JP4944938B2 - 真空成形装置及び真空成形方法 - Google Patents

真空成形装置及び真空成形方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4944938B2
JP4944938B2 JP2009264840A JP2009264840A JP4944938B2 JP 4944938 B2 JP4944938 B2 JP 4944938B2 JP 2009264840 A JP2009264840 A JP 2009264840A JP 2009264840 A JP2009264840 A JP 2009264840A JP 4944938 B2 JP4944938 B2 JP 4944938B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin sheet
clamp
vacuum forming
molding die
clamping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009264840A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011104940A (ja
Inventor
幸男 大保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor East Japan Inc
Original Assignee
Kanto Auto Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanto Auto Works Ltd filed Critical Kanto Auto Works Ltd
Priority to JP2009264840A priority Critical patent/JP4944938B2/ja
Publication of JP2011104940A publication Critical patent/JP2011104940A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4944938B2 publication Critical patent/JP4944938B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、自動車のバンパー等の基材に樹脂シートを密着するために用いる真空成形装置及び真空成形方法に関する。
図8は、本発明の前提となる従来の真空成形方法の一例を説明するための模式図である。図8(a)に示す真空成形装置901では、テーブル902に成形金型903が取り付けられる。テーブル902には、真空引きAB(図8(d))のための孔部902aが設けられている。また、成形金型903の上面には、基材904(例えば、自動車のバンパー)が装着される。成形金型903の上方には、押えボックス905が配置される。押えボックス905は、下面が開口している箱体である。押えボックス905の側面は、通気口906が開口している。テーブル902及び押えボックス905は、いずれも上下に動く。また、真空成形装置901は、成形金型903と押えボックス905との間に平板状の樹脂シート909を位置付けてこの樹脂シート909を水平に把持する把持装置908を備えている。
このような真空成形装置901を用いて基材904に対して樹脂シート909を真空成形で密着させるに際し、まず、ヒータ910が、把持装置908に把持された樹脂シート909を挟む位置まで動き、樹脂シート909を加熱する(図8(b))。続いて、ヒータ910が樹脂シート909を挟む位置から退避し、テーブル902及び成形金型903が上昇し、基材904と加熱により軟化した樹脂シート909とを接触させる(図8(c))。その後、押えボックス905が下降して押えボックス905と成形金型903との隙間を塞ぎ、成形金型903と樹脂シート909との間で真空引きABを行って成形金型903と樹脂シート909とを密着させる(図8(d))。また、これと同時に、圧縮空気AAが通気口906から圧縮空気AAを吹き込んで、樹脂シート909を圧空成形する(図8(d))。続いて、テーブル902及び成形金型903が下降し、押えボックス905(図8(e)では図示せず)が上昇し、把持装置908が樹脂シート909を解放する(図8(e))。その後、基材904から食み出た樹脂シート909の端部が切り落とされて、完成品が出来上がる。
このように、上記の真空成形方法では、水平方向に延びる樹脂シート909に対し基材904を上下させ、樹脂シート909に基材904を密着させている。このため、基材904のうち樹脂シート909に対し大きく傾斜している領域(図8(c)に示す領域Q1)と、樹脂シート909に対し平行に向いている領域(図8(c)に示す領域Q2)とでは、樹脂シート909の厚さが異なってしまう。
