JP3532605B2 - フライホイール - Google Patents

フライホイール

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JP3532605B2
JP3532605B2 JP02715594A JP2715594A JP3532605B2 JP 3532605 B2 JP3532605 B2 JP 3532605B2 JP 02715594 A JP02715594 A JP 02715594A JP 2715594 A JP2715594 A JP 2715594A JP 3532605 B2 JP3532605 B2 JP 3532605B2
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克信 小坂
正倫 松岡
訓 河野
一郎 山崎
育志 藤田
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジン等の
動力伝達系に用いられるフライホイール、とりわけ、捩
り振動を低減するための機能を備えたフライホイールに
関する。 【0002】 【従来の技術】自動車用エンジンは間欠的に発生する爆
発のエネルギーをクランクシャフトを介して駆動トルク
として外部に伝達する。このため、この種のエンジン
は、動力伝達系に伝達される駆動トルクに爆発に起因し
た変動トルクが含まれ、この変動トルクが動力伝達系の
捩り振動を誘起し易いという問題をかかえている。 【0003】そこで、この問題に対処できるフライホイ
ールとして、フライホイール本体に、正面形状がまゆ
形、乃至、円形状である凹部を一体に形成し、この凹部
にコロを収容してその状態で凹部の上面に蓋部材を被着
したものが開発されている。このフライホイールの凹部
とその内部を転動するコロは遠心振子式の吸振器を構成
するもので、コロを所望次数の捩り振動に共振させ、そ
れによってその次数の捩り振動を吸収するようになって
いる。 【0004】尚、この技術は、例えば実公平2−103
58号公報等に示されている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のフ
ライホイールの場合、コロの転動する凹部がフライホイ
ール本体に一体に設けられた構造であって、製造時に、
フライホイール本体に凹部を機械加工によって高精度で
成形しなければならないため、製造作業が複雑で難しい
うえに製造の段取りに時間がかかり、製造コストの大幅
な増加につながることが考えられる。 【0006】そこで本発明は、高精度で、しかも、容易
な製造を可能にして、捩り振動に対する吸振性能の向上
と製造コストの低減を両立させることのできるフライホ
イールを提供しようとするものである。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、コロの共振転動によって捩
り振動を吸収する機能を備えたフライホイールにおい
て、板厚方向に貫通する転動ガイド孔を有し、少なくと
もその転動ガイド孔の周縁が平坦な一対の板材を設け、
その一対の板材を、転動ガイド孔の周縁部相互を軸方向
に離間させて結合する一方で、コロの軸方向中央外周に
環状突起を形成し、この環状突起を前記両板材間に介装
した状態でコロの両側部を両板材の転動ガイド孔に挿入
し、この両板材をフライホイール本体に結合するように
した。 【0008】 【作用】エンジンのトルク変動はフライホイール本体の
慣性質量によって低減され、動力伝達系の所定次数の捩
り振動は、両板材の転動ガイド孔にガイドされて転動す
るコロの動的吸振作用によって吸収される。これによっ
てコロの転動が行われる部位を精度よく製造することが
でき、捩り振動に対する吸振性能を損なうことなく、製
造コストを確実に低減できる。 【0009】 【実施例】次に、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 【0010】まず、本発明の第1実施例を図1,図2に
よって説明する。 【0011】図面において、1は、本発明にかかるフラ
イホイールであり、2は、このフライホイール1が取り
付けられるエンジンのクランクシャフトである。フライ
ホイール1は、鋳造品であるフライホイール本体3と、
このフライホイール本体3と別体に形成された吸振ユニ
ット4とによって構成されている。 【0012】吸振ユニット4は、内周縁部がクランクシ
ャフト2に結合される連結板5と、この連結板5の外周
縁部両側にリベット6結合される一対のリング状円板
7,8と、このリング状円板7,8に転動可能に保持さ
れるコロ9とを備え、コロ9を動力伝達系の所定次数の
捩り振動に共振させることによってその次数の振動を吸
収するようになっている。尚、この実施例ではリング状
円板7,8が本発明における板材を構成している。 【0013】リング状円板7,8は、まゆ形状の転動ガ
イド孔10を周方向に沿って複数個有し、この各転動ガ
イド孔10によってコロ9を保持するようになってい
