JPH0638967B2 - パネルプレス方法およびその装置 - Google Patents

パネルプレス方法およびその装置

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JPH0638967B2
JPH0638967B2 JP62025758A JP2575887A JPH0638967B2 JP H0638967 B2 JPH0638967 B2 JP H0638967B2 JP 62025758 A JP62025758 A JP 62025758A JP 2575887 A JP2575887 A JP 2575887A JP H0638967 B2 JPH0638967 B2 JP H0638967B2
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JP
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panel
blank holder
pressing
press
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JP62025758A
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耕兒 出雲
紀男 村上
和幸 南
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Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パネルプレス方法およびその装置に関し、特
にドアやトランクリッド等のパネルに適用して好適のプ
レス方法およびその装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、第8図(a)に示すように、シングルアクション工
法(エアドロー工法)によるパネルプレス装置は、パネ
ル1′のプレス型となる長方形の上型(ダイ)2′およ
び下型(パンチ)3′と、上型2′を上下動させる上下
動機構4′と、上型2′のプレス面2′aの周囲に形成
された把持面2′bと、下型3′を囲繞するように配設
されて下型3′に対して相対的に上下動可能な長方形枠
型のブランクホルダー5′と、上型2′の把持面2′b
に当接してパネル1′を把持しうるブランクホルダー
5′の把持面5′aと、パネル搬入時に同把持面5′a
の高さを下型3′のプレス面3′aにほぼ沿う高さに維
持させるとともに、ブランクホルダー5′の下降時にク
ッションとして機能するクッション機構6′とをそなえ
て構成されている。
なお、第8図(a)に示す断面が横断面および縦断面に形
成されており、把持面5′aが全周に亘って形成されて
いて、クッション機構6′の下方には、図示しないエア
シリンダ等が設けられている。
そして、このようなシングルアクション型パネルプレス
装置では、第8図(a)〜(c)に示すように、上型2′を上
下動機構4′により押し下げることにより、パネル1′
のプレスが行なわれる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のパネルプレス手段で
は、パネル1の全周を把持しているので、複雑なプレス
を行なう場合、把持力を強めると形状に無理がかかり、
把持力を弱めるとパネル1の一部にしわが発生するとい
う問題点がある。
さらに、従来のパネルプレス手段では、第5図(b)に示
すように、ブランクホルダー面BHからの絞り深さH
が深く、しかも材料の流入が発生するために、プレス成
形品1′の歩留りが悪いという問題点がある。
そして、第6図(b)に示すように、プレス形成品1′と
してのフロントドアアウタ1′Aがわずかに伸びている
だけであるので、剛性が大きくなく、したがって板厚が
厚くなるという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、パネルに歪を発生することなく、伸び量を大きくし
て、プレス成形品としてのパネルの剛性を向上できるよ
うにした、パネルプレス方法およびその装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
このため、本発明のパネルプレス方法は、パネルの対向
する一対の側部(1a)をそれぞれブランクホルダーで把持
してから同ブランクホルダーを下降させることにより上
記パネルをプレス型の一方の押し付けると共に、上記パ
