JP3036152B2 - 熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置 - Google Patents
熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置Info
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- JP3036152B2 JP3036152B2 JP24400791A JP24400791A JP3036152B2 JP 3036152 B2 JP3036152 B2 JP 3036152B2 JP 24400791 A JP24400791 A JP 24400791A JP 24400791 A JP24400791 A JP 24400791A JP 3036152 B2 JP3036152 B2 JP 3036152B2
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- JP
- Japan
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- resin sheet
- blank holder
- thermoplastic resin
- press
- die
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱可塑性樹脂シート
を所定の形状に成形する熱可塑性樹脂シートのプレス成
形装置に関する。
を所定の形状に成形する熱可塑性樹脂シートのプレス成
形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品としての内装材、例えば成形
天井は、近年熱可塑性樹脂シートにより成形されるもの
がある。これは段ボールを基材としたものに比べ、剛
性、耐湿性等に優れており多用される傾向にある。とこ
ろで、このような成形天井を製造するに際しては、従
来、次のような方法により成形されている。すなわち、
基材である熱可塑性樹脂シートを所定の寸法に切断し、
この切断された熱可塑性樹脂シートを所定の温度に予熱
し、予熱された熱可塑性樹脂シートの上に表皮材を重ね
合せた後、プレス型から一次成形品として取り出す。そ
の後、この一次成形品を別のプレス型にセットし周縁部
のトリミングを行なうと共に、製品によっては孔明け加
工を行なうことによって成形品としての成形天井が製造
される。
天井は、近年熱可塑性樹脂シートにより成形されるもの
がある。これは段ボールを基材としたものに比べ、剛
性、耐湿性等に優れており多用される傾向にある。とこ
ろで、このような成形天井を製造するに際しては、従
来、次のような方法により成形されている。すなわち、
基材である熱可塑性樹脂シートを所定の寸法に切断し、
この切断された熱可塑性樹脂シートを所定の温度に予熱
し、予熱された熱可塑性樹脂シートの上に表皮材を重ね
合せた後、プレス型から一次成形品として取り出す。そ
の後、この一次成形品を別のプレス型にセットし周縁部
のトリミングを行なうと共に、製品によっては孔明け加
工を行なうことによって成形品としての成形天井が製造
される。
【0003】このときの予熱された熱可塑性樹脂シート
を、上下の成形型によりプレス成形する装置としては、
従来図4に示されるようなものがある。図4において、
符号11は図示しない上ホルダーに取付けられた上型、
符号12は下型、符号13は上型11に弾性体14を介
して上下動可能に支持されたブランクホルダ、符号15
は下型12に弾性体16を介して上下動可能に支持され
たブランクホルダを示す。符号WK は所定寸法に裁断さ
れた基材である熱可塑性樹脂シートを示し、符号Wh は
熱可塑性樹脂シートWK より小さめに裁断された表皮材
である。(以下、この熱可塑性樹脂シートWk とこれに
一体的に重ね合された表皮材とからなるシートを、単に
樹脂シートWs と言う。) 図4において、符号17は樹脂シートWs をプレス型内
に搬送するグリッパであり、プレス型の両側に設けられ
た図示しない搬送手段に複数個配設されている。このグ
リッパ17には、爪18を有する挟持部19が設けられ
ており、加熱された柔軟な樹脂シートWs を強固に把持
することができる。このように構成された熱可塑性樹脂
シートのプレス成形装置においては、上型11が上死点
となったときに、図示しない予熱工程で加熱された樹脂
シートWsがグリッパ17により搬送され位置決めされ
る。この状態のもとで、上型11が下降すると、まず、
