JPH063690A - 転写用異方性接着剤テープの作成方法および装置 - Google Patents

転写用異方性接着剤テープの作成方法および装置

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JPH063690A
JPH063690A JP18756992A JP18756992A JPH063690A JP H063690 A JPH063690 A JP H063690A JP 18756992 A JP18756992 A JP 18756992A JP 18756992 A JP18756992 A JP 18756992A JP H063690 A JPH063690 A JP H063690A
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文雄 成井
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吉美 尾形
Junichi Ujita
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャリアテープ上に所定間隔をおいて複数の
異方性接着剤層片を形成してなる異方性接着剤テープ
を、比較的簡単に且つ効率良く作成する。 【構成】 テープ供給リール51から異方性接着剤テー
プ10を引き出すとともに搬送経路60に沿って搬送す
るようになっており、この搬送経路中に、異方性接着剤
テープ10のキャリアテープ11側と対向して配設され
たテープ受け台31と、このテープ受け台31とテープ
10を挟んで対向配設された一対の切込み刃32と、キ
ャリアテープ11から所定の異方性接着剤層を除去する
除去ヘッド41とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶画面(LCD)部
材にタブ部材(TAB(Tape Automated Bonding)技術に
より作られたICチップを有するフィルムストリップ)
を接合させるために用いられる異方性接着剤(ACF)
を、キャリアテープ上に有してなる転写用異方性接着剤
テープに関する。なお、異方性接着剤は異方導電性接着
剤とも称する。
【0002】
【従来の技術】液晶画面(LCD)部材は、図9に示す
ように、液晶パネル2の画面2aの周囲2bにタブ部材
1を接合し、このタブ部材1を介してこの液晶パネル2
がプリント基板フレーム3に取り付けられて作られてい
る。ここで、タブ部材1は異方性接着剤層片13により
液晶パネル2の周囲2bに接着されている。この接着
は、図9に示すように、キャリアテープ11の上に異方
性接着剤層12が積層形成された異方性接着剤テープ1
0から、タブ1の大きさに対応した長さの異方性接着剤
層片13を切り離し、この異方性接着剤層片13を液晶
パネル2の周囲の所定位置に転写し、次に、図10に示
すような接合装置を用いて、このように転写した異方性
接着剤層片13の上にタブ部材1を重ねるとともにこの
上からヒーターチップ7により加熱圧着して行われる。
これにより、タブ部材1は液晶パネル2の周囲の所定位
置に異方性接着剤層片13を介して熱圧着される。な
お、図10の接合装置は熱圧着台9を有し、液晶パネル
2はこの熱圧着台9の上に載置された状態でタブ部材1
の熱圧着が行われる。
【0003】このタブ部材1の接合に際しては、タブ部
材1のリード1aと液晶パネル2のリード2dとを正確
に位置合わせする必要がある。この場合、これらリード
1a,2dのピッチは非常に小さいため(例えば、白黒
画面液晶の場合で約0.2〜0.4mm、カラー画面液晶
の場合約0.1〜0.2mm)、図10に示すように、こ
の接合装置には、接合部を撮すテレビカメラ5が配設さ
れるととともにこの撮影映像が拡大されてディスプレイ
6の画面6aに表示されるようになっている。さらにこ
の装置は、タブ部材1を把持するとともにこれを前後左
右に位置合わせする位置合わせ手段を有しており、ディ
スプレイ6の画面6aの表示に基づいてタブ部材1の位
置調整がなされて両リード1a,2dの位置合わせが行
われ、タブ部材1が正確に位置決めされて液晶パネル2
