JPH064150B2 - 透湿性シ−ト状物の製造方法 - Google Patents

透湿性シ−ト状物の製造方法

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JPH064150B2
JPH064150B2 JP10599686A JP10599686A JPH064150B2 JP H064150 B2 JPH064150 B2 JP H064150B2 JP 10599686 A JP10599686 A JP 10599686A JP 10599686 A JP10599686 A JP 10599686A JP H064150 B2 JPH064150 B2 JP H064150B2
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water
moisture
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resin
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勝美 内田
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Achilles Corp
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  • Coating Apparatus (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は透湿性シート状物の製造方法に関し、更に詳し
くは耐水圧性と透湿性とを両立させたシート状物の製造
方法に関する。
(従来の技術) 近年、水蒸気を通し、水は通さない透湿性の樹脂を塗布
した耐水性のシート状物が多数開発されている。たとえ
ば長繊維の合成繊維であるナイロン繊維を基布とし、ウ
レタン透湿性樹脂を薄刃(1R)のドクターナイフで下
引きし、次いで微細フォーム構造体を上引しその後、撥
水撥油処理をしたシート状物の製造方法がある。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、前述のシート状物の製造方法では、基布
に長繊維の合成繊維を使用するという制限があった。こ
れは基布に短繊維からなる基布を使用すると短繊維特有
の立毛により、薄刃(1R以下)のドクターナイフによ
る塗布では立毛が充分に寝ず、透湿性樹脂の中に入り込
んだ立毛を通して水が侵入してくるため耐水圧性が充分
に得られなくなるためである。
そこで、短繊維を使用した基布の立毛を充分に寝かせる
ために丸刃(2R以上)のドクターナイフを使用して下
引きさせると、立毛を充分に寝かせることはできるもの
の、基布へ対する透湿性樹脂のしみ込みがあり、やはり
耐水圧性能が低下してしまい充分なものを得られなかっ
た。
(問題を解決するための手段) 発明者は叙上の問題を解決すべく研究を重ねた結果、耐
水圧性と透湿性とを両立させたシート状物の製造方法を
得ることができた。
すなわち、本発明は予め撥水撥油処理を施した立毛を有
する基布に微細フォーム構造を形成する透湿性樹脂を刃
先が2R以上の丸刃を有するドクターナイフで塗布する
ことを特徴とする透湿性シート状物の製造方法に係わ
る。
本発明に使用する立毛を有する基布としては、綿、麻等
の天然繊維、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半
合成繊維、ナイロン、テトロン等の合成繊維等を単独又
は混紡で使用した織布、不織布、編布等が挙げられる。
本発明に使用する撥水撥油処理剤はフッ素系、シリコー
ン系、ジルコニウム塩系等が挙げられるがその効力か
ら、フッ素系が好ましく、さらにその中でもパーフルオ
ロアルキル基を有する特殊活性剤をエマルジョン化した
フッ素系の撥水撥油剤が好適である。
本発明に使用する透湿性の塗布樹脂は市販されている乾
式法、湿式法のいづれも使用可能だが製法上から立毛布
が寝やすい塗布方法としては乾式法の方が好ましい。具
体的な物性で例示すると透湿度は1000g/m2・24
時間以上で防水性は水柱試験で1000mm以上を有する
ウレタン樹脂、アミノ酸樹脂、フッ素樹脂、塩化ビニル
樹脂等である。これ等の樹脂の内有機溶媒に溶解させた
ウレタン樹脂を外部より乳化せしめてエマルジョンを形
成するか、ウレタン樹脂の分子構造中に親水基を導入す
ることで自己乳化するかして微細泡体を有するエマルジ
ョンを作成し、これを布材に塗布した後、有機溶媒、水
を順次乾燥することにより微細フォーム構造体の樹脂層
が形成されるところの乾式塗布法ウレタン樹脂が特に好
適である。
これ等の樹脂を塗布し、かつ塗布する際立毛布の立毛を
充分寝かせて耐水圧性を確保する方法としてはドクター
ナイフ法が好ましく、そのドクターの刃先は2R以上、
好ましくは10R〜100Rの範囲が良い。
