JPS5931473Y2 - 運搬車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、運転席側への荷こぼれ防止部材を備えた荷台
と運転部との間に作業装置を設けた運搬車に関する。

上記運搬車は、搭載荷の運搬作業の外に、例えばクレー
ン作業などを行なう事ができ、汎用性を高める事ができ
るのであるが、作業装置装備のために、荷運搬としての
本来の機能を果すための空間を作業装置により占められ
て荷積載空間を狭められ、筐た作業装置の重量分だけ積
載荷重が軽減されてし昔う欠点かあつ丸 そこで、本考案者は、上記の運搬車において積載装置の
みをその！１取外して積載荷重を増大させることを考え
たが、その筐１取外しただけでは、荷台に積載荷重を作
業装置の重量分だけ増大させて掛けた場合、機体重心が
前方に移動し、かつ重量の重いものが前方に偏在してい
ることによる前倒れの動慣性が犬となり、少しの地面の
凹凸によって機体のピッチングに起因する不安定な運動
を生じ走行操縦上危険を伴う不具合が生じることが判明
した。

本考案が解決しようとする技術的課題は、上記の運搬車
において、作業装置を取外した状態に訃いて積載重量を
増大させながら安定した走行操縦可能な荷運搬車を提供
する点にある。

上記技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、
荷台および作業装置を着脱自在に設けると共に、前記作
業装置の取外し状態において前記荷台を、その荷こぼれ
防止部材が作業装置を取外したあとの車体フレーム上に
位置するように運転部に近接させた状態で車体フレーム
に固定する装置を設けるものである。

上記技術的手段は次のように作用する。

すなわち、荷運搬車として使用する場合作業装置を取外
して荷台をその荷こぼれ防止部材を運転部に近接させた
状態で作業装置取外し跡に固定するから、荷台への積荷
の重心は運転部側に移り、かつ作業装置の重量外だけ荷
台への積載可能な重量を増大させることができる。

本考案は、上記の結果、荷台を作業装置取外し箇所側に
寄せて固定する装置を追加するだけの改良によって、積
載荷重を増大させて、かつ安定した走行操縦可能な荷運
搬束を得るに至った。

勿論、作業装置を取付けた場合の機能はそのｉｔ持つこ
とができるのである。

次に、本考案の実施例を図面について詳述する。

クローラ走行装置１を備える車体２の後部側に、操縦装
置３を備えた運転席４と原動部５を並置して成る運転部
Ａを搭載すると共に、この運転部Ａの前方側に荷台７を
取付け、そして前記運転部Ａの原動部５と前記荷台７の
間に油圧駆動式のクレーン作業装置９を設けると共に、
走行車体２にアウトリガ装置１０を付設して、もって搭
載荷の運搬作業の外にクレーン作業を行なえる運搬車を
構成しである。

前記クレーン作業装置９を構成するに、Ｕボルトとナツ
トから成る固定具１１によって車体フレーム１２に対し
て基台１３を取外し自在に立設し、縦軸芯１わりで油圧
駆動回転自在にクレーン支柱１５を前記基台１３に取付
けると共に、内装シリンダ１６による駆動伸縮並びに人
為操作による伸縮が自在なプーム１１をシリンダ１８に
よって上下揺動自在に前記支柱１５に連結し、そして巻
取り駆動装置１９のワイヤー１９ａにフック２０を取付
けると共に、油圧配管途中にクイックカップラーａ・・
・を設けである。

前記荷台７は、荷載置板６ａの後縁部に、前記運転席４
側への荷こぼれ防止部材６ｂを立設して成り、荷載置板
６ａの前部側を車体フレーム１２からオーバーハングさ
せる状態で、横軸２１を介して車体フレーム１２に枢支
連結され、かつ荷載置板６ａを貫通するボルト２２によ
って固定され、そのボルト２２の取外し、並びに部材６
ｂの吊具２３に対する前記クレーン作業装置９のフック
２０の係合巻上げにより、前記横軸２１１わりで駆動昇
降できるように構成しである。

この荷台γの横軸２１に対する枢支連結位置とボルト２
２の螺合連結位置の相関を一致させて、それらよりも車
体後部側の車体フレーム１２に、横軸２１の取付部２１
ａとボルト２２の螺合連結部２２ａを設け、前記クレー
ン作業装置９を取外した状態において、前記荷台７をそ
の荷こぼれ防止部材６ｂを原動部５に近接させる状態で
、作業装置９の取付けてあった空間をほぼ覆う位置に固
定可能に構成しである。

尚、前記荷台７をシリンダなど別の駆動装置によって駆
動昇降させるも良く、あるいは昇降機能を備えさせる事
なく車体２に対して荷台７を固定的に設けるも良い。

捷た、クレーン作業装置に代えてバックホウ装置など各
種の作業装置９を着脱自在に備えさせる事ができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る運搬車の実施例を示し、第１図は全
体側面図、第２図は車体フレームの部分平面図、第３図
イ２口は荷台の位置変更状態を示す説明図である。 ４・・・運転席、６ｂ・・・荷こぼれ防止部材、７・・
・荷台、９・・・作業装置、２１・・・横軸、２１ａ・
・・横軸の取付部、２２・・・ボルト連結部、Ａ・・・
運転部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ■ 車体フレーム１２上に、運転席４側への荷こぼれ防
   止部材８ｂを備えた荷台７と、運転部Ａと、その運転部
   Ａと荷台７との間に位置させた作業装置９とを備える運
   搬車において、前記荷台７および前記作業装置９を着脱
   自在に設けると共に、前記作業装置９の取外し状態にお
   いて前記荷台Ｔを、その荷こぼれ防止部材６ｂが作業装
   置９を取外したあとの車体フレーム１２上に位置するよ
   うに、前記運転部Ａに近接させた状態で車体フレーム２
   に固定する装置２１ａ。 ２２ａを設けてなる運搬車。 ■ 前記荷台１を横軸２１１わりで昇降自在に設けであ
   る事を特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項に記載
   の運搬も ■ 前記作業装置９がクレーン装置である事を特徴とす
   る実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載の運
   搬車。 ■ 前記作業装置９がバックホウ装置である事を特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項に記載の
   運搬車。