JPH064108Y2 - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ

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JPH064108Y2
JPH064108Y2 JP1989127399U JP12739989U JPH064108Y2 JP H064108 Y2 JPH064108 Y2 JP H064108Y2 JP 1989127399 U JP1989127399 U JP 1989127399U JP 12739989 U JP12739989 U JP 12739989U JP H064108 Y2 JPH064108 Y2 JP H064108Y2
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JP
Japan
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carrier
electrolytic corrosion
caliper
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JP1989127399U
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JPH0365033U (ja
Inventor
雄一 高木
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トキコ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は車両に用いられるディスクブレーキに関する。
(従来の技術) 従来、ディスクブレーキの一例としてブレーキパッドを
ディスクに押圧するキャリパと、このキャリパをディス
クの軸心方向に移動自在に支持する鋳造成形して得られ
たキャリアとを備え、キャリアを車輌の非回転部である
ナックルにボルト等により取付けたものがある。なお、
このようなディスクブレーキでは、確実かつ精度高いブ
レーキ機能を果たすために精度高い組付けおよび位置合
わせなどを行なっておく必要がある。例えばディスクに
ブレーキパッドを真直に当てるためにキャリアのナック
ルとの取付け部を精度高く加工したり、あるいはキャリ
パを支持する一対の支持ピンが挿入されるピン穴を平行
度が出るように精度高く加工する必要がある。この加工
基準面に基づいて前記取付け部やピン穴などを加工する
ことによって精度の高い組付けおよび位置合わせが行な
われている。この加工基準面の加工に当たっては加工時
間を少なくするために鋳造段階において、加工基準面を
形成する部分をあらかじめ盛上げておき、この部分のみ
を切削していた。
ところで、キャリアやナックルは鉄製のものにするのが
一般的であったが、近時、車両の軽量化の一環としてキ
ャリアおよびナックルのいずれか片方を鉄製のものに替
えてアルミニウム製とすることがある。しかし、このよ
うに一方をアルミニウムとし、また他方を鉄系の材料に
して接触させておくと、電気化学作用によってアルミニ
ウム製部材が腐食することがあるので、一般にはこれを
避けるために両者間に電食防止部材を介在させていた。
この場合、ナックルに電食防止部材を介してキャリアを
手間取ることなく取付けられるようにあらかじめ電食防
止部材をキャリアに仮止めしておき、電食防止部材を一
体化した状態でキャリアをナックルに組付けていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上述したディスクブレーキでは電食防止
部材を仮止めできるようにキャリアを加工する必要があ
った。このため、加工工数および加工時間が多く掛かっ
てしまうという問題点があった。
なお、従来のディスクブレーキの他の例として特開昭62
-93526号公報に示すものがある。同公報のディスクブレ
ーキは、シム板14の下端にブラケット9の下端部を弾力
的に抱持する腕片14bを延設し、耳部13に対するシム板1
4の着脱をブラケット9と共に行うようになっている
(同公報第3頁左上欄第4行ないし第14行)。
しかしながら、同公報のディスクブレーキでは、シム板
14の仮止めは、腕片14bの延設により略コ字形を成すシ
ム板14をブラケット9の下端部に嵌装して(同公報第1
図)腕片14bの弾性力のみにより行うことになるので、
大きな係止力をえられずシム板14の仮止めを確実なもの
にできない虞があった。
本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、少ない加
工工数で電食防止部材の確実な仮止めを図ることができ
るディスクブレーキを提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上記目的を達成するために、車輌の非回転部
におけるディスク側に電食部材を介して取付けられ、加
工基準面に基づく加工により形成したピン穴にキャリパ
に設けたピンを挿入することにより該キャリパを前記デ
ィスクの軸心方向に移動自在に支持し、かつ前記車輌の
非回転部に対する取付け部の表面側に鋳肌面及び前記加
工基準面が該加工基準面を前記鋳肌面に比してディスク
側に位置して形成され、該加工基準面と鋳肌面との接続
部分に両面に略直交する段差が形成されたキャリアを備
え、前記電食防止部材に、前記取付け部を跨ぎ前記加工
基準面の一部に沿って前記鋳肌面側に延びる延長部を設
け、該延長部の先端部に、前記段差に係合する爪部を設
けたことを特徴とする。
(作用) 本考案は上記のように構成したので、電食防止部材に設
けられた延長部がキャリアの取付け部を跨いでその裏面
側から表面側に延び、その先端部に設けた爪部がキャリ
アに形成されている段差に回り込んで係合し、爪部が段
差に係合することにより大きな係止力を発揮して電食防
止部材の仮止めを行う。
(実施例) 以下に、本考案の一実施例を、第1図ないし第3図に基
いて説明する。
図において、1は鋳造成形して得られるアルミニウム製
のキャリア1である。キャリア1は略コ字形に屈曲した
板状の脚部2を有し、脚部2の一面(第1図右側。以下
裏面という)2a側を鉄製のナックル3側に位置させ、ば
ね用鋼に絶縁皮膜を形成した電食防止部材4を介在させ
て後述するようにしてナックル3に取付けられる。
キャリア1の脚部2には、この脚部2から他面(第1図
左側。以下表面という)2b側に延びて平行に配置され、
先端側が互いに連結された一対の棒状のアーム5が形成
