JPH064082Y2 - ハーネスの取付構造 - Google Patents

ハーネスの取付構造

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JPH064082Y2
JPH064082Y2 JP16046588U JP16046588U JPH064082Y2 JP H064082 Y2 JPH064082 Y2 JP H064082Y2 JP 16046588 U JP16046588 U JP 16046588U JP 16046588 U JP16046588 U JP 16046588U JP H064082 Y2 JPH064082 Y2 JP H064082Y2
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JP
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harness
clip
mounting
band
fixing member
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博 西崎
孝 小池
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は、ハーネスを保持して車体側に固定する際の取
付構造の改良に関し、さらに詳しくは、1個の取付穴の
両側に一対のハーネスを同時に固定するためのハーネス
の取付構造に関するものである。
<従来の技術と考案が解決すべき課題> 従来、自動車に取付けるハーネスを車体側に取付け、固
定するハーネスクリップには種々の考案がなされてお
り、例えば実開昭62−89507号に示すようなハー
ネスクリップ等が一般的に利用されている。
しかして、かかるハーネスクリップは、いずれも1束の
ハーネスを把持して1個の取付穴に係合固定させるため
のものであった。
ところが、錆防止や強度低下防止の観点からすると、車
体パネルに形成する取付穴の個数は極力減少させたいと
いう要望が強い。
しかしながら、ハーネスを分岐して一方のハーネスは車
体パネルの裏側に固定し、他方の分岐ハーネスは、車体
パネルの表側に固定したいような場合で、取付場所の関
係で取付穴が1個所しか形成できないような条件では、
上記した従来のハーネスクリップでは、車体パネルへの
同時固定は不可能であった。
また、場所の関係で2個所の取付穴が形成できた場合で
も、車体パネルの裏側が表からは見えない条件の場合に
は従来のハーネスクリップでは、取付穴を裏側から探し
てハーネスクリップの係合部を嵌合固定する作業が困難
となる問題を有していた。
本考案は、上述した従来の課題を解決することを目的と
して提案されたものである。
<課題を解決するための手段> 上記目的を達成するため、本考案に係るハーネスの取付
構造においては、第1ハーネスクリップと第2ハーネス
クリップと、車体パネル等の被取付部材に固定され上下
に前記第1ハーネスクリップ及び第2ハーネスクリップ
を係合固定するクリップ固定部材とを有し、前記第1ハ
ーネスクリップは、バンドとバンド係止部と、断面錨形
状の弾性係合部とを備え、また、前記第2ハーネスクリ
ップは、バンドと、バンド係止部と、弾性変形可能な複
数の掛止爪が形成された嵌合掛止部とを備え、前記クリ
ップ固定部材は、本体上部に、内部が中空状をなし上部
壁に前記弾性係合部の固定用の取付穴が形成された第1
取付部が形成され、該第1取付部の下方の前記本体両側
面に弾性変形可能なステム部が形成され、また、本体下
部には、前記嵌合掛止部に係合しうるボス状の第2取付
部が形成されており、前記クリップ固定部材のステム部
を前記被取付部材に形成された取付穴に嵌合固定し、第
1ハーネスを把持した前記第1ハーネスクリップの弾性
係合部をクリップ固定部材の前記第1取付部に嵌合係止
するとともに、第2ハーネスを把持した前記第2ハーネ
スクリップの前記嵌合掛止部をクリップ固定部材の前記
第2取付部に嵌合掛止することにより、前記第1ハーネ
ス及び第2ハーネスを各々前記被取付部材に固定しうる
ように構成されたことを特徴とするものである。
<実施例> 以下、本考案の好適な実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図乃至第4図は、本考案の一実施例を示すものであ
り、本実施例に係るハーネスの取付構造第1ハーネスク
リップ1と第2ハーネスクリップ2と、車体パネル等の
被取付部材に固定され上下に前記第1ハーネスクリップ
1及び第2ハーネスクリップ2を係合固定するクリップ
固定部材3とからなる。
前記第1ハーネスクリップ1は、第1図に示すようにバ
ンド4とバンド係止部5と、断面錨形状の弾性係合部6
とを備えている。
バンド係止部5は、上記従来例と同様にバンド4の表面
に形成された複数の係合歯(図示せず)の任意位置に係
合しうる係合爪51が内部に設けられており、図示の如
く第1ハーネスH1を把持したバンド4を把持状態に固
定しうるようになっている。
また、前記弾性係合部6は、一対の弾性翼片7が突出形