ブランクホルダ13がブランクホルダ15と協働でグリ
ッパ17に把持されている樹脂シートWs を押圧挟持
し、その後、図4(B)に示されるように、上型11と
下型12との協働で樹脂シートWs に対してプレス成形
を行なう。
を、上下の成形型によりプレス成形する装置としては、
従来図4に示されるようなものがある。図4において、
符号11は図示しない上ホルダーに取付けられた上型、
符号12は下型、符号13は上型11に弾性体14を介
して上下動可能に支持されたブランクホルダ、符号15
は下型12に弾性体16を介して上下動可能に支持され
たブランクホルダを示す。符号WK は所定寸法に裁断さ
れた基材である熱可塑性樹脂シートを示し、符号Wh は
熱可塑性樹脂シートWK より小さめに裁断された表皮材
である。(以下、この熱可塑性樹脂シートWk とこれに
一体的に重ね合された表皮材とからなるシートを、単に
樹脂シートWs と言う。) 図4において、符号17は樹脂シートWs をプレス型内
に搬送するグリッパであり、プレス型の両側に設けられ
た図示しない搬送手段に複数個配設されている。このグ
リッパ17には、爪18を有する挟持部19が設けられ
ており、加熱された柔軟な樹脂シートWs を強固に把持
することができる。このように構成された熱可塑性樹脂
シートのプレス成形装置においては、上型11が上死点
となったときに、図示しない予熱工程で加熱された樹脂
シートWsがグリッパ17により搬送され位置決めされ
る。この状態のもとで、上型11が下降すると、まず、
ブランクホルダ13がブランクホルダ15と協働でグリ
ッパ17に把持されている樹脂シートWs を押圧挟持
し、その後、図4(B)に示されるように、上型11と
下型12との協働で樹脂シートWs に対してプレス成形
を行なう。
【0004】プレス成形された樹脂シートWs は、プレ
ス成形型内に設けられた図示しない冷却手段によって冷
却される。冷却後、上型11の上昇に伴ない、ブランク
ホルダ13、15が、成形完了した樹脂シートWs の押
圧挟持を解くとともに、グリッパ17は樹脂シートWs
を離し、次の加工に備えて予熱されている樹脂シートW
s を把持するために移動する。その後、プレス成形が完
了した一次成形品としてのワークつまり樹脂シートWs
は、上型が上死点に達するのを待って、図示しない取出
し装置により型外に搬出される。
ス成形型内に設けられた図示しない冷却手段によって冷
却される。冷却後、上型11の上昇に伴ない、ブランク
ホルダ13、15が、成形完了した樹脂シートWs の押
圧挟持を解くとともに、グリッパ17は樹脂シートWs
を離し、次の加工に備えて予熱されている樹脂シートW
s を把持するために移動する。その後、プレス成形が完
了した一次成形品としてのワークつまり樹脂シートWs
は、上型が上死点に達するのを待って、図示しない取出
し装置により型外に搬出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置にお
いては、予熱された樹脂シートをグリッパで型内に搬入
し、ブランクホルダにより押圧挟持しプレス成形する構
造であるため、軟化したシートはグリッパで張力を与え
られて搬入されるようになっているものの、自重により
垂れ下がってしまい、ブランクホルダで押圧挟持された
時点では型内で垂れ下ったままの状態である。したがっ
て、本来、流入量の制御を行なうべく設けられたブラン
クホルダの機能は発揮されず、よって成形品に皺が発生
し易くなるという問題点がある。
ような従来の熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置にお
いては、予熱された樹脂シートをグリッパで型内に搬入
し、ブランクホルダにより押圧挟持しプレス成形する構
造であるため、軟化したシートはグリッパで張力を与え
られて搬入されるようになっているものの、自重により
垂れ下がってしまい、ブランクホルダで押圧挟持された
時点では型内で垂れ下ったままの状態である。したがっ
て、本来、流入量の制御を行なうべく設けられたブラン
クホルダの機能は発揮されず、よって成形品に皺が発生
し易くなるという問題点がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の熱可塑性樹脂
シートのプレス成形装置は、上記課題を有利に解決し、
樹脂シートに皺が発生することなく、高品質の樹脂製品
を成形し得るようにすることを目的とし、上型と下型に
弾性体を介して設けられたブランクホルダで熱可塑性樹
脂シートを押圧挟持した後、この熱可塑性樹脂シートを
