JP5938582B2 - Acf貼り付け装置及びacf貼り付け方法 - Google Patents

Acf貼り付け装置及びacf貼り付け方法 Download PDF

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本発明は、ACFテープに切れ目を入れてベーステープ上に形成したACFテープ切片を基板に圧着するACF貼り付け装置及びACF貼り付け方法に関するものである。
従来、基板に異方性導電膜から成るACF(Anisotropic Conductive Film)テープの切片(ACFテープ切片)を基板に圧着する装置としてACF貼り付け装置が知られている、ACF貼り付け装置は、ベーステープの片面側にACFテープが積層されて成るテープ部材を搬送し、テープ部材のACFテープに切れ目が入れられてベーステープ上に形成されたACFテープ切片を基板上の目標貼り付け部位の上方に水平姿勢で位置させるテープ部材搬送手段及び目標貼り付け部位の上方に水平姿勢で位置されたACFテープ切片を基板に圧着する圧着ツールを備えた構成となっている。
このようなACF貼り付け装置では、ACFテープ切片を基板に圧着する際には、ACFテープ切片の一方の端部と目標貼り付け部位の一方の端部が垂直方向において合致するようにACFテープ切片の位置決めをしたうえで圧着ツールを下降させ、これによりACFテープ切片が目標貼り付け部位に貼り付けられるようにしている。
特許第4769341号公報
しかしながら、上記ACF貼り付け装置では、基板の上方に位置決めしたACFテープ切片と基板との間には高さ方向の空間が存在しており、圧着ツールの下降動作に伴ってACFテープ切片がテープ部材搬送手段によるテープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動することから、圧着ツールがACFテープ切片を基板上に押し付けた状態においてACFテープ切片の一方の端部と目標貼り付け部位の一方の端部とが合致しないことがあり、ACFテープ切片が目標貼り付け部位に対して位置ずれした状態で貼り付けられるという不都合が生じていた。
そこで本発明は、基板上の目標貼り付け部位にACFテープ切片を高い精度で貼り付けることができるACF貼り付け装置及びACF貼り付け方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載のACF貼り付け装置は、基板を保持する基板保持部と、ACFテープをベーステープに積層して成るテープ部材の搬送動作を行うテープ部材搬送手段と、前記テープ部材搬送手段により搬送される前記テープ部材の前記ACFテープに切れ目を入れて前記ベーステープ上にACFテープ切片を形成する切片形成手段と、前記テープ部材搬送手段の作動制御を行い、前記切片形成手段により前記ベーステープ上に形成された前記ACFテープ切片を前記基板保持部に保持された基板の上方に位置決めする切片位置決め制御手段と、前記切片位置決め制御手段により前記基板の上方に位置決めされた前記ACFテープ切片の上方から下降して前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する圧着ツールとを備えたACF貼り付け装置であって、前記切片位置決め制御手段は、前記圧着ツールが前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する際に前記テープ部材を下方に押し下げることによって前記テープ部材搬送手段による前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動させられる前記ACFテープ切片の移動量を算出し、前記ACFテープ切片を、算出した前記ACFテープ切片の前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向への移動量の分だけ、前記圧着ツールの下降に伴って前記ACFテープ切片が移動する方向とは反対の方向にずらして位置決めする
請求項に記載のACF貼り付け装置は、請求項に記載のACF貼り付け装置であって、前記ACFテープ切片が前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動する移動量は、前記圧着ツールの圧着面の幅方向の長さ及び前記基板の厚さに基づいて算出される。
