JPH0641102A - 新規チオセミカルバゾン酸エステル - Google Patents

新規チオセミカルバゾン酸エステル

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JPH0641102A
JPH0641102A JP5131973A JP13197393A JPH0641102A JP H0641102 A JPH0641102 A JP H0641102A JP 5131973 A JP5131973 A JP 5131973A JP 13197393 A JP13197393 A JP 13197393A JP H0641102 A JPH0641102 A JP H0641102A
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JP
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allyl
oxo
thiazolidine
ylidene
ester
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JP5131973A
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Martin Missbach
ミスバッハ マルティン
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Novartis AG
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Ciba Geigy AG
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Publication date
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/54Nitrogen and either oxygen or sulfur atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はリウマチの処置に有用な新規のチオ
セミカルバゾン酸エステルの提供にある。 【構成】 本発明は式Iのチオセミカルバゾン酸エステ
ルに関する。 【化1】 (式中、R1 及びR5 は低級アルキル、アルク−2−エ
ン−1−イル又はアルク−2−イン−1−イル;R2
びR3 は独立して水素もしくは低級アルキル、又は共に
低級アルキリデン;R4 は低級アルキル、アルコキシ、
アルク−2−エン−1−イル、アルク−2−イン−1−
イル、アリール低級アルキル、アリール低級アルケニル
又は低級アルコキシカルボニル−低級アルキルであ
る)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は式Iの新規なチオセミカルバゾン
酸エステル(thiosemicarbazonic
acid ester)
【化3】 (式中、R1 及びR5 は低級アルキル、低級アルク−2
−エン−1−イル又は低級アルク−2−イン−1−イル
であり、R2 及びR3 は互いに独立して水素であるか、
又は共に低級アルキリデンであり、R4 は低級アルキ
ル、低級アルコキシ、低級アルク−2−エン−1−イ
ル、低級アルク−2−イン−1−イル、アリール−低級
アルキル、アリール−低級アルケニル又は低級アルコキ
シカルボニル−低級アルキルである)、及びその塩、並
びにその互変異性化合物及び二重結合異性体、前記化合
物の製造方法、それらを含んで成る薬品製剤、更には医
薬品における活性成分としてのその利用に関する。
【0002】本明細書にて、「低級」基及び化合物は、
例えば7個まで、好ましくは4個までの炭素原子(C原
子)を有するものと理解されるできである。
【0003】低級アルク−2−エン−1−イルは例えば
3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、例えば特にア
リル又はメタリルである。
【0004】低級アルク−2−イン−1−イルは例えば
3 −C5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ
−2−イン−1−イル又はブト−2−イン−1−イルで
ある。
【0005】低級アルキルは例えばC1 −C4 アルキ
ル、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチルであ
る。
【0006】低級アルキリデンは例えばC1 −C4 アル
キリデン、例えば特にメチレン又はエチリデンである。
【0007】低級アルコキシは例えばn−プロポキシ、
イソプロポキシ、n−ブトキシ又は第三−ブトキシ、好
ましくはエトキシ、そして特にメトキシである。
【0008】組合せ用語におけるアリール、例えばアリ
ール−低級アルキル−又はアリール−低級アルケニル
は、例えばフェニル又はナフチル、例えば1−もしくは
2−ナフチル、又は置換フェニルもしくはナフチル、例
えば低級アルキル、ハロ−低級アルキル、ヒドロキシ、
低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ、ハロゲン、
シアノ及び/もしくはニトロによって置換されたフェニ
ルもしくはナフチルである。アリールは好ましくは未置
換又は前記の通りに置換されたフェニルであり、そして
特にフェニルである。
【0009】アリール−低級アルキルは好ましくはフェ
ニル−低級アルキルであり、そして特にベンジルであ
