JP4323641B2 - パーツの取付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一方のパネルにパーツを仮止めした上、他方のパネルにパーツを取り付けるための取付装置に関し、特にパーツの取付ガタを防止することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、取付装置としては、例えば米国特許第5,662,375号が知られている。
上記従来の取付装置は、グラブ・ハンドル(16)を、ヘッドライナー(20)を介して、ブラケット(18)に取り付けるためのものである。
【0003】
上記グラブ・ハンドル(16)の両端部には、雌部材としてのクリップ(12)と、雄部材としてのロッキング・ビーゼル(14)とを備える。
上記クリップ(12)は、断面V字形を成し、ヘッドライナー(20)の穴(22)、或いはブラケット(18)の穴(24)に引っ掛かる一対のリップ(35,38)を有する。
前記ロッキング・ビーゼル(14)には、クリップ(12)内に挿入されることで、一対のリップ(35,38)がブラケット(18)の穴(24)から外れるのを阻止するためのロッキング・タブ(26)を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の取付装置では、一対のリップ(35,38)がブラケット(18)の穴(24)に引っ掛かっているだけであるので、リップ(35,38)の無い方向については、ガタ付きが発生するおそれがあるという問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1に記載の発明は、雌部材の2個の弾性脚に加え、雄部材の爪部により、パーツの取付ガタを防止することができるようにしたものである。
【0005】
これに加えて、請求項1に記載の発明は、雄部材の操作部を使用して、パーツを容易に取り外すことができるようにしたものである。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2に記載の発明は、雌部材の2個の弾性脚に加え、雄部材の爪部により、パーツの取付ガタを防止することができるようにしたものである。
【0006】
これに加えて、請求項2に記載の発明は、雌部材に、雄部材を仮に保持することができるようにしたものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、請求項3に記載の発明は、雄部材の計2個の爪部により、パーツの取付ガタを一層、確実に防止でき、しかも取付強度を向上することができるようにしたものである。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0008】
すなわち、請求項4に記載の発明は、1個の爪部と、雌部材の1個の固定脚とにより、パーツの取付ガタを一層、確実に防止でき、しかも取付強度を向上することができるようにしたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【0010】
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第一に、取付装置(10)には、例えば図1〜3に示すように、雌部材(40)と、雄部材(50)とを備える。
【0011】
上記雌部材(40)は、例えば図1〜3に示すように、2個の弾性脚(71〜72)を有する中空筒形のものである。
上記2個の弾性脚(71〜72)は、図示しないが、パーツ(例えばアシストグリップ)を保持した状態で、例えば図5〜6に示すように、第1パネル(例えばルーフライニング20)の第1パネル穴(例えばパネル穴21)に仮止めした上、第2パネル(例えば車体パネル30)の第2パネル穴(例えばパネル穴31)に挿入する際に、互いに接近する方向に撓み、第2パネル穴(例えばパネル穴31)を通過後、互いに離隔する方向に復元することで、例えば図8〜10に示すように、第2パネル穴(例えばパネル穴31)に仮止め可能なものである。
【0012】
なお、パーツは、アシストグリップに限定されるものでなく、例えばサンバイザー、ルームランプ、コンソール等でも良く、更に自動車用のパーツに限定されるものでない。
また、第1パネルも、ルーフライニング(20)に限定されるものでなく、更に自動車用のパネルに限定されるものでない。
【0013】
さらに、第2パネルも、車体パネル(30)に限定されるものでなく、更に自動車用のパネルにも限定されるものでない。
前記雄部材(50)は、例えば図4〜5に示すように、雌部材(40)の中空部(61)内に挿入されることで、弾性脚(71〜72)が互いに接近する方向に撓むのを阻止するものである。