請求項に記載のACF貼り付け方法は、基板を保持する基板保持工程と、ACFテープをベーステープに積層して成るテープ部材の前記ACFテープに切れ目を入れて前記ベーステープ上にACFテープ切片を形成する切片形成工程と、前記ベーステープ上に形成した前記ACFテープ切片を前記基板保持工程で保持した基板の上方に位置決めする切片位置決め工程と、前記基板の上方に位置決めした前記ACFテープ切片の上方から圧着ツールを下降させて前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する圧着工程とを含み、前記切片位置決め工程において、前記圧着ツールにより前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する際に前記圧着ツールが前記テープ部材を下方に押し下げることによって前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動させられる前記ACFテープ切片の移動量を算出し、前記ACFテープ切片を、算出した前記ACFテープ切片の前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向への移動量の分だけ、前記圧着ツールの下降に伴って前記ACFテープ切片が移動する方向とは反対の方向にずらして位置決めする
請求項に記載のACF貼り付け方法は、請求項に記載のACFテープ貼り付け方法であって、前記ACFテープ切片が前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動する移動量を、前記圧着ツールの圧着面の幅方向の長さ及び前記基板の厚さに基づいて算出する。
本発明では、ACFテープ切片を基板の上方に位置決めするにおいて、圧着ツールがACFテープ切片を下方に押し下げることによって移動させられるテープ部材の搬送方向に沿った水平方向の移動量を算出し、その算出したACFテープ切片のテープ部材の搬送方向に沿った水平方向への移動量を加味してACFテープ切片の位置決めを行うようになっている。このため圧着ツールによるACFテープ切片の最終的な基板上の貼り付け部位において、ACFテープ切片の一方の端部と目標貼り付け部位の一方の端部とが合致し、基板上の目標貼り付け部位にACFテープ切片を高い精度で貼り付けることができる。
本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置の正面図 本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置の側面図 本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置の部分平面図 本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置の制御系統を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置が実行するACFテープ切片の貼り付け作業の動作説明図 本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置の部分拡大図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置が実行するACF貼り付け作業の動作説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置が実行するACF貼り付け作業の動作説明図 (a)(b)(c)本発明の一実施の形態におけるACF貼り付け装置が実行するACF貼り付け作業の動作説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1、図2及び図3に示すACF貼り付け装置1は、上流工程側に配置された電極洗浄装置及び下流工程側に配置された仮圧着装置や本圧着装置等とともに液晶パネル製造ラインを構成しており、上流工程側の装置から液晶パネル基板としての基板2を受け取った後、その基板2の上面の縁部に設けられた複数の目標貼り付け部位3(各目標貼り付け部位3には複数の電極3aが含まれる)のそれぞれに異方性導電膜から成るACFテープ4の切片(ACFテープ切片4s)を圧着したうえで、その基板2を下流工程側の装置に受け渡すものである。本実施の形態におけるACF貼り付け装置1において、ACFテープ4は、図1中の拡大図に示すように、ACFテープ4がベーステープBTに積層されて成るテープ部材Tpの状態で供給される。
図1、図2及び図3において、ACF貼り付け装置1は、基台10上に基板2を保持する基板保持部11、基板保持部11に保持された基板2にACFテープ切片4sを貼り付ける圧着ヘッド12及び圧着ヘッド12により基板2にACFテープ切片4sを貼り付ける際の下受けとなるバックアップステージ13が設けられている。
