JPH0642020A - 掃除用流し台装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 上部にカウンター２を備え、カウンター上の
一部には雑巾等を洗浄するシンク３を備え、且つ、給水
栓８を備える流し台１と、流し台の下方に引き出し、収
納自在に格納され、モップ等を洗浄する大型のシンクを
備え、モップ洗浄シンク１２には、フレキシブルホース
等で給水源に連結された給水栓１９と、フレキシブルホ
ース等で排水口と連結され、引き出して使用する際に排
水を行う排水管２１とを備える掃除用流し台装置で、掃
除用流し台装置は、床３１、周壁、天井で画成された掃
除用流しブースＢ内に配備される。 【効果】 大きいモップ洗浄用のシンクが大きく壁面手
前に露出することがなく、カウンター下方に格納され、
外観性が向上し、又雑巾洗浄用のシンクと、モップ洗浄
用のシンクとが別置されているので、モップ洗浄、雑巾
等の洗浄を別作業として別個に、又同時に行うことがで
き、作業性が極めて良好となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、雑巾やモップ等を洗浄
する掃除用流し台装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】トイレルームや化粧室等には、掃除用流
しが付設され、掃除用流しは、従来では、トイレルーム
等の壁面の一部に陶器製の大型の洗浄用シンクを据付、
設置し、壁面のシンク上方には給水栓を設け、更に、掃
除用流しを周囲から区画すべく壁パネル等を建て込んで
掃除用流しブースを画成している。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術は、掃
除用流しが陶器製の大型の洗浄用シンク、或いはシンク
と配管ケース等のみで構成されているので、シンクが大
型すぎて雑巾等の小物の洗浄作業がしにくいこと、モッ
プ洗浄と雑巾洗浄を同時に行うことができず不便である
こと、洗浄用シンクの両側は狭く、デッドスペースとな
ってスペース利用上不利である。又、洗浄用シンクをモ
ップ洗浄等で利用する際、水が飛び跳ね、一般床面上に
洗浄用シンクを後付けで据え付けているので、床面に飛
び跳ねた汚水の排水が円滑に行われず、床面が汚れるこ
と、しかも作業中は常時汚水で床面が汚れ、好ましくな
い。

【０００４】更に、従来の掃除用流しを含む掃除用ブー
スは、トイレルーム等の内部に後付けで現場施工により
設備しているため、現場での作業が多くなり、作業性が
悪く、作業が面倒、煩雑であり、しかも掃除用流しブー
スは、配慮されることが少ないため、施工上スペースそ
の他で制約が多く、作業性の悪化を助長する。以上の
他、掃除用流しは、完成した床面上に後付けで設備され
るので、水じまいに配慮することが殆ど無く、この結
果、上記したように掃除用流しの床面が汚れたり、水分
が充分に除去できず、不衛生となる。

【０００５】本発明は、かかる課題を解決すべくなされ
たもので、その目的とする処は、掃除用流しを雑巾洗浄
作業、モップ洗浄作業の夫々に、機能的に対応すること
を可能とし、夫々を容易に、確実に、機能的に行うこと
ができる掃除用流し台を提供し、又掃除用流しブース
を、流し台、床等を含んでユニット化して現場施工を容
易化し、且つ、床面の水じまいを改善して衛生的に優れ
た掃除用流し台を提供するにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、上部にカウンターを備え、該カウンター上
の一部には雑巾等を洗浄するシンクを備え、且つ、給水
栓を備える流し台と、該流し台の下方に引き出し、収納
自在に格納され、モップ等を洗浄する大型のシンクとを
備える掃除用流し台装置である。又、上記モップ洗浄シ
ンクには、フレキシブルホース等で給水源に連結された
給水栓と、フレキシブルホース等で排水口と連結され、
引き出して使用する際に排水を行う排水管とを備え、更
に、下方の一部にモップ洗浄シンクを格納した上記流し
台は、該流し台の背面に配設される壁パネルに一体に取
り付けられたユニット化し、更に又、上記掃除用流し台
装置は、床、周壁、天井で画成された掃除用流しブース
内に配備され、該掃除用流しブースは、床パンと、これ
の周囲に立設される壁パネルと、天井パネルとからな
り、一部のパネルには、下方の一部にモップ洗浄シンク
を格納した上記流し台を一体に取り付け、これ等床パ
ン、パネルをユニット化したことである。

