JP2722304B2 - 1液型オルガノポリシロキサン組成物 - Google Patents

1液型オルガノポリシロキサン組成物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オルガノポリシロキサ
ン組成物に関し、特に室温において良好な長期保存安定
性を有するオルガノポリシロキサン組成物に関する。
【0002】
【従来技術】従来、ケイ素原子に結合した水素原子(S
iH基)を有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンと、ケイ素原子に結合した脂肪族不飽和炭化水素基
(例えばビニル基)を有するオルガノポリシロキサンと
を含有し、前記SiH基のビニル基等への付加反応(ヒ
ドロシリル化)を利用する硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物は周知である。このような組成物に種々の反応
抑制剤を配合し、室温付近の温度での硬化反応を抑制し
て長期保存安定性を向上させるとともに、使用時には加
熱によってヒドロシリル化反応を促進させて硬化させる
ことができるオルガノポリシロキサン組成物が提案され
ている。
【0003】例えば、反応抑制剤としてアセチレン系化
合物(米国特許明細書第3,445,420号) 、スルホキシド
化合物 (米国特許明細書第3,453,234 号) 、またはハイ
ドロパーオキシド化合物 (米国特許明細書第4,061,609
号) を配合したオルガノポリシロキサン組成物が提案さ
れている。しかし、オルガノハイドロジェンポリシロキ
サンとして、(H)(R')SiO0.5 単位(式中、2個
のR’は同一または異なる1価の炭化水素基である)を
有するものが使用されている場合には、上記の反応抑制
剤を配合しても、この単位中の水素原子と、ケイ素原子
に結合した脂肪族不飽和炭化水素基との室温付近におけ
るヒドロシリル化反応による硬化を有効に抑制すること
ができないため、オルガノポリシロキサン組成物の保存
安定性が十分なものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るために、米国特許明細書第4584361号には、オ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンの分子鎖末端のケ
イ素原子に結合した水素原子と、ケイ素原子に結合した
脂肪族不飽和炭化水素基との室温付近におけるヒドロシ
リル化反応を抑制する反応抑制剤としてn−ブチルアミ
ン、N,N−ジブチルアミノプロピルアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン等のアミン
化合物を用いることが提案されている。然しながら、こ
れらのアミン化合物は、組成物中に無機充填剤が配合さ
れていると、その無機充填剤表面に吸着されてしまい、
その反応抑制効果が著しく低下するという欠点を有して
いる。
【0005】従って本発明の目的は、組成物中に無機充
填剤が配合されている場合にも、室温付近での硬化反応
が有効に抑制され、保存安定性が長期にわたって維持さ
れている1液型オルガノポリシロキサン組成物を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、β−ジケトン
またはβ−ケトエステルを配合することによって、前述
した反応抑制剤としてのアミン化合物の有する欠点が改
善され、無機充填剤の存在下でも該アミン化合物の反応
抑制効果を有効に発揮させることに成功したものであ
る。
【0007】本発明によれば、 (A)シロキサン鎖を構成するケイ素原子に結合した
ルケニル基を含有するオルガノポリシロキサン(以下、
「アルケニル基含有オルガノポリシロキサン」とい
う)、 (B)下記式(1): (H)(RSiO0.5単位 (1) 〔式中、2個のRは同一でも異なっていてもよく、脂
肪族不飽和基以外の置換または非置換の一価炭化水素基
である〕で表されるシロキサン単位を一分子中に少なく
とも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ン、 (C)白金族金属系触媒、 (D)下記一般式(2): (RN−R−N(R (2) 〔式中、2個のRは同一でも異なっていてもよく、炭
