JPH0645047Y2 - 部品の固定クリップ - Google Patents

部品の固定クリップ

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JPH0645047Y2
JPH0645047Y2 JP1989086499U JP8649989U JPH0645047Y2 JP H0645047 Y2 JPH0645047 Y2 JP H0645047Y2 JP 1989086499 U JP1989086499 U JP 1989086499U JP 8649989 U JP8649989 U JP 8649989U JP H0645047 Y2 JPH0645047 Y2 JP H0645047Y2
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JP1989086499U
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Inventor
孝 小池
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加藤発条株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、特に一対の折曲係止部を持つ各種部品を、所
定パネルに固定するために使用される固定クリップの改
良に関するものである。
「従来の技術」 従来のこの種固定クリップとして、例えば実公昭59−第
486号公報に示すものが存する。
該固定クリップは、具体的には図示しないが、合成樹脂
の一体成形品であって、自動車の外装モールをボディパ
ネルに固定するために開発されたもので、自身の矩形状
基体の両側部に、外装モールの両側縁に形成された一対
のC字状折曲係止部を係合する一対の係合肩を形成し、
該各係合肩の外側面に横方向に突出する突起を形成する
と共に、各係合肩の内側部に該突起の撓みを許容するス
リットを夫々形成する一方、基体の中央部にパネル面に
立設されたT型スタットの頭部を係着する係着長孔を形
成する構成となっている。
そして、実際の使用に際しては、複数のクリップ基体の
両側係合肩に外装モールの折曲係止部を夫々係合して、
該各クリップ基体で外装モールを一定の間隔をおいて保
持した後、各クリップ基体の係着長孔にT型スタッドの
頭部を係着することにより、外装モールをボディパネル
に固定するものである。
しかも、斯る外装モールの固定状態にあっては、上記各
係合肩の外側面に形成されている突起が、外装モールの
各折曲係止部の付根側内面に弾圧接する関係で、例えク
リップ基体の巾寸法と外装モールの巾寸法間に、多少の
遊びが生じていても、該遊びを上記突起の撓みを伴う弾
圧接により吸収できるので、巾方向の遊びに起因して、
外装モールがガタつく心配はない。
「考案が解決しようとする課題」 然し乍ら、クリップ基体と外装モール間に生じる遊び
は、上記した両者の巾寸法間においてのみ生じるもので
はなく、クリップ基体の係合肩の肉厚と外装モールの係
止部の折曲間隔間においても、当然に生じるものであ
る。
しかし、従来の固定クリップにあっては、既述した如
く、係合肩に形成された突起の弾圧接作用で、巾方向の
遊びを吸収することは可能であるが、その構造上、クリ
ップ基板の係合肩の肉厚と外装モールの係止部の折曲間
隔間に生じる遊びを吸収することはできないので、斯る
肉厚方向の遊びが生じている場合には、外装モールを確
実に固定することができなくなって、外装モールが不用
意にガタついてしまうと言う大きな問題点を有してい
た。そこで、別のタイプとして、特公昭56−8205号公報
に示す固定クリップが提案されている。
このクリップは、パネルの取付孔に係止する係止脚の拡
開用ピンを必須部品とする関係で、クリップ自体が複雑
となる問題点を有してはいるが、その基板の両側に対し
て、横方向と上方向に同時に突出する突出部を一体に形
成して、該各突出部に外装モールの折曲係止部の端縁を
係合させる構成となしたものである。
従って、斯るクリップの下では、基板両側に形成された
上記突出部の存在により、一見すると、基板と部品間に
生じる巾方向の遊びのみならず、肉厚方向の遊びをも併
せて吸収できるようにも思われるが、実際には、当該突
出部の下面に外装モールの折曲係止部の端縁を単に係合
させるだけであるから、上記の構成のままでは、肉厚方
向の遊びまでをも効果的に吸収することは殆ど期待でき
なかった。
その上、当該突出部を形成する場合には、基板両側に分
