JPH0639838B2 - 床面構成方法 - Google Patents

床面構成方法

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JPH0639838B2
JPH0639838B2 JP2210521A JP21052190A JPH0639838B2 JP H0639838 B2 JPH0639838 B2 JP H0639838B2 JP 2210521 A JP2210521 A JP 2210521A JP 21052190 A JP21052190 A JP 21052190A JP H0639838 B2 JPH0639838 B2 JP H0639838B2
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plate
panel
floor
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panel plate
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JP2210521A
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浩 小林
次宏 広瀬
秀朗 春山
二朗 加納
吉雄 小島
功成 小太刀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、オフィス・オートメーション機器と接続する
ネットワーク用ケーブルや電源ケーブル等の配線を容易
化し得ると共に、前記ケーブルの床面への取出しを容易
化し、またレイアウト変更等に十分対処し得る床面構成
方法に関する。
(従来の技術) 近時、エレクトロニクスの著しい技術革新を背景に、複
数のオフィス・オートメーション機器を相互に結ぶロー
カル・エリア・ネットワークの開発に努力が注がれてい
る。この種のローカル・エリア・ネットワークは、例え
ば複数のワークステーション間や、大容量ファイル,プ
リンタ装置等の間で、同軸ケーブルや光ファイバ・ケー
ブル等からなる情報伝送ケーブルを介して、例えば10
Mbitといった高速でデータ通信するものである。
ところでこの種のローカル・エリア・ネットワークは、
同軸ケーブルや光ファイバ・ケーブル等の幹線ケーブル
をオフィス内等に縦横に張巡らし、この幹線ケーブルに
オフィス・オートメーション機器を接続して構築され
る。この際、上記オフィス・オートメーション機器のレ
イアウト変更時におけるケーブル切断事故等を防ぐべ
く、カップラやトランシーバ,モデム等の電装品を上記
幹線ケーブルの近傍に配置し、これらの電装品から引込
みケーブルを導出して上記オフィス・オートメーション
機器を前記幹線ケーブルに接続するようにしている。
ところがこのようにしてネットワークを構築する場合、
信号ケーブルや電装品の布設工事が必要となると共に、
オフィスオートメーション機器に対する電力容量の増
設、電力コンセントの増設工事が必要となる。
これ故、その布設・増設工事を容易になし得、また布設
工事後のレイアウト変更にも十分対処することのできる
ネットワーク構築法の開発が強く望まれている。
このような要望に応えるべく、従来、コンピュータ・ル
ーム等ではフリー・アクセス・フロアが用いられてい
る。このフリー・アクセス・フロアは、30〜40cm
のフロア・パネルを床面(スラブ)から15〜30cm
程度浮上させて設け、そのフロア・パネルとスラブとの
間に信号ケーブルや電力ケーブル等を布設しようとする
ものである。
ところがフロア・パネルとスラブとの間に布設された信
号ケーブルや電力ケーブル等から上記フロア・パネル上
にケーブル類を引出してオフィス・オートメーション機
器に接続する場合、従来ではその都度、上記フロア・パ
ネルにケーブルを引出す為の孔を穿いているのが実情で
ある。この為、その工事が非常に大変である等の不具合
があった。
またオフィス・オートメーション機器のレイアウトを変
更する場合には、そのレイアウト変更に伴って上述した
ケーブル引出しの為の孔を開け直す必要がある。一方、
