JPH0644852B2 - 比較的高い乳脂含有量の低カロリ−スプレツドの製造法 - Google Patents

比較的高い乳脂含有量の低カロリ−スプレツドの製造法

Info

Publication number
JPH0644852B2
JPH0644852B2 JP60274849A JP27484985A JPH0644852B2 JP H0644852 B2 JPH0644852 B2 JP H0644852B2 JP 60274849 A JP60274849 A JP 60274849A JP 27484985 A JP27484985 A JP 27484985A JP H0644852 B2 JPH0644852 B2 JP H0644852B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fat
cream
butter
emulsion
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60274849A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61192247A (ja
Inventor
クルト・ヴアルグレン
イアン・オーケ・ラルツソン
Original Assignee
アルラ、エコノミスク・フエ−レニング
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by アルラ、エコノミスク・フエ−レニング filed Critical アルラ、エコノミスク・フエ−レニング
Publication of JPS61192247A publication Critical patent/JPS61192247A/ja
Publication of JPH0644852B2 publication Critical patent/JPH0644852B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23CDAIRY PRODUCTS, e.g. MILK, BUTTER OR CHEESE; MILK OR CHEESE SUBSTITUTES; MAKING THEREOF
    • A23C15/00Butter; Butter preparations; Making thereof
    • A23C15/12Butter preparations
    • A23C15/16Butter having reduced fat content
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23DEDIBLE OILS OR FATS, e.g. MARGARINES, SHORTENINGS, COOKING OILS
    • A23D7/00Edible oil or fat compositions containing an aqueous phase, e.g. margarines
    • A23D7/015Reducing calorie content; Reducing fat content, e.g. "halvarines"

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • Dairy Products (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)
  • Fats And Perfumes (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は全般的には乳脂とミルクストレンジ脂(milk s
trange fats)から成る低カロリースプレツドの製造法
に関する。
更に特殊には本発明は36ないし50%の間の脂肪含量
或いは好ましくは約40%の脂肪分を有するスプレツド
をバター油を使用しないで低カロリースプレツドの製造
を可能とする方法で製造する方法に関する。
通常低カロリースプレツドは、水相と脂相とが相互に並
行して準備され、その時水相は蛋白質と各種水溶性添加
物を有し、脂相は油と脂肪と各種油溶性添加物を有する
ものであり、次いで水相は脂相内にエマルジヨン化のた
めに導入されて所望の脂肪含量の、通常は35ないし6
0%の含量の油分中水分エマルジヨンを作ることによつ
て製造される。
バター脂を有する低カロリースプレツドを製造する公知
方法においては、脂相の主要部分として通常バター油が