る。
【0010】アリール−低級アルケニルは好ましくはフ
ェニル−低級アルケニル、特にフェニルアリル又はフェ
ニルビニル(フェニルエチレン)である。
【0011】低級アルコキシカルボニル−低級アルキル
は例えばプロポキシカルボニル−又はブトキシカルボニ
ル−低級アルキル、好ましくはメトキシカルボニル−低
級アルキル、そして特にエトキシカルボニル−低級アル
キル、例えばメトキシカルボニル−又はエトキシカルボ
ニル−エチル又は−メチルである。
【0012】式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加
塩は、例えば適切な鉱酸、例えばハロゲン化水素酸、硫
酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩、例えばその
塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸又は燐酸水素塩;適切な
脂肪族もしくは芳香族スルホン酸又はN−置換スルファ
ミド酸との塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はN−シクロ
ヘキシルスルファミド酸塩(シクラメート);あるいは
強有機カルボン酸、例えば低級アルカンカルボン酸又は
飽和もしくは不飽和又はヒドロキシル化脂肪族ニカルボ
ン酸との塩、例えば酢酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、
マレイネート、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩又
はクエン酸塩である。式Iの化合物の塩は例えばその酸
付加塩、例えば適切な鉱酸、例えばハロゲン化水素酸、
硫酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩、例えば塩
酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸もしくは燐酸水素塩、ある
いは適切な脂肪族もしくは芳香族スルホン酸又はN−置
換スルファミド酸との塩、例えばメタンスルホン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又は
N−シクロヘキンスルファミド酸塩(シクラメート)で
ある。
【0013】式Iの化合物及びその薬学的に許容される
塩は有用な薬学的特性を有する。例えばこれらの特性
は、約0.1〜約10.0mg/kgのp.o.(経口)又
はi.p.(経静脈)、特に約0.1〜約3.0mg/kg
のp.o又はi.p.において、I.Wiesenbe
rgらClin.Exp.lmmunol.78,24
5(1989)に従うラットにおけるアジュバント関節
炎のモデルを利用することにより実証されうる。
【0014】式Iの化合物及びその薬学的に許容される
塩はそれ故リウマチ型の疾患の処置のために用いること
ができる。それらには特に慢性関節リウマチ、強直性脊
椎炎及びその他のセロネガティブな脊椎炎、例えば潰瘍
性大腸炎及びクローン病における脊椎炎、そして更には
反応性関節炎(reactive arthritis
es)、コラーゲン病、例えば紅斑性狼瘡、変性リウマ
チ病、関節外リウマチ並びにパラリウマチ病、例えば痛
風及び骨粗しょう症が含まれる。
【0015】特に本発明は、R1 及びR5 がC1 −C4
アルキル、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル又は
3 −C5 アルク−2−イン−1−イルであり、R2
びR3 が互いに独立して水素もしくはC1 −C4 アルキ
ルであるか、又は共にC1 −C4 アルキリデンであり、
そしてR4 がC1 −C4 アルキル、C1 −C2 アルコキ
シ、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、C3 −C
5 アルク−2−イン−1−イル又はフェニル−C1 −C
2 アルキルである、式Iの化合物及びその塩、並びにそ
の互変異性化合物及び二重結合異性体に関する。
【0016】より詳しくは本発明は、基R1 がC3 −C
5 アルク−2−エン−1−イル、例えばアリルもしくは
メタリル、又はC3 −C5 アルク−2−イン−1−イ
ル、例えばプロプ−2−イン−1−イルであり、R2
びR3 が共に水素もしくは同一のC1 −C4 アルキル
基、例えばメチル基であるか、又はR2 及びR3 が共に
1 −C4 アルキリデン、例えばメチレンであり、R4
がC1 −C4 アルキル、例えばメチルもしくはエチル、
1 −C2 アルコキシ、例えばメトキシもしくはエトキ
シ、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、例えばア
リル、メタリルもしくはジメチルアリル、C3 −C5
ルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−
1−イル、又はフェニル−C1 −C 2 アルキル、例えば
ベンジルであり、そしてR5 がC3 −C5 アルク−2−
エン−1−イル、例えばアリルもしくはメタリル、又は
1 −C4 アルキル、例えばメチルもしくはエチルであ
る、式Iの化合物及びその塩、特にその薬学的に許容さ
れる塩、並びにその互変異性化合物及び二重結合異性体
に関する。
【0017】最も詳しくは本発明は、R1 がアリル、メ
タリル又はプロプ−2−イン−1−イルであり、R2
びR3 が共に水素又はメチレンであり、そしてR4 がア