不要となったケーブル引出しの為の孔については盲目板
等を準備してその都度、塞ぐ作業が必要となる。これ
故、その工事が非常に大掛りなものとなり、レイアウト
変更に簡易に対処することができなかった。
(発明が解決しようとする問題点) このように従来のフリー・アクセス・フロアを構成する
フロア・パネルにあっては、オフィスのレイアウトに応
じて、その都度、信号ケーブルや電力ケーブル等を引出
す為の孔を設ける必要があり、またそのレイアウト変更
に簡易に対処することができないと云う問題があった。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、そ
の目的とするところは、オフィス・オートメーション機
器に接続するネットワーク用ケーブルや電源ケーブル等
の配線を容易化し得ると共に、前記ケーブルの床面への
取出しを容易化し、またレイアウト変更等に十分対処す
ることのできる実用性の高い床面構成方法を提供するこ
とにある。
[発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明は、基体との間にケーブル類による配線を可能と
する空間を形成するように、所定の高さで支持されたパ
ネル板と、このパネル板の少なくとも1辺に形成され、
前記パネル板上面に対して所定の段差を有する係止部を
備えた切込み部と、この切込み部の前記係止部に取り付
けられ、その取り付けられた状態で前記段差によって前
記パネル板上面とほぼ同じ高さとなるように前記切込み
部を閉塞する盲目板とからなる複数個の基本パネル板ユ
ニットから構成される床面構成方法において、 前記複数個の基本パネル板ユニットを前記基体に沿って
敷き詰めることによって床面を形成し、このようにして
形成された床面上の任意の位置において前記ケーブル類
を引き出す場合には、その引き出し位置に配置された前
記基本パネル板ユニットの前記切込み部から前記盲目板
を取り外し、そこにコンセント類を辺部側面から嵌め込
み、このコンセント類を介して前記ケーブル類を引き出
すようにすることを特徴とする床面構成方法を得るこを
特徴とするものである。
(作用) 本発明によれば、パネル板の少なくとも1辺に係止部を
備えた切込み部が形成され、前記切込み部を閉塞する盲
目板を備えた複数個の基本パネル板ユニットを基体に沿
って敷き詰めることによって床面を形成し、このように
して形成された床面上の任意の位置において前記ケーブ
ル類を引き出す場合には、その引き出し位置に配置され
た前記基本パネル板ユニットの前記切込み部から前記盲
目板を取り外してコンセント類(例えば、コンセントや
ケーブル取出し部品)を嵌め込むことによって、容易に
ケーブル類の引き出しを行うことが出来る。また、コン
セント類を必要としない場合には、そのパネル板の係止
部には盲目板がそのまま取り付けられているため、安全
性が確保されている。
また、本発明の床面構成方法によれば、パネル板の上面
に対して所定の段差を有する係止部を備えた切込み部を
設けているので、辺部にテーパー状の切込み部を形成し
た場合のように盲目板が脱落するという恐れはなく、盲
目板の取付けを確実に行うことが出来る。また、パネル
板ユニットの辺部に設けた切込み部にコンセント類を側
面から嵌め込むようにすることにより、コンセント類を
確実に取付けることが出来ると共に、その取付け作業を
容易に行うことが出来る。更にまた、パネル板辺部に形
成された切込み部の係止部は、前記盲目板が取り付けら
れた状態で前記パネル板上面と前記盲目板上面がほぼ同
じ高さになるよう所定の段差が形成されていることによ
り、安全性および美観に優れた床面構造を形成すること
が出来る。
また、レイアウト変更に伴いコンセント類の位置を移動
したい場合には、変更場所のパネル板に取り付けられて
いる盲目板を取り外してコンセント類を嵌め込むことが
出来、簡単にレイアウト変更に対処することが出来る。
しかも、前記切込み部はコンセント類又は盲目板のいず
れかが取り付けられる大きさを有することから、パネル
板の敷設作業やレイアウト変更の作業において、切込み
部に手をあてがったり、または隣接するパネル板の切込
