JPH06172333A - 新規のチオセミカルバゾン誘導体 - Google Patents

新規のチオセミカルバゾン誘導体

Info

Publication number
JPH06172333A
JPH06172333A JP5132089A JP13208993A JPH06172333A JP H06172333 A JPH06172333 A JP H06172333A JP 5132089 A JP5132089 A JP 5132089A JP 13208993 A JP13208993 A JP 13208993A JP H06172333 A JPH06172333 A JP H06172333A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
allyl
oxo
ylidene
thiosemicarbazone
thiazolidine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5132089A
Other languages
English (en)
Inventor
Martin Missbach
ミスバッハ マルティン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ciba Geigy AG filed Critical Ciba Geigy AG
Publication of JPH06172333A publication Critical patent/JPH06172333A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D417/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00
    • C07D417/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings
    • C07D417/12Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and sulfur atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D415/00 containing two hetero rings linked by a chain containing hetero atoms as chain links
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P19/00Drugs for skeletal disorders
    • A61P19/08Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease
    • A61P19/10Drugs for skeletal disorders for bone diseases, e.g. rachitism, Paget's disease for osteoporosis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D277/00Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings
    • C07D277/02Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings
    • C07D277/20Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D277/32Heterocyclic compounds containing 1,3-thiazole or hydrogenated 1,3-thiazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D277/54Nitrogen and either oxygen or sulfur atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Rheumatology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Physical Education & Sports Medicine (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 リウマチの処置に有用なチオセミカルバゾン
を提供する。 【構成】 次式のチオセミカルバゾン化合物及びその薬
学的に許容される塩、それらの製造方法ならびに当該化
合物またはその薬学的に許容される塩を薬学的活性成分
として含む薬品製剤。 (式中、R1 はアリル又はメタリル;R2 及びR3
H;R4 はH、メチル、メトキシ又は−C(=O)−R
6 (式中R6 はメチル、フェニル,フェノキシ又はアリ
ルオキシ);R5 はフェニル、ベンジル又はピリジル
−、テトラヒドロフラニル−もしくはメトキシカルボニ
ル−メチル又は−C(=O)−R7 (式中、R 7 はR6
と同じ意味、又はベンジルもしくはフェニルアリル)、
又はR4 がH以外のとき、R5 はメチル、メタリル又は
プロプ−2−イン−イル)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は式Iの新規なチオセミカルバゾン
【化9】 (式中、R1 は低級アルキル、低級アルク−2−エン−
1−イル又は低級アルク−2−イン−1−イルであり、
2 及びR3 は互いに独立して水素もしくは低級アルキ
ルであるか、又はR2及びR3 は共に低級アルキリデン
であり、R4 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、
アリール、アリール−低級アルキル又は基−C(=O)
−R6 〔式中、R6 は低級アルキル、アリール、ヘテロ
アリール、アリールオキシ、アリール−低級アルコキシ
もしくは低級アルク−2−エン−1−イルオキシであ
る〕であり、R5 はアリール、アリール−低級アルキ
ル、不飽和もしくは飽和ヘテロシクリル−低級アルキル
−低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、又は基−
C(=O)−R7 〔式中、R7 は低級アルキル、アリー
ル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルケニ
ル、ヘテロアリール、アリールオキシ、アリール−低級
アルコキシもしくは低級アルク−2−エン−1−イルオ
キシである〕であるか、又はR4 が水素以外であると
き、R5 は低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−
イルもしくは低級アルク−2−イン−1−イルであるこ
ともできる)及びその塩、前記化合物の製造方法、これ
らを含んで成る薬品製剤、並びに医薬品における活性成
分としてのそれらの利用に関する。
【0002】本明細書にて、「低級」基及び化合物が、
例えば7個まで、好ましくは4個までの炭素原子(C原
子)を有するものと理解されるべきである。
【0003】低級アルク−2−エン−1−イルは例えば
3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、例えば特にア
リル又はメタリルでる。
【0004】低級−アルク−2−イン−1−イルは例え
ばC3 −C5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロ
プ−2−イン−1−イル又はブト−2−イン−1−イル
である。
【0005】低級アルキルは例えばC1 −C4 アルキ
ル、例えばメチル、エチル、プロピル又はブチルであ
る。
【0006】低級アルキリデンは、例えばC1 −C4
リキリデン、例えば特にメチレン又はエチリデンであ
る。
【0007】低級アルコキシは例えばn−プロポキシ、
イソプロポキシ、n−ブトキシ又は第三−ブトキシ、好
ましくはエトキシ、そして特にメトキシである。
【0008】アリール−はそれ自体であり、そして更に
組合せ用語、例えばアリール−低級アルキル−は、例え
ばフェニル又はナフチル例えば1−もしくは2−ナフチ
ル、又は置換フェニルもしくはナフチル、例えば低級ア
ルキル、ヒドロキシ−低級アルキル、ハロー低級アルキ
ルヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキ
シ、ハロゲン、シアノ及び/もしくはニトロによって置
換されたフェニルもしくはナフチルである。アリールは
好ましくは未置換又は前記の通りに置換されたフェニル
であり、そして特にフェニルである。
【0009】アリール−低級アルキルは好ましくはフェ
ニル−低級アルキルであり、そして特にベンジルであ
る。
【0010】アリール−低級アルケニルは好ましくはフ
ェニル−低級アルケニル、特にフェニルアリル又はフェ
ニルビニル(フェニルエチレン)である。
【0011】アリールオキシは例えばフェノキシであ
る。
【0012】アリール−低級アルコキシは例えばフェニ
ル−C1 −C4 アルコキシ、特にベンジルオキシであ
る。
【0013】低級アルク−2−エン−1−イルオキシは
例えばC3 −C5 アルク−2−エン−1−イルオキシ、
例えば特にアリルオキシ又はメタリルオキシである。
【0014】低級アルコキシカルボニル−低級アルキル
は例えばメトキシカルボニル−又はエトキシカルボニル
−メチル又は−エチルである。
【0015】不飽和ヘテロシクリル−低級アルキルは例
えばヘテロアリール−低級アルキルである。
【0016】組合せ用語、例えばヘテロアリール−低級
アルキルにおいて、ヘテロアリールは特に単環であると
理解されるべきであるが、しかしながら芳香特性の二又
は多環の複素環式基でもある。二及び多環式ヘテロアリ
ール複数の複素環より成るものであるか、又は好ましく
は1個の複素環と、1もしくは複数、例えば1もしくは
2個、そして特に1個の環付加炭素環、特にベンゾ環よ
り成るものでありうる。個々の環それぞれは例えば3,
5,6又は7個、そして特に5又は6個の環構成員を含
む。ヘテロアリールは、特にアザ−、チア−、オキサ
