JPH0640996Y2 - 分割型フライホイール組立体 - Google Patents

分割型フライホイール組立体

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JPH0640996Y2
JPH0640996Y2 JP1988048559U JP4855988U JPH0640996Y2 JP H0640996 Y2 JPH0640996 Y2 JP H0640996Y2 JP 1988048559 U JP1988048559 U JP 1988048559U JP 4855988 U JP4855988 U JP 4855988U JP H0640996 Y2 JPH0640996 Y2 JP H0640996Y2
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    • F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16F15/00—Suppression of vibrations in systems; Means or arrangements for avoiding or reducing out-of-balance forces, e.g. due to motion
    • F16F15/10—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system
    • F16F15/12—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon
    • F16F15/131—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses
    • F16F15/139—Suppression of vibrations in rotating systems by making use of members moving with the system using elastic members or friction-damping members, e.g. between a rotating shaft and a gyratory mass mounted thereon the rotating system comprising two or more gyratory masses characterised by friction-damping means
    • F16F15/1397—Overload protection, i.e. means for limiting torque

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Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、エンジンのトルク変動を吸収するトルクリミ
ット機構を備えた分割型フライホイール組立体に関する
ものである。
（従来技術及びその問題点） この種のフライホイール構造に関して、従来から例えば
特公昭60−1497号等が知られている。
かかる先行技術では、クランク軸に連結した略環状の第
１フライホイールと、第１フライホイールに対向して同
心に回転自在に設けられた第２フライホイールと、両フ
ライホイールの間の空間に配置されたトーションスプリ
ング機構及びトルクリミット機構とを備えているが、ト
ルクリミット機構の摩擦面が少く、トルクリミット機構
で伝達し得るトルクが小さい。このため、トラック、バ
ス等の高負荷が発生する車種には適さない。
（考案の目的） 本考案は、トラック、バス等の高負荷が発生する車種に
も適するトルクリミット機構付きの分割型フライホイー
ル組立体を提供することを目的としている。
（考案の構成） （１）技術的手段 本考案は、クランク軸に連結した略環状の第１フライホ
イールと、第１フライホイールに対向して同心に回転自
在に設けられた第２フライホイールと、両フライホイー
ルの間の空間に配置されたトーションスプリング機構及
びトルクリミット機構とからなる分割型フライホイール
組立体において、トーションスプリング機構を前記空間
の外周部に配置し、トーションスプリング機構の２枚の
サブプレートを、円周方向の複数部位に設けられたトー
ションスプリングを挟むように、且つ第１フライホイー
ルに連結して設け、前記トルクリミット機構を空間の内
周部に配置し、トルクリミット機構のホルダを、内周部
のボス部で第２フライホイールに連結し、且つフライホ
イール半径方向外方に伸びる略環状に形成し、前記第２
フライホイールに沿う略環状の摩擦部と摩擦部の外周部
に連続してホルダと組合わせるように屈曲した円筒部を
有するドラムを設け、前記円周部に形成された溝に嵌合