る。また、これに対し、連結板5の外周縁部の前記各転
動ガイド孔10に対応する位置には、転動ガイド孔10
よりも一回り大きい逃げ孔11が形成されている。した
がって、両リング状円板7,8は転動ガイド孔10の周
縁部を軸方向に所定間隔離間させた状態において連結さ
れている。一方、コロ9は、その軸方向中央の外周に環
状突起12が形成されており、この環状突起12が前記
連結板5の逃げ孔11に非接触となるように遊挿され、
その状態においてコロ9の軸方向両端部が各リング状円
板7,8の転動ガイド孔10に挿入されている。環状突
起12の外径はリング状円板7,8の転動ガイド孔10
よりも大きく設定され、コロ9の軸方向変位が環状突起
12の側面と各リング状円板7,8(転動ガイド孔10
周縁部)との当接によって規制されるようになってい
る。 【0014】また、前記フライホイール本体3と連結板
5の内周縁部とは互いに重合され、その状態においてボ
ルト13によってクランシャフト2の端面に締結固定さ
れるようになっている。つまり、フライホイール本体3
と連結板5とは、クランクシャフト2に対する取付時
に、このボルト13によって一体に結合されるようにな
っている。尚、フライホイール本体3の外周縁部は、吸
振ユニット4と逆側に折曲して形成されていて、吸振ユ
ニット4のコロ9がこの外周縁部と干渉しないようにな
っている。 【0015】また、前記一方のリング状円板7の外周に
はリングギヤ(図示せず。)が結合され、エンジン始動
時にスタータモータのピニオン(図示せず。)と噛合さ
れるようになっている。 【0016】このフライホイール1は、以上のような構
成であるため、エンジンのトルク変動は基本的にフライ
ホイール本体3の慣性質量によって低減し、動力伝達系
の所定次数の捩り振動は、吸振ユニット4のコロ9の動
的吸振作用によって吸収する。このとき、コロ9は両リ
ング状円板7,8の転動ガイド孔10に沿って転動し、
環状突起12とリング状円板7,8との当接によって軸
方向の変位が規制される。 【0017】このフライホイール1の場合、捩り振動の
吸収を担う吸振ユニット4が、フライホイール本体3と
別体に、しかも、その主な部材が板材によって構成され
るため、製造が容易であるうえに、各部を精度良く成形
することができる。つまり、吸振ユニット4のコロ9を
保持する部分は、連結板5と一対のリング状円板7,8
とによって形成されるため、これらの板材を夫々プレス
成形によって造形した後に、互いにリベット6止めしさ
えすれば、極めて容易に、しかも、精度良く製造するこ
とができる。したがって、このフライホイール1を採用
した場合には、吸振性能の向上と製造コストの低減の両
立が可能となる。 【0018】つづいて、図3によって本発明の第2実施
例について説明する。尚、以下の実施例の説明では、図
1,図2に示した第1実施例と同一部分には同一符号を
用いるものとする。 【0019】このフライホイール21の場合、フライホ
イール本体3と吸振ユニット4を別体に形成している
点、吸振ユニット4の両リング状円板22,23にまゆ
形状の転動ガイド孔10を形成している点、コロ9の軸
方向中央に環状突起12を形成し軸方向両端部を両円板
22,23の転動ガイド孔10に挿入する点等の基本構
成は上記第1実施例のものと同様であるが、以下の構成
において異なる。 【0020】即ち、このフライホイール21において
は、両リング状円板7,8を径方向内側に延長してその
内周縁部を互いに重合した状態でクランクシャフト2の
端面に直接結合するようにしている。また、両リング状
円板22,23は、転動ガイド孔10の周縁部が軸方向
で離間するよう外周縁部が折曲されていて、リベット6
の軸方向中間位置に形成されたスペーサ24によって両
リング状円板22,23の間隔が維持されるようになっ
ている。 【0021】尚、図中25は、一方のリング状円板22
にリテーナプレート26を介して結合されたリングギヤ
であり、このリングギヤ25はエンジン始動時にスター
タモータのピニオンと噛合されるようになっている。 【0022】このフライホイール21は以上のような構
成であるため、上記第1実施例と同様の作用効果を得る
ことができるうえ、両リング状円板22,23の内周縁
部を直接クランクシャフト2に結合することより、上記
実施例の場合に比較して部品点数が少なくり、その分低
コストでの製造が可能になるという効果も得られる。ま
た、リング状円板22,23の半径方向の幅が広いの
で、転動ガイド孔10の周辺部の強度が増すという効果
も得られる。 【0023】尚、図3に示したフライホイール21は、
両リング状円板22,23を折曲することによってこれ
らの外周縁部を離間させるようにしているが、図4に示
すもののように両リンク状円板22,23を折曲せず
に、両リング状円板22,23の内周縁部間にスペーサ
27を介装するようにしても良い。 【0024】さらにつづいて、図5,図6によって本発
明の第3実施例について説明する。 【0025】このフライホイール31は、基本構成は第
