JPS6010180Y2 - 自動車室内用空気清浄装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車室内の例えばフロントガラスの近傍に静
電フィルターを備え、自動車室内に浄化された空気を送
風すべくした自動車室内用空気清浄装置に関するもので
ある。

従来、この種、自動車室内用空気清浄装置は存在してお
らず、例えば、自動車体のフロント部に空気取入口を備
えると共にリヤ一部に通気孔を備え、汚れた内気を外部
に放出し、新鮮な外気を導入するいわゆる自動車用通気
装置で、車室内の空気の浄化を図っていた。

また通風効果を上げるためファン、モーター等を備えた
ものもある。

このような構成によれば、外部の空気が汚れていた場合
、車室内を浄化することができず、むしろ弊害となるこ
ともあった。

また、構造が複雑であり、大型化９重量化を伴い量産に
好適でない等種々の欠点があった。

本考案は、前述した欠点を解消すべく案出したものであ
り、フロントガラスの近傍に配置しているパネル盤に備
えているデイフロスタ吹出口の上方に静電フィルターを
配設し、即存の自動車にも装着が可能な新規な自動車室
内用空気清浄装置を提供することを目的としてものであ
る。

以下、本考案に係る自動車室内用空気清浄装置の一実施
例に基づき詳細に説明する。

１は自動車体、２はフロントガラス、３は自動車体１の
フロント部に配置したパネル盤のそれぞれである。

４は該パネル盤３に複数個配置したデイフロスタ吹出口
であり、送風器５を介して室内空気を取入れている。

６は空気清浄器であり、前記パネル盤３に一体混然とし
て構成されている。

該空気清浄器６はコ字状の放電板７を複数個列設してお
り、該放電板７の相互間に矩形の集塵板８を列設してい
る。

前記コ字状の放電板７の両端に、放電線９を張設してい
る。

前記放電板７．放電線９及び集塵板８で静電フィルター
が構成されている。

該空気清浄器６の底部は空胴になっており、前記パネル
盤３のデイフロスタ吹出口４に静電フィルターが近接配
置されている。

１０は空気清浄器６のケースであり、前記静電フィルタ
ーを収容している。

１１は格納筐であり、前記空気清浄器のケ−ス１０と一
体的に形成している。

該格納筐１１は高電圧発生器１２および整流器１３を収
納している。

図中、１４は電源、１５はハンドル、１６はシートであ
る。

次に作用を説明する。

送風器５を作動すれば汚れた室内空気が第１図に示すよ
うに矢印の如く、流過する。

次に、高電圧発生器１２が作動し、整流器１３を介して
直流高電圧、例えば３０００〜６０００ボルトが放電線
９に印加される。

而して、コロナ放電板現象が惹起され、室内空気に包含
している煙粉等の塵埃が集塵板８に吸着される。

そこで塵埃が除去されるので、清浄な空気が吐出孔１７
から自動車室内へ送り込まれる。

このような作動を繰返すことにより、自動車室内は常に
清浄な空気とすることができる。

コロナ放電現象によりイオンの電場が形成され陰イオン
０２を発生する。

この陰イオン０２が自動車室内に流過し、乗員の健康増
進を図る。

本考案に係る自動車室内用空気清浄装置は叙上の構成、
作用を有するので、静電フィルターをパネル盤のデイフ
ロスタ吹出口に配置した構成で自動車室内の空気を浄化
することができ、陰イオン０２を発生させることと併せ
、乗員の健康増進に寄与する。

また、既存車のデイフロスタ吹出口を利用することがで
き、適用範囲が広い。

更に構成が簡単であり、小型化、軽量化に伴い、量産に
好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る空気清浄装置を装備した自動車の
断面図、第２図は本考案に係る空気清浄器の一実施例を
示す斜視図、第３図は本考案に係る空気清浄装置の一実
施例を示す電気回路図である。 ２・・・・・・フロントガラス、４・・・・・・デイフ
ロスタ吹出口、６・・・・・・空気清浄器、７・・・・
・・コ字状の放電板、８・・・・・・集塵板、９・・・
・・・放電線。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）自動車のフロントガラス近傍にかつパネル盤上に
   配備されたデイフロスタ吹出口と、該デイフロスタ吹出
   口に近傍して配置すると共に、高電力の印加により室内
   空気の除塵を行なう静電フィルターとを備えたことを特
   徴とする自動車室内用空気清浄装置。
2. （２）静電フィルターが複数個列設したコ字状の放電と
   該放電板の両端に張設した放電線と該放電板相互間に列
   設した集塵板とで構成されたことを特徴とする実用新案
   登録請求の範囲第１項記載の自動車室内用空気清浄装置
   。