JPH0637914A - 端末の遠隔監視装置 - Google Patents

端末の遠隔監視装置

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JPH0637914A
JPH0637914A JP4189321A JP18932192A JPH0637914A JP H0637914 A JPH0637914 A JP H0637914A JP 4189321 A JP4189321 A JP 4189321A JP 18932192 A JP18932192 A JP 18932192A JP H0637914 A JPH0637914 A JP H0637914A
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JP4189321A
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Inventor
Yoshitaka Azuma
芳貴 東
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Toshiba TEC Corp
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Tokyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 集中監視装置本体側の回線数を増加させるこ
となく、その回線数以上の端末でほぼ同時に異常が発生
しても監視者が短時間でより多くの異常端末を確認を可
能にする。 【構成】 ターミナル3a〜3nは異常を検出するとそ
の異常に関する諸情報を記憶するとともに予め設定され
たターミナル情報を集中監視装置本体5の専用回線4a
を通じて送信する。集中監視装置本体5はターミナル情
報を受信すると該当ターミナルの異常発生を報知すると
ともに専用回線とは別の加入者線4b〜4mを利用して
該当ターミナルとの回線を接続し、記憶された異常に関
する諸情報を収集する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各所に配置された端末
の状態を公衆回線等を利用して1か所で集中監視するよ
うにした端末の遠隔監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、多くのチェーン店を所有するチェ
ーンストアでは、各店にそれぞれ設置した金銭登録用端
末いわゆるPOSターミナルを、チェーンストア本部に
設置した集中監視装置本体に公衆回線を介して接続す
る。そして、ターミナルで異常が検出されると、該ター
ミナルを識別するターミナル情報と異常内容に関する諸
情報とを上記公衆回線を通じて集中監視装置本体に送信
し、集中監視装置本体では受信情報に基づいて異常発生
場所や異常内容等を表示手段等で監視者に報知する構成
とし、各店のPOSターミナルの状態を本部で遠隔監視
可能にしたシステムが導入されつつある。
【0003】この遠隔監視システムであれば、各所に散
在する多数のターミナルの異常発生を本部でほぼリアル
タイムに知ることができ、故障に至る前に部品交換作業
やメンテナンス作業を実施できる上、万一故障した場合
にも復旧を早急に行うことができる効果を奏する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、異常タ
ーミナルから公衆回線を通じて送信される情報のうち異
常内容に関する情報はターミナルの制御情報や異常種別
の情報等を含み、その情報量はターミナルの識別情報に
比べて膨大であったので、異常情報の送信には長時間を
必要とし、その間集中監視装置本体側の1回線が占有さ
れていた。
【0005】このため、例えば集中監視装置本体側の回
線数を4回線とすると、ほぼ同時期に4台以下のターミ
ナルで異常が発生した場合には監視者が全ての異常ター
ミナルを素早く認識できるが、5台以上のターミナルで
異常が発生した場合には5台目からは回線が空くまで待
機しなければならず、監視者が全ての異常ターミナルを
確認するまでに時間を要していた。
【0006】集中監視装置本体側の回線数を増加させれ
ば上記のような問題は起こり得ないが、その場合には集
中監視装置本体側の設備コストが著しく増大するので実
用的ではない。
【0007】そこで本発明は、集中監視装置本体側の回
線数を増加させることなく、その回線数以上の端末でほ
ぼ同時に異常が発生しても監視者が短時間でより多くの