−、チアザ−、チアジアザ−、オキサザ−、ジアザ−、
トリアザ−、又はテトラアザ−環基である。
【0017】ヘテロアリールは特に、単環式モノアザ
−、モノチア−又はモノオキサ−環基、例えばピリル,
例えば2−ピリルもしくは3−ピリル、ピリジル−例え
ば2−,3−もしくは4−ピリジル、チエニル、例えば
2−もしくは3−チエニル、又はフリル、例えば2−フ
リル;二環式モノアザ−、モノオキサ−又はモノチア−
環基、例えばインドリル、例えば2−もしくは3−イン
ドリル、キノリニル、例えば2−もしくは4−キノリニ
ル、イソキノリニル、例えば1−イソキノリニル、ベン
ゾフラニル、例えば2−もしくは3−ベンゾフラニル、
又はベンゾチエニル、例えば2−もしくは3−ベンゾチ
エニル;単環式ジアザ−、トリアザ−、テトラアザ−、
オキサザ−、チアザ−、又はチアジアザ−環基、例えば
イミダゾリル、例えば2−イミダゾリル、ピリミジニ
ル、例えば2−もしくは4−ピリミジニル、トリアゾリ
ル、例えば1,2,4−トリアゾル−3−イル、テトラ
ゾリル、例えば1−もしくは5−テトラゾリル、オキサ
ゾリル、例えば2−オキサゾリル、イソオキサゾリル、
例えば3−もしくは4−イソオキサゾリル、チアゾリ
ル、例えば2−チアゾリル、イソチアゾリル、例えば3
−もしくは4−イソチアゾリル、又は1,2,4−もし
くは1,3,4−チアジアゾリル、例えば1,2,4−
チアジアゾル−3−イルもしくは1,3,4−チアジア
ゾル−2−イル;あるいは二環式ジアザ−、オキサザ−
又はチアザ−環基、例えばベンジミダゾリル、例えば2
−ベンジミダゾリル、ベンゾキサゾリル、例えば2−ベ
ンゾキサゾリル、又はベンゾチアゾリル、例えば2−ベ
ンゾチアゾリルである。
【0018】ヘテロアリール基は未置換であるか、又は
置換基を有する。炭素原子での適切な置換基は例えば、
アリール基について前記した置換基及びそれに加えてオ
キソ(=O)である。環の窒素原子は例えば低級アルキ
ル、アリール低級アルキル、低級アルカノイル、ベンゾ
イル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ヒドロ
キシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ又は
【化10】 によって置換されていてよい。
【0019】ヘテロアリールは最も特別にはピリジル、
チエニル、ピリル又はフリルである。
【0020】ヘテロアリール−低級アルキルは最も特別
には、ピリジル−、チエニル−、ピリル−又はフリル−
メチルである。飽和ヘテロシクリル−低級アルキルは、
窒素原子又は酸素原子を有する5−又は6−員飽和複素
環であり、そして特に未置換又は置換されたアザ−又は
オキサ−環基である。飽和6−員複素環は酸素原子に加
えて窒素原子も含みうる。飽和5−又は6−員複素環は
例えばピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジル、テトラ
ヒドロフラニル又はテトラヒドロピラニルであり、ここ
で1又は複数個の水素原子が1又は複数個の置換基、例
えば低級アルキルに置き換えられていてよい。酸素原子
に加えて窒素原子を含む飽和6−員複素環基は例えばモ
ルホリノ又はモルホリニルである。飽和ヘテロシクリル
−低級アルキルは最も特別にはピロリジニル−、テトラ
ヒドロフラニル−又はテトラヒドロピラニル−メチルで
ある。
【0021】式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加
塩は、例えば適切な鉱酸、例えばハロゲン化水素酸、硫
酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩、例えばその
塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸又は燐酸水素塩;適切な
脂肪族もしくは芳香族スルホン酸又はN−置換スルファ
ミド酸との塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はN−シクロ
ヘキシルスルファミド酸塩(シクラメート);あるいは
強有機カルボン酸、例えば低級アルカンカルボン酸又は
飽和もしくは不飽和又はヒドロキシル化脂肪族二カルボ
ン酸との塩、例えば酢酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、
マレイネート、フマル酸塩、マレイン酸塩、酒石酸塩又
はクエン酸塩である。式Iの化合物の塩は例えばその酸
付加塩、例えば適切な鉱酸、例えばハロゲン化水素酸、
硫酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩、例えば塩
酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸もしくは燐酸水素塩、ある
いは適切な脂肪族もしくは芳香族スルホン酸又はN−置
換スルファミド酸との塩、例えばメタンスルホン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又は
N−シクロヘキシスルファミド酸塩(シクラメート)で
ある。
【0022】式Iの化合物及びその薬学的に許容される
塩は有用な薬学的特性を有する。特にそれらは強い抗関
節炎特性を有する。例えばこれらの特性は、約0.1〜
約10.0mg/kgのp.o.(経口)又はi.p.(経
静脈)、特に約0.1〜約3.0mg/kgのp.o.又は
i.p.において、I.WiesenbergらCli
n.Exp.Immunol.78,245(198
9)に従うラットにおけるアジュバント関節炎のモデル
を利用することにより実証されうる。
【0023】式Iの化合物及びその薬学的に許容される
塩はそれ故リウマチ型の疾患の処置のために用いること
ができる。それらには特に慢性関節リウマチ、若年性関
節炎、強直性脊椎炎及びその他のセロネガティブな脊椎
炎、例えば潰瘍性大腸炎及びクローン病における脊椎
炎、そして更には反応性関節炎(reactive a
rthritises)、コラーゲン病、例えば紅斑性
狼瘡、変性リウマチ病、関節外リウマチ並びにパラリウ
マチ病、例えば痛風及び骨粗しょう症が含まれる。
【0024】特に本発明は、R1 がC1 −C4 アルキ
ル、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イル又はC3
5 アルク−2−イン−1−イルであり、R2 及びR3
が互いに独立して水素であるか、又は同一のC1 −C4
アルキル基もしくはC1 −C4 アルキリデンであり、そ
してR4 が水素、C1 −C4 アルキル、C1 −C2 アル
コキシ、フェニルもしくはフェニル−低級アルキル又は
基−C(=O)−R6 (式中、R6 はC1 −C4 アルキ
ル、フェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、ピリ
ル、フリル、フェノキシ、フェニル−C1 −C4 アルコ
キシ又はC3 −C5 アルク−2−エン−1−イルオキシ
である)であり、R5 がフェニル、ナフチル、フェニル
−低級アルキル、ピリジル−、チエニル−、ピリル−も
しくはフリル−、ピロリジニル−、テトラヒドロフラニ
ル−もしくはテトラヒドロピラニル−低級アルキル、又
はC1 −C4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 アルキ
ル、又は基−C(=O)−R7 (式中、R7 はR4 に関
して定義したR6 の意味を有するか、又はフェニル−低
級アルキルもしくはフェニル−低級アルケニルである)
であるか、又はR4 が水素以外であるとき、R5 はC1
−C4 アルキル、C3 −C5 アルク−2−エン−1−イ
ルもしくはC3 −C 5 アルク−2−イン−1−イルでも
ある、式Iの化合物及びその塩、特にその薬学的に許容
される塩に関する。
【0025】より詳しくは本発明は、R1 がC3 −C5
アルク−2−エン−1−イル、例えばアリルもしくはメ
タリル、又はC3 −C5 アルク−2−イン−1−イル、
例えばプロプル−2−イン−1−イルであり、R2 及び
3 が共に水素であるか、同一のC1 −C4 アルキル
基、例えばメチル基であり、R4 が水素、C1 −C4
ルキル、例えばメチルもしくはエチル、C1 −C2アル
コキシ、例えばメトキシもしくはエトキシ、フェニル、
フェニル−低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェ
ニルエチル、又は基−C(=O)−R6 (式中、R6
1 −C4 アルキル基、例えばメチル基、フェニル、ピ
リジル、チエニル、フェノキシ、ベンジルオキシ、又は
3 〜C5 アルク−2−エン−1−イルオキシ、例えば
アリルオキシもしくはメタリルオキシである)であり、
そしてR5 がフェニル、フェニル−低級アルキル、例え
ばベンジルもしくはフェニルエチル、ピリジル−、チエ
ニル−、ピリル−、フリル−もしくはピロリジニル−、
テトラヒドロフラニル−もしくはテトラヒドロピラニル
−低級アルキル、例えばピリジル−チエニル−、ピリル
−フリル−もしくはピロリジニル−、テトラヒドロフラ
ニル−もしくはテトラヒドロピラニル−メチル、C1
4 アルコキシカルボニル−C1 −C4 −アルキル、例
えばメトキシカルボニル−もしくはエトキシカルボニル
−メチルもしくは−エチル、又は基−C(=O)−R7
(式中、R7 はR4 に関して定義したR6 の意味を有す
るか、又はベンジルもしくはフェニルアリルである)で
あるか、又はR4 が水素以外であるとき、R5 はC1
5 アルキル、例えばメチル、C3 −C5 アルク−2−
エン−1−イル、例えばアリルもしくはメタリル、C3
−C5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2
−イン−1−イルである。式Iの化合物及びその塩、特
にその薬学的に許容される塩に関する。
【0026】より詳しくは本発明は、R1 がアリル又は
メタリルであり、R2 及びR3 が共に水素であり、R4
が水素、メチルもしくはメトキシ、又は基−C(=O)
−R6 (式中、R 6 はメチル、フェニル、フェノキシ、
ベンジルオキシ又はアリルオキシである)であり、R5
がフェニル、ベンジル、ピリジル−、フリル−もしくは
テトラヒドロフラニル−メチル−又はメトキシカルボニ