ネルの対向する一対の端部(1b)をそれぞれ上記ブランク
ホルダーで上記プレス型の一方に押し付け保持し、この
状態を維持したまま上記プレス型の一方および他方を閉
じ上記パネルをプレス加工することを特徴としている。
また、本発明のパネルプレス方装置は、パネルをプレス
加工するための上型および下型と、同上型および下型の
うちの少なくとも一方を上下動させる第1の上下動機構
と、上記上型および下型をそれぞれ囲繞するように配設
された上下動可能な上ブランクホルダーおよび下ブラン
クホルダーと、同上ブランクホルダーおよび下ブランク
ホルダーのうちの少なくとも一方を上下動させる第2の
上下動機構とをそなえ、上記の上ブランクホルダーおよ
び下ブランクホルダーに、上記パネルの対向する一対の
側部(1a)のみを把持するための把持面がそれぞれ形成さ
れて、上記下型のプレス面に接続する段部に、上記上ブ
ランクホルダーの保持面との間で上記パネルの対向する
一対の端部(1b)を押し付け保持するための保持面が形成
されたことを特徴としている。
〔作用〕
上述の本発明のパネルプレス方法では、パネルの対向す
る一対の側部をブランクホルダーで把持した状態でパネ
ルをプレス型の一方である下型に押し付け、ついでパネ
ルの対向する一対の端部を上記ブランクホルダーにより
プレス型の下型に押し付け保持した状態で、プレス型の
上型および下型により、パネルをプレス加工する。
また上述の本発明のパネルプレス装置では、パネルを下
型上に載置するとともに、第2の上下動機構により上ブ
ランクホルダーを押し下げることにより、上ブランクホ
ルダーの把持面と下ブランクホルダーの把持面とでパネ
ルの対向する一対の側部を把持し、対向する一対の端部
を非拘束状態とするとともに、次に、第2の上下動機構
により上ブランクホルダーをさらに押し下げることによ
り、上ブランクホルダーの保持面と下型に接続する段部
の保持面との間でパネルの対向する一対の端部を押し付
け保持し、この状態で第1の上下動機構を作動させるこ
とにより、パネルのプレス加工を行なう。
〔実施例〕
以下、図面により本発明の実施例について説明すると、
第1〜7図は本発明の一実施例としてのパネルプレス方
法および同方向を直接実施するためのパネルプレス装置
を示すものであり、第1〜7図中、第8図と同じ符号は
ほぼ同様のものを示す。
第1図(a),第2図(a)および第3図に示すように、パネ
ルのプレス装置は、パネル1のプレス型となる長方形の
上型(ダイ)2および下型(パンチ)3と、上型2を上
下動させる第1の上下動機構4と、上型2を囲繞するよ
うに配設されて上型2に対して相対的に上下動可能な長
方形枠型の上ブランクホルダー5と、下型3を囲繞する
ように配設されて下型3に対して相対的に上下動可能な
長方形枠型の下ブランクホルダー6と、上ブランクホル
ダー5を上下動させる第2の上下動機構7と、パネル搬
入時に下ブランクホルダー6の把持面6bの高さを下型3
のプレス面3aにほぼ沿う高さに維持させるとともに、下
ブランクホルダー6の下降時にクッションとして機能す
るクッション機構8とをそなえて構成されている。
また、下型3には、プレス面3aに接続した段部に上ブラ
ンクホルダー5の下面5aとの間でパネル1の対向する一
対の縁部1bを保持する保持面3bが形成されており、この
保持面3bはプレス面3aの周辺における対向する一対の辺
に形成されている。
上ブランクホルダー5は、長方形枠型に形成されてお
り、上ブランクホルダー5の下面5aの対向する一対の辺
には、第1図(a)に示すように、把持部Aを構成するパ
ネル1の対向する一対の側部1aを下ブランクホルダー6
の把持面6bとの間で把持するための把持面(しわ押え
面)5bが形成されており、また、この上ブランクホルダ
ー5の対向する他の一対の辺には、第2図(a)に示すよ
うに、保持部Bを構成するパネル1の対向する一対の端
部1bを下型3の保持面3bとの間で保持するための保持面
5cが形成されている。
そして、これらの把持面5bおよび保持面5cは、それぞれ
把持面6bおよび保持面3bに沿う平面ないし曲面の形状を
有している。
また、下ブランクホルダー6は、長方形枠型に形成され
ており、下ブランクホルダー6の上面6aは、上ブランク
ホルダー5の把持面5bとの間でパネル1の側部1aを把持
するための下ブランクホルダー6の一対の把持面6bと、
この一対の把持面6bの両端部に接続し、且つ、上下ブラ
ンクホルダー5,6の把持状態において上記上ブランク
ホルダー5の保持面5cから下方へ所定距離だけ離隔して
配設される非把持面(非接触面)6cとをそなえている。