に熱圧着される。
【0004】なお、このタブ部材1の位置決めのため
に、タブ部材1におけるリード1aの両側に位置決めマ
ーク1b(例えば、+マーク)が設けられるとともに、
液晶パネル2のリード2dの両側にも位置決めマーク2
c(+マーク)が設けられている。これら位置決めマー
ク1b,2cはタブ部材1の取付位置を判断するための
マークであり、例えば、テレビカメラ5の撮影画像を認
識してタブ部材1を所定位置に自動搬送して熱圧着させ
ること、すなわち、タブ部材1の接合作業の自動化が可
能となる。
【0005】このようにしてタブ部材を異方性接着剤を
用いて熱圧着する際に、異方性接着剤テープからタブ部
材に合わせて所定転写長さを有した異方性接着剤層片を
切取り、この接着剤片を液晶パネルの所定位置に手間が
かかるという問題がある。このため、タブ部材の接合作
業効率が悪く、製品の歩留まりも良くないという問題が
あった。なお、異方性接着剤層片を切り取る作業が難し
いため、図9に示したような異方性接着剤テープ10を
そのまま用いて、液晶パネル2の側部全長にわたって異
方性接着剤層を接着し、この上にタブ部材1を熱圧着す
るようにすれば、このような難しい作業がなくなる。し
かしながら、この場合には、異方性接着剤層が位置決め
マーク2cの上に接着されることになり、位置決めマー
ク2cの画像認識が難しくなり、タブ部材の接合作業の
自動化が難しくなるとともにその位置決め精度が低下す
るおそれがあるという問題がある。
【0006】このようなことから、特開平4−2558
4号公報には、異方性接着剤テープ10の接着剤層12
を、液晶パネル2の側部に押し当てるとともに所定位置
に所定転写長さだけ仮熱圧着し、この後、鋭角部を有す
るステージを平行移動させながらテープを持ち上げ、仮
熱圧着した部分のみを液晶パネルの上に残してこの残さ
れた部分により所定転写長さの異方性接着剤層片を形成
せしめる方法および装置が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このようにすれば、所
定長さの異方性接着剤層片を液晶パネル上に比較的簡単
に転写形成することができるのであるが、仮熱圧着され
た部分がその他の部分から引き剥されて液晶パネル上に
残されるため、その端部切れ目形状がはっきりしないと
いう問題や、端部が浮き上がった状態となりやすいとい
う問題がある。このため、タブ部材をこの異方性接着剤
層片を介して熱圧着した場合、端部の接続不良が発生す
るおそれがあるという問題がある。
【0008】さらに、従来においては、図11に示すよ
うに幅広の異方性接着剤テープ15を用い、キャリアテ
ープ16の上の異方性接着剤層17のみに、所定間隔で
所定長さの長尺矩形状の切込み17aを形成し、この
後、周囲の異方性接着剤層を剥して、キャリアテープ1
6の上に所定間隔で複数の所定転写長さを有した異方性
接着剤層片18を残すという方法も採用されている。こ
のテープを用いれば、各異方性接着剤層片18を液晶パ
ネルの所定位置に簡単に接着することができる。しかし
ながら、この場合には、切込み17aに囲まれた部分1
8のみをキャリアテープ16の上に残して周囲の異方性
接着剤層を剥すことができるように、幅広のテープ15
を用いる必要があり、使用されずに廃棄される異方性接
着剤層の量が多く、特にこの異方性接着剤は高価なもの
であり、コスト効率が良くないという問題がある。
【0009】本発明は以上のような問題に鑑みたもの
で、所定転写長さの異方性接着剤層片を液晶パネルに簡
単に接着(仮熱圧着)できるように、キャリアテープ上
に所定間隔をおいて所定転写長さを有した複数の異方性
接着剤層片を形成してなる異方性接着剤テープを、比較
的簡単に且つ効率良く作成することができるような方法
および装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的達成のた
め、本発明に係る作成方法においては、所定幅の長尺状
キャリアテープの上面全面に異方性接着剤層を積層形成
してなる異方性接着剤テープを用い、この異方性接着剤
テープにおける前記異方性接着剤層のみに、所定転写長
