JPH08506360A - 新規置換化チオセミカルバゾン酸エステル - Google Patents

新規置換化チオセミカルバゾン酸エステル

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JPH08506360A
JPH08506360A JP7514798A JP51479894A JPH08506360A JP H08506360 A JPH08506360 A JP H08506360A JP 7514798 A JP7514798 A JP 7514798A JP 51479894 A JP51479894 A JP 51479894A JP H08506360 A JPH08506360 A JP H08506360A
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ミズバッハ,マルティン
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チバ−ガイギー アクチェンゲゼルシャフト
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D279/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one nitrogen atom and one sulfur atom as the only ring hetero atoms
    • C07D279/041,3-Thiazines; Hydrogenated 1,3-thiazines
    • C07D279/061,3-Thiazines; Hydrogenated 1,3-thiazines not condensed with other rings
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P29/00Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]

Abstract

(57)【要約】 本発明は式Iの新規のチオセミカルバゾン酸エステル (式中、R1は低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル又はアリール−低級アルキルであり、R2は水素、低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、不飽和もしくは飽和複素環−低級アルキル、低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、又は基−C(=O)−R3であり、ここでR3は低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルケニル、ヘテロアリール(ヘタリール)、アリールオキシ、アリール−低級アルコキシ又は低級アルク−2−エン−1−イルオキシであり、そしてR4は低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルク−2−エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、アリール−低級アルキル、アリール−低級アルケニル、又は更に低級アルコキシカルボニル−低級アルキルである)及びその塩、この化合物の製造方法、これらを含む薬理組成物、並びに医薬品としてのその利用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 新規置換化チオセミカルバゾン酸エステル 本発明は式Iの新規のチオセミカルバゾン酸エステル (式中、R1は低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−イル、低級アルク −2−イン−1−イル又はアリール−低級アルキルであり、 R2は水素、低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、低級アルク −2−エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、不飽和もしくは飽和 複素環−低級アルキル、低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、又は基−C (=O)−R3であり、ここでR3は低級アルキル、アリール、アリール−低級ア ルキル、アリール−低級アルケニル、ヘテロアリール(ヘタリール)、アリール オキシ、アリール−低級アルコキシ又は低級アルク−2−エン−1−イルオキシ であり、そしてR4は低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルク−2−エン− 1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、アリール−低級アルキル、アリー ル−低級アルケニル、又は更に低級アルコキシカルボニル−低級アルキルである )及びその塩、この化合物の製造方法、これらを含む薬理組成物、並びに医薬品 としてのその利用に関する。 本明細書において、「低級」なる語で限定している基及び化合物は7個まで、 好ましくは4個までの炭素原子を含むものを意味するものと解されるであろう。 低級アルク−2−エン−イルは一般にC3−C5アルク−2−エン−1−イル、 好ましくはアリル又はメタリルであろう。 低級アルク−2−イン−1−イルは一般にC3−C5アルク−2−イン−1−イ ル、好ましくはプロプ−2−イン−1−イル又は更にブト−2−イン−1−イル であろう。 低級アルキルはC1−C4アルキル、一般にメチル、エチル、プロピル又はブチ ルである。 低級アルコキシは一般にn−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ又は tert−ブトキシ、好ましくはエトキシであり、そして最も好ましくはメトキシで ある。 