JPH0643240Y2 - 組立式擁壁 - Google Patents

組立式擁壁

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JPH0643240Y2
JPH0643240Y2 JP14815289U JP14815289U JPH0643240Y2 JP H0643240 Y2 JPH0643240 Y2 JP H0643240Y2 JP 14815289 U JP14815289 U JP 14815289U JP 14815289 U JP14815289 U JP 14815289U JP H0643240 Y2 JPH0643240 Y2 JP H0643240Y2
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JP
Japan
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retaining wall
support plate
plate
block
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JP14815289U
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JPH0386142U (ja
Inventor
良樹 林
Original Assignee
大和コンクリート工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、傾斜面の土留め構造を構築する組立式擁壁に
関するものである。
[従来の技術] 従来の現場施工される鉄筋コンクリート構造の擁壁に代
替するものとして、特開昭57−169135号公報が開示する
組立式擁壁は、擁壁ブロックと基礎ブロックとで構成さ
れ、擁壁ブロックの主壁板部と控壁板部の各下端部に台
形状の切欠部を設け、基礎ブロックの連結側壁の上端部
に台形状の受台部を設け、各切欠部の底面と各受台部の
上面に接合鋼板を固着してある。
この擁壁ブロックと基礎ブロックの連結は、基礎ブロッ
クを基盤に定置した後、基礎ブロックの受台部に擁壁ブ
ロックの切欠部を嵌合させて、擁壁ブロックを基礎ブロ
ック上に設置し、受台部側の接合鋼板と切欠部側の接合
鋼板を隅肉溶接することによってなされている。
しかしながら、このような連結方式では、基礎ブロック
上に設置された擁壁ブロックの傾斜角度は常に一定であ
り、調整変更する余地がないため、計画法線が異なる毎
に格別の擁壁ブロックと基礎ブロックを用意する必要が
ある。そのため、この組立式擁壁では、多品種少量生産
によらざるを得ないことになり、製造コストが嵩んでし
まう難点がある。
[考案が解決しようとする課題] 従って本考案の目的は、計画法線に対応して擁壁ブロッ
クの傾斜角度を簡単かつ的確に調整することができ、広
範な汎用性を有するため、量産による製造コストの低減
が可能な組立式擁壁を提供することである。
[課題を解決するための手段] 以下、添付図面中の参照符号を用いて説明すると、本考
案の組立式擁壁は、基盤1上に設置される前部支持板2
及び後部支持板3と、主壁板部4の下端部に持上げ操作
用切欠部5を設け、控壁板部7の後方下端部に脚部6を
突設した擁壁ブロック8と、擁壁ブロック8の下端部と
前部支持板2及び後部支持板3を埋め込むように基盤1
上に打設される基部コンクリート9とから成る。
擁壁ブロック8は前記切欠部5と前部支持板2の間に挿
入した持上げ手段によって、後部支持板3に載置した脚
部6を中心に持上げ回動させられ、基部コンクリート9
は擁壁ブロック8を所定傾斜角度に保持した状態で打設
される。
[作用] この組立式擁壁を用いて擁壁構造を築造するには、先ず
最初に築造対象の傾斜面10を適宜掘削して、基礎栗石や
砕石を布設し、基盤1を締固め形成してから、所定間隔
を置いて基盤1上に前部支持板2と後部支持板3を平行
に設置する。
次に、主壁板部4の下端部を前部支持板2に載置する一
方、控壁板部7の脚部6を後部支持板4に載置して、擁
壁ブロック8を仮設置し、主壁板部4の切欠部5と前部
支持板2間にジャッキ等の適当な持上げ手段を挿入す
る。
この持上げ手段を駆動することによって、後部支持板3
で支持された脚部6を中心に擁壁ブロック8を鉛直面内
で傾斜回動させ、主壁板部4の前面が計画法線で沿うよ
うに擁壁ブロック8の傾斜角度を調整する。
擁壁ブロック8の傾斜角度を決定した後、主壁板部4の
切欠部5と前部支持板2間にモルタルやライナーを詰め
込むことによって、擁壁ブロック8の下動を阻止した状
態で、持上げ手段を該切欠部5から抜き取る。