基板保持部11は基台10上をX軸方向(図示しないオペレータから見た左右方向)に延びたX軸テーブル14a、X軸テーブル14aに沿って移動自在でY軸方向(オペレータから見た前後方向)に延びたY軸テーブル14b、Y軸テーブル14bに沿って移動自在でY軸テーブル14bに対して昇降及び上下軸(Z軸)回りに回転自在に設けられたθテーブル14cから成る基板保持部移動機構14によって水平面内で移動される。圧着ヘッド12は基台10に設けられたフレーム15に支持されており、バックアップステージ13は基台10上の基板保持部11の後方に立設されている。
図1及び図2において、圧着ヘッド12のプレート状のベース部20はフレーム15に固定して設けられており、ベース部20の前面上部にはテープ供給リール21が取り付けられている。テープ供給リール21はベース部20の裏面側に設けられた供給リール駆動モータ21aに駆動されてテープ部材Tpの繰り出し供給を行う。
図1において、ベース部20の前面にはテープ供給リール21が供給するテープ部材Tpの搬送を行うテープ部材搬送部22が設けられている。テープ部材搬送部22はテープ供給リール21が供給するテープ部材TpのうちACFテープ4が除かれた部分(ベーステープBT)を挟んで回転することによりテープ部材Tpの送り動作を行う一対の送りローラ23と、これら一対の送りローラ23によって送られるテープ部材Tpを規定の経路上に案内する複数のテープ案内ローラ(第1案内ローラ24a、第2案内ローラ24b、第3案内ローラ24c)及び送りローラ23によって送られた先のベーステープBTを吸引して回収するテープ回収部25から成る。
図1において、上記複数の案内ローラのうち第1案内ローラ24aはベース部20の左方上部に上下方向に延びて形成されたローラ移動溝20a内を移動自在であるとともに、図示しない付勢部材によって上方に付勢されている。第2案内ローラ24bは第1案内ローラ24aの下方であって、ベース部20の左側下部に設けられており、第3案内ローラ24cは第2案内ローラ24bの右方であって、ベース部20の右側下部に設けられている。一対の送りローラ23は第3案内ローラ24cの上方であって、ベース部20の右側中央部に左右方向に並んで設けられている。
テープ部材搬送部22によって搬送されるテープ部材Tpの、第2案内ローラ24bと第3案内ローラ24cの間の領域には、水平方向に移動自在で、テープ部材TpのうちACFテープ4が除かれた部分(ベーステープBT)を挟む一対の剥離ピン26(ローラであってもよい)を備えた剥離部27が設けられている。
送りローラ23はベース部20の裏面側に設けられた送りローラ駆動モータ23a(図2)の回転作動によってテープ部材Tpの送り動作を行い、テープ回収部25はベース部20の裏面側に設けられたテープ回収部駆動部25a(図2)の作動によってベーステープBTの吸引動作を行う。
テープ供給リール21から繰り出されたテープ部材Tpは、第1案内ローラ24aがローラ移動溝20a内で上方に付勢されることによって適度なテンションが与えられ、第1案内ローラ24aと第2案内ローラ24bとの間ではベース部20の左側領域を垂直方向に延びた姿勢に保持され、第2案内ローラ24bと剥離部27との間では、ベース部20の下側領域を水平(左右)方向に延びた姿勢に保持される。またテープ部材Tpは、第3案内ローラ24cと送りローラ23との間では、ベース部20の右側領域を垂直方向に延びた姿勢に保持される。
テープ部材搬送部22は、テープ供給リール21が繰り出すテープ部材TpのうちACFテープ4が除かれた部分(ベーステープBT)をテープ回収部25によって吸引しながら送りローラ23を順方向に回転させることでテープ部材Tpを所定の方向(第2案内ローラ24b側から剥離部27側へ向かう方向。図1中に示す矢印A)に搬送することができる。すなわち本実施の形態において、テープ部材搬送部22は、ACFテープ4をベーステープBTに積層して成るテープ部材Tpの搬送動作を行うテープ部材搬送手段となっている。
ベース部20の前面下方であって、第2案内ローラ24bと剥離部27によって水平方向に案内されているテープ部材Tpを上下方向から挟む位置には、テープ部材TpのうちACFテープ4の部分のみに切れ目を入れて(ハーフカットして)ベーステープBT上にACFテープ切片4sを形成するテープ切断ユニット28が設けられている。
テープ切断ユニット28は第2案内ローラ24bと剥離部27との間を水平方向に延びるテープ部材Tpの下方領域において上下方向(すなわち、テープ部材Tpの面に直交する方向。図1中に示す矢印B)に移動自在に構成されたカッター28a及びテープ部材Tpを挟んでカッター28aと上下に対向する位置に設けられた当て板部28bから成り、カッター28aを上方に動作させてテープ部材Tpを当て板部28bに押し付けると、テープ部材TpのうちACFテープ4のみがカッター28aによって切断される。このようにテープ切断ユニット28は、テープ部材搬送部22により搬送されるテープ部材TpのACFテープ4に切れ目を入れてベーステープBT上にACFテープ切片4sを形成する切片形成手段となっている。