アリール自体及び複合基、例えばアリール−低級アルキルの成分としてのアリ ールは一般にフェニル又はナフチル、例えば1−もしくは2−ナフチル、又は置 換化フェニル又はナフチル、一般には低級アルキル、ヒドロキシ−低級アルキル 、ハロ−低級アルキル、ヒドロキシ、低級アルコキシ、低級アルカノイルオキシ 、ハロゲン、シアノ及び/もしくはニトロにより置換されているフェニル又はナ フチルである。アリールは好ましくは未置換のフェニルであるか、又は上記の通 りに置換されているフェニルであり、そして最も好ましくはフェニルである。 アリール−低級アルキルは好ましくはフェニル−低級アルキルであり、そして 最も好ましくはベンジルである。 低級アルコキシカルボニル−低級アルキルは一般にメトキシ−もしくはエトキ シカルボニルメチル、又は更にはメトキシ−もしくはエトキシカルボニルエチル であろう。 低級アルカノイルオキシは一般にプロピオニルオキシ又はピバロイルオキシで あり、そして好ましくはアセトキシである。 ヒドロキシ−低級アルキルは一般に2−又は3−ヒドロキシ−低級アルキル、 例えば2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル又は3−ヒドロキシ− 2−メチルプロピルであろう。 ハロゲンは35個までの原子番号を有するハロゲン、一般にはクロロ又はフルオ ロ、そして更にはブロモを意味するものと解されるであろう。 ハロ−低級アルキルは一般に2−又は3−ハロ−低級アルキル、例えば2−ハ ロプロピル、3−ハロプロピル又は3−ハロ−2−メチルプロピルであろう。 不飽和複素環−低級アルキルは一般にヘテロアリール−低級アルキル(ヘタリ ール−低級アルキル)である。 複合基、例えばヘタリール−低級アルキルにおいて、ヘタリールは好ましくは 単環、そして更には芳香特性を有する二又は多環の複素環式基である。二及び多 環式ヘテロアリールは複数の複素環を含んで成るものであるか、又は好ましくは 1個の複素環と、1もしくは複数、好都合には1もしくは2個、そして好ましく は1個の縮合炭素環、好ましくはベンゼン環を含んで成るものでありうる。個々 の環それぞれは一般に3,5,6又は7個、そして特に5又は6個の環構成員を 含む。ヘタリールは、好ましくはアザ環、チア環、オキサ環、チアザ環、チアジ アザ環、オキサザ環、ジアザ環、トリアザ環及びテトラアザ環基である。 ヘタリールは最も好ましくは、単環式モノアザ環、モノチア環又はモノオキサ 環基、例えばピリル、例えば2−ピリルもしくは3−ピリル、ピリジル、例えば 2−,3−もしくは4−ピリジル、チエニル、例えば2−もしくは3−チエニル 、又はフリル、例えば2− フリル;二環式モノアザ環、モノオキサ環又はモノチア環基、例えばインドリル 、例えば2−もしくは3−インドリル、キノリニル、例えば2−もしくは4−キ ノリニル、イソキノリニル、例えば1−イソキノリニル、ベンゾフラニル、例え ば2−もしくは3−ベンゾフラニル、又はベンゾチエニル、例えば2−もしくは 3−ベンゾチエニル;単環式ジアザ環、トリアザ環、テトラアザ環、オキサザ環 、チアザ環、又はチアジアザ環基、例えばイミダゾリル、例えば2−イミダゾリ ル、ピリミジニル、例えば2−もしくは4−ピリミジニル、トリアゾリル、例え ば1,2,4−トリアゾル−3−イル、テトラゾリル、例えば1−もしくは5− テトラゾリル、オキサゾリル、例えば2−オキサゾリル、イソオキサゾリル、例 えば3−もしくは4−イソオキサゾリル、チアゾリル、例えば2−チアゾリル、 イソチアゾリル、例えば3−もしくは4−イソチアゾリル、又は1,2,4−も しくは1,3,4−チアジアゾリル、例えば1,2,4−チアジアゾル−3−イ ルもしくは1,3,4−チアジアゾル−2−イル;あるいは二環式ジアザ環、オ キサザ環又はチアザ環基、例えばベンジミダゾリル、例えばベンジミダゾリル、 ベンゾキサゾリル、例えば2−ベンゾキサゾリル、又はベンゾチアゾリル、例え ば2−ベンゾチアゾリルである。 ヘタリール基は未置換であるか、又は置換基を有する。炭素原子での適切な置 換基は好都合には、アリール基について前記した置換基及びそれに加えてオキソ (=O)である。環の窒素原子は例えば低級アルキル、アリール低級アルキル、 低級アルカノイル、ベンゾイル、カルボキシ、低級アルコキシカルボニル、ヒド ロキシ、低級 って置換されていてよい。 ヘテロアリールは最も好ましくはピリジル、チエニル、ピリル又 はフリルである。 ヘタリール−低級アルキルは最も好ましくは、ピリジルメチル、チエニルメチ ル、ピリルメチル又はフリルメチルである。 飽和複素環−低級アルキルは、窒素原子又は酸素原子を有する5−又は6−員 飽和複素環であり、そして好ましくは未置換又は置換されたアザ環又はオキサ環 基である。 飽和6−員複素環は酸素原子に加えて窒素原子も含みうる。 飽和5−又は6−員複素環は好都合にはピロリジニル、ピペリジノ、ピペリジ ル、テトラヒドロフラニル又はテトラヒドロピラニルであり、ここで1又は複数 個の水素原子が1又は複数個の置換基、例えば低級アルキルに置き換えられてい てよい。 酸素原子に加えて窒素原子も含む飽和6−員複素環基は例えばモルホリノ又は モルホリニルである。 飽和複素環−低級アルキルは最も好ましくはピロリジニルメチル、テトラヒド ロフラニルメチル又はテトラヒドロピラニルメチルである。 