JPH055386B2 - - Google Patents
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- JPH055386B2 JPH055386B2 JP62311094A JP31109487A JPH055386B2 JP H055386 B2 JPH055386 B2 JP H055386B2 JP 62311094 A JP62311094 A JP 62311094A JP 31109487 A JP31109487 A JP 31109487A JP H055386 B2 JPH055386 B2 JP H055386B2
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、ジヨセフソン接合素子の形成方法に
係り、特に、下部電極Nb膜の内部応力を緩和す
るのに好適な構造に関する。
係り、特に、下部電極Nb膜の内部応力を緩和す
るのに好適な構造に関する。
従来の下部電極のNb膜は内部応力を緩和する
ために2回に分割し形成していた。すなわち、特
開昭61−271877号公報に記載の様にNb膜からな
る下部電極の一部を、まず、平坦な絶縁性基板上
に凸構造の段差を備けて、その上に下部電極の
Nb膜、トンネル障壁層のAlOx膜、上部電極の
Nb膜を連続形成し、その後に、反応性イオンエ
ツチングにより段差の真上に接合部を形成してい
た。したがつて、この方法はパターンを形成する
ためのホト工程が途中に介在することがないので
高品質の接合が得られること、また下部電極を2
回に分けて形成する方法を用いているために内部
応力による接合特性への影響が小さいという特徴
がある。しかし、Nb膜のパターン加工を2回行
なうために、最初に形成したNbパターンの段差
上において、その表面がホトレジスト等によつて
汚染される。このために、次の三層膜を形成する
工程の前に、超電導コンタクトを確実にとるため
に、Arによるスパツタクリーニングを必らず行
なう必要があつた。ところが再現性に対してはバ
ラツキが大きく、また、素子構成上においては構
造上に問題があつた。
ために2回に分割し形成していた。すなわち、特
開昭61−271877号公報に記載の様にNb膜からな
る下部電極の一部を、まず、平坦な絶縁性基板上
に凸構造の段差を備けて、その上に下部電極の
Nb膜、トンネル障壁層のAlOx膜、上部電極の
Nb膜を連続形成し、その後に、反応性イオンエ
ツチングにより段差の真上に接合部を形成してい
た。したがつて、この方法はパターンを形成する
ためのホト工程が途中に介在することがないので
高品質の接合が得られること、また下部電極を2
回に分けて形成する方法を用いているために内部
応力による接合特性への影響が小さいという特徴
がある。しかし、Nb膜のパターン加工を2回行
なうために、最初に形成したNbパターンの段差
上において、その表面がホトレジスト等によつて
汚染される。このために、次の三層膜を形成する
工程の前に、超電導コンタクトを確実にとるため
に、Arによるスパツタクリーニングを必らず行
なう必要があつた。ところが再現性に対してはバ
ラツキが大きく、また、素子構成上においては構
造上に問題があつた。
上記従来技術においては、ジヨセフソン接合素
子の下部電極のNb膜の形成は、内部応力の緩和
を図るために2度に分けて行なつていた。すなわ
ち、平坦な絶縁膜SiO上に1回目の下部電極の
Nb膜を150nmスパツタ形成した後、次いで、こ
の上にレジストパターンを形成しCF4ガスを用い
た反応性イオンエツチングにより凸状の段差を持
つNbパターンを形成する。次いで、Nb/
AlOx/Nb三層膜との超電導コンタクトを取るた
めに、凸状のNb膜表面をArによるスパツタクリ
ーニングによりホトレジストの汚染物を除去した
後、その上に2回目の下部電極Nb膜50nm、トン
ネル障壁層のAlOx膜5nm、上部電極Nb膜100nm
をインラインにより連続スパツタ形成する。次い
で、再び、上部電極上にレジストパターンを形成
しCF4ガスを用いた反応性イオンエツチングによ
り三層膜と1回目に形成した凸状の段差を持つ下
