JPH0640160U - 軒天ソケット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 角形状の竪樋をドレンに直結可能とする。 【構成】 ドレン１に支持されるソケット本体１０のね
じ筒１２をドレン１の雄ねじ５に螺入可能とする。角形
状の竪樋１５が嵌め込まれるソケット本体１０の嵌め込
み部１４を該竪樋１５が嵌め込み可能な角形状とする。
竪樋１５を角形状の嵌め込み部１４に取付けて、ドレン
１と角形状の竪樋１５とを直結させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、竪樋をドレンに接続するためのに軒天ソケットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来よりこの種軒天ソケットとして、例えばベランダの床パネルの排水口の口 縁にドレンを固定し、ドレンの下方にソケット本体をねじ止めすると共に、ソケ ット本体に円形状の竪樋をねじ止めするものが提案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、円形状の竪樋をソケット本体を介してドレンに直結させる構造にあ っては、竪樋が角形状の場合には、ソケット本体は竪樋の形状に対処できず、角 形状の竪樋とドレンとを直結させることができなくなり、施工不能をきたすとい う問題がある。

【０００４】 本考案は、上記従来の課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは 、角形状の竪樋をドレンに直結可能とする軒天ソケットを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、ドレン１を排水口の口縁に差し込んで ドレン１の下方に突出した筒部４の外周に設けた雄ねじ５にナット７を締め付け てドレン１を排水口に固定し、該ドレン１に竪樋１５を直結させる軒天ソケット において、ソケット本体１０の内周面に、ドレン１の雄ねじ５に螺合可能な雌ね じ１３を有するねじ筒１２が設けられる。ねじ筒１２の外周には角形状の嵌め込 み部１４が設けられる。嵌め込み部１４には角形状の竪樋１５が嵌め込み自在と されていることを特徴とする。

【０００６】 また、上記ねじ筒１２と嵌め込み部１４とが一体に設けられていてもよく、或 いは上記ねじ筒１２の外周に嵌め込み部１４が回動可能に支持されるものであっ てもよい。

【０００７】

【作用】

本考案によれば、ドレン１に支持されるソケット本体１０のねじ筒１２をドレ ン１の雄ねじ５に螺入可能とし、且つ角形状の竪樋１５が嵌め込まれるソケット 本体１０の嵌め込み部１４を該竪樋１５が嵌め込み可能な角形状としたから、ド レン１の雄ねじ５にソケット本体１０のねじ筒１２を螺入させると共に、ソケッ ト本体１０の角形状の嵌め込み部１４に角形状の竪樋１５を嵌め込むことにより 、角形状の竪樋１５をドレン１に直結させる施工が可能となる。

【０００８】

【実施例】

（実施例１） 図１に示すように、ドレン１は、例えばベランダの床パネルの排水口（ベラン ダの排水溝でも可）に差し込まれるものであって、目皿２及びフランジ部３が排 水口の口縁に載設されると共に、フランジ部３の下方には筒部４が設けられてい る。筒部４の外周には雄ねじ５が形成され、雄ねじ５にナット７が下方から螺入 されて締め付けられることにより、ドレン１を上記排水口に固定できるようにな っている。一方、ソケット本体１０には上下に貫通したドレン挿入孔１１を有す るねじ筒１２が設けられている。このねじ筒１２の内周面には、ドレン１の雄ね じ５に螺合可能な雌ねじ１３が形成されており、ドレン１にソケット本体１０が ねじ止め可能となっている。上記ねじ筒１２の外周には嵌め込み部１４が一体形 成されている。この嵌め込み部１４は、図２に示すように外面形状が角形状に形 成され、角形状の竪樋１５が嵌め込み可能な外形寸法に設定されている。この嵌 め込み部１４の外周には化粧カバー２０が配置され、嵌め込み部１４と竪樋１５ との接続部が外部から見えないようになっている。