本発明の実施例としてのパネルプレス方法を直接実施す
るためのパネルプレス装置は上述のごとく構成されてい
るので、第1図(a)および第2図(a)に示すパネル搬入状
態において、プレスの上型2と下型3との間にパネル1
を搬入し、ついで、このパネル搬入状態から第1図(b)
および第2図(b)に示すパネル把持状態へ移行し、第2
の上下動機構7により上ブランクホルダー5を降下さ
せ、パネル1の一方向における把持部Aにおいて、パネ
ルの対向する一対の側部の把持が行なわれる。この把持
状態において、パネル1の対向する一対の端部1bは非保
持状態となっている。
そして、このパネル1の把持状態を維持しながら、第1
図(c)および第2図(c)も示すパネル伸展状態へ移行され
る。
すなわち、このパネル伸展状態では第2の上下動機構7
により上ブランクホルダー5をさらに降下させて、下ブ
ランクホルダー6の当接面6dが下型3の当接面3cへ当接
(あるいは近接)されるとともに、上ブランクホルダー
5の保持面5cが下型3の保持面3bへ当接される。このと
き、クッション機構8により当接面3c,6dどうしの接触
は緩やかに行なわれる。
これにより、このパネル伸展状態において、第3図中の
符号Fで示す方向にパネル1の伸びが与えられる。
ついで、このパネル伸展状態で、プレス面3aになじませ
られたパネル1は、第1図(d)および第2図(d)に示すプ
レス状態へ移行される。
すなわち、このプレス状態では、第1の上下動機構4に
より上型2を降下させ、プレス面2a,3aどうしが整合さ
れ閉じられて、パネル1のプレスが完了する。
このように、一方向においては、初期の、パネル1の対
向する一対の側部1aをそれぞれブランクホルダーの把持
面5b,6bで把持してから上ブランクホルダー5を下降さ
せて、パネル1をプレス型の下型3に押し付ける工程に
より、パネル1に伸びが与えられる。また他方向におい
ては、パネル1の対向する一対の端部1bをそれぞれ上記
ブランクホルダー保持面5cで下型3の段部3bに押し付
け、この状態に保持したまま上型2を降下させてプレス
面2a,3aどうしを整合させて閉じるという二段階工程に
より、パネル1に与えられた伸びを確保しつつさらに
(成形形状によっては)パネル1の伸びが増長させられ
る。
上述の実施例によれば、パネル1の形状中央部分には、
初期の成形で与えられた伸びが確保されており、これに
より剛性がアップし、同じ剛性に対する板厚も低減する
ので材料費が低減する。
また、パネル1の形状中央部分における剛性が高いの
で、曲率の大きな形状でも形状凍結性が高く、フラッシ
ュサーフェイス化に寄与する。
第4図に示すように、成形後の形状を比較すると、本実
施例の工法では絞り深さHを浅くすることができ、し
かも材料の流入がないために歩留りがよい。
すなわち、従来のシングルアクション法におけるブラン
クホルダー面BHからの絞り深さH[第5図(b)参
照]よりも、本実施例の工法におけるブランクホルダー
面BHからの絞り深さH[第5図(a)参照]が浅く
てすむので、本実施例の一方向の長さlも従来例にお
ける長さlよりも小さくなる。
本実施例の工法では、上ブランクホルダー5の第2の上
下動機構7からのアウタ圧力と、下ブランクホルダー6
のクッション機構8からのクッション圧力とで、成形終
了時まで材料の流入を完全に止めており、プレス成形後
のパネル1は、その中央部においてブランクホルダー面
BHよりも隆起し、その周縁部においてブランクホル
ダー面BHよりも降下する。
このように、把持部Aにおける圧力が強く、第5図(a)
に符号9で示すビードも、従来工法よりも小さくでき
る。
さらに、本実施例を車両用ドア(フロントドアアウタ)
に適用した実験例では、成形後の各部の伸び(mm/100mm)
は、第6図(b)に示す従来工法では、ドア1′Aの四隅
がわずかに伸びているだけであるのに対して、第6図
(a)に示す本実施例の工法では、ドア1Aの全体がほぼ
平均して伸びているため剛性アップになり、歪対策の効
果も大きく、また歩留りもよくなる。
また、ドア1A,1′Aにおける成形後のドア中央部の
剛性は、第7図(b)に示す従来工法の板厚(0.75t)に対
し、第7図(a)に示す工法の板厚(0.7t)は、0.05mmの板
厚の減少にもかかわらず、同等である。
第7図(a),(b)中の数値は、1辺が300mmの正三角形の中
心に1kgの荷重をかけたときの歪量(mm)を示している。
なお、パネル1の一対の対向する辺1aを把持した後、下
型3に押しつけ一方向にストレッチをかけ、ついで、同
