JPH06317293A - 合成樹脂製ファン - Google Patents

合成樹脂製ファン

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JPH06317293A
JPH06317293A JP10448093A JP10448093A JPH06317293A JP H06317293 A JPH06317293 A JP H06317293A JP 10448093 A JP10448093 A JP 10448093A JP 10448093 A JP10448093 A JP 10448093A JP H06317293 A JPH06317293 A JP H06317293A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
balance
fan
boss part
integrally
Prior art date
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Pending
Application number
JP10448093A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Nagino
正士 泙野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Aisin Chemical Co Ltd filed Critical Aisin Chemical Co Ltd
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Publication of JPH06317293A publication Critical patent/JPH06317293A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ファンの金型彫り込み時から発生するアンバ
ランスが、精度よく調整された合成樹脂製ファンを提供
すること。 【構成】 バランスウェイト4を、合成樹脂製ファンの
成形時にインサートし、ボス部2に一体に埋設する。こ
れにより、バランス調整のための後工程の必要をなく
し、精度よくバランスを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンの冷
却等に利用される合成樹脂製ファンに関するもので、特
に、バランスウェイトによってバランス調整された合成
樹脂製ファンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車のエンジンの冷却等に
は、ボス部とブレードとを合成樹脂で一体に成形した合
成樹脂製ファンが一般に使用されるが、このようなファ
ンのアンバランスは、回転時に振動を発生し、その振動
はシュラウド、ラジエータを介して車体に伝わり、車室
内のハンドル、シートを振動させ、不快な騒音を発生す
る。特に、近年では、高級指向が高まるなかで、車室内
の僅かな騒音なども問題とされる。
【0003】ところで、現在の樹脂製品成形技術は非常
に進歩し、バランスが重視されるファンは精度よく成形
され、アンバランスの方向性もあり、アンバランス量も
小さく抑えられる。
【0004】しかし、こうした樹脂製品成形技術をもっ
て成形時のアンバランスを抑えるにも限界があり、高級
車など、特に、静寂さが要求されるような自動車の冷却
ファンの場合には、このアンバランスを更に小さく抑え
る必要があるため、後加工にてバランスを調整すること
が一般になされている。
【0005】このように、後加工にてバランスを調整す
るようにした合成樹脂製ファンの例として、バランスク
リップを用いた従来例を、図9乃至図11とともに、説
明する。
【0006】図9はこの従来の合成樹脂製ファンの正面
図(なお、一部、記載が省略されている)、図10は図
9のA−A切断線による断面図、図11は図10のバラ
ンスクリップ挿入部Cの拡大図である。
【0007】図において、ファン本体は、ボス部2と、
このボス部2から放射状に突設されたブレード1とを備
えている。このブレード1は断面が略円弧状をなし、回
転平面に対して所定角度傾斜して、ボス部2の円周上に
複数枚設けられている。これらのブレード1とボス部2
とを備えるファン本体は、例えば、射出成形により合成
樹脂で一体に形成され、この例では、ボス部2の駆動軸
取付部を構成する金属製インサート6が、更に、一体に
形成されている。7はその駆動軸を嵌入する軸孔であ
る。なお、2aはボス部を強化する補強リブで、ボス部
2の凹部面側に所定の間隔をおいて複数条配設されてい
る。
【0008】11はバランスクリップ12を挿入し、固
定する挿入部である。この挿入部11は、ボス部2の円
筒状外周部2bと補強リブ2aとによって、間隙として
形成されている。そして、バランスウェイトをクリップ
の形状に形成したバランスクリップ12が、図11に示
されるように、この挿入部11に挿入され、固定され
る。
【0009】このようなバランスクリップ12を用い
て、ファンのバランス調整は、次のようになされる。
【0010】まず、成形型で射出成形されたファンのバ
ランスを検査し、その成形型に特有のバランスの修正条
件を調査する。そして、その結果に基づきバランスクリ
ップ12の重量、挿入位置等を決定する。
【0011】そこで、成形されたファンの各々につい