【0014】
第二に、雄部材(50)には、例えば図1〜3に示すように、爪部(81)を設けている。
上記爪部(81)は、例えば図11に示すように、弾性脚(71〜72)と90度位相が異なるものである。また、爪部(81)は、例えば図8及び図10に示すように、第2パネル穴(例えばパネル穴31)に弾性的に係合するものである。
【0015】
なお、爪部(81)の数は、例えば図1〜3に示すように、2個でも良いし、例えば図12に示すように1個でも良い。
第三に、雄部材(50)には、例えば図1〜2に示すように、操作部(82)を有する。
上記操作部(82)は、爪部(81)の係合状態を解除するためのものである。
【0016】
なお、操作部(82)の数は、爪部(81)と同様に、例えば図1〜3に示すように、2個でも良いし、例えば図12に示すように、1個でも良い。
(請求項2)
請求項2に記載の発明は、次の点を特徴とする。
第一に、取付装置(10)には、例えば図1〜3に示すように、雌部材(40)と、雄部材(50)とを備える。
【0017】
上記雌部材(40)は、例えば図1〜3に示すように、2個の弾性脚(71〜72)を有する中空筒形のものである。
上記2個の弾性脚(71〜72)は、図示しないが、パーツ(例えばアシストグリップ)を保持した状態で、例えば図5〜6に示すように、第1パネル(例えばルーフライニング20)と第2パネル(例えば車体パネル30)を上下に重ね合わせた状態で第1パネル(例えばルーフライニング20)側から挿入し、第2パネル(例えば車体パネル30)の第2パネル穴(例えばパネル穴31)に挿入する際に、互いに接近する方向に撓み、第2パネル穴(例えばパネル穴31)を通過後、互いに離隔する方向に復元することで、例えば図8〜10に示すように、第2パネル穴(例えばパネル穴31)に仮止め可能なものである。
【0018】
なお、パーツは、アシストグリップに限定されるものでなく、例えばサンバイザー、ルームランプ、コンソール等でも良く、更に自動車用のパーツに限定されるものでない。
また、第1パネルも、ルーフライニング(20)に限定されるものでなく、更に自動車用のパネルに限定されるものでない。
【0019】
さらに、第2パネルも、車体パネル(30)に限定されるものでなく、更に自動車用のパネルにも限定されるものでない。
前記雄部材(50)は、例えば図4〜5に示すように、雌部材(40)の中空部(61)内に挿入されることで、弾性脚(71〜72)が互いに接近する方向に撓むのを阻止するものである。
【0020】
第二に、雄部材(50)には、例えば図1〜3に示すように、爪部(81)を設けている。
上記爪部(81)は、例えば図11に示すように、弾性脚(71〜72)と90度位相が異なるものである。また、爪部(81)は、例えば図8及び図10に示すように、第2パネル穴(例えばパネル穴31)に係合するものである。
【0021】
なお、爪部(81)の数は、例えば図1〜3に示すように、2個でも良いし、例えば図12に示すように1個でも良い。
第三に、雌部材(40)には、例えば図6に示すように、係合部(63)を設けている。
上記係合部(63)は、例えば図6に示すように、雄部材(50)を仮保持するためのものである。
(請求項3)
請求項3に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0022】
すなわち、爪部(81)は、例えば図1〜3に示すように、相対向して2個設けられている。
(請求項4)
請求項4に記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0023】
第一に、爪部(181)は、例えば図12に示すように、1個設けられている。
第2に、雌部材(140)には、例えば図12〜14に示すように、1個の固定脚(173)を設けている。
上記固定脚(173)は、爪部(181)と背向し、例えば図14に示すように、第2パネル穴(例えばパネル穴31)に係合するものである。
【0024】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1〜11は、本発明の実施の形態の一例を示すものである。
図1〜3は、取付装置を分解した状態を示し、図1は斜視図、図2は側面図、図3は他の側面図をそれぞれ示すものである。
【0025】
図4〜6は、雄部材を雌部材内に挿入した状態を示し、図4は斜視図、図5は雌部材をルーフライニングに取り付けた状態を示す側面図、図6は雌部材をルーフライニングに取り付けた状態を示す他の側面図をそれぞれ示すものである。