素原子数4以下の低級アルキル基であり、2個のR
同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4以下の低級
アルキル基または水素原子であり、Rは炭素原子数2
〜4のアルキレン基である〕で表されるアミン化合物及
び下記式(3): R−NH (3) 〔式中、Rは炭素原子数2〜4のアルキル基である〕
で表されるアミン化合物から成る群より選択された少な
くとも1種の反応抑制剤、 (E)β−ジケトン及びβ−ケトエステルから成る群よ
り選択された少なくとも1種の化合物、及び、 (F)無機充填剤、 を含有して成る1液型オルガノポリシロキサン組成物が
提供される。
【0008】成分(A) 本発明の組成物の(A)成分であるアルケニル基含有オ
ルガノポリシロキサンは、例えば、下記平均組成式
(4): (R6 a (R7 b SiO(4-a-b)/2 (4) で表される。この平均組成式(4)において、R6 はア
ルケニル基、好ましくは炭素原子数2〜8のアルケニル
基であり、例えば、ビニル基、アリル基、1−ブテニル
基、1−ヘキセニル基等が挙げられる。R7 は置換また
は非置換の1価の炭化水素基であるか、あるいは2個の
7 が一緒になって低級アルキレン基を形成していても
よい。この1価の炭化水素基としては、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、オクチル基等のアルキル基;シクロペンチル基、シ
クロヘキシル基、シクロブチル基等のシクロアルキル
基;フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等
のアリール基;ベンジル基、フェニルエチル基、フェニ
ルプロピル基等のアラルキル基;あるいはこれらの炭化
水素基に結合している水素原子の1部又は全部が塩素、
フッ素、臭素等のハロゲン原子、シアノ基等で置換され
てなる基、例えば、クロロメチル基、トリフルオロプロ
ピル基、クロロフェニル基、ジブロモフェニル基、テト
ラクロロフェニル基、ジフルオロフェニル基等のハロゲ
ン化炭化水素基;β−シアノエチル基、γ−シアノプロ
ピル基、β−シアノプロピル基等のシアノアルキル基な
どを挙げることができ、また2個のR7 から形成される
低級アルキレン基としては、エチレン基、トリメチレン
基、メチルメチレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチ
レン基等を挙げることができる。また、aは0<a<3
の数、bは0<b<3の数であり、ただし0<a+b<
4である。上記平均組成式(4)で表されるオルガノポ
リシロキサンは、直鎖状、分岐状の何れでもよく、また
それらの混合物からなっていてもよい。かかるオルガノ
ポリシロキサンは、1種単独でまたは2種以上を組合わ
せて用いられる。
【0009】この(A)成分のオルガノポリシロキサン
は、1分子中に含有される、シロキサン鎖を構成する
イ素原子に結合した全有機基のうちの平均で0.05モ
ル%以上、好ましくは0.1〜2モル%がアルケニル基
である。このようなケイ素原子に結合したアルケニル基
が1分子中のシロキサン鎖を構成するケイ素原子に結合
した全有機基のうちの平均で0.05モル%未満である
と、得られる組成物が十分に硬化せず、硬化してゲル状
またはエラストマー状とならないおそれがある。また、
このアルケニル基は、分子鎖であるシロキサン鎖の途中
のケイ素原子または分子鎖末端のケイ素原子のいずれに
結合していてもよいが、得られる組成物の硬化速度の点
で分子鎖末端のケイ素原子に結合していることが好まし
い。 (A)成分のオルガノポリシロキサンの粘度は、得られ
る組成物を注型、ポッティング、コーティング、含浸、
接着等に使用する場合に、組成物が硬化前は適度な流動
性を有し、硬化後は安定した物理的特性を示すことがで
きる点で、通常、25℃で50〜100000cPであ
ることが好ましい。
【0010】本発明において用いる(A)成分の具体例
としては、下記式)〜で表されるものを例示するこ
とができる。尚、以下の式において、l、m、o、p及
びqは、それぞれ正の整数を示す。