使用されている。バター油の製造は比較的経費高で複雑
な工程で、そのためには特殊な複雑な設備を必要とし、
該設備はしばしば、特に小規模乳業者には入手できな
い。製造上の観点から、低カロリースプレッドがバター
油を使用せずに製造可能ならば相当の長所であり、この
場合高価で複雑な製造設備を設置する要がなく、高価で
非常に複雑な製造、取扱い、貯蔵および包装を行うバタ
ー油を使用する必要がなくなる。
従つて本発明の基礎は、バター脂の比較的高含量の、3
6ないし50%の間の或いは好ましくは40%の脂肪分
を有するマーガリンないしスプレッドを製造する方法を
提供するという問題を解決することであるが、その際実
施に当つて本法はバター油を使用せずかつ乳業において
通常入手可能の通常の製造設備、或いはバター油製造施
設用よりも相当に安価な価格で入手可能の設備によるも
のである。
比較的高含量のバター脂を有する低カロリースプレッド
用の脂相の製造における本発明の特別な特徴は、通常使
用されるバター油が、バター油製造に使用される設備に
比較してより単純かつ安価な設備を使用し乍ら更に単純
な工程によつて準備されるバター脂によつて代替される
ことである。
本発明によれば、脂相の製造は35ないし48%或いは
好ましくは42%の脂肪分を有する通常のクリームを使
用して開始され、次いで若干の温度処理を行つてクリー
ムエマルジヨンを破壊し、引続いてバター粒とバターミ
ルクから成る破壊エマルジヨンを、バターミルクの大部
分を分離するために振動、篩状板上で分離する。分離バ
ター粒はバター脂の溶融温度以上の温度に加熱し、溶融
バター脂は所望の量のキユアドおよびまたはアンキユア
ド油および通常脂相製造工程で通常使用されるその他の
脂肪または水溶性添加物、即ちエマルジフアイア、食
塩、呈味料、着色剤など、と混合する。
添加物中のあるものは脂相ではなく水相に供給してもよ
い。脂相の製造に並行して、高含有の蛋白質、通常9−
18%蛋白質と、工程に通常用いられる各種水溶性添加
物を含む水相を用意する。水相は各種の方法によつて、
またバターミルクないしスキムミルクの様な各種の出発
材料から用意し得る。バターミルクは良好なエマルジヨ
ン化特製を有するある種の膜状蛋白を有し、従つて蛋白
コンセントレートを有するバターミルクからの水相は比
較的簡単に、前記蛋白含有水相を上記の脂相にエマルジ
ヨン化するときに安定な油分中水分エマルジヨンを作
る。スキムミルクから作つた水相は、例えば1981年
4月1日に特許され、スキムミルクから「蛋白コンセン
トレートを製造する方法」に関する米国特許第4,25
9,356号明細書に記載の様な特別の処理を低カロリ
ースプレツドの製造に使用のために行う必要があろう。
本発明による比較的高含量の乳脂を有する低カロリース
プレツド製造のための全工程は、脂相の製造のための第
1ラインと、水相形成のための第2ラインと、低カロリ
ースプレッドを最終的に製造する共通第3ラインとに分
布されている。
I 脂相の製造 1)35−48%或いは最も好ましくは約42%の脂肪含
量のスイートクリームを本工程の出発物質として使用
し、クリームは+2ないし+15℃の間の、或いは好ま
しくは約+5℃の温度に冷却してクリームをこの温度に
6ないし24時間貯蔵して温度処理を行う。この貯蔵時
間中に脂肪が結晶化は以下に記すクリームエマルジヨン
の破壊のために予備的に必要なものである。
クリームの脂肪含量が35%以下のときは、脂肪の分離
が困難であり、反対に脂肪含量が48%より高いときは
脂肪が既に上述の冷却工程において分離に至るという問
題がある。冷却を+2℃以下の温度で行うとクリームの
貯蔵時間が短かくなりすぎて若干の問題が生じ、冷却を
+15℃以上の温度で行うと反対に貯蔵時間が通常24
時間以上の実用不向になると共に、更に脂肪分離が困難
になる可能性がある。冷却クリームを唯の6時間以下に
したい時にはクリームを非常に低い温度に保つ要があり
この場合は又分離脂肪を得ることが困難となろう。実験
によると約+5−+6℃の温度がクリームから脂肪を分
離するのに最も良い温度であることも示した。
2)温度処理及び貯蔵を行つたクリームは機械加工を行う
が、これはクリームにエマルジヨンの破壊をもたらす様
な圧力を加えるものである。圧力は、エマルジヨンが破
壊される様なエネルギーを伝達するポンプ中に押し込む
ことによつて得られる。クリームエマルジヨンの破壊は
油分中水分のための脂相の次の段階で非常な重要性のあ
ものである。
クリームの機械処理はクリームが約1.5ないし3バー
ル、或いは好ましくは2−2.5バールの圧力下に置か