み部に形成される空間にて手を操作することが出来るた
め、手を挟むことなく安全性に優れ、且つパネル板の敷
設およびレイアウト変更の作業を容易に行うことが出来
る。
(実施例) 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の基本パネル板ユニットの一実施例の構
成を示す分解斜視図であり、第2図はその側面構造を示
す図である。
パネル板(上面板)1は板本体2とその表面に貼布され
た表面材3とからなる。このパネル板1は施工性や運搬
性等を考慮して、例えば450mm×450mmの大きさに
設定されている。上記板本体2は後に詳述するが、珪酸
カルシウム板,パーティクルボード,ハニカム構造板,
複合セメント材等の種々の材料を適宜用いて構成され
る。この際、上面板1に要求される耐荷重性,重量,厚
み,絶縁性,耐火性,経済性等を配慮した上で、その構
成材料が選択されることは云うまでもない。
また前記表面材3としては、所謂ビニールタイル,カー
ペット,ジュータン等が用いられるが、これについても
その用途,目的に応じて選択すれば良い。
一方、図中4は前記上面板1と対をなす下面板であり、
例えば絶縁性板によって構成される。この下面板4には
必要に応じて電装品を固定する為の穴5が、例えばマト
リックス状に複数個設けられている。この下面板4は後
述するようにネットワークを構成する信号ケーブルおよ
び電装品の配設空間と、電力系ケーブル類が配設される
空間とを分離するものである。
しかして、これらのパネル板1および下面板4は、例え
ばその四隅を4本の支柱6(6a,6b,6c,6d)により所定の
間隙を隔てて平行に支持される。支柱6は下面板4の四
隅をそれぞれ固定するもので、所定高さの上部端面に台
座7を設けている。この台座7上に前記パネル板1の四
隅がそれぞれ固定され、パネル板1と下面板4との間に
信号ケーブルおよび電装品の配設可能な所定間隙の、例
えば高さ35mmの上部空所が形成される。
また前記支柱6の下面板4の下方側には、回転によって
進退自在な螺子機構からなる脚部8が設けられている。
この脚部8は下面板4の下方側に突出して床面(スラ
ブ)9上に当接する如く、その突出量が調整されるもの
である。
このようにして各支柱6は上記パネル板1および下面板
4をそれぞれ支持して前記床面9上に設けられる。そし
てこのとき、第2図に示すように下面板4と床面9との
間には電力系ケーブル等の配設が可能な、例えば平均高
さ15mm程度の下部空所が形成される。
尚、前記パネル板1と支柱6との接合固定は、例えば螺
子10等によって行われる。この具体的構造例については
後に説明する。
またこのようにパネル板1および下面板4を支持してな
る支柱6は、例えば鉄,アルミニウム等の鋳物,或いは
絶縁性および経済性に優れたセラミック,更には合成樹
脂等を用いて構成される。
かくしてこのように構成されたフロアパネルは、例えば
第3図に示すように複数のフロアパネルの各パネル板1
の端部を相互に突合せてオフィスの床面9上に敷き詰め
られる。この際、必要に応じてパネル板1の端部突合せ
箇所には、ケーブル取出し治具11が設けられる。このケ
ーブル取出し治具11等は、後述するようにパネル板1の
端部に設けられた切込み凹部等からなる連通部を利用
し、この連通部に嵌込む等して取付けられるものであ
る。
しかして前記パネル板1と下面板4との間に形成される
上部空所には、光ファイバや同軸ケーブル等のネットワ
ーク幹線ケーブル12が布設され、また必要に応じてカッ
プラやトランシーバ,モデム等の電装品13が、前記下面
板4に設けられた穴5を利用して取付けられる。そして
この電装品13から引込みケーブル14が前記ケーブル取出
し治具11を通してパネル板1の上面、つまりフロア面に
取出されて所定のオフィスオートメーション機器に接続
される。
また下面板4と床面9との間に形成される下部空所に
は、前記信号ケーブル12等から分離して電力系ケーブル
15が布設される。そしてこの電力系ケーブル15から引出
される電源コンセント等は、前記下面板4に設けられた