式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加塩は、例えば適切な鉱酸、例えばハ ロゲン化水素酸、硫酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩、例えばその塩酸 塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩又は燐酸塩;適切な脂肪族もしくは芳香族スル ホン酸又はN−置換スルファミド酸との塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼ ンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はN−シクロヘキシルスルファミ ド酸塩(シクラメート);あるいは強有機カルボン酸、例えば低級アルカンカル ボン酸又は飽和もしくは不飽和又はヒドロキシル化脂肪族二カルボン酸との塩、 例えば酢酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイネート、フマル酸塩、マレイン 酸塩、酒石酸塩又はクエン酸塩である。式Iの化合物の塩は例えばその酸付加塩 、例えば適切 な鉱酸、例えばハロゲン化水素酸、硫酸又は燐酸とのその薬学的に許容される塩 、例えば塩酸塩、臭酸塩、硫酸塩、硫酸水素塩もしくは燐酸塩、あるいは適切な 脂肪族もしくは芳香族スルホン酸又はN−置換スルファミド酸との塩、例えばメ タンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩又はN− シクロヘキシスルファミド酸塩(シクラメート)である。 式Iの化合物及びその薬学的に許容される塩は有用な薬学的特性を有する。特 にそれらは強い抗関節炎特性を有する。これらの特性は、約0.1〜約10.0mg/kg のp.o.(経口)又はi.p.(経静脈)、好適には約0.1〜約3.0mg/kgのp.o.又はi. p.において、I.WiesenbergらClin.Exp.Immunol.78,245(1989)に従うラッ トにおけるアジュパント関節炎のモデルを利用することにより実証されうる。 式Iの化合物及びその薬学的に許容される塩はそれ故リウマチ様発生疾患の処 置のために用いることができる。かかる疾患には特に慢性関節リウマチ、若年性 関節炎、強直性脊椎炎及びその他のセロネガティブな脊椎炎、例えば潰瘍性大腸 炎及びクローン病における脊椎炎、そして更には反応性関節炎(reactive arthr itides)、コラーゲン病、例えば紅斑性狼瘡、変性リウマチ病、関節外リウマチ 並びにパラリウマチ病、例えば痛風及び骨粗しょう症が含まれる。 本発明は特に、 R1がC1−C4アルキル、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、C3−C5ア ルク−2−イン−1−イル又はフェニル−低級アルキルであり、 R2が水素、C1−C4アルキル、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、C3− C5アルク−2−イン−1−イル、フェニル、ナフチル、フェニル−低級アルキ ル、ピリジル−低級アルキル、チエニル−低級アルキル、ピリル−低級アルキル もしくはフリル−低 級アルキル、ピロリジニル−低級アルキル、テトラヒドロフラニル−低級アルキ ルもしくはテトラヒドロピラニル−低級アルキル、又はC1−C4アルコキシカル ボニル−C1−C4アルキル、又は基−C(=O)−R3であり、ここでR3がC1 −C4アルキル、フェニル、ナフチル、ピリジル、チエニル、ピリル、フリル、 フェノキシ、フェニル−C1−C4アルコキシもしくはC3−C5アルク−2−エン −1−イルオキシ、フェニル−低級アルキル又はフェニル−低級アルケニルであ り、そしてR4がC1−C4アルキル、C1−C4アルコキシ、C3−C5アルク−2 −エン−1−イル、C3−C5アルク−2−イン−1−イル又はフェニル−C1− C2アルキルである、式Iの化合物、及びその塩、特に薬学的に許容されるその 塩に関する。 より詳しくは、本発明は、 R1がC1−C4アルキル、一般にはメチルもしくはエチル、好ましくはプロピ ル、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、例えばアリルもしくはメタリル、C3 −C5アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−1−イル、又は フェニル−低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェニルエチルであり、そし て R2が水素、C1−C4アルキル、例えばメチルもしくはエチル、C3−C5アル ク−2−エン−1−イル、一般にはアリルもしくはメタリル、C3−C5アルク− 2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−1−イル、フェニル、フェニル −低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェネチル、ピリジル−低級アルキル 、チエニル−低級アルキル、ピリル−低級アルキルもしくはフリル−低級アルキ ル、ピロリジニル−低級アルキル、テトラヒドロフラニル−低級アルキルもしく はテトラヒドロピラニル−低級アルキル、例えばピリジルメチル、チエニル、メ チル、ピリルメチルもしくはフリルメ チル、ピロリジニルメチル、テトラヒドロフラニルメチルもしくはテトラヒドロ ピラニルメチル、C1−C4アルコキシカルボニル−C1−C4アルキル、例えばメ トキシ−もしくはエトキシカルボニルメチル又はメトキシ−もしくはエトキシカ ルボニルエチル、又は基−C(=O)−R3であり、ここでR3がC1−C4アルキ ル、例えばメチル、フェニル、ピリジル、チエニル、フェノキシ、ベンゾキシ、 C3−C5アルク−2−エン−1−イルオキシ、例えばアリルもしくはメタリルオ キシ、又は更にはベンジルもしくはフェニルアリルであり、そして、R4がC1− C4アルキル、例えばメチルもしくはエチル、C1−C2アルコキシ、例えばメト キシもしくはエトキシ、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、例えばアリル、 メタリルもしくはジメチルアリル、C3−C5アルキル−2−イン−1−イル、例 えばプロプ−2−イン−1−イル、又はフェニル−C1−C2アルキル、例えばベ ンジルである、式Iの化合物、及びその塩、好ましくはその薬学的に許容される 塩に関する。 