ナイフの刃先が2R未満の場合は立毛が寝ずに耐水圧性
が確保出来ない。尚上述のRの前の数値単位はmmであ
る。又、Rは刃先の円の半径を示す。
尚、得られたシート状物の用途としては一般衣料、スポ
ーツ用衣料、産業用衣料、履物胛材等に使用されるが、
この際透湿性能等を損なわない範囲で他のシート状物と
の貼合せ、ラミネート等を行うことは各種用途を拡げる
意味で好ましい態様である。
具体的な貼合せ、ラミネート法を例示すれば、接着剤ラ
ミネート法として溶剤型接着剤、水系接着剤、ホットメ
ルト等の接着剤を5メッシュ以上のプリントロールで他
のシート状布材やシート状軟質ウレタンフォームに塗布
して、あるいは本発明の透湿性シート状物に塗布して、
ラミネートする方法がある。
又、フレームラミネート法として高温の炎でシート状の
軟質ウレタンフォームを熔融させて瞬間的に透湿性樹脂
と融着させる方法である。
これ等の貼合せ法やラミネート法を注意深く行うことに
より、透湿性能を損うことなく良好なシート状物を得る
ことが可能になる。
(作用) 本発明の製造方法において基布である短繊維にあらかじ
め撥水撥油処理を行うことにより、丸刃(2R以上)の
ドクターナイフで塗布を行っても透湿性樹脂の基布へ対
するしみ込みを防止させることができ、しかも立毛を寝
かせることができたものである。
(効果) 本発明の製造方法で得られたシート状物は従来の立毛を
有さない長繊維の布材へ、撥水撥油処理を行わず、ドク
ターナイフの刃先が1R未満のナイフで同様の透湿性樹
脂を塗布して得られたシート状物と略々同様の耐水圧性
能、透湿性能を得ることができる。又、本発明の製造方
法で得られたシート状物は従来の立毛を有さない長繊維
では出し得ない、立毛を有する繊維独特の触感、風合、
仕上り外観を有するシート状物を得ることができる。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明の製造方法を更
に詳細に説明する。
実施例1 強力スフ糸の の平織生地を以下の通りのフッ素系撥水撥油剤配合で含
浸させ、ウェットピックアップで80%となる様絞液し
た後100℃×3分乾燥、さらに170℃×1分でベー
キングして撥水撥油処理を完了させた。
次に乾式法のウレタン透湿性樹脂ハイムレンX38S
(大日精化社製)を以下の配合で50Rの刃先のドクタ
ーナイフを使って目付50g/m2で下引塗布する。
上記塗布後120℃×1分で乾燥させる。この塗布で基
布の立毛を完全に寝かせる。次に以下の配合で同じく5
0Rの刃先のドクターナイフを使って目付300g/m2
上引塗布を行い70℃×2分、110℃×2分の乾燥を
行い微細フォーム構造の塗布層を形成せしめてシート状
物を得る。
得られたシート状物の物性は第1表に示す通り後述す
る、従来の塗布品(比較例3)と大きな差は見られず良
好なものであった。
比較例1 実施例と同じ基布、撥水撥油処理剤、透湿性樹脂を使用
し、ドクターナイフの刃先を1Rとして塗布を行った以
外は実施例と同一条件でシート状物を得た。得られたシ
ート状物の物性は第1表に示す通り耐水圧性が不充分で
良好とはいえないものであった。
比較例2 実施例と同じ基布、透湿性樹脂、50Rの刃先のナイフ
を用いて、基布には撥水撥油処理を施さず下引を実施し
ようとしたが下引樹脂の基布からの裏ぬけが発生し、塗
布が不可能となった。
比較例3 実施例の基布の替りにナイロン糸の の平織基布を用い、この基布には撥水撥油処理を行わ
ず、又、ドクターナイフの刃先は1Rとした以外は、実
施例と同様の方法で行い、シート状物を得た。得られた
シート状物の物性は第1表に示す通り良好なものであっ
た。
耐水圧はJIS L−1092法による。
透湿度はJIS Z−0208法による。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め撥水撥油処理を施した立毛を有する基
    布に微細フォーム構造を形成する透湿性樹脂を刃先が2
    R以上の丸刃を有するドクターナイフで塗布することを
    特徴とする透湿性シート状物の製造方法。
JP10599686A 1986-05-09 1986-05-09 透湿性シ−ト状物の製造方法 Expired - Lifetime JPH064150B2 (ja)

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JPS62262773A JPS62262773A (ja) 1987-11-14
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GB8813250D0 (en) * 1988-06-04 1988-07-06 Scapa Group Plc Coated textile materials

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