前記上型および前記下型との協働によって所定形状に絞
り成形する熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置におい
て、前記ブランクホルダを、熱可塑性樹脂シートを押圧
挟持する主ブランクホルダと、この主ブランクホルダの
外側に異なる弾発力で弾性支持されかつ主ブランクホル
ダに先行して樹脂シートを挟持する副ブランクホルダと
に分割したことを特徴とする。
シートのプレス成形装置は、上記課題を有利に解決し、
樹脂シートに皺が発生することなく、高品質の樹脂製品
を成形し得るようにすることを目的とし、上型と下型に
弾性体を介して設けられたブランクホルダで熱可塑性樹
脂シートを押圧挟持した後、この熱可塑性樹脂シートを
前記上型および前記下型との協働によって所定形状に絞
り成形する熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置におい
て、前記ブランクホルダを、熱可塑性樹脂シートを押圧
挟持する主ブランクホルダと、この主ブランクホルダの
外側に異なる弾発力で弾性支持されかつ主ブランクホル
ダに先行して樹脂シートを挟持する副ブランクホルダと
に分割したことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記構造のプレス成形装置においては、上型の
下降に伴ない、樹脂シートに対する主ブランクホルダに
よる押圧挟持に先立って、弾発力の大きな一方の副ブラ
ンクホルダが弾発力の小さい他方の副ブランクホルダを
押圧する。これにより、樹脂シートを押圧挟持した副ブ
ランクホルダは主ブランクホルダに対して相対的に上下
方向に移動し、樹脂シートは型外方向に引張られること
になる。そのちの、さらに上型が下降移動することによ
り、樹脂シートは主ブランクホルダにより強固に押圧挟
持され、上下型の協働によってプレス成形される。した
がって、樹脂シートの自重による垂れ下り量が減少する
ためプレス成形品の皺の発生も減少し、高品質の成形品
が得られる。
下降に伴ない、樹脂シートに対する主ブランクホルダに
よる押圧挟持に先立って、弾発力の大きな一方の副ブラ
ンクホルダが弾発力の小さい他方の副ブランクホルダを
押圧する。これにより、樹脂シートを押圧挟持した副ブ
ランクホルダは主ブランクホルダに対して相対的に上下
方向に移動し、樹脂シートは型外方向に引張られること
になる。そのちの、さらに上型が下降移動することによ
り、樹脂シートは主ブランクホルダにより強固に押圧挟
持され、上下型の協働によってプレス成形される。した
がって、樹脂シートの自重による垂れ下り量が減少する
ためプレス成形品の皺の発生も減少し、高品質の成形品
が得られる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1〜図3は、この発明の熱可塑性樹脂シ
ートのプレス成形装置の一実施例を示す図であり、この
プレス成形装置においては、前述の従来のプレス成形装
置の部材と共通する部材には同一の符号が付されてい
る。
に説明する。図1〜図3は、この発明の熱可塑性樹脂シ
ートのプレス成形装置の一実施例を示す図であり、この
プレス成形装置においては、前述の従来のプレス成形装
置の部材と共通する部材には同一の符号が付されてい
る。
【0009】図示するように、下型12の上方には、図
示しない上ホルダに取付けられた上型11が上下動可能
となっている。上型11には主ブランクホルダ21が弾
性体22を介して上型11に対して上下動可能に支持さ
れ、下型12には、主ブランクホルダ21に対向する位
置に主ブランクホルダ23が弾性体24を介して、下型
12に対して上下動可能に支持されている。主ブランク
ホルダ21の外側には、副ブランクホルダ31が弾性体
32を介して上型11に対して上下動可能に支持され、
下型12の外側には、副ブランクホルダ31に対向させ
て副ブランクホルダ33が弾性体34を介して下型12
に対して上下動可能に支持されている。
示しない上ホルダに取付けられた上型11が上下動可能
となっている。上型11には主ブランクホルダ21が弾
性体22を介して上型11に対して上下動可能に支持さ
れ、下型12には、主ブランクホルダ21に対向する位
置に主ブランクホルダ23が弾性体24を介して、下型
12に対して上下動可能に支持されている。主ブランク
ホルダ21の外側には、副ブランクホルダ31が弾性体
32を介して上型11に対して上下動可能に支持され、
下型12の外側には、副ブランクホルダ31に対向させ
て副ブランクホルダ33が弾性体34を介して下型12