成されとり、その先端には係止爪部8が各々設けられて
いる。
また、前記第2ハーネスクリップ2は、第1図及び第2
図に示すようにバンド9と、バンド係止部10と、嵌合
掛止部11とを備えている。
バンド9と、バンド係止部10との係合態様は、第1ハ
ーネスクリップ1の場合と同様であり、第2図に示すよ
うにバンド係止部10内に突出形成された弾性舌片12
に一体に設けられた係合爪13がバンド9の表面に形成
された複数の係合歯の任意位置に第2ハーネスH2を把
持した状態で係合しうるようになっている。
また、嵌合掛止部11は、第2図(a)乃至第2図
(d)に示すように本体14内が中空状に形成されて上
部が開口した概略形状になっており、中空部の内壁面1
5の上端近傍に、弾性変形可能な複数の掛止爪16が中
心部に向けて放射状に4個所、突出形成されている。な
お、図中15aは、後述する第2取付部23の嵌挿位置
を規制するためのリブであり、内壁面15から一体に突
出形成されている。
前記クリップ固定部材3は、本体17の上部に、概略ボ
ックス形状で内部が中空状をなし上部壁19に前記弾性
係合部6の固定用の取付穴20が形成された第1取付部
18が形成されている。
該第1取付部18の下方には、前記本体17の両側面に
パネル係止部21が形成されている。
該パネル係止部21は、本体17の相対向する位置に一
体となって設けられており、下端が本体17から突出し
て上端の係止爪22は自由端となっており、弾性変形可
能で、後述の如く被取付部材の取付穴に嵌挿される際に
は両係止部21、21が本体17内に変形して収納され
うるようになっている。
また、本体17の下部には、前記嵌合掛止部11に嵌合
しうるボス状の第2取付部23が形成されている。
次に、かかる構成からなる本実施例におけるハーネスク
リップの取付態様につき、第1図及び第4図を参照して
説明する。
図中、24は被取付部材としての車体パネルであり、該
車体パネル24には取付穴25が所定位置にあらかじめ
形成されている。
また、本実施例では、図中上側が車体パネル24の表側
にあたり、下側の車体パネル24の裏側は表側から視認
できない状態となっており、さらに、本実施例では上記
第2ハーネスH2と上記第1ハーネスH1とは、前記取付
穴25の近傍で分岐されている例を示している。
しかして、取付の際には、まず、前記クリップ固定部材
3を第1図中上方(パネル24の表側)から車体パネル
24に形成された取付穴25に嵌合すると、パネル係止
部21が弾性変形して本体17内に収納された状態で取
付穴25を通過し、一対の係止爪部22が取付穴25の
周縁に係合された状態で固定される。
一方、第1ハーネスクリップ1に前記第1ハーネスH1
を、また、第2ハーネスクリップ2に前記の第2ハーネ
スH2を各々あらかじめ把持させておく。
しかる後に、第1ハーネスH1を把持した前記第1ハー
ネスクリップ1の弾性係合部6を、クリップ固定部材3
の前記第1取付部18の取付穴20に第1図中矢線方向
に沿って嵌合し、該弾性係合部6の一対の弾性翼片7の
弾性変形を利用して、係止爪部8を取付穴20の周縁壁
に係止することにより、第2図に示すように第1ハーネ
スクリップ1全体をクリップ固定部材3に固定する。
また、第2ハーネスH2を把持した前記第2ハーネスク
リップ2の前記嵌合掛止部11をクリップ固定部材3の
前記第2取付部23に嵌合すると、嵌合掛止部11の複
数の前記各掛止爪16が弾性変形してボス状の第2取付
部23に掛止し、各リブ15aが嵌入位置を正しくガイ
ドすることにより、第2ハーネスクリップ2がクリップ
固定部材3に固定されることとなる。
よって、結果的に前記第1ハーネスH1及び第2ハーネ
スH2が各々前記車体パネル24に固定されて取付が完
了するものである。
このように、本実施例では、まず、1個の取付穴25で
もって2個のハーネスH1,H2を車体パネル24の両側
から同時に取付け固定することができるから、取付穴の
穿設個数を従来の半分とすることができ、錆防止対策
上、及び強度防止対策上から望ましいものとなり、経済
的であり、有効的である。
さらに、取付穴の穿設作業自体も半分の労力、時間です
むこととなり、省力化が可能となる。
また、上記した従来のハーネスクリップによる取付では
直接車体パネルに固定することとなり、ハーネスが車体
パネルに非常に近接して配置された状態となるが、本実
施例のように、分岐されたハーネスをその分岐位置の近
くで車体パネル24に固定する場合には、該車体パネル
に近接して取付ることは困難であり、本実施例の如く、
クリップ固定部材3を介することにより、車体パネル2
4からある程度距離を置いて取付る態様が作業性も良好
で現実性が高いこととなる。
また、本実施例のように、表側から視認できないパネル
裏側にもハーネスを取付ける際には、本実施例のように
クリップ固定部材3の第2取付部23がボス状に突出し
ている方が位置を確認し易く、裏側から手さぐりで取付
穴25を探して、従来のハーネスクリップを直接固定す
るのよりも作業性は当然に良好となる。
よって、特に狭い取付場所の場合や、装置類が複雑に配
置されているような、作業性が悪い条件の場合に好適な
ものとなる。
また、ハーネスの把持能力も、単にハーネスを嵌合して
弾性力で保持する例に比較して強力なものとなる効果を
有する。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形例が可能
なことは言うまでもない。
<考案の効果> 本考案は上述した如く構成されており、次のような効果
を奏しうるものである。
(1)取付穴の穿設個数を従来の半分とすることができ、
錆防止対策上、及び強度防止対策上から望ましく、経済
的であり、現実作業に好適である。
(2)取付穴の穿設作業自体も半分の労力、時間ですみ、
省力化、コストダウンが可能となる。
(3)分岐されたハーネスをその分岐位置の近くで車体パ
ネルに固定する場合には、車体パネルからある程度距離
を置いて取付る本考案の態様が作業性も良好で現実性が
高い。
(4)表側からは視認できないパネル裏側にもハーネスを
取付ける際に、位置を確認し易く、裏側から手さぐりで
取付穴を探して、従来のハーネスクリップを直接固定す
るのよりも作業性は格段に良好となるから、作業性が悪
い条件の場合に好適なものとなる。
(5)ハーネスの把持能力も、単にハーネスを嵌合して弾
性力で保持する例に比較して強力なものとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本考案の一実施例を示し、第1図
は本実施例の各構成部品を示す説明図、第2図(a)は
第2ハーネスクリップの要部側面図、第2図(b)はそ
の上面図、第2図(c)及び第2図(d)は各々第2図
(b)のA−A線及びB−B線要部断面図、第3図はク
リップ固定部材の斜視図、第4図は取付完了状態を示す
説明図である。 1…第1ハーネスクリップ、 2…第2ハーネスクリップ、 3…クリップ固定部材、 4、9…バンド、 5、10…バンド係止部、 6…弾性係合部、 7…弾性翼片、 11…嵌合掛止部、 16…掛止爪、 17…本体、 18…第1取付部、 19…上部壁、 20…取付穴、 21…パネル係止部、 23…第2取付部、 24…被取付部材(車体パネル)、 25…取付穴、 H…第1ハーネス、 H…第2ハーネス。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1ハーネスクリップと、第2ハーネスク
    リップと、車体パネル等の被取付部材に固定され上下に
    前記第1ハーネスクリップ及び第2ハーネスクリップを
    係合固定するクリップ固定部材とを有し、 前記第1ハーネスクリップは、バンドとバンド係止部
    と、断面錨形状の弾性係合部とを備え、 また、前記第2ハーネスクリップは、バンドと、バンド
    係止部と、弾性変形可能な複数の掛止爪が形成された嵌
    合掛止部とを備え、 前記クリップ固定部材は、本体上部に、内部が中空状を
    なし上部壁に前記弾性係合部の固定用の取付穴が形成さ
    れた第1取付部が形成され、該第1取付部の下方の前記
    本体両側面に弾性変形可能なパネル係止部が形成され、
    また、本体下部には、前記嵌合掛止部に係合しうるボス
    状の第2取付部が形成されており、 前記クリップ固定部材のパネル係止部を前記被取付部材
    に形成された取付穴に嵌合固定し、 第1ハーネスを把持した前記第1ハーネスクリップの弾
    性係合部をクリップ固定部材の前記第1取付部に嵌合係
    止するとともに、 第2ハーネスを把持した前記第2ハーネスクリップの前
    記嵌合掛止部をクリップ固定部材の前記第2取付部に嵌
    合掛止することにより、 前記第1ハーネス及び第2ハーネスを各々前記被取付部
    材に固定しうるように構成されたことを特徴とするハー
    ネスの取付構造。
JP16046588U 1988-12-10 1988-12-10 ハーネスの取付構造 Expired - Lifetime JPH064082Y2 (ja)

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JPH0280203U JPH0280203U (ja) 1990-06-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343324A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nifco Inc 保護板取付構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005343324A (ja) * 2004-06-03 2005-12-15 Nifco Inc 保護板取付構造
JP4681257B2 (ja) * 2004-06-03 2011-05-11 株式会社ニフコ 保護板取付構造

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JPH0280203U (ja) 1990-06-20

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