図7〜11は、雄部材を雌部材内に深く挿入した状態を示し、図7は斜視図、図8は取付装置の固定状態を示す斜視図、図9は取付装置の固定状態を示す側面図、図10は取付装置の固定状態を示す他の側面図、図11は図10のXI−XI線に沿う断面図をそれぞれ示すものである。
【0026】
図12〜15は、本発明の他の実施の形態を示すものである。
図12は、取付装置の分解斜視図、図13は雌部材の斜視図、図14は取付装置の固定状態を示す斜視図、図15は取付装置の固定状態を示す他の斜視図をそれぞれ示すものである。
(取付装置10)
図1中、10は、取付装置を示すものである。
【0027】
上記取付装置10は、図示しないが、パーツしての自動車用のアシストグリップを、図9〜10に示すように、第1パネルとしてのルーフライニング20を介して、第2パネルとしての車体天井等の車体パネル30に固定するためのものである。
なお、パーツは、アシストグリップに限定させるものでなく、例えばサンバイザー、ルームランプ、コンソール等でも良く、更に自動車用のパーツに限定されるものでない。
【0028】
また、第1パネルも、ルーフライニング20に限定させるものでなく、更に自動車用のパネルに限定されるものでない。
さらに、第2パネルも、車体パネル30に限定させるものでなく、更に自動車用のパネルに限定されるものでない。
前記ルーフライニング20は、図9〜10に示すように、車体パネル30と上下に重ね合わせた状態で固定される。
【0029】
上記ルーフライニング20には、図1〜3に示すように、上下に貫通する四角形のパネル穴21を有する。
前記車体パネル30には、図1〜3に示すように、パネル穴21とほぼ同じ大きさで、同様に上下に貫通する四角形のパネル穴31を有する。
取付装置10は、図1〜3に示すように、大別すると、次の部材を備える。
【0030】
(1)雌部材40
(2)雄部材50
なお、取付装置10は、上記した(1)〜(2)の部材に限らず、他の部材を含んでいても良い。
(雌部材40)
雌部材40は、適度な弾性と剛性とを有する樹脂、例えばPOM等により一体成形されている。
【0031】
具体的には、雌部材40は、図1〜3に示すように、大別すると、次の部分を備える。
(1)本体部60
(2)脚部70
なお、雌部材40は、上記した(1)〜(2)の部分に限らず、他の部分を含んでいても良い。
(雌部材40の本体部60)
本体部60は、図1〜3に示すように、上面及び下面が開放した中空な概略角筒形を成し、外形をパネル穴21やパネル穴31より大きく設定している。
【0032】
具体的には、本体部60には、図1〜3に示すように、次の部分を有する。
(1)中空部61
中空部61は、図1及び図5〜6に示すように、上面及び下面が開口している。中空部61の開口上面は、図5に示すように、一方の横幅が細くなっている。そして、中空部61の上部には、中空部61内に突出する段部62を設けている。
【0033】
また、中空部61の高さの途中には、図6に示すように、中空部61内に雄部材50を仮に保持するための係合部63を有する。
上記係合部63は、図6に示すように、中空部61の高さの途中に対向して位置し、本体部60の対向する二つの側壁を横向きにそれぞれ貫通している。
(2)取付片64
取付片64は、図1〜3に示すように、本体部60の外側面から横向きに左右一対張り出している。両取付片64には、図示しないが、アシストグリップが回転可能に取り付けられる。
(雌部材40の脚部70)
脚部70は、図9に示すように、ルーフライニング20を保持した状態で、車体パネル30のパネル穴31に仮止め可能なものである。
【0034】
具体的には、脚部70は、図1〜3に示すように、対向する2個の弾性脚71〜72を有する。
上記2個の弾性脚71〜72は、図1〜3に示すように、本体部60の上面から互いに離れて上方に向かって延びている。そして、2個の弾性脚71〜72は、一方の弾性脚71に対して、他方の弾性脚72の横幅が狭くなっている。そして、幅広の一方の弾性脚71の中央には、図5〜6に示すように、横向きに貫通した方形の切欠部73を設けている。
【0035】
各弾性脚71〜72の先端部は、図9に示すように、脚部70の外形、すなわちパネル穴21やパネル穴31の内形より大きく、横にそれぞれ張り出している。
(雄部材50)
雄部材50は、雌部材40と同様に、適度な弾性と剛性とを有する樹脂、例えばPOM等により一体成形されている。
【0036】
具体的には、雄部材50には、図1〜3に示すように、大別すると、次の部分を備える。
(1)胴体部80
(2)鍔部90
なお、雄部材50は、上記した(1)〜(2)の部分に限らず、他の部分を含んでいても良い。
(雄部材50の胴体部80)