リル、ジメチルアリル、プロプ−2−イン−1−イル又
はベンジルであり、そしてR5 がアリル又はメチルであ
る、式Iの化合物及びその塩、特にその薬学的に許容さ
れる塩、並びにその互変異性化合物及び二重結合異性体
に関する。
【0018】本発明は特に実施例に挙げる式Iの化合物
及びその塩、特にその薬学的に許容される塩に関する。
【0019】式Iの新規なる化合物は式IIの化合物
【化4】 を式III の化合物 R4 −X (III ) (式中、Xは離核性離脱基(nucleofungal
leaving group)であり、そしてR1
2 ,R3 ,R4 及びR5 は前記に定義した通りであ
る)と反応させることにより、周知の方法において調製
できる。
【0020】式III の化合物における基Xは好ましくは
ハロゲン、例えば塩素、臭素又はヨウ素であるが、しか
しながら例えば脂肪族又は芳香族置換スルホニルオキ
シ、例えばメチルスルホニル(メシレート)又は4−メ
チルフェニルスルホニルオキシ(トシレート)でもあり
うる。更なる離脱基Xとして、例えば式III の化合物R
4 −Xにおいてトリフルオロ酢酸基も利用できる。
【0021】式IIの化合物と式III の化合物との縮合
は、塩基性縮合剤、例えば第三有機塩基、例えばトリ−
低級アルキルアミン、例えばトリエチルアミン、ヒュー
ニグ塩基又は有機窒素塩基、例えばピリジン又はキノリ
ンの存在下において、25〜120℃の温度範囲、好都
合にはその溶媒の沸点において行われる。
【0022】溶媒としてプロトン性及び非プロトン性溶
媒、例えば脂肪族ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロ
メタン、特に塩化メチレン又は脂肪族もしくは脂環式エ
ーテル、例えばテトラヒドロフランもしくはジオキサン
が利用できる。トルエン又はエタノールも溶媒として利
用できる。
【0023】適切であるなら、塩、例えばヨウ化ナトリ
ウムもしくはカリウム及び/又は触媒量のジメチルアミ
ノピリジンも反応促進剤として加えられうる。
【0024】式IIの化合物及び周知の方法に基づくその
製造方法は既知であり、そして例えばGB−1,32
5,061号、US−4,697,020号、DE−
2,405,395号及びDE−2,632,745号
に記載され、そして腫瘍阻止医薬活性成分の製造におけ
る中間体として知られている。
【0025】この方法に従って獲得できる化合物は常用
の方法で別の式Iの化合物へと変換できる。
【0026】得られる塩は周知の方法、例えば塩基、例
えばアルカリ金属水酸化物、金属炭酸塩もしくは金属水
素炭酸塩、又はアンモニア、又は最初に挙げたその他の
塩形成塩基による、あるいは酸、例えば鉱酸、例えば塩
酸又は最初に挙げたその他の塩形成酸による処理によっ
て遊離化合物へと変換されうる。
【0027】得られる塩は周知方法で別の塩へと変換で
きる。酸付加塩は例えば、別の酸の適当な金属塩、例え
ばナトリウム、バリウム又は銀塩による、適当な溶媒
(その中では、生成される無機塩は不溶性であり、そし
てそれ故その反応系から排除される)の中での処理によ
り、そして塩基の塩はその遊離酸を除去し、次いでそれ
を再び塩へと変換させることにより変換できる。
【0028】その塩を含む式Iの化合物は水和物又は結
晶化のために用いた溶媒を含みうる形態において獲得さ
れることもある。
【0029】遊離形態とその塩の形態における該新規化
合物間の密接な関係により、この遊離化合物又はその塩
について本明細書の全ての言及は適宜、且つ、便宜上、
対応の塩又は遊離化合物のそれぞれを含んでいるものと
理解されるべきである。
【0030】得られるラセミ体は既知の方法によって光
学対掌体へと分解させることもできる。これは例えば、
微生物の補助を伴う光学活性溶媒からの再結晶化による
か、あるいは得られるジアステレオマー混合体又はラセ
ミ体を、例えば式Iの化合物の中に含まれている酸性、
塩基性もしくは官能改質性基に従って光学活性補助化合
物を伴いながら光学活性の酸、塩基もしくは光学活性ア
ルコールと反応させてジアステレオマー塩又は官能誘導
体、例えばエステルを生成し、次いでそれをジアステレ
オマーへと分離し、これから所望の鏡像体を常用の方法
で遊離させることによる。この目的に適する塩基、酸及
びアルコールは、例えば光学活性アルカロイド塩基、例
えばストリキニン、シンコニンもしくはブルシン、又は
D−もしくはL−(1−フェニル)エチルアミン、3−
ピペコリン、エフェドリン、アンフェタミン及び合成に
よって獲得できる類似の塩基、光学活性カルボン酸もし
くはスルホン酸、例えばキナ酸又はD−もしくはL−酒
石酸、D−もしくはL−ジ−O−トルオイル酒石酸、D
−もしくはL−リンゴ酸、D−もしくはL−マンデル
酸、又はD−もしくはL−カルフォスルホン酸、又は光
学活性アルコール、例えばボルネオール又はD−もしく
はL−(1−フェニル)エタノールである。
【0031】本発明は更に、本方法の任意の段階にて中
間体として獲得できる化合物を出発材料として利用し、
そして残りの段階を実施する方法、又は出発材料を塩の
形態、もしくは特に前記反応条件のもとで生成せしめた
形態において利用する方法にも関連する。
【0032】本発明は更に、本発明に関する化合物の製
造のために特別に開発した新規出発材料、特に好ましい
ものとして最初に挙げた式Iの化合物をもたらす出発材
料の群、それらの製造のための方法及び中間体としての
それらの利用に関する。
【0033】本発明に関する化合物又はその薬学的に許
容される塩を含んで成る本発明に関する薬品製剤は温血