異常端末を確認できる端末の遠隔監視装置を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、交換機に、そ
れぞれ端末側加入者線を介して複数台の端末を接続する
とともに本体側加入者線を介して集中監視装置本体を接
続し、集中監視装置本体で各端末の状態を遠隔監視する
端末の遠隔監視装置において、本体側加入者線を複数回
線とし、その一部を端末識別情報受信専用とする。
【0009】端末は、自己の異常を検出する異常検出手
段と、この検出手段によって検出される異常に関する諸
情報を記憶する異常情報記憶手段と、検出手段により異
常が検出されると予め設定された端末識別情報を端末側
加入者線を通じて集中監視装置本体に送信する端末識別
情報送信手段と、端末側加入者線を通じて異常情報の送
信要求信号を受信する異常要求受信手段と、この受信手
段により異常情報の送信要求信号を受信すると異常情報
記憶手段により記憶された異常に関する諸情報を端末側
加入者線を通じて集中監視装置本体に送信する異常情報
送信手段とを備える。
【0010】集中監視装置本体は、端末識別情報受信専
用の本体側加入者線を通じて端末識別情報を受信する端
末識別情報受信手段と、この受信手段により端末識別情
報を受信すると端末識別情報受信専用以外の本体側加入
者線の空き回線を選択する空き回線選択手段と、受信手
段により受信した端末識別情報に基づいて該当端末の回
線ダイヤル信号を生成するダイヤル生成手段と、この生
成手段により生成された回線ダイヤル信号で空き回線選
択手段により選択された空き回線を通じて該当端末へダ
イヤルする自動ダイヤル手段と、このダイヤル手段によ
り該当端末との回線が接続されるとその回線を通じて異
常情報の送信要求信号を送信する異常要求送信手段と、
この送信手段による異常情報の送信要求信号送信後、該
当回線を通じて端末より送られてくる異常に関する諸情
報を受信する異常情報受信手段と、端末識別情報受信手
段により受信した端末識別情報に基づいて該当端末の異
常を報知し、かつ異常情報受信手段により受信した異常
に関する諸情報に基づいて該当端末の異常内容等を出力
する異常報知手段とを備える。
【0011】
【作用】このような構成の本発明においては、端末で異
常が発生すると、その端末では異常に関する諸情報が記
憶されるとともに、予め設定された端末識別情報が端末
側加入者線を通じて集中監視装置本体に送信される。
【0012】この端末識別情報は、端末側加入者回線,
交換機及び端末識別情報受信専用の本体側加入者線を通
じて集中監視装置本体に送信される。これにより、集中
監視装置本体では該当端末の異常報知が行われるととも
に、該当端末の回線ダイヤル信号が生成され、端末識別
情報受信専用以外の空き回線を通じてダイヤルされる。
そして、該当端末との回線が接続されると、異常情報の
送信要求信号が送信される。
【0013】この送信要求信号は、回線接続された端末
識別情報受信専用以外の本体側加入者線,交換機,端末
側加入者線を通じて該当端末に送信される。これにより
該当端末では記憶した異常に関する諸情報が端末側加入
者線を通じて集中監視装置本体に送信される。
【0014】この異常に関する諸情報は、端末側加入者
線,交換機,回線接続された端末識別情報受信専用以外
の本体側加入者線を通じて集中監視装置本体に送信され
る。これにより集中監視装置本体では該当端末の異常内
容等が出力される。
【0015】すなわち、異常が発生した端末からは先ず
端末識別情報が集中監視装置本体に送信され、その後、
集中監視装置本体からの送信要求に応動して異常に関す
る諸情報が送信される。ここで、端末識別情報は異常に
関する諸情報に比べて情報量が格段と少なく本体側加入
者線の端末識別情報受信専用回線の占有時間はごく短い
ものである。従って、ほぼ同時期に多くの端末で異常が
発生しても、集中監視装置本体は各異常端末から送信さ
れる端末識別情報を短時間に順次受信でき、異常端末の
確認が可能となる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照しなが
ら説明する。なお、この実施例では、各チェーン店に設
置したPOSターミナルをチェーンストア本部に設置し
た集中監視装置本体で遠隔監視するシステムに本発明を
適用する場合について説明する。
【0017】図1は同実施例システムの全体図であり、
公衆回線の交換機1にそれぞれ端末側加入者線2a,2
b,…,2nを介して複数台のPOSターミナル3a,
3b,…,3nを接続するとともに、上記交換機1に本
体側加入者線4を介して集中監視装置本体5を接続して
いる。
【0018】上記本体側加入者線4は複数回線4a〜4