【０００７】

【作用】上記手段によれば、上部のカウンター上に雑巾
等の洗浄用シンクと、下部に引き出し、収納自在な、大
きいモップ洗浄用シンクとを備えるので、雑巾、モップ
を個別に、同時に洗浄することができる。又、流し台
は、背面の壁パネルとユニット化して形成したので、天
井、床パン、他の壁パネルとともに工場でユニット化し
て製作し、現場に搬入して組み立てることができ、施工
が容易化し、床下には床パンを配設したので、水じまい
の良好な床が形成できる。

【０００８】

【実施例】以下に本発明の一実施例を添付した図面に従
って詳述する。図１は、本発明にかかる掃除用流し台を
備える掃除用流しブースの透視的斜視図、図２は、掃除
用流し台のモップ洗浄用シンクを引き出し、使用可能な
状態とした斜視図、図３は、引き出し、使用可能な状態
としたモップ洗浄用シンクの縦断側面図、図４は掃除用
流しブースの分解斜視図、図５は掃除用流しブースの床
パンと壁パネルの取り合せを説明する要部拡大断面図で
ある。

【０００９】図１、図２において１は掃除用流し台を示
し、流し台１は、上部のカウンター２を備え、カウンタ
ー２の左右方向中間部より片側に若干寄った部位に雑巾
洗浄用シンク３を凹設して備え、シンク３はカウンタ２
の一部を含んで一部が前方に膨出し、カウンタ２の前端
部に垂下した前面板４の一部が前方に平面視で弧の一部
をなすようにシンク３の膨出部と合わせるように膨出５
している。実施例では、シンク３は図１、図２中右半部
に設けられ、右半部前面には上記した前面板４が前方に
弯曲して膨出するように形成され、膨出下前面板４の部
分は、高さ方向の中間部まで形成され、下には幕板６が
垂下、設置され、幕板６の端部側面には、側板７がカウ
ンター２の側部から高さ方向中間部まで垂下、設置され
ている。

【００１０】カウンター２の上面でシンク３に隣接した
部分には、湯・水混合栓等の給水栓８が設けられ、シン
ク３に給水し、カウンター２上のシンク３の反対側に
は、カウンター上面より一段低い多孔板等からなる水切
り用の簀部９が平面視矩形に設けられ、水切り用の簀部
９は、底がシンク３等と連通し、シンク内等に排水する
ように構成する。流し台１の上記したシンク３の下方
で、カウンター２のシンク３を有しない側の下方には、
空間部１０が設けられ、空間部１０は、モップ格納空間
部とする。

【００１１】モップ格納空間部１０は、カウンタ３下方
でシンク３の内側側部とカウンター２の端縁部から床面
まで垂下された側板１１間に前方に開放されるように形
成され、かかる空間部１０にモップ洗浄用シンク１２が
引き出し、収納自在に格納される。モップ洗浄用シンク
１２は、側面視Ｌ型の台車１３の下面に転輪１４…を備
える基台１５上に据付、支持され、基台１５の前端部に
は前面板１６が起設され、前面板１６は縦長、矩形で、
収納状態で空間部１０の前面開放部を塞ぐように構成さ
れている。

【００１２】台車１３の前面板１６の上部には、横長の
バー状引き手１７が設けられ、シンク１２は、基台１５
上で前面板１６の裏面に配設され、空間部１０に格納さ
れた状態では、前面板１６のみがカウンタ２の下方前面
板４に隣接して表れる。シンク１２の奥の背面外側上部
には、逆Ｌ型のブラケット１８を取り付け、これに給水
栓１９を取付、支持させ、給水接続管２０はフレキシブ
ルチューブとし、上記した流し台１の給水栓８の給水管
に分岐、接続し、一方、シンク１２の底部には排水部を
設け、フレキシブルチューブからなる排水管２１に接続
し、排水管２１は空間部１０の奥に設けた床の排水口２
２に接続する。尚、シンク１２内には、モップＭの洗浄
部の水切りを行う水切りローラ２３，２３をスティ２
４，２４により配設し、図３は水切りローラ２３，２３
でモップＭの洗浄部の水切りを行っている状態を示し
た。