する爪を外周部に有する略環状の第１摩擦板を前記ホル
ダのフランジ部に沿って設け、第１摩擦板の第２フライ
ホイール側に略環状のドリブンプレートを設け、ドリブ
ンプレートの外周部複数部位に前記溝に嵌合しフライホ
イール半径方向外方に伸びて前記トーションスプリング
に嵌合する爪を形成し、前記ドリブンプレートとドラム
の摩擦部との間に環状の第２摩擦板を設け、第２摩擦板
の内周部にフライホイール半径方向内方に向かって伸び
前記ボス部の溝に嵌合する爪を形成し、環状の摩擦部材
を、前記ホルダと第１摩擦板との間、ドリブンプレート
と第２摩擦板との間、第２摩擦板とドラムの摩擦部との
間及びこの摩擦部と第２フライホイールの端面との間に
それぞれ設け、これらの摩擦部材を挟むいずれか一方の
面に摩擦部材を固着し、前記第１摩擦板とドリブンプレ
ートの間に前記４枚の摩擦部材を対向する摺動面に圧接
する圧接力発生用のコーンスプリングを設けたことを特
徴とする分割型フライホイール組立体である。
（２）作用 トルクリミット機構の摩擦部材の枚数が４枚になり、摩
擦面の面数が４面に増え、伝達し得るトルクが増加す
る。
（実施例） 本考案を採用したクラッチを示す第１図で、10はフライ
ホイール組立体で、フライホイール組立体10は第１フラ
イホイール11、第２フライホイール12、トーションスプ
リング機構13、トルクリミット機構14等から形成してあ
る。このフライホイール組立体10にはクラッチカバー15
が固定され、クラッチカバー15の内方にはプレッシャー
プレート16、ダイヤフラムスプリング17が設けられてい
る。18はワイヤーリングである。プレッシャープレート
16とフライホイール組立体10の間にはクラッチディスク
20が断続自在に設けられ、クラッチディスク20のスプラ
インハブ21は変速機（図示せず）の入力軸にスプライン
嵌合している。なお、以上のクラッチカバー15〜スプラ
インハブ21は従来から周知の構造である。
前記フライホイール組立体10の第１フライホイール11は
全周にわたって連続した略環状をなし、内周部のボルト
22及び内周部前端部のいんろう嵌合部23でエンジンのク
ランク後端部（図示せず）に固定されている。第１フラ
イホイール11の外周部には略円筒状の外壁部24を連続し
て形成し、リングギャ25を固着してある。
第１フライホイール11の後方には、略環状の第２フライ
ホイール12を内周部のベアリング30で第１フライホイー
ル11と同心に回転自在に軸支してある。ベアリング30の
外輪31は第２フライホイール12の円筒面32に圧入され、
内輪33は第１フライホイール11の円筒面34に圧入されて
いる。前記ボルト22は内輪33を押えるプレート35を共締
めしている。この第２フライホイール12と第１フライホ
イール11の間には全周にわたって連続した環状の空間36
が隔ててある。
空間36の外周部には前記トーションスプリング機構13が
配置され、内周部には本考案の要旨であるトルクリミッ
ト機構14を配置してある。トーションスプリング機構13
は略環状の２枚のサブプレート37とトーションスプリン
グ38等からなり、サブプレート37は外周部複数部位に設
けられたボルト39で第１フライホイール11に固定してあ
る。トーションスプリング38はサブプレート37の円周方
向複数部位、例えば６箇所に等間隔を隔てて配置されて
いる。
前記トルクリミット機構14は第１フライホイール11側か
らホルダ40、第１摩擦板41、コーンスプリング42、ドリ
ブンプレート43、第２摩擦板44、ドラム45及び４枚の摩
擦部材46a〜46d等から形成してある。ホルダ40は内周部
のボス部50と、外周部のフランジ部51を有する全周にわ
たって連続した略環状に形成してある。ボス部50はホル
ダ40の円周方向複数部位、例えば等間隔４箇所のボルト
52で前記第２フライホイール12に固定してある。フラン
ジ部51は第１フライホイール11の端面53に沿うように半
径方向外方に向かって伸びる略Ｌ字状断面をなしてい
る。一方、前記ドラム45はホルダ40と組み合わされて内
部に第１摩擦板41等を収容する空間を形成するような略
逆Ｌ字状断面形状をなし、全周にわたって連続した略環
状に形成してある。ドラム45の内周部の摩擦部54は第２
フライホイール12の端面55に沿い、外周部の円筒部56は
前記フランジ部51と組み合い、その内部空間に前記第１
摩擦板41〜第２摩擦板44を収容するように屈曲してい
る。
前記第１摩擦板41は外周部に爪57を有する略環状に形成
され、爪57は第２図に示すように前記円筒部56の溝58に
嵌合してドラム45と一体に回転するようになっている。
この第２図は第１図のII矢視方向からの斜視図である。
爪57、溝58は円周方向の例えば４箇所に等間隔を隔てて
形成してある。この第１摩擦板41のフランジ部51に対向
する面には薄い環状の摩擦部材46aが接着等の手段で固
着している。第１摩擦板41とドリブンプレート43との間