これに対し、樹脂シートを基材の形に合わせて変形してから真空成形をすることが行われている。例えば、特許文献1には、樹脂シートJの縁を狭持するクランプ部材21から突出し樹脂シートJの下面を支持するサポート部材22を、たるみを持たせたい樹脂シートJの所望の部分(中央部B)の両側部に沿って延在させ、クランプ部材21及びサポート部材22からなる一対の補助保持手段20を互いに近接移動させて、中央部Bにたるみを持たせることが記載されている。
特開2009−039862号公報(図3、図6、図8)
特許文献1に記載の真空成形方法では、樹脂シートの縁部の一部を固定させないままで加熱し、その部分を樹脂シートの自重によって垂れ下げさせて変形させている。このため、樹脂シートの厚さにムラが生じ、樹脂シートに皺が生じてしまう。
本発明の目的は、樹脂シートを、皺を生じさせずに、基材に対しムラ無く密着させることである。
本発明の真空成形装置は、基材を装着させる成形金型と、矩形の樹脂シートの一方の対向縁部の一部をクランプする第1のクランプ部と、前記樹脂シートの一方の対向縁部の残りの少なくとも一部をクランプする第2のクランプ部と、前記樹脂シートの他方の対向縁部をクランプする第3のクランプ部と、を備え、前記樹脂シートの各縁部をクランプし前記樹脂シートを前記基材に対面させる樹脂シート把持部と、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部と前記第3のクランプ部とにクランプされた樹脂シートを加熱軟化する加熱部と、前記成形金型と前記樹脂シートとの少なくとも一方を動かし前記基材に対し前記樹脂シートを近接離反させる搬送部と、前記搬送部による前記成形金型及び前記樹脂シートの近接離反の動きを伝達して前記第1のクランプ部を動かし、前記第1のクランプ部及び前記第3のクランプ部にクランプされ前記第2のクランプ部にアンクランプされた状態の前記樹脂シートを変形する伝達部と、前記搬送部によって前記基材に接した前記樹脂シートを型締めし真空成形する真空成形部と、を備える。
本発明の真空成形方法は、矩形の樹脂シートの一方の対向縁部の一部をクランプする第1のクランプ部と、前記樹脂シートの一方の対向縁部の残りの少なくとも一部をクランプする第2のクランプ部と、前記樹脂シートの他方の対向縁部をクランプする第3のクランプ部と、を備える樹脂シート把持部によって前記樹脂シートの各縁部をクランプし、成形金型に装着された基材に前記樹脂シートを対面させる工程と、前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部と前記第3のクランプ部とにクランプされた樹脂シートを加熱軟化する工程と、前記加熱軟化した樹脂シートから前記第2のクランプ部をアンクランプさせる工程と、前記成形金型と前記樹脂シートとの少なくとも一方を動かして前記基材に対し前記樹脂シートを近接離反させる工程と、前記成形金型と前記樹脂シートとの近接離反の動きを前記第1のクランプ部に伝達して前記加熱軟化した樹脂シートを変形する工程と、前記基材に接した前記樹脂シートを型締めし真空成形する工程と、を備える。
本発明によれば、樹脂シートと基材とが近接離反する途中で樹脂シートが変形し、変形した後に樹脂シートが基材に接触して型締め及び真空成形が行われ、したがって、樹脂シートを、皺を生じさせずに、基材に対しムラ無く密着させることができる。
真空成形装置の正面図である。 成形金型の側面図である。 (a)は、樹脂シート把持部の正面図である。(b)は、樹脂シート把持部の平面図である。 (a)は、樹脂シート把持部の一部を示す平面図である。(b)は、樹脂シート把持部の一部を示す正面図である。 (a)〜(c)は、真空成形方法の流れを示す模式図である。 (a)〜(c)は、真空成形方法の流れを示す模式図である。 (a)は、樹脂シートの変形前であって、当接体がベース部材に接触する直前の様子を示す真空成形装置の斜視図である。(b)は、当接体がベース部材に接触し樹脂シートが変形した後の様子を示す真空成形装置の斜視図である。 本発明の前提となる従来の真空成形方法の一例を説明するための模式図である。
実施の一形態を、図1ないし図7に基づいて説明する。説明の便宜上、本実施の形態を第一の実施の形態と呼ぶ。図1は、真空成形装置101の正面図である。真空成形装置101は、成形金型102に装着された自動車のバンパー等の基材115に対し樹脂シート117を密着させて成形するためのものであって、成形金型102と、樹脂シート把持部103と、加熱部としてのヒータ104と、押えボックス105と、サポート部材106と、シリンダ装置107と、を備える。