に対して上下動可能に支持されている。
【0010】図1に示されるように、上型11が下型1
2から離れているときには、副ブランクホルダ31は主
ブランクホルダ21よりも下側に突出しており、副ブラ
ンクホルダ31は主ブランクホルダ21よりも大きな移
動ストロークを有し、更に、弾性体32の弾発力は弾性
体34の弾発力よりも大きく設定されている。ただし、
図1に示されるように上型11が下型12から離れてい
るときには、副ブランクホルダ33を主ブランクホルダ
23よりも上方に突出させ、副ブランクホルダ33の移
動ストロークを主ブランクホルダ23よりも大きなスト
ロークで移動するようにし、更に、弾性体34の弾発力
を弾性体32の弾発力よりも大きく設定するようにして
も良い。尚、図1においては、プレス型の中心線よりも
片側の部分が示されており、図示しないプレス型の他端
部にも、同様なブランクホルダが設けられている。
2から離れているときには、副ブランクホルダ31は主
ブランクホルダ21よりも下側に突出しており、副ブラ
ンクホルダ31は主ブランクホルダ21よりも大きな移
動ストロークを有し、更に、弾性体32の弾発力は弾性
体34の弾発力よりも大きく設定されている。ただし、
図1に示されるように上型11が下型12から離れてい
るときには、副ブランクホルダ33を主ブランクホルダ
23よりも上方に突出させ、副ブランクホルダ33の移
動ストロークを主ブランクホルダ23よりも大きなスト
ロークで移動するようにし、更に、弾性体34の弾発力
を弾性体32の弾発力よりも大きく設定するようにして
も良い。尚、図1においては、プレス型の中心線よりも
片側の部分が示されており、図示しないプレス型の他端
部にも、同様なブランクホルダが設けられている。
【0011】プレス型の両側には、図示しない搬送手段
が配設され、それぞれの搬送手段にはグリッパ17が複
数個取付けられている。グリッパ17には図示するよう
に、加熱された柔軟な樹脂製シートWs を強固に把持す
るための爪18を有する挟持部19が設けられている。
が配設され、それぞれの搬送手段にはグリッパ17が複
数個取付けられている。グリッパ17には図示するよう
に、加熱された柔軟な樹脂製シートWs を強固に把持す
るための爪18を有する挟持部19が設けられている。
【0012】このように構成された熱可塑性樹脂シート
のプレス成形装置においては、図1に示されるように、
上型11が下型12から離れている状態のもとで、図示
しない予熱工程で加熱された樹脂シートWs がグリッパ
17により搬送されて位置決めされる。位置決めされた
後に上型11が下降移動すると、上型11に設けられた
副ブランクホルダ31は下型12に設けられている副ブ
ランクホルダ33よりもストロークが大きく、かつ弾発
力も大きく設定されているために、まず、副ブランクホ
ルダ31がグリッパ17に把持されている樹脂シートW
s に当接して、図2において矢印Aで示すように、樹脂
シートWs に張力を与える。
のプレス成形装置においては、図1に示されるように、
上型11が下型12から離れている状態のもとで、図示
しない予熱工程で加熱された樹脂シートWs がグリッパ
17により搬送されて位置決めされる。位置決めされた
後に上型11が下降移動すると、上型11に設けられた
副ブランクホルダ31は下型12に設けられている副ブ
ランクホルダ33よりもストロークが大きく、かつ弾発
力も大きく設定されているために、まず、副ブランクホ
ルダ31がグリッパ17に把持されている樹脂シートW
s に当接して、図2において矢印Aで示すように、樹脂
シートWs に張力を与える。
【0013】更に上型11が下降移動すると、副ブラン
クホルダ31は下型12に設けられた副ブランクホルダ
33と協働して樹脂シートWs を挟持しながら下降移動
する。したがって、樹脂シートWs は副ブランクホルダ
31、33に挟持されたまま、下型12の主ブランクホ
ルダ23に対して下方に移動することになる。これによ
り、樹脂シートWs はプレス型の外方に引張られること
になる。その後、さらに上型11が下降移動することに
より、上型11、下型12にそれぞれ設けられている主
ブランクホルダ21、23が樹脂シートWs を強固に挟
持することになる。したがって、この時点では、図2に
示すように、樹脂シートWs は自重による垂れ下りはほ
とんど無い。
クホルダ31は下型12に設けられた副ブランクホルダ
33と協働して樹脂シートWs を挟持しながら下降移動
する。したがって、樹脂シートWs は副ブランクホルダ
31、33に挟持されたまま、下型12の主ブランクホ
