JPH0639570B2 - パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents
パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物Info
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- JPH0639570B2 JPH0639570B2 JP63262120A JP26212088A JPH0639570B2 JP H0639570 B2 JPH0639570 B2 JP H0639570B2 JP 63262120 A JP63262120 A JP 63262120A JP 26212088 A JP26212088 A JP 26212088A JP H0639570 B2 JPH0639570 B2 JP H0639570B2
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- C08L83/00—Compositions of macromolecular compounds obtained by reactions forming in the main chain of the macromolecule a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon only; Compositions of derivatives of such polymers
- C08L83/04—Polysiloxanes
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K6/00—Preparations for dentistry
- A61K6/90—Compositions for taking dental impressions
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08K—Use of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
- C08K3/00—Use of inorganic substances as compounding ingredients
- C08K3/01—Use of inorganic substances as compounding ingredients characterized by their specific function
- C08K3/013—Fillers, pigments or reinforcing additives
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08G—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
- C08G77/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a linkage containing silicon with or without sulfur, nitrogen, oxygen or carbon in the main chain of the macromolecule
- C08G77/04—Polysiloxanes
- C08G77/12—Polysiloxanes containing silicon bound to hydrogen
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C08G77/20—Polysiloxanes containing silicon bound to unsaturated aliphatic groups
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はパテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物、
特には、硬化前に内部離型剤がブリードすることにより
パテ状であって、硬化後その内部離型剤のブリードが少
ないために外観を損なったり寸法精度が低下せず、印象
材料などに有用とされるパテ状硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関するものである。
特には、硬化前に内部離型剤がブリードすることにより
パテ状であって、硬化後その内部離型剤のブリードが少
ないために外観を損なったり寸法精度が低下せず、印象
材料などに有用とされるパテ状硬化性オルガノポリシロ
キサン組成物に関するものである。
(従来の技術) 硬化性オルガノポリシロキサン組成物についてはすでに
各種のものが公知とされているが、印象材料用としては
特にアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサンと
けい素原子に結合した水素原子(≡SiH基)を含有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサンとを白金触媒
の存在下に付加反応させるものが汎用されている。
各種のものが公知とされているが、印象材料用としては
特にアルケニル基を含有するオルガノポリシロキサンと
けい素原子に結合した水素原子(≡SiH基)を含有す
