JP2571501Y2 - ドライブシャフト - Google Patents
ドライブシャフトInfo
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- JP2571501Y2 JP2571501Y2 JP2228892U JP2228892U JP2571501Y2 JP 2571501 Y2 JP2571501 Y2 JP 2571501Y2 JP 2228892 U JP2228892 U JP 2228892U JP 2228892 U JP2228892 U JP 2228892U JP 2571501 Y2 JP2571501 Y2 JP 2571501Y2
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- JP
- Japan
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- hole
- shaft
- inner shaft
- axial
- lubricant
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば車両のプロペ
ラシャフト等のようなドライブシャフト、より詳しくは
内軸と外軸とをスプライン嵌合としこれらの嵌合部を潤
滑する潤滑剤の長寿命化を図ることの出来るドライブシ
ャフトに関する。
ラシャフト等のようなドライブシャフト、より詳しくは
内軸と外軸とをスプライン嵌合としこれらの嵌合部を潤
滑する潤滑剤の長寿命化を図ることの出来るドライブシ
ャフトに関する。
【0002】
【従来の技術】車両のドライブシャフトは図4に示すよ
うに、駆動軸側の内軸31外表面に刻設されたスプライ
ン311と、ヨ−ク側外軸のスリ−ブ32内周面に刻設
されたスプライン321とによりスプライン嵌合とし、
軸方向にある程度伸縮自在に連結されて回転トルクが伝
達されるようになっている。そしてこれら内軸31と外
軸のスリ−ブ32とのスプライン嵌合部分はフェルトシ
−ル33、ダストキャップ34等で密封され、潤滑剤が
封入されているが、密封性はあまり高くはないため頻繁
に給油が必要である。このためスプライン嵌合部分の潤
滑剤を循環させ給油をあまり必要としない構造とする例
として、例えば実開昭63−34723号で開示されて
いるように、シ−ル部材に近接してスプラインヨ−ク
(外軸側)の壁を貫通して設けれたスプラインシャフト
(内軸側)のスプライン部に開口するブリ−ザと、該ブ
リ−ザに逃れたグリ−ス(潤滑剤)をグリスニップルに
戻す通路と、を備えたプロペラシャフトの摺動部のシ−
ル装置が提案されている。或いはまた、実開昭60−7
9094号で開示されているように、スプライン嵌合さ
せた推進軸とヨ−クとの摺動嵌合部において、軸孔を塞
ぐように閉止部材を設け、一方、推進軸に有底の孔を形
成し、この孔に軸方向摺動自在にピストンを嵌入してこ
の孔の底部側に空気室を形成し、これら閉止部材とピス
トンとの間に形成される空間にグリ−スを封入したこと
を特徴とする推進軸とヨ−クの摺動嵌合部におけるシ−
ル構造が提案されている。
うに、駆動軸側の内軸31外表面に刻設されたスプライ
ン311と、ヨ−ク側外軸のスリ−ブ32内周面に刻設
されたスプライン321とによりスプライン嵌合とし、
軸方向にある程度伸縮自在に連結されて回転トルクが伝
達されるようになっている。そしてこれら内軸31と外
軸のスリ−ブ32とのスプライン嵌合部分はフェルトシ
−ル33、ダストキャップ34等で密封され、潤滑剤が
封入されているが、密封性はあまり高くはないため頻繁
に給油が必要である。このためスプライン嵌合部分の潤
滑剤を循環させ給油をあまり必要としない構造とする例
として、例えば実開昭63−34723号で開示されて
いるように、シ−ル部材に近接してスプラインヨ−ク
(外軸側)の壁を貫通して設けれたスプラインシャフト