【００１３】以上において、掃除用流し台１は、図１の
状態がモップ洗浄用シンク１２を格納した状態を示し、
この状態では、給水栓８で水を出し、シンク３で雑巾等
を洗浄することができる。濡れた雑巾やたわし等は、水
切り用簀部９に置くことで、垂れる水滴等はカウンター
２上に流れることがなく、水切りを行いつつカウンター
２上に置いたり、放置することができ、カウンター２上
が濡れた雑巾等で汚れたり、濡れたりすることが防止さ
れる。

【００１４】モップＭを洗浄する場合には、引き手１７
を把持して台車１３をカウンター２下方の空間部１０か
ら手前に引き出す。これにより図２のようにシンク１２
はカウンター２の前方に引出され、シンク１２の上面は
開放される。シンク１２に付設した給水栓１９を操作し
てシンク１２内に洗浄水を供給し、図３のようにシンク
１２内に溜まって洗浄水でモップＭを洗浄し、水切りロ
ーラ２３，２３でモップ洗浄部を挟圧し、水切りを行
う。かかるシンク１２の引き出しに際し、給水接続管２
０、排水管２１は何れもフレキシブルチューブなので、
シンク１２の引き出し、収納にこれ等は追従することが
できる。以上のモップ洗浄は引き出し式シンク１２で、
一方、雑巾等の洗浄はカウンター２上のシンク、給水栓
８で行うので、モップ洗浄と雑巾等の洗浄とは、個別に
行え、又同時に行うことができる。

【００１５】以上の掃除用流し台２は、図４に示すよう
に、背面の壁パネル２５に正面の下半部に予め一体に接
続されてパネルユニットＰＹとして工場で製作される。
壁パネル２５の上部には、壁裏面側に凹出する収納部２
６を一体に形成し、実施例では左右に収納棚２７，２８
を凹出、形成し、この部分に乾いた雑巾、洗剤、予備の
トイレットペーパー等を収納することができる。又、壁
パネル２５の正面壁面には、左右に吊り下げ用バー２
９，３０等を設置する。

【００１６】ところで、図１は掃除用流しブースＢ内に
上記掃除用流し台１を設置した状態を示す。掃除用流し
ブースＢの分解斜視図を図４で示し、掃除用流しブース
Ｂは、上面に床パネル３１を貼設し、周縁部に起立フラ
ンジ部３２を備え、床パネル３１の隅部に排水目皿３３
を備えた平面視長方形の床パン３４、左右の壁パネル３
５，３６、図１では想像線で示したブースＢへの出入口
をなすドア３７を有する前面壁パネル３８、天井パネル
３９で構成され、以上の構成部材は工場で各製作され、
現場に搬入される。天井パネル３９には照明器具４０を
予め組み付け、又パネル３５の上部にはモップ吊具４１
を貼着等して設け、上記したパネル２５の収納部２６の
直下には照明器具４２を配設した。又床パネル３１は、
例えば流し台１の直下を含む半部をスリットや格子状の
簀状に形成し、排水性を高めても良く、床パネ３１下方
が床パンなので、かかる構成を採用することができる。

【００１７】以上の各構成部材を現場に搬入し、床パン
３４を躯体床面に敷設し、周囲のフランジ部３２上に壁
パネル２５，３５，３６，３８を建て込み、爾後天井パ
ネル３９を壁パネル上に貼設する。かくして、掃除用流
しブースＢが躯体内部に画成、設置されることとなる。
図５は床パン３４と壁パネルとの取り合せ部分を拡大し
て示し、躯体内で、現場での、現場に合わせた特別の工
事を必要とすることなく、掃除用流しブースの組付が容
易に行えることが理解できる。

【００１８】以上実施例を詳述したが、カウンターの形
状や構造、雑巾洗浄用シンクの形状、構造、モップ洗浄
用シンクの形状、構造等は上記に限られず任意であり、
又モップ洗浄用シンクは実施例では台車式としたが、レ
ールで引き出し得るように構成しても良い。