胴体部80は、図1及び図5〜6に示すように、概略角柱形を成し、中空部61にはまり込む大きさを有する。
【0037】
そして、胴体部80は、図7〜11に示すように、中空部61から上方に突出することで、2個の弾性脚71〜72の間隔内に割り込み、両弾性脚71〜72を互いに離隔する方向に撓める。また、胴体部80は、中空部61から上方に突出した状態で、図8〜10に示すように、パネル穴21を介してパネル穴31内に突出する。
胴体部80には、図1〜3に示すように、次の部分を備える。
【0038】
(1)爪部81
爪部81は、図1及び10に示すように、左右に一対設けられ、胴体部80の互いに背向する側面から下方に向かってそれぞれ延びている。両爪部81は、雌部材40の2個の弾性脚71〜72と90度位相を異ならせている。
各爪部81は、図10に示すように、パネル穴21やパネル穴31の内形より大きく、横にそれぞれ張り出している。
【0039】
各爪部81は、図7〜8及び図11に示すように、胴体部80が中空部61の開口上面から上方に突出した際に、2個の弾性脚71〜72の間隔内を通して横向きにそれぞれ突出する。このとき、両爪部81は、図10に示すように、パネル穴31に弾性的に係合する。
また、各爪部81は、図6に示すように、中空部61中で各係合部63にそれぞれ弾性的にはまり込むことで、胴体部80を中空部61中に仮に保持することができるようにしている。
【0040】
(2)操作部82
操作部82は、図1及び図10に示すように、各爪部81の下端部にそれぞれ位置している。
(3)リブ83
リブ83は、図3に示すように、爪部81の無い胴体部80の一方の側面から2本突出している。そして、2本のリブ83は、図8〜9に示すように、胴体部80を中空部61内に投入した際に、一方の弾性脚71の切欠部73にはまり込む。
【0041】
なお、胴体部80は、上記した(1)〜(3)の部分に限らず、他の部分を含んでいても良い。
(雄部材50の鍔部90)
鍔部90は、図1〜3に示すように、胴体部80の下端部から横に方形に張り出している。鍔部90は、図9に示すように、中空部61中で段部62に当接することで、雄部材50が中空部61から上方に抜けるのを防止している。
(使用方法)
上記した取付装置10は、次のように使用する。
【0042】
まず、雄部材50を、図4〜6に示すように、雌部材40の開口下面より上方に向かって挿入する。
雄部材50を挿入すると、図6に示すように、その2個の爪部81が、中空部61中で各係合部63にそれぞれ弾性的にはまり込む。
このため、雄部材50は、中空部61の開口下面から下方に抜けなくなり、胴体部80が中空部61内に仮に保持される。
【0043】
つぎに、雌部材40の2個の弾性脚71〜72を、図5〜6に示すように、パネル穴21に合わせて下方より上方に向かって挿入する。
2個の弾性脚71〜72を挿入すると、2個の弾性脚71〜72は、パネル穴21の内縁に押されて、互いに接近する方向に一旦、撓む。その後、2個の弾性脚71〜72の先端部がパネル穴21を通過すると、2個の弾性脚71〜72は、樹脂の復元力により、図6に示すように、ルーフライニング20の裏側で拡開する。
【0044】
このため、雌部材40は、パネル穴21から下方に抜けなくなり、雌部材40はパネル穴21に仮止めされる。
なお、雌部材40をパネル穴21に挿入後、雄部材50を取り付けるようにしても良い。
つぎに、パネル穴21から上方に突出した2個の弾性脚71〜72を、図9〜10に示すように、パネル穴31に合わせて下方より上方に向かって挿入する。
【0045】
2個の弾性脚71〜72を挿入すると、2個の弾性脚71〜72は、パネル穴31の内縁に押されて、互いに接近する方向に一旦、撓む。その後、2個の弾性脚71〜72の先端部がパネル穴31を通過すると、2個の弾性脚71〜72は、樹脂の復元力により、図9に示すように、車体パネル30の裏側で拡開する。
このため、雌部材40は、パネル穴31から下方に抜けなくなり、雌部材40は、ルーフライニング20を仮に保持した状態で、パネル穴31に仮止めされる。
【0046】
なお、パネル穴21とパネル穴31とを整合させておき、2個の弾性脚71〜72を一連に挿入しても良い。また、雌部材40をパネル穴31に挿入後、雄部材50を取り付けるようにしても良い。
最後に、雄部材50を、図8〜11に示すように、上方に向かって押し込め良い。
【0047】
雄部材50が上方に押し込まれると、2個の爪部81が中空部61中の各係合部63から係脱する。
さらに、雄部材50が上方に押し込まれると、その胴体部80が、図8〜11に示すように、中空部61の開口上面から上方に突出する。
なお、雄部材50は、図9に示すように、その鍔部90が中空部61内の段部62に当接した位置で停止する。