されている。このアーム5形成部分にはアーム5と反対
方向に向けて、キャリパ6との間に可撓性のブーツ7を
装着するための突起8が形成されている。この突起8お
よびアーム5にはアーム5の長手方向に沿って穴9が形
成されている。この穴9に、ブレーキパッド10をディス
ク11に押圧するキャリパ6に設けてある一対のピン12を
挿入してこれを案内することにより、キャリア1はキャ
リパ6をディスク11の軸心方向に移動自在に支持してい
る。
脚部2の屈曲部分の近傍(以下、取付け部という)2cの
裏面2aには一対のボス13が突出形成されている。このボ
ス13には裏面2aから表面2bに貫通するねじ孔14が形成さ
れている。また、キャリア1の表面2bの上側部分(第3
図点線で示す部分より上側の部分)は下側の部分に比
べ、盛上がって形成されており、この上側の盛上げられ
た部分は加工されて加工基準面15を成している。この加
工基準面15と鋳造状態で残されている下側の鋳肌面16と
によって段差17が形成されている。なお、前記穴9、突
起8およびねじ孔14などはこの加工基準面15に基いて加
工形成されている。
電食防止部材4は、ボス13の上面部を覆うリング状の本
体部4aを有している。本体部4aには、この本体部4aの周
縁部からキャリア1の脚部2の表面2b側に延びてキャリ
ア1に跨る側面形状が略V字形の跨設部4b(延長部)が
形成されている。跨設部4bの先端部には段差17に係合す
る爪部4cが設けられている。また、本体部4aの外周部に
はボス13に係合する爪4dが複数個形成されている。
ナックル3にはねじ孔14に対応させてあらかじめ孔3aを
形成してあり、この孔3aおよび電食防止部材4に形成さ
れている孔4eを通してボルト18がねじ孔14に螺合され、
この螺合によってキャリア1が電食防止部材4を挟んで
ナックル3に固定される。
このように構成されたディスクブレーキでは、電食防止
部材4の本体部4aをボス13に位置させるとともに、略V
字形の跨設部4bを外側に引っ張って開き、開いた状態で
跨設部4bをキャリア1に跨がせ爪部4cをキャリア1の段
差17に位置させる。次に、爪4dをボス13に係合させて跨
設部4bに対する引っ張りを停止すると、爪部4cが段差17
に係合し、かつ跨設部4bがそのばね力によりキャリア1
を把持した状態になる。
そして、爪部4cがキャリア1を跨いで段差17に係合する
ことにより電食防止部材4は確実にキャリア1に仮止め
固定される。このように爪部4cをキャリア1に一般に形
成されている段差17に係合させて電食防止部材4をキャ
リア1に仮止めするので従来のようにキャリア1に仮止
め用の加工を施す必要がなくなって加工工数および加工
時間を削減することができる。なお、この場合、跨設部
4bがそのばね力により同時にキャリア1を把持するの
で、上述した爪部4cの係合のみの場合に比べより確実に
電食防止部材4を固定できる。
この後、上述のように電食防止部材4が仮止めされたキ
ャリア1を、そのねじ孔14をナックル3の孔9に位置合
わせし、ボルト18をねじ孔14に螺合することによりディ
スクブレーキがナックル3に固定される。
なお、本実施例では跨設部4bがばね用鋼であり、このば
ね力により電食防止部材4をより確実にキャリア1に固
定する場合を例にしたが、本考案はこれに限定されるも
のではなく跨設部4bを非弾性部材で形成してもよい。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように、爪部が段差に係合するこ
とにより大きな係止力を発揮するので、電食防止部材を
キャリアの取付け部に確実に仮止めできることになる。
更に、加工基準面の形成に伴って得られる段差に爪部を
係合して電食防止部材の仮止めを行うので、電食防止部
材の仮止めのためにキャリアに特別な加工を施さなくて
済むこととなり、この分だけ加工工数及び加工時間を少
なくできることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、第2図は同実
施例の電食防止部材を示す斜視図、第3図は同実施例を
示す平面図である。 1……キャリア、2a……裏面、2b……表面、2c……取付
け部、3……ナックル、4……電食防止部材、4b……跨
設部、4c……爪部、6……キャリパ、11……ディスク、
15……加工基準面、16……鋳肌面、17……段差。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌の非回転部におけるディスク側に電食
    部材を介して取付けられ、加工基準面に基づく加工によ
    り形成したピン穴にキャリパに設けたピンを挿入するこ
    とにより該キャリパを前記ディスクの軸心方向に移動自
    在に支持し、かつ前記車輌の非回転部に対する取付け部
    の表面側に鋳肌面及び前記加工基準面が該加工基準面を
    前記鋳肌面に比してディスク側に位置して形成され、該
    加工基準面と鋳肌面との接続部分に両面に略直交する段
    差が形成されたキャリアを備え、前記電食防止部材に、
    前記取付け部を跨ぎ前記加工基準面の一部に沿って前記
    鋳肌面側に延びる延長部を設け、該延長部の先端部に、
    前記段差に係合する爪部を設けたことを特徴とするディ
    スクブレーキ。
JP1989127399U 1989-10-31 1989-10-31 ディスクブレーキ Expired - Lifetime JPH064108Y2 (ja)

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JPH0365033U JPH0365033U (ja) 1991-06-25
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6293526A (ja) * 1986-10-20 1987-04-30 Nissin Kogyo Kk 車両におけるデイスクブレ−キ装置の取付構造

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6293526A (ja) * 1986-10-20 1987-04-30 Nissin Kogyo Kk 車両におけるデイスクブレ−キ装置の取付構造

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JPH0365033U (ja) 1991-06-25

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