成形金型102は、上方に突出する凸形状をなし、上面に凸面111を形成している。成形金型102は、テーブル112に載置されている。テーブル112には、吸引装置113による真空引きのための孔部114が設けられている。このような、成形金型102の凸面111には、基材115が装着される。吸引装置113と孔部114とは、真空成形部113aを構成する。
押えボックス105は、成形金型102の上方に配置される。押えボックス105は、下面が開口している箱体である。押えボックス105の側面は、通気口116が開口している。
樹脂シート把持部103は、樹脂シート117の各縁部をクランプし、この樹脂シート117を成形金型102と押えボックス105との間に水平に位置付けて、成形金型102に装着された基材115に対面させる。なお、図1では、樹脂シート把持部103は概略的に示してある。樹脂シート把持部103及び樹脂シート117の詳細については、図3(a)及び図3(b)に基づいて後述する。
ヒータ104は、ヒータ搬送装置118によって水平方向に搬送され、樹脂シート117を挟む加熱位置と、この加熱位置から退避した退避位置と、の間を移動する。加熱位置に位置付けられたヒータ104は、樹脂シート把持部103にクランプされている樹脂シート117を加熱軟化する。なお、図1では、ヒータ104が加熱位置に位置付けられた状態を示している。また、ヒータ104が退避位置に位置付けられると、樹脂シート把持部103にクランプされた樹脂シート117の上面は押えボックス105に対面し、この樹脂シート117の下面は成形金型102に装着された基材115に対面する。
真空成形装置101は、搬送部としてのテーブル搬送装置119を備える。テーブル搬送装置119は、テーブル112を上下方向に搬送する。これにより、樹脂シート把持部103にクランプされた樹脂シート117と成形金型102に装着された基材115とが近接離反する。
真空成形装置101は、押えボックス搬送装置120を備える。押えボックス搬送装置120は、押えボックス105を上下方向に搬送する。ここで、押えボックス105には、下方に向く開口縁部105aが形成されている。また、成形金型102には、シール面102aが形成されている。シール面102aと開口縁部105aとは、互いに嵌合する形状をなしている。そして、押えボックス搬送装置120の駆動によって押えボックス105が下降すると、開口縁部105aとシール面102aとが当接する。押えボックス搬送装置120は、さらに押えボックス105を下降させ、開口縁部105aとシール面102aとを圧接させ、成形金型102と押えボックス105とで囲われる空間を密閉する。
図2は、成形金型102の側面図である。図1及び図2を参照する。サポート部材106は、成形金型102を挟む二箇所(図1では成形金型102に対して紙面手前側及び紙面奥側、図2においては成形金型102に対して左右両隣)に設けられる。これら二つのサポート部材106は、それぞれ、アーム121と当接体122とを備える。アーム121は、成形金型102に隣接して配置され、鉛直方向に延びている。また、アーム121は、成形金型102に隣接して配置されるシリンダ装置107に連結し、このシリンダ装置107の駆動によって上下方向に変位する。当接体122は、棒状の部材であって、アーム121の上端に取り付けられ水平方向に延びている。当接体122は、アーム121の上下変位に伴って、基材115の最高高さよりも上方の位置とこれよりも低い位置との間で変位する。
図3(a)は、樹脂シート把持部103の正面図である。図3(b)は、樹脂シート把持部103の平面図である。樹脂シート把持部103は、第1のクランプ部201と第2のクランプ部202と第3のクランプ部203とを備え、矩形の樹脂シート117をクランプする。
第1のクランプ部201は、樹脂シート117における各長辺側の縁部の一部をクランプする。より詳細には、第1のクランプ部201は、図3(a)に示すように、樹脂シート117の長辺を三等分するような二つの箇所をクランプする。
第2のクランプ部202は、樹脂シート117における各長辺側の縁部であって、第1のクランプ部201にクランプされていない箇所をクランプする。より詳細には、第2のクランプ部202は、樹脂シート117の各長辺において二つの第1のクランプ部201に位置する中央クランプ部202aと、樹脂シート117における短辺と第1のクランプ部201との間に位置する端部クランプ部202bと、を含む。
なお、第2のクランプ部202(中央クランプ部202a、端部クランプ部202b)は、樹脂シート117の長辺のうち第1のクランプ部201にクランプされていない全ての箇所をクランプしてもよいし、樹脂シート117の長辺のうち第1のクランプ部201にクランプされていない一部の箇所をクランプしてもよい。
第3のクランプ部203は、樹脂シート117における各短辺側の縁部をクランプする。