れる様なものでなければならない。機械処理がもたらす
低すぎる圧力は所望のエマルジヨン破壊を起さず従つて
クリームから脂肪を分離することを困難ないし不可能に
し、高すぎる加圧はクリームを損傷し同様に技術的経済
的な問題を起こす。高すぎる加圧においてはクリームが
バター状のペースト形の製造に変換され、これは本件に
関する引続いての工程で使用できない。加圧処理は各種
の方法で行い得るが、クリームに所要の圧力を加える液
リングポンプないし類似物に圧入することが適当である
ことが判明した。液リングポンプはチヨーク装置を付け
るべきでこれによつて圧力を適当なレベルに調節でき
る。チヨーク装置がある又は無い直列に接続した2台の
液ポンプでエマルジヨン化ポンプ付、又は付設されてい
ないものを使用してもよい。
3)これで破壊されてバター粒とバターミルクを生じてい
るクリームエマルジヨンは、バターミルクを最大限分離
するために振動篩状板上で分離する。篩状板はバター粒
を板上に残してミルク分が板ないしドラムを通過する様
な幅の溝ないし孔を多数形成した平板ないし回転ドラム
の任意の形のものでよい。
バターミルクは次の工程で水相の少なくとも一部として
使用し得る蛋白コンセントレートの準備のために回収す
るべきである。
4)分離工程で得たバター粒は例えば35ないし45℃の
温度範囲のバター脂の溶融温度以上の温度に加熱し、ミ
ルクストレンジな他の油または脂肪とエマルジフアイ
ア、ビタミン、食塩、呈味料、着色剤等の様なその他の
脂肪溶性添加物と混合する。ミルクストレンジ脂肪はキ
ユアド又は非キユアドのパーム油、大豆油、コルサ油、
ココナツ油およびその他のキユアドまたは非キユアド油
またはその混合物でよい。原料クリームからのバター脂
は全脂肪量の70ないし30%であり、従つて残りの泡
および脂肪は30%ないし70%存在してよい。
II 水相の製造 5)水相の製造は公知の各種の方法によつて、またバター
ミルクおよびスキムミルクの様な任意適当なミルク原料
から行い得、またクリームから分離されたバターミルク
を使用することも可能である。水相は食塩、ビタミン、
呈味料、着色剤の様な水溶性添加物を添加してもより蛋
白コンセントレートで任意公知の方法によりまた任意の
牛乳原料、例えば上述した米国特許第4,259,35
6号明細書に記載の方法によつて作り得る。
III エマルジヨン化 6)本工程においてはエマルジヨン化は38−55℃或い
は好ましくは45−50℃の温度の水相を好ましくは水
相より若干高い温度を有する脂相に順次加えて行う。水
相の脂相への供給はバツチ的にでも連続的にでも行い
得、強力な機械作業の下に特に混合を行い得、油分中水
分エマルジヨンの直接形成のために水相は脂相中にエマ
ルジヨン化される。この時エマルジヨンの脂肪含量およ
びエマルジヨンが油分中水分形であることに関して充分
なチエツクを行い得る。脂肪含量はこれが36−50%
或いは好ましくは39−41%になる様に水相の供給で
調節する。この工程で又香料材を添加し得る。
7)エマルジヨンが完成後、製品は通常の様に好ましくは
72℃で15秒間、または若干低い温度で対応して長い
時間で、又は若干高い温度でこれに対応した短い時間で
滅菌を行う事となる。製品はその後スクレープクーラ又
はその他の冷却手段で冷却して12℃以下の温度とし、
冷却した製品は柔らかいきめを得る様に機械加工し、通
常の様に気密に包装の上店舗に配達する。
以下本発明を方法の若干例によつて更に詳細に説明す
る。各例は36ないし50%の間の脂肪含量を有し、他
の脂肪に対して各種の量のパター脂を有する低カロリー
スプレツドの製造法を示す。頭部部分に括弧内にバター
ストレンジ脂肪に対するバター脂の相対百分率を示す。
例.1(70/30%バター脂/他脂肪) 分離後42kg乳脂を生じることになる42%の脂肪含量
の100kgのクリームを+5℃に冷却の上脂肪結晶化の
ためこの温度で20時間貯蔵した。貯蔵クリームのエマ
ルジヨン破壊のためクリームをこれに約2バールの圧力
を加える液リングポンプに押し込んだ。この圧力がクリ
ームのエマルジヨンを破壊してクリームの乳脂が小脂肪
球またはバター粒の形にされる。これでバター粒とバタ
ーミルクの形となつた破壊エマルジヨンはバターミルク
を通して一方バター粒を残して篩板上で収集できるシー
ブゲージの振動篩状板上で分離される。分離は最大限の
バターミルクが排出される様に行われた。クリームはタ
ンク内で+37℃にまで加熱して更にバターミルクを分
離し、その後溶融脂肪はモノグリセライドの形のエマル
ジフアイアと、小量の着色剤と、更に13kgの非キユア