ルダ23に対して下方に移動することになる。これによ
り、樹脂シートWs はプレス型の外方に引張られること
になる。その後、さらに上型11が下降移動することに
より、上型11、下型12にそれぞれ設けられている主
ブランクホルダ21、23が樹脂シートWs を強固に挟
持することになる。したがって、この時点では、図2に
示すように、樹脂シートWs は自重による垂れ下りはほ
とんど無い。
【0014】この状態で更に上型11が下降移動するこ
とにより、上型11、下型12との協働で、樹脂シート
Ws はプレス成形される。プレス成形された樹脂シート
Wsは図示しないプレス型内に設けられた冷却手段によ
って冷却される。冷却後は、上型11の上昇に伴ない主
ブランクホルダ21、23が成形完了した樹脂シートW
s の押圧挟持を解き、更に副ブランクホルダ31、33
が樹脂シートWs の押圧挟持を解く。グリッパ17は樹
脂シートWs を解放し、次の加工に備えて予熱されてい
る樹脂シートWs を把持するために移動する。
とにより、上型11、下型12との協働で、樹脂シート
Ws はプレス成形される。プレス成形された樹脂シート
Wsは図示しないプレス型内に設けられた冷却手段によ
って冷却される。冷却後は、上型11の上昇に伴ない主
ブランクホルダ21、23が成形完了した樹脂シートW
s の押圧挟持を解き、更に副ブランクホルダ31、33
が樹脂シートWs の押圧挟持を解く。グリッパ17は樹
脂シートWs を解放し、次の加工に備えて予熱されてい
る樹脂シートWs を把持するために移動する。
【0015】この後、プレス成形が完了して一次成形品
となった樹脂シートWs は、上型11が上死点に達する
のを待って、図示しない取出し装置により次工程に搬出
される。したがって、この実施例の熱可塑性樹脂シート
のプレス成形装置によれば、上型11に設けられた副ブ
ランクホルダ31が樹脂シートWs をプレス型外方に引
張った状態のもとで、主ブランクホルダ21、23によ
り押圧挟持することになり、予熱工程で軟化した樹脂シ
ートWs の自重による垂れ下りはない。よって、プレス
成形品に肉盛りによる皺が発生しない。
となった樹脂シートWs は、上型11が上死点に達する
のを待って、図示しない取出し装置により次工程に搬出
される。したがって、この実施例の熱可塑性樹脂シート
のプレス成形装置によれば、上型11に設けられた副ブ
ランクホルダ31が樹脂シートWs をプレス型外方に引
張った状態のもとで、主ブランクホルダ21、23によ
り押圧挟持することになり、予熱工程で軟化した樹脂シ
ートWs の自重による垂れ下りはない。よって、プレス
成形品に肉盛りによる皺が発生しない。
【0016】尚、図示実施例では、グリッパ17は樹脂
シートWs がプレス成形され、上型11が上昇する時点
まで把持しているが、樹脂シートWs をプレス型外方に
引張られるように作用できれば、主ブランクホルダを上
下どちらか一方の型のみに設けるようにしても良い。ま
た、弾性体32、34にストロークの調整可能な油圧ま
たは空圧による駆動シリンダを用いるようにしても良
い。この場合には樹脂シートの垂れ下り量により、樹脂
シートをプレス型の外方に引張る量を容易に調整するこ
とができる。
シートWs がプレス成形され、上型11が上昇する時点
まで把持しているが、樹脂シートWs をプレス型外方に
引張られるように作用できれば、主ブランクホルダを上
下どちらか一方の型のみに設けるようにしても良い。ま
た、弾性体32、34にストロークの調整可能な油圧ま
たは空圧による駆動シリンダを用いるようにしても良
い。この場合には樹脂シートの垂れ下り量により、樹脂
シートをプレス型の外方に引張る量を容易に調整するこ
とができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、副ブラ
ンクホルダが樹脂シートをプレス型外方に引張った上
で、主ブランクホルダで押圧挟持することになり、樹脂
シートの自重による垂れ下がりはない。よって、プレス
成形品に肉盛りによる皺が発生しないという顕著な効果
がある。
ンクホルダが樹脂シートをプレス型外方に引張った上
で、主ブランクホルダで押圧挟持することになり、樹脂
シートの自重による垂れ下がりはない。よって、プレス
成形品に肉盛りによる皺が発生しないという顕著な効果
がある。
【図1】は樹脂シートがセットされた状態における本発
明の一実施例に係る熱可塑性樹脂シートのプレス成形装
置の中心線よりも片側の部分を示す断面図、
明の一実施例に係る熱可塑性樹脂シートのプレス成形装