るオルガノハイドロジェンポリシロキサンとを白金触媒
の存在下に付加反応させるものが汎用されている。
この種の組成物に流動パラフィン、白色ワセリンなどの
ような脂肪族炭化水素を離型剤として内添する方法によ
り混練時に手に付着しないで混合できるようなパテ状組
成物が一般的に用いられている。
ような脂肪族炭化水素を離型剤として内添する方法によ
り混練時に手に付着しないで混合できるようなパテ状組
成物が一般的に用いられている。
(発明が解決しようとする課題) 離型剤として添加されるこの種の脂肪族炭化水素は、硬
化前、パテの表面にブリードするためパテ状組成物を混
練する時、手にパテ状組成物が付着しない作用があり作
業性の点で誠に都合がよい。
化前、パテの表面にブリードするためパテ状組成物を混
練する時、手にパテ状組成物が付着しない作用があり作
業性の点で誠に都合がよい。
しかし、このような脂肪族炭化水素は、硬化後も徐々に
表面にブリードするため、硬化物の外観を悪くしたり、
さらに印象後母型との寸法が違ってくるなどの問題点が
あった。
表面にブリードするため、硬化物の外観を悪くしたり、
さらに印象後母型との寸法が違ってくるなどの問題点が
あった。
(課題を解決するための手段) 本発明はこのような不利を解決したパテ状の硬化性オル
ガノポリシロキサン組成物に関するものであり、これは
1)1分子中にアルケニル基を少なくとも2個含有するオ
ルガノポリシロキサン100重量部、2)1分子中にけい
素原子に直結した水素原子(≡SiH基)を少なくとも
3個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンが、
1)成分中に含まれるアルケニル基に対し0.5〜5倍モル
になる≡SiH基を供する量、3)触媒量の白金化合物、
4)無機質充填剤20〜600重量部、5)けい素原子に結
合した全有機基のうち炭素数7個〜30個のアルキル基
を少なくとも5モル%以上有するオルガノポリシロキサ
ン5〜60重量部とからなることを特徴とするものであ
る。
ガノポリシロキサン組成物に関するものであり、これは
1)1分子中にアルケニル基を少なくとも2個含有するオ
ルガノポリシロキサン100重量部、2)1分子中にけい
素原子に直結した水素原子(≡SiH基)を少なくとも
3個有するオルガノハイドロジエンポリシロキサンが、
1)成分中に含まれるアルケニル基に対し0.5〜5倍モル
になる≡SiH基を供する量、3)触媒量の白金化合物、
4)無機質充填剤20〜600重量部、5)けい素原子に結
合した全有機基のうち炭素数7個〜30個のアルキル基
を少なくとも5モル%以上有するオルガノポリシロキサ
ン5〜60重量部とからなることを特徴とするものであ
る。
すなわち、本発明者らは、硬化前に混練する際には、内
部離型剤が表面にブリードして、手にパテ状組成物が付
着しないため作業性の点で都合が良く、硬化後は、内部
離型剤が表面にブリードしないため硬化物の外観を悪く
したり、さらに印象後母型との寸法が違ってくるなどの
問題点がない、パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組
成物の開発について種々検討をしたところ、1)〜4)成分
からなる公知の付加反応型硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物に、内部離型剤として5)成分のアルキル基変性
オルガノポリシロキサンを添加することにより、硬化前
には内部離型剤がパテの表面にブリードし、硬化後は表
面にブリードしないことを見いだし、本発明を完成させ
た。
部離型剤が表面にブリードして、手にパテ状組成物が付
着しないため作業性の点で都合が良く、硬化後は、内部
離型剤が表面にブリードしないため硬化物の外観を悪く
したり、さらに印象後母型との寸法が違ってくるなどの
問題点がない、パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組
成物の開発について種々検討をしたところ、1)〜4)成分
からなる公知の付加反応型硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物に、内部離型剤として5)成分のアルキル基変性
オルガノポリシロキサンを添加することにより、硬化前
には内部離型剤がパテの表面にブリードし、硬化後は表
面にブリードしないことを見いだし、本発明を完成させ
た。
本発明の組成物を構成する第1成分としてのオルガノポ
リシロキサンは1分子中に、けい素原子に結合したアル
ケニル基を少なくとも2個有するものとされる。このも
のは式 (ここに、R2はビニル基、アリル基、ブテニル基など
のアルケニル基、R1はメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、などの炭素数1〜6のアルキル基、フェ
ニル、トリル基などのアリール基、またはこれらの基の
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基、などから選択される、同一または異
種の非置換または置換1価飽和炭化水素基を表す。m及
びnはそれぞm=50〜100,000の整数、n=0〜
10,000の整数で、n/m=0〜0.1である。)で示
されるものが例示される。
リシロキサンは1分子中に、けい素原子に結合したアル
ケニル基を少なくとも2個有するものとされる。このも
のは式 (ここに、R2はビニル基、アリル基、ブテニル基など