mあり、そのうちの1回線4aを端末識別情報の専用回
線としている。
【0019】各POSターミナル3a〜3nは、いずれ
も図3の機能ブロック図で示す構成を共通に有してい
る。すなわち、ターミナル全体の制御を司るPOS制御
部11を設け、このPOS制御部11に入力部12,表
示部13,印字部14及びデータ登録部15を接続す
る。
【0020】そして、POS制御部11は、入力部12
から販売商品に関する情報が入力されるとその入力情報
をもとに商品販売データを取得してデータ登録部15に
登録処理し、かつ表示部13に販売商品の値段等を表示
させるとともに、印字部14によりレシート印字するよ
うになっている。
【0021】また、POS制御部11は、ターミナルの
主電源オンに応動して端末識別情報としてのターミナル
情報をターミナル情報記憶部16に書込む機能を有す
る。このターミナル情報は各POSターミナル3a〜3
n毎にそれぞれ異なる情報が予め設定されている。
【0022】さらに、POS制御部11は、ターミナル
を構成する各部に何等かの異常が発生したとき異常検出
信号をターミナル異常検出部17に送信するとともに、
その異常に関する諸情報(ターミナルの制御情報,異常
の種別情報等)を異常情報記憶部18に書込む機能を有
する。
【0023】ここに、POS制御部11及びターミナル
異常検出部17は異常検出手段を構成し、POS制御部
11及び異常情報記憶部18は異常情報記憶手段を構成
する。
【0024】ターミナル異常検出部17は、前記POS
制御部11からの異常検出信号を受けると、自動ダイヤ
ル部19に駆動信号を送出するように構成されている。
【0025】自動ダイヤル部19は、前記本体側加入者
線4における端末識別情報専用回線4aのダイヤル番号
データを予め記憶しており、前記ターミナル異常検出部
17からの駆動信号を受けると、そのダイヤル番号デー
タをダイヤル信号に変換し、回線切換部20を介して端
末側加入者線2に送信する。そして、交換機1の作用に
より当該端末側加入者線2と端末識別情報専用回線4a
との公衆回線が接続されると、ターミナル情報送信部2
1に駆動信号を送出するように構成されている。
【0026】ターミナル情報送信部21は、前記自動ダ
イヤル部19からの駆動信号を受けると、前記ターミナ
ル情報記憶部16に格納されたターミナル情報を読出
し、前記回線切換部20を介して端末側加入者線2に送
信するように構成されている。
【0027】ここに、ターミナル情報記憶部16,自動
ダイヤル部19及びターミナル情報送信部21は端末識
別情報送信手段を構成する。
【0028】回線切換部20は、POS制御部11の制
御下で、端末側加入者線2を自動ダイヤル部19、ター
ミナル情報送信部21、異常要求受信部22または異常
情報送信部23に択一的に接続するものである。
【0029】異常要求受信部22は、端末側加入者線2
を通じて後述する異常情報の送信要求信号を受信する
と、異常情報送信部23に駆動信号を送出するもので、
異常要求受信手段を構成する。
【0030】異常情報送信部23は、前記異常要求受信
部22からの駆動信号を受けると、前記異常情報記憶部
18に書込まれた異常に関する諸情報を読出し、前記回
線切換部20を介して端末側加入者線2に送信するもの
で、異常情報送信手段を構成する。
【0031】前記集中監視装置本体5は、図4の機能ブ
ロック図で示す構成を有している。すなわち、集中監視
装置全体の制御を司る本体制御部31を設け、この本体
制御部31に表示部32,警報部33及び印字部34を
接続する。
【0032】そして、本体制御部31は、端末識別情報
受信手段としてのターミナル情報受信部35により端末
識別情報専用回線4aを通じてターミナル情報を受信す
ると、その受信情報に該当するPOSターミナルで異常
が発生したことを表示部32に表示するとともに、警報
部33から警報を発する。また、異常情報受信手段とし
ての異常情報受信部36により端末識別情報専用回線4
a以外の本体側加入者線4b〜4mを通じて異常に関す
る諸情報を受信すると、その受信情報を印字部34で印
字出力して異常内容を記録するようになっている。
【0033】ここに、本体制御部31,表示部32,警
報部33及び印字部34は異常報知手段を構成する。
【0034】また、本体制御部31は、前記ターミナル
情報受信部35でターミナル情報を受信すると、空き回
線選択部37に回線選択信号を送出するとともに、ダイ
ヤル生成部38に受信したターミナル情報を供給する機
能を有する。
【0035】空き回線選択部37は、前記本体制御部3
1からの回線選択信号を受けると、前記端末識別情報専
用回線4a以外の本体側加入者線4b〜4mの中から空
