JPH0640061U - 作業車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型のバックホー等の作業車をトラック等の
運搬車に搭載する作業を重労働を要することなくできる
ようにする。 【構成】 左右一対のクローラ走行装置１のトラックフ
レーム７夫々に、機体横外側方に出退自在な吊下げ用ブ
ラケット８を設けてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、園芸や建設業での比較的軽負荷の穴掘り、排土等の作業に利用され る主として小型の土工用作業車に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、小型のバックホーをトラック等の運搬車に搭載して運搬する場合には、 作業車自体が運搬車の荷台に自力で登って行く左右一対の歩み板を用いるもので あった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

歩み板自体の荷降ろし作業が重労働で、又、運搬車に歩み板を格納するための 収納部を設けたり、又、その収納部に歩み板をガタなく固定するための固定具等 を設けたりしなければならず、作業車搭載用のコストが高く付く等の不都合があ った。 本考案は、作業車搭載作業が重労働を要することなくできるようにすると共に 、作業車搭載用コストの低廉化をはからんとすることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するための本考案の特徴構成は、左右一対のクローラ走行装置 のトラックフレーム夫々に、機体横外側方に出退自在な吊下げ用ブラケットを設 けた点にある。

【０００５】

【作用】

図２に示すように、左右一対のクローラ走行装置１，１のトラックフレーム７ ，７夫々に設けたブラケット８，８にワイヤＷ₁ を掛け渡して、そのワイヤＷ₁ と、そして、掘削装置のブーム５ａに引っ掛けたワイヤＷ₂ とを、クレーンのフ ックに引っ掛けて、作業車をクレーンで吊り上げて運搬車の荷台に搭載する。

【０００６】

【考案の効果】

上記構成の結果、作業車搭載作業としては、ワイヤを掛け渡すと言う軽作業で 済み、又、歩み板自体の不要化と、それに伴い、運搬車に歩み板を格納するため の収納部を設けたり、又、その収納部に歩み板をガタなく固定するための固定具 等を設けたりする必要がなく、作業車搭載用コストの低廉化をはかれる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。 図１及び図２に、小型のバックホーが示めされ、このバックホーは、左右一対 の走行油圧モータＭ₁ ，Ｍ₁ によって夫々駆動される左右一対のクローラ走行装 置１，１と、このクローラ走行装置１，１の上部に旋回油圧モータＭ₂ によって 縦軸芯Ｘ周りで旋回駆動される旋回台２と、その旋回台２に配備された操縦部３ と原動部４、そして、旋回台２の前部に装備されたブーム５ａ、アーム５ｂ、バ ケット５ｃとからなる油圧駆動式の掘削装置５、並びに、クローラ走行装置１， １の前部に配備された油圧駆動式のドーザ装置６とで構成されている。

【０００８】 前記クローラ走行装置１のトラックフレーム７の機体横外側面に、縦軸芯Ｐ周 りで機体横外側方に出退自在な吊下げ用ブラケット８が設けられている。 前記ブラケット８は、ワイヤ挿通用の孔８ａを備え、機体側への格納時に、そ の孔８ａに、トラックフレーム７側のゴム突起９、つまり、トラックフレーム７ の端部に連結の走行モータのケース横外側面に設けたゴム突起９が係合して固定 可能に構成され、又、機体横外側方への張出状態において、トラックフレーム７ の前面に接当して後方への回動が規制されている。また、前記ブラケット８は、 左右のブラケット８，８に渡って掛け渡したワイヤＷ₁ が原動部４を覆うボンネ ット１０の横外側面に接触しない張出長さに設定されている。 そして、ブーム５ａのアームシリンダ取付け用のブラケット１１には、クレー ンのフックにワイヤを掛け渡すことができるワイヤ挿入用の孔１１ａが設けられ ている。

【０００９】 前記小型のバックホーを、運搬車の荷台に搭載する場合には、左右一対のクロ ーラ走行装置１，１のトラックフレーム７，７夫々に設けたブラケット８，８に ワイヤＷ₁ を掛け渡して、そのワイヤＷ₁ と、そして、掘削装置のブーム５ａの アームシリンダ取付け用のブラケット１１に引っ掛けたワイヤＷ₂ とを、クレー ンのフックに引っ掛けて、作業車をクレーンで吊り上げて運搬車の荷台に搭載す る。

【００１０】 〔別実施例〕 作業車としては、クローラ走行装置を備えた運搬車、多目的管理機等の農用作 業車であってもよい。 又、上記実施例においては、３点で吊り下げるに当たって、ブーム５ａのアー ムシリンダ取付け用のブラケット１１にワイヤ挿入用の孔１１ａを設けたが、ブ ーム５ａにワイヤを巻き付けて、そのワイヤをクレーンのフックに引っ掛けるよ うに構成してもよい。 又、前記吊下げ用ブラケット８を、図４に示すように、トラックフレーム７の 端面に固定用のボルト１２と長孔１３とからなるスライド構造によって出退自在 に構成してもよい。 更に、図５に示すように、前後方向の軸芯Ｙ周りに回動自在に取付けて出退自 在に構成してもよい。斯かる場合には、ワイヤＷ₁ を引っ掛けたときの吊下げ用 ブラケット８の上方への回動は、そのブラケット８の内端部がトラックフレーム ７の上面に接当して規制されるようになっている。 更に又、左右一対のクローラ走行装置のトラックフレーム夫々に、前後に吊下 げ用ブラケットを設けて４点で吊り下げるようにしてもよい。

【００１１】 尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便利にするために符号を記 すが、該記入により本考案は添付図面の構成に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

【図１】作業者の吊下げ状態を示す側面図

【図２】同、背面図

【図３】吊下げ用ブラケットの取付け状態を示す斜視図

【図４】第１別実施例を示す斜視図

【図５】第２別実施例を示す斜視図

【符号の説明】

１ クローラ走行装置 ７ トラックフレーム ８ 吊下げ用ブラケット

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 左右一対のクローラ走行装置（１）のト
   ラックフレーム（７）夫々に、機体横外側方に出退自在
   な吊下げ用ブラケット（８）を設けてある作業車。