(内軸側)のスプライン部に開口するブリ−ザと、該ブ
リ−ザに逃れたグリ−ス(潤滑剤)をグリスニップルに
戻す通路と、を備えたプロペラシャフトの摺動部のシ−
ル装置が提案されている。或いはまた、実開昭60−7
9094号で開示されているように、スプライン嵌合さ
せた推進軸とヨ−クとの摺動嵌合部において、軸孔を塞
ぐように閉止部材を設け、一方、推進軸に有底の孔を形
成し、この孔に軸方向摺動自在にピストンを嵌入してこ
の孔の底部側に空気室を形成し、これら閉止部材とピス
トンとの間に形成される空間にグリ−スを封入したこと
を特徴とする推進軸とヨ−クの摺動嵌合部におけるシ−
ル構造が提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】スプライン嵌合とした
ドライブシャフトは、近年の傾向として無給油化、メイ
ンテナンスフリ−の要求が多くなっているが、そのため
は密封性の向上が重要である。また潤滑剤の長寿命化の
ためには封入された潤滑剤が有効に利用されるような構
造としなければならない。
ドライブシャフトは、近年の傾向として無給油化、メイ
ンテナンスフリ−の要求が多くなっているが、そのため
は密封性の向上が重要である。また潤滑剤の長寿命化の
ためには封入された潤滑剤が有効に利用されるような構
造としなければならない。
【0004】この考案は上記課題に鑑みてなされたもの
であり、スプライン嵌合部分に封入された潤滑剤を有効
に利用することができ且つ無給油化が可能なメインテナ
ンスフリ−のドライブシャフトを提供することを目的と
している。
であり、スプライン嵌合部分に封入された潤滑剤を有効
に利用することができ且つ無給油化が可能なメインテナ
ンスフリ−のドライブシャフトを提供することを目的と
している。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この考案は上記す
る課題を解決するために、駆動側の内軸(1)とヨ−ク
側の外軸のスリ−ブ(2)とをスプライン嵌合とし、軸
方向に一定範囲摺動自在としたドライブシャフトにおい
て、前記内軸(1)の軸内部に軸端側に開口する底付穴
を穿設すると共に該穴の中間に、円錐状の凹部(41)
を設け且つ該凹部(41)の底に小孔(42)を穿設し
たオリフィス栓(4)を嵌着することにより第1の軸方
向穴(12)と第2の軸方向穴(13)とを形成し、該
内軸(1)に設けた底付穴の軸端部の開口部には閉鎖栓
(3)を嵌着し、前記内軸(1)と外軸のスリ−ブ
(2)との間のスプライン嵌合両端部には一定の密封空
間(5,6)が形成されるようオイルシ−ル(7,8)
を嵌挿し、前記内軸(1)の第1の軸方向穴(12)及
び第2の軸方向穴(13)と前記各密封空間(5,6)
との間にはそれぞれ貫通孔(14,15)を穿設したこ
とを特徴とする。
る課題を解決するために、駆動側の内軸(1)とヨ−ク
側の外軸のスリ−ブ(2)とをスプライン嵌合とし、軸
方向に一定範囲摺動自在としたドライブシャフトにおい
て、前記内軸(1)の軸内部に軸端側に開口する底付穴
を穿設すると共に該穴の中間に、円錐状の凹部(41)
を設け且つ該凹部(41)の底に小孔(42)を穿設し
たオリフィス栓(4)を嵌着することにより第1の軸方
向穴(12)と第2の軸方向穴(13)とを形成し、該
内軸(1)に設けた底付穴の軸端部の開口部には閉鎖栓
(3)を嵌着し、前記内軸(1)と外軸のスリ−ブ
(2)との間のスプライン嵌合両端部には一定の密封空
間(5,6)が形成されるようオイルシ−ル(7,8)
を嵌挿し、前記内軸(1)の第1の軸方向穴(12)及
び第2の軸方向穴(13)と前記各密封空間(5,6)
との間にはそれぞれ貫通孔(14,15)を穿設したこ
とを特徴とする。
【0006】
【作用】ドライブシャフトを上記手段とした場合の作用
について添付図の符号を用いて説明する。ドライブシャ
フトを上記手段とすると、密封空間5と貫通孔14と内