本発明は極めて特に、 R1がプロピル、アリル、メタリル、プロプ−2−イン−1−イル又はベンジ ルであり、そして R2が水素、メチル、アリル、プロプ−2−イン−1−イル、フェニル、ベン ジル、ピリジルメチル、チエニルメチル、ピリルメチルもしくはフリルメチル、 ピロリジニルメチル、テトラヒドロフラニルメチルもしくはテトラヒドロピラニ ルメチル、又は基−C(=O)−R3であり、ここでR3がメチル、フェニル、フ ェノキシ、ベンゾキシ、アリルオキシ、ベンジルもしくはフェニルアリルであり 、そしてR4がアリル、ジメチルアリル、プロプ−2−イン−1−イル又はベン ジルである、式Iの化合物、及びその塩、特にその薬学的に許容される塩に関す る。 本発明は詳しくは、実施例に記載の式Iの化合物及びその塩、特にその薬学的 に許容される塩に関する。 式Iの化合物は周知の方法で式IIの化合物 (式中、R1及びR2は前記した通りである)を式IIIの化合物 R4-X (III) (式中、Xは離核性基である)と反応させることにより調製できる。 式IIIの化合物における基Xは好ましくはハロゲン、例えばクロロ、ブロモ又 はヨードであり、そして更にはスルホニルオキシであって脂肪族又は芳香族基に より置換されている基、例えばメチルスルホニルオキシ(メシレート)又は4− メチルフェニルスルホニルオキシ(トシレート)である。更なる離核性基として 、Xは式IIIの化合物R4−Xにおけるトリフルオロアセテート基であってもよい 。 式IIの化合物と式IIIの化合物との縮合は、塩基性縮合剤、好都合には第三有 機塩基、例えばトリ−低級アルキルアミン、例えばトリ 例えばピリミジンもしくはキノリンの存在下で、25〜100℃の温度範囲、好都合 には溶媒の沸点で行う。 適切な溶媒はプロトン及び非プロトン溶媒、一般には脂肪族ハロゲン化炭化水 素、例えばジクロロメタン、好ましくは塩化メチレン、又は脂肪族もしくは脂環 式エーテル、例えばテトラヒドロフラン又はジオキサンである。更なる適切な溶 媒はトルエン及びエタノー ルでもある。 あるケースにおいては、塩、例えばヨウ化ナトリウムもしくはカリウム及び/ 又は触媒量のジメチルアミノピリジンを反応触媒として加えてよい。 式IIの出発化合物の新規であり、そして式IVの化合物 (式中、R1は前記した通りである)を式Vのイソチオシアネート R2-NCS (V) (式中、R2は前記した通りである)と反応させることにより調製できる。 一般式IVのヒドラゾンと一般式Vのイソチオシアネートとの反応は、好ましく は不活性溶媒、一般には低級アルカノール、例えばメタノール、エタノール、プ ロパノールもしくはイソプロパノール、エーテル性溶媒、例えばジエチルエーテ ル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフランもしくはジオキサン、炭化水素、例 えばベンゼン、トルエンもしくはヘキサン、又はハロゲン化炭化水素、例えばク ロロホルムの中で、室温又は約100℃もしくは使用する溶媒の沸点に至るまでの やや高温において実施する。反応温度及び出発材料の反応性に依存して、反応時 間は約30分〜24時間とする。 一般式IVの出発材料も新規であり、そして一般式VIの化合物 (式中、R1は前記した通りであり、そしてR4は低級アルキル又はアリール− 低級アルキル基、好ましくはメチル又はベンジルである)から、鉱酸、好ましく は塩酸による処理を介して得られうる。 この反応は、式IVの化合物と式Vの化合物との反応に関して既に述べた無水不 活性溶媒の中で、好ましくは無水低級アルカノールの中で、好都合にはメタノー ルとエタノールとの無水混合物の中で、室温において、一般式IVの化合物の塩、 例えば塩酸塩を得るように行い、ここでこの塩は塩基、好都合にはアルカリ金属 炭酸塩又はアルカリ土類金属炭酸塩の溶液、好ましくは炭酸ナトリウムの溶液の 添加により遊離ヒドラジンへと変換させることができる。 換言すれば、一般式VIの化合物は、一般式VIIの化合物 (式中、R4は式Vに関して定義した通りである)を式VIIIの対応のハロゲン 化物 R1-X (VIII) (式中、R1は一般式Iに関して定義した通りであり、そしてXはハロゲン原 子、好ましくは臭素原子である)によりアルキル化す ることにより得られる。 このアルキル化は不活性溶媒、好ましくはジメチルホルムアミド(DMF)の中 で、強塩基、好都合にはtert−ブチル酸カリウム、水素化ナトリウム、アミドナ トリウム又は更にはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)の存在下で実施し、 一般式VのN−アルキルアミドと一般式IXのO−アルキル化イミノエーテル (式中、R1及びR4は式Vに関して定義した通りである)の混合物が特定の比 で得られる。得られる一般式IXの化合物からの一般式VIの化合物の分離は分別結 晶及び/又はクロマトグラフィーにより行える。 換言すれば、一般式VIの化合物は一般式IXの公知化合物 (式中、R0はアクリロイル基(ビニルカルボニル基)であるか、又はアクリ ロイル基へと変換可能な基、例えば3−クロロプロピオニルであり、そしてR4 は式VIに関して定義した通りである)を環化することにより調製できる。 この環化は、式IVの化合物と式Vの化合物との反応に関して既に述べた不活性 溶媒、好ましくは低級アルカノール、例えばエタノー ル又は更にはアセトニトリルの中で慎重に加熱することにより実施する。 式IVのイソチオシアネートは式XIの対応のアミン R2-NH2 (XI) (式中、R2は前記した通りである)から、チオホスゲンによる処理を介して 通常調製できる。 得られる塩は周知方法で別の塩へと変換できる。