【０００９】 ここで、竪樋１５をドレン１に接続するにあたっては、図１の矢印Ａ₁ ，Ａ₂ に示すようにソケット本体１０を回転させながら雌ねじ１３を雄ねじ５に螺入さ せるだけで、ソケット本体１０をドレン１に取付け施工できる。一方、ねじ筒１ ２の外周面に形成した角形状の嵌め込み部１４には、角形状の竪樋１５を嵌め込 むことができる。従って、図３に示すように、角形状の竪樋１５とドレン１との 直結が可能になり、従来のような角形状の竪樋の施工不能が解消される。 （実施例２） 本実施例では、図４乃至図６に示すように、角形状の嵌め込み部１４Ａはねじ 筒１２Ａの外周面に形成されると共に、ねじ筒１２Ａの内周面には雌ねじ１３（ 図１）に代えて、複数個の突起１６がドレン１の雄ねじ５のラインＬ上に沿って 突設されている。これらの突起１６には雄ねじ５を乗り越えることができ且つ雄 ねじ５に食い込むことができる程度の変形性を持たせてあり、ソケット本体１０ Ａを回転させずに図４の矢印方向Ａ₃ に向かって差し込むことができる突起形状 となっている。そして、ねじ筒１２Ａを差し込んだ後にソケット本体１０Ａを矢 印方向Ａ₄ に回転させることにより、各突起１６が雄ねじ５に食い込んで、ねじ 筒１２Ａが雄ねじ５から抜け止めされる。従って、ソケット本体１０Ａをドレン １に挿入し易くし、且つ抜け難い構造とすることができるので、ソケット本体１ ０Ａのねじ止めに手間がかからず、施工性が向上するという利点がある。 （実施例３） 本実施例では、図７乃至図９に示すように、ねじ筒１２Ｂは、角形状の嵌め込 み部１４Ｂとは別体に構成されるものであって、嵌め込み部１４Ｂの内部に挿入 されている。ねじ筒１２Ｂの外周面には、図８に示すように、周方向Ｒに沿って リブ１７が突設され、このリブ１７が嵌め込み部１４Ｂの内周面に形成された溝 部にスライド挿入され、ねじ筒１２Ｂと嵌め込み部１４Ｂとは回動可能となって いる。また、ねじ筒１２Ｂの下端部は嵌め込み部１４Ｂよりも下方に突出してお り、ねじ筒１２Ｂを持って図７の矢印Ａ₅ で示す方向に回転させることができる ので、ソケット本体１０Ｂの向きを任意の方向に決めてドレン１に直結できるよ うになっている。さらに、嵌め込み部１４Ｂの外周には、化粧カバー２０が配置 されている。化粧カバー２０の上部２０ａはドレン１のフランジ部３の下面に設 けたフック片２１に掛合されており、化粧カバー２０の下部には嵌め込み部１４ Ｂとの間に隙間Ｇが設けられ、この隙間Ｇから竪樋１５の接続部１５ａが挿入さ れて嵌め込み部１４Ｂに嵌め込むことが可能である。 （実施例４） 本実施例では、図１０乃至図１２に示すように、ねじ筒１２Ｃの外周面に、上 方に拡開したラッパ状の雄ねじ６が形成され、この雄ねじ６の下方から嵌め込み 部材３０が螺合可能とされている。この嵌め込み部材３０は、上記雄ねじ６に螺 合可能な雌ねじ１３と、角形状の嵌め込み部１４Ｃとを備え、この嵌め込み部１ ４Ｃの外寸Ｄは竪樋１５の接続部１５ａの内寸Ｄ₁ とほぼ同寸に設定されている 。そして、上記雌ねじ１３をねじ筒１２Ｃの雄ねじ６に螺入させるだけで嵌め込 み部材３０をねじ筒１２Ｃにねじ止めできると共に、角形状の竪樋１５に角形状 の嵌め込み部１４Ｃに嵌め込むことができる。なお、化粧カバー２０の構造及び ソケット本体１０Ｃとドレン１とのねじ止め構造は実施例１と同様である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は上述のように、ソケット本体の内周面にドレンの雄ねじに螺合可能な 雌ねじを有するねじ筒を設け、ねじ筒の外周に角形状の嵌め込み部を設け、嵌め 込み部に角形状の竪樋を嵌め込み自在としたから、ねじ筒をドレンは螺入すると 共に、角形状の竪樋を角形状の嵌め込み部に嵌め込むことにより、角形状の竪樋 の取付けにも対処でき、従来のような角形状の竪樋の施工不能が解消される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す分解斜視図である。

【図２】同上のソケット本体の平面断面図である。

【図３】同上のドレンと角形状の竪樋との直結構造を示
す側面断面図である。

【図４】本考案の他の実施例を示す分解斜視図である。

【図５】図４のソケット本体の側面断面図である。

【図６】図５の突起の形状説明図である。

【図７】本考案のさらに他の実施例を示す分解斜視図で
ある。

【図８】図７のソケット本体と角形状の竪樋との取付け
状態を示す側面断面図である。

【図９】図８のソケット本体の平面断面図である。

【図１０】本考案のさらに他の実施例を示す分解斜視図
である。

【図１１】図１０のソケット本体と角形状の竪樋との取
付け状態を示す側面断面図である。

【図１２】図１０の化粧カバーを省いたソケット本体の
斜視図である。

【符号の説明】

１ ドレン ４ 筒部 ５ 雄ねじ ７ ナット 10 ソケット本体 12 ねじ筒 13 雌ねじ 14 嵌め込み部 15 竪樋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ドレンを排水口の口縁に差し込んでドレ
   ンの下方に突出した筒部の外周に設けた雄ねじにナット
   を締め付け、排水口に固定されたドレンに竪樋を直結さ
   せる軒天ソケットにおいて、ソケット本体の内周面に、
   ドレンの雄ねじに螺合可能な雌ねじを有するねじ筒が設
   けられ、ねじ筒の外周には角形状の嵌め込み部が設けら
   れると共に、該嵌め込み部には角形状の竪樋が嵌め込み
   自在とされていることを特徴とする軒天ソケット。
2. 【請求項２】 上記ねじ筒と嵌め込み部とが一体に設け
   られていることを特徴とする請求項１記載の軒天ソケッ
   ト。
3. 【請求項３】 上記ねじ筒の外周に嵌め込み部が回動可
   能に支持されていることを特徴とする請求項１記載の軒
   天ソケット。