軸1の第1の軸方向穴12とオリフィス栓4の小孔42
と内軸1の第2の軸方向穴13と貫通孔15と密封空間
6と、は一つの循環路、即ち潤滑剤の循環路を形成す
る。この場合、内軸1と外軸のスリ−ブ2とはスプライ
ン嵌合であるから軸方向に一定範囲摺動する。まず、内
軸1とスリ−ブ2とが相対的に縮む方向(即ち、内軸1
がLの方向へ移動)に摺動した時には密封空間5の潤滑
剤は、貫通孔14及び第1の軸方向穴12からオリフィ
ス栓4の小孔42よりR’方向(第2の軸方向穴13方
向)へ押し出される。次に、内軸1とスリ−ブ2とが相
対的に伸びる方向(即ち、内軸1がRの方向へ移動)に
摺動した時には、密封空間6及び内軸1の第2の軸方向
穴13の潤滑剤は逆にオリフィス栓4の小孔42よりL
' 方向(第1の軸方向穴12方向)へ押し出される。こ
の場合、潤滑剤が循環移動する経路において、オリフィ
ス栓4の小孔42を潤滑剤が流れる時の抵抗はL' 方向
とR' 方向とで異なるようにしている。即ち、オリフィ
ス栓4の一方に円錐状の凹部41が設けられ左右非対称
となっている。この非対称形状によりR' 方向に潤滑剤
が流れるときの抵抗はL' 方向に潤滑剤が流れるときの
抵抗より小さくなる。この抵抗の差により潤滑剤は循環
径路内を循環してスプライン歯面をよく潤滑する上潤滑
剤は絶えず入れ代わり、しかも密封性も良くなり長持ち
する。
について添付図の符号を用いて説明する。ドライブシャ
フトを上記手段とすると、密封空間5と貫通孔14と内
軸1の第1の軸方向穴12とオリフィス栓4の小孔42
と内軸1の第2の軸方向穴13と貫通孔15と密封空間
6と、は一つの循環路、即ち潤滑剤の循環路を形成す
る。この場合、内軸1と外軸のスリ−ブ2とはスプライ
ン嵌合であるから軸方向に一定範囲摺動する。まず、内
軸1とスリ−ブ2とが相対的に縮む方向(即ち、内軸1
がLの方向へ移動)に摺動した時には密封空間5の潤滑
剤は、貫通孔14及び第1の軸方向穴12からオリフィ
ス栓4の小孔42よりR’方向(第2の軸方向穴13方
向)へ押し出される。次に、内軸1とスリ−ブ2とが相
対的に伸びる方向(即ち、内軸1がRの方向へ移動)に
摺動した時には、密封空間6及び内軸1の第2の軸方向
穴13の潤滑剤は逆にオリフィス栓4の小孔42よりL
' 方向(第1の軸方向穴12方向)へ押し出される。こ
の場合、潤滑剤が循環移動する経路において、オリフィ
ス栓4の小孔42を潤滑剤が流れる時の抵抗はL' 方向
とR' 方向とで異なるようにしている。即ち、オリフィ
ス栓4の一方に円錐状の凹部41が設けられ左右非対称
となっている。この非対称形状によりR' 方向に潤滑剤
が流れるときの抵抗はL' 方向に潤滑剤が流れるときの
抵抗より小さくなる。この抵抗の差により潤滑剤は循環
径路内を循環してスプライン歯面をよく潤滑する上潤滑
剤は絶えず入れ代わり、しかも密封性も良くなり長持ち
する。
【0007】
【実施例】以下、この考案の具体的実施例について図面
を参照して説明する。図1は、この考案のドライブシャ
フトの軸方向の断面図である。このドライブシャフト
は、駆動側の内軸1の外表面と被駆動側ヨ−クの外軸の
スリ−ブ2の内表面とにそれぞれスプライン11及び2
1が刻設されてスプライン嵌合とされ、軸方向に一定範
囲摺動自在としつつ回転トルクが伝達されるようになっ
ている。
を参照して説明する。図1は、この考案のドライブシャ
フトの軸方向の断面図である。このドライブシャフト
は、駆動側の内軸1の外表面と被駆動側ヨ−クの外軸の
スリ−ブ2の内表面とにそれぞれスプライン11及び2
1が刻設されてスプライン嵌合とされ、軸方向に一定範
囲摺動自在としつつ回転トルクが伝達されるようになっ
ている。
【0008】前記駆動側の内軸1の内部には、内軸1の
内部に軸端側に開口した底付穴であって、穴径d1 の第
1の軸方向穴12と、該第1の軸方向穴12に連続し且
つ該第1の軸方向穴の穴径d1 より小径のd2 とした第
2の軸方向穴13が形成され、前記第1の軸方向穴12