動物への経腸、例えば経口、そして更には直腸及び非経
口投与のためにあり、そして薬学活性成分を単独で、又
は薬学的に許容される担体と共に含んで成る。活性成分
の毎日の投与量は年令及び個体の症状、並びに投与方法
に依存する。
【0034】この新規の薬品製剤は例えば約10%〜約
80%、好ましくは約20%〜約60%の活性成分を含
んで成る。経腸及び/又は非経口投与のための本発明に
関する薬品製剤は例えば単位投与形態にあるもの、例え
ば糖衣錠、錠剤、カプセル又は座薬、同様にアンプルで
ある。それらは周知の方法、例えば常用の混合、粒状
化、調合、溶解又は凍結乾燥工程によって調製されう
る。例えば、経口投与のための薬品製剤は、活性成分を
固形担体と混ぜ、任意的にこの混合物を粒状にし、そし
て所望するならばこの混合物又は顆粒を加工し、必要な
らば適当な賦形剤を加えて錠剤又は糖剤中核を形成せし
めることによって獲得できる。
【0035】適当な担体は特に充填剤、例えば糖類、例
えばラクトース、サッカロース、マンニトールもしくは
ソルビトール、セルロース調製品及び/又はリン酸カル
シウム、例えばリン酸三カルシウムもしくはリン酸水素
カルシウム、並びに結合剤、例えばとうもろこし、麦、
米もしくはじゃがいもデンプンを利用したスターチペー
スト、ゼラチン、トラガンス、メチルセルロース及び/
又はポリビニルピロリドンであり、所望するならば分解
剤、例えば上記のデンプン、更にはカルボキシメチルデ
ンプン、架橋ポリビニルピロリドン、アガー、アルギン
酸もしくはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムであ
る。賦形剤は特に流動剤、流動コンディショナー及び潤
滑剤、例えば珪酸、タルク、ステアリン酸もしくはその
塩、例えばステアリン酸マグネシウムもしくはカルシウ
ム、及び/又はポリエチレングリコールである。薬剤中
核には任意的に適当な経腸用コーティングが施され、経
腸コーティング、適当なセルロース調製品、例えばアセ
チルセルロースフタレート又はヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレートの溶液の調製のためには、とり
わけアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレングリコール及び/もしくは二酸化チタンを含
んで成りうる濃縮糖、又は適当な有機溶媒もしくは溶媒
混合物中のコーティング溶液が利用される。例えば活性
成分の区別の目的又は種々の投与量の表示のため、着色
料又は色素を錠剤又は糖剤コーティングに加えてよい。
【0036】その他の投与用薬品製剤はゼラチンを含ん
で成る乾燥充填カプセル、そして更にはゼラチン及び可
塑剤、例えばグリセロール又はソルビトールを含んで成
るソフトシールカプセルである。この乾燥充填カプセル
は、顆粒状の活性成分を、例えば充填剤、例えばラクト
ース、結合剤、例えばデンプン、及び/又は潤滑剤、例
えばタルクもしくはステアリン酸マグネシウム、そして
所望するならば安定剤と混合されて含んで成りうる。ソ
フトカプセルにおいては、活性成分は好ましくは適当な
液体、例えば脂肪油、パラフィン油又は液状ポリエチレ
ングリコールの中に溶解又は懸濁されており、これに安
定剤が加えられていることがある。
【0037】適当な直腸投与用薬品製剤は例えば活性成
分と座薬ベースとの組合せを含んで成る座薬である。適
当な座薬ベースは例えば天然もしくは合成トリグリセリ
ド、パラフィン炭化水素、ポリエチレングリコール又は
高級アルカノールである。活性成分とベース材料との組
合せを含んで成るゼラチン直腸カプセルも利用できる。
適当なベース材料は例えば液状トリグリセリド、ポリエ
チレングリコール又はパラフィン炭化水素である。
【0038】非経口投与に適切なのは特に、水溶性型の
活性成分、例えば水溶性塩の形態における活性成分の水
性溶液、そして更には活性成分の懸濁物、例えば関連の
油状注射懸濁物(これには適当な親油性溶媒又は媒体、
例えば脂肪油、例えばゴマ油、又は合成脂肪酸エステ
ル、例えばエチルオエレートもしくはトリグリセリドが
利用される)、又は粘度上昇剤、例えばナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、ソルビトール及び/もしくは
デキストラン、そして任意的に安定剤を含んで成る水性
注射懸濁物である。
【0039】本発明は更に、好ましくは薬品製剤の形態
にある式Iの化合物の利用に関する。活性成分の投与量
は温血動物の種、年令及び個体の症状、並びに投与方法
に依存する。通常、体重約75kgの患者への経口投与の
場合における毎日のだいたいの投与量は約5mg〜約10
00mg、特に約10mg〜約200mgであると推定され
る。その投与は一度に全てを投与するか、又は数回、例
えば2〜4回の投与に分けることができる。従って、単
位投与形態における薬品製剤は約5mg〜約250mg、特
に約10mg〜約50mgの活性成分を含んで成る。
【0040】以下の実施例を本発明の例証のために提供
する。温度はセッ氏、圧力はmbarで示している。
【0041】
【実施例】実施例1 室温で撹拌しながら、1.5gの臭化アリルを30mlの
塩化メチレン中の2.5g1−(3−アリル−4−オキ
ソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオ
セミカルバゾンに加え、次いで得られる混合物をその溶
媒の沸点にまで熱し、そして4時間還流のもとに維持せ
しめた。室温にまで冷やした後、その溶媒をロータリー
エバポレーターを用いて除去し、そして得られる残渣を
塩化メチレンに含ませ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で
洗い、硫酸マグネシウムで乾かし、そして濃縮した。エ
ーテル/石油エーテルからの結晶化、及びエタノールか
らの更なる再結晶化は117〜118℃のm.p.を有
する純粋な1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジ
ン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン
酸アリルエステルをもたらした。
【0042】実施例2 室温で撹拌しながら、0.5gのトリエチルアミン及び
スパチュラチップのジメチルアミノピリジンの存在下に
おいて、0.75gのジメチルアリルブロミドを30ml
のテトラヒドロフラン中の1.2gの1−(3−アリル
−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メ
チル−チオセミカルバゾンに加え、次いで得られる混合
物をその溶媒の沸点にまで熱し、次いで還流のもとに2
時間維持せしめた。室温にまで冷やした後、その溶媒を
ロータリーエバポレーターを用いて除去し、次いで生ず
る残渣を塩化メチレンに含ませ、水で洗い、硫酸マグネ
シウムで乾かし、そして濃縮した。塩化メチレン/エー
テルからの結晶化後、その結晶をアセトンの中に溶か
し、次いでそれにエタノール中の6NのHCl 1mlを
加えた。濾過及び高真空のもとでの乾燥は119〜12
1℃のm.p.を有する1−(3−アリル−4−オキソ
−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセ
ミカルバゾン酸ジメチルアリルエステル塩酸塩をもたら
した。
【0043】実施例3 実施例1と同様にして、1.2gの臭化アリルを20ml
の塩化メチレン中の2.5gの1−(5,5−ジメチル
−3−メタリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリ
デン)−4−アリル−チオセミカルバゾンに加え、次い
でこの混合物を還流しながら12時間熱した。実施例1
のもとで前記した通りに処理した後、その無色の油をエ
タノールに溶かし、1.5mlの6NのHClを導入し、
次いでエーテルを加えた。濾過は、127〜129℃の
m.p.を有する1−(5,5−ジメチル−3−メタリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
アリル−チオセミカルバゾン酸アリルエステル塩酸塩の
無色の結晶をもたらした。
【0044】実施例4 実施例2と同様にして、25mlの塩化メチレン中の1.
6gの1−(5,5−ジメチル−3−メタリル−4−オ
キソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−アリル−チ
オセミカルバゾン及び0.7gのヨウ化メチルを0.5
gのトリエチルアミンの存在下において室温で24時間
撹拌した。次に、更に0.5gのヨウ化メチル及び0.
3gのトリエチルアミンを加え、次いでその反応混合物
を還流しながら5時間煮沸した。実施例2と類似の処理
及び塩化メチレンによるシリカゲルでのクロマトグラフ
ィー、並びにエーテル/石油エーテルからの結晶化は、
5:1のジアステレオマー比における1−(5,5−ジ
メチル−3−メタリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−4−アリル−チオセミカルバゾン酸アリ
ルエステル塩酸塩(m.p.98〜104℃)をもたら
した。
【0045】実施例5 実施例2と同様にして、15mlの塩化メチレン中の1.
2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−
2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン及び
0.8gのヨウ化メチルを1.4mlのトリエチルアミン
の存在下において24時間還流のもとで熱した。実施例
2の通りの処理及びシリカゲルでのクロマトグラフィー
は3:1のジアストレオマー比の1−(3−アリル−4
−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル
−チオセミカルバゾン酸メチルエステル(m.p.12
7〜128℃)をもたらした。
【0046】実施例6 実施例2と同様にして、30mlのテトラヒドロフラン中
の1.2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾ
ン及び0.9gの臭化ベンジルを0.5gのトリエチル
アミンの存在下において5時間還流のもとで煮沸した。
以上及び塩化メチレン/エーテルからの結晶化後、その
結晶をアセトンに溶かし、エタノール中の6NのHCl
1mlをそれに加え、そしてこれの濾過によって7:1
のジアステレオマー比における1−(3−アリル−4−
オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−
チオセミカルバゾン酸ベンジルエステル塩酸塩の結晶
(m.p.139〜141℃)が得られた。
【0047】実施例7 実施例2と同様にして、30mlのエタノール中の1.2
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン及び
1.1gの2−ブロモメチル−フェニルエーテルを0.