ル−メチル、又は基−C(=O)−R7 (式中、R7
4 に関して定義したR6 の意味を有するか、又はベン
ジルもしくはフェニルアリルである)であるか、又はR
4 が水素以外であるとき、R5 はメチル、アリル、メタ
リル又はプロプ−2−イン−1−イルでもある。式Iの
化合物及びその塩、特にその薬学的に許容される塩に関
する。
【0027】本発明は特に実施例に挙げる式Iの化合物
及びその塩、特に薬学的に許容される塩に関する。
【0028】式Iの化合物は、 a)式IIの化合物
【化11】 (式中、R1 ,R2 及びR3 は前記した通りである)を
式III の化合物 R5 −NCS (III) と反応させはることにより、本質的に周知の方法で調製
されうる。
【0029】式IIの化合物と式III の化合物との縮合は
常用の方法で、プロトン性又は非プロトン性溶媒、例え
ば脂肪族ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、
特に塩化メチレン、又は脂肪族もしくは脂環式エーテ
ル、例えばテトラヒドロフランもしくはジオキサン中で
行われる。適切な溶媒は例えばアセトニトリル、エタノ
ール及びトルエンである。
【0030】これらの化合物は、適当であるならば、塩
基性縮合剤、例えばジメチルアミノピリジン、トリエチ
ルアミン、キノリン又はピリジンの存在下において、−
50℃〜+120℃、有利には0℃〜80℃の温度で反
応させる。
【0031】R5 が基−C(=O)−R7 である上記の
式III の出発化合物のうちのいくつかは不安定であり、
従って適当であるならば、式 IIIaの対応の酸ハロゲン
化物、特に酸塩化物
【化12】 (式中、R7 は前記した通りであり、そしてXはハロゲ
ン原子、特に塩素原子である)から、金属イソチオシア
ネート、例えばアルカリ金属イソチオシアネート又はア
ンモニウムイソチオシアネートとの反応により、発生期
において獲得する。
【0032】式IIの出発化合物は知られており、そして
DE−OS−2,035,419号及びスイス特許明細
書第511,877号に記載されている。
【0033】しかしながら、式III のイソチオシアネー
ト化合物を、式IVの対応のアミン R5 −NH2 (IV) (式中、R5 は前記に定義の通りである)から、チオホ
スゲンとの処理によって調製することが一般に可能であ
る。
【0034】しかしながら、方法a)の異なる変異法
b)に従い、式Iの化合物は、式IIの化合物を式Vの化
合物
【化13】 (式中、R5 は前記に定義の通りであり、そしてR′6
は低級アルキルである)と、方法a)のもとで記載のも
のと類似の縮合条件のもとで反応させることによって調
製することも可能である。
【0035】式Vの化合物は式IVで表されるR5 NH2
の対応のアミンを二硫化炭素と反応させ、次いでその生
成物を低級アルキルハロゲン化物、特に低級アルキルヨ
ウ化物により処理することによって獲得される。
【0036】更なる方法c)に従い、式Iの化合物は式
VIの化合物
【化14】 (式中、R1 ,R2 及びR3 は前記に定義の通りであ
り、そしてR′6 は低級アルキル基である)を、前記の
式IVの対応のアミン R5 −NH2 (IV) (式中、R5 は前記に定義の通りである)と反応させる
ことによって調製することができる。
【0037】式VIの化合物と式IVとの縮合は常用の方法
で好都合にはプロトン又は非プロトン性溶媒、例えば脂
肪族ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、特に
塩化メチレン、又は脂肪族もしくは脂環式エーテル、例
えばテトラヒドロランもしくはジオキサンの中で行う。
更に適当な溶媒は例えばアセトニトリル、エタノール及
びトルエンである。
【0038】これらの化合物を25℃〜120℃の温
度、有利にはその溶媒の沸点にて、塩基性縮合剤、例え
ばジメチルアミノピリジン、トリ−低級アルキルアミ
ン、例えばトリエチルアミン、又はキノリンもしくはピ
リジンの存在下で反応させる。
【0039】式VIの出発化合物は新規であり、そして前
記した式IIの対応のヒドラゾン化合物
【化15】 から、二硫化炭素CS2 との反応、及びその後の低級ア
ルキルヨウ化物と反応により獲得できる。
【0040】式IIの化合物と二硫化炭素との反応は第三
有機塩基、例えばトリ−低級アルキルアミン、ヒューニ
グ(Hunig)塩基、又は有機窒素塩基、例えばピリ
ジンもしくはキノリンの存在下において実施する。低ア
ルキルヨウ化物とのその後の反応は、生ずる反応混合物
を−10℃〜+10℃の温度、好ましくは0℃〜+5℃
の温度に冷却しながら実施する。
【0041】更なる方法d)に従い、R4 が低級アルキ
ル、低級アルコキシ、アリール、又はアリール−低級ア
ルキルである式Iの化合物は、式VII の化合物
【化16】 (式中、R4 は前記に定義した通りであり、そしてR5
は式Iに関して定義した通りである)を、式VIIIのハロ
酢酸 X−CH2 COOH (VIII) (式中、Xはハロゲン原子、特に臭素原子である)によ
って閉環して、対応の式Iのチアゾリジノン−チオセミ
カルバゾンを生成することによって調製できる。
【0042】反応は塩基性縮合剤、例えば酢酸ナトリウ
ムの存在下において、25℃〜80℃の温度、好ましく
は30℃〜50℃の温度で実施する。
【0043】式VII の化合物と式VIIIの化合物との縮合
は常用の方法で、プロトン又は非プロトン性溶媒、例え
ば脂肪族又は脂環式エーテル、例えばテトラヒドロフラ
ン又はジオキサン、好ましくはエタノール又はアセトニ
トリル中で行う。
【0044】式VII の化合物は式IXの対応のチオセミカ
ルバジド
【化17】 から、式Xのイソチオシアネート R1 −NCS (X) との反応により獲得できる。
【0045】式XIの化合物と式Xの化合物との縮合は常
用の方法で、プロトン又は非プロトン性溶媒、例えば脂
肪族ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、特に
塩化メチレン、又は脂肪族もしくは脂環式エーテル、例
えばテトラヒドロランもしくはジオキサンの中で行う。
更に適当な溶媒は例えばアセトニトリル、エタノール及
びトルエンである。
【0046】これらの化合物を25℃〜120℃の温
度、有利にはその溶媒の沸点にて、塩基性縮合剤、例え
ばジメチルアミノピリジン、トリエチルアミン又はピリ
ジンの存在下で反応させる。
【0047】式IXの化合物は、式XIの対応のヒドラジン
【化18】 から、式III のイソチオシアネート R5 −NCS (III) との反応により獲得できる。
【0048】式XIの化合物と式XII 化合物との縮合は常
用の方法でプロトン又は非プロトン性溶媒、例えば脂肪
族ハロゲン化炭化水素、例えばジクロロメタン、特に塩
化メチレン、又は脂肪族もしくは脂環式エーテル、例え
ばテトラヒドロランもしくはジオキサンの中で行う。更
に適当な溶媒は例えばアセトニトリル、エタノール及び
トルエンである。
【0049】これらの化合物を互いに、−10℃〜+3
0℃の温度、好ましくは0℃〜+20℃の温度で反応さ
せる。
【0050】混合異性体の状態にある、方法a)−d)
により本発明に従って獲得できる式Iの化合物を、所望
するならば、個々の異性体に分離させる、及び/又は本
発明に従って獲得できる遊離化合物を塩へと変換させ
る、もしくは本発明に従って獲得できる塩を遊離化合物
もしくは別の塩へと変換させることができる。
【0051】本発明に従って獲得できる化合物は常用の
方法で式Iの化合物へと変換させることができる。
【0052】例えば、式Iの化合物
【化19】 (式中、R1 ,R2 ,R3 及びR5 は前記に定義した通
りであり、そしてR4 は水素である)を式 IIIb、X−
C(=O)−R6 (ここでXはハロゲン原子である)の
酸ハロゲン化物と反応させて、式Iの化合物(ここでR
4
【化20】 である)を生成することができる。
【0053】得られる塩は周知の方法、例えば塩基、例
えばアルカリ金属水酸化物、金属炭酸塩もしくは金属水
素炭酸塩、又はアンモニア、又は最初に挙げたその他の
塩形成塩基による、あるいは酸、例えば鉱酸、例えば塩
酸又は最初に挙げたその他の塩形成酸による処理によっ
て遊離化合物へと変換されうる。
【0054】得られる塩は周知方法で別の塩へと変換で
きる。酸付加塩は例えば、別の酸の適当な金属塩、例え
ばナトリウム、バリウム又は銀塩による、適当な溶媒
(その中では、生成される無機塩は不溶性であり、そし
てそれ故その反応系から排除される)の中での処理によ
り、そして塩基の塩はその遊離酸を除去し、次いでそれ
を再び塩へと変換させることにより変換できる。
【0055】その塩を含む式Iの化合物は水和物又は結
晶化のために用いた溶媒を含みうる形態において獲得さ
れることもある。
【0056】遊離形態とその塩の形態における該新規化
合物間の密接を関係により、この遊離化合物又はその塩
について本明細書の全ての言及は適宜、且つ、便宜上、
対応の塩又は遊離化合物のそれぞれを含んでいるものと
理解されるべきである。
【0057】得られるラセミ体は既知の方法によって光
学対掌体へと分解させることもできる。これは例えば、
微生物の補助を伴う光学活性溶媒からの再結晶化による
か、あるいは得られるジアステレオマー混合体又はラセ
ミ体を、例えば式Iの化合物の中に含まれている酸性、
塩基性もしくは官能改良性基に従って光学活性補助化合
物を伴いながら光学活性の酸、塩基もしくは光学活性ア
ルコールと反応させてジアステレオマー塩又は官能誘導
体、例えばエステルを生成し、次いでそれをジアステレ
オマーへと分離し、これから所望の鏡像体を常用の方法
で遊離させることによる。この目的に適する塩基、酸及
びアルコールは、例えば光学活性アルカロイド塩基、例
えばストリキニン、シンコニンもしくはブルシン、又は
D−もしくはL−(1−フェニル)エチルアミン、3−
ピペコリン、エフェドリン、アンフェタミン及び合成に
よって獲得できる類似の塩基、光学活性カルボン酸もし
くはスルホン酸、例えばキナ酸又はD−もしくはL−酒
石酸、D−もしくはL−ジ−O−トルオイル酒石酸、D
−もしくはL−リンゴ酸、D−もしくはL−マンデン
酸、又はD−もしくはL−カンフォスルホン酸、又は光
学活性アルコール、例えばボルネオール又はD−もしく
はL−(1−フェニル)エタノールである。