この後、前部支持板2と後部支持板3及び脚部6を含む
控壁板部7の下端部と主壁板部4の下端部を埋め込む厚
さに基部コンクリート9を現場打設し、基部コンクリー
ト9の硬化によって各構成部材を一体に連結する。
最後に掘削した傾斜面10と擁壁ブロック8間の空所を土
砂11で埋め戻すことによって、所要の擁壁構造が築造さ
れる。
[実施例] 図示の実施例では、前部支持板2は縦断面L字型に形成
されており、擁壁ブロック8をジャッキ等で傾斜動させ
る前の段階では、主壁板部4の下端は前部支持板2の水
平板部2aに載置されている。後部支持板3は上面に凹部
3aを設けてあり、該凹部3aには控壁板部7の脚部6が係
合している。
脚部6より前側の控壁板部7の下端部には碇着用鉄筋12
が突出しており、該鉄筋12が基部コンクリート9に埋込
まれるので、擁壁ブロック8と基部コンクリート9との
連結が更に強固になされる。碇着用鉄筋は、持上げ手段
の挿入に支障とならない範囲内において、切欠部5に突
設することもできる。
また、主壁板部4の下端部には、切欠部5の両側に前後
方向の貫通孔13を設けてあり、補強用鉄筋14が該貫通孔
13に挿通されている。この補強用鉄筋14は後部支持板3
に挿通することもできる。前記脚部6には左右方向の貫
通孔15を設けてあり、該貫通孔15には補強用鉄筋が挿通
される。
基部コンクリート9は前部支持板2と後部支持板3間に
打設されるだけでなく、後部支持板3の背面側にも前部
支持板2と後部支持板3間の距離にほぼ相当する幅分だ
け延長して打設され、前記切欠部5を埋戻すに充分な厚
さになっている。
[考案の効果] 以上のように本考案の組立式擁壁は、基盤1上に設置さ
れる前部支持板2及び後部支持板3と、前部支持板2に
対面する主壁板部4の下端部に持上げ操作用切欠部5を
設け、後部支持板3に回動可能に載置される脚部6を控
壁板部7の後方下端部に突設した擁壁ブロック8と、擁
壁ブロック8を所定の傾斜角度に持上げた状態で基盤1
上に打設され、擁壁ブロック8の下端部と前部支持板2
と後部支持板3を一体に連結する基部コンクリート9と
から成るものであり、前部支持板2と切欠部5間に持上
げ操作手段を挿入し、後部支持板3に載置した脚部6を
中心として擁壁ブロック8を傾斜回動させることによっ
て、主壁板部4の傾斜角度を簡単かつ的確に調整するこ
とができるため、計画法線に対応した擁壁構造を容易に
築造することができる。
また、計画法線が相違する種々の傾斜面に直ちに適用で
きる広い汎用性があり、計画法線が異なる毎に擁壁ブロ
ックを別個に製作する必要がないので、単一品種又は少
品種の量産により製造コストの低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例に係る組立式擁壁の分解状態
の斜視図であり、第2図は該組立式擁壁の使用状態の縦
断面図である。 1…基盤、2…前部支持板、3…後部支持板、4…主壁
板部、5…持上げ操作用切欠部、6…脚部、7…控壁板
部、8…擁壁ブロック、9…基部コンクリート、10…傾
斜面、11…埋め戻し土砂、12…碇着用鉄筋、13…貫通
孔、14…補強用鉄筋、15…貫通孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基盤1上に設置される前部支持板2と;基
    盤1上に設置される後部支持板3と;前部支持板2に対
    面する主壁板部4の下端部に持上げ操作用切欠部5を設
    け、後部支持板3に回動可能に載置される脚部6を控壁
    板部7の後方下端部に突設した擁壁ブロック8と;擁壁
    ブロック8を所定の傾斜角度に持上げた状態で基盤1上
    に打設され、主壁板部4と控壁板部7の各下端部と前部
    支持板2と後部支持板3とを一体に連結する基部コンク
    リート9とから成る組立式擁壁。
JP14815289U 1989-12-22 1989-12-22 組立式擁壁 Expired - Lifetime JPH0643240Y2 (ja)

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JPH0386142U JPH0386142U (ja) 1991-08-30
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KR100488130B1 (ko) * 2002-08-10 2005-05-16 진성토건 주식회사 조립식 옹벽
JP5872272B2 (ja) * 2011-12-08 2016-03-01 大和クレス株式会社 擁壁形成物

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