には閉鎖栓3が螺着され、第2の軸方向穴13にはオリ
フィス栓4が圧入により嵌着されている。このオリフィ
ス栓4は図2に示すように、円錐状に形成した凹部41
の底部に小孔42を穿設したものである。従って内軸1
の内部に形成された穴12と13はこの小孔42を通し
てつながることになる。尚、前記穴12と13との径は
場合により同一径としても良い。従って、内軸1には同
径の長い底付穴の中間にオリフィス栓4を嵌着すること
により第1の軸方向穴12と第2の軸方向穴13とが形
成されればよい。
内部に軸端側に開口した底付穴であって、穴径d1 の第
1の軸方向穴12と、該第1の軸方向穴12に連続し且
つ該第1の軸方向穴の穴径d1 より小径のd2 とした第
2の軸方向穴13が形成され、前記第1の軸方向穴12
には閉鎖栓3が螺着され、第2の軸方向穴13にはオリ
フィス栓4が圧入により嵌着されている。このオリフィ
ス栓4は図2に示すように、円錐状に形成した凹部41
の底部に小孔42を穿設したものである。従って内軸1
の内部に形成された穴12と13はこの小孔42を通し
てつながることになる。尚、前記穴12と13との径は
場合により同一径としても良い。従って、内軸1には同
径の長い底付穴の中間にオリフィス栓4を嵌着すること
により第1の軸方向穴12と第2の軸方向穴13とが形
成されればよい。
【0009】前記内軸1と、スリ−ブ2との間の両端部
にはオイルシ−ル7及び8が嵌め込まれ、スプライン嵌
合両端部には密封空間5及び6が形成されている。更
に、前記内軸1に形成された穴12には、前記密封空間
5とつながる貫通孔14が穿設され、同様に穴13には
前記密封空間6とつながる貫通孔15が穿設されてい
る。尚、これらの貫通孔14及び15はそれぞれ一つの
みでも良いし、適当に多数形成しても良い。また、スリ
−ブ2の内部空間のスプライン嵌合させた内軸1の奥に
はカップ9が嵌め込んであり、該カップ9には空気孔9
aが穿設され、内軸1端とスリ−ブ2との間に形成され
る空間10の圧力があまり高くならないようにしてあ
る。
にはオイルシ−ル7及び8が嵌め込まれ、スプライン嵌
合両端部には密封空間5及び6が形成されている。更
に、前記内軸1に形成された穴12には、前記密封空間
5とつながる貫通孔14が穿設され、同様に穴13には
前記密封空間6とつながる貫通孔15が穿設されてい
る。尚、これらの貫通孔14及び15はそれぞれ一つの
みでも良いし、適当に多数形成しても良い。また、スリ
−ブ2の内部空間のスプライン嵌合させた内軸1の奥に
はカップ9が嵌め込んであり、該カップ9には空気孔9
aが穿設され、内軸1端とスリ−ブ2との間に形成され
る空間10の圧力があまり高くならないようにしてあ
る。
【0010】次に、ドライブシャフトを上記する如く構
成したことによる作用についてこの考案のドライブシャ
フトの軸方向断面図の一部である図3と、オリフィス栓
4の軸方向断面図である図2とを用いて説明する。上記
構成からなるこの発明のドライブシャフトにおいて、密
封空間5と貫通孔14と内軸1の第1の軸方向穴12と
オリフィス栓4の小孔42と内軸1の第2の軸方向穴1
3と貫通孔15と密封空間6と、は一つの循環路、即ち
潤滑剤の循環路を形成する。そして前記内軸1と外軸の
スリ−ブ2とはスプライン嵌合であるから軸方向に一定
範囲摺動する。まず、内軸1とスリ−ブ2とが相対的に
縮む方向(即ち、内軸1がLの方向へ移動、図1参照)
に摺動した時には密封空間5の潤滑剤は、貫通孔14及
び第1の軸方向穴12からオリフィス栓4の小孔42よ
りR’方向(第2の軸方向穴13方向)へ押し出され
る。次に、内軸1とスリ−ブ2とが相対的に伸びる方向
(即ち、内軸1がRの方向へ移動、図1参照)に摺動し
た時には、密封空間6及び内軸1の第2の軸方向穴13
の潤滑剤は逆にオリフィス栓4の小孔42よりL'方向
(第1の軸方向穴12方向)へ押し出される。この場