【0058】本発明は更に、本方法の任意の段階にて中
間体として獲得できる化合物を出発材料として利用し、
そして残りの段階を実施する方法、又は出発材料を塩の
形態、もしくは特に前記の反応条件のもとで生成せしめ
た形態において利用する方法にも関連する。
【0059】本発明は更に、本発明に関する化合物の製
造のために特別に開発した新規出発材料、特に好ましい
ものとして最初に挙げた式Iの化合物をもたらす出発材
料の群、それらの製造のための方法及び中間体としての
それらの利用に関する。
【0060】本発明に関する化合物又はその薬学的に許
容される塩を含んで成る本発明に関する薬品製剤は温血
動物への経腸、例えば経口、そして更には直腸及び非経
口投与のためにあり、そして薬学活性成分を単独で、又
は薬学的に許容される担体と共に含んで成る。活性成分
の毎日の投与量は年令及び個体の症状、並びに投与方法
に依存する。
【0061】この新規の薬品製剤は例えば約10%〜約
80%、好ましくは約20%〜約60%の活性成分を含
んで成る。経腸及び/又は非経口投与のための本発明に
関する薬品製剤は例えば単位投与形態にあるもの、例え
ば糖衣錠、錠剤、カプセル又は座薬、同様にアンプルで
ある。それらは周知の方法、例えば常用の混合、粒状
化、調合、溶解又は凍結乾燥工程によって調製されう
る。例えば、経口投与のための薬品製剤は、活性成分を
固形担体と混ぜ、任意的にこの混合物を粒状にし、そし
て所望するならばこの混合物又は顆粒を加工し、必要な
らば適当な賦形剤を加えて錠剤又は糖錠中核を形成せし
めることによって獲得できる。
【0062】適当な担体は特に充填剤、例えば糖類、例
えばラクトース、サッカロース、マンニトールもしくは
ソルビトール、セルロース調製品及び/又はリン酸カル
シウム、例えばリン酸三カルシウムもしくはリン酸水素
カルシウム、並びに結合剤、例えばとうもろこし、麦、
米、もしくはじゃがいもデンプンを利用したスターチペ
ースト、ゼラチン、トラガンス、メチルセルロース及び
/又はポリビニルピロリドンであり、所望するならば分
解剤、例えば上記のデンプン、更にはカルボキシメチル
デンプン、架橋ポリビニルピロリドン、アガー、アルギ
ン酸もしくはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムであ
る。賦形剤は特に流動剤、流動コンディショナー及び潤
滑剤、例えば珪酸、タルク、ステアリン酸もしくはその
塩、例えばステアリン酸マグネシウムもしくはカルシウ
ム、及び/又はポリエチレングリコールである。薬剤中
核には任意的に適当な経腸用コーティングが施され、経
腸コーティング、適当なセルロース調製品、例えばアセ
チルセルロースフタレート又はヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースフタレートの溶液の調製のためには、とり
わけアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポ
リエチレングリコール及び/もしくは二酸化チタン含ん
で成りうる濃縮糖、又は適当な有機溶媒もしくは溶媒混
合物中のコーティング溶液が利用される。例えば活性成
分の区別の目的又は種々の投与量の表示のため、着色料
又は色素を錠剤又は糖錠コーティングに加えてよい。
【0063】その他の投与用薬品製剤はゼラチンを含ん
で成る乾燥充填カプセル、そして更にはゼラチン及び可
塑剤、例えばグリセロール又はソルビトールを含んで成
るソフトシールカプセルである。この乾燥充填カプセル
は、顆粒状の活性成分を、例えば充填剤、例えばラクト
ース、結合剤、例えばデンプン、及び/又は潤滑剤、例
えばタルクもしくはステアリン酸マグネシウム、そして
所望するならば安定剤と混合されて含んで成りうる。ソ
フトカプセルにおいては、活性成分は好ましくは適当な
液体、例えば脂肪油、パラフィン油、又は液状ポリエチ
レングリコールの中に溶解又は懸濁されており、これに
安定剤が加えられていることがある。
【0064】適当な直腸投与用薬品製剤は例えば活性成
分と座薬ベースとの組合せを含んで成る座薬である。適
当な座薬ベースは例えば天然もしくは合成トリグリセリ
ド、パラフィン炭化水素、ポリエチレングリコール又は
高級アルカノールである。活性成分とベース材料との組
合せを含んで成るゼラチン直腸カプセルも利用できる。
適当なベース材料は例えば液状トリグリセリド、ポリエ
チレングリコール又はパラフィン炭化水素である。
【0065】非経口投与に適切なのは特に、水溶性型の
活性成分、例えば水溶性塩の形態における活性成分の水
性溶液、そして更には活性成分の懸濁物、例えば関連の
油状注射懸濁物(これには適当な親油性溶媒又は媒体、
例えば脂肪油、例えばゴマ油、又は合成脂肪酸エステ
ル、例えばエチルオエレートもしくはトリグリセリドが
利用される)、又は粘度上昇剤、例えばナトリウムカル
ボキシメチルセルロース、ソルビトール及び/もしくは
デキストラン、そして任意的に安定剤を含んで成る水性
注射懸濁物である。
【0066】本発明は更に、好ましくは薬品製剤の形態
にある式Iの化合物の利用に関する。活性成分の投与量
は温血動物の種、年令及び個体の症状、並びに投与方法
に依存する。通常、体重約75kgの患者への経口投与の
場合における毎日のだいたいの投与量は約5mg〜100
0mg、特に約10mg〜約200mgであると推定される。
その投与は一度に全てを投与するか、又は数回、例えば
2〜4回の投与に分けることができる。従って、単位投
与形態における薬品製剤は約5mg〜約250mg、特に約
10mg〜約50mgの活性成分を含んで成る。
【0067】以下の実施例を本発明の例証のために提供
する。温度はセッ氏、圧力はmbarで示している。
【0068】
【実施例】実施例1 1.0gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジ
ン−2−イリデン)−ヒドラゾンと0.87gのフェニ
ルイソチオシアネートを溶媒としての15mlのエタノー
ルの中で室温で1時間撹伴する。容易に結晶化するこの
生成物を濾過し、冷エタノール又はエーテル及び石油エ
ーテルで洗い、次いで高真空のもとで乾かして結晶1−
(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデ
ン)−4−フェニル−チオセミカルバゾン(m.p.1
56−158℃)を得た。
【0069】実施例2 実施例1と同様にして、15mlのエタノール中の1gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾンと1.38gのp−ブロモフェニ
ルイソチオシアネートを50℃で0.5時間熱した。濾
過の後、実施例1に記載と同じ方法で1−(3−アリル
−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−p
−ブロモフェニル−チオセミカルバゾン(m.p.17
8−180℃)の結晶が得られた。
【0070】実施例3 実施例1と同様にして、15mlのエタノール中の0.7
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾンと0.7gのp−フルオロフ
ェニルイソチオシアネートを還流しながら1時間煮沸し
た。濾過により、1−(3−アリル−4−オキソ−チア
ゾリジン−2−イリデン)−4−p−フルオロフェニル
−チオセミカルバゾン(m.p.152−154℃)の
結晶が得られた。
【0071】実施例4 反応が完了するまで、20mlのエタノールの中で、0.
65gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン
−2−イリデン)−ヒドラゾン−1−ジチオギ酸メチル
エステルアミドと0.27gの4−アミノフェノール
を、触媒量のジメチルアミノピリジンと共に還流しなが
ら5時間熱した。冷却後、生ずる結晶性生成物、1−
(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデ
ン)−4−p−ヒドロキシフェニル−チオセミカルバゾ
ン(m.p.212−214℃)を濾過した。
【0072】実施例5 実施例1と同様にして、15mlのエタノール中の0.7
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾンと0.6mlのペンタフルオロ
フェニルイソチオシアネートを還流しながら1時間煮沸
した。冷却後、生ずる1−(3−アリル−4−オキソ−
チアゾリジン−2−イリデン)−4−ペンタフルオロフ
ェニル−チオセミカルバゾン(m.P.176−178
℃)を濾過した。
【0073】実施例6 実施例1と同様にして、20mlのエタノール中の1gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)、ヒドラゾンと1gのトリルイソチオシアネー
トを還流しながら1時間煮沸した。濾過後、1−(3−
アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−
4−トリル−チオセミカルバゾン(m.P.173−1
75℃)の結晶が得られた。
【0074】実施例7 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の0.7
5gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−
2−イリデン)、ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエ
ステルアミドと0.4gの4−アミノベンゾニトリルを
還流しながら触媒量のジメチルアミノピリジンと共に5
時間煮沸した。濾過後、1−(3−アリル−4−オキソ
−チアゾリジン−2−イリデン)−4−p−シアノフェ
ニル−チオセミカルバゾン(m.P.192−193
℃)の結晶が得られた。
【0075】実施例8 実施例1と同様にして、30mlのエタノール中の2gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾンと1.75gのベンジルイソチオ
シアネートを還流しながら2時間煮沸した。濾過後、1
−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリ
デン)−4−ベンジル−チオセミカルバゾン(m.P.