ここで、第1のクランプ部201及び中央クランプ部202aは、平板上のベース部材204の上面に設けられている。また、端部クランプ部202b及び第3のクランプ部203は、枠部材205の上面に設けられている。枠部材205は、ベース部材204よりも下方に配置される。そして、ベース部材204は、枠部材205に連結していない。
図4(a)は、樹脂シート把持部103の一部を示す平面図である。図4(b)は、樹脂シート把持部103の一部を示す正面図である。ベース部材204の上面には、レール206が設けられている。レール206は、ベース部材204の端部に位置し、樹脂シート117の長辺と平行に延びている。レール206には、スライド体207が取り付けられる。スライド体207は、第1のクランプ部201を保持している。このため、第1のクランプ部201は、レール206に沿ってスライド自在となっている。また、スライド体207は、リンクバー208の一方の端部と連結している。リンクバー208の他方の端部には、枠部材205に対して固定される固定点209が設けられている。また、ベース部材204は、下方に延びるガイド部材211を有している。ガイド部材211は、枠部材205に設けられたガイド孔212(図7(b)参照)に入り込んで、このガイド孔212に対し摺動自在となっている。ガイド部材211は、ベース部材204が上下方向にのみ動くよう、ベース部材204の動きを規制する。
ベース部材204、スライド体207及びリンクバー208は、可動部材210としての役割を果たす。すなわち、ベース部材204が上方に変位して枠部材205から離反すると、リンクバー208が固定点209を中心に回転し、スライド体207をレール206に沿って中央クランプ部202aから離れる方向にスライド移動させる。その結果、第1のクランプ部201は、図4(b)に示すように、固定点209を中心とする円弧を描くように動いて、クランプしている樹脂シート117を変形させる。
図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)は、真空成形方法の流れを示す模式図である。以下、本実施の形態の真空成形装置101を用いて基材115に樹脂シート117を密着させて成形を行う手順について説明する。
まず、成形金型102の凸面111に基材115を装着させておく。そして、樹脂シート117の各辺を樹脂シート把持部103にクランプさせて、樹脂シート117を水平に向け、樹脂シート117を成形金型102に対面させる。より詳細には、第1のクランプ部201及び第2のクランプ部202に樹脂シート117の長辺側の縁部をクランプさせ、第3のクランプ部203に樹脂シート117の短辺側の側部をクランプさせる。
次いで、ヒータ搬送装置118を駆動してヒータ104を加熱位置(樹脂シート117を挟む位置)に位置付け、ヒータ104を駆動して樹脂シート117を加熱する(図5(a))。これにより、樹脂シート117は軟化する。このとき、樹脂シート117の各縁部は、第1のクランプ部201、第2のクランプ部202及び第3のクランプ部203のそれぞれに把持されているため、軟化した樹脂シート117がその自重で垂れ下がり意図しない形状に変形することが防止される。
次いで、ヒータ104を停止し、ヒータ搬送装置118を駆動してヒータ104を退避位置(加熱位置から退避した位置)に位置付ける。続いて、テーブル搬送装置119を駆動してテーブル112及び成形金型102を上昇させる(図5(b))。この過程で、サポート部材106の当接体122は、ベース部材204の底面に接触する。ここで、当接体122がベース部材204の底面に接触する直前に、第2のクランプ部202に樹脂シート117をアンクランプさせる。
図7(a)は、樹脂シート117の変形前であって、当接体122がベース部材204に接触する直前の様子を示す真空成形装置101の斜視図である。図7(b)は、当接体122がベース部材204に接触し樹脂シート117が変形した後の様子を示す真空成形装置101の斜視図である。ここで、図7(a)及び図7(b)を参照し、成形金型102の上昇移動に伴って樹脂シート117がどのように変形するかについて述べる。前述したように、当接体122がベース部材204の底面に接触する直前では、図7(a)に示すように、第1のクランプ部201及び第3のクランプ部203は樹脂シート117をクランプし、第2のクランプ部202は樹脂シート117をクランプしていない。この状態で、テーブル搬送装置119が駆動してテーブル112が上昇すると、サポート部材106も上昇し、当接体122がベース部材204を上方に押し上げる(図4(b)及び図7(b)参照)。これにより、リンクバー208は、固定点209を中心に回転し、スライド体207がレール206に沿ってスライド移動する。このとき、第1のクランプ部201は、図7(b)に示すような円弧状の軌跡TRを描いて移動する。このため、第1のクランプ部201から第3のクランプ部203までの樹脂シート117の端部領域の長さの変化(図7(a)に示す長さL1から図7(b)に示す長さL2への変化)は、本実施の形態の真空成形装置101を用いずに真空引きする場合の変化(図8(a)に示す長さL3から図8(c)に示す長さL4への変化)よりも格段に小さい。また、リンクバー208が回転し第1のクランプ部201がスライド移動することで、樹脂シート117の形状が、成形金型102に装着された基材115に近似する。ここに、可動部材210(ベース部材204、スライド体207及びリンクバー208)及びサポート部材106は、伝達部213を構成する。