酸付加塩は好都合には、別の 酸の適当な金属塩、一般にはナトリウム、バリウム又は銀塩による、適当な溶媒 (その中では、生成される無機塩は不溶性であり、そしてそれ故その反応系から 排除できる)の中での処理により、そして塩基の塩はその遊離酸を作り、次いで それを再び塩へと変換させることにより変換できる。 その塩を含む式Iの化合物は水和物又は結晶化のために用いた溶媒を含みうる 形態において獲得されることもある。 遊離形態とその塩の形態における該新規化合物間の密接な関係により、この遊 離化合物又はその塩について本明細書の全ての言及は適宜、且つ、便宜上、対応 の塩又は遊離化合物のそれぞれを含んでいるものと理解されるべきである。 得られるラセミ体は既知の方法によって光学対掌体へと分解させることもでき る。これは好都合には、微生物の補助を伴う光学活性溶媒からの再結晶化による か、あるいは得られるジアステレオマー又はラセミ体の混合物を、例えば式Iの 化合物の中に含まれている酸性、塩基性もしくは官能修飾可能基に従って光学活 性補助化合物を伴いながら光学活性の酸、塩基もしくは光学活性アルコールと反 応させてジアステレオマー塩又は官能誘導体、例えばエステルを生成し、次いで それをジアステレオマーへと分離し、これから所望の鏡像体を常用の方法で遊離 させることによる。この目的に適する塩 基、酸及びアルコールは、一般に光学活性アルカロイド塩基、例えばストリキニ ン、シンコニンもしくはブルシン、又はD−もしくはL−(1−フェニル)エチ ルアミン、3−ピペコリン、エフェドリン、アンフェタミン及び合成によって獲 得できる類似の塩基、光学活性カルボン酸もしくはスルホン酸、例えばキナ酸又 はD−もしくはL−酒石酸、D−もしくはL−ジ−O−トルオイル酒石酸、D− もしくはL−リンゴ酸、D−もしくはL−マンデリン酸、又はD−もしくはL− カンフォスルホン酸、又は光学活性アルコール、例えばボルネオール又はD−も しくはL−(1−フェニル)エタノールである。 本発明は更に、本方法の任意の段階にて中間体として獲得できる化合物を出発 材料として利用し、そして残りの段階を実施する方法、又は出発材料を塩の形態 、もしくは特に前記の反応条件のもとで生成せしめた形態において利用する方法 にも関連する。 本発明は更に、本発明に関する化合物の製造のために特別に開発した新規出発 材料、特に好ましいものとして最初に挙げた式Iの化合物をもたらす出発材料の 群、それらの製造のための方法及び中間体としてのそれらの利用に関する。 本発明に関する化合物又はその薬学的に許容される塩を含んで成る本発明に関 する薬品製剤は温血動物への経腸、例えば経口、そして更には直腸及び非経口投 与のためにあり、そして薬学活性成分を単独で、又は薬学的に許容される担体と 共に含んで成る。活性成分の毎日の投与量は年令、性別及び固体の症状、並びに 投与方法に依存する。 この新規の薬品製剤は例えば約10%〜約80%、好ましくは約20%〜約60%の活 性成分を含んで成る。経腸及び/又は非経口投与のための本発明に関する薬品製 剤は例えば単位投与形態にあるもの、例 えば糖衣錠、錠剤、カプセル又は座薬、同様にアンプルである。それらは周知の 方法、例えば常用の混合、粒状化、調合、溶解又は凍結乾燥工程によって調製さ れうる。経口投与のための薬品製剤は、活性成分を固形担体と混ぜ、この混合物 を粒状にし、そして所望するならばこの混合物又は顆粒を、必要ならば適当な賦 形剤を加えてから加工し、錠剤又は糖錠中核を形成せしめることによって獲得で きる。 適当な担体は特に充填剤、例えば糖類、好都合にはラクトース、サッカロース 、マンニトールもしくはソルビトール、セルロース調製品及び/又はリン酸カル シウム、一般にはリン酸三カルシウムもしくはリン酸水素カルシウム、並びに結 合剤、例えばとうもろこし、麦、米、もしくはじゃがいもデンプンを利用したス ターチペースト、ゼラチン、トラガンス、メチルセルロース及び/又はポリビニ ルピロリドンであり、所望するならば分解剤、例えば上記のデンプン、更にはカ ルボキシメチルデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、アガー、アルギン酸もし くはその塩、例えばアルギン酸ナトリウムである。賦形剤は特に流動剤、流動コ ンディショナー及び潤滑剤、好都合には珪酸、タルク、ステアリン酸もしくはそ の塩、一般にはステアリン酸マグネシウムもしくはカルシウム、及び/又はポリ エチレングリコールである。薬剤中核には任意的に適当な経腸用コーティングが 施され、経腸コーティング、適当なセルロース調製品、例えばアセチルセルロー スフタレート又はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの溶液の調製 のためには、とりわけアラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチ レングリコール及び/もしくは二酸化チタン含んで成りうる濃縮糖、又は適当な 有機溶媒もしくは溶媒混合物中のコーティング溶液が利用される。例えば活性成 分の区別の目的又は種々の投与量の表示のため、着色 料又は色素を錠剤又は糖錠コーティングに加えてよい。 その他の経口投与用薬品製剤はゼラチンを含んで成る乾燥充填カプセル、そし て更にはゼラチン及び可塑剤、例えばグリセロール又はソルビトールを含んで成 るソフトシールカプセルである。この乾燥充填カプセルは、顆粒状の活性成分を 、例えば充填剤、例えばラクトース、結合剤、例えばデンプン、及び/又は潤滑 剤、例えばタルクもしくはステアリン酸マグネシウム、そして所望するならば安 定剤と混合されて含んで成りうる。ソフトカプセルにおいては、活性成分は好ま しくは適当な液体、例えば脂肪油、パラフィン油、又は液状ポリエチレングリコ ールの中に溶解又は懸濁されており、これに安定剤が加えられていることがある 。 適当な直腸投与用薬品製剤は例えば活性成分と座薬ベースとの組合せを含んで 成る座薬である。適当な座薬ベースは例えば天然もしくは合成トリグリセリド、 パラフィン炭化水素、ポリエチレングリコール又は高級アルカノールである。