JPH0638201Y2 - デイフアレンシヤル装置の潤滑機構 - Google Patents

デイフアレンシヤル装置の潤滑機構

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JPH0638201Y2
JPH0638201Y2 JP1987028623U JP2862387U JPH0638201Y2 JP H0638201 Y2 JPH0638201 Y2 JP H0638201Y2 JP 1987028623 U JP1987028623 U JP 1987028623U JP 2862387 U JP2862387 U JP 2862387U JP H0638201 Y2 JPH0638201 Y2 JP H0638201Y2
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JP
Japan
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space
transaxle case
differential
chamber
oil
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JP1987028623U
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JPS63135059U (ja
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伸幸 長島
政徳 久保
信也 中村
寿幸 浅田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ブリーザプラグからのオイルの吹出しを防止
しつつ、オイルシールの潤滑効果を高めた、ディファレ
ンシャル装着の潤滑機構に関するものである。
(従来の技術) 歯車変速機やディファレンシャル装置には、歯車や回転
軸を潤滑するための潤滑回路が設けられると共に、内部
圧力を調整してオイル漏れを防ぐためのブリーザ機構が
設けられている。歯車変速機におけるブリーザ機構に関
しては、実開昭47-2989号公報、実開昭58-142461号公
報、実開昭59-118847号公報、実開昭60-162769号公報お
よび実開昭61-89550号公報に記載されたものがある。
本考案は、各種構造のディファレンシャル装置のうち、
ディファレンシャルケースをベアリングでケースに支持
した構造のものについて適用するものである。この種の
ディファレンシャル装置においては、次に説明するよう
なものがある。第4図に示すものはトランスアクスルケ
ースであり、トランスアクスルケース本体1と、このト
ランスアクスルケース本体1にボルト3により結合する
デフキャリヤカバー2とから構成されているものであ
る。デフキャリヤカバー2にはブリーザプラグ4が取付
けられている。
第5図は第4図の符号Bで示す部分のデフキャリヤカバ
ー2のトランスアクスルケース本体1との結合部端面を
示し、第6図は同部分のトランスアクスルケース本体1
の端面を示すものである。これらの図において5,6はボ
ルト3を挿通するための孔である。第5図に符号7で示
すものはブリーザプラグ4を螺合するねじ孔である。こ
のねじ孔7は室8に連通しており、室8は隔壁9を介し
て室10に連通している。室10は孔11によりトランスアク
スルケース本体1の内部に連通している。第6図に示す
ようにトランスアクスルケース本体1側には室(空間)
は形成されていない。
第7図は第4図の横断面を示すものである。この図にお
いて符号12で示すものはディファレンシャルケースであ
り、トランスアクスルケース本体1とデフキャリヤカバ
ー2の内側にベアリング13で支持されている。14はサイ
ドギヤシャフト(またはドライブシャフト、以下同じ)
である。ベアリング13はデフベアリングキャップ15によ
って固定されている。このベアリング13は、ディファレ
ンシャルケース12を収容した第1空間17と、サイドギヤ
シャフト14の外周部に設けられたオイルシール16の内側
の第2空間18の間に位置することになる。オイルシール
16は、第2空間18内のオイル(潤滑油)が外部に出ない
ようにする。トランスアクスルケース本体1内の第1空
間17と、ベアリング13とオイルシール16との間の第2空
間とは連通している。
このような構成からなるディファレンシャル装置におい
て、サイドギヤシャフト14が回転する作動時に第1空間
17内のオイルはディファレンシャルケース12の回転によ
って攪拌され、ベアリング13やオイルシール16を始めと
する各部の潤滑を行うことになる。ところで、コスト、
信頼性、組付時の作業性の点からこの構造を見直したと
き、ベアリング13をデフベアリングキャップ15でボルト
締めして支持することを止め、トランスアクスルケース
本体1とデフキャリヤカバー2の合せ部で固定すること
が考えられる。
(考案が解決しようとする課題) このようにすれば前述のコスト、信頼性、組付時の作業
性は改善されることになるが、ベアリングによって、ト