【００１９】

【発明の効果】以上で明らかなように本発明によれば、
掃除用流しを、カウンターを備え、雑巾等の洗浄用シン
クと、引き出し、収納自在で、カウンター下方に格納さ
れるモップ洗浄用シンクとで構成したので、従来のよう
に大きいモップ洗浄用のシンクが大きく壁面手前に露出
することがなく、カウンター下方に格納され、掃除用流
しが一見して洗面台のカウンターの如き観を呈し、外観
性が向上する。そして、雑巾洗浄用のシンクと、モップ
洗浄用のシンクとが別置されているので、雑巾等の洗浄
をモップとは別に専用のシンクを用いて行うことがで
き、モップ洗浄、雑巾等の洗浄を別作業として別個に、
又同時に行うことができ、作業性が極めて良好で、使い
勝手性に極めて優れた掃除用流しを得ることができる。

【００２０】又モップ洗浄用シンクは、不要時には格納
され、従って、通常時には邪魔になることがなく、モッ
プ専用のシンクには、専用の給水栓、排水管を備えるの
で、カウンターから引き出してモップ洗浄が専用として
行え、給水栓、排水管もフレキシブルチューブで接続さ
れているので、シンクの引き出し、格納が支障無く行え
る。更に、流し台を壁パネルに組み付けてユニット化
し、これをトイレルーム等に組み付けるようにしたの
で、現場施工が容易化する。

【００２１】特に流し台を有する壁パネルを含んで掃除
用流しブースを画成するに際し、周囲の壁パネルをユニ
ット化して作成し、天井パネル、床パネルを用意し、床
パネルを備える床パンに建て込むようにしたので、掃除
用流し台を備える掃除用流しブースが現場施工で容易に
組み立てることができ、掃除用流しの設置が、作業の容
易化、施工時間の短縮化等を図りつつ企図することがで
きる。又、掃除用流し台の床は、床パンを用いて形成さ
れるので、従来と異なり、水じまい極めて良好に掃除用
流しを形成することができ、モップ洗浄等で不可避的に
発生する汚水等による床面の汚れに対しても、水切り良
好に、衛生的に良好に掃除用流しを構成することができ
る等、多大の効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる掃除用流し台を備える掃除用流
しブースの透視的斜視図

【図２】上記掃除用流し台のモップ洗浄用シンクを引き
出し、使用可能な状態とした斜視図

【図３】引き出し、使用可能な状態とした上記モップ洗
浄用シンクの縦断側面図

【図４】掃除用流しブースの分解斜視図

【図５】掃除用流しブースの床パンと壁パネルの取り合
せを説明する要部拡大断面図

【符号の説明】

１…掃除用流し台、 ２…カウンター、 ３…雑巾洗浄
用シンク、 ８…給水栓、 １２…モップ洗浄用シン
ク、 １３…シンク１２を引き出し、収納する台車、
１９…シンク１２の給水栓、 ２１…排水管、 ２５…
壁パネル、 ＰＹ…ユニット、 ３１…床パネル、 ３
４…床パン、 ３５，３６，３８…壁パネル、 ３９…
天井パネル、 Ｂ…掃除用流しブース。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 上部にカウンターを備え、該カウンター
   上の一部には雑巾等を洗浄するシンクを備え、且つ、給
   水栓を備える流し台と、 該流し台の下方に引き出し、収納自在に格納され、モッ
   プ等を洗浄する大型のシンクと、 を備えることを特徴とする掃除用流し台装置。
2. 【請求項２】 上記モップ洗浄シンクには、フレキシブ
   ルホース等で給水源に連結された給水栓と、フレキシブ
   ルホース等で排水口と連結され、引き出して使用する際
   に排水を行う排水管とを備える請求項１の掃除用流し台
   装置。
3. 【請求項３】 下方の一部にモップ洗浄シンクを格納し
   た上記流し台は、該流し台の背面に配設される壁パネル
   に一体に取り付けられたユニット化した請求項１の掃除
   用流し台装置。
4. 【請求項４】 上記掃除用流し台装置は、床、周壁、天
   井で画成された掃除用流しブース内に配備され、該掃除
   用流しブースは、床パンと、これの周囲に立設される壁
   パネルと、天井パネルとからなり、一部のパネルには、
   下方の一部にモップ洗浄シンクを格納した上記流し台を
   一体に取り付け、これ等床パン、パネルをユニット化し
   た請求項１の掃除用流し台装置。