5gのトリエチルアミン及び0.3gのヨウ化ナトリウ
ムの存在下において還流のもとで24時間煮沸した。以
上及び塩化メチレンによるシリカルゲル上でのクロマト
グラフィー、並びにエーテルからの結晶化は106〜1
07℃のm.p.を有する1−(3−アリル−4−オキ
ソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオ
セミカルバゾン酸2−フェノキシエチルエステルをもた
らした。
【0048】実施例8 実施例2と同様にして、30mlのテトラヒドロフラン中
の1.2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾ
ン及び1.0gの3−フェニル−アリル−1−ブロミド
を0.5gのトリエチルアミン及びスパチュラチップの
ジメチルアミノピリジンの存在下において還流のもとで
10時間熱した。以上及び塩化メチレン/エーテルから
の再結晶化後、その結晶をアセトンに溶かし、それにエ
タノール中の6NのHCl 1mlを加え、次いでエーテ
ルの添加後、それより1−(3−アリル−4−オキソ−
チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミ
カルバゾン酸スチレンエステル塩酸塩の無色の結晶
(m.p.107〜110℃)が得られた。
【0049】実施例9 実施例2と同様にして、30mlのエタノール中の2.4
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン及び
3.2gの3−(2,4−ジヒドロキシ−3−プロピル
アセトフェノン−4−イル)−プロピルブロミドを2.
8mlのトリエチルアミン及び0.2gのヨウ化ナトリウ
ムの存在下において還流のもとで5時間熱した。以上及
びエタノールからの一回の再結晶化は、1−(3−アリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
メチル−チオセミカルバゾン酸3−(2,4−ジヒドロ
キシ−3−プロピル−アセトフェノン−4−イル)−プ
ロピルエステル(m.p.108〜110℃)をもたら
した。
【0050】実施例10 実施例2と同様にして、30mlのエタノール中の2gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン及び0.7
mlのブロモエタノールを、1.4mlのトリエチルアミ
ン、触媒量のジメチルアミノピリジン及び0.3gのヨ
ウ化ナトリウムの存在下において還流のもとで15時間
煮沸した。以上及び酢酸エチルによるシリカゲル上での
クロマトグラフィー、並びにエーテルからの結晶化は、
10:1のジアステレオマー比の1−(3−アリル−4
−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル
−チオセミカルバゾン酸2−ヒドロキシエチルエステル
の結晶(m.p.103〜105℃)をもたらした。
【0051】実施例11 実施例2と同様にして、20mlのテトラヒドロフラン中
の1.2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾ
ン及び1.0gの4−フルオロベンジルブロミドを、
0.5gのトリエチルアミン及びスパチュラチップのジ
メチルアミノピリジンの存在下において還流のもとで4
時間煮沸した。以上及び塩化メチレンによるシリカゲル
上でのクロマトグラフィー、並びに塩化メチレン/エー
テルからの結晶化は、6:1のジアステレオマー比の1
−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリ
デン)−4−メチル−チオセミカルバゾン酸4−フルオ
ロベンジルエステルの結晶(m.p.105〜106
℃)をもたらした。
【0052】実施例12 実施例2と同様にして、20mlのテトラヒドロフラン中
の1.2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾ
ン及び1.1gの2−ブロモメチルベンゾニトリルを、
0.5gのトリエチルアミン及びスパチュラチップのジ
メチルアミノピリジンの存在下において還流のもとで5
時間煮沸した。以上及び塩化メチレン/エーテルからの
結晶化は、4:1のジアステレオマー比の1−(3−ア
リル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4
−メチル−チオセミカルバゾン酸2−シアノベンジルエ
ステルの無色の結晶(m.p.151〜152℃)をも
たらした。
【0053】実施例13 実施例2と同様にして、20mlのテトラヒドロフラン中
の1.2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾ
ン及び0.7gのプロパルギルブロミドを、0.5gの
トリエチルアミン及びスパチュラチップのジメチルアミ
ノピリジンの存在下において還流のもとで4時間煮沸し
た。以上及び塩化メチレンによるシリカゲル上でのクロ
マトグラフィー、並びに塩化メチレン/エーテルからの
結晶化は、3:1のジアステレオマー比の1−(3−ア
リル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4
−メチル−チオセミカルバゾン酸1−プロパルギルエス
テルの無色の結晶(m.p.91〜92℃)をもたらし
た。
【0054】実施例14 10mgの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン
−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン酸
アリルエステル又はその塩をそれぞれが含む錠剤は以下
の通りに調製できる。
【0055】組成(10,000錠) 活性成分 100.0g ラクトース 450.0g ポテトスターチ 350.0g ゼラチン 10.0g タルカム 60.0g ステアリン酸マグネシウム 10.0g 二酸化珪素(高分散化) 20.0g エタノール 適 量
【0056】該活性成分をラクトース及び292gのポ
テトスターチと混ぜ、次いでこの混合物をゼラチンのエ
タノール溶液により湿らし、そして篩にかけた。乾燥
後、残りのポテトスターチ、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルカム及び二酸化珪素を混ぜ込み、次いでこの混
合物を、それぞれが重さ100.0mgであり、そして1
0.0mgの該活性成分を含んで成る錠剤を成形せしめる
ように圧搾した。所望するならば、適切な投与量の適応
のためにこの錠剤に分割ノッチを施すことができる。
【0057】実施例15 20mgの活性成分、1−(3−アリル−4−オキソ−チ
アゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカ
ルバゾン酸アリルエステル又はその塩を含んで成るハー
ドゼラチンカプセルは例えば以下の通りに調製できる。
【0058】組成(1000カプセル) 活性成分 20.0g ラクトース 240.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g
【0059】0.2mmのメッシュサイズの篩を介してラ
ウリル硫酸ナトリウムを凍結乾燥活性成分に加えた。こ
の二成分をよく混合した。次にまず0.6mmのメッシュ
サイズの篩を介してラクトースを、その後0.9mmのメ
ッシュサイズの篩を介して微結晶セルロースを加えた。
次にこの混合物を再び10分間よく混合した。最後に
0.8mmのメッシュサイズの篩を介してステアリン酸マ
グネシウムを加えた。更に3分間撹拌した後、サイズ0
のハードゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤300mg
を充填した。
【0060】実施例16 100mgの活性成分、例えば1−(3−アリル−4−オ
キソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チ
オセミカルバゾン酸アリルエステル又はその塩を含んで
成るハードゼラチンカプセルは例えば以下の通りに調製
できる。
【0061】組成(1000カプセル) 活性成分 100.0g ラクトース 250.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g
【0062】0.2mmのメッシュサイズの篩を介してラ
ウリル硫酸ナトリウムを凍結乾燥活性成分に加えた。こ
の二成分をよく混合した。次にまず0.6mmのメッシュ
サイズの篩を介してラクトースを、その後0.9mmのメ
ッシュサイズの篩を介して微結晶セルロースを加えた。
次にこの混合物を再び10分間よく混合した。最後に
0.8mmのメッシュサイズの篩を介してステアリン酸マ
グネシウムを加えた。更に3分間撹拌した後、サイズ0
のハードゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤300mg
を充填した。
【0063】実施例17 それぞれ50mgの1−(3−アリル−4−オキソ−チア
ゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカル
バゾン酸アリルエステル又はその塩を含んで成るフィル
ムコート化錠剤は例えば以下の通りに調製できる。
【0064】組成(1000フィルムコート化錠剤) 活性成分 50.0g ラクトース 100.0g コーンスターチ 70.0g タルカム 10.0g ステアリン酸カルシウム 2.0g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.36g シェラク 0.64g 水 適 量 塩化メチレン 適 量
【0065】該活性成分、ラクトース及び40gのコー
ンスターチを混ぜ合わせ、そして15gのコーンスター
チと水により加熱しながら調製したペーストにより湿ら
し、次いで粒状化した。この顆粒を乾かし、残りのコー
ンスターチ、タルカム及びステアリン酸カリウムを加
え、そしてこの顆粒と混ぜ合わせた。この混合物を圧搾
して錠剤(重さ240mg)にし、次にこれを塩化メチレ
ン中のヒドロキシプロピルメチルセルロースとシェラク
との溶液によりフィルムコートした。フィルムコート化
錠剤の最終重量:283mg。
【0066】実施例18 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−4−メチル−チオセミカルバゾン酸アリルエ
ステル又はその塩0.2%の注射又は点滴溶液は例えば
以下の通りに調製できる。
【0067】組成(1000アンプル) 活性成分 5.0g 塩化ナトリウム 22.5g リン酸緩衝液(pH7.4) 300.0g 脱鉱化水 全量を2500.0mlにする量
【0068】活性成分と塩化ナトリウムを1000mlの
水に溶かし、次いでマイクロフィルターに濾過した。こ
の緩衝液を加え、そしてこの溶液を水で2500mlにし
た。単位投与形態のため、その1.0ml又は2.5mlを
ガラスアンプルの中に入れ、従ってこれらはそれぞれ
2.0mg又は5.0mgの活性成分を含んだ。
【0069】実施例19 以下の組成を有する、活性成分、例えば1−(3−アリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
メチル−チオセミカルバゾン酸アリルエステル又はその
塩を含んで成る1%のオイントメント(o/wエマルシ
ョン)。 活性成分 1.0g セチルアルコール 3.0g グリセロール 6.0g メチルパラベン 0.18g プロピルパラベン 0.05g Arlacel 60 0.6g Tween 60 4.4g ステアリン酸 9.0g イソプロピルパルミテート 2.0g パラフィン油(粘性) 10.0g 脱鉱化水、適量 100.0g
【0070】実施例20 以下の組成を有する、活性成分、例えば1−(3−アリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
メチル−チオセミカルバゾン酸アリルエステル又はその
塩を含んで成る1%のゲル。 活性成分 1.0g Carbopol 934P 1.0g グリセロール 3.0g イソプロパノール 25.0g Softigen(商標)767 0.2g 脱鉱化水、適量 100.0g
【0071】実施例21 実施例14〜20と同様の方法において、種々の式Iの
化合物又はその薬学的に許容される塩を含んで成る薬品
製剤の調製も可能であった。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式Iの化合物 【化1】 (式中、 R1 及びR5 は低級アルキル、低級アルク−2−エン−
    1−イル又は低級アルク−2−イン−1−イルであり、 R2 及びR3 は互いに独立して水素であるか、又は共に
    低級アルキリデンであり、 R4 は低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルク−2
    −エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、
    アリール−低級アルキル、アリール−低級アルケニル又
    は低級アルコキシカルボニル−低級アルキルである)、
    もしくはその塩、又はその互変異性化合物もしくは二重
    結合異性体。
  2. 【請求項2】 R1 及びR5 がC1 −C4 アルキル、C
    3 −C5 アルク−2−エン−1−イル又はC3 −C5