1実施例のものとほぼ同様であるが、各リング状円板3
2,33が複数の分割ピース32a…,33a…から構
成されている点が同実施例のものと異なる。より詳しく
説明すると、リング状円板32,33は、各分割ピース
32a,33aが転動ガイド孔10を二つずつ含むよう
に周方向等間隔に分割され、こうして分割された各分割
ピース32a,33aが連結板5の両面にリベット6に
よって結合されている。ただし、連結板5の両側の分割
ピース32a,33aの配置としては、図5に示すよう
に一方のリング状円板32を構成する分割ピース32a
と、他方のリング状円板33を構成する分割ピース33
aとを周方向にずらすことが強度上望ましい。尚、ここ
では、分割ピース32a,33aが転動ガイド孔10を
二つずつ含むように各リング状円板32,33を分割し
た例を示したが、リング状円板32,33の分割数は任
意である。 【0026】このフライホイール31の場合、各リング
状円板32,33が大型の一枚板ではなく複数の分割ピ
ース32a…,33a…によって構成されているため、
製造時の歩留まりが良好になるのは勿論のこと、各リン
グ状円板32,33の製造時に必要となるプレス荷重が
小さくなることより、設備の小型化も可能となる。 【0027】 【発明の効果】以上のように本発明は、板厚方向に貫通
する転動ガイド孔を有し、少なくともその転動ガイド孔
の周縁が平坦な一対の板材を設け、その一対の板材を、
転動ガイド孔の周縁部相互を軸方向に離間させて結合す
る一方で、コロの軸方向中央外周に環状突起を形成し、
この環状突起を両板材間に介装した状態でコロの両側部
を両板材の転動ガイド孔に挿入し、この両板材をフライ
ホイール本体に結合するようにしたため、コロの転動が
行われる部位を、部材に対するプレス成形と部材相互の
接合によって容易に、かつ、精度良く制動することがで
きる。したがって、本発明によれば、捩り振動に対する
吸振性能を損なうことなく、製造コストを確実に低減す
ることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1実施例を示す図2のA−A線に沿
う断面図。 【図2】同実施例を示す正面図。 【図3】本発明の第2実施例を示す断面図。 【図4】第2実施例の変形例を示す断面図。 【図5】本発明の第3実施例を示す部分破断正面図。 【図6】同実施例を示す図5のB−B線に沿う断面図。 【符号の説明】 1…フライホイール、 3…フライホイール本体、 7,8…リング状円板(板材)、 9…コロ、 10…転動ガイド孔、 12…環状突起。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小坂 克信 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (72)発明者 松岡 正倫 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (72)発明者 河野 訓 神奈川県厚木市恩名1370番地 株式会社 ユニシアジェックス内 (72)発明者 山崎 一郎 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 藤田 育志 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−307499(JP,A) 特開 平6−193684(JP,A) 特開 平6−288438(JP,A) 実開 昭59−196752(JP,U) 実開 昭60−138048(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/131 F16F 15/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 コロの共振転動によって捩り振動を吸収
    する機能を備えたフライホイールにおいて、板厚方向に
    貫通する転動ガイド孔を有し、少なくともその転動ガイ
    ド孔の周縁が平坦な一対の板材を設け、その一対の板材
    を、転動ガイド孔の周縁部相互を軸方向に離間させて結
    合する一方で、コロの軸方向中央外周に環状突起を形成
    し、この環状突起を前記両板材間に介装した状態でコロ
    の両側部を両板材の転動ガイド孔に挿入し、この両板材
    をフライホイール本体に結合するようにしたことを特徴
    とするフライホイール。
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JP5949790B2 (ja) * 2014-01-14 2016-07-13 トヨタ自動車株式会社 捩り振動低減装置
CN115076296B (zh) * 2022-07-05 2024-03-22 合肥工业大学 一种叶盘多模态减振的环形吸振器

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