活 性成分とベース材料との組合せを含んで成るゼラチン直腸カプセルも利用できる 。適当なベース材料は例えば液状トリグリセリド、ポリエチレングリコール又は パラフィン炭化水素である。 非経口投与に適切なのは特に、水溶性型の活性成分、例えば水溶性塩の形態に おける活性成分の水性溶液、そして更には活性成分の懸濁物、例えば関連の油状 注射懸濁物(これには適当な親油性溶媒又は媒体、例えば脂肪油、例えばゴマ油 、又は合成脂肪酸エステル、例えばエチルオエレートもしくはトリグリセリドが 利用される)、又は粘度上昇剤、例えばナトリウムカルボキシメチルセルロース 、ソルビトール及び/もしくはデキストラン、そして任意的に安定剤を含んで成 る水性注射懸濁物である。 本発明は更に、好ましくは薬品製剤の形態にある式Iの化合物の 利用に関する。活性成分の投与量は温血動物の種、年令及び固体の症状、並びに 投与方法に依存する。通常、体重約75kgの患者への経口投与の場合における毎日 のだいたいの投与量は約5mg〜1000mg、特に約10mg〜約200mgであると推定され る。その投与は一度に全てを投与するか、又は数回、例えば2〜4回の投与に分 けることができる。従って、単位投与形態における薬品製剤は約5mg〜約250mg 、特に約10mg〜約50mgの活性成分を含んで成る。 以下の実施例を本発明の例証のために提供する。圧力はmbarで示している。実施例1: 1gの1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3〕チアジナン−2 −イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾン及び0.6mlのヨウ化メチルを15ml の塩化メチレンの中で、1.4mlのトリエチルアミン及び触媒量のジメチルアミノ ピリジンの存在下で、室温で5時間撹拌する。次に更に0.3mlのヨウ化メチル及 び0.7mlのトリエチルアミンを加え、そして撹拌を更に12時間室温で続ける。こ の混合物を水で2回洗い、MgSO4で乾かし、そして濃縮する。その生成物をエタ ノールから0℃で結晶化させ、濾過により回収し、石油エーテルで洗い、そして 真空で乾かし、固体の1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3〕チアジナン− 2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾン酸メチルエステルm.p.112〜11 4℃を得る。 1H−NMR:2.45(s,3H),2.9(m,7H),3.75(d,2H),4.65(d ,2H),5.1−5.25(m,2H),5.75−5.95(m,2H)。実施例2: 撹拌しながら、0.6gの1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3 〕チアジナン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾン及び0.4gの臭 化アリルを20mlの塩化メチレンの中で触 媒量のジメチルアミノピリジンを伴って4時間還流する。次に0.4gの臭化アリ ルを加え、そしてこの混合物を更に8時間還流する。室温に冷却後、この反応混 合物をNaHCO3の飽和溶液で2回洗い、MgSO4で乾かし、そして濃縮する。その生 成物をエーテル/石油エーテルから0℃で結晶化させ、濾過により回収し、石油 エーテルで洗い、そして真空で乾かし、固体の1−(3−アリル−4−オキソ− 〔1,3〕チアジナン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾン酸アリ ルエステルm.p.70−74℃が得られる。 1H−NMR:2.9(m,7H),3.75(d,2H),4.65(d,2H),5.1−5.4 (m,4H),5.7(m,1H),5.8−6.1(m,2H)。実施例3: 撹拌しながら、0.5gの1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3 〕チアジナン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾン及び0.35gの臭 化ベンジルを20mlのテトラヒドロフランの中で0.3mlのトリエチルアミン及び触 媒量のジメチルアミノピリジンの存在下で4時間還流する。室温に冷却後、この 溶媒をロータリーエバポレーターで除去し、そしてその残渣を塩化メチレンの中 に取り込ませる。この混合物を水で2回洗い、MgSO4で乾かし、そして濃縮する 。その残渣を溶離液として塩化メチレンを伴ってシリカゲルによりクロマトグラ フィーし、そしてその生成物をアセトンの中に溶かす。エタノール中のHClの添 加後、この生成物をエーテルの添加により結晶化させる。その結晶生成物を濾過 により回収し、エーテルで洗い、そして真空で乾かし、1−(3−アリル−4− オキソ−〔1,3〕チアジナン−2−イリデン)−4−メチルチオセミカルバゾ ン酸ベンジルエステルの塩酸塩m.p.124−125℃が得られる。 1H−NMR:2.9(m,7H),4.35(s,2H),4.65(d,2H),5.1−5.2 5(m,2H),5.75−5.95(m,2H),7.2−7.5(m,5H )。実施例4 10mgの活性成分をそれぞれが含む錠剤は以下の通りに調製できる。 組成(10,000錠) 活性成分 100.0g ラクトース 450.0g ポテトスターチ 350.0g ゼラチン 10.0g タルカム 60.0g ステアリン酸マグネシウム 10.0g 二酸化珪素(高分散化) 20.0g エタノール 適量 該活性成分をラクトース及び292gのポテトスターチと混ぜる。この混合物を ゼラチンのエタノール溶液により湿らし、そして篩にかける。この顆粒を乾燥後 、残りのポテトスターチ、ステアリン酸マグネシウム、タルカム及びシリカを加 え、次いでこの混合物を、それぞれが重さ100.0mgであり、そして10.0mgの該活 性成分を含んで成る錠剤を成形せしめるように圧搾する。