図5(a)〜(c)及び図6(a)〜(c)に基づく説明に戻る。第1のクランプ部201をスライド移動させて樹脂シート117を変形させた後(図5(c))、シリンダ装置107を駆動してサポート部材106を下方に動かす(図6(a))。これにより、変形した樹脂シート117は、基材115に接する。
続いて、押えボックス搬送装置120を駆動して押えボックス105を下降させ(図6(a))、押えボックス105と成形金型102とで樹脂シート117を型締めして密閉する(図6(b))。この状態で、吸引装置113を駆動して孔部114から吸引を行い、樹脂シート117を真空成形して基材115に樹脂シート117を密着させる。また、これと同時に、通気口116から圧縮空気を吹き込んで圧空成形を行う(図6(b))。真空成形及び圧空成形を行うことにより、基材115に樹脂シート117が密着し、成形品214(図6(c)参照)となる。成形完了後、押えボックス搬送装置120を駆動して押えボックス105を上昇させ、テーブル搬送装置119を駆動してテーブル112を下降させる(図6(c))。これにより、成形金型102から成形品を取り出すことができる。成形品の取り出し後、シリンダ装置107(図6(a)参照))を駆動してサポート部材106を基材115の最高高さよりも下方に位置付ける。
このように、本実施の形態の真空成形装置101によれば、樹脂シート117と基材115とが近接離反する途中で樹脂シート117が変形し、変形後の樹脂シート117が基材115に接触して型締め及び真空成形が行われ、したがって、樹脂シート117を、皺を生じさせずに、基材115に対しムラ無く密着させることができる。
また、本実施の形態では、成形金型102とともに移動するサポート部材106がベース部材204を押し上げ、リンクバー208が回動し、スライド体207がレール206に沿ってスライド移動することで、第1のクランプ部201が動く。つまり、各部材の構造の変化によって樹脂シート117が変形している。このため、樹脂シート117を変形させる仕組みが、ヒータ104からの熱によって故障することはない。
なお、第1のクランプ部201をスライド移動させて動かす仕組みは、上記のようなリンクバー208を用いたリンク機構のみならず、テーブル112の上昇移動とともに駆動するエアシリンダ、モータ等を用いて第1のクランプ部201を動かすようにしても良い。
また、本実施の形態では、テーブル搬送装置119がテーブル112を上下方向に搬送して、樹脂シート117と成形金型102に装着された基材115とが近接離反する。しかしながら、成形金型102と樹脂シート117との少なくとも一方が動いて、基材115に対し樹脂シート117が近接離反すればよい。例えば、別の実施の形態として、真空成形装置101が、樹脂シート把持部103を上下方向に搬送する樹脂シート搬送装置(図示せず)を備え、樹脂シート把持部103が上下方向に移動することで樹脂シート把持部103にクランプされた117と成形金型102に装着された基材115とが近接離反するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、ヒータ104が動いて樹脂シート把持部103にクランプされた樹脂シート117を挟みヒータ104が樹脂シート117を加熱するが、別の実施の形態として、樹脂シート把持部103が移動して樹脂シート117がヒータ104の間に位置付けられるようにしてもよい。
101 真空成形装置
102 成形金型
103 樹脂シート把持部
104 ヒータ(加熱部)
106 サポート部材
113 吸引装置(真空成形部)
115 基材
117 樹脂シート
119 テーブル搬送装置(搬送部)
201 第1のクランプ部
202 第2のクランプ部
203 第3のクランプ部
209 固定点
210 可動部材
213 伝達部

Claims (3)

  1. 基材を装着させる成形金型と、
    矩形の樹脂シートの一方の対向縁部の一部をクランプする第1のクランプ部と、前記樹脂シートの一方の対向縁部の残りの少なくとも一部をクランプする第2のクランプ部と、前記樹脂シートの他方の対向縁部をクランプする第3のクランプ部と、を備え、前記樹脂シートの各縁部をクランプし前記樹脂シートを前記基材に対面させる樹脂シート把持部と、