り前記パネル板1の連通部に嵌込む等して設けられたり
する。
このパネル板1と床面9との間に布設された信号ケーブ
ルおよび電装品からの信号線の取出しや前記電力ケーブ
ルからの電力の取出しは、具体的には次のようにして行
われる。
即ち、パネル板1の辺部(端部)には第4図に示すよう
に、パネル板1の上面に対して所定の段差(凹部)を有
する係止部48を備えた切込み部41が連通部として設けら
れている。この切込み部41の係止部48に、例えば第5図
(a)(b)に示すようなケーブル取出し治具42(11)や電源コ
ンセント43の側面に形成された係合凹部49、50が嵌め込
まれるように構成されている。また、これらのコンセン
ト類の取付が不要な場合には、例えば第5図(c)に示す
ような盲目板44が前記切込み部41に取り付けられた状態
となる。
ここで上記ケーブル取出し治具42は、例えばケーブル挿
通孔45を2分する2つの部材42a,42bからなり、これら
の部材42a,42bにて信号ケーブル12等を上記挿通孔45に
挟み込んで、下部の側面に形成された係合凹部49によっ
て前記切込み部41に嵌め込まれるようになっている。そ
してこのケーブル取出し治具42は前記パネル板1の上面
から所定の高さだけ突出させて前記切込み部41に取付け
られるようになっており、これによって床掃除時等に上
記挿入孔45からの水の侵入が防がれるものとなってい
る。
また、電源コンセント43は、コンセント端子面がパネル
板1の上面から露出するように下部側面の係合凹部50に
よって切込み部41に嵌め込まれるように構成されてい
る。
このような凹部切込み部41に示されるような連通部を利
用して、オフィス内フロアの任意の位置からフロアパネ
ルを単位として信号ケーブルの取り出しや電源の取出し
が容易に実現される。尚、連通部としては、パネル板1
の中央部に前記ケーブル取出し治具等の取付けが可能な
孔として設けることも可能である。しかしケーブル類の
引回し等を考慮した場合には、連通部を上述した切込み
部として実現した方が作業性等の点から好ましい。
また前述した下面板4とパネル板1との間に形成される
上部空所に設けられる電装品13への電源供給について
は、例えば第6図に示すように下面板4の端部に凹部46
を設けておき、この凹部46に第7図に示すような電源コ
ンセント47を取付けるようにすれば良い。このようにし
ておけば電装品13の取付け位置を比較的簡単に変更する
ことが可能となる。
このような構造のパネルによれば、パネル板1と床面9
との間に形成された空間部にケーブル類を配設し、パネ
ル板1に設けられた連通部を通して容易に、しかもフロ
ア上のパネルを単位とする任意な位置からケーブル類を
取出すことができる。
即ち、パネル板の敷設作業においては、コンセント類を
取り付けたい場所のパネル板に、そのパネル板の切込み
部の段差係止部にコンセント類を嵌め込めばよい。コン
セント類を必要としないパネル板の段差係止部には盲目
板が取り付けた状態であるため、安全性が確保されてい
る。
従って、この様な本発明の複数個の基本パネル板ユニッ
トをフロアに敷き詰めることにより、安全性に優れ、し
かもOAオフィスフロアに必要な電源ケーブルや信号ケ
ーブルの配線を床下に行い、前記コンセントやケーブル
取出し部品等を希望する場所のパネル板に配置すること
が出来る。また、レイアウト変更に伴いコンセントやケ
ーブル取出し部品の位置の移動が必要になった場合に
は、変更場所のパネル板に取り付けられている盲目板を
取り外してコンセントやケーブル取出し部品を嵌め込む
ことによって簡単にレイアウト変更に対処することが出
来る。
しかも、前記切込み部はコンセント等の部品又は盲目板
のいずれかが取り付けられる大きさを有することから、
パネル板の敷設作業やレイアウト変更の作業において、
切込み部に手をあてがったり、または隣接するパネル板
の切込み部に形成される空間にて手を操作出来るため、
手を挟むことなく安全且つ容易に作業を行うことが出来
る。
また、上述した実施例構造によれば信号系と電力系とを
前記下面板4によって分離された上部空所および下部空
所にそれぞれ独立に布設することができ、且つ法規上の
種々の制約を満してその布設を簡易に行うことを可能な
らしめる。従ってネットワークを柔軟に構築することが
可能となる。
またこのようにして信号系と電力系とを独立に布設する
ことが可能なので、一般に弱電流回路で構成される信号
系の布設工事を、法規上定められた専門工事士に委託す
ることなく、オフィスワーカによってそのレイアウト仕
様に応じて簡易に行うことが可能となる。
また上述したように信号系と電力系とを下面板4によっ
て分離し得るので、信号系ケーブルや電装品に対してシ
ールド構造を採用したり、また接地工事を採用しなけれ
ばならない等の法規上の制約がなくなる。この結果、信
号系の大幅な簡略化を図って、そのコストを低減するこ
とが可能となる。
また電装品13等を下面板4に簡易に固定することができ
るので、その布設工事に際して上記電装品13に無理な力
が加わることを効果的に防止することができ、ネットワ
ークの信頼性を十分高く維持することができる。更には
ネットワークのレイアウト変更に伴う工事を単にパネル
板1を取外すだけで簡易に実施することができる。しか
もフロアパネル単位で任意の位置からケーブルの取出し
を行い得るので、オフィスオートメーション機器の移動
を伴うレイアウト変更に十分対処することが可能とな
る。
また二次的にはケーブル類および電装品の全てをフロア
パネル内に収容することができるのでオフィスの体裁が
良く、またケーブルに足を引掛ける等の事故を招来する
虞れもなくなる。
尚、上述したように信号系ケーブルの布設工事について
は前述したように簡易に行い得るが、電力系ケーブルの
布設工事については法規上、やはり専門工事士による工
事が必要となり、上述したレイアウト変更の妨げの要因
となる。従って、電力系ケーブルの初期布設時に予め複
数の電源コンセントを要所の下面板4にそれぞれ設けて
おくようにすれば良い。このようにしておけばネットワ
ークのレイアウト変更時に電力系の工事を行う必要がな
くなり、上述したネットワークの変更の妨げの要因を解
消することが可能となる。
また前記支柱6に設けられた脚部8は前記床面9に対す
るパネル板1の高さの調整を行い、均一なフロア面を形
成する為のものであるが、オフィス内における電力系の
工事が十分に施されている場合には各脚部8の高さをそ
れぞれ十分に低くし、前記フロア面全体を低くすること
が可能なことは云うまでもない。またオフィスの仕様に
よっては下面板4を省略してパネル板1だけ配設工事す
ることも勿論可能である。またパネルの中央部に更に支
柱を設け、その支持構造を強化することも勿論可能であ
り、支柱をパネル板1の四隅に設けておくことも可能で
ある。
ところで上述した構造のフロアパネルを構成するパネル
板1,下面板4および支柱6は、具体的には次のように
して構成することが望ましい。
第8図(a)(b)および第9図(a)(b)はそれぞれパネル板1
の構造例を示すもので、(a)は一部切欠した平面図、(b)
はその縦断面図をそれぞれ示している。
さて一般にオフィスの荷重強度は300kg/m2であり、
コンピュータルームのように1000kg/m2以上もの荷
重強度が要求されることはない。その反面、軽量性、耐
火性、絶縁性や、フロアの高さを低く押えて床上空間を
広く確保する為のフロア材の厚みの薄さ、および経済性
が強く要求される。従ってパネル板1を構成するにはこ
れらの要求を十分に配慮する必要がある。
第8図(a)(b)に示すものは石綿やアルミニウム等からな
るハニカム構造体21をベークライト等の合成樹脂,或い
はアルミニウム板22により挟持し、これをパネル板1、
特にその板本体2としたものである。しかしてこの板本
体2の四隅、即ち支柱6との結合部には該フロアパネル
に加わる荷重が集中することから、合成樹脂等からなる
補強材23が埋込まれている。このようなハニカム構造体
21を用いて板本体2を構成することによって、その厚み
当りの荷重強度を十分に高いものとすることができる。
しかも軽量で不燃性および絶縁性に富んだものとするこ
とができ、そのコストも安価に抑えることが可能とな
る。
また上記板本体2の各辺端部には断面『L』字状で、且
つその折曲部に中空部を形成してなるパッキング材24が
貼付されている。このパッキング材24はフロアパネルの
前記パネル板1を相互に突合わせてフロアを構成したと
きに各パネル板1間の隙間をシーリングするものであ
る。このシーリング作用は前記パッキング材24の前記中
空部の弾性変形によって呈せられる。
尚、このような構造のパッキング材24に代えて、一方の
パネル板1に凹部を有するパッキング材、他方のパネル
板1に凸部を有するパッキング材をそれぞれ設け、これ
らの凹部と凸部との嵌合によってシーリング作用が呈せ
られるようにしても良い。またパネル板1の端部自体に
このような凸凹部を形成しておくことも勿論可能であ
る。
このような構造であればフロアの掃除時や誤って水をこ
ぼした時等、信号ケーブル12等が布設されたパネル板1
と床面9との間の空間部に水が侵入する虞れがなくな
り、効果的な防水効果を得ることが可能となる。
また第9図(a)(b)に示したものは、ガラス繊維を混合し
た複合セメント材26を用い、その内部に発泡スチロール
体27を埋設してパネル板1(板本体2)を構成したもの
である。このような複合セメント材26も厚み当りの荷重
強度に優れており、また不燃性および絶縁性を有する。
しかも製造時における公害発生の虞れがなく安価である
から、パネル板1の構成材として非常に有用である。
またこのような構成のパネル板1についても前述したパ
ッキング材24を設ければ、防水作用が呈せられることの
みならず、その端部の欠けを防止する上でも実用上好都
合である。また前記発泡スチロール材27は上記複合セメ
ント材26の、所謂そりを防ぐ為に用いられるものである
が、これによって防音効果が奏せられるので実用的利点
が大きい。またこのようなパネル板構造は鋳型成形によ
って簡易に製造することができ、またリブを簡易に作る
ことができるので、そのリブにより荷重強度の増大を簡
易に、且つ効果的に図ることができる。
以上のようにしてパネル板1はフロアパネルに要求され
る種々の仕様を配慮しながら、比較的簡易に製造され
る。
ところで前記パネル板1と支柱6との結合は次のように
して行われる。第10図はその一例を示すもので、支柱
6は下面フランジ61に下面板4を当接させ、止めリング
31を嵌込んで上記下面板4を支持固定している。この支
柱6には、台座7を形成している上端部から下端部に掛
けて螺子穴32が設けられており、パネル板1の隅に設け
られた透孔33を挿通して上記螺子穴32に螺合する螺子10
によって前記パネル板1が固定されるものとなってい
る。
この透孔33は常時は表面材3によって覆われているもの
であって、表面材3を捲ることによって露出される。こ
の状態で上記螺子10による板本体2の支柱6への固定が
行われる。また前記螺子穴32には、その下方から前記脚
部8が螺合されている。この脚部8は前記螺子10の中央
に設けられた透孔を通して挿入される六角レンチ34によ
り回転されるもので、これによって前記脚部8の下方向
への突出量が調整される。尚、螺子10には必ずしも上述
した透孔を設ける必要はない。この場合には、螺子10を
外した状態で六角レンチ34による脚部8の高さ調整を行
うようにすれば良い。
尚、第11図に示すように支柱6の上端部に所定深さの
穴35を設け、板本体2に設けた突部36を上記穴35に嵌込
んで両者を一体化する構造としても良い。この場合にあ
っても上記突部36に前記板本体2を連通する穴を設けて
おき、この穴を通して六角レンチ34を挿入して前記脚部
8の高さ調整を行い得るようにしておくことが実用上好
ましい。また脚部8の先端には、ゴム等の緩衝材を設け
ておくことが好ましい。
このような支柱6とパネル板1との取付け構造によれ
ば、パネル板1を非常に簡易に取外すことができ、信号
ケーブル等の布設工事を簡易に実施することが可能とな
る。また六角レンチ34が挿通される穴を前記表面材3の
厚みと同等以下にしておけば、表面材3の上記穴への陥
没を殆んど招来することがない。従ってフロアの美観を
損ねることがない。また表面材3として捲り上げ可能な
軟質のビニールタイルを使用したとしても、その表面材
3上から前記穴による傷や輪郭等を認めることができな
いので、やはりその美観を保つことができる。
尚、表面材3として硬質なものを用いる場合には、その
表面材3を取外して前記脚部8の高さ調整や板本体2の
取付け・取外し作業等を行うようにすれば良い。また表
面材3の該当部分のみを、所謂蓋構造とし、その部分だ
けを取外し可能な構造とすることも可能である。
また六角レンチ34に代えて通常のドライバにて脚部8の
高さ調整を行うようにしても良いことは勿論のことであ
る。また第11図に示す構造の場合には板本体2に設け
られた突部36と穴35との嵌合だけによってパネル板1と
支柱6との結合が行われるので、両者間の所謂ガタツキ
が懸念される。しかしパネル板1は支柱6による支持と
は別に、隣接するパネル板1との間で、またオフィスの
壁面との間で相互に位置規制されるので上記ガタツキの
問題を効果的に相殺することができる。つまりフロア全
体としてパネル板1のガタツキを防止することができ
る。またこのような構成によれば、パネル板1の支柱6
への取付けが前述した螺子10による固定作業がない分だ
け軽減され、その工事を実施する上での利点が大きい。
以上本発明に係るパネルの基本的構成につき説明した
が、本パネルは次のように変形して実施することができ
る。
即ち、先の実施例では1つのパネル毎に支柱6をそれぞ
れ設けたが、第12図および第13図に示すように床面
9上に配設される複数のフロアパネルを対象とし、例え
ば四隅を相互に付合わせて設けられる4枚のパネル板1
および下面板4を1つの単位として、これらを同時に支
持するべく支柱6を設けるようにしても良い。この場合
には支柱6を床面9に対して高さ調整して所定位置に固
定し、この支柱6のフランジ先端に設けた爪37やピン等
に係止させて上記パネル板1および下面板4をそれぞれ
配設施工するようにすれば良い。
またフロアを防音構造や断熱構造とする場合には、防音
材や断熱材を前記上部空所や下部空所に適宜入れるよう
にすれば良い。また第14図に示すようにパネル板1の
板本体2と表面材3との間にシート状の防音材38や断熱
材を挟み込み、所謂サンドイッチ構造とするようにして
も良い。
また、例えば本発明のフロアパネルが敷き詰められた後
の配線工事においては、凹部切込み部41に工具あるいは
指を挿入すれば、パネル板1を容易に持上げることが出
来、配線作業やケーブル取出治具42または電源コンセン
ト43等の取付け作業が簡単に行え、フロアパネルの操作
性が極めて良い。
更に、本発明のフロアパネルを敷き詰める場合、凹部切
込み部41に指をかけパネルを取扱えば、パネルの間に指
を挟むような事故もなく、安全性にも優れている。
尚、本発明は上述した実施例に限定されるものではな
い。例えば前述した上部空所の高さを可変可能とし、つ
まり下面板4の支持位置を上下動可能としておき、比較
的大形の電装品についても収容可能としておいても良
い。またこの下面板を取外してパネルの布設工事を行う
ことも可能である。更にはここで用いられる支柱6の数
やパネル板1の大きさ等についても、その仕様に応じて
適宜定めれば良いものである。また支柱6をパネル板に
一体的に設けておくことも勿論可能である。要するに本
発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施す
ることができる。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、パネル板の少なく
とも1辺に係止部を備えた切込み部が形成され、前記切
込み部を閉塞する盲目板を備えた複数個の基本パネル板
ユニットを基体に沿って敷き詰めることによって床面を
形成し、このようにして形成された床面上の任意の位置
においてケーブル類を引き出す場合には、その引き出し
位置に配置された基本パネル板ユニットの切込み部から
盲目板を取り外してコンセント類(例えば、コンセント
やケーブル取出し部品)を嵌め込むことによって、容易
にケーブル類の引き出しを行うことが出来る。また、コ
ンセント類を必要としない場合には、そのパネル板の係
止部には盲目板がそのまま取り付けられているため、安
全性が確保されている。