き回線を1つ選択するもので、空き回線選択手段を構成
する。
【0036】ダイヤル生成部38は、図2に示すように
各POSターミナル3a〜3nにそれぞれ割当てられた
固有のターミナル情報に対応して該当する端末側加入者
線2a〜2nのダイヤル番号データを予め設定したダイ
ヤルテーブル38aを備え、前記本体制御部31から供
給されたターミナル情報に対応するダイヤル番号データ
を上記ダイヤルテーブル38aから読出して自動ダイヤ
ル部39に送出するもので、ダイヤル生成手段を構成す
る。
【0037】自動ダイヤル部39は、前記ダイヤル生成
部38から受取ったダイヤル番号データをダイヤル信号
に変換し、回線切換部40を介して前記空き回線選択部
37により選択された本体側加入者線に送信するもの
で、自動ダイヤル手段を構成する。そして、交換機1の
作用により当該本体側加入者線と該当する端末側加入者
線との公衆回線が接続されると、異常要求送信部41に
駆動信号を送出するように構成されている。
【0038】異常要求送信部41は、前記自動ダイヤル
部39からの駆動信号を受けると、予め設定された異常
情報の送信要求信号を回線切換部40を介して前記空き
回線選択部37により選択された本体側加入者線に送信
するもので、異常要求送信手段を構成する。
【0039】回線切換部40は、本体制御部31の制御
下で、前記端末識別情報専用回線4a以外の本体側加入
者線4b〜4nを自動ダイヤル部39、異常要求送信部
41または異常情報受信部36に択一的に接続するもの
である。
【0040】しかして、何等かの異常が発生したPOS
ターミナルのターミナル制御部11は、図5に示す手順
で各部を制御するように構成されている。すなわち、先
ず回線切換部20を切換制御して端末側加入者線2を自
動ダイヤル部19に接続する。次に、ターミナル異常検
出部17に異常検知信号を出力するとともに異常情報記
憶部18に異常に関する諸情報を書込む。
【0041】この状態で、自動ダイヤル部19の自動ダ
イヤル機能により公衆回線が接続されるのを待機し、接
続状態になったならば回線切換部20を切換制御して端
末側加入者線2をターミナル情報送信部21に接続す
る。
【0042】そして、ターミナル情報送信部21の機能
によりターミナル情報記憶部16に予め設定されたター
ミナル情報が端末側加入者線2を通じて送信されたなら
ば、回線切換部20を切換制御して端末側加入者線2を
異常要求受信部22に接続する。
【0043】この状態で、異常要求受信部22で端末側
加入者線2を通じて異常情報の送信要求信号を受信する
のを待機し、受信したならば回線切換部20を切換制御
して端末側加入者線2を異常情報送信部23に接続す
る。
【0044】そして、異常情報送信部23の機能により
異常情報記憶部18に格納された異常情報が端末側加入
者線2を通じて送信されたならば、この制御を終了す
る。
【0045】また、前記集中管理装置本体5の本体制御
部31は、図6に示す手順で各部を制御するように構成
されている。すなわち、ターミナル情報受信部35でタ
ーミナル情報を受信するのを待機し、受信したならばそ
の受信情報に該当するPOSターミナルで異常が発生し
たことを表示部32に表示するとともに、警報部33か
ら警報を発する。
【0046】また、空き回線選択部37に回線選択信号
を送出して、前記端末識別情報専用回線4a以外の本体
側加入者線4b〜4mの中から空き回線を1つ選択す
る。そして空き回線を選択できたならば、回線切換部4
0を切換制御してその選択された本体側加入者線を自動
ダイヤル部38に接続するとともに、ダイヤル生成部3
8に受信したターミナル情報を送出して該当する端末側
加入者線のダイヤル番号を生成する。
【0047】この状態で、自動ダイヤル部39の自動ダ
イヤル機能により該当する端末側加入者線との公衆回線
が接続されるのを待機し、接続状態になったならば回線
切換部40を切換制御して上記本体側加入者線を異常要
求送信部41に接続する。
【0048】そして、異常要求送信部41の機能により
異常情報の送信要求信号が上記本体側加入者線を通じて
送信されたことを確認すると、回線切換部20を切換制
御して上記本体側加入者線を異常情報受信部36に接続
する。
【0049】この状態で、異常情報受信部36で上記本
体側加入者線を通じて異常に関する諸情報を受信するの
を待機し、受信したならばその受信情報を印字部34で
印字出力して、この処理を終了する。
【0050】次に、上記の如く構成された本実施例シス
テムの作用を具体例に基づいて説明する。
【0051】今、POSターミナル3a〜3nの台数を