所望するならば、適切 な投与量の適応のためにこの錠剤に分割ノッチを施すことができる。実施例5 20mgの活性成分を含んで成るハードゼラチンカプセルは例えば以下の通りに調 製できる。 組成(1000カプセル) 活性成分 20.0g ラクトース 240.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g 0.2mmのメッシュサイズの篩にラウリン酸ナトリウムをかけ、そして凍結乾燥 活性成分に加え、この二成分をよく混合した。次にまず0.6mmのメッシュサイズ の篩にラクトースをかけ、その後0.9mmのメッシュサイズの篩に微結晶セルロー スをかける。次にこの混合物を10分間よく混合する。最後に0.8mmのメッシュサ イズにステアリン酸マグネシウムをかける。3分間撹拌した後、サイズ0のハー ドゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤300mgを充填する。実施例6 100mgの活性成分を含んで成るハードゼラチンカプセルは例えば以下の通りに 調製できる。 組成(1000カプセル) 活性成分 100.0g ラクトース 250.0g 微結晶セルロース 30.0g ラウリル硫酸ナトリウム 2.0g ステアリン酸マグネシウム 8.0g 0.2mmのメッシュサイズの篩にラウリン硫酸ナトリウムをかけ、そして凍結乾 燥活性成分に加え、この二成分をよく混合する。次にまず0.6mmのメッシュサイ ズの篩にラクトースをかけ、その後0.9mmのメッシュサイズの篩に微結晶セルロ ースをかける。次にこの混合物を再び10分間よく混合する。最後に0.8mmのメッ シュサイズの篩にステアリン酸マグネシウムをかける。3分間撹拌した後、サイ ズ0のハードゼラチンカプセルそれぞれにこの製剤390mgを充填する。実施例7 それぞれ50mgの活性成分を含んで成るフィルムコート化錠剤は例えば以下の通 りに調製できる。 組成(1000フィルムコート化錠剤) 活性成分 50.0g ラクトース 100.0g コーンスターチ 70.0g タルカム 10.0g ステアリン酸マグネシウム 2.0g ヒドロキシプロピルメチルセルロース 2.36g シェラク 0.64g 水 適量 塩化メチレン 適量 該活性成分、ラクトース及び40gのコーンスターチを混ぜ合わせ、そして15g のコーンスターチと水により加熱しながら調製したペーストにより湿らし、次い で粒状化する。この顆粒を乾かし、残りのコーンスターチ、タルカム及びステア リン酸カリウムを加え、そしてこの顆粒と混ぜ合わせる。この混合物を圧搾して 錠剤/重さ240mgにし、次にこれを塩化メチレン中のヒドロキシプロピルメチル セルロースとシェラクとの溶液によりフィルムコートした。フィルムコート化錠 剤の最終重量283mg。実施例8 活性成分0.2%の注射又は点滴溶液は例えば以下の通りに調製できる。 組成(1000アンプル) 活性成分 5.0g 塩化ナトリウム 22.5g リン酸緩衝液(pH7.4) 300.0g 脱鉱化水 全量を2500.0mlにする量 活性成分と塩化ナトリウムを1000mlの水に溶かし、次いでマイクロフィルター に濾過する。緩衝液を加え、そしてこの溶液を水で2500mlにする。単位投与形態 のため、その1.0ml又は2.5mlをガラスアンプル中に入れ、従ってこれらはそれぞ れ2.0mg又は5.0mgの活性成分を含む。実施例9 以下の組成を有する、活性成分を含んで成る1%のオイントメント(O/Wエ マルション)。 活性成分 1.0g セチルアルコール 3.0g グリセロール 6.0g メチルパラベン 0.18g プロピルパラベン 0.05g Arlacel 60 0.6g Tween 60 4.4g ステアリン酸 9.0g イソプロピルパルミテート 2.0g パラフィン油(粘性) 10.0g 脱鉱化水、適量 100.0g 実施例10 以下の組成を有する、活性成分を含んで成る1%のゲル。 活性成分 1.0g Carbopol 934p 1.0g グリセロール 3.0g イソプロパノール 25.0g Softigen(商標)767 0.2g 脱鉱化水、適量 100.0g
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MN,NO, NZ,PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,U A,US,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式Iの化合物 (式中、R1は低級アルキル、低級アルク−2−エン−1−イル、低級アルク −2−イン−1−イル又はアリール−低級アルキルであり、 R2は水素、低級アルキル、アリール、アリール−低級アルキル、低級アルク −2−エン−1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、不飽和もしくは飽和 複素環−低級アルキル、低級アルコキシカルボニル−低級アルキル、又は基−C (=O)−R3であり、ここでR3は低級アルキル、アリール、アリール−低級ア ルキル、アリール−低級アルケニル、ヘテロアリール(ヘタリール)、アリール オキシ、アリール−低級アルコキシ又は低級アルク−2−エン−1−イルオキシ であり、そしてR4は低級アルキル、低級アルコキシ、低級アルク−2−エン− 1−イル、低級アルク−2−イン−1−イル、アリール−低級アルキル、アリー ル−低級アルケニル、又は更に低級アルコキシカルボニル−低級アルキルである )又はその塩。 