合、潤滑剤が循環移動する経路において、オリフィス栓
4の小孔42を潤滑剤が流れる時の抵抗はL'方向とR
' 方向とで異なるようにしてある。即ち、図2に示すよ
うに、オリフィス栓4の一方に円錐状の凹部41が設け
られ左右非対称(潤滑剤が流れる軸方向に対して直角方
向に非対称)となっている。この左右非対称形状により
R' 方向に潤滑剤が流れるときの抵抗はL' 方向に潤滑
剤が流れるときの抵抗より小さくなる。この抵抗の差に
より潤滑剤は循環径路内を循環してスプライン歯面をよ
く潤滑する上潤滑剤は絶えず入れ代わり、しかも密封性
も良くなり長持ちする。
成したことによる作用についてこの考案のドライブシャ
フトの軸方向断面図の一部である図3と、オリフィス栓
4の軸方向断面図である図2とを用いて説明する。上記
構成からなるこの発明のドライブシャフトにおいて、密
封空間5と貫通孔14と内軸1の第1の軸方向穴12と
オリフィス栓4の小孔42と内軸1の第2の軸方向穴1
3と貫通孔15と密封空間6と、は一つの循環路、即ち
潤滑剤の循環路を形成する。そして前記内軸1と外軸の
スリ−ブ2とはスプライン嵌合であるから軸方向に一定
範囲摺動する。まず、内軸1とスリ−ブ2とが相対的に
縮む方向(即ち、内軸1がLの方向へ移動、図1参照)
に摺動した時には密封空間5の潤滑剤は、貫通孔14及
び第1の軸方向穴12からオリフィス栓4の小孔42よ
りR’方向(第2の軸方向穴13方向)へ押し出され
る。次に、内軸1とスリ−ブ2とが相対的に伸びる方向
(即ち、内軸1がRの方向へ移動、図1参照)に摺動し
た時には、密封空間6及び内軸1の第2の軸方向穴13
の潤滑剤は逆にオリフィス栓4の小孔42よりL'方向
(第1の軸方向穴12方向)へ押し出される。この場
合、潤滑剤が循環移動する経路において、オリフィス栓
4の小孔42を潤滑剤が流れる時の抵抗はL'方向とR
' 方向とで異なるようにしてある。即ち、図2に示すよ
うに、オリフィス栓4の一方に円錐状の凹部41が設け
られ左右非対称(潤滑剤が流れる軸方向に対して直角方
向に非対称)となっている。この左右非対称形状により
R' 方向に潤滑剤が流れるときの抵抗はL' 方向に潤滑
剤が流れるときの抵抗より小さくなる。この抵抗の差に
より潤滑剤は循環径路内を循環してスプライン歯面をよ
く潤滑する上潤滑剤は絶えず入れ代わり、しかも密封性
も良くなり長持ちする。
【0011】
【考案の効果】この考案のドライブシャフトは、以上詳
述したような構成としたので、潤滑剤の密封性を向上さ
せることが出来るのみでなく、密封空間内を潤滑剤が絶
えず循環することの出来る循環経路とすることが出来
る。そしてドライブシャフトのスプライン結合部を絶え
ず潤滑しつつ潤滑剤の長寿命化を図ることが出来る。ま
た、ドライブシャフトを以上のような構成とすることに
より潤滑剤の使用量を少なくし且つ有効利用を図ること
が出来る。
述したような構成としたので、潤滑剤の密封性を向上さ
せることが出来るのみでなく、密封空間内を潤滑剤が絶
えず循環することの出来る循環経路とすることが出来
る。そしてドライブシャフトのスプライン結合部を絶え
ず潤滑しつつ潤滑剤の長寿命化を図ることが出来る。ま
た、ドライブシャフトを以上のような構成とすることに
より潤滑剤の使用量を少なくし且つ有効利用を図ること
が出来る。
【図1】この考案のドライブシャフトの軸方向断面図で
ある。
ある。
【図2】この考案のドライブシャフトの一部を構成する
オリフィス栓の軸方向断面図である。
オリフィス栓の軸方向断面図である。
【図3】この考案のドライブシャフトの軸方向断面図の
一部である。
一部である。
【図4】従来のドライブシャフトの軸方向断面図であ
る。
る。
1 内軸 2 外軸のスリ−ブ 3 閉鎖栓 4 オリフィス栓 5、6 密封空間 7、8 オイルシ−ル 11 内軸のスプライン 21 外軸(スリ−ブ)のスプライン 12 第1の軸方向穴 13 第2の軸方向穴 14、15 貫通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 駆動側の内軸とヨ−ク側の外軸のスリ−