て、決められた所定のバランスクリップ12を、決めら
れた所定の挿入部11に挿入する。このようにして、フ
ァンのバランス調整が行われ、最終的にファンが完成さ
れる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
にバランス調整が施された合成樹脂製ファンは、バラン
スクリップ12を挿入し、固定するための挿入部11
が、ボス部の外周部2bと補強リブ2aとの間で形成さ
れたものであるため、挿入位置が限定され、バランスク
リップ12を最適挿入位置に挿入できない場合があり、
また、補強リブ2aについてもそのリブ形状が制約さ
れ、その結果、ファンの重量が重くなるといった問題も
あった。
【0013】更に、バランスクリップ12はバランスク
リップ12のもつ弾性力でのみで押圧固定されるため、
使用時にバランスクリップ12が挿入部11から抜け落
ちる虞れがあり、その信頼性にも問題があった。
【0014】そこで、本発明は、上記の問題点を解決
し、ファンの金型彫り込み時から発生するアンバランス
が、精度よく調整された合成樹脂製ファンを提供するこ
とを課題とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる合成樹脂
製ファンは、ボス部と、このボス部の外周に放射状に突
設された複数枚のブレードとを一体に備える合成樹脂か
らなるファン本体と、前記ファン本体の成形時にインサ
ートされ、前記ボス部に一体に埋め込まれたバランスウ
ェイトとを具備するものである。
【0016】
【作用】本発明の合成樹脂製ファンにおいては、バラン
スウェイトをファンの成形と同時にボス部に埋め込み、
バランス調整を行うものであるから、ボス部の適正位置
にバランスウェイトを配置することができ、また、バラ
ンスウェイトを挿入するための挿入部が不要となり、補
強リブ等の形状が制約されることもなくなる。更に、バ
ランスウェイトはボス部に一体に埋め込まれているか
ら、使用中に抜け落ちる虞れはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の合成樹脂製ファンの一実施例
を図1乃至図8に基づいて説明する。
【0018】図1はその合成樹脂製ファンの正面図(な
お、一部の記載は省略されている)、図2は図1のA−
A切断面によるその合成樹脂製ファンの側面断面図、図
3は図2のバランスウェイト埋め込み部Bの拡大図であ
る。そして、図4乃至図8は本発明の実施例に従い、合
成樹脂製ファンのボス部にインサートするのに適したバ
ランスウェイトの種々の具体例を示す斜視図である。
【0019】図において、この実施例の合成樹脂製ファ
ンは、前述した従来例と同様に、ボス部2と、これの外
周に放射状に突設された複数枚のブレード1とを有し、
合成樹脂で一体に形成されている。また、このファン本
体は、軸孔7を有する金属製インサート6を、ボス部2
の内側に一体に備えている。なお、2aはボス部を強化
する補強リブ、2bはボス部2の円筒状外周部である。
【0020】この実施例において、2個のバランスウェ
イト4が、ボス部2の円筒状外周部2bに一体に埋め込
まれている。
【0021】このバランスウェイト4は、図4に示すよ
うに、木ネジ等の頭部を除去し、そこに、打込みガイド
孔を形成した全体概略形状を有するものである。基本的
には、テーパ状の本体4aの周囲にスクリュウ状の突条
4bまたは環状条を形成し、その本体の大径部側に、そ
の方向性を決定する打込み治具等の挿着を行なう接続用
治具からの外力を受ける接続部4cを有している。な
お、スクリュウ状の突条4bを螺旋状としたものは、接
続部4cをドライバ等の挿入口とし、ドライバ等の治具
により外力、即ち、回転力を付与するものとすることが
できる。
【0022】また、図5及び図6に示すように、外周部
をローレット面4dとしてもよいし、方向性のある複数
の突部4eを形成してもよい。この種の図5及び図6に
示すバランスウェイト4は打込み用として使用される。
【0023】更に、バランスウェイト4は、図7及び図
8に示すように、略楔状とすることもできる。このと
き、貫通孔4f及び貫通孔4gはバランスウェイト4の
離脱を防止するものである。
【0024】なお、このバランスウェイト4は、ボス部
2の任意の箇所に埋め込まれることができ、また、一部
が外に露出した状態で埋め込まれることもできるが、図
示されたように、十分な肉厚を有する外周部2bに埋設
されることが、最も適切である。
【0025】そして、このバランスウェイト4は、予め
調査され、決定された、ファン本体成形型特有のバラン
スの修正条件に従って、その成形型内の所定の箇所に適
宜配置され、ファン本体とともに成形される。こうして
成形されたファンは、既にバランスウェイト4が埋め込
まれ、バランス調整の施されたものとなる。
【0026】このように、図4乃至図6のバランスウェ
イトは、細長い円錐形の形状を有するもので、その表面
には、合成樹脂との一体化を強化する処置がそれぞれ施
されている。すなわち、図4のものは、環状条を間隔を
置いて多数設けたものであり、図5のものは、条痕を格
子状に形成したものであり、また、図6のものは、多数
の切り起こしによる小突起を形成したものである。そし
て、図7及び図8のバランスウェイトは、板状の形状の
もので、合成樹脂との一体化を強化するために、それぞ
れ、穴または孔が設けられている。これらの形状のバラ
ンスウェイトは、ボス部の特に側部に埋め込まれるのに
適している。
【0027】これらに例示した以外にも、本発明に使用
されるバランスウェイトは、それが埋め込まれるボス部
の形状等に応じた、種々の形状、または形態のものであ
ることができる。また、それらのバランスウェイトは、
単独で、また組み合わせて、適宜に用いることができ
る。
【0028】なお、本実施例については、特に自動車の
エンジン冷却用の合成樹脂製ファンに即して説明した
が、本発明の合成樹脂製ファンは、この用途のものに限
定されず、他のどのような用途のものであることもでき
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の合成樹脂
製ファンは、バランスウェイトが、ファン本体の成形時
にインサートされてボス部に一体に埋め込まれるように
したものである。このため、成形されたファンは既にバ
ランス調整されたものであり、バランス調整のための後
工程を必要としない。そして、ファン本体には、バラン
スウェイトを取付けるための挿入部などを形成する必要
がないから、補強リブの形状などに制約されず、ファン
本体を自由に設計することができる。また、バランスウ
ェイトは、取付けのために制約されることはなく、予め
調査された成形型の特有のバランス修正条件に従って、
その成形型の任意の最適位置に配置することができ、精
度のよいバランス調整された合成樹脂製ファンとするこ
とができる。更に、バランスウェイトは、ボス部に一体
に埋め込まれているので、使用中に抜け落ちる虞れがな
く、信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンの正面図である。
【図2】図2は図1のA−A切断線による断面図であ
る。
【図3】図3は図1のバランスウェイト埋め込み部Bの
拡大図である。
【図4】図4は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンに使用するバランスウェイトの第1の具体例の全体図
である。
【図5】図5は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンに使用するバランスウェイトの第2の具体例の全体図
である。
【図6】図6は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンに使用するバランスウェイトの第3の具体例の全体図
である。
【図7】図7は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンに使用するバランスウェイトの第4の具体例の全体図
である。
【図8】図8は本発明の一実施例による合成樹脂製ファ
ンに使用するバランスウェイトの第5の具体例の全体図
である。
【図9】図9は従来の合成樹脂製ファンの正面図であ
る。
【図10】図10は図9のA−A切断線による断面図で
ある。
【図11】図11は図10のバランスクリップ挿入部C
の拡大図である。
【符号の説明】
1 ブレード 2 ボス部 2a 補強リブ 2b 外周部 4 バランスウェイト 6 金属製インサート 7 軸孔 11 挿入部 12 バランスクリップ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボス部と、このボス部の外周に放射状に
    突設された複数枚のブレードとを一体に備える合成樹脂
    からなるファン本体と、 前記ファン本体の成形時にインサートされ、前記ボス部
    に一体に埋め込まれたバランスウェイトとを具備するこ
    とを特徴とする合成樹脂製ファン。
JP10448093A 1993-04-30 1993-04-30 合成樹脂製ファン Pending JPH06317293A (ja)

Priority Applications (1)

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JP10448093A JPH06317293A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 合成樹脂製ファン

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JP10448093A JPH06317293A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 合成樹脂製ファン

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JPH06317293A true JPH06317293A (ja) 1994-11-15

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ID=14381731

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JP10448093A Pending JPH06317293A (ja) 1993-04-30 1993-04-30 合成樹脂製ファン

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JP (1) JPH06317293A (ja)

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