120℃)の結晶が得られた。
【0076】実施例9 実施例1と同様にして、20mlのエタノール中の1gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾンと1.35gのチオフェン−2−
メチルイソチオシアネートを還流しながら0.5時間煮
沸した。濾過後、1−(3−アリル−4−オキソ−チア
ゾリジン−2−イリデン)−4−(チオフェン−2−メ
チル)−チオセミカルバゾン(m.P.114−115
℃)の結晶が得られた。
【0077】実施例10 実施例1と同様にして、20mlのエタノール中の0.5
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾンと1.0gのフラン−2−メ
チルイソチオシアネートを還流しながら0.5時間煮沸
した。濾過後、1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
リジン−2−イリデン)−4−(フラン−2−メチル)
−チオセミカルバゾン(m.P.120−122℃)の
結晶が得られた。
【0078】実施例11 実施例1と同様にして,20mlのエタノール中の1.6
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾンと1.4gのテトラヒドロフ
ラン−2−メチルイソチオシアネートを還流しながら1
時間煮沸した。濾過及びエタノール/塩化メチレンから
の2回の再結晶化後、1−(3−アリル−4−オキソ−
チアゾリジン−2−イリデン)−4−(テトラヒドロフ
ラン−2−メチル)−チオセミカルバゾン(m.P.1
20−122℃)の結晶が得られた。
【0079】実施例12 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の0.7
gの2−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエス
テルアミド)と0.32gの2−ピコリルアミンを還流
しながら触媒量のジメチルアミノピリジンと共に3時間
煮沸した。濾過後、1−(3−アリル−4−オキソ−チ
アゾリジン−2−イリデン)−4−(2−ピコリル)−
チオセミカルバゾン(m.P.177−178℃)の結
晶が得られた。
【0080】実施例13 実施例1と同様にして、20mlのエタノール中の1gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾン−と1.1gのフェニルエチルイ
ソチオシアネートを50℃で1時間熱した。冷却及び濾
過後、1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−
2−イリデン)−4−フェニルエチル−チオセミカルバ
ゾン(m.P.140−141℃)の結晶が得られた。
【0081】実施例14 実施例1と同様にして、25mlのエタノール中の1.7
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾンと1.4gのグリシンエチル
エステルイソシアネートを還流しながら1.5時間煮沸
した。この混合物を冷却し、次いで濃縮した。この粗生
成物を塩化メチレン/エーテル/石油エーテルから再結
晶化させ、1−(3−アリル−4−オキソチアゾリジン
−2−イリデン)4−グリシニルエチルエステルチオセ
ミカルバゾン(m.P.131−132℃)が得られ
た。
【0082】実施例15 実施例1と同様にして、80mlのエタノール中の5gの
1−(5,5−ジメチル−3−メタリル−4−オキソ−
チアゾリジン−2−イリデン)−ヒドラゾンと3.2g
のグリシンエチルエステルイソチオシアネートを還流し
ながら3時間煮沸した。冷却及び濾過後、生ずる粗生成
物を塩化メチレンによりシリカゲルにおいてクロマトグ
ラフィ−にかけ、次いでエーテル/石油エーテルから再
結晶化させ、1−(5,5−ジメチル−3−メタリル−
4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−グリ
シニルエチルエステルチオセミカルバゾン(m.P.1
12−113℃)が得られた。
【0083】実施例16 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の0.6
5gの2−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−
2−イリデン)−ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエ
ステルアミドと0.3mlのアミドアセトアルデヒド−ジ
メチルアセタールを触媒量のジメチルアミノピリジンを
伴って還流しながら12時間煮沸した。その溶媒を除去
し、そして塩化メチレン/エーテルから1−(3−アリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
(2′,2′−ジメトキシエチル)−チオセミカルバゾ
ン(m.P.113−114℃)が得られた。
【0084】実施例17 1.9gの4−アリル−1−メチル−チオセミカルバゾ
ン−1−メチルアミノ−チオアミドを、溶媒としての2
0mlのエタノール中の1.5gのブロモ酢酸及び1.7
5gの無水酢酸ナトリウムと混ぜ、次いでその反応混合
物を室温で6時間、その後更に50℃で14時間撹伴し
た。冷却後、ロータリーエバポレータ−を用いてその溶
媒を除去し、そして生じた粗生成物を塩化メチレンによ
りシリカゲルにおいてクロマトグラフィ−にかけ、その
後塩化メチレン/エーテルより再結晶化させて結晶1−
(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデ
ン)−2,4−ジメチル−チオセミカルバゾン(m.
P.142−143℃)を得た。
【0085】実施例18 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の1.3
gの2−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエス
テルアミドと0.7gの2−アミノベンジルアルコール
を触媒量のジメチルアミノピリジンを伴って還流しなが
ら8時間煮沸した。溶媒の除去後、塩化メチレン/エー
テルから1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン
−2−イリデン)−4−ヒドロキシメチルフェニル−チ
オセミカルバゾンの結晶(m.P.146−147℃)
が得られた。
【0086】実施例19 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の1.0
gの2−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエス
テルアミドと0.58gの3,4−メチレンジオキシア
ニリンを触媒量のジメチルアミドピリジンを伴って還流
しながら7時間煮沸した。溶媒の除去後、塩化メチレン
/エーテルから1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
リジン−2−イリデン)−4−(3,4−メチレンジオ
キシフェン−1−イル)−チオセミカルバゾンの結晶
(m.P.165−167℃)が得られた。
【0087】実施例20 実施例4と同様にして、20mlのエタノール中の3.5
gの2−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−ヒドラゾノ−1−ジチオギ酸メチルエス
テルアミド及び2.1gD,L−アラニンメチルエステ
ル塩酸塩並びに2.1mlのトリエチルアミンを触媒量の
ジメチルアミノピリジンを伴って還流しながら8時間煮
沸した。冷却後、ロータリーエバポレータを用いてその
溶媒を除去し、次いで生じた粗生成物を塩化メチレン/
アセトンによりシリカゲルにおいてクロマトグラフィ−
にかけ、その後塩化メチレン/エーテルから再結晶化さ
せて結晶1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン
−2−イリデン)−4−(プロピオン酸エチルエステル
−2−イル)−チオセミカルバゾン(m.P.110−
111℃)を得た。
【0088】実施例21 0℃で撹伴しながら、1.4mlの塩化イソ酪酸を30ml
のアセトニトリル中の1.35gのロダン酸カリウムの
懸濁物に滴下し、次いでこの反応混合物の温度を室温に
まで上昇させた。30分後、これに2gの1−(3−ア
リル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−ヒ
ドラゾンを滴下し、そしてその反応が完全となるまでこ
の混合物を室温で3時間が撹伴した。ロータリーエバポ
レータを用いてその溶媒を除去し、そして得られる残渣
を塩化メチレンに含ませ、水で洗い、硫酸マグネシウム
で乾かし、そしてその容量の2/3となるまで濃縮し
た。エーテルの添加後、得られた生成物は結晶化し、そ
してそれを濾過した後、塩化メチレン/エーテルから再
結晶化させた1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリ
ジン−2−イリデン)−4−(2−メチル−プロピオニ
ル)−チオセミカルバゾン(m.P.165−166
℃)の純粋結晶が得られた。
【0089】実施例22 1.2gのベンゾイルイソチオシアネートを30mlのア
セトニトリルに導入し、次いで少量のアセトニトリル中
の2gの1−(5,5−ジメチル−3−メタリル−4−
オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−ヒドラゾンを
それに滴下した。この混合物を撹伴しながら還流のもと
で1.5時間熱し、次いで室温にまで冷やした。固形物
質を濾過し、次いでエーテル/石油エーテルで洗い、そ
して得られる粗生成物を塩化メチレンによりシリカゲル
においてクロマトグラフィ−にかけ、1−(5,5−ジ
メチル−3−メタリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−4−ベンゾイル−チオセミカルバゾン
(m.P.152−155℃)が得られた。
【0090】実施例23 実施例21と同様にして、1.4mlのチオフェン−2−
カルボン酸クロリドを0℃にて30mlのアセトニトリル
中の1.35gのロダン酸カリウムに加え、次いでそれ
に2gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン
−2−イリデン)−ヒドラゾンを加えた。次のこの混合
物を室温で3.5時間撹伴した。以上及び塩化メチル/
エーテルからのその後の再結晶化は、1−(3−アリル
−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
(チオフェン−2−カルボニル)チオセミカルバゾン
(m.P.185℃)をもたらした。
【0091】実施例24 実施例21と同様にして,1.73mlのフェニルアセチ
ルクロリドを0℃にて30mlのアセトニトリル中の1.