ブとをスプライン嵌合とし、軸方向に一定範囲摺動自在
としたドライブシャフトにおいて、前記内軸の軸内部に
軸端側に開口する底付穴を穿設すると共に該穴の中間
に、円錐状の凹部を設け且つ該凹部の底に小孔を穿設し
たオリフィス栓を嵌着することにより第1の軸方向穴と
第2の軸方向穴とを形成し、該内軸に設けた底付穴の軸
端部の開口部には閉鎖栓を嵌着し、前記内軸と外軸のス
リ−ブとの間のスプライン嵌合両端部には一定の密封空
間が形成されるようオイルシ−ルを嵌挿し、前記内軸の
第1の軸方向穴及び第2の軸方向穴と前各密封空間との
間にはそれぞれ貫通孔を穿設したことを特徴とするドラ
イブシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2228892U JP2571501Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ドライブシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2228892U JP2571501Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ドライブシャフト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0575524U JPH0575524U (ja) | 1993-10-15 |
JP2571501Y2 true JP2571501Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=12078564
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2228892U Expired - Fee Related JP2571501Y2 (ja) | 1992-03-13 | 1992-03-13 | ドライブシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571501Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016176496A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 動力伝達軸 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012112468A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Ud Trucks Corp | プロペラシャフト |
WO2013080715A1 (ja) * | 2011-11-30 | 2013-06-06 | 日本精工株式会社 | 伸縮軸 |
-
1992
- 1992-03-13 JP JP2228892U patent/JP2571501Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016176496A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 動力伝達軸 |
US10767705B2 (en) | 2015-03-19 | 2020-09-08 | Hitachi Automotive Systems Kyushu, Ltd. | Propeller shaft |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0575524U (ja) | 1993-10-15 |
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