ランスアクスルケース内の空間が、ディファレンシャル
ケースの存在する第1空間と、トランスアクスルケース
内のオイルを密封するオイルシールの存在する第2空間
とに完全に二分され、第1空間内のオイルが第2空間に
導かれなくなり、オイルシールが潤滑されなくなるとい
った問題が発生する。そこで第1空間の上方にあるオイ
ルを第2空間に導く潤滑回路を形成することが考えられ
るが、必然的に潤滑回路とブリーザ機構が隣接するた
め、ブリーザ機構からオイルが吹出し易くなる。
(課題を解決するための手段) 本考案は上記課題を解決するための手段として、ディフ
ァレンシャルケースと、トランスアクスルケース本体と
該トランスアクスルケース本体と結合するデフキャリヤ
カバーとで形成され、前記ディファレンシャルケースを
囲むトランスアクスルケースと、前記トランスアクスル
ケース本体と前記デフキャリヤカバーの結合部に配置さ
れ、前記ディファレンシャルケースの端部を支持し、前
記トランスアクスルケース内の空間を、前記ディファレ
ンシャルケースの存在する第1空間と、前記トランスア
クスルケース内のオイルを密封するオイルシールの存在
する第2空間とに二分するベアリングと、前記トランス
アクスルケースの上方部位に形成され、該トランスアク
スルケース外部と該トランスアクスルケース内を連通さ
せるブリーザ回路と、を有するディファレンシャル装置
において、前記トランスアクスルケースの上方部位であ
り、前記ブリーザ回路より下方部位に形成された、前記
第1空間と第2空間を連通させる潤滑回路と、該潤滑回
路の途中に形成された潤滑油の流速を弱める隔壁と、前
記ブリーザ回路と、該隔壁よりも第2空間側の潤滑回路
とを連通させる連通路と、を有する構成としたものであ
る。
(作用) このような構成とすれば、隔壁の作用により、オイルの
吹出しを防止しつつ、オイルシールの潤滑も良好に行え
る。
(実施例) 次に本考案の一実施例を、トランスアクスルケースの外
観を示した第1図と、その内部構造を断面で示した第2
図および第3図について説明する。本考案は第1図の符
号Aで示す部分について成されたものであり、他の部分
については前掲の従来技術と大きく変るところはないも
のである。説明の都合上、従来技術と同一の部材にも異
なった符号を付して説明すると、19はトランスアクスル
ケース本体であり、20はデフキャリヤカバーである。こ
れらトランスアクスルケース本体19とデフキャリヤカバ
ー20とはボルト21によって結合されている。トランスア
クスルケース本体19にはにはブリーザプラグ22が取付け
られている。第3図において符号23で示すものはブリー
ザプラグ22を螺合するねじ孔である。このねじ孔23は、
後述する第2の室27とこれに対応させ室36とともに、ブ
リーザ回路を構成する。
第2図は第1図の符号Aで示す部分のデフキャリヤカバ
ー20のトランスアクスルケース本体19との結合部端面を
示し、第3図は同部分のトランスアクスルケース本体19
の端面を示すものである。これらの図において24,25は
ボルト21を挿通するための孔である。第3図に示すよう
に、トランスアクスルケース本体19には、第1の室26と
第2の室27が隔壁28を境にして、トランスアクスルケー
ス本体19内の上方部位に上下に分けて設けられている。
2つの室のうちの下方に位置する第1の室26は次に説明
するように、ディファレンシャルケース33の入る第1空
間34とオイルシール39とベアリング43に挟まれた第2空
間44に連通し、上方の第2の室27はブレーザプラグ22を
螺合したねじ孔23に連通する。なお、本実施例では、こ
れら第1の室26と第2の室27を継ぎ目のないトランスア
クスルケース本体19に設けているが、トランスアクスル
ケース本体19を2つの部分から構成し、第1、第2の室
26,27をその合わせ面(この場合、隔壁28の部分)の両
側に設けるようにしてもよい。
第2図に示すように、デフキャリヤカバー20には、トラ
ンスアクスルケース本体19の第1の室26に対応する位置
に中間部に隔壁29を設けた2つの室30,31が設けられて
おり、室30は孔32によってディファレンシャルケース33
を収納した第1空間34に連通させてある。35はデフキャ
リヤカバー20に設けられたオイルガイドである。このオ
イルガイド35の上部から、孔32、2つの室30,31、後述
する孔46、室41、42および堰45で潤滑回路が形成され
る。室30,31の上部にはトランスアクスルケース本体19
の第2の室27に対応させて室36が設けられている。室36
と室31とは、前述のブリーザ回路と、隔壁29よりも第2
空間44側の潤滑回路とを連通させる連通路となる孔37に
より連通させてある。
第2図に示すように、デフキャリヤカバー20の外側には
リテーナ38が設けられており、オイルシール39を介して
アクスルシャフト40を貫通させている。リテーナ38とデ
フキャリヤカバー20との間には室41,42が形成される。
符号43で示すものはディファレンシャルケース33を支持
するベアリング、44はベアリング43側の第2空間、45は
堰である。リテーナ38の室41とデフキャリヤカバー20内
の室31とは孔46で連通する。
このように構成されたこの潤滑機構は、次のように作用
する。すなわち、図示しないエンジン側から回転力が与
えられてディファレンシャルケース33が回転すると、デ
フキャリヤカバー20とトランスアクスルケース本体19の
内部のオイルが矢印の方向に流れ、デフキャリヤカバー
20に設けられたオイルガイド35から孔32を通って室30の
内部に流入する。このオイルは隔壁29に衝突し、流速が
小さくなる。
トランスアクスルケース本体19側には隔壁29はないので
(第3図参照)、オイルは室30、第1の室26、室31の順
に流れる。室31と、ブリーザ用の室36およびこれに連通
した第2の室27とは孔37を介してつながっているが、室
31のオイルはそのまま孔46を通ってトランスアクスルケ
ース本体19とデフキャリヤカバー20およびリテーナ38に
よって形成される室41に流れ込むため、ブリーザ用の室
36(第2の室27)にオイルが充満することはない。した
がってブリーザプラグ22からオイルが吹き出す可能性は
少なくなる。
室41に流れ込んだオイルは室41内を落下する。この落下
したオイルは堰45によって、室42に溜り、オイルシール
39を潤滑した後、堰45の高さを越えると、この堰45を越
えてベアリング43側の第2空間44に流入し、外側からベ
アリング43を潤滑する。このようにオイルシール39の潤
滑は室41に入ったオイルで行なわれるため、ベアリング
43にポンプ作用があっても、それによるオイルシール39
の潤滑不足は防止することができることになる。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように構成したものであるから、
ブリーザ回路からのオイルの吹出しを防止しつつ、オイ
ルシールを確実に潤滑できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を適用するディファレンシャル装置の要
部外観を示す斜視図、第2図および第3図は第1図の符
号Aで示す部分の接合部を示す端面図、第4図はディフ
ァレンシャルケースをベアリングでケースに支持した構
造のディファレンシャル装置の要部外観を示す斜視図、
第5図および第6図は第4図の符号Bで示す部分の接合
部を示す端面図、第7図は第4図の横断面図である。 19……トランスアクスルケース本体 20……デフキャリヤカバー 22……ブリーザプラグ 26……第1の室 27……第2の室 28,29……隔壁 30,31,33,36……室 32,37,46……孔 33……ディファレンシャルケース 34……第1空間 39……オイルシール 43……ベアリング 44……第2空間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 浅田 寿幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (56)参考文献 実開 昭57−28951(JP,U) 実開 昭62−12715(JP,U) 実公 昭59−19777(JP,Y2) 実公 昭50−34434(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディファレンシャルケースと、 トランスアクスルケース本体と該トランスアクスルケー
    ス本体と結合するデフキャリヤカバーとで形成され、前
    記ディファレンシャルケースを囲むトランスアクスルケ
    ースと、 前記トランスアクスルケース本体と前記デフキャリヤカ
    バーの結合部に配置され、前記ディファレンシャルケー
    スの端部を支持し、前記トランスアクスルケース内の空
    間を、前記ディファレンシャルケースの存在する第1空
    間と、前記トランスアクスルケース内のオイルを密封す
    るオイルシールの存在する第2空間とに二分するベアリ
    ングと、 前記トランスアクスルケースの上方部位に形成され、該
    トランスアクスルケース外部と該トランスアクスルケー
    ス内を連通させるブリーザ回路と、 を有するディファレンシャル装置において、 前記トランスアクスルケースの上方部位であり、前記ブ
    リーザ回路より下方部位に形成された、前記第1空間と
    第2空間を連通させる潤滑回路と、 該潤滑回路の途中に形成された潤滑油の流速を弱める隔
    壁と、 前記ブリーザ回路と、該隔壁よりも第2空間側の潤滑回
    路とを連通させる連通路と、 を有することを特徴とするディファレンシャル装置の潤
    滑機構。
JP1987028623U 1987-02-27 1987-02-27 デイフアレンシヤル装置の潤滑機構 Expired - Lifetime JPH0638201Y2 (ja)

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JPS63135059U JPS63135059U (ja) 1988-09-05
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