35gのロダン酸カリウムに加え、次いでそれに2gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾンを加えた。次にこの混合物を室温
で3.0時間撹伴した。以上及び塩化メチレン/エーテ
ルからのその後の再結晶化は、1−(3−アリル−4−
オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−フェニル
アセチル−チオセミカルバゾン(m.P.190−19
1℃)の結晶をもたらした。
【0092】実施例25 実施例21と同様にして、1.4mlのクロロギ酸フェニ
ルエステルを0℃にて30mlのアセトニトリル中の0.
85gのロダン酸アンモニウムに加え、次いでそれに
1.7gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジ
ン−2−イリデン)−ヒドラゾンを加えた。次にこの混
合物を室温で15分間撹伴した。以上及び塩化メチレン
/エーテルからのその後の再結晶化は、1−(3−アリ
ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
フェノキシカルボニル−チオセミカルバゾン(m.P.
173℃;分解)の結晶をもたらした。
【0093】実施例26 実施例21と同様にして、0.9mlのクロロギ酸のベン
ジルエステルを0℃にて30mlのアセトニトリル中の
0.7gのロダン酸カリウムに加え、次いでそれに1g
の1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−
イリデン)−ヒドラゾンを加えた。次にこの混合物を室
温で3時間撹伴した。以上及び塩化メチレン/エーテル
からのその後の再結晶化は、1−(3−アリル−4−オ
キソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−ベンジルオ
キシカルボニル)−チオセミカルバゾン(m.P.16
5℃)の結晶をもたらした。
【0094】実施例27 0℃で撹伴しながら、0.8mlの塩化アセチルを、20
mlの塩化メチレン中の2.4gの1−(3−アリル−4
−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−メチル
−チオセミカルバゾン及び1.5mlのトリエチルアミン
の混合物に加え、次いでその反応混合物を室温にまで温
めた。室温で1時間撹伴した後、この混合物を水で抽出
し、そしてその有機相を硫酸マグネシウムで乾かし、次
いで濃縮した。この粗生成物をエーテル/塩化メチレン
から再結晶化させ、そして濾過したこの生成物を高真空
のもとで乾かして、1−(3−アリル−4−オキソ−チ
アゾリジン−2−イリデン)−2−アセチル−4−メチ
ル−チオセミカルバゾン(m.P.125℃)の結晶が
得られた。
【0095】実施例28 実施例27と同様にして、0℃にて撹伴しながら1.3
mlの塩化ベンゾイルを20mlの塩化メチレン中の1.2
gの1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2
−イリデン)−4−チオセミカルバゾン及び1.5mlの
トリエチルアミンに加した。以上及びエーテルからのそ
の後の再結晶化は、1−(3−アリル−4−オキソ−チ
アゾリジン−2−イリデン)−2−ベンゾイル−4−メ
チル−チオセミカルバゾン(m.P.113℃)の結晶
をもたらした。
【0096】実施例29 実施例21と同様にして、1.2mlのクロロギ酸アリル
エステルを0℃にて30mlのアセトニトリル中の1.0
gのロダン酸カリウムに加え、次いでそれに1.2gの
1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イ
リデン)−ヒドラゾンを加えた。次にこの混合物を室温
で3時間撹伴した。以上及び塩化メチレン/エーテルか
らのその後の再結晶化は1−(3−アリル−4−オキソ
−チアゾリジン−2−イリデン)−4−アリルオキシカ
ルボニル−チオセミカルバゾンの結晶をもたらした。
【0097】実施例30 実施例21と同様にして、1.82gの塩化桂皮酸を0
℃にて30mlのアセトニトリル中の0.85gのロダン
酸アンモニウムに加え、次いでそれに1.7gの1−
(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデ
ン)を加えた。次にこの混合物を室温で3時間撹伴し
た。以上及び塩化メチレン/エーテルからのその後の再
結晶化の後、まずアシル化ヒドラゾンを二次生成物とし
て分離し、その後この母液から、更なる量のエーテルの
添加後に、1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾリジ
ン−2−イリデン)−4−シンナモイル−チオセミカル
バゾン(m.P.142−144℃)が得られた。
【0098】実施例31 10mgの活性成分をそれぞれが含む錠剤は以下の通りに
調製できる。
【0099】組成(10,000錠) 活性成分 100.0g ラクトース 450.0g ポテトスターチ 350.0g ゼラチン 10.0g タルカム 60.0g ステアリン酸マグネシウム 10.0g 二酸化珪素(高分散化) 20.0g エタノール 適量
【0100】該活性成分をラクトース及び292gのポ
テトスターチと混ぜ、次いでこの混合物をゼラチンのエ
タノール溶液により湿らし、そして篩にかけた。乾燥
後、残りのポテトスターチ、ステアリン酸マグネシウ
ム、タルカム及び二酸化珪素を混ぜ込み、次いでこの混
合物を、それぞれが重さ100.0mgであり、そして1
0.0mgの該活性成分を含んで成る錠剤を成形せしめる
ように圧搾した。所望するならば、適切な投与量の適応
のためにこの錠剤に分割ノッチを施すことができる。
【0101】実施例32 20mgの活性成分を含んで成るハードゼラチンカプセル
は例えば以下の通りに調製できる。
【0102】組成(1000カプセル) 活性成分 20.0g ラクトース 240.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g
【0103】0.2mmのメッシュサイズの篩を介してラ
ウリン酸ナトリウムを凍結乾燥活性成分に加えた。この
二成分をよく混合した。次にまず0.6mmのメッシュサ
イズの篩を介してラクトースを、その後0.9mmのメッ
シュサイズの篩を介して微結晶セルロースを加えた。次
にこの混合物を再び10分間よく混合した。最後に0.
8mmのメッシュサイズの篩を介してステアリン酸マグネ
シウムを加えた。更に3分間撹伴した後、サイズ0のハ
ードゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤300mgを充
填した。
【0104】実施例33 100mgの活性成分を含んで成るハードゼラチンカプセ
ルは例えば以下の通りに調製できる。
【0105】組成(1000カプセル) 活性成分 100.0g ラクトース 250.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g
【0106】0.2mmのメッシュサイズの篩を介してラ
ウリン硫酸ナトリウムを凍結乾燥活性成分に加えた。こ
の二成分をよく混合した。次にまず0.6mmのメッシュ
サイズの篩を介してラクトースを、その後0.9mmのメ
ッシュサイズの篩を介して微結晶セルロースを加えた。
次にこの混合物を再び10分間よく混合した。最後に
0.8mmのメッシュサイズの篩を介してステアリン酸マ
グネシウムを加えた。更に3分間撹伴した後、サイズ0
のハードゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤300mg
を充填した。
【0107】実施例34 それぞれ50mgの活性成分を含んで成るフィルムコート
化錠剤は例えば以下の通りに調製できる。
【0108】 組成(1000フィルムコート化錠剤) 活性成分 50.0g ラクトース 100.0g コーンスターチ 70.0g タルカム 10.0g ステアリン酸マグネシウム 2.0g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.36g シェラク 0.64g 水 適量 塩化メチレン 適量
【0109】該活性成分、ラクトース及び40gのコー
ンスターチを混ぜ合わせ、そして15gのコーンスター
チと水により加熱しながち調製したペーストにより湿ら
し、、次いで粒状化した。この顆粒を乾かし、残りのコ
ーンスターチ、タルカム及びステアリン酸カリウムを加
え、そしてこの顆粒と混ぜ合わせた。この混合物を圧搾
して錠剤(重さ240mg)にし、次にこれを塩化メチレ
ン中のヒドロキシプロピルメチルセルロースとシェラク
との溶液によりフィルムコートした。フィルムコート化
錠剤の最終重量283mg。
【0110】実施例35 活性成分0.2%の注射又は点滴溶液は例えば以下の通
りに調製できる。
【0111】組成(1000アンプル) 活性成分 5.0g 塩化ナトリウム 22.5g リン酸緩衝液(pH7.4) 300.0g 脱鉱化水 全量を2500.