また、パネル板の上面に対して所定の段差を有する係止
部を備えた切込み部を設けているので、辺部にテーパー
状の切込み部を形成した場合のように盲目板が脱落する
という恐れはなく、盲目板の取付けを確実に行うことが
出来る。また、パネル板ユニットの辺部に設けた切込み
部にコンセント類を側面から嵌め込むようにすることに
より、スライド式の簡単な作業でコンセント類の着脱を
確実に行うことが出来る。更にまた、パネル板辺部に形
成された切込み部の係止部は、盲目板が取り付けられた
状態でパネル板上面と盲目板上面がほぼ同じ高さになる
よう所定の段差が形成されていることにより安全性およ
び美観に優れた床面構造を形成することが出来る。
また、レイアウト変更に伴いコンセント類の位置を移動
したい場合には、変更場所のパネル板に取り付けられて
いる盲目板等に代えてコンセント類を嵌め込むことが出
来、簡単にレイアウト変更に対処することが出来る。し
かも、切込み部はコンセント類又は盲目板のいずれかが
取り付けられる大きさを有することから、パネル板の敷
設作業やレイアウト変更の作業において、切込み部に手
をあてがったり、または隣接するパネル板の切込み部に
形成される空間にて手を操作することが出来るため、手
を挟むことなく安全性に優れており、パネル板の敷設お
よびレイアウト変更の作業を容易に行うことが出来る等
の実用上多大なる効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る基本パネル板ユニット
の分解斜視図、第2図は同じく基本パネル板ユニットの
側面図、第3図はその使用状態を示す図、第4図乃至第
7図はそれぞれパネル板に設けられた挿通部を利用した
ケーブルの取出し例を説明する為の図、第8図はおよび
第9図はそれぞれパネル板の構造例を示す図、第10図
および第11図はそれぞれパネル板の支柱への取付け構
造を示す図、第12図乃至第14図はそれぞれ本発明の
別の実施例を示す図である。 1……パネル板、2……板本体、3……表面材、4……
下面板、5……穴、6……支柱、8……脚部、41……挿
通部(凹部切込み部)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加納 二朗 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1番地 株 式会社東芝総合研究所内 (72)発明者 小島 吉雄 東京都港区虎ノ門1丁目26番5号 株式会 社東芝港分室内 (72)発明者 小太刀 功成 東京都田無市向台町2―13―37 (56)参考文献 実開 昭52−24718(JP,U) 実開 昭58−63823(JP,U) 実開 昭58−66810(JP,U) 西独国特許公開3039257(DE,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基体との間にケーブル類による配線を可能
    とする空間を形成するように、所定の高さで支持された
    パネル板と、このパネル板の少なくとも1辺に形成さ
    れ、前記パネル板上面に対して所定の段差を有する係止
    部を備えた切込み部と、この切込み部の前記係止部に取
    り付けられ、その取り付けられた状態で前記段差によっ
    て前記パネル板上面とほぼ同じ高さとなるように前記切
    込み部を閉塞する盲目板とからなる複数個の基本パネル
    板ユニットから構成される床面構成方法において、 前記複数個の基本パネル板ユニットを前記基体に沿って
    敷き詰めることによって床面を形成し、このようにして
    形成された床面上の任意の位置において前記ケーブル類
    を引き出す場合には、その引き出し位置に配置された前
    記基本パネル板ユニットの前記切込み部から前記盲目板
    を取り外し、そこにコンセント類を辺部側面から嵌め込
    み、このコンセント類を介して前記ケーブル類を引き出
    すようにすることを特徴とする床面構成方法。
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