置の中心線よりも片側の部分を示す断面図、
【図2】はプレス成形がさなれている状態を示す断面
図、
図、
【図3】はプレス成形が完了した状態を示す断面図、
【図4】は従来の熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置
の中心線よりも片側の部分を示す断面図である。
の中心線よりも片側の部分を示す断面図である。
11…上型、12…下型、21、23…主ブランクホル
ダ、22、24…弾性体、31、33…副ブランクホル
ダ、32、34…弾性体、Ws …樹脂シート。
ダ、22、24…弾性体、31、33…副ブランクホル
ダ、32、34…弾性体、Ws …樹脂シート。
Claims (1)
- 【請求項1】 上型と下型に弾性体を介して設けられた
ブランクホルダで熱可塑性樹脂シートを押圧挟持した
後、この熱可塑性樹脂シートを前記上型および前記下型
との協働によって所定形状に絞り成形する熱可塑性樹脂
シートのプレス成形装置において、前記ブランクホルダ
を、熱可塑性樹脂シートを押圧挟持する主ブランクホル
ダと、この主ブランクホルダの外側に異なる弾発力で弾
性支持されかつ主ブランクホルダに先行して樹脂シート
を挟持する副ブランクホルダとに分割したことを特徴と
する熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24400791A JP3036152B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24400791A JP3036152B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0584814A JPH0584814A (ja) | 1993-04-06 |
JP3036152B2 true JP3036152B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=17112329
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24400791A Expired - Lifetime JP3036152B2 (ja) | 1991-09-25 | 1991-09-25 | 熱可塑性樹脂シートのプレス成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3036152B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230077507A (ko) * | 2021-11-25 | 2023-06-01 | 현대제철 주식회사 | 프레스 성형 금형 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102004029453A1 (de) * | 2004-06-18 | 2006-06-08 | Samsonite Corp., Denver | Verfahren zur Herstellung eines Kunststoffteiles, insbesondere Gepäckstückschale, aus selbstverstärktem thermoplastischen Material, Kunststoffteil, hergestellt aus selbstverstärktem thermoplastischen Material und Vorrichtung zur Herstellung eines Kunststoffteiles, insbesondere Gepäckstückschale |
-
1991
- 1991-09-25 JP JP24400791A patent/JP3036152B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230077507A (ko) * | 2021-11-25 | 2023-06-01 | 현대제철 주식회사 | 프레스 성형 금형 |
KR102618778B1 (ko) * | 2021-11-25 | 2023-12-29 | 현대제철 주식회사 | 프레스 성형 금형 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0584814A (ja) | 1993-04-06 |
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