【0011】
【化1】
【0012】
【化2】
【0013】
【化3】
【0014】
【化4】
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】成分(B) (B)成分であるオルガノハイドロジェンポリシロキサ
ンは、前記式(1)で表されるシロキシ単位を1分子中
に少なくとも2個含有するものである。即ち、このオル
ガノハイドロジェンポリシロキサンは、少なくとも分子
の末端のケイ素原子に水素原子が結合している。このオ
ルガノハイドロジェンポリシロキサンとしては、例えば
下記平均組成式(5): (H)c (R8 d SiO(4-c-d)/2 (5) で表されるものを挙げることができる。
【0018】この平均組成式(5)において、R8 は脂
肪族不飽和炭化水素基ではない炭素原子数1〜10の置
換または非置換の1価の炭化水素基であるか、あるいは
2個のR8 が一緒になって低級アルキレン基を形成する
ものであり、例えば、前記式(4)においてR7 につい
て例示したものと同じものを挙げることができる。また
cは0<c≦2の数、dは0<d≦3の数であり、ただ
し0<c+d<4である。これらのオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンは、直鎖状または分岐状の何れでも
よく、1種単独または2種以上を組み合わせて使用され
る。
【0019】本発明において、この(B)成分のオルガ
ノハイドロジェンポリシロキサンの直鎖状のものとし
て、例えば下記式で表されるものを例示することがで
きる。(尚、式中、R8 は前記と同じ意味であり、r
は正の整数、sは0または正の整数である。)
【0020】
【化7】
【0021】また分岐状のオルガノハイドロジェンポリ
シロキサンとしては、分岐源として、R8 SiO3/2
位、SiO2 単位及び下記式で表される単位等を有す
るものを挙げることができる。
【0022】
【化8】
【0023】上述した(B)成分のオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサンは、特に合成の容易さ等の点で25
℃における粘度が1000cP以下のものが好ましい。
本発明の組成物中の(B)成分の配合割合は、得られる
組成物の硬化物の耐熱性、機械的強度等の物理的性質が
良好であり、硬化時に発泡しない点から、通常(B)成
分の1分子中に含まれるケイ素原子に結合した水素原子
の数が、(A)成分のオルガノポリシロキサンが有する
アルケニル基1個当り、0.5 〜4.0 個、特に0.8〜1.5
個となる割合であるのが好ましい。
【0024】本発明の組成物の(C)成分である白金族
金属系触媒は、(A)成分中のアルケニル基と(B)成
分中のSiH基との付加硬化反応を促進させるために使
用されるものであり、これには白金系、パラジウム系及
びロジウム系のものがあるが、一般的には、白金系触
媒、例えば、白金、塩化白金酸、白金−オレフィン錯
体、白金−アルコール錯体、白金の配位化合物等が好適
に使用される。本発明の組成物における(C)成分の配
合割合は、得られる組成物の硬化性が良好である点か
ら、通常、白金族金属換算で(A)成分に対して1ppm
以上、特に3〜100ppmの割合が好ましい。
【0025】成分(D) 本発明の組成物の(D)成分であるアミン化合物は、前
記(A)成分と(B)成分との付加硬化反応を抑制する
反応制御剤として使用されるものであり、このアミン化
合物の使用により、オルガノポリシロキサン組成物の保
存安定性が保持される。このアミン化合物としては、前
記式(2)、即ち、 (R2 2 N−R4 −N(R3 2 (2) 〔式中、2個のR2 は同一でも異なっていてもよく、炭
素原子数4以下の低級アルキル基であり、2個のR3
同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4以下の低級
アルキル基または水素原子であり、R4 は炭素原子数2
〜4のアルキレン基である〕、または前記式(3)、即
ち、 R5 −NH2 (3) 〔式中、R5 は炭素原子数2〜4のアルキル基である〕
で表されるものが、それぞれ単独または2種以上の組み
合わせで使用される。
