JPH0663573B2 - 歯車装置の軸受密封装置 - Google Patents

歯車装置の軸受密封装置

Info

Publication number
JPH0663573B2
JPH0663573B2 JP2017897A JP1789790A JPH0663573B2 JP H0663573 B2 JPH0663573 B2 JP H0663573B2 JP 2017897 A JP2017897 A JP 2017897A JP 1789790 A JP1789790 A JP 1789790A JP H0663573 B2 JPH0663573 B2 JP H0663573B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chambers
chamber
hole
oil
bearing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2017897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03223573A (ja
Inventor
広幸 出井
博 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Central Japan Railway Co
Original Assignee
Toyo Electric Manufacturing Ltd
Central Japan Railway Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Electric Manufacturing Ltd, Central Japan Railway Co filed Critical Toyo Electric Manufacturing Ltd
Priority to JP2017897A priority Critical patent/JPH0663573B2/ja
Publication of JPH03223573A publication Critical patent/JPH03223573A/ja
Publication of JPH0663573B2 publication Critical patent/JPH0663573B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gears, Cams (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は歯車装置の軸受密封装置に関し、特に鉄道車両
駆動用歯車装置の軸受密封装置に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の鉄道車両駆動用歯車装置の軸受密封装置部分の一
例を第5図により説明する。第5図は歯車装置の小歯車
部分の要部縦断面図であり、簡単化のために一方の軸受
部分のみを示した。図示していない大歯車と歯合する軸
と一体構造の小歯車1は、軸受2により蓋6を介して歯
車箱3へ取り付けられる。軸受2に隣接して軸に嵌着さ
れた油切り7と蓋6との間に軸受密封装置が構成される
が、本例では蓋6は蓋6′部分を別に製造し、溶接取り
付け後仕上げる構造になっている。
油切り7とその外周に対向する固定部である蓋6との間
には、蓋6の内周に設けた溝によって軸方向に並ぶ室が
内側からa室、b室、c室の順に3個形成されている。
軸受密封装置の機能は軸受2及び小歯車1等の回転によ
り飛散した潤滑油を、外部へ漏らさずに歯車箱3の内部
へ戻すことであり、軸受2より外側へ飛散した潤滑油は
a室からb室へ若干ではあるがしみ出し、b室底部に溜
る。蓋6下部にb室底部と歯車箱内部とを連接せしめる
穴lが設けてあるので、前記のb室底部に溜る潤滑油は
この穴lを通って歯車箱内へ戻る。然しb室からごくわ
ずかではあるが潤滑油がc室へもしみ出す。この潤滑油
はc室の底部に溜り、c室の底部に設けたb室との連通
穴mを通してb室を通過し穴lを通って歯車箱内へ戻
る。尚、c室から外部へ通じる部分にはラビリンスLを
設けて潤滑油の漏洩を防止している。
このように、従来の軸受密封装置は、油切りとその外周
に対向する固定部の間に、a室、b室、c室のごとく軸
方向に並ぶ複数の室を設けて、これらへ段階的に流出し
た油を歯車箱内部へ戻す構造になっている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述のごとき従来の軸受密封装置を有する歯車装置にお
いては、高速回転中に歯車箱の内圧が上昇し、穴l内で
油が間欠的に逆流してb室内に入り込むことがあった。
すなわち、この場合b室底部に溜る油量が増加し、c室
へ流出する油量も増加して、c室からラビリンスLを通
って外部へ漏油を生じることがあった。
本発明はこのような不具合を解消するためになされたも
のである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による歯車装置の軸受密封装置は、軸受に隣接し
て軸の周りに嵌着した油切りとその外周に対向する固定
部との間に、前記固定部の内周に円周方向に溝を設けて
軸方向に並ぶ室を3個以上形成し、これらの室のうち最
も外側の室を半径方向に分離して大・小両径の2室を構
成し、これら大・小両径の2室の間の隔壁を最低位置を
除く少なくとも1箇所以上で連通せしめ、且つ前記大径
の室の低部に他の各室と連通することなく直接歯車箱内
部と連通する穴を設け、更にこの穴と干渉することなく
前記小径の室を除き前記大径の室と他の各室と連通する
穴を低部に設けたことを特徴とするものである。
これを第5図で説明した従来の軸受密封装置に基づいて
説明すると、この例では油切り7とその外周に対向する
固定部である蓋6との間には、蓋6の内周に設けた溝に
よって軸方向に並ぶ室が内側からa室、b室、c室の順
に3個形成されている。本例では3室であるがこれ以上
の数の室を形成してあってもよく、それらの室のうち最
も外側の室、すなわち本例ではc室を半径方向に分離し
て大・小両径の2室を構成する。この大径及び小径の室
の間の隔壁を最低位置ではない1箇所以上で連通し、大
径室の低部位置を軸方向に内側に並ぶ、本例ではb室及
びa室と連通せしめることなく直接歯車箱内部と連通せ
しめると共に、この連通穴と干渉することなく前記大径
の室とその隣の外側から2番目の室、本例ではb室とを
低部で連通せしめたものである。
前述した大径及び小径の室の間の隔壁に設ける連通穴
は、最低位置から左右に45°程度振り分けた位置に2箇
所と、上部に1箇所との合計3箇所程度設けるのが望ま
しい。
〔作用〕
本発明による歯車装置の軸受密封装置においては、軸受
2から歯車箱の外部方向へ飛散した油が、従来のごとく
a室、b室、c室の底部に溜り、最終的に穴m及びlを
通って歯車箱内部へ戻る油の経路が異なる。すなわち、
従来は歯車箱内部へ直接連通する穴はb室と連通してい
たが、本発明では新たに設けた大径の室と連通せしめて
いる。従って油が戻し穴を逆流した場合はこの新たに設
けた大径室内にある程度蓄積される。