100台とし、各ターミナル3a〜3nにはそれぞれタ
ーミナル情報としてA001〜A100が割当てられて
いるものとする。また、本体側加入者線の回線数を
“4”とし、そのうちの1回線を端末識別情報専用回線
4aとする。また、ターミナル情報の伝送と異常情報送
信要求信号の伝送にそれぞれ2秒を要し、異常に関する
諸情報の送信に20秒を要するものとする。
【0052】この状態で、仮に5台のPOSターミナル
3a,3b,3c,3d,3eでほぼ同時期(図7中時
点t0)に3a,3b,3c,3d,3eの順で異常が
発生したとすると、先ず時点t1までの2秒間でPOS
ターミナル3aの加入者線2aと本体側加入者線におけ
る端末識別情報専用回線4aとの間で回線が接続され、
当該POSターミナル3aから集中監視装置本体5にタ
ーミナル番号A001が送信される。
【0053】この2秒間は、他の異常POSターミナル
3b,3c,3d,3eでは端末識別情報専用回線4a
がビジィ状態なので回線接続待ちとなる。そして、時点
t1で端末識別情報専用回線4aが空きになると、時点
t2までの2秒間でPOSターミナル3bの加入者線2
bと本体側加入者線における端末識別情報専用回線4a
との間で回線が接続され、POSターミナル3bから集
中監視装置本体5にターミナル番号A002が送信され
る。
【0054】こうして、端末識別情報専用回線4aが空
く毎に順次異常発生したPOSターミナル3a,3b,
3c,3d,3eのターミナル情報が集中監視装置本体
5に送信される。この各POSターミナル3a,3b,
3c,3d,3eのターミナル情報を集中監視装置本体
5に送信するのに要する時間は時点t0〜t5までの約
10秒である。
【0055】一方、時点t1でターミナル情報A001
を受信した集中監視装置本体5では表示部32でPOS
ターミナル3aの異常発生を示す表示が行われるととも
に、警報部33で警報が発せられて、監視者にPOSタ
ーミナル3aで異常が発生したことを知らしめる。
【0056】また、端末識別情報専用回線4a以外の本
体側加入者線4b,4c,4dの中から空き回線として
例えば4bが選択され、その本体側加入者線4bを利用
して該当POSターミナル3aに自動ダイヤルが行われ
る。その結果、本体側加入者線4bと該当POSターミ
ナル3aの加入者線2aとの間で回線が接続されて、集
中監視装置本体5から該当POSターミナル3aに異常
情報送信要求信号が送信される。
【0057】応じて、該当POSターミナル3aからは
異常に関する諸情報が上記回線を通じて集中監視装置本
体5に送信される。これにより、集中監視装置本体5で
は該当POSターミナル3aに発生した異常に関する諸
情報が印字部34により印字出力されるので、監視者は
異常の内容を具体的に知ることができる。
【0058】この場合における伝送の所要時間(時点t
1〜t6)は約22秒である。従って、POSターミナ
ル3aで異常が発生してから集中監視装置本体5にその
異常に関する諸情報が送信されるまでに要する時間(時
点t0〜t6)は約24秒である。
【0059】また、集中監視装置本体5では時点t2に
なるとターミナル情報A002が受信されるので、同様
にして該当POSターミナル3bの異常発生を示す表示
等が行われるとともに、例えば本体側加入者線4cが選
択されて該当POSターミナル3bとの間で回線が接続
される。そして、該当POSターミナル3bから異常に
関する諸情報が集中監視装置本体5に収集されて印字部
34により印字出力される。
【0060】この場合における伝送所要時間(時点t2
〜時点t7)も約22秒である。従って、POSターミ
ナル3bで異常が発生してから集中監視装置本体5にそ
の異常に関する諸情報が送信されるまでに要する時間
(時点t0〜t7)は約26秒である。
【0061】さらに、集中監視装置本体5では時点t3
になるとターミナル情報A003が受信されるので、同
様にして該当POSターミナル3cの異常発生を示す表
示等が行われるとともに、例えば本体側加入者線4dが
選択されて該当POSターミナル3cとの間で回線が接
続される。そして、該当POSターミナル3cから異常
に関する諸情報が集中監視装置本体5に収集されて印字
部34により印字出力される。
【0062】この場合における伝送所要時間(時点t3
〜時点t8)も約22秒である。従って、POSターミ
ナル3cで異常が発生してから集中監視装置本体5にそ
の異常に関する諸情報が送信されるまでに要する時間
(時点t0〜t8)は約28秒である。
【0063】また、集中監視装置本体5では時点t4に
なるとターミナル情報A004が受信されるので、同様