【0026】例えば前記式(2)で表されるアミン化合
物としては、N,N,N′,N′−テトラメチルエチレ
ンジアミン、N,N−ジメチルエチレンジアミン、N,
N−ジエチルエチレンジアミン、N,N−ジブチルエチ
レンジアミン、N,N−ジブチル−1,3−プロパンジ
アミン、N,N−ジメチル−1,3−プロパンジアミ
ン、N,N,N′,N′−テトラエチルエチレンジアミ
ン、N,N−ジブチル−1,4−ブタンジアミン等が挙
げられる。また前記式(3)で表されるアミン化合物と
しては、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン
等が挙げられる。本発明においては、これらの内でも、
N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミンが
好適に使用される。
【0027】本発明の組成物における(D)成分の配合
割合は、(C) 成分の白金族金属系触媒の触媒作用を適度
に抑制し、得られる組成物の保存安定性を長期にわたっ
て確保できる点で、通常、(C)成分の白金族金属系触
媒中の白金原子1モルに対して1モル以上、好ましくは
2〜20モルとなる割合が好ましい。
【0028】(E)成分 本発明においては、(E)成分としてβ−ジケトン及び
β−ケトエステルの少なくとも1種が使用されるが、こ
れらは、反応抑制剤として作用する成分(D)のアミン
化合物が無機充填剤に吸着するのを防止する作用を有す
るものである。即ち、これら(E)成分の使用により、
無機充填剤の存在下においても、成分(D)の反応抑制
効果が十分有効に発揮され、組成物の保存安定性が確保
されるのである。
【0029】かかるβ−ジケトン及びβ−ケトエステル
としては、次式「化9」〜「化20」で表されるものを
例示することができる。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】
【化11】
【0033】
【化12】
【0034】
【化13】
【0035】
【化14】
【0036】
【化15】
【0037】
【化16】
【0038】
【化17】
【0039】
【化18】
【0040】
【化19】
【0041】
【化20】
【0042】これら成分(E)として使用される化合物
の配合量は、組成物中に配合される成分(F)の無機充
填剤の性質に大きく影響を受けるために一概に規定する
ことは難しいが、一般的には、成分(F)に対して10
〜30,000ppm の割合で使用することが好適である。
【0043】成分(F) 本発明において、成分(F)の無機充填剤としては、そ
れ自体公知の種々のものを使用することができるが、一
般的には、酸化アルミニウム粉末及びシリカ粉末の少な
くとも1種が使用される。例えば酸化アルミニウム粉末
としては、球状あるいは非球状の酸化アルミニウム、及
びこれらをメチルクロロシラン、オルガノポリシロキサ
ン、シラザン、シリルケテンアセタール等のシリル化剤
で表面処理したもの等が好適である。またシリカ粉末と
しては、煙霧質シリカ、沈降性シリカ、及びこれらを上
記シリル化剤で表面処理したもの、並びに溶融シリカ、
石英粉末等が好適である。これら無機充填剤は、組成物
全体当り5〜90重量%、特に10〜80重量%となる
割合で使用される。
【0044】その他の配合剤 本発明の組成物は、以上の(A)〜(F)成分の他に、
組成物の保存安定性を損なわない限りにおいて、必要に
より、さらにジメチルハイドロジェンシロキシ単位ある
いはメチルハイドロジェンシロキサン単位を1分子中に
1個のみ含有するオルガノポリシロキサンや、分子鎖末
端に前記式(1)で表されるシロキシ単位を含有しない
オルガノハイドロジェンポリシロキサンを適宜配合する
こともできる。また、本発明の組成物には、その流れ
性、組成物の硬化物の硬さ等を調節もしくは改質するた
めに、ジメチルポリシロキサン等のシリコーンオイルま
たは生ゴムなどを配合してもよい。
【0045】オルガノポリシロキサン組成物 本発明の組成物は、上述した各成分を均一に混合するこ
とにより容易に調製される。この組成物は、長期の保存
安定性に優れ、また長期保存後においても、製造直後と
変わらない硬化性を示す。本発明の組成物は、接着剤、
シーリング剤等として、種々の分野で使用される。