割スリットを介して分割された一対の弾性片部を片持ち
状態に設けて、該各片持ち状態にある弾性片部の自由端
側に上記突出部を個々に形成する構成を採用している関
係で、当該突出部に外装モールの折曲係止部を係合する
強固な弾性係合作用を発揮させるためには、片持ち状態
にある各弾性片部の肉厚や巾を大きくしなければならな
いので、クリップ全体が徒に大型化して、現今の小型化
の要請に反する結果ともなっている。
「課題を解決するための手段」 而して、本考案は、斯る従来クリップの課題を有効に解
決するために開発されたもので、部品を保持する基板
と、パネルの取付孔に係止する係止脚とを備えて、一対
の折曲係止部を持つ部品をパネルに固定する固定クリッ
プを前提として、基板の両側夫々に、上記部品の折曲係
止部を係合する一対の係合肩を一定の間隔をおいて形成
して、この各側に形成された一対の係合肩間の外側に、
横方向と下方向に同時に突出する突出部を一体に有する
薄肉状の弾性片部を両持ち状態をもって架設すると共
に、当該弾性片部の内側に弾性片部の撓みを許容するス
リットを画成し、上記各弾性片部が有する横方向突出部
と下方向突出部とを部品の折曲係止部の対応する内面に
同時に弾圧接させて、各側の係合肩に係合した部品の折
曲係止部との寸法上の遊びをこの弾性片部の突出部で吸
収する構成を採用した。
「作用」 依って、本考案にあっても、クリップ基板の両側係合肩
に部品の折曲係止部を夫々係合して、該クリップ基板で
部品を保持した後、クリップの係止脚をパネルの取付孔
に係止すれば、部品をボディパネルに対して簡単に固定
できることとなる。
しかし、斯る部品の固定状態にあっては、係合肩に設け
られた弾性片部の横方向突出部が、部品の各折曲係止部
の付根側内面に弾圧接し、且つ弾性片部の下方向突出部
が、部品の各折曲係止部の先端側内面に弾圧接すること
となるので、基板の巾寸法と部品の折曲係止部の巾寸法
間に遊びが生じていている場合には、該巾方向の遊びを
上記横方向突出部の撓みを伴う弾圧接により吸収でき、
又、クリップ基板の係合肩の肉厚と部品の係止部の折曲
間隔間に遊びが生じている場合には、該肉厚方向の遊び
を下方向突出部の撓みを伴う弾圧接により吸収できるこ
ととなる。
「実施例」 以下、本考案を図示する一実施例に基づいて詳述すれ
ば、該実施例に係る固定クリップも、合成樹脂で一体に
成形されて、一対の折曲係止部を持つ部品をパネルに固
定するためのもので、具体的には、第1図A・Bに示す
如く、部品を保持する矩形状の基板1と、パネルの取付
孔に係止する錨状の弾圧係止脚2と、基板1の下面に斜
設された一対の弾圧腕片3・3とを備える。
そして、本実施例にあっては、上記クリップ基体1の両
側夫々に、部品の折曲係止部を係合する一対の係合肩4
・4を一定の間隔をおいて形成して、この各側に形成さ
れた一対の係合肩4・4間の外側に、横方向に突出する
突出部5aと下方向に突出する突出部5bを一体に有する薄
肉状の弾性片部5を両持ち状態をもって架設すると共
に、当該弾性片部5の内側に弾性片部5の撓みを積極的
に許容するスリット6を画成する構成となしている。
依って、斯る構成のクリップを用いて、例えば自動車の
外装モールMをボディパネルPに固定する場合には、ま
ず、第2図に示す如く、複数のクリップ基板1の両側係
合肩4・4に、外装モールMの両側縁に形成されたC字
状の折曲係止部Ma・Maを夫々係合して、該各クリップ基
板1で外装モールMを一定の間隔をおいて保持した後、
上記一対の弾性腕片3のパネルP面に対する当接状態を
得て、各クリップの弾性係止脚2をパネルPに穿設され
た取付孔Hに夫々係止すれば、外装モールMがボディパ
ネルPに対して簡単に固定されることとなる。
しかも、斯る外装モールMの固定状態にあっては、上記
各係合肩4の中央部に設けられた弾性片部5の横方向突
出部5aが、第3図Aに示す如く、外装モールMの各折曲
係止部Maの付根側内面に撓みを伴って弾圧接し、且つ弾
性片部5の下方向突出部5bが、同図Bに示す如く、外装
モールMの各折曲係止部Maの先端側内面に撓みを伴って
弾圧接することとなるので、クリップ基板1の巾寸法と
外装モールMの巾寸法間に遊びが生じていている場合に
は、該巾方向の遊びを横方向突出部5aの撓みを伴う弾圧
接により効果的に吸収でき、又、クリップ基板1の係合
肩4の肉厚と外装モールMの係止部Maの折曲間隔間に遊
びが生じている場合には、該肉厚方向の遊びを下方向突
出部5bの撓みを伴う弾圧接により効果的に吸収できるこ
ととなる。
従って、本実施例のクリップを用いた場合には、例えク
リップ基板1と外装モールM間で、上記した2方向の遊