にして該当POSターミナル3dの異常発生を示す表示
等が行われる。さらに、時点t5になるとターミナル情
報A005が受信されるので、同様にして該当POSタ
ーミナル3eの異常発生を示す表示等が行われる。
【0064】ただし、いずれの場合も端末識別情報専用
回線4a以外の本体側加入者線4b〜4dに空きがない
ので、空くまで異常情報送信要求信号の送信待機状態と
なる。
【0065】そして、ターミナル情報A004を受信し
てから約14秒後の時点t6になるとPOSターミナル
3aの加入者線2aと回線接続していた本体側加入者線
4bが空くので、その本体側加入者線4bを通じてター
ミナル情報A004のPOSターミナル3dに異常情報
送信要求信号が送信され、該当POSターミナル3dか
ら異常に関する諸情報が集中監視装置本体5に収集され
て印字部34により印字出力される。
【0066】この場合における伝送所要時間(時点t6
〜t9)も約22秒である。従って、POSターミナル
3dで異常が発生してから集中監視装置本体5にその異
常に関する諸情報が送信されるまでに要する時間(時点
t0〜t9)は約44秒である。
【0067】また、時点t7になるとPOSターミナル
3bの加入者線2bと回線接続していた本体側加入者線
4cが空くので、その本体側加入者線4cを通じてター
ミナル情報A005のPOSターミナル3eに異常情報
送信要求信号が送信され、該当POSターミナル3eか
ら異常に関する諸情報が集中監視装置本体5に収集され
て印字部34により印字出力される。
【0068】この場合における伝送所要時間(時点t7
〜t10)も約22秒である。従って、POSターミナ
ル3dで異常が発生してから集中監視装置本体5にその
異常に関する諸情報が送信されるまでに要する時間(時
点t0〜t10)は約46秒である。
【0069】前述したように、従来の技術ではPOSタ
ーミナルで異常が発生すると公衆回線を通じて集中監視
装置本体にターミナル情報と異常に関する諸情報とを一
度に送信する方式であった。従って、ターミナル情報の
伝送に2秒を要し、異常に関する諸情報の送信に20秒
を要するとすると、1台のターミナルが異常情報(ター
ミナル情報+異常に関する諸情報)を送信するのに約2
2秒を要することになる。
【0070】従って、仮に集中監視装置本体の加入者線
を4本とし、ほぼ同時期に5台のターミナルで異常が発
生した場合、5台目のターミナルの異常情報は集中監視
装置本体の加入者線1本が空くまで送信できないので、
異常発生から約22秒を経過するまではその異常発生を
知らせることができなかった。
【0071】これに対し、本実施例システムでは異常発
生から8秒経過後には5台目のターミナルから集中監視
装置本体にターミナル情報が送信されるので、該当ター
ミナルで異常が発生したことを短時間で知ることができ
る。
【0072】この効果は、ほぼ同時期に異常発生するタ
ーミナルの台数が増加すればするほど顕著なものとな
る。すなわち、監視対象のターミナルの台数を増加して
システムの拡大を図っても、監視装置本体側の加入者線
数を増加することなく高精度に監視することができ、そ
の効果は大である。
【0073】また、本実施例システムではPOSターミ
ナル側が発呼者となって回線を利用する時間が従来に比
べて少なくなるので、店側の回線使用料の負担を軽減で
きる効果も奏する。
【0074】なお、本発明はPOSターミナルの遠隔監
視装置に限定されるものでないのは言うまでもないこと
である。また、集中監視装置本体の異常報知手段として
表示,警報及び印字の各手段を示したが、そのうちの1
手段を備えたものであってもよく、また2つ以上の手段
を組み合わせたものであってもよい。
【0075】また、前記実施例では異常が発生したター
ミナルからはそのターミナルの識別情報であるターミナ
ル情報のみを集中監視装置本体に送信したが、このとき
ターミナル情報に大まかな異常内容を示す1ワード程度
の分類コードを付加して送信するようにしてもよい。こ
うすることにより、ターミナル情報の送信に要する時間
をほとんど増加させることなく、集中監視装置本体で短
時間に多くのターミナルのおおよその異常種別が分か
り、より効果的である。
【0076】しかも、異常内容を示す分類コードに優先
順位を予め設定しておくことによって、一度に多くのタ
ーミナルで異常発生した場合に優先順位の高い異常、す
なわち故障に至る危険が高い異常が発生したターミナル
から異常に関する諸情報を収集できるようになる。
【0077】この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、集