さ毎に所定間隔を置いて2箇所の切込みを形成し、次い
でこれら2箇所の切込みに挟まれた所定間隔の長さを有
する異方性接着剤層を除去し、キャリアテープ上に、所
定間隔をおいて隔てられるとともにそれぞれ所定転写長
さを有する複数の転写用異方性接着剤層を残して、転写
用異方性接着剤テープを作成するようになっている。
【0011】また、本発明に係る作成装置は、異方性接
着剤テープを巻取ったテープ供給手段と、このテープ供
給手段から異方性接着剤テープを引き出すとともに搬送
経路に沿って搬送する搬送手段と、この搬送経路中にお
いて異方性接着剤テープのキャリアテープ面と対向して
配設されたテープ受け手段と、このテープ受け手段と異
方性接着剤テープを挟んで対向配設された切込み形成手
段と、キャリアテープから所定の異方性接着剤層を除去
する除去手段とを備えて構成される。但し、この切込み
形成手段は、所定間隔を置いて配設された2枚の切込み
刃を有するとともにテープ受け手段に対し近接、離間す
る方向に移動自在であり、この切込み形成手段をテープ
受け手段に近接させてテープ受け手段との間に異方性接
着剤テープを挟持し、異方性接着剤層のみに2枚の切込
み刃により所定間隔を有した2箇所の切込みを形成する
ようになっており、また、除去手段は、このように形成
された2箇所の切込みの間に位置する所定間隔の異方性
接着剤層をキャリアテープ上から除去するようになって
いる。
【0012】ここで、除去手段を切込み形成手段の2枚
の切込み刃の間に突出するように配設し、2枚の切込み
刃を異方性接着剤層に食い込ませた状態で2枚の切込み
刃の間に位置する異方性接着剤層を除去手段により除去
するように構成するのが望ましい。このようにすると、
2枚の切込み刃により切込みを形成した部分の異方性接
着剤層を確実に、且つその切口を直線状に揃えて除去す
ることができる。また、この除去手段としては、異方性
接着剤層に接着もしくは吸着可能な粘着性部材(例え
ば、商品名セロテープ)もしくは吸引ヘッドを有し、こ
の粘着性部材もしくは吸引ヘッドを2箇所の切込みの間
に位置する異方性接着剤層に接着もしくは吸着させた
後、これを異方性接着剤テープから離間させてこの異方
性接着剤層のみをキャリアテープから剥して除去するよ
うになっている。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の好ましい実施
例について説明する。液晶パネル2の側部に異方性接着
剤層を転写する全体装置を図1に示しており、この装置
に本発明が適用されている。この装置は、図9に示した
ような、所定幅の長尺状キャリアテープ11の上面全面
に異方性接着剤層12を積層形成してなる異方性接着剤
テープ10を巻取ったテープ供給リール51を有する。
なお、この異方性接着剤層12は、常温下では化学架橋
が進行し硬化するため、テープ供給リール51は冷却装
置55内に入れられており、化学架橋の進行を抑えるに
最適な温度(約5度C)に保たれるようになっている。
【0014】この異方性接着剤テープ10はテープ供給
リール51から引き出され、搬送ローラ61,62,6
3により形成された所定搬送経路60に沿って搬送され
る。搬送ローラ61は図示の位置に回転自在に固定保持
された固定ローラであり、搬送ローラ62は回転自在で
あるとともに矢印で示すように上下に移動自在となった
移動ローラであり、ローラ63は対になってテープ10
を挟持するとともに回転駆動されてテープ10を所定方
向に搬送させる駆動ローラである。
【0015】搬送経路60における所定位置に、この搬
送経路60に沿って搬送されるテープ10のキャリアテ
ープ11側に近接対向してテープ受け台31が固設され
ている。さらに、このテープ受け台31とテープ10を
挟んで対向して切込み・除去装置CAが配設されてい
る。この切込み・除去装置CAを図2および図3に詳し
く示している。
【0016】この切込み・除去装置CAは、所定間隔を
おいて下方に突出する2枚の切込み刃32を有した第1
ボディ33およびこのボディ33を上下動させる第1ア
クチュエータ34からなる切込み形成装置30と、2枚
の切込み刃32の間に向かって下方に延びた除去ヘッド