    前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部と前記第3のクランプ部とにクランプされた樹脂シートを加熱軟化する加熱部と、
    前記成形金型と前記樹脂シートとの少なくとも一方を動かし前記基材に対し前記樹脂シートを近接離反させる搬送部と、
    前記搬送部による前記成形金型及び前記樹脂シートの近接離反の動きを伝達して前記第1のクランプ部を動かし、前記第1のクランプ部及び前記第3のクランプ部にクランプされ前記第2のクランプ部にアンクランプされた状態の前記樹脂シートを変形する伝達部と、
    前記搬送部によって前記基材に接した前記樹脂シートを型締めし真空成形する真空成形部と、
    を備える真空成形装置。
  2. 前記伝達部は、
    前記成形金型とともに移動するサポート部材と、
    前記樹脂シート把持部に対して固定される固定点を有し、前記サポート部材に接触されて変位し前記第1のクランプ部を動かす可動部材と、
    を含む、
    請求項1記載の真空成形装置。
  3. 矩形の樹脂シートの一方の対向縁部の一部をクランプする第1のクランプ部と、前記樹脂シートの一方の対向縁部の残りの少なくとも一部をクランプする第2のクランプ部と、前記樹脂シートの他方の対向縁部をクランプする第3のクランプ部と、を備える樹脂シート把持部によって前記樹脂シートの各縁部をクランプし、成形金型に装着された基材に前記樹脂シートを対面させる工程と、
    前記第1のクランプ部と前記第2のクランプ部と前記第3のクランプ部とにクランプされた樹脂シートを加熱軟化する工程と、
    前記加熱軟化した樹脂シートから前記第2のクランプ部をアンクランプさせる工程と、
    前記成形金型と前記樹脂シートとの少なくとも一方を動かして前記基材に対し前記樹脂シートを近接離反させる工程と、
    前記成形金型と前記樹脂シートとの近接離反の動きを前記第1のクランプ部に伝達して前記加熱軟化した樹脂シートを変形する工程と、
    前記基材に接した前記樹脂シートを型締めし真空成形する工程と、
    を備える真空成形方法。
JP2009264840A 2009-11-20 2009-11-20 真空成形装置及び真空成形方法 Expired - Fee Related JP4944938B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009264840A JP4944938B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 真空成形装置及び真空成形方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009264840A JP4944938B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 真空成形装置及び真空成形方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011104940A JP2011104940A (ja) 2011-06-02
JP4944938B2 true JP4944938B2 (ja) 2012-06-06

Family

ID=44228993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009264840A Expired - Fee Related JP4944938B2 (ja) 2009-11-20 2009-11-20 真空成形装置及び真空成形方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4944938B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108136658A (zh) * 2015-09-17 2018-06-08 本田技研工业株式会社 树脂成型方法以及树脂成型装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6986802B1 (ja) * 2021-07-14 2021-12-22 株式会社浅野研究所 樹脂加熱成形装置の加熱部構造、及び樹脂加熱成形装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5734411A (en) * 1980-08-11 1982-02-24 Sumitomo Electric Ind Ltd Indicating device for quantity of oil