図1において、ベース部20の前面中央部であってテープ供給リール21の下方にはピストンロッド29aを下方に向けたツール昇降シリンダ29が設けられており、ツール昇降シリンダ29のピストンロッド29aの下端にはX軸方向に延びた形状の圧着ツール30が取り付けられている。
図1及び図2に示すように、圧着ツール30はバックアップステージ13の上方に位置しており、ツール昇降シリンダ29によって上方位置から下方位置へ下降されると、第2案内ローラ24bと剥離部27との間の水平姿勢に保持されたテープ部材Tpを下方に押し下げてバックアップステージ13の上面に近接させる。このため、バックアップステージ13の上面に基板2を接触させた状態で、圧着ツール30の下方にACFテープ切片4sを位置させておき、その状態で圧着ツール30を下降させれば、圧着ツール30によってACFテープ切片4sが基板2に押し付けられて貼り付けられる(圧着される)。圧着ツール30内には、ACFテープ切片4sを基板2に圧着する前に圧着ツール30を加熱しておくヒータ31(図1及び図2)が設けられている。
図1において、ベース部20の右方には撮像視野を下方に向けたマーク撮像カメラ32が設けられている。マーク撮像カメラ32は、基板保持部移動機構14によって撮像視野の下方に移動された基板2上の位置決め用マーク2m(図3)を上方から撮像する。
基板保持部11の水平面内での移動動作は、ACF貼り付け装置1が備える制御装置40が基板保持部移動機構14の作動制御を行うことによってなされる(図4)。
テープ部材搬送部22によるテープ部材Tpの搬送動作(具体的には、ベーステープBT上に形成されたACFテープ切片4sの所定の位置への位置合わせ動作)は、ベース部20上に設けられた回転数検出センサ41(図4)によって検出される一方の送りローラ23の回転数の情報及びその送りローラ23の半径のデータ等に基づき、制御装置40が供給リール駆動モータ21a、送りローラ駆動モータ23a及びテープ回収部駆動部25aの作動制御を行うことによってなされる(図4)。
テープ切断ユニット28によるACFテープ4のハーフカット動作は、制御装置40がカッター28aを上下動させることによってなされ(図4)、圧着ツール30の昇降動作は、制御装置40がツール昇降シリンダ29の作動制御を行うことによってなされる(図4)。また、圧着ツール30の内部に設けられたヒータ31の加熱制御は制御装置40によってなされる(図4)。
剥離部27はベース部20に備えられた剥離部駆動機構27a(図4)が制御装置40によって作動制御されることで待機位置(図1に示す位置であり、圧着ツール30よりも右方の位置)とその左方の剥離位置(図5(a)の圧着ツール30の左端部R1の下方に達する位置)との間で水平方向に移動される。
マーク撮像カメラ32による撮像動作制御は制御装置40によってなされ(図4)、マーク撮像カメラ32によって撮像された画像データは制御装置40に送られて画像認識部40aにおいて画像認識される(図4)。
制御装置40は、ベーステープBT上に形成させたACFテープ切片4sを基板2上の目標貼り付け部位3に貼り付ける場合には、テープ部材Tpの搬送動作を行って(図5(a)中に示す矢印C)、ACFテープ切片4sを基板保持部11に保持された基板2の上方に位置決めした後(図5(a))、圧着ツール30をACFテープ切片4sの上方から下降させ(図5(b)中に示す矢印D)、圧着ツール30でテープ部材Tpを押し下げながらACFテープ切片4sを基板2上に押し付けることによって、ACFテープ切片4sを基板2に圧着する(図5(b))。
このように制御装置40は、テープ部材搬送部22の作動制御を行い、切片形成手段であるテープ切断ユニット28によりベーステープBT上に形成されたACFテープ切片4sを基板保持部11に保持された基板2の上方に位置決めする切片位置決め制御手段として機能し、圧着ツール30は、切片位置決め制御手段としての制御装置40により基板2の上方に位置決めされたACFテープ切片4sの上方から下降してACFテープ切片4sを基板2に圧着するものとなっている。
上記のようなACFテープ切片4sの基板2への貼り付け作業では、テープ部材Tpのうち一対の送りローラ23によって挟まれている部分は固定されていることから、テープ部材Tpが圧着ツール30によって押し下げられている間、テープ部材Tpはテープ供給リール21から引き出されていき、これに伴ってACFテープ切片4sは位置決めした当初の位置よりもテープ部材搬送部22によるテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向(右方)に移動した位置で基板2上に押し付けられることになる。ここで、ACFテープ切片4sは、圧着ツール30によって基板2に押し付けられた時点でACFテープ切片4sの左端部P1が基板2上の目標貼り付け部位3の左端部Q1と合致した状態(図5(b))となることが理想であることから、本実施の形態における形態では、圧着ツール30の下降動作に伴ってテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向へ移動するACFテープ切片4sの移動量「m」(図5(a)及び図6)を予め算出し、その算出したACFテープ切片4sのテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向への移動量「m」を加味してACFテープ切片4sの位置決めを行うようにしている。
具体的には、ACFテープ切片4sの左端部P1が目標貼り付け部位3の左端部Q1よりも左方に(すなわち、圧着ツール30の下降に伴ってACFテープ切片4sが移動する方向とは反対の方向に)移動量「m」分だけずれた位置に位置決めされるようにする。このようにすれば、ACFテープ切片4sは、圧着ツール30が下降してACFテープ切片4sを基板2上に押し付けるまでの間に右方に移動量「m」だけ移動することになるので、ACFテープ切片4sが圧着ツール30によって基板2に押し付けられた時点でACFテープ切片4sの左端部P1と目標貼り付け部位3の左端部Q1が合致するようになる。
ところで、上記ACFテープ切片4sの移動量「m」は、以下のようにして算出することができる。図6において、待機位置に位置する剥離部27と圧着ツール30の右端部R2との間の距離を「S0」、ACFテープ切片4sを基板2に押し付けた時点における待機位置に位置する剥離部27と圧着ツール30の右端部R2との間の距離を「S1」とすると、ACFテープ切片4sのテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向への移動量「m」は剥離部27とACFテープ切片4sの左端部P1との間のテープ部材Tpに沿った長さの変化に相当するから、m=S1−S0の関係が成り立つ。
ここで、ツール昇降シリンダ29に取り付けられた圧着ツール30の圧着面(下面)の幅方向(X軸方向)の長さ(これはテープ部材Tpの圧着ツール30と接触する部分の長さに等しい)を「W」、圧着ツール30によって押し下げられる前のテープ部材Tp(図6中に符号Tp1で示す)とバックアップステージ13の上面との間の上下方向距離を「H」、基板2の厚さを「T」、待機位置に位置する剥離部27と圧着ツール30の左端との間の水平方向距離を「K」とすると、「S1」は、圧着ツール30によって押し下げられるACFテープ切片4sの、基板2の厚さ「T」を考慮した下降移動量「H−T」を用いて、
S1=√{(H−T)+(S0)
と表すことができるが、S0=K−Wであるので
S1=√{(H−T)+(K−W)
である。よって移動量「m」は、「H」,「T」,「K」及び「W」を用いて、
m=√{(H−T)+(K−W)}+W−K
と表すことができる。
ここで、圧着ツール30の幅方向の長さ「W」と基板2の厚さ「T」は、通常において変動し得る値であるが、距離「H」と「K」はACF貼り付け装置1に固有の値であるので、結局、ACFテープ切片4sがテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向に移動する移動量「m」は、「H」と「K」を既知の値として、圧着ツール30の圧着面の幅方向の長さ「W」及び基板2の厚さ「T」に基づいて算出することができる。上記「H」と「K」はACF貼り付け装置1の固有の値として制御装置40の図示しない記憶部に記憶され、「W」と「T」はACF貼着作業を始める前に、オペレータが入力操作によって上記記憶部に記憶させるものとする。なお、ACFテープ切片4sには厚みがあるので、圧着ツール30によって押し下げられるACFテープ切片4sの下方移動量は厳密には「H−T」とはならないが、ACFテープ切片4sの厚みは「H−T」の値に対して極めて微小であるので、上記の計算式においてはACFテープ切片4sの厚さは無視してACFテープ切片4sの下方移動量が「H−T」に等しいとしている。
次に、図7〜図9を用いてACF貼り付け装置1により基板保持部11により保持した基板2上の各目標貼り付け部位3にACFテープ切片4sを圧着する作業(ACF貼り付け方法)の実行手順を説明する。
ACF貼り付け作業では、制御装置40は先ず、基板保持部11に基板2を保持させる(基板保持工程)。そして、基板保持部移動機構14の作動制御を行って基板2を水平面内方向に移動させ、基板2上に設けられた2つの位置決め用マーク2mをマーク撮像カメラ32に撮像させて画像認識し、その位置を算出する。