41、この除去ヘッド41を支持する第2ボディ42お
よび第2ボディ42を上下動させる第2アクチュエータ
45からなる除去装置40とを有する。なお、第2ボデ
ィ42には、粘着テープ(例えば、商品名セロテープ)
48を巻取った粘着テープ供給リール43およびこの粘
着テープを巻取る粘着テープ巻取りリール44が取り付
けられ、供給リール43から引き出された粘着テープ4
8が除去ヘッド41を通って巻取りリール44に巻取ら
れる。両リール43,44はそれぞれパルスモータ43
a,44aにより駆動される。
【0017】除去ヘッド41から巻取りリール44にい
たる粘着テープ48はリンク46のガイドローラ46a
にガイドされている。このリンク46は枢支軸46bを
中心として揺動自在でバネ46cにより図において右方
に引っ張られている。このため、ガイドローラ46aに
ガイドされた粘着テープ48はバネ46cの引っ張りに
より一定の張力が加えられる。なお、リンク46の後側
にこのリンク46の揺動を検知する光センサ47が配設
されている。
【0018】この切込み・除去装置CAの作動につい
て、図5を参照して説明する。この装置において、駆動
ローラ63により異方性接着剤テープ10を搬送し、図
5(A)に示すように、テープ受け台31の上側に異方
性接着剤テープ10が位置すると、第1アクチュエータ
34により第1ボディ33を下動させ、図5(B)に示
すように、切込み刃32をテープ受け台31上のテープ
10に押し付ける。このとき、受け台31に対する切込
み刃32の位置は正確に位置決めされており、切込み刃
32は図示のようにテープ10の異方性接着剤層12の
みに切込みを形成する。
【0019】テープ受け台31は、図4に示すように、
複数(図4では2箇所)のガイド溝31a,31bを有
しており、いずれかのガイド溝の上に異方性接着剤テー
プ10を案内する。このため、テープ受け台31は前後
(図4における左右方向)に移動可能となっており、所
定のガイド溝にテープ10が位置するようにテープ受け
台31の位置調整がなされる。
【0020】各ガイド溝31a,31bは異方性接着剤
テープ10のキャリアテープ11の厚さと同じ深さに設
定されており、ガイド溝にガイドされた状態でテープ1
0の異方性接着剤層12のみがテープ受け台31の上面
31cから上方に突出する。このため、切込み刃32は
その先端がテープ受け台31の上面31cと同じ位置ま
で下動され、これにより切込み刃32は図5(B)に示
すようにテープ10の異方性接着剤層12のみに切込み
を形成する。なお、例えば、図4に示す両ガイド溝31
a,31bはそれぞれ50μm,100μmの深さを有
しており、これにガイドされるテープ10のキャリアテ
ープ11の厚さはそれぞれ50μm,100μmであ
る。
【0021】次いで、図5(C)に示すように、2枚の
切込み刃32を異方性接着剤層12に食い込ませた状態
のまま、第2アクチュエータ45により第2ボディ42
を両リール43,44とともに下動させ、除去ヘッド4
1をその先端が異方性接着剤層12と接触させる。な
お、このとき移動ローラ62がこの下動に応じて下動
し、テープ10に無理な引っ張り力が作用しないように
なっている。ここで、供給リール43から除去ヘッド4
1を介して巻取りリール44に延びた粘着テープ48の
粘着面が除去ヘッド41の外側に位置しており、このよ
うに除去ヘッド41が下動されると、この粘着面が上記
一対の切込み刃32の間に位置する異方性接着剤層1
2′に接触して接着される。
【0022】次いで、図6(D)に示すように、第2ア
クチュエータ45により第2ボディ42を上動させ、除
去ヘッド41を上動させると、切込み刃32により切込
みが形成されているため、両切込み刃32に挟まれた異
方性接着剤層12′が粘着テープ48にくっついたまま
引き上げられ、キャリアテープ11から剥される。この
とき、両切込み刃32は異方性接着剤層12に食い込ん
だままであるので、この食い込み部において異方性接着
剤層12′をきれいに且つ確実に剥がすことができる。
【0023】この後、図6(E)に示すように切込み刃
32が上動され、そして図6(F)に示すようにパルス
モータ43aにより供給リール43が回転駆動されて所
定長さだけ粘着テープ48を送り出す。これにより、両
リール43,44間において粘着テープ48が緩むた
め、バネ46cに引っ張られたリンク46が揺動され
る。この揺動が光センサ47により検出されると、今度
はパルスモータ44aにより巻取りリール44が巻取り
方向に回転駆動され、粘着テープ48が矢印のように巻
取りリール44に所定長さだけ巻取られる。同時に、リ
ンク46は元の揺動位置に戻され、これが光センサ47
により検知されると、パルスモータ44aの駆動が停止
する。このようにして、上記のように剥された異方性接
着剤層12′は粘着テープ48とともに巻取り方向に移
動される。
【0024】このとき同時に、次の作動の準備のため、
異方性接着剤テープ10が1ピッチ(所定転写長さ)だ
け矢印方向に搬送される。以下、上記作動を繰り返すこ
とにより、キャリアテープ11上には所定転写長さ毎に
所定の間隔14をおいて連続する複数の転写用異方性接
着剤層片13が形成される。
【0025】なお、この装置においては、2枚の切込み
刃32の間に除去ヘッド41を配設しているが、切込み
形成装置30の下流側に除去装置40を配設し、2枚の
切込み刃32で切込みを形成したのち、この部分を除去
装置40の位置まで搬送し、除去ヘッド41を用いてこ
の切込み形成部を除去するようにしても良い。このよう
にすると、除去ヘッド41の配置スペースの寸法制限が
なくなり除去ヘッド41が製作しやすく、且つ配設しや
すくなる。さらに、2枚の切込み刃31の間隔を非常に
狭くすることが可能となる。
【0026】また、除去装置40において、粘着テープ
の代わりに除去ヘッド41に吸引ノズルを設け、この吸
引ノズルの先端に除去すべき異方性接着剤層12′を吸
着させ、この状態で吸引ノズルを持ち上げて異方性接着
剤層12′を除去するように構成しても良い。
【0027】以上のようにして所定間隔14をおいて複
数の転写用異方性接着剤層片13が形成された転写用異
方性接着剤テープは、図1の装置における搬送経路60
に沿って、転写装置70に順次搬送される。この転写装
置70により、圧着ヘッド81上に置かれた液晶パネル
2の所定位置に各転写用異方性接着剤層片13が仮熱圧
着されて転写される。これについて、図7、図8を参照
して説明する。
【0028】まず、この転写装置70は、図1に示すよ
うに、第3アクチュエータ72により上下動自在となっ
たヒーターヘッド71と、第4アクチュエータ74によ
り上下動自在となった第1ガイドローラ73と、第5ア
クチュエータ76により上下動自在となった第2ガイド
ローラ75とを有する。さらに、この転写装置70の下
方において、ベース台85の上に支持装置80が配設さ
れている。この支持装置は、ベース台85の上に置かれ
た位置調整装置82と、この位置調整装置82を介して
水平方向の位置調整が自在に取り付けられた熱圧着台8
1とから構成されており、この熱圧着台81の上に液晶
パネル2が取り付けられている。
【0029】上記のように搬送経路60に沿って転写装
置70に搬送された転写用異方性接着剤テープは、図7
(A)に示すように、両ガイドローラ73,75にガイ
ドされて、異方性接着剤層片13が下方を向いて熱圧着
台81の上の液晶パネル2と対向するように延びてい
る。このとき、光センサ77が下側からこの異方性接着
剤層片13と対向するように配設されており、この光セ
ンサ77により異方性接着剤13の位置が検知されてい
る。このため、異方性接着剤層片13が図7(B)に示
す所定位置まで搬送されると、この位置で異方性接着剤
層テープ10の搬送が停止される。
【0030】そして、図7(C)に示すように、光セン
サ77が左方に引き込められた後、第4および第5アク
チュエータ74,76により両ガイドローラ73,75
が下動され、これらガイドローラ73,75によりガイ
ドされたテープの異方性接着剤層片13が熱圧着台81
上の液晶パネル2の所定位置に押し付けられる。なお、
このとき、異方性接着剤層片13が液晶パネル2の所定
位置に正確に押し付けられるように、位置調整装置82
による位置調整がなされる。
【0031】次いで、図8(D)に示すように、第3ア
クチュエータ72によりヒーターヘッド71が下動さ
れ、これが液晶パネル2の上に押し付けられた異方性接
着剤層片13上にキャリアテープ11を介して載せられ
る。この状態でヒーターヘッド71が通電されて加熱さ
れ、この異方性接着剤層片13が液晶パネル2の所定位
置に仮熱圧着される。なお、この場合のヒーターヘッド
71による加熱は仮の熱圧着を行うものであるため、約
100度Cで2秒間の加熱がなされる。
【0032】このようにして仮熱圧着がなされると、図
8(E)に示すように、ヒーターヘッド71が上動さ
れ、ついで、右側のガイドローラ75のみが上動され
る。この右側ガイドローラ75の上動により、キャリア
テープ11は右側から上方に持ち上げられ、仮熱圧着さ
れた異方性接着剤層片13は右端部から徐々にキャリア
テープ11から剥がれる。このようにキャリアテープ1
1を片側から持ち上げると、異方性接着剤層片13を端
部から徐々に且つ確実に剥すことができる。
【0033】このようにしてキャリアテープ11から異
方性接着剤層片13が剥がれると、図8(F)に示すよ
うに、左側のガイドローラ73も上動され、光センサ7
7が次の検出のため所定位置まで突出する。このとき同
時に、位置調整装置82が駆動され、熱圧着台81の上
に載置された液晶パネル2の位置を調整し、次に異方性
接着剤層片13を転写すべき箇所をヒーターヘッド71
と対向する位置に位置せしめる。以下、上記作動を繰り
返すことにより、液晶パネル2への異方性接着剤層片1
3を順次転写することができる。
【0034】このようにして異方性接着剤層片13が転
写された液晶パネル2に、図10に示す接合装置により
所定のタブ部材1が熱圧着される。この熱圧着に際して
は、ヒーターチップ7によりこの部分を約200度Cで
30秒間加熱し、タブ部材1を完全に熱圧着させる。な
お、この接合装置による熱圧着については、既に説明し
ているのでその説明は省略する。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定間隔を置いて配設された2枚の切込み刃により異方
性接着剤層のみに2箇所の切込みを形成するとともに、
この切込み形成部を除去装置を用いて除去するようにな
っているので、キャリアテープ上に所定間隔をおいて所
定転写長さを有する転写用異方性接着剤層を有してなる
転写用異方性接着剤テープを比較的簡単に作ることがで
きる。なお、上記2枚の切込み刃の間に除去装置の除去
ヘッドを配設し、この除去装置による切込み形成部の除
去を、切込み刃を異方性接着剤層に食い込ませた状態で
行うのが好ましく、このようにすると、異方性接着剤層
を確実に且つきれいに除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異方性接着剤層の転写を行う全体装置を示す正
面図である。
【図2】この全体装置における切込み・除去装置の構成
を示す斜視図である。
【図3】この切込み・除去装置を示す正面図である。
【図4】テープ受け台を示す断面図である。
【図5】上記切込み・除去装置の作動を示す概略図であ
る。
【図6】上記切込み・除去装置の作動を示す概略図であ
る。
【図7】上記全体装置における転写装置の作動を示す概
略図である。
【図8】上記全体装置における転写装置の作動を示す概
略図である。
【図9】液晶画面部材の構成を示す斜視図である。
【図10】液晶パネルにタブ部材を熱圧着する装置を示
す斜視図である。
【図11】従来における転写用異方性接着剤テープを示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 タブ部材 2 液晶パネル 9 熱圧着台 10 異方性接着剤テープ 11 キャリアテープ 13 異方性接着剤層片 32 切込み刃 41 除去ヘッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺状キャリアテープ上に複数の所定転
    写長さの転写用異方性接着剤層を所定間隔を置いて設け
    た転写用異方性接着剤テープを作成する方法であって、 所定幅の長尺状キャリアテープの上面全面に異方性接着
    剤層を積層形成してなる異方性接着剤テープを用い、こ
    の異方性接着剤テープにおける前記異方性接着剤層のみ
    に、前記所定転写長さ毎に前記所定間隔を置いて2箇所
    の切込みを形成し、 これら2箇所の切込みに挟まれた前記所定間隔の長さを
    有する前記異方性接着剤層を除去し、 前記キャリアテープ上に、前記所定間隔をおいて隔てら
    れるとともにそれぞれ所定転写長さを有する複数の転写
    用異方性接着剤層を残すことを特徴とする転写用異方性
    接着剤テープの作成方法。
  2. 【請求項2】 前記所定間隔を置いて平行に位置する2
    枚の切込み刃により前記異方性接着剤テープにおける前
    記異方性接着剤層に食い込ませて前記2箇所の切込みを
    形成するようになっており、この2枚の切込み刃を前記
    異方性接着剤層に食い込ませた状態でこの2枚の切込み
    刃の間に位置する前記異方性接着剤層を除去するように
    なっていることを特徴とする請求項1に記載の転写用異
    方性接着剤テープの作成方法。
  3. 【請求項3】 所定幅の長尺状キャリアテープの上面全
    面に異方性接着剤層を積層形成してなる異方性接着剤テ
    ープを巻取ったテープ供給手段と、 このテープ供給手段から前記異方性接着剤テープを引き
    出すとともに搬送経路に沿って搬送する搬送手段と、 前記搬送経路中において前記異方性接着剤テープの前記
    キャリアテープ面と対向して配設されたテープ受け手段
    と、 このテープ受け手段と前記異方性接着剤テープを挟んで
    対向配設された切込み形成手段と、 前記キャリアテープから所定の前記異方性接着剤層を除
    去する除去手段とを備えてなり、 前記切込み形成手段は、所定間隔を置いて配設された2
    枚の切込み刃を有するとともに前記テープ受け手段に対
    し近接、離間する方向に移動自在であり、前記切込み形
    成手段を前記テープ受け手段に近接させて前記テープ受
    け手段との間に前記異方性接着剤テープを挟持し、前記
    異方性接着剤層のみに前記2枚の切込み刃により所定間
    隔を有した2箇所の切込みを形成するようになってお
    り、 前記除去手段は、このように形成された2箇所の切込み
    の間に位置する所定間隔の前記異方性接着剤層を前記キ
    ャリアテープ上から除去するようになっていることを特
    徴とする転写用異方性接着剤テープの作成装置。
  4. 【請求項4】 前記除去手段が前記2枚の切込み刃の間
    に突出するように配設されており、前記2枚の切込み刃
    を前記異方性接着剤層に食い込ませた状態で前記2枚の
    切込み刃の間に位置する前記異方性接着剤層を前記除去
    手段により除去するようになっていることを特徴とする
    請求項3に記載の転写用異方性接着剤テープの作成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記除去手段は、前記異方性接着剤層に
    接着可能な粘着性部材を有し、この粘着性部材を前記2
    箇所の切込みの間に位置する前記異方性接着剤層に接着
    させた後、前記粘着性部材を前記異方性接着剤テープか
    ら離間させ、前記粘着部材に接着した前記異方性接着剤
    層を前記キャリアテープから剥して除去するようになっ
    ていることを特徴とする請求項3もしくは4に記載の転
    写用異方性接着剤テープの作成装置。
  6. 【請求項6】 前記除去手段は、前記異方性接着剤層に
    接触してこれに吸着可能な吸引ヘッドを有し、この吸引
    ヘッドを前記2箇所の切込みの間に位置する前記異方性
    接着剤層に吸着させた後、前記吸引ヘッドを前記異方性
    接着剤テープから離間させ、前記吸引ヘッドに接着した
    前記異方性接着剤層を前記キャリアテープから剥して除
    去するようになっていることを特徴とする請求項3もし
    くは4に記載の転写用異方性接着剤テープの作成装置。
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