JPH0640956Y2 - 円筒型羽根車における回転軸部の取付構造 - Google Patents

円筒型羽根車における回転軸部の取付構造

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JPH0640956Y2
JPH0640956Y2 JP8421590U JP8421590U JPH0640956Y2 JP H0640956 Y2 JPH0640956 Y2 JP H0640956Y2 JP 8421590 U JP8421590 U JP 8421590U JP 8421590 U JP8421590 U JP 8421590U JP H0640956 Y2 JPH0640956 Y2 JP H0640956Y2
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caulking
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boss
rotating shaft
hole
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JP8421590U
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哲二 遠藤
壮一郎 朝田
利信 坪井
英一 羽佐田
勝好 岩瀬
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Pacific Industrial Co Ltd
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Pacific Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は横流ファン、シロッコファン等の側板間に一連
の羽根を環状に配置した円筒型羽根車における回転軸部
の取付構造に関するものである。
[従来の技術] 円筒型羽根車の回転軸部の同心度、垂直度の狂いによる
振れや面振れを防止するために、ボスと側板との間にゴ
ムや軟粘性体等の弾性体を介在させ、ねじや振動を吸収
することは有効な手段として知られている。
そして、本願出願人が実願平1-35995号で出願した従来
の回転軸部の取付構造としては、第4〜5図に示すよう
に、ファンボス(3)と、弾性体(5)と、かしめ用の
穴(2a)を設けた連結板(2)とを加硫により一体化し
て回転軸部(1)を形成し、一方、合成樹脂製側板
(6)の内側面に多数個の羽根(7)を設けると共にこ
の側板(6)の外面側にかしめ用のボス(9)を突出さ
せて設けて羽根車単体(8)を形成し、前記かしめ用の
穴(2a)とかしめ用のボス(9)とを溶着により固定す
るというものであった。
[考案が解決しようとする課題] しかし、従来の連結板(2)のかしめ用の穴(2a)は単
にプレスにより打ち抜き加工されただけのものであり、
また、連結板(2)の周縁部が当接する合成樹脂製側板
(6)の面精度は製品の加工上の問題があってゼロにす
ることは不可能であるから、かしめ前の状態では第5図
に示すようにわずかなスキマε1を有するものであっ
た。
また、連結板(2)のかしめ用穴(2a)にボス(9)を
挿入させるために、当然ながらこの間にもわずかなスキ
マε2を有するものであった。
従って、嵌め込みによる熱かしめにおいては、かしめ用
のボス(9)が溶解してまだ高熱に保たれ、且つかしめ
用治具で強く押し付けられている間は連結板(2)と合
成樹脂側板(6)との間にスキマε1を発生させない
が、ボス(9)が冷却された時には樹脂が収縮するだけ
でなく、前記のスキマε1やε2に起因し、その部分にき
わめてわずかではあるがスキマε1、ε2が生じ、また、
フアンボスがかしめられる側の合成樹脂製側板(6)の
面精度も影響してスキマε3が加わってかしめ部にガタ
ツキが起こり、円筒型羽根車を回転させた時に異音が発
生する場合があった。
本考案はかかる従来の欠点を解消するために、かしめ用
の穴(2a)の内周面に切欠(2b)(2b)…を設けること
により、熱かしめ時に溶融樹脂が各々の切欠に流入して
樹脂収縮後のガタの発生を防止し、かつ穴(2a)の回り
に、リブ(2c)(2c)を設けることにより連結板(2)
と合成樹脂製側版(6)との接合部分の面圧を高めてガ
タの発生を防止するようにした円筒型羽根車における回
転軸部の構造を提供するものである。
[課題を解決しようとする手段] 本考案の円筒型羽根車における回転軸部の取付構造は、
ファンボス(3)と、弾性体(5)と、かしめ用の穴
(2a)を設けた連結板(2)とを加硫により一体化して
回転軸部(1)を形成し、一方、合成樹脂製側板(6)
の内側面に多数個の羽根(7)を設けると共にこの側板
(6)の外面側にかしめ用のボス(9)を突出させて設
けて羽根車単体(8)を形成し、 前記かしめ用の穴(2a)とかしめ用のボス(11)とを溶
着により固定した円筒型羽根車における回転軸部の取付
構造において、 前記連結板(2)のかしめ用の穴(2a)の内周面に、外
方に向けて切欠(2b)(2b)…を複数個設けるとともに
前記かしめ用の穴(2a)の回りに、前記側板(6)の取
付側に向けて突出するリブ(2c)(2c)を設けたことを
特徴とするものである。
[作用] 本考案は、かしめ用の穴(2a)の内周面に切欠(2b)
(2b)…を設けることにより、熱かしめ時にボス(9)
先端部の溶融樹脂が前記切欠(2b)を埋めると共に、下
方の側板の樹脂と一体化されるので、かしめ用穴(2a)
とボス(9)との間のスキマε2があっても前記切欠に
樹脂が侵入したことにより穴(2a)内でのボス(9)の
動きが規制され、ガタツキを防止する。
また、かしめ用の穴(2a)の回りに、合成樹脂製側板
(6)が取付けられる側へ突出するリブ(2c)を設けた
ので、熱かしめ時に前記側板(6)とリブ(2c)とが当
接し、その接触部において十分な面圧を得ることがで
き、連結板(2)や合成樹脂製側板(6)の面精度など
によってスキマε1、ε3を生じる場合でも連結板(2)
と側板(6)との固定が確実に行え、スキマε1、ε3
よるガタツキを防止する。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1〜3図に基づいて詳細に説