にはコーンスプリング42が介装してあり、コーンスプリ
ング42のばね力で第１摩擦板41、ドリブンプレート43を
前後に押付けている。したがって、摩擦部材46aはフラ
ンジ部51の後端面に摺接している。ドリブンプレート43
は外周部に爪59を有する略環状をなし、この爪59は前記
円筒部56の溝58（第２図）に嵌合して半径方向外方に伸
び、トーションスプリング機構13の両サブプレート37間
にまで達している。第２図に示すように爪59の円周方向
両端面には圧接面60が形成され、この圧接面60が前記ト
ーションスプリング38の端面に圧接してトーションスプ
リング機構13とトルクリミット機構14が連結している。
ドリブンプレート43と摩擦部54との間には第２摩擦板44
が配置してあり、第２摩擦板44は内周部に爪61を有する
略環状をなしている。この爪61は円周方向の例えば４箇
所に等間隔を隔てて形成してあり、爪61は前記ボス部50
の後端面の溝62に嵌合してホルダ40と第２摩擦板44を連
結している。前記ドリブンプレート43の後端面には摩擦
部材46bが固着し、摩擦部材46bは第２摩擦板44の前端面
に摺動している。更に、前記摩擦部54の両面には摩擦部
材46c,46dが固着し、それぞれ対向面に摺動している。
なお、摩擦部材46a〜46dの固着面は以上の実施例に限ら
ず、反対側の対向面に固着することもできる。
前記略Ｌ字状断面形状をなすフランジ部51の段部63で囲
まれた空間64は全周にわたって連続した環状をなし、そ
の内部にヒステリシス機構65を備えている。このヒステ
リシス機構65は第１フライホイール11側から順次にシー
ト66、コーンスプリング67、プレート68、摩擦部材69を
配列して形成され、第１フライホイール11と第２フライ
ホイール12の相対回動によって所定のヒステリシストル
クを発生するようになっている。なお、このヒステリシ
ス機構65は実開昭61−23543号等に詳しく記載してあ
る。
第１フライホイール11には前記フランジ部51に対応して
円周方向の例えば４箇所に冷却用の空気孔70が形成さ
れ、更に内方にはプレート68の爪71が嵌合する孔72が開
口している。
以上の構成では、エンジン動力がクランク軸（図示せ
ず）から第１フライホイール11に入力すると、トーショ
ンスプリング機構13、トルクリミット機構14、ヒステリ
シス機構65を介して回転トルクが第２フライホイール12
に伝わる。このとき、トルク変動やエンジン振動は、第
１フライホイール11、第２フライホイール12、トーショ
ンスプリング機構13、トルクリミット機構14、ヒステリ
シス機構65等からなるフライホイール組立体10で吸収さ
れる。
第１フライホイール11と第２フライホイール12との間の
捩れ角θ−トルクＴのグラフである第３図で、第１フラ
イホイール11と第２フライホイール12が円周方向に捩れ
ると、トーションスプリング機構13のトーションスプリ
ング38が爪59（第２図）の圧接面60で圧縮され、特性X1
を発揮し、同時にヒステリシス機構65が作動してヒステ
リシストルクH1が発生する。
以上の特性X1の範囲では、ホルダ40はボルト52で第２フ
ライホイール12と一体に回動し、ドリブンプレート43は
トーションスプリング機構13のトーションスプリング38
を介して第１フライホイール11と連動して回動しようと
するが、摩擦部材46a〜46dで発生する摩擦力でトルクリ
ミット機構14が固着し、トルクリミット機構14では滑り
が発生しない。
トルクリミット機構14で発生する最大摩擦力に相当する
最大トルクTmax.以上のトルクＴが入力すると、トルク
リミット機構14が滑り始めて特性X3を発揮する。このと
き、トルクリミット機構14のホルダ40とドリブンプレー
ト43は相対的に回動して、初めて滑りが発生する。
この最大トルクTmax.はトルクリミット機構14の摩擦部
材46a〜46dと対向する摺動面との間で発生する摩擦力に
よって制御されるが、第１図の場合では４枚の摩擦部材
46a〜46dによる広い４面の摩擦面で摩擦力を発生するの
で、摩擦面の面圧を必要以上に上げなくても、摩擦面の
面数が２面しかない従来の場合と比較して、大きな最大
トルクTmax.になる。
最大トルクTmax.から捩り角θが戻る時には、特性X2′,
X1′を発揮しながら戻る。
（考案の効果） 以上説明したように本考案による分割型フライホイール
組立体では、フライホイール組立体10の第１フライホイ
ール11と第２フライホイール12の間に設けられたトルク
リミット機構14を、第１図に示すようにホルダ40、第１
摩擦板41、コーンスプリング42、ドリブンプレート43、
第２摩擦板44、ドラム45及び４枚の摩擦部材46a〜46d等
から形成したので、４枚の摩擦部材46a〜46dが摺動する
摩擦面が４面になり、摩擦面の面積を従来より大巾に広
くすることができ、摩擦部材46a〜46dの摩擦力によって