部電極の一部も含めて一括パターン加工を行な
う。
子の下部電極のNb膜の形成は、内部応力の緩和
を図るために2度に分けて行なつていた。すなわ
ち、平坦な絶縁膜SiO上に1回目の下部電極の
Nb膜を150nmスパツタ形成した後、次いで、こ
の上にレジストパターンを形成しCF4ガスを用い
た反応性イオンエツチングにより凸状の段差を持
つNbパターンを形成する。次いで、Nb/
AlOx/Nb三層膜との超電導コンタクトを取るた
めに、凸状のNb膜表面をArによるスパツタクリ
ーニングによりホトレジストの汚染物を除去した
後、その上に2回目の下部電極Nb膜50nm、トン
ネル障壁層のAlOx膜5nm、上部電極Nb膜100nm
をインラインにより連続スパツタ形成する。次い
で、再び、上部電極上にレジストパターンを形成
しCF4ガスを用いた反応性イオンエツチングによ
り三層膜と1回目に形成した凸状の段差を持つ下
部電極の一部も含めて一括パターン加工を行な
う。
すなわち、ジヨセフソン接合を形成する下部電
極は、1回目に凸状段差として形成した膜厚
150nmのNb膜と、2回目のインラインにより形
成された膜厚50nmのNb膜との合計膜厚200nm
によつて構成される。
極は、1回目に凸状段差として形成した膜厚
150nmのNb膜と、2回目のインラインにより形
成された膜厚50nmのNb膜との合計膜厚200nm
によつて構成される。
以上の様に、ジヨセフソン接合を構成する三層
膜はインラインにより連続スパツタ形成を行なう
ためにホト工程が途中に介在しない利点がある。
しかし、1回目の下部電極のNb膜で凸状段差を
パターン加工する際、ホト工程が1度介在する欠
点がある。したがつて、Nb段差上の汚染物を完
全に除去をしないと超電導コンタクトを確実に取
ることができない。また、同時にArによるスパ
ツタクリーニングによつて完全にNbの酸化物を
除去しないと同様な問題が生ずる。さらに、スパ
ツタダメージによつてNbの表面状態が種々異な
るために、次の三層膜形成時において結晶の配向
性に影響を及ぼすことが考えられる。このため
に、接合特性のバラツキや再現性に問題があつて
回路の動作マージンがきわめて狭く支障をきたし
ていた。
膜はインラインにより連続スパツタ形成を行なう
ためにホト工程が途中に介在しない利点がある。
しかし、1回目の下部電極のNb膜で凸状段差を
パターン加工する際、ホト工程が1度介在する欠
点がある。したがつて、Nb段差上の汚染物を完
全に除去をしないと超電導コンタクトを確実に取
ることができない。また、同時にArによるスパ
ツタクリーニングによつて完全にNbの酸化物を
除去しないと同様な問題が生ずる。さらに、スパ
ツタダメージによつてNbの表面状態が種々異な
るために、次の三層膜形成時において結晶の配向
性に影響を及ぼすことが考えられる。このため
に、接合特性のバラツキや再現性に問題があつて
回路の動作マージンがきわめて狭く支障をきたし
ていた。
したがつて、これらの問題を解消するために下
部電極の内部応力緩和のための新しい構造のジヨ
セフソン接合素子の形成方法が強く要望されてい
た。
部電極の内部応力緩和のための新しい構造のジヨ
セフソン接合素子の形成方法が強く要望されてい
た。
本発明の目的は、下部電極Nb膜の内部応力を
充分に緩和できる様な構造を持つジヨセフソン接
合素子の形成方法を提供することにある。
充分に緩和できる様な構造を持つジヨセフソン接
合素子の形成方法を提供することにある。
上記目的は、予じめ、基板に深い溝を形成する
ことにより、達成される。この溝は、スクライブ
ラインに対応した位置に形成するものであり、特
に素子構成上においては問題とならず、三層膜は
絶縁膜を介した後の清浄面にインラインにより連
続形成する。
ことにより、達成される。この溝は、スクライブ
ラインに対応した位置に形成するものであり、特
に素子構成上においては問題とならず、三層膜は
絶縁膜を介した後の清浄面にインラインにより連
続形成する。
三層膜はスクライブラインの溝の所で切断され
て連続膜と成らずに下部電極Nb膜の内部応力が
解放できる。その後に、通常のパターン加工によ