明する。
第1図は、本考案に係る円筒型羽根車の正面図を示し、
特に回転軸部の取付部分を破断面にしたものである。
円筒型羽根車は、合成樹脂製側板(6)の内側面に多数
個の羽根(7)を設けてなる羽根車単体(8)を順次連
結状に接続して超音波等で溶着し、その一端にはモータ
のシャフトに取付けるための回転軸部(1)が固着さ
れ、また、端他には、中心部にシャフトを有する軸側板
(10)が固着されている。
回転軸部(1)は、ファンボス(3)と弾性体(5)と
連結板(2)とをゴム加硫により一体的に成形したもの
であり、前記連結板(2)には、第2図に示すように、
かしめ用の穴(2a)が6箇所設けられ、このかしめ用の
穴(2a)の内周面に、外方に向けて円弧状の切欠(2b)
が4箇所設けられている。そして、前記の切欠(2b)
は、熱かしめ後に回転方向のガタツキを防止すると共
に、熱かしめ時にボス(9)先端部の溶融樹脂が前記切
欠(2b)を埋めると共に、この溶融樹脂が下方の側板の
樹脂と一体化されるようになっている。
これにより、かしめ用の穴(2a)内でのボス(9)の動
きを規制し、特に羽根車として回転させたときの回転方
向に対するガタツキを生じないようにしている。
また、かしめ用の穴(2a)の回りであって前記切欠(2
b)(2b)間には、下方に向けて長円状のリブ(2c)(2
c)が2箇所設けられており、このリブ(2c)を合成樹
脂製側板(6)に当接させることにより、両者の接合部
分を線接触にしてかしめ時の面圧力を高めて、連結板
(2)や合成樹脂製側板(6)の面精度によって生じる
スキマε1やε3があっても連結板(2)と合成樹製脂側
板(6)とが確実に接触し、ガタツキを生じないように
している。
一方、羽根車単体(8)は、合成樹脂製側板(6)の外
周部内側面に多数箇の羽根(7)が設けられると共に、
前記側板(6)の外面にかしめ用のボス(9)が、前記
連結板(2)のかしめ用の穴に対応して設けられてい
る。
そして、円筒型羽根車の組立ては、第1図および第3図
に示すように、回転軸部(1)として構成されている連
結板(2)のかしめ用穴(2a)に、羽根車単体(8)あ
るいはこれを多数個積み重ねたもののかしめ用ボス
(9)を嵌込み、超音波溶着により熱かしめするもので
ある。
このようにこの実施例によると羽根車のガタツキを防止
し、静かな運転が可能である。
なお、上記実施例では円弧状の切欠を設けたが、これは
溶融樹脂が流入する形状であればよく、連結板(2)の
打抜加工上の制約が許せばくさび状やコ字状等の切欠で
もよい。また、リブ(2c)の形状も長円状に限らず、長
四角状等の種々の形状を採用することができる。
[効果] 本考案の円筒型羽根車の回転軸部の取付構造は、羽根車
単体(8)の合成樹脂製側板(6)の内側面にかしめ用
のボス(9)を突出させて設け、これを連結板(2)の
かしめ用穴(2a)に超音波溶着により熱かしめするに際
し、かしめ穴(2)の回りに設けたリブ(2c)により連
結板(2)と合成樹脂製側板(6)との接触面を面接触
から線接触にしてかしめ時の面圧力を高めているので、
両者の面精度によって生じるスキマε1やε3があっても
両者を強力に接触させることができ、ガタツキを防止で
きる。
また、かしめ用の穴(2a)の内周面に、外方に向けて切
欠(2b)(2b)…を設けているので、熱かしめ時にボス
(9)先端部の溶融樹脂が前記切欠(2b)を埋めると共
に、下方の側板の樹脂と一体化され熱かしめ後の回転方
向のガタツキを防止できる。
従って、かしめ後においては、両者は強固に組み付けら
れ、円筒型羽根車を回転させた時に異音が発生すること
がない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る円筒型羽根車の一部分を断面にし
た正面図、第2図は本考案に係る回転軸部の平面図、第
3図は第2図のA−A拡大断面図、第4図は従来の回転
軸部の取付構造を示す縦断正面図、第5図は第4図B部
の拡大断面図。 (1)……回転軸部、(2)……連結板 (2a)……かしめ用の穴、(2b)……切欠 (2c)……リブ、(3)……ファンボス (4)……止めネジ、(5)……弾性体 (6)……合成樹脂製側板、(7)……羽根 (8)……羽根車単体 (9)……かしめ用のボス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 羽佐田 英一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)考案者 岩瀬 勝好 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 審査官 長崎 洋一

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファンボス(3)と、弾性体(5)と、か
    しめ用の穴(2a)を設けた連結板(2)とを加硫により
    一体化して回転軸部(1)を形成し、 一方、合成樹脂製側板(6)の内側面に多数個の羽根
    (7)を設けると共にこの側板(6)の外面側にかしめ
    用のボス(9)を突出させて設けて羽根車単体(8)を
    形成し、 前記かしめ用の穴(2a)とかしめ用のボス(9)とを溶
    着により固定した円筒型羽根車における回転軸部の取付
    構造において、 前記連結板(2)のかしめ用の穴(2a)の内周面に、外
    方に向けて切欠(2b)(2b)…を複数個設けるとともに
    前記かしめ用の穴(2a)の回りに、前記側板(6)の取
    付側に向けて突出するリブ(2c)(2c)を設けたことを
    特徴とする円筒型羽根車における回転軸部の取付構造。
JP8421590U 1990-08-08 1990-08-08 円筒型羽根車における回転軸部の取付構造 Expired - Lifetime JPH0640956Y2 (ja)

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JPH0442299U JPH0442299U (ja) 1992-04-09
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