発生する最大トルクTmax.を増加できる。
したがって、大トルクがフライホイール組立体10に入力
するトラック、バス等の大型車両用のクラッチに好適な
フライホイール組立体10を提供できる。
トルクリミット機構14のホルダ40を、内周部のボス部50
で第２フライホイール12に連結し、且つフライホイール
半径方向外方に伸びる略環状に形成し、前記第２フライ
ホイール12に沿う略環状の摩擦部54と摩擦部54の外周部
に連続してホルダ40と組合わせるように屈曲した円筒部
56を有するドラム45を設け、前記円筒部56に形成された
溝58に嵌合する爪57を外周部に有する略環状の第１摩擦
板41を前記ホルダ40のフランジ部51に沿って設け、第１
摩擦板41の第２フライホイール側に略環状のドリブンプ
レート43を設け、ドリブンプレート43の外周部複数部位
に前記溝58に嵌合しフライホイール半径方向外方に伸び
て前記トーションスプリング38に嵌合する爪59を形成
し、前記ドリブンプレート43とドラム45の摩擦部54との
間に環状の第２摩擦板44を設け、第２摩擦板44の内周部
にフライホイール半径方向内方に向かって伸び前記ボス
部51の溝62に嵌合する爪61を形成し、環状の摩擦部材46
a〜46dを、前記ホルダ40と第１摩擦板41との間、ドリブ
ンプレート43と第２摩擦板44との間、第２摩擦板44とド
ラム45の摩擦部54との間及びこの摩擦部54と第２フライ
ホイール12の端面55との間にそれぞれ設けたので、狭い
空間36の内周部に４枚の摩擦部材46a〜46dを収容して、
大きな最大トルクTmax.を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
第１図は本考案よるクラッチを示す縦断面図、第２図は
ドラムとドリブンプレート等の要部斜視図、第３図は捩
り角とトルクのグラフである。11……第１フライホイー
ル、12……第２フライホイール、13……トーションスプ
リング機構、14……トルクリミット機構、40……ホル
ダ、41……第１摩擦板、42……コーンスプリング、43…
…ドリブンプレート、44……第２摩擦板、45……ドラ
ム、46a〜46d……摩擦部材、58……溝、59……爪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項１】クランク軸に連結した略環状の第１フライ
    ホイールと、第１フライホイールに対向して同心に回転
    自在に設けられた第２フライホイールと、両フライホイ
    ールの間の空間に配置されたトーションスプリング機構
    及びトルクリミット機構とからなる分割型フライホイー
    ル組立体において、トーションスプリング機構を前記空
    間の外周部に配置し、トーションスプリング機構の２枚
    のサブプレートを、円周方向の複数部位に設けられたト
    ーションスプリングを挟むように、且つ第１フライホイ
    ールに連結して設け、前記トルクリミット機構を空間の
    内周部に配置し、トルクリミット機構のホルダを、内周
    部のボス部で第２フライホイールに連結し、且つフライ
    ホイール半径方向外方に伸びる略環状に形成し、前記第
    ２フライホイールに沿う略環状の摩擦部と摩擦部の外周
    部に連続してホルダと組合わせるように屈曲した円筒部
    を有するドラムを設け、前記円筒部に形成された溝に嵌
    合する爪を外周部に有する略環状の第１摩擦板を前記ホ
    ルダのフランジ部に沿って設け、第１摩擦板の第２フラ
    イホイール側に略環状のドリブンプレートを設け、ドリ
    ブンプレートの外周部複数部位に前記溝に嵌合しフライ
    ホイール半径方向外方に伸びて前記トーションスプリン
    グに嵌合する爪を形成し、前記ドリブンプレートとドラ
    ムの摩擦部との間に環状の第２摩擦板を設け、第２摩擦
    板の内周部にフライホイール半径方向内方に向かって伸
    び前記ボス部の溝に嵌合する爪を形成し、環状の摩擦部
    材を、前記ホルダと第１摩擦板との間、ドリブンプレー
    トと第２摩擦板との間、第２摩擦板とドラムの摩擦部と
    の間及びこの摩擦部と第２フライホイールの端面との間
    にそれぞれ設け、これらの摩擦部材を挟むいずれか一方
    の面に摩擦部材を固着し、前記第１摩擦板とドリブンプ
    レートの間に前記４枚の摩擦部材を対向する摺動面に圧
    接する圧接力発生用のコーンスプリングを設けたことを
    特徴とする分割型フライホイール組立体。
JP1988048559U 1988-04-11 1988-04-11 分割型フライホイール組立体 Expired - Lifetime JPH0640996Y2 (ja)

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