のアルケニル基、R1はメチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、などの炭素数1〜6のアルキル基、フェ
ニル、トリル基などのアリール基、またはこれらの基の
炭素原子に結合した水素原子の一部または全部をハロゲ
ン原子などで置換したクロロメチル基、3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基、などから選択される、同一または異
種の非置換または置換1価飽和炭化水素基を表す。m及
びnはそれぞm=50〜100,000の整数、n=0〜
10,000の整数で、n/m=0〜0.1である。)で示
されるものが例示される。
ここでR1は炭素数1〜4のアルキル基であることが好
ましく、更に第1成分としてのオルガノポリシロキサン
中のR1全体のうち50モル%以上はメチル基であるこ
とが好ましい。
ましく、更に第1成分としてのオルガノポリシロキサン
中のR1全体のうち50モル%以上はメチル基であるこ
とが好ましい。
つぎにこの第2成分としてのオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンは一般式 で示されるもので、上記した第1成分としてのオルガノ
ポリシロキサンに対して架橋剤として作用するものであ
るので、その分子中に少なくとも3個のけい素原子に直
結した水素原子(≡SiH基)を含むものとする必要が
ある。さらに、第1成分と相溶するために第1成分より
も分子量の低いものが好ましく、けい素原子の数が3〜
500、好ましくは3〜300のものとされるが、その
構造は直鎖状、分枝状、環状いずれのものであってもよ
い。なお、このオルガノポリシロキサンの配合量は第1
成分としてのオルガノポリシロキサン中のアルケニル基
に対し0.5倍モルになる≡SiH基を供する量未満では
この付加反応が不充分なものとなり、5倍モルになるS
≡SiH基を供する量を超えると生成物が脆くなった
り、過剰の≡SiH基が残存して経時変化の原因となる
ので、第1成分中に含まれるアルケニル基に対し0.5〜
5倍モルになる≡SiH基を供する量の範囲とする必要
がある。
リシロキサンは一般式 で示されるもので、上記した第1成分としてのオルガノ
ポリシロキサンに対して架橋剤として作用するものであ
るので、その分子中に少なくとも3個のけい素原子に直
結した水素原子(≡SiH基)を含むものとする必要が
ある。さらに、第1成分と相溶するために第1成分より
も分子量の低いものが好ましく、けい素原子の数が3〜
500、好ましくは3〜300のものとされるが、その
構造は直鎖状、分枝状、環状いずれのものであってもよ
い。なお、このオルガノポリシロキサンの配合量は第1
成分としてのオルガノポリシロキサン中のアルケニル基
に対し0.5倍モルになる≡SiH基を供する量未満では
この付加反応が不充分なものとなり、5倍モルになるS
≡SiH基を供する量を超えると生成物が脆くなった
り、過剰の≡SiH基が残存して経時変化の原因となる
ので、第1成分中に含まれるアルケニル基に対し0.5〜
5倍モルになる≡SiH基を供する量の範囲とする必要
がある。
また、この第3成分としての白金または白金化合物は付
加反応触媒として公知のものでよく、これには白金黒ま
たは白金をシリカ、カーボンブラックなどに担持させた
もの、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、塩化
白金酸とオレフイン、ビニルシロキサンとの錯塩などが
例示される。この添加量は第1成分と第2成分の合計量
100重量部に対し通常0.0001〜0.1重量部の範囲
が好適に用いられる。
加反応触媒として公知のものでよく、これには白金黒ま
たは白金をシリカ、カーボンブラックなどに担持させた
もの、塩化白金酸、塩化白金酸のアルコール溶液、塩化
白金酸とオレフイン、ビニルシロキサンとの錯塩などが
例示される。この添加量は第1成分と第2成分の合計量
100重量部に対し通常0.0001〜0.1重量部の範囲
が好適に用いられる。
つぎにこの第4成分としての無機質充填剤は通常この種
のオルガノポリシロキサン組成物に用いられる公知のも
のでよく、したがってヒュームドシリカ、沈降性シリカ
などの微粉末シリカ、石英粉末、ガラス繊維、カーボン
粉末、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどが例示されるが、この配合量
は第1成分としてのアルケニル基含有オルガノポリシロ
キサン100重量部に対して20重量部未満ではこのパ
テが柔らかすぎて手に取りにくく、使用しにくくなり、
600重量部を超えるとこのパテが硬すぎて取扱が難し
くなるので、20〜600重量部の範囲とする必要があ
るが、好ましくは50〜400重量部の範囲とされる。
のオルガノポリシロキサン組成物に用いられる公知のも
のでよく、したがってヒュームドシリカ、沈降性シリカ
などの微粉末シリカ、石英粉末、ガラス繊維、カーボン
粉末、酸化鉄、二酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウ
ム、炭酸マグネシウムなどが例示されるが、この配合量
は第1成分としてのアルケニル基含有オルガノポリシロ
キサン100重量部に対して20重量部未満ではこのパ
テが柔らかすぎて手に取りにくく、使用しにくくなり、
600重量部を超えるとこのパテが硬すぎて取扱が難し
くなるので、20〜600重量部の範囲とする必要があ
るが、好ましくは50〜400重量部の範囲とされる。
第5成分としてのオルガノポリシロキサンは、本発明の
組成物における内部離型剤として添加されるものである
が、これは、けい素原子に結合した全有機基のうち炭素
数7〜30個、好ましくは8〜18個のアルキル基を少
なくとも5モル%以上、好ましくは10〜50モル%有
するオルガノポリシロキサンとされる。また、このオル
ガノポリシロキサンの重合度が10,000を超えると、
組成物の粘度が高くなりすぎて硬化前にパテの表面にブ
リードしにくくなり、重合度2未満では硬化後のブリー
ドが激しすぎる。したがってこのもの重合度2〜10,0
00であることが望ましく、特に3〜5,000であるこ
とが好ましい。
組成物における内部離型剤として添加されるものである
が、これは、けい素原子に結合した全有機基のうち炭素
数7〜30個、好ましくは8〜18個のアルキル基を少
なくとも5モル%以上、好ましくは10〜50モル%有
するオルガノポリシロキサンとされる。また、このオル
ガノポリシロキサンの重合度が10,000を超えると、
組成物の粘度が高くなりすぎて硬化前にパテの表面にブ
リードしにくくなり、重合度2未満では硬化後のブリー
ドが激しすぎる。したがってこのもの重合度2〜10,0
00であることが望ましく、特に3〜5,000であるこ
とが好ましい。
具体的には以下の式で示される様な直鎖状のジオルガノ
ポリシロキサンが好ましいものとして挙げられる。
ポリシロキサンが好ましいものとして挙げられる。
lは0≦l≦10,000の整数である。
m、nはm≧1、n≧0、1≦m+n<10,000の整
数で0≦n/m<9である。
数で0≦n/m<9である。
kは1≦k<10,000の整数である。
p、qは p≧1、q≧0、1≦p+q<10,000の
整数で、0≦q/p<9である。
整数で、0≦q/p<9である。
なお、この配合量は第1成分としてのアルケニル基含有
オルガノポリシロキサン100重量部に対して5重量部
未満ではその効果としての充分な離型性能が得られず、
60重量部を超えるとパテからのにじみ出しが激しくな
ってしまうので、5〜60重量部の範囲とすることが望
ましい。
オルガノポリシロキサン100重量部に対して5重量部
未満ではその効果としての充分な離型性能が得られず、
60重量部を超えるとパテからのにじみ出しが激しくな
ってしまうので、5〜60重量部の範囲とすることが望
ましい。
本発明のパテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物は
上記した第1〜第5成分の所定量の混合することによっ
て得ることができるが、これらは貯蔵時には第1成分と
してのアルケニル基含有ポリシロキサンに第3成分とし
ての白金系触媒は配合するが、第2成分としてのオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンは添加しないA液と、
第1成分としてのアルケニル基含有ポリシロキサンに第
2成分としてのオルガノハイドロジェンポリシロキサン
は配合するが第3成分としての白金系触媒は添加しない
B液とに分けた2液型のものとしておくことが望まし
い。なお、この組成物を構成する第4〜第5成分はこの
A液、B液のいずれかに配合しても、あるいはこの両者
に配合してもよいが、これらに必要に応じて白金系触媒
の活性を抑制する目的で各種有機窒素化合物、有機リン
化合物、アセチレン化合物を添加すること、また、顔
料、染料、香料などを添加することは任意とされる。
上記した第1〜第5成分の所定量の混合することによっ
て得ることができるが、これらは貯蔵時には第1成分と
してのアルケニル基含有ポリシロキサンに第3成分とし
ての白金系触媒は配合するが、第2成分としてのオルガ
ノハイドロジエンポリシロキサンは添加しないA液と、
第1成分としてのアルケニル基含有ポリシロキサンに第
2成分としてのオルガノハイドロジェンポリシロキサン
は配合するが第3成分としての白金系触媒は添加しない
B液とに分けた2液型のものとしておくことが望まし
い。なお、この組成物を構成する第4〜第5成分はこの
A液、B液のいずれかに配合しても、あるいはこの両者
に配合してもよいが、これらに必要に応じて白金系触媒
の活性を抑制する目的で各種有機窒素化合物、有機リン
化合物、アセチレン化合物を添加すること、また、顔
料、染料、香料などを添加することは任意とされる。
(発明の効果) このようにして得られた本発明の組成物は上記した第5
成分としてのアルキル変性シロキサンが配合されている
ので使用時におけるA液とB液との混練を容易に行うこ
とができるし、混合硬化後アルキル変性シロキサンが流
動パラフィンなどの炭化水素のように激しくにじみ出す
こともないので、精密な印象ができ、表面に色をつけた
りすることも容易である。この為手型や歯型のような人
体を対照とする印象用として有用であり、型取りした後
の硬化物を長く保存する場合特に有用である。これはま
た垂直面や物体の印象用、鑑識用、電機絶縁用などとし
ても広く使用することができる。
成分としてのアルキル変性シロキサンが配合されている
ので使用時におけるA液とB液との混練を容易に行うこ
とができるし、混合硬化後アルキル変性シロキサンが流
動パラフィンなどの炭化水素のように激しくにじみ出す
こともないので、精密な印象ができ、表面に色をつけた
りすることも容易である。この為手型や歯型のような人
体を対照とする印象用として有用であり、型取りした後
の硬化物を長く保存する場合特に有用である。これはま
た垂直面や物体の印象用、鑑識用、電機絶縁用などとし
ても広く使用することができる。
次に本発明の実施例及び比較例を挙げる。
合成例 冷却器をつけた500mlの3ッ口フラスコに平均式 で示されるオルガノハイドロジエンポリシロキサン10
0gと塩化白金酸のアルコール溶液(白金濃度2%)1
gを入れ、80℃に加熱した。マグネチックスターラー
で攪拌しながら、ここに1−オクテンCH2=CH(CH2)5CH3
200gを滴下ロートで約2時間かけて滴下した。そ
の後この溶液を100℃に昇温し、さらに2時間攪拌し
て反応を完結させた。反応溶液中には≡SiH基が残存
しないことをIRにより確認した。この反応溶液を室温
に冷却して、活性炭1.5gを投入し、室温下で2時間、
攪拌混合し、濾過して白金を除去した。
0gと塩化白金酸のアルコール溶液(白金濃度2%)1
gを入れ、80℃に加熱した。マグネチックスターラー
で攪拌しながら、ここに1−オクテンCH2=CH(CH2)5CH3
200gを滴下ロートで約2時間かけて滴下した。そ
の後この溶液を100℃に昇温し、さらに2時間攪拌し
て反応を完結させた。反応溶液中には≡SiH基が残存
しないことをIRにより確認した。この反応溶液を室温
に冷却して、活性炭1.5gを投入し、室温下で2時間、
攪拌混合し、濾過して白金を除去した。
さらに、この溶液を200℃/5mmHgで3時間加熱減圧
下で未反応の1−オクテンを除去して平均式 で示される粘度100cs(25℃)、屈折率1.45(2
5℃)のアルキル変性シロキサン油を得た。
下で未反応の1−オクテンを除去して平均式 で示される粘度100cs(25℃)、屈折率1.45(2
5℃)のアルキル変性シロキサン油を得た。
実施例1 粘度が2,500cSである分子鎖両末端がジメチルビニル
シロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン油(以
下ビニルシロキサン油と略記する)80重量部、粘度が
1,000,000Piseである分子鎖両末端がジメチル
ビニルシロキシ基で封鎖され、ビニル基量が0.012モ
ル%であるジメチルポリシロキサン生ゴム(以下シロキ
サン生ゴムと略記する)20重量部、塩化白金酸のオク
チルアルコール変性溶液(白金量1重量%、以下白金触
媒と略記する)0.3重量部、平均粒径が4μmである石
英粉末180重量部、平均粒径が2μmであるけいそう
土20重量部、平均式が であるアルキル変性シロキサン油(以下変性シロキサン
油と略記する)30重量部を混合攪拌機を用いて均一に
混合攪拌してパテA0を作った。一方、ビニルシロキサ
ン油75重量部、シロキサン生ゴム20重量部、粘度が
12cSである分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシ
ロキシ基で封鎖された、メチルハイドロジェンシロキサ
ン単位を17モル%含有するメチルハイドロジェンポリ
シロキサン(以下Hシロキサンと略記する)5重量部、
石英粉末180重量部、けいそう土20重量部、変性シ
ロキサン油30重量部を同様に混合攪拌機を用いて均一
に混合攪拌してパテB0を作った。
シロキシ基で封鎖されたジメチルポリシロキサン油(以
下ビニルシロキサン油と略記する)80重量部、粘度が
1,000,000Piseである分子鎖両末端がジメチル
ビニルシロキシ基で封鎖され、ビニル基量が0.012モ
ル%であるジメチルポリシロキサン生ゴム(以下シロキ
サン生ゴムと略記する)20重量部、塩化白金酸のオク
チルアルコール変性溶液(白金量1重量%、以下白金触
媒と略記する)0.3重量部、平均粒径が4μmである石
英粉末180重量部、平均粒径が2μmであるけいそう
土20重量部、平均式が であるアルキル変性シロキサン油(以下変性シロキサン
油と略記する)30重量部を混合攪拌機を用いて均一に
混合攪拌してパテA0を作った。一方、ビニルシロキサ
ン油75重量部、シロキサン生ゴム20重量部、粘度が
12cSである分子鎖両末端がジメチルハイドロジェンシ
ロキシ基で封鎖された、メチルハイドロジェンシロキサ
ン単位を17モル%含有するメチルハイドロジェンポリ
シロキサン(以下Hシロキサンと略記する)5重量部、
石英粉末180重量部、けいそう土20重量部、変性シ
ロキサン油30重量部を同様に混合攪拌機を用いて均一
に混合攪拌してパテB0を作った。
ついで、このパテA0とパテB0を等量手で混合し60
℃において1時間硬化させた。硬化物は室温で1カ月放
置したが変性シロキサン油のにじみ出しは全く無かっ
た。
℃において1時間硬化させた。硬化物は室温で1カ月放
置したが変性シロキサン油のにじみ出しは全く無かっ
た。
比較例1 実施例と同様にビニルシロキサン油80重量部、シロキ
サン生ゴム20重量部、白金触媒0.3重量部、石英粉末
180重量部、けいそう土20重量部、流動パラフィン
30重量部を混合攪はん機を用いて均一に混合攪拌して
パArを作った。一方、ビニルシロキサン油75重量
部、シロキサン生ゴム20重量部、Hシロキサン5重量
部、石英粉末180重量部、けいそう土20重量部、流
動パラフィン30重量部を同様に混合攪はん機を用いて
均一に混合攪拌してパテBrを作った。
サン生ゴム20重量部、白金触媒0.3重量部、石英粉末
180重量部、けいそう土20重量部、流動パラフィン
30重量部を混合攪はん機を用いて均一に混合攪拌して
パArを作った。一方、ビニルシロキサン油75重量
部、シロキサン生ゴム20重量部、Hシロキサン5重量
部、石英粉末180重量部、けいそう土20重量部、流
動パラフィン30重量部を同様に混合攪はん機を用いて
均一に混合攪拌してパテBrを作った。
ついで、このパテArとパテBrを等量手で混合し60
℃1時間で硬化させた。硬化物を室温で3日放置したと
ころ激しく流動パラフィンがにじみ出した。
℃1時間で硬化させた。硬化物を室温で3日放置したと
ころ激しく流動パラフィンがにじみ出した。
実施例2〜5、比較例2 実施例1で用いたアルキル変性シロキサン油に代えて、
合成例と同様の手法によって得られた下記4種類のアル
キル変性シロキサン油(実施例2〜5)又はメチルフェ
ニルシロキサン油(比較例2)を用いた他は実施例1と
同様の配合(但し、実施例5の場合のみパテBに配合す
るHシロキサンは15重量部とした。)で混合し60℃
で1時間硬化させた結果、実施例2〜5では硬化物は室
温で1ケ月放置後も全く変性シロキサン油のにじみ出し
は認められなかった。又、比較例2では同様の配合で混
合しても粘着性のペースト状混合物となり、パテにはな
らなかった。
合成例と同様の手法によって得られた下記4種類のアル
キル変性シロキサン油(実施例2〜5)又はメチルフェ
ニルシロキサン油(比較例2)を用いた他は実施例1と
同様の配合(但し、実施例5の場合のみパテBに配合す
るHシロキサンは15重量部とした。)で混合し60℃
で1時間硬化させた結果、実施例2〜5では硬化物は室
温で1ケ月放置後も全く変性シロキサン油のにじみ出し
は認められなかった。又、比較例2では同様の配合で混
合しても粘着性のペースト状混合物となり、パテにはな
らなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09K 3/00 Z 8517−4H (56)参考文献 特開 平1−230669(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】1)1分子中にアルケニル基を少なくとも2
個含有するオルガノポリシロキサン 100重量部 2)1分子中にけい素原子に直結した水素原子(≡SiH
基)を少なくとも3個有するオルガノハイドロジエンポ
リシロキサンが、1)成分中に含まれるアルケニル基に対
し0.5〜5倍モルになる≡SiH基を供する量 3)触媒量の白金化合物 4)無機質充填剤 20〜600重量部 5)けい素原子に結合した全有機基のうち炭素数7個〜3
0個のアルキル基を少なくとも5モル%有するオルガノ
ポリシロキサン 5〜60重量部 とからなることを特徴とするパテ状硬化性オルガノポリ
シロキサン組成物。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262120A JPH0639570B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
US07/422,206 US5066714A (en) | 1988-10-18 | 1989-10-17 | Curable organopolysiloxane putty-like composition |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63262120A JPH0639570B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02107667A JPH02107667A (ja) | 1990-04-19 |
JPH0639570B2 true JPH0639570B2 (ja) | 1994-05-25 |
Family
ID=17371327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63262120A Expired - Lifetime JPH0639570B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | パテ状硬化性オルガノポリシロキサン組成物 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5066714A (ja) |
JP (1) | JPH0639570B2 (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
JP2009203196A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Gc Corp | 歯科用印象材組成物 |
JP2012076999A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Gc Corp | 歯科用シリコーン印象材組成物 |
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JPH0640821A (ja) * | 1992-07-24 | 1994-02-15 | Toshiba Silicone Co Ltd | 防カビ性ポリオルガノシロキサン組成物 |
US6552104B1 (en) | 1995-04-13 | 2003-04-22 | Dentsply Research & Development Corp. | Method of making hydrophilic non-sweating polymerizable dental impression material |
US5955513A (en) * | 1995-04-13 | 1999-09-21 | Dentsply Research & Development Corp. | Very high viscosity polyvinylsiloxane impression material |
JPH0940868A (ja) * | 1995-07-27 | 1997-02-10 | Toray Dow Corning Silicone Co Ltd | 加熱硬化性シリコーンゴム組成物 |
US5998561A (en) * | 1997-03-11 | 1999-12-07 | Jeneric/Pentron Incorporated | Catalyst and composition for silicone dental impression materials |
US6262170B1 (en) * | 1998-12-15 | 2001-07-17 | General Electric Company | Silicone elastomer |
US6838499B2 (en) * | 2002-02-19 | 2005-01-04 | Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. | Curable compositions |
US20050181324A1 (en) * | 2004-02-13 | 2005-08-18 | Hare Robert V. | Polyorganosiloxane dental impression materials with improved wetting and stability |
US7695819B2 (en) * | 2005-09-30 | 2010-04-13 | Wacker Chemical Corporation | Two piece curable HCR silicone elastomers |
DE102006056451A1 (de) * | 2006-11-28 | 2008-06-05 | Kettenbach Gmbh & Co. Kg | Verfahren zur Herstellung eines Dentalprodukts und scannbares Material |
US7988106B2 (en) | 2007-02-23 | 2011-08-02 | Carnevali Jeffrey D | Adaptive mounting structure |
DE102011012745A1 (de) | 2011-03-01 | 2012-09-06 | Voco Gmbh | Lager- und formstabile dentale elastomere Abformmaterialien hoher Viskosität |
RU2600355C2 (ru) | 2011-06-08 | 2016-10-20 | 3М Инновейтив Пропертиз Компани | Композиция, содержащая силоксановые соединения, способ ее получения и использования |
JP4856284B1 (ja) * | 2011-08-31 | 2012-01-18 | 径太 石塚 | 支柱 |
JP6196522B2 (ja) * | 2013-10-18 | 2017-09-13 | 株式会社松風 | 光透過性を有する硬化性シリコーン組成物及びそれを用いた光硬化性樹脂成型物の作製方法 |
JP6323398B2 (ja) * | 2015-06-10 | 2018-05-16 | 信越化学工業株式会社 | 熱伝導性シリコーンパテ組成物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4293477A (en) * | 1980-01-04 | 1981-10-06 | Ford Motor Company | Highly filled thermally conductive elastomers III |
-
1988
- 1988-10-18 JP JP63262120A patent/JPH0639570B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1989
- 1989-10-17 US US07/422,206 patent/US5066714A/en not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203196A (ja) * | 2008-02-28 | 2009-09-10 | Gc Corp | 歯科用印象材組成物 |
JP2012076999A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Gc Corp | 歯科用シリコーン印象材組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5066714A (en) | 1991-11-19 |
JPH02107667A (ja) | 1990-04-19 |
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