中監視装置本体側の回線数を増加させることなく、その
回線数以上の端末でほぼ同時に異常が発生しても監視者
が短時間でより多くの異常端末を確認できる端末の遠隔
監視装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用した一実施例のシステム全体
図。
【図2】 同実施例における集中監視装置本体のダイヤ
ル生成部に設けられるダイヤルテーブルの構成図。
【図3】 同実施例におけるPOSターミナルの要部構
成を示すブロック図。
【図4】 同実施例における集中監視装置本体の要部構
成を示すブロック図。
【図5】 同実施例におけるPOS制御部の要部処理を
示す流れ図。
【図6】 同実施例における本体制御部の要部処理を示
す流れ図。
【図7】 同実施例の作用説明に用いるタイミング図。
【符号の説明】
1…交換機、 2a〜2n…端末側加入者線、 3a〜3n…POSターミナル、 4…本体側加入者線、 4a…端末情報専用回線、 5…集中監視装置本体、 11…POS制御部、 16…ターミナル情報記憶部、 17…ターミナル異常検出部、 18…異常情報記憶部、 19,39…自動ダイヤル部、 20,40…回線切換部、 21…ターミナル情報送信部、 22…異常要求受信部、 23…異常情報送信部、 31…本体制御部、 32…表示部、 35…ターミナル情報受信部、 36…異常情報受信部、 37…空き回線選択部、 38…ダイヤル生成部、 41…異常要求送信部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機にそれぞれ端末側加入者線を介し
    て複数台の端末を接続するとともに、前記交換機に本体
    側加入者線を介して集中監視装置本体を接続し、前記集
    中監視装置本体で各端末の状態を遠隔監視する端末の遠
    隔監視装置において、 前記本体側加入者線を複数回線とし、その一部を端末識
    別情報受信専用とするとともに、 前記端末は、自己の異常を検出する異常検出手段と、こ
    の検出手段によって検出される異常に関する諸情報を記
    憶する異常情報記憶手段と、前記検出手段により異常が
    検出されると予め設定された端末識別情報を前記端末側
    加入者線を通じて前記集中監視装置本体に送信する端末
    識別情報送信手段と、前記端末側加入者線を通じて異常
    情報の送信要求信号を受信する異常要求受信手段と、こ
    の受信手段により異常情報の送信要求信号を受信すると
    前記異常情報記憶手段により記憶された異常に関する諸
    情報を前記端末側加入者線を通じて前記集中監視装置本
    体に送信する異常情報送信手段とを具備し、 前記集中監視装置本体は、前記端末識別情報受信専用の
    本体側加入者線を通じて端末識別情報を受信する端末識
    別情報受信手段と、この受信手段により端末識別情報を
    受信すると前記端末識別情報受信専用以外の本体側加入
    者線の空き回線を選択する空き回線選択手段と、前記受
    信手段により受信した端末識別情報に基づいて該当端末
    の回線ダイヤル信号を生成するダイヤル生成手段と、こ
    の生成手段により生成された回線ダイヤル信号で前記空
    き回線選択手段により選択された空き回線を通じて該当
    端末へダイヤルする自動ダイヤル手段と、このダイヤル
    手段により該当端末との回線が接続されるとその回線を
    通じて前記異常情報の送信要求信号を送信する異常要求
    送信手段と、この送信手段による前記異常情報の送信要
    求信号送信後、該当回線を通じて前記端末より送られて
    くる異常に関する諸情報を受信する異常情報受信手段
    と、前記端末識別情報受信手段により受信した端末識別
    情報に基づいて該当端末の異常を報知し、かつ前記異常
    情報受信手段により受信した異常に関する諸情報に基づ
    いて該当端末の異常内容等を出力する異常報知手段とを
    具備したことを特徴とする端末の遠隔監視装置。
JP4189321A 1992-07-16 1992-07-16 端末の遠隔監視装置 Pending JPH0637914A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6960091B2 (en) 2002-12-27 2005-11-01 Japan Aviation Electronics Industry, Limited Card connector

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