2.R1がC1−C4アルキル、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、C3−C5 アルク−2−イン−1−イル又はフェニル−低級アルキルであり、 R2が水素、C1−C4アルキル、C3−C5アルク−2−エン −1−イル、C3−C5アルク−2−イン−1−イル、フェニル、ナフチル、フェ ニル−低級アルキル、ピリジル−低級アルキル、チエニル−低級アルキル、ピリ ル−低級アルキルもしくはフリル−低級アルキル、ピロリジニル−低級アルキル 、テトラヒドロフラニル−低級アルキルもしくはテトラヒドロピラニル−低級ア ルキル、又はC1−C4アルコキシカルボニル−C1−C4アルキル、又は基−C( =O)−R3であり、ここでR3がC1−C4アルキル、フェニル、ナフチル、ピリ ジル、チエニル、ピリル、フリル、フェノキシ、フェニル−C1−C4アルコキシ もしくはC3−C5アルク−2−エン−1−イルオキシ、フェニル−低級アルキル 又はフェニル−低級アルケニルであり、そしてR4がC1−C4アルキル、C1−C4 アルコキシ、C3−C5アルク−2−エン−1−イル、C3−C5アルク−2−イ ン−1−イル又はフェニル−C1−C2アルキルである、請求項1記載の式Iの化 合物又は薬学的に許容されるその塩。 3.R1がC1−C4アルキル、一般にはメチルもしくはエチル、好ましくはプ ロピル、C3−C3アルク−2−エン−1−イル、例えばアリルもしくはメタリル 、C3−C5アルク−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−1−イル、 又はフェニル−低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェニルエチルであり、 そして R2が水素、C1−C4アルキル、例えばメチルもしくはエチル、C3−C5アル ク−2−エン−1−イル、一般にはアリルもしくはメタリル、C3−C5アルク− 2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−1−イル、フェニル、フェニル −低級アルキル、例えばベンジルもしくはフェネチル、ピリジル−低級アルキル 、チエニル−低級アルキル、ピリル−低級アルキルもしくはフリル−低級アルキ ル、ピロリジニル−低級アルキル、テトラヒドロフラニル−低級 アルキルもしくはテトラヒドロピラニル−低級アルキル、例えばピリジルメチル 、チエニルメチル、ピリルメチルもしくはフリルメチル、ピロリジニルメチル、 テトラヒドロフラニルメチルもしくはテトラヒドロピラニルメチル、C1−C4ア ルコキシカルボニル−C1−C4アルキル、例えばメトキシ−もしくはエトキシカ ルボニルメチル又はメトキシ−もしくはエトキシカルボニルエチル、又は基−C (=O)−R3であり、ここでR3がC1−C4アルキル、例えばメチル、フェニル 、ピリジル、チエニル、フェノキシ、ベンゾキシ、C3−C5アルク−2−エン− 1−イルオキシ、例えばアリルもしくはメタリルオキシ、又は更にはベンジルも しくはフェニルアリルであり、そして、R4がC1−C4アルキル、例えばメチル もしくはエチル、C1−C2アルコキシ、例えばメトキシもしくはエトキシ、C3 −C5アルク−2−エン−1−イル、例えばアリル、メタリルもしくはジメチル アリル、C3−C5アルキル−2−イン−1−イル、例えばプロプ−2−イン−1 −イル、又はフェニル−C1−C2アルキル、例えばベンジルである、請求項1記 載の式Iの化合物、又はその薬学的に許容される塩。 4.R1がプロピル、アリル、メタリル、プロプ−2−イン−1−イル又はベ ンジルであり、そして R2が水素、メチル、アリル、プロプ−2−イン−1−イル、フェニル、ベン ジル、ピリジルメチル、チエニルメチル、ピリルメチルもしくはフリルメチル、 ピロリジニルメチル、テトラヒドロフラニルメチルもしくはテトラヒドロピラニ ルメチル、又は基−C(=O)−R3であり、ここでR3がメチル、フェニル、フ ェノキシ、ベンゾキシ、アリルオキシ、ベンジルもしくはフェニルアリルであり 、そしてR4がアリル、ジメチルアリル、プロプ−2−イン−1−イル又はベン ジルである、請求項1記載の式Iの化合物又はその 薬学的に許容される塩。 5.1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3〕チアジナン−2−イリデン) −4−メチルチオセミカルバゾン酸メチルエステル又はその薬学的に許容される 塩。 6.1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3〕チアジナン−2−イリデン) −4−メチルチオセミカルバゾン酸アリルエステル又はその薬学的に許容される 塩。 7.1−(3−アリル−4−オキソ−〔1,3〕チアジナン−2−イリデン) −4−メチルチオセミカルバゾン酸ベンジルエステル又はその薬学的に許容され る塩。 8.人間又は動物の身体の治療的処置のための方法において利用するための請 求項1〜7のいづれか1項に記載の化合物。 9.常用の薬学的に賦形剤に加えて、活性成分として請求項1〜7のいづれか 1項に記載の化合物を遊離形態又は薬学的に許容される塩の形態において含んで 成る薬理組成物。 10.リウマチ様発生疾患の処置のために哺乳動物に経口又は非経口投与するの に適切な薬理組成物であって、薬理学的に有効な量の請求項1記載の化合物を、 1又は複数種の薬学的に許容される担体と一緒に含んで成る組成物。 11.請求項1記載の式Iの新規化合物の製造のための方法であって、式IIの化 合物 (式中、R1及びR2は前記に定義した通りである)を式IIIの化 合物 R4-X (III) (式中、Xは離核性基である)と反応させ、次いで所望するなら、異性体の混 合物を個別の異性体に分け、そして所望の異性体を単離するか、及び/又は得ら れる塩を遊離化合物もしくは別の塩に変換させることを含んで成る方法。 12.本明細書の実施例のいづれかに記載の方法、そのために利用した新規出発 材料、それにおいて獲得された新規中間体、及び前記方法により得られる新規最 終生成物。
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