JPH0637365A - 超電導配線の接続構造 - Google Patents

超電導配線の接続構造

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JPH0637365A
JPH0637365A JP4191887A JP19188792A JPH0637365A JP H0637365 A JPH0637365 A JP H0637365A JP 4191887 A JP4191887 A JP 4191887A JP 19188792 A JP19188792 A JP 19188792A JP H0637365 A JPH0637365 A JP H0637365A
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JP
Japan
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superconducting
film
wiring
layer
electrode
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JP4191887A
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Koji Yamada
宏治 山田
Shinya Kominami
信也 小南
幸子 ▲高▼橋
Sachiko Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【構成】Nb/AlOx/Nbの12,13,14の三
層膜をスパツタ形成し、第1の超電導配線と接合を含む
インダクタを同時にパターン加工し、第1の超電導配線
の接続部分をドライエッチングにより上部電極膜14と
AlOx層13を完全に除去し、下部電極12の表面を
露出させステップ状の断面形状とする。ついで、接続部
分の表面クリーニング処理を行った後に、全面にNb膜
17をスパッタ形成する。最後にドライエッチングによ
り第2の超電導配線17と接続配線電極17′を同時に
パターン加工して完了する。 【効果】本発明の適用により8mA/1μm角の超電導
臨界電流が再現性良く得られ、これにより接続面積と配
線ピッチの縮小化が可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極低温において動作する
超電導デバイスの超電導配線の接続に係り、特に、高集
積化と高電流密度化に適した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の超電導デバイスは、特開昭58−17
6983号公報に記載されているように、Nb/AlOx/
Nb膜から成る下部電極,トンネル障壁層,上部電極を
連続的に形成し、その後に所望のレジストパターンをマ
スクとしてドライエッチング法によりジョセフソン接合
および配線パターンを形成する方法が用いられてきた。
この方法によればパターンの形成工程が途中に介在する
ことがないのでリーク電流の少ない高品質のジョセフソ
ン接合が再現性よく形成できるという特徴があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超電導
デバイスでは超電導配線の接続構造に問題があり、回路
動作に必要な十分の超電導臨界電流Icを得ることがで
きなかった。
【0004】図3は従来の超電導デバイスにおける超電
導配線の接続構造の形成工程を示したものである。ま
ず、図3(a)において、基板21上に、Nb膜より成
る下部電極22,トンネル障壁層となるAlOx層2
3,Nb膜からなる上部電極24のNb/AlOx/N
bの三層膜をスパッタ法により被着する。ついで、図3
(b)において、超電導配線と接合部分を含むインダク
タのレジストパターンを、上部電極24上に形成した後
ドライエッチングによりレジストパターン以外の上部電
極24,AlOx層23,下部電極22、をエッチング
により除去する。エッチング後マスクに用いた不要レジ
ストパターンを酸素プラズマ灰化とアセトンの併用によ
って除去し第1の超電導配線AおよびA′と接合部分を
含むインダクタパターンBとを形成する。ついで、図3
(c)において、上部電極24からなる接合パターン上
のレジストをリフトオフマスクにしてエッチングされた
上部電極24と基板21上の露出部分を絶縁膜25によ
って全面に被着して埋め戻す。
【0005】この際、超電導配線AおよびA′はレジス
トで被覆しておきエッチングをせずに三層膜のままで残
す。ついで、アセトンによりリフトオフを行って下部電
極22,基板21の露出部分および上部電極24から成
る接合パターンの側壁を絶縁膜25で保護する。つい
で、図3(d)において上部電極24とNb/AlOx/
Nbの三層膜から成る第1の超電導配線AおよびA′の
表面をArスパッタクリーニングを行った後にNb膜を
スパッタ法により形成する。ついで、図3(e)において
第1の超電導配線AおよびA′と接続をする第2の超電
導配線26およびジョセフソン接合の面積を規定する上
部電極24に接続する配線電極26′のパターン加工を
同時に行ない完了する。ここで、第2の超電導配線26
と配線電極26′は同層のNb膜により形成する。
【0006】なお、図3(f)は完了した図3(e)の
平面図を示したものである(×印は接続部を示す)。
【0007】前述のようにNb/AlOx/Nbの三層
膜は真空を破ることなくインラインにより高品質な膜が
再現性良く形成できる大きな特徴を持っている。このた
めに超電導デバイスではジョセフソン接合を含むインダ
クタと共に超電導配線にも三層膜を用いている。
【0008】ところで、従来の超電導配線の接続構造で
問題となるのは図3(e)および(f)に示したように
三層膜はトンネル障壁層であるAlOx23が下部電極
22と上部電極24との間に介在しサンドイッチ構造と
なっている点にある。このため回路設計の際に超電導配
線の接続部ではジョセフソン接合部に流れる超電導臨界
電流Icよりも多く流れるように配線を太くし接続面積
を大きくする必要があった。すなわち、実際の回路設計
では動作時における電流レベルのマージンを考慮し接続
面積をジョセフソン接合の面積に比べて少なくとも2〜
3倍以上に見積って設計をする必要がある。
【0009】以上のように従来の超電導配線の接続構造
では前述のような問題点のあることから接続面積の縮小
化と同時に配線ピッチを詰めることが難しく超電導デバ
イスの高集積化が実現できなかった。
【0010】本発明の目的はNb/AlOx/Nbの三
層膜を第1の超電導配線として用いる際に接続部におけ
る超電導臨界電流Icの増大を図る超電導配線の接続構
造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の超電導配線の接続構造では、まず、基板上に
おける超電導デバイスの相互間を繋ぐ、第1の超電導配
線には下部電極/トンネル障壁層/上部電極(Nb/A
lOx/Nb)の三層膜を、また、第2,第3の超電導
配線にはNb膜を用いることを特徴とする。
【0012】すなわち、第2,第3の超電導配線を接続
する前に、前記第1の超電導配線の接続部にスルホール
のレジストパターンを設け、ドライエッチングによって
上部電極のNb膜,トンネル障壁層のAlOxの二層膜
を完全にエッチング除去して下部電極のNb膜面を露出
させる。ついで、接続する下部電極のNb膜表面の酸化
膜をArスパッタクリーニングによって完全に除去した
後、引き続いて、全面にNb膜をスパッタ法により被着
形成する。ついで、所望とする第2,第3の超電導配線
をパターン加工によって、下部電極の接続部であるNb
膜上に、配線が交差もしくは配線が対向して接続するよ
うに形成する。この際、上層の第2,第3の超電導配線
の端部は接続部を完全に覆うように形成するのが条件で
ある。これによりNb/Nb接合からなる超電導配線の
接続構造が達成できる。
【0013】また、第3の超電導配線を設ける際に第1
の超電導配線との間に第2の超電導配線を挾み、サンド
イッチ構造として形成すると信頼性が向上する。
【0014】
【作用】すなわち、前述の手段の超電導配線の接続構造
における最大のポイントは、三層膜から成る第1の超電
導配線の接続部をドライエッチングによって断面形状を
ステップ状もしくは凹状にパターン加工し下部電極のN
b膜層だけにすることにある。つまり、ステップ部は配
線の端部であり、また、凹部は配線の中間で接続をとる
設計構造になる。したがって、超電導デバイスの相互間
を繋ぐ超電導配線の接続部はNb/Nb接合の超電導接
続が実現可能となる。さらに、第1の超電導配線のステ
ップの端部はパターンエッジにNb膜が露出しているた
めに接続面積が設計値よりも実効的に大きく作用する。
また、接合部ではステップにより段差部が緩和されるた
めに上層の第2,第3の超電導配線の段切れが防止でき
信頼性が向上する。このために、上層における超電導配
線のNb膜厚を薄くすることが可能となる。したがっ
て、Nb膜の内部応力も緩和されるためジョセフソン接
合への影響も低減し再現性の良い特性が得られるように
作用する。
【0015】また、前述の手段で述べたように第3の超
電導配線を形成する際に、第2の超電導配線を挾んで接
続するのはArスパッタクリーニングとオーバエッチン
グの双方による下部電極Nb膜の膜べりを防止するため
のストッパとしての作用をするものであり本発明では必
要不可欠のものである。
【0016】以上のように、本発明ではNb/Nb接合
の超電導接続が実現できるので接続面積と配線ピッチを
共に縮小化することが可能と成るために超電導デバイス
の高集積化が図れる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の超電導デバイスにおける超電
導配線の接続構造の形成工程を示したものである。ま
ず、図1(a)において、基板11上に、Nb膜より成
る下部電極12,トンネル障壁層となるAlOx層1
3,Nb膜から成る上部電極14のNb/AlOx/N
bの三層膜をスパッタ法により被着する、ついで、図1
(b)において、超電導配線と接合部分を含むインダク
タのレジストパターンを、上部電極14上に形成した
後、ドライエッチングによりレジストパターン以外の上
部電極14,AlOx層13,下部電極12をエッチン
グにより除去する。エッチング後、マスクに用いた不要
レジストパターンを酸素プラズマ灰化とアセトンの併用
によって除去し第1の超電導配線AおよびA′と接合部
分を含むインダクタパターンBを形成する。
【0018】ついで、図1(c)において、上部電極1
4からなる接合パターン上のレジストをリフトオフマス
クにしてエッチングされた上部電極14と基板11上の
露出部分を絶縁膜15によって全面に被着して埋め戻
す。この際、第1の超電導配線AおよびA′はレジスト
で被覆をしておきエッチングをしないで三層膜のままで
残す。
【0019】ついで、アセトンによりリフトオフを行っ
て下部電極12,基板11の露出部分および上部電極1
4から成る接合パターンの側壁を絶縁膜15で保護す
る。
【0020】ついで、図1(d)において、第1の超電
導配線AおよびA′の接続部分だけが露出するようにレ
ジストパターン16を形成する。ついで、ドライエッチ
ングにより上部電極14とAlOx13を完全に除去し
た後、さらに、下部電極12の表面を掘り下げる。
【0021】ついで、図1(e)において、酸素による
プラズマ灰化とアセトンの併用により不要レジストを除
去して第1の超電導配線AおよびA′の接続部分にステ
ップ状の断面形状が形成される(点線丸印内に示す)。
【0022】ついで、図1(f)において、上部電極1
4とNb/AlOx/Nbの三層膜から成る第1の超電
導配線AおよびA′の接続部であるステップ部の下部電
極12の表面をArスパッタクリーニングを行った後に
Nb膜をスパッタ法により形成する。
【0023】ついで、図2(a)において第1の超電導
配線AおよびA′のステップ部に接続する第2の超電導
配線17およびジョセフソン接合の面積を規定する上部
電極14と接続する配線電極17′のパターン加工を同
時に行ない完了する。ここで、第1の超電導配線17と
配線電極17′は同層のNb膜で形成する。なお、図2
(b)は完了した図2(a)の平面図を示したものであ
る(×印は接続部を示す)。
【0024】さらに、図4を用いて以下に、本発明によ
り形成した線幅1.7μm の制御線から成るNb系の超
電導デバイスについて詳細に説明する。
【0025】基板には、直径50mmφ,厚さ450μm
の<100>のSi基板31を用いる。このSi基板3
1上にはグランドプレーン32となる膜厚280nmの
Nb膜をDCマグネトロンスパッタ法により被着する。
被着条件はAr圧力0.6Pa,堆積速度3nm/秒と
する。ついで、層間絶縁膜33としてSiOを膜厚36
0nm被着する。
【0026】ついで、下部電極34となる膜厚160n
mのNb膜をグランドプレーン32と同じ条件により被
着する。ついで、同一スパッタ装置内でSi基板31を
Alのターゲットの真下に移動してAlを膜厚6nm被
着する。Al膜の堆積速度は0.4nm/秒とする。A
l堆積後、スパッタ装置内にO2ガスを100Pa導入
して、室温(24〜26℃)中で10分間の自然酸化を
行ってAlの表面酸化膜であるAlOx層(本実施例で
はX=2)35を形成する。再び、スパッタ装置内を真
空排気した後、Si基板31をNbのターゲットの真下
に移動し、DCマグネトロンスパッタ法により上部電極
36となる膜厚80nmのNb膜を被着する。三層膜を
インラインで連続形成した後、Si基板31をスパッタ
装置内から取り出す。
【0027】ついで、配線と接合部を含むインダクタ用
のレジストパターンを次の条件で形成する。AZ137
0SFレジスト(米国ヘキスト社商品名)を膜厚0.7
μmスピン塗布した後、プリベークを90℃で20分間
の処理を行う。ついで、光強度15mW/cm2 の紫外光
により2秒間のパターン露光を密着法で行った後、AZ
デベロッパー(米国ヘキスト社商品名):水=1:1の
組成比で液温24℃中で60秒間の現像を行い水洗12
0秒後、スピン乾燥をしてレジストパターンを形成す
る。ついで、このSi基板31上の三層膜をパタ−ン加
工を行うために、真空装置に挿入し減圧した後、上部電
極36をCF4(フロン14)ガスによる反応性イオンエ
ッチングにより、CF4 ガス圧力26Pa,電力100
Wの条件でレジストパターン以外のNb膜のエッチング
を5分間行う。Alの表面酸化膜AlOx35が露出し
た時点でArによるイオンエッチングに切り替えてAr
ガス圧力2mPa,加速電圧600eV,イオン電流密
度0.5mA/cm2の条件で、AlOx層のエッチングを
5分間行う。ついで、下部電極34を前述した上部電極
36と同じ条件でNb膜のエッチングを10分間行う。
エッチング終了後、真空装置内より取り出してからアセ
トンでリフトオフを行って配線と接合部を含むインダク
タパターンを形成する。
【0028】ついで、上部電極36上に接合面積を規定
するレジストパターンを形成する。すなわち、AZ13
70SFレジストを膜厚1.3μm スピン塗布した後、
プリベークを90℃で20分間の処理を行う。ついで、
1.5μm 角のマスクパターンを光強度15mW/cm2
で5秒間のパターン転写を密着法により行う。ついで、
現像をAZデベロッパー:水=1:1の組成比で液温2
4℃中で60秒間行い、水洗120秒後、スピン乾燥を
して接合面積が1.5μm 角から成るレジストパターン
を形成する。この際、配線部分は全てレジストで覆って
置きパターン加工時においてエッチングされないように
する。
【0029】再び、真空装置内に挿入し、前述した配線
および接合部を含むインダクタパターンと同一条件によ
り上部電極36のNb膜をエッチング除去する。この時
点でAlの酸化膜AlOx層35はトンネル障壁層とし
て上部電極36によって接合面積が規定される。この
後、真空装置内より取り出してからO2ガスによるスパ
ッタエッチングでレジストパターン表面の硬化処理を次
の条件で行う。O2 ガス圧力0.8Pa,高周波電力3
00W、処理時間は3分間である。
【0030】ついで、真空蒸着法によりSiを絶縁膜に
用いてエッチング部分の埋戻しを行う。すなわち、反応
性イオンエッチング後の上部電極36上のレジストパタ
ーンをリフトオフマスクとして、膜厚360nmの絶縁
膜37を全面に被着した後に、真空装置内から取り出し
た。ついで、アセトンによりリフトオフを行ってエッチ
ング部分の埋戻しと上部電極36の側壁を保護膜として
絶縁膜37により埋戻して形成した。
【0031】ついで、三層膜から成る第1の超電導配線
の接続部分だけが露出するようにスルホール状のレジス
トパターンを形成する。スルホールのパターン寸法は
1.2μm角である。形成条件はAZ1370SFレジ
ストを膜厚0.7μm スピン塗布した後、プリベークを
90℃で20分間の処理を行う。ついで、光強度15m
W/cm2 の紫外光により2秒間のパターン露光を密着法
で行った後、AZデベロッパー:水=1:1の組成比で
液温24℃中で60秒間の現像を行い、水洗120秒
後、スピン乾燥をしてレジストパターンを形成する。こ
の後、120℃で20分間の処理を行う。再び、真空装
置内に挿入して減圧した後、三層膜のパターン加工と同
一のドライエッチング法により上部電極34とAlOx
35を完全に除去した後、さらに、下部電極34の表面
を掘り下げて接続部分の断面形状をステップ状に形成し
た。真空装置内より取りだした後、O2 ガスによるプラ
ズマ灰化とアセトンの併用により不要レジストを除去し
た。この時点で第1の超電導配線の接続部の端部では断
面形状がステップ状に形成された。
【0032】ついで、第2の超電導配線と上部電極36
上の接続を超電導接続をとるために第1の超電導配線の
接続部分と上部電極36上の表面をArガスによるスパ
ッタエッチングでクリーニング処理を行う。ついで、第
2の超電導配線と上部電極36と接続をとる接続配線用
のNb膜を膜厚360nm被着する。Nb膜の被着条件
は前述のグランドプレーン32,下部電極34,上部電
極36と同様にDCマグネトロンスパッタ法によって被
着する。スパッタ装置内より取り出した後、前述した配
線および接合部を含むインダクタパターンと同一条件で
レジストパターンを形成する。ついで、再び、真空装置
内に挿入して減圧した後、前述した接合パターンと同一
条件でCF4 ガスによる反応性イオンエッチングでレジ
ストパターン以外のNb膜をエッチング除去する。その
後、真空装置内から取り出してからアセトンによりパタ
ーン上のレジストを除去して第1の超電導配線と接続す
る第2の超電導配線38および上部電極36と接続する
配線電極38′を同層のNb膜により形成する。
【0033】ついで、図4(b)において層間絶縁膜3
9をSiOを用いて膜厚600nm被着し形成する。な
お、この層間絶縁膜39の形成はAZ1370SFJレ
ジストをマスクにしたリフトオフ法を用いる。ついで、
最後に制御線電極40となるNb膜を前述と同じスパッ
タ条件で膜厚600nm被着する。再び、スパッタ装置
内より取り出して、前述した条件で線幅1.7μm の制
御線電極レジストパターンを形成した後、CF4 ガスに
よる反応性イオンエッチングを行いレジストパターン以
外のNb膜をエッチングして制御線電極40を形成す
る。その後、真空装置内より取り出してからアセトンに
よりパターン上のレジストを除去する。
【0034】以上の工程を経てNb系の超電導デバイス
の形成が完了する。
【0035】なお、本実施例においては主として接続部
の構造に超電導配線の交差接続と対向接続を用いたが、
本発明はこれに限られることなく配線の端部同士がL型
のステップ状から成る接続構造でも同様の効果が得られ
る。
【0036】また、本実施例では超電導材料にNb膜を
用いたが、本発明はこれに限ることなく、NbN,Mo
Nを用いた場合でも同様の効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、第1の超電導配線に接
続する第2,第3の超電導配線間における接続部での超
電導臨界電流Icが大幅に向上した。たとえば、従来、
接続部では0.3mA/1μm 角しか超電導臨界電流I
cが得られなかったものが、本発明の適用により8mA
/1μm角の超電導臨界電流Icが再現性良く得られる
ようになった。これにより、超電導配線の接続面積も約
1/4以下に縮小化でき、また、配線ピッチも約1/2
程度に縮小化することが可能となり、信頼性の高い高集
積化の超電導デバイスが実現できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超電導配線の接続構造の形成工程断面
図。
【図2】本発明の超電導配線の接続構造の形成工程の断
面図と平面図。
【図3】従来法の超電導配線の接続構造の形成工程の断
面図と平面図
【図4】本発明で形成したNb系超電導デバイスの断面
図。
【符号の説明】
11…基板、12…下部電極、13…AlOx層、14
…上部電極、15…絶縁膜、16…レジストパターン、
17…接続配線電極。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上における超電導デバイスの相互間を
    繋ぐ、下部電極,トンネル障壁層および上部電極の三層
    膜から成る超電導配線において、前記超電導配線の接続
    部は下部電極の一層からなることを特徴とする超電導配
    線の接続構造。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記超電導配線はNb
    /AlOx/Nb,NbN/AlOx/NbNおよびNb
    N/Nb25/NbNの三層膜である超電導配線の接続
    構造。
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