ド大豆油と4kgの非キユアドココナツ油とを混合し、こ
こで原料クリームからのバター脂は全脂肪含量の70%
となりバターストレンジ脂肪の含量は約30%となる。
これに並行して米国特許第4,259,356号明細書
に記載の公知の方法によつてスキムミルクから作られ蛋
白質含量20−24%の蛋白コンセントレートから成る
水相を用意する。水相の製造は公知の方法で行われるの
でここでは詳細説明しない。これに関しては前記米国特
許を参照されたい。
脂肪相の温度は約55℃に調節され水相の温度は約45
℃に調節され水相は順次脂肪相中にポンプ輸送されてこ
れにより油分中水分エマルジヨンが直接に形成された。
脂肪分は適時制御されて脂肪相中への水相のポンプ供給
は完成エマルジヨンの脂肪分が40%になつた時に中止
された。
完成したエマルジヨンは72℃で15秒間滅菌されて3
段スクレープクーラで冷却されるが第1段で+22℃に
第2段で+15℃に第3段で+8℃になり、最後に製品
が配送のため包装される。
完成低カロリースプレツドはバター状呈味と外観とスム
ースな一様なきめを有し硬い固形状ではなかつた。冷蔵
温度で充分にスプレツド可能で室温でも満足すべききめ
とスプレツド性を持つていた。この低カロリースプレツ
ドは他の方法で作つた低カロリースプレツドと殆んど同
等と見られた。
例.2(83/17%バター脂/他脂肪) 例1による方法を繰返したが、120kgの40%脂肪含
量のクリームを+5℃に冷却しこの温度に12時間保つ
てバター脂を結晶化し、引続いてクリームに約2.5バ
ールの圧力を加えるチヨーク装置付の液リングポンプ中
に送入した。これによりミルク分中のバター脂球の混合
物が得られた。エマルジヨン破壊に若干の困難を伴つた
がこの理由はクリームの貯蔵時間がおそらく短かすぎた
ためと考えられる。振動篩板でクリームを分離後ミルク
分は排出され一方脂肪分はモノグリセライド形のエマル
ジフアイア0.7kgと大豆油9.3kgと微量のバター香
料と混合した。
水相は例1と同様に作り、両相は強力機械的撹拌によつ
てエマルジヨン化され、次いで形成した油分中水分エマ
ルジヨンを滅菌し冷却の上例1と同様に包装した。製造
したマーガリンは40%の全脂肪分を有しその83%は
クリームからのバター脂で17%はバターストレンジ脂
肪であつた。このマーガリンは例1によるマーガリンに
比し若干硬い様相で良好な呈味と外観と繊維とを有して
いた。
例.3(100/0%バター脂/他脂肪) 同様な方法を例1と同様に繰返したが、差はミルクスト
レンジ脂肪を添加しなかつた事である。全脂肪分は42
%脂肪含有の140kgのクリームから得られたが、これ
は+5℃で20時間貯蔵し、次いでクリームはこれに
2.5バールの圧力を加える液リングポンプに汲み入れ
られた。振動篩板上でのクリームの分離後ミルク分は蛋
白コンセントレートの次に生じるべき製造のために排出
された。全脂肪量59.2kgとなる収集バター脂はエマ
ルジフアイア0.7kgと混合の上例1と同様に熱処理し
て前述の公知方法で作り1kgの食塩と微量の着色剤を加
えた蛋白コンセントレートとエマルジヨン化された。
40%脂肪含量を有するこの低カロリースプレツドは良
好な呈味と香味と組織を有し、本例はミルクストレンジ
脂肪を何等加えることなしにマーガリンを作ることが実
際に可能であることを示すう。このマーガリンは約40
%の脂肪含量を有する「ライトバター」とでも称すべき
である。
例.4(50/50%バター脂/他脂肪) 同様な方法を例1の様に繰返したがこの場合脂肪分45
%のクリーム67kgでバター脂30.1kgに相当するも
のを+15℃に冷却の上この温度に24時間保つた。ク
リームに2.0バールの圧力を加える液リングポンプを
通して加圧処理したのち、クリームを振動篩板に供給し
た。
クリームエマルジヨンが工程を完成することを可能とす
るのに充分な程破壊されていなかつた事が明らかであつ
た。その理由はクリームの冷却温度が高すぎるか、或い
は代りに貯蔵時間が短かすぎたためである。24時間以
上の貯蔵時間は然し実用上の理由で不適当であり、その
理由は冷却温度のみに関する。冷却温度は+15℃以下
であるべきだと言い得よう。
例.5(50/50%バター脂/他脂肪) 比較の意味で例4の方法を同様の脂肪量、同様のクリー
ム量で繰返したが、この場合クリームは+5℃に冷却し
てこの温度に24時間保ち、次いでクリームを加圧処理
して例1の様に分離し、バターミルクを排出した。クリ
ームエマルジヨンはこれを単一リングポンプで1.5ベ
ールの圧力を生じるものを通してポンプして比較容易に
破壊され、乳脂は振動篩板上で容易にミルク分と分離さ
れた。
30.1kgの重量の分離乳脂はエマルジフアイア0.7
kg、パーム油4.2kg、ココナツ油10kg、大豆油15
kgと混合の上例4の様に熱処理し、全脂肪が40%にな
る様に前出の例の様に蛋白コンセントレートを加え、混
合物を強力機械撹拌によつてエマルジヨン化し、滅菌の
上冷却、包装した。製造した低カロリースプレツドは良
好な呈味、外観、組織を待つていた。
例.6(50/50%ミルク脂/他脂肪) クリームの冷却処理における保持時間の影響を調べるた
めに本例では例4,例5と同様な組成物で行つた。相違
点はクリームを+5℃に冷却してこの温度に唯の約2時
間保つたことのみである。加圧処理を2.8バールにし
たのになおエマルジヨンを破壊することは明らかに不可
能であつた。更に圧力を増加するとクリームはバター状
の特性となり分離できなかつた。クリームエマルジヨン
を破壊し得なかつた理由は冷却工程での貯蔵時間が短か
すぎたことである。
本発明によるマーガリンを製造するに当つての脂肪分の
可能最低限を明らかにするために以下の例7,例8,例
9及び例10を行つた。
例.7(54/46%乳脂/他脂肪) 本例においては脂肪分46%の71kgのクリームを+5
℃に冷却しこの温度に24時間保つた。その後クリーム
はこれに2.5バールの圧力を加えるチヨーク装置付の
液リングポンプに圧入してエマルジヨンを破壊した。分
離後ミルク分は排出し重量32.7kgを有する乳脂にエ
マルジフアイア0.75kg、パーム油43kg、ココナツ
油4.7kg及び大豆油18kgを加えて+45℃以上に加
熱した。脂肪含量は前の例と同様に蛋白コンセントレー
トの混合により40%に調節し、混合物は強力機械加工
で油分中水分エマルジヨン化した。このマーガリンは良
好な呈味と組織とスプレツド性を示した。
例.8(43/57%バター脂/他脂肪) 例7を繰返したが、差は出発物質が26kgバターに相当
する40%脂肪含量の65%のクリームであり、前記バ
ター脂はエマルジフアイア0.7kg、パーム油8.3k
g、ココナツ油10kg及び大豆油15kg、更に小量のバ
ター香料を加えたことである。この場合また受入可能の
呈味、構成および組織を有し、クリームエマルジヨン破
壊に問題はなかつた。
例.9(38/62%バター脂/他脂肪) この場合工程はバター脂22.8kgに相当する、38%
の脂肪含量の60%のクリームで開始した。例7および
例8と同様に同一冷却および貯蔵と分離を行つたのち乳
脂にエマルジフアイア0.75kg、パーム油12kg、コ
コナツ油10kg及び大豆油15.2kgを加えた。その他
は例7と例8と同様な工程を取つた。
クリームのエマルジヨン破壊に若干の困難があつたが、
なおエマルジヨンは破壊されて脂肪含量40%を有し、
良好な呈味と構成およびスプレツダビリテイを有するマ
ーガリンが得られた。
例.10(32/68%乳脂/他脂肪) 例9におけると同様な工程を行つたが相違点は本例の出
発物質が完成マーガリンの19.2kgバター脂に相当す
る脂肪含量35%を有するクリーム55kgであることで
ある。乳脂にエマルジフアイア0.8kg、パーム油12
kg、ココナツ油10kgおよび大豆油18kgを混合した。
この場合、完成マーガリンの乳脂の低量を与えるクリー
ムの低脂肪含量のため、即ち完成40%マーガリンのた
だの12.8%のバター脂で一方ミルクストレンジ脂が
22.2%であるためクリームエマルジヨンの破壊に明
らかな困難性があつた。
例.11(50/50%乳脂/他脂肪) クリームエマルジヨンの破壊の時の圧力の影響を判断す
るため次の実施例、例11と例12を実施した。両者の
場合工程は例5と同様に行い、従つてクリームは+5℃
に冷却の上24時間貯蔵した。また両者においてはチヨ
ーク装置を有する液リングポンプを通してポンプした。
本例11においてはチヨーク装置はクリームに約1.2
5バールの圧力を加える様に調節した。この様な低圧に
おいてはマーガリン製造のためのエマルジヨンの所望の
破壊を行うのに不充分であることが明らかであつた。
例.12(50/50%バター脂/他脂肪) 本例においては液リングポンプのチヨークをクリームに
約3.5バールの圧力が加わる様に調節した。この様な
比較的高圧下ではクリームが軟かい、グリース状の外観
に返還されることは明らかで、クリームはその後の製造
工程に使用できなかつた。前の例において約2−2.5
バールの圧力が非常に良好な結果をもたらすことを述べ
たが、ここでエマルジヨンの破壊を行うクリームの圧力
は1.5と3.0バールの限界内或いは好ましくは2.
0ないし2.5バールの間にあるべきだと言い得る。
本発明による低カロリースプレツドの全脂肪量を変える
ことの可能性を判断するため、次記の例13および例1
4を実施したが、実際の脂肪含量はそれぞれ26%およ
び50%であつた。
例.13(脂肪量50%、乳脂/他脂肪は50/50
%) 本例は例7と同様な工程で行つたが45%の脂肪含量の
55kgのクリームを+5℃に冷却してこの温度に24時
間保ち、次いでクリームはクリームエマルジヨン破壊の
ために2.5kgで加圧処理した。クリームから約25kg
のバター脂が得られたが、これにパーム油5kg、ココナ
ツ油5kg、大豆油15kgおよびエマルジフアイア0.9
kgを混合し、次いで混合物を+45℃に加熱した。全脂
肪量は同様大量の蛋白コンセントレートと混合して50
%に調節し、強力機械加工で油分中水分エマルジヨンに
エマルジヨン化した。
予想の通り本例の様な脂肪全量の所望のエマルジヨンを
得るのに困難は無かつた。実際上および経済上の理由か
ら前記脂肪含量は然し本発明による低カロリースプレツ
ド製造のための上限と考えられる。
例.14(全脂肪含量36%、バター脂(他脂肪50/
50%) 同様な試験を例13と同様に行つたがこの場合40%の
脂肪含量のクリーム45kgを+5℃、24時間冷却処理
して2.5バールで加圧処理して18kgのバター脂を得
た。バター脂にパーム油2kg、ココナツ油5kgおよび大
豆油10kgならびにエマルジフアイア1.0kgを混合し
た。脂肪含量は強力な機械加工の下に水相72kgと混合
することで36%に調節した。この低脂肪含量を有する
良好なエマルジヨンを得るのには若干の問題が明らかに
存在し、相逆転があらわれた様である。従つて、本発明
によつて作つた低カロリースプレツド用の脂肪含量の通
常の下限は全脂肪含量36%であると言い得る。
上述の各例は従つて少なくとも4種の別の要因が上述の
方法によつて製造し36−50%或いは好ましくは40
%の脂肪含量を有する良好なマーガリンを作るのに重要
であることを立証している、即ち、クリームの冷却処理
時の貯蔵温度と貯蔵時間、ミルクストレンジ脂肪に対す
るバター脂の量、およびクリームエマルジヨンの破壊に
先行する機械処理時の圧力、がそれである。上述の各例
を次表にまとめておく。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バター脂またはバター脂とバター変性脂ま
    たは油からなる脂肪相と、 牛乳原料からの濃縮蛋白質と通常の水溶性添加物からな
    り、バター油を含まない36%ないし50%の全脂分を
    有する蛋白質含有水性相とからなる高含量の乳脂を有す
    る低カロリースプレッドの製造方法において、 脂肪分35−46%を有するクリームを+15℃以下の
    温度にして少なくとも12時間冷却することによりクリ
    ームの脂肪の結晶を作り、 前記冷却貯蔵したクリームに、クリームエマルジヨンが
    破壊されるような大きさの圧力を加えることにより破壊
    されたクリームエマルジヨンを分離し、 前記破壊されたクリームエマルジヨンの分離により生じ
    るバター粒とバターミルク相とから成る相よりバター粒
    を収集し、 前記収集バター粒をバター脂の溶融点以上の温度に加熱
    した後、 前記バター粒にバター以外のキュアド(cured)及び/又
    は非キュアド(uncured)脂肪及び/又は油とマーガリン
    製造技術において通常用いられる油溶性添加物とを混合
    することにより、脂肪相を得、 油分中水分形のエマルジヨンを直接に作るために前記脂
    肪相内に前記水性相を持ち来して脂肪含有率36ないし
    60%の油分中水分エマルジヨンを直接に作り、 引き続いてエマルジヨンを滅菌、冷却の上、通常に包装
    することを特徴とする低カロリースプレッドの製造方
    法。
  2. 【請求項2】原料クリームが脂肪含量約40%を有し、
    クリームから得られたバター脂が低カロリースプレッド
    の全脂肪含量の30ないし100%を形成する量添加さ
    れることを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】添加バター変性脂及び/または脂肪がキュ
    アドまた非キュアド大豆油、パー無油、コルサ(colza
    )油、ココナッツ油およびその他のマーガリン製造分
    野で公知の油からなる群から選定されることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】クリームの加圧処理がクリームに1.5な