制御装置40は、2つの位置決め用マーク2mの位置を算出したら、その結果に基づいて基板2の全体の位置を把握する。そして、基板2の下面がバックアップステージ13の上面に接触するようにしたうえで、これからACFテープ切片4sを貼り付けようとする基板2上の目標貼り付け部位3の一方の端部(左端部Q1)が圧着ツール30の一方の端部(左端部R1)の直下に位置するように、基板保持部移動機構14の作動制御を行って、基板2を移動させる(図7(a)。基板移動工程)。
制御装置40は基板2上の目標貼り付け部位3の左端部Q1が圧着ツール30の左端部R1の直下に位置するように基板2を移動させたら、テープ部材Tpの搬送動作を行って(図7(a)中に示す矢印C1)、ベーステープBT上のACFテープ4の先頭部からテープ切断ユニット28のカッター28aまでの長さが目標貼り付け部位3のX軸方向の長さL0に対応した所定の長さL1になるようにする(図7(a))。そして、テープ切断ユニット28を作動させてACFテープ4に切れ目を入れ(図7(b)中に示す矢印B)、ベーステープBT上に長さL1のACFテープ切片4sを形成させる(図7(b)。切片形成工程)。
制御装置40は、ベーステープBT上にACFテープ切片4sを形成させたらテープ部材Tpの搬送動作を行い(図7(c)中に示す矢印C2)、基板2の上方にACFテープ切片4sを位置決めする(切片位置決め工程)。このとき制御装置40は、前述した手順でACFテープ切片4sの移動量「m」を算出し、その算出したACFテープ切片4sのテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向への移動量「m」の分だけ、圧着ツール30の下降に伴ってACFテープ切片4sが移動する方向とは反対の方向(ここでは左方)にずらして位置決めする(図7(c))。なお、移動量「m」の算出は、上述のように、テープ部材Tpの搬送時にされるものに限らず、生産作業開始の前に行っても構わない。
制御装置40は、ACFテープ切片4sを基板2の上方に位置決めしたら、ヒータ31によって予め加熱しておいた圧着ツール30を上方位置から下方位置まで下降させ(図8(a)中に示す矢印D1)、ACFテープ切片4sをベーステープBTごと基板2に押し付けて、基板2上の目標貼り付け部位3に圧着する(図8(a))。圧着工程)。ACFテープ切片4sを基板2上の目標貼り付け部位3に圧着したら、制御装置40は圧着ツール30を上昇させ(図8(b)。図中に示す矢印D2)、圧着ツール30をACFテープ切片4sから離間させる(図8(b))。
上記のように、圧着ツール30を下方位置から上方位置まで上昇させた状態では、図8(b)に示すように、基板2上に圧着されたACFテープ切片4sの両端からテープ部材Tp(ACFテープ切片4sの右側ではベーステープBT)が上方に傾斜して延びた状態となっているので、制御装置40は圧着ツール30を上昇させた後、剥離部27を待機位置から剥離位置まで水平移動させて(図8(c)中に示す矢印E1)、基板2に圧着させたACFテープ切片4sからベーステープBTを剥離させる(図8(c)。剥離工程)。このベーステープBTの剥離時には、テープ供給リール21が圧着ツール30の下降時に引き出されたテープ部材Tpを巻き取るので、テープ部材Tpのうち第2案内ローラ24bと剥離部27との間の部分は水平姿勢に復帰し、次いで制御装置40は、剥離部27を剥離位置から剥離時とは反対の方向に移動させて(図9(a)中に示す矢印E2)、剥離部27を待機位置に復帰させる(図9(a))。
制御装置40は、上記のようにしてACFテープ切片4sからベーステープBTを剥離させたら、次にACFテープ切片4sを貼り付けようとする目標貼り付け部位3の左端部Q1が圧着ツール30の左端部R1の直下に位置するように基板2を移動させる(図9(b)。図中に示す矢印F。基板移動工程)。そして、テープ部材Tpの搬送動作を行って(図9(c)中に示す矢印C3)、ベーステープBT上のACFテープ4の先頭部からテープ切断ユニット28のカッター28aまでの前述の所定の長さL1になるようにする(図9(c))。この状態は目標貼り付け部位3が異なるだけで前述の図7(a)に示す状態と全く同じであるので、以下、上記工程を繰り返すことによって基板2上の全ての目標貼り付け部位3に対するACFテープ切片4sの圧着を行うことができる。
このように、本実施の形態におけるACF貼り付け装置1及びACF貼り付け装置1を用いたACF貼り付け方法では、ACFテープ切片4sを基板2の上方に位置決めするにおいて、圧着ツール30がACFテープ切片4sを下方に押し下げることによって移動させられるテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向の移動量「m」を算出し、その算出したACFテープ切片4sのテープ部材Tpの搬送方向に沿った水平方向への移動量「m」を加味してACFテープ切片4sの位置決めを行うようになっている。このため圧着ツール30によるACFテープ切片4sの最終的な基板2上の貼り付け部位(目標貼り付け部位3)において、ACFテープ切片4sの一方の端部(左端部P1)と目標貼り付け部位3の一方の端部(左端部Q1)とが合致し、基板2上の目標貼り付け部位3にACFテープ切片4sを高い精度で貼り付けることができる。