0mlにする量
【0112】活性成分と塩化ナトリウムを1000mlの
水に溶かし、次いでマイクロフィルタ−に濾過した。緩
衝液を加え、そしてこの溶液を水で2500mlにした。
単位投与形態のため、その1.0ml又は2.5mlをガラ
スアンプル中の入れ、従ってこれらはそれぞれ2.0mg
又は5.0mgの活性成分を含んだ。
【0113】実施例36 以下の組成を有する、活性成分を含んで成る1%のオイ
ントメント(O/Wエマルション)。 活性成分 1.0g セチルアルコール 3.0g グリセロール 6.0g メチルパラベン 0.18g プロピルパラベン 0.05g Arlacel 60 0.6g Tween 60 4.4g ステアリン酸 9.0g イソプロピルパルミテート 2.0g パラフィン油(粘性) 10.0g 脱鉱化水、適量 100.0g
【0114】実施例37 以下の組成を有する、活性成分を含んで成る1%のゲ
ル。 活性成分 1.0g Carbopol 934p 1.0g グリセロール 3.0g イソプロパノール 25.0g Softigen(商標)767 0.2g 脱鉱化水、適量 100.0g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 417/14 9051−4C

Claims (37)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式Iの化合物 【化1】 (式中、 R1 は低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−イル
    又は低級アルク−2−イン−1−イルであり、 R2 及びR3 は互いに独立して水素もしくは低級アルキ
    ルであるか、又はR2及びR3 は共に低級アルキリデン
    であり、 R4 は水素、低級アルキル、低級アルコキシ、アリー
    ル、アリール−低級アルキル又は基−C(=O)−R6
    〔式中、R6 は低級アルキル、アリール、ヘテロアリー
    ル、アリールオキシ、アリール−低級アルコキシもしく
    は低級アルク−2−エン−1−イルオキシである〕であ
    り、 R5 はアリール、アリール−低級アルキル、不飽和もし
    くは飽和ヘテロシクリル−低級アルキル、低級アルコキ
    シカルボニル−低級アルキル、又は基−C(=O)−R
    7 〔式中、R7 は低級アルキル、アリール、アリール−
    低級アルキル、アリール−低級アルケニル、ヘテロアリ
    ール、アリールオキシ、アリール−低級アルコキシもし
    くは低級アルク−2−エン−1−イルオキシである〕で
    あるか、又はR4 が水素以外であるとき、R5 は低級ア
    ルキル、低級アルク−2−エン−1−イルもしくは低級
    アルク−2−イン−1−イルであることもできる)又は
    その塩。
  2. 【請求項2】 R1 がC1 −C4 アルキル、C3 −C5
    アルク−2−エン−1−イル又はC3 −C5 アルク−2
    −イン−1−イルであり、 R2 及びR3 が互いに独立して水素であるか、又は同一
    のC1 −C4 アルキル基もしくはC1 −C4 アルキリデ
    ンであり、そしてR4 が水素、C1 −C4 アルキル、C
    1 −C2 アルコキシ、フェニルもしくはフェニル−低級
    アルキル又は基−C(=O)−R6 (式中、R6 はC1
    −C4 アルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル、チエ
    ニル、ピリル、フリル、フェノキシ、フェニル−C1
    4 アルコキシ又はC3 −C5 アルク−2−エン−1−
    イルオキシである)であり、 R5 がフェニル、ナフチル、フェニル−低級アルキル、
    ピリジル−チエニル−ピリル−、もしくはフリル−、ピ
    ロリジニル−、テトラヒドロフラニル−もしくはテトラ
    ヒドロピラニル−低級アルキル、又はC1 −C4 アルコ
    キシカルボニル−C1 −C4 アルキル、又は基−C(=
    O)−R7 (式中、R7 はR4 に関して定義したR6
    意味を有する、か、又はフェニル−低級アルキルもしく
    はフェニル−低級アルケニルである)であるか、又はR
    4 が水素以外であるとき、R5 はC1 −C4 アルキル、
    3 −C5 アルク−2−エン−1−イルもしくはC3
    5 アルク−2−イン−1−イルでもある、請求項1に
    記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 R1 がC3 −C5 アルク−2−エン−1
    −イル、例えばアリルもしくはメタリル、又はC3 −C
    5 アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イ
    ン−1−イルであり、 R2 及びR3 が共に水素であるか、同一のC1 −C4
    ルキル基、例えばメチル基であり、 R4 が水素、C1 −C4 アルキル、例えばメチルもしく
    はエチル、C1 −C2アルコキシ、例えばメトキシもし
    くはエトキシ、フェニル、フェニル−低級アルキル、例
    えばベンジルもしくはフェニルエチル、又は基−C(=
    O)−R6 (式中、R6 はC1 −C4 アルキル基、例え
    ばメチル基、フェニル、ピリジル、チエニル、フェノキ
    シ、ベンジルオキシ又はC3 −C5 アルク−2−エン−
    1−イルオキシ、例えばアリルオキシもしくはメタリル
    オキシである)であり、そしてR5 がフェニル、フェニ
    ル−低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェニルエ
    チル、ピリジル−、チエニル−、ピリル、フリル−もし
    くはピロリジニル−、テトラヒドロフラニル−もしくは
    テトラヒドロピラニル−低級アルキル、例えばピリジル
    −、チエニル−、ピリル−フリル−もしくはピロリジニ
    ル−、テトラヒドロフラニル−もしくはテトラヒドロピ
    ラニル−メチル、C1 −C4 アルコキシカルボニル−C
    1 −C4 −アルキル、例えばメトキシカルボニル−もし
    くはエトキシカルボニル−メチルもしくは−エチル、又
    は基−C(=O)−R7 (式中、R7 はR4 に関して定
    義したR6 の意味を有するか、又はベンジルもしくはフ
    ェニルアリルである)であるか、又はR4 が水素以外で
    あるとき、R5 はC1 −C 5 アルキル、例えばメチル、
    3 −C5 アルク−2−エン−1−イル、例えばアリル
    もしくはメタリル、C3 −C5 アルク−2−イン−1−
    イル、例えばプロプ−2−イン−1−イルである。請求
    項1に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容される
    塩。
  4. 【請求項4】 R1 がアリル又はメタリルであり、 R2 及びR3 が共に水素であり、 R4 が水素、メチルもしくはメトキシ、又は基−C(=
    O)−R6 (式中、R 6 はメチル、フェニル、フェノキ
    シ、ベンジルオキシ又はアリルオキシである)であり、
    そしてR5 がフェニル、ベンジル、ピリジル−、フリル
    −もしくはテトラヒドロフラニル−メチル又はメトキシ
    カルボニル−メチル、又は基−C(=O)−R7 (式
    中、R7 はR4 に関して定義したR6 の意味を有する
    か、又はベンジルもしくはフェニルアリルである)であ
    るか、又はR4 が水素以外であるとき、R5 はメチル、
    アリル、メタリル又はプロプ−2−イン−1−イルでも
    ある、 請求項1に記載の式Iの化合物又はその薬学的に許容さ
    れる塩。
  5. 【請求項5】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−フェニル−チオセミカル
    バゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  6. 【請求項6】 1−(3−アリル−4−オキソ−チオゾ
    リジン−2−イリデン)−4−p−ブロモフェニル−チ
    オセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  7. 【請求項7】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−p−フロオロフェニル−
    チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  8. 【請求項8】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−ペンタフルオロフェニル
    −チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  9. 【請求項9】 1−(3−アリル−4−オキソ−チアゾ
    リジン−2−イリデン)−4−トリル−チオセミカルバ
    ゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  10. 【請求項10】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−p−シアノフェニル−
    チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  11. 【請求項11】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−ベンジル−チオセミカ
    ルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  12. 【請求項12】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(チオフェン−2−メ
    チル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容さ
    れる塩。
  13. 【請求項13】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(フラン−2−メチ
    ル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容され
    る塩。
  14. 【請求項14】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(テトラヒドロフラン
    −2−メチル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的
    に許容される塩。
  15. 【請求項15】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(2−ピコリル)−チ
    オセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  16. 【請求項16】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−フェニルエチル−チオ
    セミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  17. 【請求項17】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−グリシニルエチルエス
    テル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容され
    る塩。
  18. 【請求項18】 1−(5,5−ジメチル−3−メタリ
    ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
    グリシニルエチルエステル−チオセミカルバゾン、又は
    その薬学的に許容される塩。
  19. 【請求項19】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(2,2−ジメトキシ
    エチル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容
    される塩。
  20. 【請求項20】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−2,4−ジメチル−チオセ
    ミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  21. 【請求項21】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−ヒドロキシメチルフェ
    ニル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容され
    る塩。
  22. 【請求項22】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(3,4−メチレン−
    ジオキシフェン−1−イル)チオセミカルバゾン、又は
    その薬学的に許容される塩。
  23. 【請求項23】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(プロピオン酸エチル
    エステル−2−イル)−チオセミカルバゾン、又はその
    薬学的に許容される塩。
  24. 【請求項24】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(2−メチル−プロピ
    オニル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容
    される塩。
  25. 【請求項25】 1−(5,5−ジメチル−3−メタリ
    ル−4−オキソ−チアゾリジン−2−イリデン)−4−
    ベンゾイル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許
    容される塩。
  26. 【請求項26】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−(チオフェン−2−カ
    ルボニル)−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許