ここで、この大径の室と小径の室との間の隔壁に設けた
連結穴が最低位置にあると、大径の室に蓄積される油量
は少なく、すぐに小径の室にも侵入するので、最低位置
から左右に45°程度振り分けた位置あたりに設けるのが
望ましく、これによって大径の室に蓄積できる油量の増
大を図っている。この連通穴の位置があまり高過ぎる
と、万一小径の室に油が溜ったとき大量の油が溜るまで
戻ることができなくなるので、適度の高さにしておかね
ばならない。
このように、逆流した油が直接b室に入らず、大径の室
に蓄積されるので、従来は逆流した油がb室内で攪拌さ
れてc室へ侵入し、c室からラビリンスLを越えて外部
へ流出し易かった点を改善することができる。
〔実施例〕
以下、一実施例により図面を用いて本発明による軸受密
封装置について詳細に説明する。
第1図は本発明の軸受密封装置の一実施例の要部縦断面
図であり、小歯車1、軸受け2及び軸受箱3は第5図に
示した従来装置の部品と同一であって、蓋4,4′及び
油切り5は従来装置の蓋6,6′及び油切り7と軸受密
封機能が異なる以外は従来装置と同様の部品である。
すなわち、軸受2に隣接して小歯車1の軸に嵌着した油
切り5とその外周に対向する固定部である蓋4(4′も
含む)との間には、蓋4の内周に設けた溝によって軸方
向に並ぶ室が内側からA室、B室、C室の順に3個形成
されている。本実施例では第5図に示した従来例と対比
するため3室としたが、これ以上の室を形成してもよい
ことは前述の通りである。
これらのA,B,C室は、基本的には従来のa,b,c
室と同一の機能を有するが、最も外側の室Cは半径方向
に分離して大径側をDとして小径側のC室との2室を構
成せしめている。
第2図は蓋4に溶接取り付けされた蓋4′を内側から見
た正面図である。最も外側の室Cを半径方向に分離する
ための環状の隔壁Eが形成されており、この蓋4′を蓋
4に溶接取り付けしたときに、この隔壁Eが蓋4の壁面
に密着して室Cと室Dとを形成する。なお隔壁Eには第
3図に示すごとき切り欠きFが最低部から左右に45°振
り分けた位置及び最高部の3箇所に設けられており、小
径のC室を大径のD室と連通せしめている。
大径のD室はその低部で内側のB室及びA室と連続しな
い穴pによって直接歯車箱内部と連通せしめられてお
り、更にこの穴pと干渉しない穴qによって、D室とB
室との低部が連通せしめられている。
C室、D室およびB室の相互関係を説明するためにC室
およびD室を通る横断面を第4図に示す。本例ではB室
(破線で最大径を示す)の最低部に一個所穴qを設けて
D室と連通せしめ、その両側にこれと干渉することなく
D室を直接歯車箱内部へ連通せしめる穴pを設けてい
る。
このように構成したD室を新たに設け、蓋4と油切り5
との間の細隙を通って万一にも室Cまで到達した油を、
下部の切り欠きFを経てD式から直接穴pを通って歯車
箱内部へ戻す構造になっている。
高速回転中に穴p内で油が逆流しても、まずD室におい
てその油が蓄積され、次第にヘッドが広くなって逆流を
抑える。この時、穴qを通ってB室へも若干の油が流入
するが、穴qの絞り効果によってB室への逆流量が抑制
される。従って、逆流した油がB室において攪拌されて
C室に流出するのをほとんど防止することができ、C室
は万一の予備室として機能させることができる。
また、D室とC室とを連通する、特に上部の切り欠きF
は空気穴として作用し、C室の内圧をD室と連通させ
て、C室からの外部への漏油を防止するのに役立つ。
鉄道車両用として使用した場合、高速走行中に列車走行
風がラビリンスL部に当たり、そのための吸引効果によ
ってC室から漏油することもあるので、C室を予備室と
して常時空にしておくことは漏油に対する安全率を上げ
ることになる。
〔発明の効果〕
以上、実施例によって詳細に説明したように、本発明に
よる歯車装置の軸受密封装置は、狭少なスペースで漏油
防止効果を最大限に発揮できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による歯車装置の軸受密封装置の一実施
例の要部縦断面図であり、 第2図は蓋に溶接取り付けされる部品を内部から見た正
面図、 第3図は第2図に示された切り欠きの形状を示す部分
図、 第4図は最も外側の半径方向に分割された2室を含む横
断面図であって、 第5図は従来の鉄道車両用歯車装置の軸受密封装置の一
例の要部縦断面図である。 1…小歯車 2…軸受 3…歯車箱 5,7…油切り 4,4′,6,6′…蓋 A,B,C,D,a,b,c…室 E…隔壁 F…切り欠き L…ラビリンス l,m,p,q…穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸受に隣接して軸の周りに嵌着した油切り
    とその外周に対向する固定部との間に、前記固定部の内
    周に円周方向に溝を設けて軸方向に並ぶ室を3個以上形
    成し、これらの室のうち最も外側の室を半径方向に分離
    して大・小両径の2室を構成し、これら大・小両径の2
    室の間の隔壁を最低位置を除く少なくとも1箇所以上で
    連通せしめ、且つ前記大径の室の低部に他の各室と連通
    することなく直接歯車箱内部と連通する穴を設け、更に
    この穴と干渉することなく前記小径の室を除き前記大径
    の室と他の各室と連通する穴を低部に設けたことを特徴
    とする歯車装置の軸受密封装置。
  2. 【請求項2】軸受に隣接して軸の周りに嵌着した油切り
    とその外周に対向する固定部との間に、前記固定部の内
    周に円周方向に溝を設けて軸方向に並ぶ室を3個以上形
    成し、これらの室のうち最も外側の室を半径方向に分離
    して大・小両径の2室を構成し、これら大・小両径の2
    室の間の隔壁を最低位置を除く少なくとも1箇所以上で
    連通せしめ、且つ前記大径の室の低部に他の各室と連通
    することなく直接歯車箱内部と連通する穴を設け、更に
    この穴と干渉することなく前記大径の室とその隣の外側
    から2番目の室の低部とを連通する穴を低部に設けたこ
    とを特徴とする歯車装置の軸受密封装置。
JP2017897A 1990-01-30 1990-01-30 歯車装置の軸受密封装置 Expired - Fee Related JPH0663573B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017897A JPH0663573B2 (ja) 1990-01-30 1990-01-30 歯車装置の軸受密封装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017897A JPH0663573B2 (ja) 1990-01-30 1990-01-30 歯車装置の軸受密封装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03223573A JPH03223573A (ja) 1991-10-02
JPH0663573B2 true JPH0663573B2 (ja) 1994-08-22