JPH02212121A (ja) * 1989-02-13 1990-08-23 Toyo Tire & Rubber Co Ltd プラスチックシートの真空成形方法
JPH07341B2 (ja) * 1992-04-27 1995-01-11 児玉化学工業株式会社 非伸縮性の織物からなる表面材層を備える箱形容器状成形品及びその成形品の成形方法
JP3246227B2 (ja) * 1994-10-03 2002-01-15 トヨタ自動車株式会社 自動車用内装材の製造方法
JPH1177818A (ja) * 1997-09-09 1999-03-23 Kasai Kogyo Co Ltd 成形用金型装置及び成形品の成形方法
JP4962241B2 (ja) * 2007-09-26 2012-06-27 トヨタ車体株式会社 内装品の真空成形方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108136658A (zh) * 2015-09-17 2018-06-08 本田技研工业株式会社 树脂成型方法以及树脂成型装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011104940A (ja) 2011-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5863568A (en) Method and apparatus for thermoforming thermoplastic sheets
JP5794430B2 (ja) 炭素繊維入り樹脂シートの搬送装置
KR101075825B1 (ko) 열판 가열에 의한 열 성형 장치 및 열 성형 방법
US7842224B2 (en) Vacuum forming apparatus and vacuum forming method
RU2753297C2 (ru) Гибка тонкого стекла
EP3608079B1 (en) Base material holding mechanism, transport device, holding member, base material molding system, method for holding base material, and method for molding base material
US20060011290A1 (en) Method and device for fabricating a hollow body containing at least one insert
KR101122653B1 (ko) 판유리를 크라우닝하는 방법과 디바이스
CN109703001B (zh) 一种全自动膜片上料、搬运、膜片检测、回收校正装置及其工艺
CN110933587A (zh) 音膜处理装置
JP4944938B2 (ja) 真空成形装置及び真空成形方法
JP2015058547A (ja) 真空成形装置及び真空成形方法
CN113085147B (zh) 拉伸及弯折机构、树脂成型装置、拉伸及弯折方法以及树脂成型方法
CN212717553U (zh) 一种汽车后门玻璃托架安装工装
US3539416A (en) Apparatus for forming a hollow plastic article
CN106145624A (zh) 用来制造模造玻璃的成型设备
JPH01230439A (ja) 合せガラス用のガラス板の曲げ成形方法及びその装置
JP3948647B2 (ja) シート材料の位置決め方法及び位置決め装置
JP2008126428A (ja) 表皮の貼着方法並びに貼着装置
JPH1177815A (ja) 積層成形体の成形装置
CN219363506U (zh) 一种玻璃开片后的压片装置
CN114132556B (zh) 贴膜装置、自动化贴膜产线及贴膜方法
CN214725913U (zh) 橡胶条自动接角装置
JPH0615021Y2 (ja) フリーブロー付真空成形機
JP2005067032A (ja) シート材の真空成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120223

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120228

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120302

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150309

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees