、前記帯電した粉塵粒子を捕集する集塵部の電極板の一 面に絶縁シートを他面に半導体素材を設けたことにある。
【0006】
したがって、この考案においては、自動車用空気清浄装置において、集塵部の 電極板の一面に半導体素材が用いられたから、スパークも生ぜず、電極間を狭ば めることが可能になると共に、装置の大型化を必要とせずに、極めて高い粉塵粒 子の捕集効果が得れることができ、上記課題が達成できるものである。
【0007】
以下、この考案の実施例について図面により説明する。
【0008】 図1に示す自動車用空気調和装置1は、送風ユニット2と、冷却ユニット3と 、温調ユニット4とを接合して基本的に構成されている。
【0009】 送風ユニット2は、外気吸入口5と内気吸入口6とを有し、インテーク切替ド ア7で選択導入された吸入口からの空気をモータ8で駆動されるファン9で下流 側に送風するようになっている。なお、ファン9の下流側には、下流に送られる 空気の中に混入する荒いゴミを除去するためにプレフィルタ38を設ける。
【0010】 冷却ユニット3は、冷房サイクルを構成するエバポレータ10を配して基本的 に構成され、送風ユニット2からの送風空気を冷却する。
【0011】 温調ユニット4は、ヒータコア16とエアミックスドア17とを有して基本的 の構成され、エアミックスドア17の開度を適宜に調節することで、冷却ユニッ ト3からの冷却空気をヒータコア16を通過させて加熱するものと、ヒータコア 16を単にバイパスさせるものとに分流し、この分流した空気を下流側のエアミ ックス室18で混合し、温調空気を所望される温度に調節する。そしてこの温調 された空気は、選択開放された各モードドア20,21,22を介して各吹出口 23,24,25から図示されない車室内に吹き出されるようになっている。
【0012】 次に、上記構成の空気調和装置1に設けられる空気清浄装置31の一実施例を 説明する。
【0013】 空気清浄装置31は、エバポレータ10の上流側に配された荷電部32と、そ の後方に配される集塵部33とを具備して基本的に構成されている。
【0014】 荷電部32は、プラスとマイナスに帯電した2つの電極を交互に複数段積層し 、その2極間に高電圧を印加して、浮遊する粉塵粒子を帯電させるものであり、 集塵部33よりも上流に配されるのである。
【0015】 集塵部33は、プラスとマイナスに帯電した2つの電極を交互に複数段積層し 、その2極間に高電圧を印加して、帯電された粉塵粒子を静電気的に捕集するも のであり、荷電部32の下流側に配されるものである。
【0016】 前述したが、捕集効率を高める要素としては、電極板34の面積を大きくする か、2極間にかける電圧を高くするか、2極間の電極距離を狭めるか、の3つが 考えられる。
【0017】 また、本考案では、集塵部33の電界形成に、本来電流は必要ないという点に 着目して電極間距離を狭ばめることによって捕集効率を高めようとした。そして 、そのために、電極に半導体材料を用いることを試みた。その結果集塵部33の 電極間距離を狭くしても半導体材料であるがために過大な電流が流れず、スパー クによる火花発生を防ぐことができると共に、高い電圧をかけることができた。 したがって、前記捕集効率を高める3つの要素の内2つを用いることが可能にな り、そのためにより高い捕集率を維持できることがわかった。
【0018】 具体的には、図2に示されるように、そのための、集塵部33の半導体材料使 用の電極の構造としては、一面に設けた絶縁シート35と他面に設けた半導体の 電極36から成り、それらが一体となって1つの電極板34が構成されているの である。したがって、集塵部33は、その電極板34が複数積層されて形成され ることになる。
【0019】 絶縁シート35の素材としては、ポリプロピレンや塩化ビニル等があり、半導 体の電極36の素材となる、半導体としては、カーボンが挙げられる。
【0020】 そして、この絶縁シート35を下地にして、片面に半導体を含む塗料を塗布し て電極板34が形成されるのである。
【0021】 塗料としてアクリル樹脂,ウレタン,オレフィン系などが挙げられる。半導体 の電極36は、この塗料に粉末にしたカーボンを混合してスクリーン印刷等にて 絶縁シート35の上に塗布されて成るものである。この時の電気抵抗値としては 、106 〜1010オームの範囲を用いるのが望ましい。また、本考案では、より 高率な捕集率を考慮して、電極間距離は、ほぼ2mmとし、かける電圧は3KV〜 4KVとした。
【0022】 本実施例では、集塵部33の電極板34を積層して形成したが、図3に示され るように、他の実施例としては、積層をせずに、うず巻形状にし、その中心部に 固定用絶縁材37にて2つの異なる電極板34を固定して形成し、そこに高電圧 を印加してもよく、同様の作用効果が得れるものである。
【0023】
【考案の効果】 以上説明したように、この考案においては、集塵部の電極板の一面に絶縁シー トを他面に半導体が設けられたことから電極間を狭めることができると共に、高 い電圧をかけることができる。そのことによって、高い粉塵粒子の捕集率が得れ るものである。
【0024】
【図1】この考案に係わる実施例の自動車用空気調和装
置及びその空気清浄装置の概略図である。
置及びその空気清浄装置の概略図である。
【図2】この考案に係わる実施例の集塵部の2つの電極
板が積層された部分拡大図である。
板が積層された部分拡大図である。
【図3】この考案に係わる他の実施例の集塵部を示した
図である。
図である。
31 空気清浄装置 32 荷電部 33 集塵部 34 電極板 35 絶縁シート 36 半導体の電極
Claims (1)
- 【請求項1】 自動車用空気調和装置の空調ダクト内に
組み込まれ、エバポレータの上流に位置し、少なくと
も、粉塵粒子を帯電させる荷電部と、該荷電部の後方流
路側に帯電した粉塵粒子を捕集する集塵部より構成され
る自動車用空気清浄装置において、 前記帯電した粉塵粒子を捕集する集塵部の電極板の一面
に絶縁シートを他面に半導体素材を設けたことを特徴と
する自動車用空気清浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7808492U JPH0645648U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 自動車用空気清浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7808492U JPH0645648U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 自動車用空気清浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0645648U true JPH0645648U (ja) | 1994-06-21 |
Family
ID=13651985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7808492U Pending JPH0645648U (ja) | 1992-10-15 | 1992-10-15 | 自動車用空気清浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0645648U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007117873A (ja) * | 2005-10-27 | 2007-05-17 | Nippon Steel Corp | 静電分離方法および静電分離装置 |
JP2011088059A (ja) * | 2009-10-22 | 2011-05-06 | Panasonic Corp | 集塵装置 |
WO2017043599A1 (ja) * | 2015-09-09 | 2017-03-16 | 株式会社クリエイティブテクノロジー | 空気清浄機 |
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-
1992
- 1992-10-15 JP JP7808492U patent/JPH0645648U/ja active Pending
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