    ルク−2−イン−1−イルであり、 R2 及びR3 が互いに独立して水素もしくはC1 −C4
    アルキルであるか、又は共にC1 −C4 アルキリデンで
    あり、そしてR4 がC1 −C4 アルキル、C1 −C2
    ルコキシ、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、C
    3 −C5 アルク−2−イン−1−イル又はフェニル−C
    1 −C2 アルキルである、 請求項1に記載の式Iの化合物もしくはその塩、又はそ
    の互変異性化合物もしくは二重結合異性体。
  3. 【請求項3】 基R1 がC3 −C5 アルク−2−エン−
    1−イル、例えばアリルもしくはメタリル、又はC3
    5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−
    イン−1−イルであり、 R2 及びR3 が共に水素もしくは同一のC1 −C4 アル
    キル基、例えばメチル基であるか、又はR2 及びR3
    共にC1 −C4 アルキリデン、例えばメチレンであり、 R4 がC1 −C4 アルキル、例えばメチルもしくはエチ
    ル、C1 −C2 アルコキシ、例えばメトキシもしくはエ
    トキシ、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、例え
    ばアリル、メタリルもしくはジメチルアリル、C3 −C
    5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イ
    ン−1−イル、又はフェニル−C1 −C 2 アルキル、例
    えばベンジルであり、そしてR5 がC3 −C5 アルク−
    2−エン−1−イル、例えばアリルもしくはメタリル、
    又はC1 −C4 アルキル、例えばメチルもしくはエチル
    である、 請求項1に記載の式Iの化合物もしくはその薬学的に許
    容される塩、又はその互変異性化合物もしくは二重結合
    異性体。
  4. 【請求項4】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバ
    ゾン酸アリルエステル又はその薬学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾ
    ン酸ジメチルアリルエステル又はその薬学的に許容され
    る塩。
  6. 【請求項6】 1−(5,5−ジメチル−3−メタリル
    −4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−ア
    リル−チオセミカルバゾン酸アリルエステル又はその薬
    学的に許容される塩。
  7. 【請求項7】 1−(5,5−ジメチル−3−メタリル
    −4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−ア
    ルキル−チオセミカルバゾン酸アルキルエステル又はそ
    の薬学的に許容される塩。
  8. 【請求項8】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカルバ
    ゾン酸ベンジルエステル又はその薬学的に許容される
    塩。
  9. 【請求項9】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾ
    ン酸メチルエステル又はその薬学的に許容される塩。
  10. 【請求項10】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカル
    バゾン酸2−フェノキシエチルエステル又はその薬学的
    に許容される塩。
  11. 【請求項11】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバ
    ゾン酸スチレンエステル又はその薬学的に許容される
    塩。
  12. 【請求項12】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカル
    バゾン酸3−(2,4−ジヒドロキシ−3−プロピル−
    アセトフェノン−4−イル)−プロピルエステル又はそ
    の薬学的に許容される塩。
  13. 【請求項13】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバ
    ゾン酸2−ヒドロキシエチルエステル又はその薬学的に
    許容される塩。
  14. 【請求項14】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカル
    バゾン酸4−フルオロベンジルエステル又はその薬学的
    に許容される塩。
  15. 【請求項15】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバ
    ゾン酸2−シアノベンジルエステル又はその薬学的に許
    容される塩。
  16. 【請求項16】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−メチル−チオセミカル
    バゾン酸1−プロパルギルエステル又はその薬学的に許
    容される塩。
  17. 【請求項17】 人間又は動物の身体の治療的処置のた
    めの方法において利用するための請求項1〜16のいづ
    れか1項に記載の化合物。
  18. 【請求項18】 常用の薬学的賦形剤に加えて、薬学的
    活性成分として請求項1〜16のいづれか1項に記載の
    化合物を遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態にお
    いて含んで成る薬品製剤。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の式Iの化合物の製造
    方法であって、 次式IIの化合物 【化2】 を次式III の化合物 R4 −X (III ) (式中、Xは離核性離脱基であり、そしてR1 ,R2
    3 ,R4 及びR5 は前記に定義した通りである)と反
    応させ、 そして所望するならば、本発明に従って得られうる異性
    体の混合物を個々の異性体に分け、次いで所望の異性体
    を単離する、及び/又は本発明に従って得られうる遊離
    化合物を塩へと変換せしめるか、もしくは本発明に従っ
    て得られうる塩を遊離化合物もしくは別の塩へと変換せ
    しめることを含んで成る方法。
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