    容される塩。
  27. 【請求項27】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−フェニルアセチル−チ
    オセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  28. 【請求項28】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−3−イリデン)−4−フェノキシカルボニル
    −チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  29. 【請求項29】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−ベンジルオキシカルボ
    ニル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容され
    る塩。
  30. 【請求項30】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−2−アセチル−4−メチル
    −チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  31. 【請求項31】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−p−ヒドロキシフェニ
    ル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  32. 【請求項32】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−2−ベンゾイル−4−メチ
    ル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  33. 【請求項33】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−アリルオキシカルボニ
    ル−チオセミカルバゾン、又はその薬学的に許容される
    塩。
  34. 【請求項34】 1−(3−アリル−4−オキソ−チア
    ゾリジン−2−イリデン)−4−シンナモイル−チオセ
    ミカルバゾン、又はその薬学的に許容される塩。
  35. 【請求項35】 人間又は動物の身体の治療的処置のた
    めの方法において利用するための請求項1〜34のいづ
    れか1項に記載の化合物。
  36. 【請求項36】 常用の薬学的に賦形剤に加えて、薬学
    的活性成分として請求項1〜34のいづれか1項に記載
    の化合物を遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態に
    おいて含んで成る薬品製剤。
  37. 【請求項37】 請求項1に記載の式Iの化合物の製造
    方法であって、 a)式IIの化合物 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,及びR3 は前記に定義した通りで
    ある)を、式III のイソチオシアネート化合物 R5 −NSC (III) と反応させるか、又は b)式IIの化合物を式Vの化合物 【化3】 (式中、R5 は前記に定義した通りであり、そしてR′
    6 は低級アルキルである)と反応させるか、又は c)式VIの化合物 【化4】 (式中、R1 ,R2 及びR3 は前記に定義した通りであ
    り、そしてR′6 は低級アルキル基である)を式VIの対
    応のアミン R5 −NH2 (IV) (式中、R5 は前記に定義した通りである)と反応させ
    るか、又は d)式VII の化合物 【化5】 (式中、R4 は低級アルキル、低級アルコキシ、アリー
    ル又はアリール−低級アルキルであり、そしてR5 は式
    Iに関して定義した通りである)を式VIIIのハロ酢酸 X−CH2 COOH (VIII) と反応させ、そして所望するならば、R4 が 【化6】 である式Iの化合物を得るために、式Iの化合物 【化7】 (式中、R1 ,R2 ,R3 及びR5 は前記に定義した通
    りであり、そしてR4 は水素である)を、式 IIIbの酸
    ハロゲン化物 【化8】 (式中、R6 は前記に定義した通りであり、そしてXは
    ハロゲン原子である)と反応させ、 そして所望するならば、本発明に従って得られるうる異
    性体の混合物を個々の異性体に分け、次いで所望の異性
    体を単離する、及び/又は本発明に従って得られうる遊
    離化合物を塩へと変換せしめるか、もしくは本発明に従
    って得られうる塩を遊離化合物もしくは別の塩へと変換
    せしめることを含んで成る方法。
JP5132089A 1992-06-03 1993-06-02 新規のチオセミカルバゾン誘導体 Pending JPH06172333A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CH177992 1992-06-03
CH177892 1992-06-03
CH311492 1992-10-06
CH03114/92-7 1992-10-06
CH01779/92-5 1992-10-06
CH01778/92-3 1992-10-06

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06172333A true JPH06172333A (ja) 1994-06-21

Family

ID=27173241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5132089A Pending JPH06172333A (ja) 1992-06-03 1993-06-02 新規のチオセミカルバゾン誘導体

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5344842A (ja)
EP (1) EP0573392A1 (ja)
JP (1) JPH06172333A (ja)
KR (1) KR940005600A (ja)
AU (1) AU665073B2 (ja)
CA (1) CA2097485A1 (ja)
FI (1) FI932511A (ja)
HU (1) HUT67605A (ja)
IL (1) IL105887A (ja)
NO (1) NO932003L (ja)
NZ (1) NZ247749A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU664084B2 (en) * 1992-06-03 1995-11-02 Ciba-Geigy Ag Novel thiosemicarbazonic acid esters
EP0680473A1 (en) * 1993-11-25 1995-11-08 Novartis AG Novel substituted thiosemicarbazone derivatives
JP2003531138A (ja) 2000-03-21 2003-10-21 アセロジエニクス・インコーポレイテツド 生物学的疾患の治療のためのn−置換ジチオカルバメート
KR20030030636A (ko) * 2001-10-12 2003-04-18 주식회사 싸이제닉 버섯 자실체의 발효를 이용하여 고활성 항암 단백다당체를제조하는 방법
WO2004046095A1 (en) 2002-11-19 2004-06-03 Achillion Pharmaceuticals, Inc. Substituted aryl thioureas and related compounds; inhibitors of viral replication
KR100468649B1 (ko) * 2003-01-29 2005-01-27 학교법인 영광학원 항보체 활성을 갖는 운지버섯 자실체 유래의 다당체 및 그분리방법
TW200600492A (en) * 2004-05-18 2006-01-01 Achillion Pharmaceuticals Inc Substituted aryl acylthioureas and related compounds; inhibitors of viral replication
CN102453028B (zh) * 2010-10-22 2014-07-30 沈阳药科大学 抗真菌剂—2-[(2,3-二氢-4H-苯并[b]噻喃-4-亚基)亚肼基]-4-氧代四氢噻(噁)唑-5-乙酸衍生物

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3699116A (en) * 1965-10-29 1972-10-17 Ciba Geigy Corp 2,2'-azines of 2,4-thiazolidinediones
CH511877A (de) * 1969-07-17 1971-08-31 Ciba Geigy Ag Verfahren zur Herstellung eines neuen Thiosemicarbazons
US3674780A (en) * 1970-01-19 1972-07-04 American Cyanamid Co Novel 2,5-disubstituted thiazole carboxaldehyde and derivatives of the same
GB1325061A (en) * 1970-07-03 1973-08-01 Ciba Geigy Ag Process for the production of azines
AR204619A1 (es) * 1973-02-13 1976-02-20 Ciba Geigy Ag Procedimiento para la elaboracion de un nuevo derivado de 2,2-azina-2,4-tiazolidindiona
ATE18044T1 (de) * 1982-01-22 1986-03-15 Ciba Geigy Ag Substituierte thiazolidinylester von mineralsaeuren.
AU658175B2 (en) * 1991-04-12 1995-04-06 Novartis Ag Use of 2-iminothiazolidin-4-one derivatives as novel pharmaceutical active ingredients
AU664084B2 (en) * 1992-06-03 1995-11-02 Ciba-Geigy Ag Novel thiosemicarbazonic acid esters

Also Published As

Publication number Publication date
NO932003L (no) 1993-12-06
NO932003D0 (no) 1993-06-02
IL105887A0 (en) 1993-10-20
AU665073B2 (en) 1995-12-14
NZ247749A (en) 1995-08-28
IL105887A (en) 1997-01-10
KR940005600A (ko) 1994-03-21
FI932511A (fi) 1993-12-04
EP0573392A1 (de) 1993-12-08
CA2097485A1 (en) 1993-12-04
US5344842A (en) 1994-09-06
HUT67605A (en) 1995-04-28
AU3856793A (en) 1993-12-09
FI932511A0 (fi) 1993-06-02
HU9301616D0 (en) 1993-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100371297B1 (ko) 치환된티아졸리딘디온유도체
KR930009790B1 (ko) 벤조티아졸 및 그를 유효성분으로 함유하는 항류머티스제
NO170883B (no) Fremgangsmaate for fremstilling av 2-amino-5-hydroksy-4-metylpyrimidin-derivater
EP1142885B1 (en) 2-(n-cyanoimino)thiazolidin-4-one derivatives
JPH06172333A (ja) 新規のチオセミカルバゾン誘導体
EP0033617A2 (en) Thiazolidine derivatives and their production and medicinal compositions containing them
JPH1029987A (ja) セロトニン5−ht3受容体部分活性薬
US3177211A (en) 10-[(aminocarbamyl-1-piperidyl)-loweralkyl]-phenothiazines
JPS5888369A (ja) 新規な4−フエニルキナゾリン誘導体、その製法及びその医薬品としての利用
EP0069154A1 (en) Novel thiazole compounds, process for their preparation, and medicinal composition containing same
US5641776A (en) Substituted thiosemicarbazone derivatives
AU672047B2 (en) Novel thiosemicarbazonethiones
JPH0641102A (ja) 新規チオセミカルバゾン酸エステル
US5627180A (en) Substituted thiosemicarbazonethiones
JP2579116B2 (ja) 新規な4−メチル−1,3−オキサゾール化合物、それらの調製法およびそれらを含む医薬組成物
CA2019259A1 (en) Use of isoxazolin-3-one derivatives as antidepressants
JPH0625237A (ja) 新規イミダゾール
US5633253A (en) Substituted thiosemicarbazonic acid esters
JPH05255289A (ja) 新規チアゾール
JP2786684B2 (ja) イソオキサゾール化合物を有効成分とする抗うつ剤
JPH05500518A (ja) 新規ベンゾシクロアルケンカルボン酸及びその製造方法
JPH0254348B2 (ja)