JPH06373Y2 - 保温容器 - Google Patents

保温容器

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JPH06373Y2
JPH06373Y2 JP8496288U JP8496288U JPH06373Y2 JP H06373 Y2 JPH06373 Y2 JP H06373Y2 JP 8496288 U JP8496288 U JP 8496288U JP 8496288 U JP8496288 U JP 8496288U JP H06373 Y2 JPH06373 Y2 JP H06373Y2
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潤太郎 鈴木
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は保温容器に関し、特に、飯椀、汁椀、丼等の略
円錐形状の外側面を有する飲食用容器に適用して、保温
容器本体に内蔵する蓄熱材を封入した蓄熱材パックを改
良し蓄熱材の伝熱効率を向上した保温容器に関するもの
である。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
従来、飯椀、汁椀、丼等の略円錐形状の外側面を有する
飲食用容器に用いられる保温容器には、第7図に示すよ
うなものが知られていて、その飲食用容器を収納した状
態が第8図に示されている。
この保温容器21は、飯椀、汁椀、丼等の飲食用容器3
0の略円錐形状の外側面に合致するようにその内側面が
下方に向かって小径となる略円錐形状に形成した容器本
体22を有するとともに、この容器本体22に、内側面
を囲む環状の中空部23を形成し、この中空部23に蓄
熱材24を第9図に示すような平面長方形で包袋状のア
ルミラミネートシート25により封入した一対の蓄熱材
パック26、26を配設している。
しかしながら、前記平面長方形の一対の蓄熱材パック2
6、26を前記内側面が下方に向かって小径となる略円
錐形状に形成された容器本体22の中空部23に配設し
た場合には、第10図に示すようになる。
すなわち、平面長方形の蓄熱材パック26を湾曲させて
略円錐形状に合致するように変形すると、略円錐形状の
上方の辺の長さに対して下方の辺の長さがあまり、下辺
が縮められて波をうち、しわが発生する。
そしてこのしわが発生した蓄熱材パック26において
は、前記中空部23内で容器本体22に対する密着性が
悪くなり、蓄熱材パック26の蓄熱量を容器本体22に
伝達する伝熱効率が悪くなるとともに、蓄熱材パック2
6自身が破損し易くなり、特に、前記蓄熱材24が潜熱
放出型蓄熱材である場合には、保温の際に蓄熱材24が
液体から固体への相変化を伴うため上記蓄熱材パック2
6の破損が著しくなるという問題点を有していた。
本考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、飯椀、汁椀、丼等の略円錐形状の外側
面を有する飲食用容器の保温に適用して、保温容器本体
に内蔵する蓄熱材を封入した蓄熱材パックを平面扇形状
に形成して容器本体に確実に密着して配設でき、伝熱効
率を向上するとともに、蓄熱材パックの破損を防止する
保温容器を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために本考案は、略円錐形状の内
側面を有する保温容器であって、前記略円錐形状の内側
面を形成する容器本体に、内側面を囲む環状の中空部を
形成するとともに、その中空部に、平面扇形に形成した
包袋状のアルミラミネートシートの内部に蓄熱材を封入
した蓄熱材パックを配設した構成を有している。
〔作用〕
本考案は上記の構成を採用したことにより、平面扇形の
蓄熱材パックを容器本体の中空部内に密着して配設する
ことができ、蓄熱材から容器本体への伝熱効率が向上す
るとともに、蓄熱材パックにしわが発生せず破損を防止
できることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例について説明する。
第1図には本考案による保温容器、第2図には第1図の
保温容器に飲食用容器を収納した状態が示されていて、
この保温容器1は、飯椀、汁椀、丼等の略円錐形状の飲
食用容器30の外側面に合致するようにその内側面が下
方に向かって小径となる略円錐形状に形成された容器本
体2を有し、この容器本体2に、内側面を囲む環状の中
空部3を形成するとともに、この中空部3に蓄熱材4を
第3図に示すような平面扇形で包袋状のアルミラミネー
トシート5により封入した蓄熱材パック6を前記扇形の
径方向の両辺を一致させて環状に配設している。
ここで上記容器本体2は、容器本体2の内周面、上面お
よび上部外周面を形成する上容器2aと、下部外周面お
よび下面を形成する下容器2bとからなり、前記下容器
2bを取り外した状態で、前記上容器2aの前記容器本
体2の内側面の裏側に耐熱性アクリル系樹脂接着剤を塗
り、前記蓄熱材パック6を接着した後、前記下容器2b
を上容器2aに当接して超音波溶着等の手段により接合
部2cを溶着して一体に形成するものである。
また、上記蓄熱材パック6を調製するには、まず第3図
に示すような扇形に裁断した2枚のアルミラミネートシ
ートを重ね合わせ、蓄熱材4を注入する開口部5aを除
いてその周縁部をヒートシール等により貼着部5bとし
て包袋状になしたアルミラミネートシート5を形成し、
このアルミラミネートシート5の開口部5aから蓄熱材
4を充填した後、前記開口部5aをヒートシール等によ
り貼着して密封することにより得ることができる。
前記蓄熱材パック6に封入される蓄熱材4としては、蓄
熱効果を有するものであればいずれのものであってもよ
いが、例えば、酢酸ナトリウム・3水和物(CH
OONa・3HO)、ポリエチレングリコール等が挙
げられ、潜熱放出型蓄熱材が好ましく用いられる。
上記のように構成される本考案による保温容器1にあっ
ては、前記容器本体2の中空部3内に前記扇形の径方向
の両辺を一致させて環状に配設された蓄熱材パック6
は、平面扇形に形成されているので、その扇形の外周が
円錐形状の大径側となり、扇形の内周が円錐形状の小径
側となって、従来の蓄熱材パック26の場合に円錐形状
の小径側に発生していたしわが発生することがなく、第
4図に示すようになる。
すなわち、平面扇形に形成された蓄熱材パック6を第4
図に示すように環状に配設することにより、中空部3内
で前記蓄熱材パック6が容器本体2と密着するので、蓄
熱材4の蓄熱量を無駄なく容器本体2に伝熱し、その保
温容器1に収納する保温対象物を効率的に保温できるこ
ととなり、さらに、従来のようにしわが発生しないの
で、蓄熱材パック6内に封入する蓄熱材4が潜熱放出型
であって液体から固体への相変化を伴うものであって
も、蓄熱材パック6のアルミラミネートシート5に負荷
がかかることがなく蓄熱材パック6の破損が確実に防止
されることとなる。
第5図には本考案による保温容器の第2の実施例が示さ
れていて、この保温容器11は、全体が飲食用容器を兼
ねた形状となっていて、蓋12aと、容器本体12bと
からなり、前記容器本体12bは、その内側面が下方に
向かって小径となる略円錐形状に形成されるとともに、
内側面を囲む環状の中空部13が形成され、この中空部
13に前記第1の実施例と同様の蓄熱材14を平面扇形
で包袋状のアルミラミネートシート15により封入した
蓄熱材パック16が前記扇形の径方向の両辺を一致させ
て環状に配設されている。
上記のように構成される本考案による保温容器11にあ
っては、保温容器11自体が飲食用容器を兼ねる以外は
前記第1の実施例と同様に、容器本体12bの中空部1
3内に蓄熱材パック16が密着して配設されるので、蓄
熱材14の蓄熱量を無駄なく容器本体12bに伝熱し、
その内部に収納する飲食物を効率的に保温できることと
なり、さらに、蓄熱材パック16にしわが発生すること
がないので、蓄熱材パック16の破損が確実に防止され
ることとなる。
以下、前記第2図に示した本考案による保温容器1と第
8図に示した従来の保温容器31とをそれぞれ用いて、
飲食用容器(飯椀、汁椀)にお湯を入れて保温した際の
保温状態の実験について説明する。
なお、蓄熱材パック6、26に封入する蓄熱材4,24
は、融点58℃の酢酸ナトリウム・3水和物(CH
COONa・3HO)に適宜の発核処理を施し、融点
温度以上から以下になったとき、固化して潜熱を放出す
る潜熱放出型の蓄熱材を用い、それぞれ以下の量封入し
たものである。
保温容器試料NO.1(飯椀用)(本考案) ……扇形の蓄熱材パック6 蓄熱材量70g 保温容器試料NO.2(汁椀用)(本考案) ……扇形の蓄熱材パック6 蓄熱材量35g 保温容器試料NO.3(飯椀用)(従来) ……一対の長方形の蓄熱材 パック26、26 蓄熱材総量130g 保温容器試料NO.4(汁椀用)(従来) ……一対の長方形の蓄熱材 パック26、26 蓄熱材総量70g そして、飯椀に300ccのお湯(80℃)、汁椀に20
0ccのお湯(80℃)を入れた後、各蓄熱材パック6、
26を内蔵した保温容器試料NO.1〜4の全体を80℃
に加温した後、約24℃の室温条件下に放置してその飲
食用容器内のお湯の温度の経時変化を調べた。結果を第
6図に示す。
第6図の結果からわかるように、従来の保温容器試料N
O.3および試料NO.4に比べて蓄熱材の量がそれぞれほ
ぼ半分の量である本考案による保温容器試料NO.1およ
び試料NO.2で保温した場合、保温開始から1時間経過
後において、飯椀用の保温容器試料NO.3(従来)に対
して保温容器試料NO.1(本考案)が1〜2℃低いのみ
であり、また、同様に汁椀用の保温容器試料NO.4(従
来)に対しても保温容器試料NO.2(本考案)が1〜2
℃低いのみであり、どちらも1時間経過後に50℃以上
の温度が維持されていて、前記蓄熱材の量をほぼ2倍使
用した従来の保温容器と同程度の保温性能を示している
ことがわかる。
すなわち、本考案の保温容器にあっては、蓄熱材パック
6に内蔵する蓄熱材4の量をほぼ半分に減らしても、蓄
熱材パック6が容器本体2に密着し、伝熱効率が向上し
ているので従来とほぼ同様の保温効果が得られている。
したがって、従来のように蓄熱材パックにしわが発生し
なくて、蓄熱材パックの破損を確実に防止できるのみで
なく、蓄熱材パックに用いる蓄熱材の使用量を節約でき
て経済的となる。
〔考案の効果〕
本考案は上記のように略円錐形状の内側面を有する容器
本体の中空部に、平面扇形に形成した包袋状のアルミラ
ミネートシートの内部に蓄熱材を封入した蓄熱材パック
を、扇形の径方向の両辺を一致させて環状に配設する構
成としたことにより、蓄熱材パックを容器本体に確実に
密着して伝熱効率を向上するとともに、蓄熱材パックに
しわが発生するのを防止して蓄熱材パックの破損を防止
し、さらに、蓄熱材パック内に封入する蓄熱材の量を節
約することができて経済的となるなどのすぐれた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による保温容器の第1の実施例の説明
図、第2図は第1図の保温容器に飲食用容器を収納した
状態の説明図、第3図は本考案による保温容器に使用す
る蓄熱材パックの説明図、第4図は第3図の蓄熱材パッ
クを保温容器内に内蔵したときの形状を示す図、第5図
は本考案による保温容器の第2の実施例の説明図、第6
図は本考案による保温容器と従来の保温容器とを用いて
その保温状態の経時変化を見た図、第7図は従来の保温
容器の説明図、第8図は第7図の保温容器に飲食用容器
を収納した状態の説明図、第9図は従来の保温容器に使
用する蓄熱材パックの説明図、第10図は第9図の蓄熱
材パックを保温容器内に内蔵したときの形状を示す図で
ある。 1、11、21……保温容器 2、12b、22……容器本体 2a……上容器 2b……下容器 2c……接合部 3、13、23……中空部 4、14、24……蓄熱材 5、25、35……アルミラミネートシート 6、16、26……蓄熱材パック 12a……蓋 30……飲食用容器

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円錐形状の内側面を有する保温容器
    (1)(11)であって、前記略円錐形状の内側面を形
    成する容器本体(2)(12)に、内側面を囲む環状の
    中空部(3)(13)を形成するとともに、その中空部
    (3)(13)に、平面扇形に形成した包袋状のアルミ
    ラミネートシート(5)(15)の内部に蓄熱材(4)
    (14)を封入した蓄熱材パック(6)(16)を配設
    したことを特徴とする保温容器。
JP8496288U 1988-06-27 1988-06-27 保温容器 Expired - Lifetime JPH06373Y2 (ja)

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JP8496288U JPH06373Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27 保温容器

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JP8496288U JPH06373Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27 保温容器

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JPH028783U JPH028783U (ja) 1990-01-19
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JP8496288U Expired - Lifetime JPH06373Y2 (ja) 1988-06-27 1988-06-27 保温容器

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JP2013028354A (ja) * 2011-07-27 2013-02-07 Best Foods Corp 加熱機能付き弁当装置
JP6690755B1 (ja) * 2019-04-09 2020-04-28 大日本印刷株式会社 保温容器

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JPH028783U (ja) 1990-01-19

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