    いし3.0バールの圧力を加える液体ポンプを介してク
    リームをポンピングすることによって行われることを特
    徴とする特許請求の範囲第1〜3項のいずれか1項に記
    載の方法。
  5. 【請求項5】原料クリームが、クリームエマルジヨンの
    破壊のための加圧処理以前に、約5℃で15〜24時間
    の間貯蔵されることを特徴とする特許請求の範囲第1〜
    4項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】冷却、加圧処理されたクリームの分離が、
    篩状振動板またはドラムにクリームを通して行われ、こ
    の分離によってクリーム中から分離されたバターミルク
    が排出される一方、クリーム中から分離された乳脂が篩
    状振動板またはドラムから収集されることを特徴とする
    特許請求の範囲第1〜5項のいずれか1項に記載の方
    法。
JP60274849A 1984-12-06 1985-12-06 比較的高い乳脂含有量の低カロリ−スプレツドの製造法 Expired - Lifetime JPH0644852B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
SE8406206-6 1984-12-06
SE8406206A SE456473B (sv) 1984-12-06 1984-12-06 Forfarande for framstellning av ett lagkalorimargarin

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61192247A JPS61192247A (ja) 1986-08-26
JPH0644852B2 true JPH0644852B2 (ja) 1994-06-15

Family

ID=20358070

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60274849A Expired - Lifetime JPH0644852B2 (ja) 1984-12-06 1985-12-06 比較的高い乳脂含有量の低カロリ−スプレツドの製造法

Country Status (11)

Country Link
EP (1) EP0185000B1 (ja)
JP (1) JPH0644852B2 (ja)
AT (1) ATE40267T1 (ja)
AU (1) AU585289B2 (ja)
CA (1) CA1268077A (ja)
DE (1) DE3567793D1 (ja)
FI (1) FI84129C (ja)
IE (1) IE57125B1 (ja)
NO (1) NO165323C (ja)
NZ (1) NZ214490A (ja)
SE (1) SE456473B (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SE456393B (sv) * 1984-12-06 1988-10-03 Arla Ekonomisk Foerening Forfarande for framstellning av margarin med hog halt mjolkfett
GB8725803D0 (en) * 1987-11-04 1987-12-09 Unilever Plc Preparing edible dispersion
KR900700018A (ko) * 1988-06-03 1990-08-11 원본 미기재 농축되고, 실질적으로 비-응집된 지방/크림 대체물로서의 카제인 미셀
GB8814479D0 (en) * 1988-06-17 1988-07-20 Unilever Plc Cream churned spread made therefrom & method of manufacturing them
DE68902429T2 (de) * 1988-06-17 1992-12-24 Unilever Nv Brotaufstrich, verfahren und vorrichtung zur rahm- und brotaufstrichbehandlung.
DE68923360T3 (de) * 1989-04-06 1998-06-25 Jules Dr Silver Verfahren zur Herstellung von fettarmer Butter oder Margarine und derart hergestelltes Produkt.
