JPH063895Y2 - 洗い場 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、足洗い場や庭の撒水のために屋外に設置され
る洗い場に関する。

（従来の技術） 従来、この種の洗い場としては、例えば、実開昭６０−
７６１７２号公報に記載のようなものが知られている。
この洗い場は、平面矩形で底の浅い箱型の洗い場本体と
用具類の載置部とを合成樹脂等で一体に形成したもの
で、水栓柱の前方に設置される。用具類の載置部は載置
面にリブが設けられており、該リブ上に用具類を載置す
れば水切りを行えるようになっている。

（本考案が解決しようとする課題） しかしながら、上記従来技術による洗い場は、洗い場本
体と用具類の載置部とを一体に形成してなるので、大型
になり運搬、輸送の効率が低下する。また、用具類の載
置部は載置面にリブが設けられ水切りが可能になってい
るとはいえ水滴が残り水切りが不充分である。従って、
運動靴や手袋等を載置した場合、乾くのに時間がかかる
という問題があった。

本考案は、上記の問題点を解消するためになされたもの
で、その目的とするところは、洗い場全体が大型化にな
らず水切りが充分に行い得る洗い場を提供することにあ
る。

（課題を解決するための手段） 本考案洗い場は、洗い場本体の背面側に水栓柱が立設さ
れ、該水栓柱の上部に蛇口が設けられ、該蛇口の下方で
あって洗い場本体の周壁もしくは水栓柱の前面下部に水
切り棚の一端部が蝶着され回動自在になされていること
を特徴とするものである。

本考案における洗い場本体は、平面矩形もしくは平面楕
円形その他いづれの形状であってもよく、底の浅い容器
であり、例えば強度が大きくて成形の容易なレジンコン
クリートその他の合成樹脂で成形することができる。

水切り棚は、合成樹脂が被覆された線状物で格子状、網
状に形成されたものが防錆上、外観上好ましく、蛇口の
下方で、洗い場本体の周壁もしくは水栓柱の前面下部に
その一端部が蝶番のように回動自在に取付けられる。

（作用） 上記した構成の本考案洗い場において、水切り棚の他端
部を手で持ち、水切り棚の一端部を中心に回動させ、洗
い場本体の上を横切るように配設すると、該水切り棚は
洗い場で水洗いした後の用具類や野菜等の水切り棚とし
て使用可能である。また、同様にして水切り棚の他端部
を引き上げ略直立状態で水栓柱に立て掛けるか、或いは
更に回動させて反対側に横置すると、水切り棚は洗い場
本体から排除することができる。

（実施例） 次に、本考案洗い場の一実施例を図面を参照しながら説
明する。

洗い場１において、２はレジンコンクリートから製され
た洗い場本体で、内周壁２１と外周壁２２とで形成され
る周壁２３に囲まれ、上面を開口した平面矩形の箱形で
ある。該洗い場本体２の背面側の外周壁２２には、上部
に蛇口３１が設けられた水栓柱３が立設されている。

洗い場本体２の背面側であって水栓柱３が立設される付
近の内周壁２１には、水栓柱３と略同じ幅寸法の凹所４
が設けられ、該凹所４の底面４１に排水孔４２が設けら
れている。凹所４はその底面４１が洗い場本体２の底面
２４と同一面となされてもよいが、第３図に示すように
洗い場本体２の底面２４より僅か低い底面４１を形成し
た方が好ましい。この場合、洗い場本体２の底部２４に
傾斜溝２５を設け、凹所４の底部４１に連続した面を形
成し、洗い場本体２内の水が排水孔４２に流れ易くして
もよい。尚、５は排水孔４２を閉じる栓で、６は該栓５
を内周壁２１に繋ぎ止める鎖である。

このように、洗い場本体２の内周壁２１に凹所５を設け
て、その底部４１に排水孔４２を設ければ、栓５をして
水を溜めて使用するとき栓５や鎖６が凹所４からはみ出
ないから邪魔にならない。

５は水切り棚で、鋼鉄線を切断して複数本を連接し棚板
状にしたものを合成樹脂で被覆したものである。水切り
棚５の一端部５１には回動軸５２が設けられ、該回転軸
５２が第３図に示すように凹所４の側壁４３に穿設され
た孔４４に回動自在に挿入される。この場合、水切り棚
５の幅は凹所４の開口幅の寸法より僅か小さくなされ、
長さは水切り棚５が回動軸５２を中心に回動しても、水
切り棚５の他端部５３が、蛇口３１に引っ掛からず且つ
洗い場本体２の前側周壁２３１に到達する長さである。

尚、上記実施例において水切り棚５の一端部５１は、回
動軸５２を介して周壁２３の凹所４内に蝶番のように回
動自在に取付けられているが、これに限定されるもので
はなく、例えば、第４図に示すように水栓柱３の前面下
部に両側部から支持片３２，３２を前方に突設させ、該
支持片３２，３２に水切り棚５の一端部に固着された回
動軸５２ａを取付けてもよい。この場合、支持片３２，
３２から外方に突設する回動軸５２ａの両端部を水切り
棚５の延設される方向と逆方向に屈曲して係止部５２ｂ
を形成すると共に、水栓柱３の両側面にストッパー３３
を突設し、前記水切り棚５が回動したときに係止部５２
ｂが該ストッパー３３に引っ掛かり、水切り棚５が洗い
場本体２の上方で水平状態で支持されるようになってい
る。

次に、上記構成の本考案洗い場の使用態様を説明する。

先ず、洗い場に水を溜めたり水を抜いたりして使用する
ときに、第１図に示すように水切り棚５を垂直にして水
栓柱３の前面に略直立状態で立て掛けておく。洗い場１
で運動靴や野菜等を洗ってから水を切る場合、水栓柱３
に立て掛けてある水切り棚５を引っ張ると、水切り棚５
は回動軸５２を中心に前側に回動しながら倒れ、第２図
に示すように水切り棚５の他端部５３が洗い場本体２の
前側周壁２３１上に掛かる。この状態で水切り棚５の上
に水洗いした運動靴や野菜等をそのまま載せればよい。

洗い場１を使用しないときは、水切り棚５を持ち上げ第
１図に示すように直立状態にして水栓柱３の前面に立て
掛けておけばよい。

（考案の効果） 本考案洗い場は、洗い場本体の背面側に水栓柱が立設さ
れ、該水栓柱の上部に蛇口が設けられ、該蛇口の下方で
あって洗い場本体の周壁もしくは水栓柱の前面下部に水
切り棚の一端部が蝶着され回動自在になされているの
で、水切り棚を使用するときは引き倒して洗い場本体と
略水平状態にして水洗いしたものをのせるだけで簡単に
水切りが可能である。また、水切り棚を使用しないとき
は回動させて水栓柱に略直立状態となるように立て掛け
るか、洗い場本体の外側に配置すれば邪魔にならない。
輸送時等コンパクトにするときは直立に保持した状態で
梱包すれば洗い場本体が大型にならずに済む。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案洗い場の一実施例を示す斜視図、第２図
は第１図の一使用態様を示す斜視図、第３図は第１図の
要部拡大斜視図、第４図は他の例を示す要部拡大斜視図
である。 符号の説明 １……洗い場、２……洗い場本体、２１……内周壁、２
２……外周壁、２３……周壁、３……水栓柱、３１……
蛇口、４……凹所、５……水切り棚、５２……支持棒、
６……栓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】洗い場本体の背面側に水栓柱が立設され、
   該水栓柱の上部に蛇口が設けられ、該蛇口の下方であっ
   て洗い場本体の周壁もしくは水栓柱の前面下部に水切り
   棚の一端部が蝶着され回動自在になされていることを特
   徴とする洗い場。