【0048】
胴体部80が上方に突出すると、図8〜11に示すように、2個の弾性脚71〜72の間隔内に割り込み、両弾性脚71〜72を互いに離隔する方向に撓める。
このため、2個の弾性脚71〜72は、図9に示すように、パネル穴31の縁部に一層、確実に食い付く。
また、2個の弾性脚71〜72は、胴体部80により、互いに接近する方向に撓めなくなる。
【0049】
このため、雌部材40は、パネル穴31から下方に抜けなくなり、ルーフライニング20は、取付装置10を介して車体パネル30に固定される。
同時に、胴体部80が上方に突出すると、その2個の爪部81が、図7〜8及び図11に示すように、2個の弾性脚71〜72の間隔内を通して外部に突出する。
このため、2個の爪部81が、図8及び図10〜11に示すように、パネル穴31の縁部に引っ掛かって、雄部材50が中空部61から下方に抜けなくなる。
【0050】
一方、ルーフライニング20を車体パネル30から取り外す際には、中空部61中で、2個の操作部82を互いに接近する方向につまめば良い。
2個の操作部82がつままれると、2個の爪部81が互いに接近する方向に移動して、パネル穴31から係脱する。
このため、2個の操作部82をつまみながら、中空部61中で雄部材50を下降させれば良い。雄部材50の下降途中で、操作部82をつまむのを止めれば、その2個の爪部81が、中空部61内の各係合部63に弾性的に係合して保持される。勿論、操作部82をつまんだ状態で、雄部材50を中空部61の開口下面から引き抜くことも可能である。
【0051】
こうして、雄部材50が下降すると、2個の弾性脚71〜72の間隔内から胴体部80が離隔する。
このため、2個の弾性脚71〜72が互いに接近する方向に撓めるようになるので、2個の弾性脚71〜72をパネル穴31やパネル穴21から引き抜くことが可能となる。
(第2の実施の形態)
図12〜15は、本発明の他の実施の形態を示すものである。
【0052】
本実施の形態の特徴は、図12及び図14に示すように、雄部材150の爪部181を、1個にした点にある。
また、本実施の形態の他の特徴は、図12〜4に示すように、雌部材140にボックス形の固定脚173を、1個設けた点にある。
すなわち、雌部材140は、図12〜14に示すように、一対の弾性脚171〜172と、固定脚173とを使用して、パネル穴21やパネル穴31に仮止めする。
【0053】
本止め時には、図14〜15に示すように、雌部材140を下方から挿入して、上方に突出させる。
これにより、雌部材140が、図14に示すように、一対の弾性脚171〜172の間隔内に割り込み、両弾性脚171〜172が互いに接近する方向に撓めなくなる。
また、雌部材140の1個の爪部181が、図14に示すように、一対の弾性脚171〜172の間隔内から横に突出し、パネル穴31に弾性的に係合して下方に抜けなくなる。
【0054】
一方、ルーフライニング20を車体パネル30から取り外す際には、1個の操作部182を内方に向かって撓めれば良い。
これより、爪部181が、パネル穴31から係脱する。この状態で、雄部材150を下降させることにより、一対の弾性脚171〜172の間隔内から胴体部180が離隔するので、2個の弾性脚171〜172を、パネル穴31やパネル穴21から引き抜くことが可能となる。
【0055】
なお、雌部材140の本体部160には、図12〜13及び図15に示すように、ボックス形に横に張り出した取付部161を設けている。取付部161には、図示しないが、アシストグリップが回転可能に取り付けられる。
また、雄部材50には、図12及び図14に示すように、一対のリブ183を設け、雄部材50の挿入時の方向性を持たしている。
【0056】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0057】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、雌部材の2個の弾性脚に加え、雄部材の爪部により、パーツの取付ガタを防止することができる。
これに加えて、請求項1に記載の発明によれば、雄部材の操作部を使用して、パーツを容易に取り外すことができる。
(請求項2)
請求項2に記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0058】
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、雌部材の2個の弾性脚に加え、雄部材の爪部により、パーツの取付ガタを防止することができる。
これに加えて、請求項2に記載の発明によれば、雌部材に、雄部材を仮に保持することができる。
(請求項3)
請求項3に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0059】
すなわち、請求項3に記載の発明によれば、雄部材の計2個の爪部により、パーツの取付ガタを一層、確実に防止でき、しかも取付強度を向上することができる。
(請求項4)
請求項4に記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2に記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0060】
すなわち、請求項4に記載の発明によれば、1個の爪部と、雌部材の1個の固定脚とにより、パーツの取付ガタを一層、確実に防止でき、しかも取付強度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 取付装置の分解斜視図である。
【図2】 取付装置の分解側面図である。
【図3】 取付装置の他の分解側面図である。
【図4】 雄部材を雌部材内に挿入した状態を示す取付装置の斜視図である。
【図5】 雌部材をルーフライニングに取り付けた状態を示す取付装置の側面図である。
【図6】 雌部材をルーフライニングに取り付けた状態を示す取付装置の他の側面図である。
【図7】 雄部材を雌部材内に深く挿入した状態を示す取付装置の斜視図である。
【図8】 取付装置の固定状態を示す斜視図である。
【図9】 取付装置の固定状態を示す側面図である。
【図10】 取付装置の固定状態を示す他の側面図である。
【図11】 図10のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】 本発明の他の実施の形態を示し、同図は取付装置の分解斜視図である。
【図13】 図12に対応し、雌部材の斜視図である。
【図14】 図12に対応し、取付装置の固定状態を示す斜視図である。
【図15】 図12に対応し、取付装置の固定状態を示す他の斜視図である。
【符号の説明】
10 取付装置 20 ルーフライニング
21 パネル穴 30 車体パネル
31 パネル穴 40 雌部材
50 雄部材 60 本体部
61 中空部 62 段部
63 係合部 64 取付片
70 脚部 71〜72 弾性脚
73 切欠部 80 胴体部
81 爪部 82 操作部
83 リブ 90 鍔部
(他の実施の形態)
100 取付装置 140 雌部材
150 雄部材 160 本体部
161 取付部 170 脚部
171〜172 弾性脚 173 固定脚
180 胴体部 181 爪部
182 操作部 183 リブ
190 鍔部

Claims (4)

  1. パーツを保持した状態で、第1パネルの第1パネル穴に仮止めした上、第2パネルの第2パネル穴に挿入する際に、互いに接近する方向に撓み、前記第2パネル穴を通過後、互いに離隔する方向に復元することで、前記第2パネル穴に仮止め可能な2個の弾性脚を有する中空筒形の雌部材と、
    前記雌部材の中空部内に挿入されることで、前記弾性脚が互いに接近する方向に撓むのを阻止する雄部材とを備え、
    前記雄部材には、
    前記弾性脚と90度位相が異なり、前記第2パネル穴に弾性的に係合する爪部を設け、
    前記雄部材には、前記爪部の係合状態を解除するための操作部を有することを特徴とするパーツの取付装置。
  2. パーツを保持した状態で、第1パネルと第2パネルを上下に重ね合わせた状態で第1パネル側から挿入し、第2パネルの第2パネル穴に挿入する際に、互いに接近する方向に撓み、前記第2パネル穴を通過後、互いに離隔する方向に復元することで、前記第2パネル穴に仮止め可能な2個の弾性脚を有する中空筒形の雌部材と、
    前記雌部材の中空部内に挿入されることで、前記弾性脚が互いに接近する方向に撓むのを阻止する雄部材とを備え、
    前記雄部材には、
    前記弾性脚と90度位相が異なり、前記第2パネル穴に係合する爪部を設け、
    前記雌部材には、
    前記雄部材を仮保持するための係合部を設けていることを特徴とするパーツの取付装置。
  3. 前記爪部は、対向して2個設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパーツの取付装置。
  4. 前記爪部は、1個設けられ、
    前記雌部材には、前記爪部と背向し、前記第2パネル穴に係合する1個の固定脚を設けていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパーツの取付装置。
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