びが生じていても、該各遊びを同時に効率良く吸収する
ことが可能となるので、固定状態にある外装モールM
が、不用意にガタつく心配が全くなくなる。その上、本
実施例の下では、斯る2方向の遊びの弾性吸収作用を発
揮できる突出部5a・5bを有する弾性片部5を、各側に形
成された一対の係合肩4・4間に両持ち状態をもって一
体に架設しているので、内側に存するスリット6を含め
て、弾性片部5の肉厚や巾を大きくしなくとも、両持ち
状態から得られる必要十分な弾性力だけで、当該各突出
部5a・5bに確実な弾性吸収作用を発揮させることが可能
となるので、これにより、クリップ自体の小型化が大い
に図れることとなる。
尚、上記実施例は、外装モールMの固定について説明し
たものであるが、本考案はこれに限定されるものではな
く、ハーネスのコネクタ部材等を含め、少なくとも、一
対のC字状又はL字状等の折曲係止部を持つ部品であれ
ば、如何なる部品に対しても、容易に実施応用できるこ
とは言うまでもない。
又、上記の実施例は、クリップ基板1の各係合肩4の肉
厚と外装モールMの係止部Maの折曲間隔間に生じる遊び
を吸収する突出部5bを、下方向に突出させたものである
が、逆に上方向に突出させることも、実施に応じ任意で
ある。
「考案の効果」 以上の如く、本考案は、部品の折曲係止部を係合する一
対の係合肩に、横方向に突出する突出部と下方向に突出
する突出部を一体に有する弾性片部を設けたことを特徴
とするものであるから、クリップ基板の巾寸法と部品の
折曲係止部の巾寸法間に遊びが生じている場合は勿論の
こと、クリップ基板の係合肩の肉厚と部品の係止部の折
曲間隔間に遊びが生じていても、該遊びをも同時に効率
良く吸収することが可能となるので、いずれにしても、
パネルに固定された部品が、遊びに起因して不用意にガ
タつく心配が全くなくなった。その上、本考案の下で
は、上記2方向の遊びを吸収できる各突出部を有する弾
性片部を、各側に形成された一対の係合肩間に両持ち状
態をもって一体に架設しているので、内側に存するスリ
ットを含めて、弾性片部の肉厚や巾を大きくしなくと
も、単に、両持ち状態から得られる必要十分な弾性力だ
けで、当該各突出部に確実な弾性吸収作用を発揮させる
ことが可能となるので、この点からも、部品のガタつき
を効果的に防止できると共に特に、両持ち状態の採用
は、クリップ自体の小型化が大いに期待できることとな
る。
従って、現今の小型化の要請に応えられることは勿論で
あるが、特に、小型の部品をも対象とすることが可能と
るので、固定対象となる部品の種類が拡大されて、使用
上の汎用性が向上できることとなった。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の実施例に係る固定クリップを示す斜
視図、同図Bは同クリップの正面図、第2図は外装モー
ルを固定する作業工程を示す要部斜視図、第3図Aはモ
ールの固定状態を示す横断面図、同図Bはモールの固定
状態を示す縦断面図である。 1……基板、2……係止脚、4……係合肩、5……弾性
片部、5a……横方向に突出する突出部、5b……下方向に
突出する突出部、M……外装モール(部品)、Ma……折
曲係止部、P……パネル、H……取付孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品を保持する基板と、パネルの取付孔に
    係止する係止脚とを備えて、一対の折曲係止部を持つ部
    品をパネルに固定する固定クリップにおいて、基板の両
    側夫々に、上記部品の折曲係止部を係合する一対の係合
    肩を一定の間隔をおいて形成して、この各側に形成され
    た一対の係合肩間の外側に、横方向と下方向に同時に突
    出する突出部を一体に有する薄肉状の弾性片部を両持ち
    状態をもって架設すると共に、当該弾性片部の内側に弾
    性片部の撓みを許容するスリットを画成し、上記各弾性
    片部が有する横方向突出部と下方向突出部とを部品の折
    曲係止部の対応する内面に同時に弾圧接させて、各側の
    係合肩に係合した部品の折曲係止部との寸法上の遊びを
    この弾性片部の突出部で吸収するように構成したことを
    特徴とする部品の固定クリップ。
JP1989086499U 1989-07-25 1989-07-25 部品の固定クリップ Expired - Lifetime JPH0645047Y2 (ja)

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