Family

ID=11956525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017897A Expired - Fee Related JPH0663573B2 (ja) 1990-01-30 1990-01-30 歯車装置の軸受密封装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0663573B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6467773B1 (en) * 2000-08-31 2002-10-22 Atlas Copco Comptec Inc. Liquid seal
GB0818726D0 (en) * 2008-10-14 2008-11-19 Rolls Royce Plc A seal
JP6073746B2 (ja) * 2013-05-28 2017-02-01 株式会社荏原製作所 潤滑油流出抑制装置、回転機械、潤滑油の流出抑制方法
JP6260024B2 (ja) * 2013-11-07 2018-01-17 株式会社明電舎 エレベータの巻上機
JP5918744B2 (ja) * 2013-12-16 2016-05-18 株式会社荏原製作所 潤滑油流出抑制装置、回転機械、潤滑油の流出抑制方法
GB201522331D0 (en) * 2015-12-17 2016-02-03 Romax Technology Ltd Seal

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03223573A (ja) 1991-10-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0663573B2 (ja) 歯車装置の軸受密封装置
CN101936448A (zh) 车桥
JP6479080B2 (ja) ブリーザ装置
US9611930B2 (en) Lubrication of power train components
JP2002295644A (ja) ディファレンシャル構造
US20180216723A1 (en) A supporting device for a bearing mounted on a differential housing
JP4799928B2 (ja) トランスファ
CN207278842U (zh) 具有润滑油自动集油分配功能的轻量化齿轮箱体
JP2022087938A (ja) 鉄道車両用歯車装置
CN109555785B (zh) 滚珠轴承以及套环
US11421773B1 (en) Vehicle drivetrain lubrication system
JP7380862B2 (ja) 駆動装置
JP2022064021A (ja) 鉄道車両用歯車装置
JPH08105523A (ja) 変速機の強制潤滑装置
CN218152281U (zh) 传动装置
JPS6014052Y2 (ja) 歯車変速機の潤滑機構
CN219345415U (zh) 差速器总成、变速箱及车辆
CN217502533U (zh) 用于立式齿轮箱的密封结构及立式齿轮箱
US1914891A (en) Sealing device
JPH0247057Y2 (ja)
JP2550785Y2 (ja) 歯車装置の軸受密封装置
JPH0638201Y2 (ja) デイフアレンシヤル装置の潤滑機構
JP2022071271A (ja) 鉄道車両用歯車装置
US10760675B1 (en) Assembly with gasket configured to partly form lubricant delivery channel
CN213990358U (zh) 用于车辆的驱动设备

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070822

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080822

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090822

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100822

Year of fee payment: 16