パネル1の他の一対の辺1bを把持した後、下型3に押し
つけ他方向にストレッチをかけることにより、すなわち
パネル1を1方向づつ順次ストレッチすることにより、
2方向ストレッチをかけるものであれば、上述の実施例
のものに限定されるものではない。
また、ブランクホルダーとして、枠体に一方向において
一対に把持部を有し、この枠体上に緩衝機構を介して支
持され他方向に配設された一対の把持部を有するものを
用いてもよい。この場合、一方向および他方向において
シングル工法として機能する。
〔発明の効果〕
以上詳述したように、本発明のパネルプレス方向によれ
ば、パネルの対向する一対の側部を把持しながら一時に
一方向にだけ伸びを与えるので、複雑なパネル形状を実
現できるとともに、パネルに歪が発生するのを防止で
き、パネル形状の中央部分には初期の成形で与えられた
伸びが確保されているので、剛性をアップできる利点が
ある。
また、本発明のパネルプレス装置によれば、上述の方法
における効果ないし利点のほか、パネルの形状の中央部
分には初期の成形で与えられた伸びが確保されて剛性が
アップするので、同じ剛性に対する板厚も低減し、ブラ
ンクホルダー面からの絞り深さを浅くすることができる
ので、歩留りが改善されて、これにより、材料費が低減
する。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明の一実施例としてのパネルプレス方
法および同方法を直接実施するためのパネルプレス装置
を示すものであり、第1図(a)〜(d)はそのプレス方法の
手順を説明するための第3図のI−I矢視断面図、第2
図(a)〜(d)はそのプレス方法の手順を説明するための第
3図のII-II矢視断面図、第3図はそのプレス装置の下
部を示す斜視図、第4図はそのプレス後の形状を比較し
て示す断面図、第5図(a),(b)はそれぞれ第4図のV部
を拡大して示す本実施例および従来装置の断面図、第6
図(a),(b)はそれぞれ本方法および従来工法により製造
されたドアの伸びを示す説明図、第7図(a),(b)はそれ
ぞれ本方法および従来工法により製造されたドアの剛性
を示す説明図であり、第8図(a)〜(c)はいずれも従来の
パネルプレス手段であるシングルアクション工法に用い
られる装置の作用を説明するための模式図である。 1……パネル、1a,1b……縁部、1A……ドア、2……
上型(ダイ)、2a……プレス面、3……下型(パン
チ)、3a……プレス面、3b……保持面、3c……当接面、
4……第1の上下動機構、5……上ブランクホルダー、
5a……下面、5b……把持面、5c……保持面、6……下ブ
ランクホルダー、6a……上面、6b……把持面、6c……非
接触面、6d……当接面、7……第2の上下動機構、8…
…クッション機構、9……ビード、A……把持部、B…
…保持部、BH1,BH2……ブランクホルダー面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネルの対向する一対の側部(1a)をそれぞ
    れブランクホルダーで把持してから同ブランクホルダー
    を下降させることにより上記パネルをプレス型の一方に
    押し付けると共に、上記パネルの対向する一対の端部(1
    b)をそれぞれ上記ブランクホルダーで上記プレス型の一
    方に押し付け保持し、この状態を維持したまま上記プレ
    ス型の一方および他方を閉じ上記パネルをプレス加工す
    ることを特徴とする、パネルプレス方法。
  2. 【請求項2】パネルをプレス加工するための上型および
    下型と、同上型および下型のうちの少なくとも一方を上
    下動させる第1の上下動機構と、上記上型および下型を
    それぞれ囲繞するように配設された上下動可能な上ブラ
    ンクホルダーおよび下ブランクホルダーと、同上ブラン
    クホルダーおよび下ブランクホルダーのうちの少なくと
    も一方を上下動させる第2の上下動機構とをそなえ、上
    記の上ブランクホルダーおよび下ブランクホルダーに、
    上記パネルの対向する一対の側部(1a)のみを把持するた
    めの把持面がそれぞれ形成されて、上記下型のプレス面
    に接続する段部に、上記上ブランクホルダーの保持面と
    の間で上記パネルの対向する一対の端部(1b)を押し付け
    保持するための保持面が形成されたことを特徴とする、
    パネルプレス装置。
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