DK0422713T3 (da) * 1989-10-09 1995-04-10 Unilever Plc Spiseligt smøremateriale
SE9200974L (sv) * 1992-03-30 1993-10-01 Alfa Laval Food Eng Ab Sätt att framställa en fettprodukt innehållande mjölkfett
JP2516452Y2 (ja) * 1993-06-01 1996-11-06 さとみ 湯本 スケールカット
US5869125A (en) * 1997-06-17 1999-02-09 Rich Products Corporation Whipped low fat spread
SK284280B6 (sk) * 1998-04-01 2004-12-01 Unilever Nv Spôsob prípravy nátierky a linka na vykonanie tohto spôsobu
GB201411693D0 (en) * 2014-07-01 2014-08-13 Protean Capital Pty Ltd Butter substitute
CN107427019A (zh) * 2015-03-10 2017-12-01 卡吉尔公司 用于减脂食品的乳液
GR1009671B (el) * 2017-10-03 2020-01-07 Novaplot Enterprises Ltd Εναλλακτικο προϊον με βαση το γαλα, που περιεχει φυτικο ελαιο και μεθοδος παραγωγης του ιδιου

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1139264A (fr) * 1954-06-16 1957-06-27 Unilever Nv Perfectionnements à la fabrication d'une substance utilisée en biscuiterie pour conférer aux produits obtenus la propriété de rester croustillants
SE393253B (sv) * 1974-08-29 1977-05-09 Mjolkcentralen Ekonomisk Foren Forfaringssett for framstellning av lagkalorimargarin med en vattenfas fran osyrad mjolk
US4307125A (en) * 1979-12-26 1981-12-22 Gay-Lea Foods Co-Operative Limited Low fat butter-like spread
NL8101638A (nl) * 1981-04-02 1982-11-01 Unilever Nv Laag-calorisch produkt op basis van botervet.
US4439461A (en) * 1982-03-11 1984-03-27 Groen Division - Dover Corporation Process for chilling and plasticizing fatty materials
FI832413L (fi) * 1982-07-08 1984-01-09 Unilever Nv Reducerad fettbredning och foerfarande foer dess framstaellning
JPS59196036A (ja) * 1983-04-19 1984-11-07 Meiji Milk Prod Co Ltd 油中水型低脂肪スプレツドの製造法
JPS60105453A (ja) * 1983-11-14 1985-06-10 Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd 食用可塑性油脂製品の製造方法
SE8401332L (sv) * 1984-03-09 1985-09-10 Arla Ekonomisk Foerening Forfarande for framstellning av kylskapsbredbart matfett
SE456393B (sv) * 1984-12-06 1988-10-03 Arla Ekonomisk Foerening Forfarande for framstellning av margarin med hog halt mjolkfett

Also Published As

Publication number Publication date
NO854894L (no) 1986-06-09
SE8406206L (sv) 1986-06-07
NO165323C (no) 1991-01-30
IE57125B1 (en) 1992-05-06
EP0185000A1 (en) 1986-06-18
IE853081L (en) 1986-06-06
NZ214490A (en) 1988-04-29
ATE40267T1 (de) 1989-02-15
FI84129C (fi) 1991-10-25
AU5087885A (en) 1986-06-12
EP0185000B1 (en) 1989-01-25
FI84129B (fi) 1991-07-15
FI854812A (fi) 1986-06-07
JPS61192247A (ja) 1986-08-26
AU585289B2 (en) 1989-06-15
CA1268077A (en) 1990-04-24
NO165323B (no) 1990-10-22
SE8406206D0 (sv) 1984-12-06
SE456473B (sv) 1988-10-10
DE3567793D1 (en) 1989-03-02
FI854812A0 (fi) 1985-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3464560B2 (ja) 水中油型乳化脂及びその製造法
JPH0644852B2 (ja) 比較的高い乳脂含有量の低カロリ−スプレツドの製造法
JPH0767567A (ja) ホイップ可能な非酪農クリーム及びその製造方法
US4513017A (en) Process for producing a spread starting from a bimodal dispersed phase
CA1169700A (en) Process for producing a low-fat oil-in-water-in-oil emulsion
JPH0789864B2 (ja) 牛乳非含有クリーム
US4571347A (en) Edible composition comprising discrete fat-bearing particles in a fat-bearing matrix
EP0139398B1 (en) Margarine products or spreads and method for their manufacture
EP0312514A2 (en) Margarine, spreadable at refrigeration temperature, and having a very low fat content and method of manufacturing same
FI84130C (fi) Foerfarande foer framstaellning av laogkalorimargarin med relativt hoeg halt av mjoelkfett.
JPH05219909A (ja) 低脂肪のホイップ可能な非乳クリーム
US4959239A (en) Process for preparing an edible dispersion
EP0385541B1 (en) Butter containing spread and process for preparation thereof
JPS5942841A (ja) 食用脂肪組成物
JP3369281B2 (ja) 起泡性水中油滴型乳化脂組成物
RU2040904C1 (ru) Способ производства пищевого жирового продукта 82%-ной жирности
JPS6336734B2 (ja)
JPH07289176A (ja) 二層ゼリー食品の製造方法
HU207424B (en) Method for making and stabilizing emulsions having high water content alos greasy when cold