つて形成すれば、超電導コンタクトを取るための
Arによるスパツタクリーニングの工程も省略出
来て、再現性の良い接合特性の素子が得られる。
て連続膜と成らずに下部電極Nb膜の内部応力が
解放できる。その後に、通常のパターン加工によ
つて形成すれば、超電導コンタクトを取るための
Arによるスパツタクリーニングの工程も省略出
来て、再現性の良い接合特性の素子が得られる。
以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に説
明する。
明する。
第1図aは、本発明のSi基板にスクライブライ
ンの位置に対応して形成した溝を示す平面図であ
る。まず、直径50mmφのSi基板11上にAZ1470
レジスト(米国ヘキスト社商品名)を膜厚2μm
をスピン塗布した後に、90℃、20分間のプリベー
クを行つた。次いでスクライブラインピツチ5
mm、パターン幅200μmから成るホトマスクを用
いて密着露光法により20秒間のパターン転写を行
なつた。次いで、AZデベロツパー:水=1:1
の組成で液温24℃中で60秒間の現像処理を行ない
水洗120秒後にスピン乾燥をしてレジストパター
ンを形成した。次いで、CF4ガスを用いて反応性
イオンエツチングにより深さ1.2μmと成る様にエ
ツチング時間を設定してパターン加工を行つた。
レジストをアセトンにより除去後、溝12を形成
した。第1図bは、前記第1図aのA−A′線で
切断した箇所の断面図を示したものである。Si基
板11の表面に形成された溝12は、急峻なほど
効果があることは言うまでもないが、この上に絶
縁膜を介して下部電極Nb膜、トンネル障壁層の
AlOx膜、上部電極Nb膜の三層膜をインラインで
連続スパツタ形成した際に、連続膜と成らない様
にすることがポイントである。したがつて、溝1
2のテーパ角度は85度以上とすることが望しい。
ンの位置に対応して形成した溝を示す平面図であ
る。まず、直径50mmφのSi基板11上にAZ1470
レジスト(米国ヘキスト社商品名)を膜厚2μm
をスピン塗布した後に、90℃、20分間のプリベー
クを行つた。次いでスクライブラインピツチ5
mm、パターン幅200μmから成るホトマスクを用
いて密着露光法により20秒間のパターン転写を行
なつた。次いで、AZデベロツパー:水=1:1
の組成で液温24℃中で60秒間の現像処理を行ない
水洗120秒後にスピン乾燥をしてレジストパター
ンを形成した。次いで、CF4ガスを用いて反応性
イオンエツチングにより深さ1.2μmと成る様にエ
ツチング時間を設定してパターン加工を行つた。
レジストをアセトンにより除去後、溝12を形成
した。第1図bは、前記第1図aのA−A′線で
切断した箇所の断面図を示したものである。Si基
板11の表面に形成された溝12は、急峻なほど
効果があることは言うまでもないが、この上に絶
縁膜を介して下部電極Nb膜、トンネル障壁層の
AlOx膜、上部電極Nb膜の三層膜をインラインで
連続スパツタ形成した際に、連続膜と成らない様
にすることがポイントである。したがつて、溝1
2のテーパ角度は85度以上とすることが望しい。
第2図は、本発明の基板上に三層膜をスパツタ
形成した時の断面図であり、第1図bの点線丸印
内の拡大部を示す。Si基板21に前述した条件で
溝を形成した後、次いで、層間絶縁膜SiO22を
膜厚600nm形成した。次いで、インラインによ
り、まず、下部電極24のNb膜を膜厚200nmス
パツタ形成した後、次いで、トンネル障壁層25の
AlOx膜を5nmスパツタ形成した。次いで上部電
極26のNb膜を膜厚100nmスパツタ形成し大き
なジヨセフソン接合をウエーハ全面に形成した。
この結果、図から明らかな様に溝23の段差上下
で三層膜は連続膜と成らず分離しているのがわか
る。その後にCF4ガスを用いて反応性イオンエツ
チングでパターン加工を行えば、下部電極の内部
応力の影響を受けることなく良好な接合パターン
が得られる。また、本発明では下部電極を1回で
形成するためにホトレジスト等による汚染の心配
がまつたく無いので超電導コンタクト等の問題を
考える必要が無い。さらに、内部応力緩和のため
のスクライブライン内設けた溝は、素子構成上に
おいて設計の余裕度を広げる上でも効果が大き
い。したがつて、本発明により従来の問題点をほ
ぼ解決することが可能となつた。
形成した時の断面図であり、第1図bの点線丸印
内の拡大部を示す。Si基板21に前述した条件で
溝を形成した後、次いで、層間絶縁膜SiO22を
膜厚600nm形成した。次いで、インラインによ
り、まず、下部電極24のNb膜を膜厚200nmス
パツタ形成した後、次いで、トンネル障壁層25の
AlOx膜を5nmスパツタ形成した。次いで上部電
極26のNb膜を膜厚100nmスパツタ形成し大き
なジヨセフソン接合をウエーハ全面に形成した。
この結果、図から明らかな様に溝23の段差上下
で三層膜は連続膜と成らず分離しているのがわか
る。その後にCF4ガスを用いて反応性イオンエツ
チングでパターン加工を行えば、下部電極の内部
応力の影響を受けることなく良好な接合パターン
が得られる。また、本発明では下部電極を1回で
形成するためにホトレジスト等による汚染の心配
がまつたく無いので超電導コンタクト等の問題を
考える必要が無い。さらに、内部応力緩和のため
のスクライブライン内設けた溝は、素子構成上に
おいて設計の余裕度を広げる上でも効果が大き
い。したがつて、本発明により従来の問題点をほ
ぼ解決することが可能となつた。
本発明により形成したインライン型Nb/
AlOx/Nb系ジヨセフソン接合素子の断面図を第
3図に示す。
AlOx/Nb系ジヨセフソン接合素子の断面図を第
3図に示す。
基板には、直径50mmφの厚さ400μm、<100>
のSi基板31を用いた。まず、このSi基板31上
にAZ1470レジスト(米国ヘキスト社製商品名)
を膜厚2μmをスピン塗布により形成した。次い
で90℃、20分間のプリベーク後、スクライブライ
ンピツチ2.5mm、溝のパターン幅180μmから成る
フオトマスクを用いて密着露光により20秒間のパ
ターン転写を行つた。次いで、AZデベロツパ
ー:水=1:1の組成比で液温24℃で60秒間の現
像処理を行ない水洗120秒後、スピン乾燥をして
レジストパターンを形成した。次いで、このSi基
板31をパターン加工をするために、真空装置内
に挿入し、減圧した後、CF4ガスによる反応性イ
オンエツチングにより、CF4圧力26Pa、電力
100Wの条件でレジストパターンをマスクにして
スクライブライン中のSiを深さ1.2μmに成る様に
エツチング除去した。次いで、真空装置内から取
り出してからアセトンによりリフトオフを行なつ
てスクライブラインに対応した位置に幅180μm、
深さ1.2μmの溝を形成した。なお、図中ではこの
部分の溝は省略してある。次いで、Si基板31上
を絶縁するために、再び、真空装置内に挿入し、
減圧した後、層間絶縁膜としてSiO32を300nm
被着した。真空装置内から取り出した後、層間絶
縁膜SiO32の被着面には触れない様にして、こ
の上にNb/AlOx/Nb三層膜をインラインで連
続形成するためにスパツタ装置内に挿入し減圧し
た。次いで、下部電極33と成る膜厚200nmの
Nb膜をDCマグネトロンスパツタ法により被着し
た。被着条件は、Ar圧力0.6Pa、堆積速度3nm/
秒とした。次いで、同一スパツタ装置内でSi基板
31をAlのターゲツト真下に移動してAlを膜厚
5nm被着した。Alの堆積速度は0.2nm/秒とし
た。Al膜形成後スパツタ装置内にO2ガスを
100Pa導入し室温(24〜26℃)中で40分間の自然
酸化を行つてAlの表面酸化膜であるAlOx層34
を形成した(本実施例ではx=2)。再び、スパ
ツタ装置内を真空排気した後、Si基板31をNb
のターゲツト真下に移動し、DCマグネトロンス
パツタ法によりNb膜を100nm被着した。三層膜
をインラインで連続形成した後、Si基板31をス
パツタ装置内から取出した。次いで、先ず、下部
電極33を含むレジストパターンを上部電極35
上に次の条件で形成した。AZ1350レジストを膜
厚0.8μmをスピン塗布により形成した。次いで、
90℃、20分間のプリベーク後、密着露光により8
秒間のパターン転写を行なつた。次いで、AZデ
ベロツパー:水=1:1の組成で液温24℃中で60
秒間の現像処理を行ない、水洗120秒後、スピン
乾燥をしてレジストパターンを転写した。次い
で、このSi基板31をエツチング加工をするため
に、真空装置内に挿入し、減圧した後、まず、上
部電極35のNb膜をCF4ガスによる反応性イオ
ンエツチングにより、CF4圧力26Pa、電極100W
の条件でレジストパターン以外のNb膜部分を除
去した。Alの表面酸化膜AlOx34が露出した時
点でArによるイオンビームエツチングに切り替
えてAr圧力2×10-2Pa、加速電圧60eV、イオン
電流密度0.5mA/cm2の条件下で約5分間のイオ
ンエツチングを行つた後、引続いて、下部電極3
3の配線部分のエツチングを前述した上部電極3
5と同条件で行なつた。真空装置内から取り出し
た後、アセトンによりパターン上のレジストを除
去した。次いで、接合面積を規定するレジストパ
ターンを次の条件で上部電極35上に形成した。
AZ1470レジストを膜厚1.2μmをスピン塗布によ
り形成した。次いで、90℃、20分間のプリベーク
後、密着露光により12秒間のパターン転写を行な
つた。接合面積は1.8×1.8μm2である。再び、真
空装置に挿入し、前述した上部電極35、下部電
極33の配線パターンと同じ条件でCF4ガスによ
り上部電極35のNb膜をレジストパターン以外
の部分をCF4ガスによる反応性イオンエツチング
で除去した。この後、真空装置内により取り出し
てレジストパターンをリフトオフマスクとして、
再び、絶縁膜蒸着装置へ挿入し減圧した後、下部
電極33が完全にSi絶縁膜36によつて被覆でき
るだけの膜厚を被着した。その後、再び、真空装
置内より取り出しアセトンによりリフトオフを行
ない下部電極33、上部電極35で面積規定され
た接合部上の一部へSi絶縁膜36が埋戻されて層
間絶縁膜となつた。次いで、上部電極35の表面
をAr中の高周波放電によりスパツタクリーニン
グ処理を行なつた後、上部電極接続用のNb膜を
膜厚300nm被着して配線電極膜を形成した。Nb
膜の被着条件は、前述の下部電極33、上部電極
35と同条件でマグネトロンスパツタ法により被
着した。真空装置内より取り出した後、前述した
条件によりレジストパターンを形成した。次い
で、再び、スパツタ装置内に挿入し減圧してか
ら、CF4ガスにより反応性イオンエツチングでレ
ジストパターン以外のNb膜をエツチング除去し、
上部電極35に接続する配線電極37を形成し
た。
のSi基板31を用いた。まず、このSi基板31上
にAZ1470レジスト(米国ヘキスト社製商品名)
を膜厚2μmをスピン塗布により形成した。次い
で90℃、20分間のプリベーク後、スクライブライ
ンピツチ2.5mm、溝のパターン幅180μmから成る
フオトマスクを用いて密着露光により20秒間のパ
ターン転写を行つた。次いで、AZデベロツパ
ー:水=1:1の組成比で液温24℃で60秒間の現
像処理を行ない水洗120秒後、スピン乾燥をして
レジストパターンを形成した。次いで、このSi基
板31をパターン加工をするために、真空装置内
に挿入し、減圧した後、CF4ガスによる反応性イ
オンエツチングにより、CF4圧力26Pa、電力
100Wの条件でレジストパターンをマスクにして
スクライブライン中のSiを深さ1.2μmに成る様に
エツチング除去した。次いで、真空装置内から取
り出してからアセトンによりリフトオフを行なつ
てスクライブラインに対応した位置に幅180μm、
深さ1.2μmの溝を形成した。なお、図中ではこの
部分の溝は省略してある。次いで、Si基板31上
を絶縁するために、再び、真空装置内に挿入し、
減圧した後、層間絶縁膜としてSiO32を300nm
被着した。真空装置内から取り出した後、層間絶
縁膜SiO32の被着面には触れない様にして、こ
の上にNb/AlOx/Nb三層膜をインラインで連
続形成するためにスパツタ装置内に挿入し減圧し
た。次いで、下部電極33と成る膜厚200nmの
Nb膜をDCマグネトロンスパツタ法により被着し
た。被着条件は、Ar圧力0.6Pa、堆積速度3nm/
秒とした。次いで、同一スパツタ装置内でSi基板
31をAlのターゲツト真下に移動してAlを膜厚
5nm被着した。Alの堆積速度は0.2nm/秒とし
た。Al膜形成後スパツタ装置内にO2ガスを
100Pa導入し室温(24〜26℃)中で40分間の自然
酸化を行つてAlの表面酸化膜であるAlOx層34
を形成した(本実施例ではx=2)。再び、スパ
ツタ装置内を真空排気した後、Si基板31をNb
のターゲツト真下に移動し、DCマグネトロンス
パツタ法によりNb膜を100nm被着した。三層膜
をインラインで連続形成した後、Si基板31をス
パツタ装置内から取出した。次いで、先ず、下部
電極33を含むレジストパターンを上部電極35
上に次の条件で形成した。AZ1350レジストを膜
厚0.8μmをスピン塗布により形成した。次いで、
90℃、20分間のプリベーク後、密着露光により8
秒間のパターン転写を行なつた。次いで、AZデ
ベロツパー:水=1:1の組成で液温24℃中で60
秒間の現像処理を行ない、水洗120秒後、スピン
乾燥をしてレジストパターンを転写した。次い
で、このSi基板31をエツチング加工をするため
に、真空装置内に挿入し、減圧した後、まず、上
部電極35のNb膜をCF4ガスによる反応性イオ
ンエツチングにより、CF4圧力26Pa、電極100W
の条件でレジストパターン以外のNb膜部分を除
去した。Alの表面酸化膜AlOx34が露出した時
点でArによるイオンビームエツチングに切り替
えてAr圧力2×10-2Pa、加速電圧60eV、イオン
電流密度0.5mA/cm2の条件下で約5分間のイオ
ンエツチングを行つた後、引続いて、下部電極3
3の配線部分のエツチングを前述した上部電極3
5と同条件で行なつた。真空装置内から取り出し
た後、アセトンによりパターン上のレジストを除
去した。次いで、接合面積を規定するレジストパ
ターンを次の条件で上部電極35上に形成した。
AZ1470レジストを膜厚1.2μmをスピン塗布によ
り形成した。次いで、90℃、20分間のプリベーク
後、密着露光により12秒間のパターン転写を行な
つた。接合面積は1.8×1.8μm2である。再び、真
空装置に挿入し、前述した上部電極35、下部電
極33の配線パターンと同じ条件でCF4ガスによ
り上部電極35のNb膜をレジストパターン以外
の部分をCF4ガスによる反応性イオンエツチング
で除去した。この後、真空装置内により取り出し
てレジストパターンをリフトオフマスクとして、
再び、絶縁膜蒸着装置へ挿入し減圧した後、下部
電極33が完全にSi絶縁膜36によつて被覆でき
るだけの膜厚を被着した。その後、再び、真空装
置内より取り出しアセトンによりリフトオフを行
ない下部電極33、上部電極35で面積規定され
た接合部上の一部へSi絶縁膜36が埋戻されて層
間絶縁膜となつた。次いで、上部電極35の表面
をAr中の高周波放電によりスパツタクリーニン
グ処理を行なつた後、上部電極接続用のNb膜を
膜厚300nm被着して配線電極膜を形成した。Nb
膜の被着条件は、前述の下部電極33、上部電極
35と同条件でマグネトロンスパツタ法により被
着した。真空装置内より取り出した後、前述した
条件によりレジストパターンを形成した。次い
で、再び、スパツタ装置内に挿入し減圧してか
ら、CF4ガスにより反応性イオンエツチングでレ
ジストパターン以外のNb膜をエツチング除去し、
上部電極35に接続する配線電極37を形成し
た。
なお、本実施例では絶縁膜としてSiO、Siを用
いたがSiO2、Al2O3、MgO、Ge、MgF等を用い
ても同様の効果が得られる。また、超電導膜とし
ては、Nbを用いたが本発明はこれに限られるこ
となく、NbN、MoN、TaN、TiN等を用いて
も同様の効果が得られる。
いたがSiO2、Al2O3、MgO、Ge、MgF等を用い
ても同様の効果が得られる。また、超電導膜とし
ては、Nbを用いたが本発明はこれに限られるこ
となく、NbN、MoN、TaN、TiN等を用いて
も同様の効果が得られる。
例えば、256個直列に接続した1.8×1.8μm2のジ
ヨセフソン接合の超電導臨界電流(Ic)のバラツ
キは±5〜6%であり、また、リーク割合RJ/
Rnnは15〜20と従来の5〜8に比べて約半分以下
に小さく形成出来る様になつた。このため、回路
の動作マージンも大幅に向上することが実現可能
となつた。
ヨセフソン接合の超電導臨界電流(Ic)のバラツ
キは±5〜6%であり、また、リーク割合RJ/
Rnnは15〜20と従来の5〜8に比べて約半分以下
に小さく形成出来る様になつた。このため、回路
の動作マージンも大幅に向上することが実現可能
となつた。
本発明によれば、ジヨセフソン接合素子の下部
電極に用いるNb膜の内部応力はスパツタ時にお
いて充分に緩和されパターン加工を行つた際にも
トンネル障壁層に悪影響を及ぼすことなく接合特
性の劣化も見られず再現性の良い素子が得られる
ことが可能となつた。
電極に用いるNb膜の内部応力はスパツタ時にお
いて充分に緩和されパターン加工を行つた際にも
トンネル障壁層に悪影響を及ぼすことなく接合特
性の劣化も見られず再現性の良い素子が得られる
ことが可能となつた。
第1図は本発明による溝を形成したSi基板の平
面図及び断面図、第2図は本発明の基板上に三層
膜を被着した時の断面図、第3図は本発明法を用
いて作製したジヨセフソン接合素子の断面図であ
る。 11,21,31……Si基板、12……溝、2
2,32……絶縁膜、24,33……下部電極、
25,34……トンネル障壁層、26,35……
上部電極、37……配線電極。
面図及び断面図、第2図は本発明の基板上に三層
膜を被着した時の断面図、第3図は本発明法を用
いて作製したジヨセフソン接合素子の断面図であ
る。 11,21,31……Si基板、12……溝、2
2,32……絶縁膜、24,33……下部電極、
25,34……トンネル障壁層、26,35……
上部電極、37……配線電極。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 基板上にNb膜からなる下部電極と、 AlOx膜からなるトンネル障壁層と、Nb膜から
なる上部電極とにより構成される三層膜を連続形
成する工程において、上記基板の表面にはあらか
じめ、所望とするチツプのスクライブラインエリ
アに対応する位置に幅50〜200μm、深さ0.2〜
2.0μmの凹状の溝を設けることを特徴とするジヨ
セフソン接合素子の形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62311094A JPH01152774A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | ジョセフソン接合素子の形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62311094A JPH01152774A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | ジョセフソン接合素子の形成方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01152774A JPH01152774A (ja) | 1989-06-15 |
JPH055386B2 true JPH055386B2 (ja) | 1993-01-22 |
Family
ID=18013060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62311094A Granted JPH01152774A (ja) | 1987-12-10 | 1987-12-10 | ジョセフソン接合素子の形成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01152774A (ja) |
-
1987
- 1987-12-10 JP JP62311094A patent/JPH01152774A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01152774A (ja) | 1989-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |