JPH0638774B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、コーヒー等の飲料抽出装置に係り、特に、カ
ートリッジ式コーヒー等を利用して手軽にコーヒーを飲
むことができる飲料抽出装置の改良に関するものであ
る。

〈従来の技術〉 第５図(a),(b)は、従来例を示すコーヒー等の飲料抽出
装置の外観斜視図及び部分断面図であって、外容器１２
にあらかじめカートリッジ式コーヒー１１を取付けてお
き、内容器１３で押え込み、所定のカップ（図示せず）
に載置する。次に別容器にて沸かしておいた熱湯１４を
内容器１３にまんべんなく注ぎ、よくむらすために蓋１
５をして所定のカップにコーヒーが抽出されるのを待
つ。

その他の従来例として第６図の部分断面図に示すように
外容器１２ａにカートリッジ式コーヒー１１ａが接着等
により固定されたものも実施されているが、別容器にて
湯を沸かした後外容器12aに注ぐ手間は、上述したもの
と同様である。

〈発明が解決しようとする課題〉 上述した従来の方法によると、１カップ分のカートリッ
ジ式コーヒーを抽出する場合でも、別容器にて湯を沸か
す必要があり、３カップ，５カップ分等多量に抽出する
場合に比べ手間が大きく省かれることもなく、また湯の
量もカップ数に比べて多めに沸かし過ぎることから、無
駄になる等の問題点があった。

本発明は、上記従来の問題点を解決し、無駄の少ない手
軽な飲料抽出装置を提供することを目的としてなされた
ものである。

〈課題を解決するための手段〉 本発明では、上述の目的を達成するために、水容器の蓋
に発熱体を取り付け、所定量の水を入れた水容器に上記
蓋を載置することにより湯を沸かし、またコーヒー等の
飲料カートリッジを設置した抽出器を上記水容器の下部
に配置し、該抽出器より所定量のコーヒー等の飲料を抽
出することを特徴とする飲料抽出装置を提供することが
できるものである。

〈作用〉 本発明は、あらかじめ計っておいた必容量の水だけを水
容器に入れておくことができる。また水容器に蓋をする
ことにより、該蓋と一体に形成された発熱体によって前
記水容器の水を直接加熱することができるので、手軽に
効率良く湯を沸かすことができる。

さらに、水容器の底部にある操作部を操作することによ
り、コーヒー等の抽出量を加減することができ、手軽に
すばやく香り高いコーヒーを抽出することができる。

〈実施例〉 以下、本発明の一実施例をカートリッジ式コーヒー抽出
装置を例に上げて詳細に説明する。

第１図は、本発明の一実施例である飲料抽出装置の外観
斜視図、第２図は、上記第１図の分解斜視図、第３図は
同水容器の部分断面図、第４図は水容器の蓋部の部分断
面図である。

これらの図において、１は所定のコーヒーカップ２の上
部に載置された抽出器であり、３は上記抽出器１の上部
に載置されてなる水容器であり、下部には該水容器から
上記抽出器１への導入部となる開口４を開閉する操作レ
バー５が取り付けられている。６は上記水容器３の蓋で
あり、裏面中央部には該水容器の水を昇温するための発
熱体７が一体に下方部に延設されて形成されている。８
は上記発熱体７への通電を切換えるスイッチ、９は電源
プラグ、１０は上記蓋６に形成される蒸気抜け用の小
孔、１１は上記抽出器１に設置されるカートリッジ式コ
ーヒーである。７ａは上記蓋６の内部に設置されてなる
サーモカットであり、上記発熱体７への通電を自動的に
制御することができる。

次に上記構成からなる本発明の飲料抽出装置の動作につ
いて説明する。まず、１カップ分のコーヒーを抽出する
場合は、１カップ分の水を水容器３にあらかじめ入れて
おき、コーヒーカップ２の上部に所望のカートリッジ式
コーヒー１１を備えた抽出器１を載置すると共に、該抽
出器１の上に前記水容器３を設置し、該水容器３の蓋６
をする。

次に電源プラグ９を所定の電源コンセントに入れた後電
源スイッチ８をＯＮにする。すると、上記水容器３の水
の温度が上昇し、蒸気抜け用の小孔１０から蒸気が発生
して沸騰するまで加熱される。また操作レバー５を左右
に摺動することによって水容器３の開口４が開，閉成す
るので、該レバー５を開口４が開成する方向に摺動する
と抽出器１に湯が流入し、カートリッジ式コーヒー１１
を通ってコーヒーカップ２の中にコーヒーが注がれる。

本実施例によれば、別容器で湯を沸す従来の方式に比
べ、約１分間短い時間で湯沸しが行なえる。

又、上記操作レバー５の摺動位置によって水容器３の開
口の大きさを設定しておけば、抽出器１に流入する湯の
流出速度に応じてコーヒーの抽出濃度を変えることがで
きる。

また本実施例によればコーヒー抽出装置をコンパクトに
できるため、車用のワンカップドリップ式コーヒーメー
カーとして利用することもできる。

尚、本実施例はカートリッジ式コーヒーを使用した場合
について説明したが、他の飲料カートリッジを用いても
同様の効果を得ることができる。

〈発明の効果〉 本発明は、水容器の蓋に発熱体を備え水容器の水を直接
加熱することができるため、コーヒー等の飲料を抽出す
る場合に所定量の水を水容器に入れるだけで水容器の水
を効率良く加熱することができ、１カップ分でも従来に
比べて極めて手軽にコーヒー等の飲料を飲むことができ
る。また、抽出装置自体をコンパクトに形成することが
できるため、この種飲料抽出装置としては一段と小型化
を図ることができる。しかも湯の量も多めに沸かし過ぎ
ることもなく、従来のように無駄が生じることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す飲料抽出装置の外観斜
視図、第２図は同分解斜視図、第３図は水容器の部分断
面図、第４図は水容器の蓋部の部分断面図、第５図(a),
(b)は従来例を示す飲料抽出装置の外観斜視図及び部分
断面図、第６図は他の従来例を示す部分断面図である。 １：抽出器、２：コーヒーカップ、３：水容器、４：開
口、５：操作レバー、６：蓋、７：発熱体、１１：飲料
カートリッジ。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】発熱体を備えた水容器の蓋と、該水容器の
   底部に開閉自在に設けた開口部と、該開口部を介して飲
   料カートリッジに上記水容器中の湯を通す抽出器と、か
   らなることを特徴とする飲料抽出装置。
2. 【請求項２】上記水容器の開口部に開口面積を可変する
   操作部を備えたことを特徴とする上記特許請求の範囲第
   １項記載の飲料抽出装置。