基板上の目標貼り付け部位にACFテープ切片を高い精度で貼り付けることができるACF貼り付け装置及びACF貼り付け方法を提供する。
1 ACF貼り付け装置
2 基板
4 ACFテープ
4s ACFテープ切片
11 基板保持部
22 テープ部材搬送部(テープ部材搬送手段)
28 テープ切断ユニット(切片形成手段)
30 圧着ツール
40 制御装置(切片位置決め制御手段)
Tp テープ部材
BT ベーステープ
m 移動量
W 圧着ツールの圧着面の幅方向の長さ
T 基板の厚さ

Claims (4)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    ACFテープをベーステープに積層して成るテープ部材の搬送動作を行うテープ部材搬送手段と、
    前記テープ部材搬送手段により搬送される前記テープ部材の前記ACFテープに切れ目を入れて前記ベーステープ上にACFテープ切片を形成する切片形成手段と、
    前記テープ部材搬送手段の作動制御を行い、前記切片形成手段により前記ベーステープ上に形成された前記ACFテープ切片を前記基板保持部に保持された基板の上方に位置決めする切片位置決め制御手段と、
    前記切片位置決め制御手段により前記基板の上方に位置決めされた前記ACFテープ切片の上方から下降して前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する圧着ツールとを備えたACF貼り付け装置であって、
    前記切片位置決め制御手段は、前記圧着ツールが前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する際に前記テープ部材を下方に押し下げることによって前記テープ部材搬送手段による前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動させられる前記ACFテープ切片の移動量を算出し、前記ACFテープ切片を、算出した前記ACFテープ切片の前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向への移動量の分だけ、前記圧着ツールの下降に伴って前記ACFテープ切片が移動する方向とは反対の方向にずらして位置決めすることを特徴とするACF貼り付け装置。
  2. 前記ACFテープ切片が前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動する移動量は、前記圧着ツールの圧着面の幅方向の長さ及び前記基板の厚さに基づいて算出されることを特徴とする請求項に記載のACF貼り付け装置。
  3. 基板を保持する基板保持工程と、
    ACFテープをベーステープに積層して成るテープ部材の前記ACFテープに切れ目を入れて前記ベーステープ上にACFテープ切片を形成する切片形成工程と、
    前記ベーステープ上に形成した前記ACFテープ切片を前記基板保持工程で保持した基板の上方に位置決めする切片位置決め工程と、
    前記基板の上方に位置決めした前記ACFテープ切片の上方から圧着ツールを下降させて前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する圧着工程とを含み、
    前記切片位置決め工程において、前記圧着ツールにより前記ACFテープ切片を前記基板に圧着する際に前記圧着ツールが前記テープ部材を下方に押し下げることによって前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動させられる前記ACFテープ切片の移動量を算出し、前記ACFテープ切片を、算出した前記ACFテープ切片の前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向への移動量の分だけ、前記圧着ツールの下降に伴って前記ACFテープ切片が移動する方向とは反対の方向にずらして位置決めすることを特徴とするACF貼り付け方法。
  4. 前記ACFテープ切片が前記テープ部材の搬送方向に沿った水平方向に移動する移動量を、前記圧着ツールの圧着面の幅方向の長さ及び前記基板の厚さに基づいて算出することを特徴とする請求項に記載のACFテープ貼り付け方法。
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