【0046】
【実施例】以下の例において、特記しない限り、「部」
は「重量部」を示し、粘度は25℃における測定値を示
す。
【0047】実施例1 ビニル基含有オルガノポリシロキサン(Me2 SiO単位 94.24モル%、 ViMePhSiO0.5 単位 0.52 モル%、Me3 SiO0.5 単位 2.24 モル% 及びMeSiO1.5 単位3モル%から成り、粘度が1500cP) 71部、 ジメチルポリシロキサン(Me2 SiO単位 94 モル%、Me3 SiO0.5 単 位3モル%及びMeSiO1.5 単位3モル%から成り、粘度 500 cP) 29部、 アルミナ(比表面積1.5m2 /g) 350部、 及び、 アセチルアセトン 0.3部、 を均一に混合した。次いで、この混合物に、 塩化白金酸−ビニルシロキサン錯体(白金含有量;1重量%) 0.1部、 1−エチニル−1−シクロヘキサノール 0.06部、 テトラメチルエチレンジアミン 0.0012部、 ジメチルポリシロキサン(末端がHMe2 SiO0.5 単位で封鎖され、粘度が 18cP) 4.3部、 から成る混合物を室温で12時間保存したものを添加
し、均一に混合した。
【0048】さらにこの混合物に、 メチルハイドロジェンポリシロキサン(HMe2 SiO0.5 単位2.5モル%、 Me2 SiO単位95モル%、Me3 SiO0.5 単位2.5モル%から成り、粘度 が35cP) 6.7部、 を添加し、均一に混合してオルガノポリシロキサン組成
物を得た。この組成物の40℃における保存安定性を、
粘度測定法により測定した。結果を表1に示す。
【0049】実施例2 アルミナ350部の変わりに石英粉末(比表面積2m2
/g)20部を使用した以外は実施例1と同様にしてオ
ルガノポリシロキサン組成物を調製し、40℃における
保存安定性を測定した。結果を表1に示す。
【0050】比較例1 アセチルアセトンを使用しない以外は、実施例1と同様
にしてオルガノポリシロキサン組成物を調製し、40℃
における保存安定性を測定した。結果を表1に示す。
【0051】比較例2 アセチルアセトンを使用しない以外は、実施例2と同様
にしてオルガノポリシロキサン組成物を調製し、40℃
における保存安定性を測定した。結果を表1に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明によれば、1液型の付加硬化型オ
ルガノポリシロキサン組成物において、無機充填剤が配
合された場合にも、長期間にわたってその保存安定性を
確保することができる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)シロキサン鎖を構成するケイ素原子
    に結合したアルケニル基を含有するオルガノポリシロキ
    サン、 (B)下記式(1): (H)(RSiO0.5単位 (1) 〔式中、2個のRは同一でも異なっていてもよく、脂
    肪族不飽和基以外の置換または非置換の一価炭化水素基
    である〕で表されるシロキサン単位を一分子中に少なく
    とも2個有するオルガノハイドロジェンポリシロキサ
    ン、 (C)白金族金属系触媒、 (D)下記一般式(2): (RN−R−N(R (2) 〔式中、2個のRは同一でも異なっていてもよく、炭
    素原子数4以下の低級アルキル基であり、2個のR
    同一でも異なっていてもよく、炭素原子数4以下の低級
    アルキル基または水素原子であり、Rは炭素原子数2
    〜4のアルキレン基である〕で表されるアミン化合物及
    び下記式(3): R−NH (3) 〔式中、Rは炭素原子数2〜4のアルキル基である〕
    で表されるアミン化合物から成る群より選択された少な
    くとも1種の反応抑制剤、 (E)β−ジケトン及びβ−ケトエステルから成る群よ
    り選択された少なくとも1種の化合物、 及び、 (F)無機充填剤、 を含有して成る1液型オルガノポリシロキサン組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の組成物を硬化して成る硬
    化物。
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