JPH063653B2 - テープ駆動装置 - Google Patents

テープ駆動装置

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JPH063653B2
JPH063653B2 JP63054176A JP5417688A JPH063653B2 JP H063653 B2 JPH063653 B2 JP H063653B2 JP 63054176 A JP63054176 A JP 63054176A JP 5417688 A JP5417688 A JP 5417688A JP H063653 B2 JPH063653 B2 JP H063653B2
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浩一 猿橋
俊昭 瀬下
慎一 山▲崎▼
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【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明はテープ駆動装置に関する。
(ロ) 従来の技術 特開昭61−191181号公報(HO4N5/78
3)には、ビデオテープレコーダ(VTR)においてキ
ヤプスタンモータによつてリール台の駆動を行なうテー
プ駆動装置が開示されている。更に詳しく言えば、巻取
及び供結リール台の回転情報に基づいてキヤプスタンモ
ータの回転数を制御することによりテープ速度を略同じ
に制御する構成が示されている。
ところでヘリカルスキヤンVTRでは、回転ヘツドを有
しているガイドシリンダにテープを巻付けるテープロー
デイング動作が不可欠である。そして、いわゆるVHS
方式のVTRでは再生、記録に関するモードのときにの
みテープローデイングが実行され、早送り、巻戻しモー
ド又はストツプモード時にはテープはアンローデイング
状態とされる方式が一般的であつた。
しかし、この様な構成では、再生開始時(ストップモー
ド→再生モード)等において、実際に画像が得られるま
での時間が長く、改良が望まれていた。
そこで、出画時間の短縮等を目的としたフルローデイン
グ方式と称されるメカニズムを採用したVTRが製品化
されている(例えばテレビ技術’87年9月号PP.4
4〜49参照)。
フルローデイング方式(ここでは、VTRにカセツトが
装着されると必ずテープローデイングが実行されるメカ
ニズム方式のことを言う。)で問題となるのは早送り/
巻戻し開始時のテープへの損傷を少なくすることであ
る。この目的のため、上記の公知文献のP.47には早
送り/巻戻しの立ち上がり時においてはテープスピード
を徐々に上げてゆくようにリールモータの制御を行なつ
ている。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 ところで、VTR等におけるメカニズムでのモータ配置
にはいくつかのタイプがある。上記公知文献ではリール
モータとキヤプスタンモータとが、独立して設けられて
いるが、キヤプスタンモータによつてリール台駆動を行
なうタイプのものもある。この様なキヤプスタンモータ
でリール台駆動を兼用するメカニズムでは、上記公知文
献に示された方法とは異なつて、キヤプスタンモータの
回転スピードを、早送り、巻戻しモードの開始時に徐々
に上げてゆく様にしなければならない。キヤプスタンモ
ータは通常、サーボ回路からの出力によつて回転制御さ
れるから、制御するための径路の切換も必要である。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明では、リール台の駆動源であるキヤプスタンモー
タの駆動制御回路であつて、早送り/巻戻し時の制御電
圧を作成する第1の作成手段と、早送送り/巻戻し開始
時に徐々に大きくなる制御電圧を作成する第2の作成手
段と、キヤプスタンモータの回転速度を検出する検出手
段と、この検出手段の出力でもつて、前記第1、第2の
作成手段の出力のうち一方を選択する選択手段を有する
キヤプスタンモータの駆動制御回路を備えている。
(ホ) 作 用 すなわち、早送り/巻戻しモードの開始時には徐々に大
きくなる制御電圧がキヤプスタンモータを制御すること
になり、リールの回転つまりテープの走行はゆつくりと
開始され、徐々に速度が早くなつてゆく様に制御され
る。そして、キヤプスタンモータの回転速度が所定の値
に達すると、第2の作成手段からの制御電圧でキヤプス
タンモータが制御される様に切換制御が行なわれる。
(ヘ) 実 施 例 以下、図面に従い本発明の実施例を説明する。第1図〜
第3図は第1の実施例に係り、第1図は動作を示すフロ
ーチヤート、第2図は回路ブロツク図、第3図は波形
図、第4図〜第6図は第2の実施例に係り、第4図は動
作を示すフローチヤート、第5図は回路ブロツク図、第
6図は波形図である。第7図はキヤプスタンサーボ回路
の特性を示す特性図、第8図はリール台駆動のメカニズ
ムを示す平面図である。
まず、第8図に従い、リール台駆動メカニズムについて
説明する。
テープカセツトCの装着部(1)に巻取りリール台(2)、供
給リール台(3)及び各リール台(2)(3)に接して中間ロー
ラ(4)(5)が配備され、テープカセツトCの前方にガイド
シリンダ(6)、オーデオコントロールヘツド(7)、キヤプ
スタン(8)、テープ先導ガイド(9)(9)等が配備されてい
る。
両リール台(2)(3)の間には中継回転体(10)、該中継回転
体(10)の出力軸(11)に接触して回転するローラ(12)、該
ローーラに接触して回転し且つ方向に移動して前記2個
の中間ローラ(4)(5)に選択的に接する首振りアイドラー
(13)が配備される。
キヤプスタン(8)はキヤプスタンモータ(14)の円板状ロ
ータの中心に突設されており、該ロータの下面にはプー
リ(15)が設けられている。
中継回転体(10)はキヤプスタンモータ(14)のプーリ(15)
へベルト(16)にて連繁されたプーリ(17)と、該プーリ(1
7)に摩擦伝達手段を介して突設した出力軸(11)と構成さ
れている。
テープ先導ガイド(9)(9)によつてガイドシリンダ(6)を
略半周する様にカセツトCから引出されたテープTを巻
取りリール台(2)に巻取る際、第8図に示す如く、キヤ
プスタンモータ(14)のキヤプスタン(8)、ロータ及びプ
ーリ(15)が一体に時計方向に回転し、該プーリ(15)へベ
ルト(16)にて連繁された中継回転体(10)のプーリ(17)も
同じく時計方向に回転する。
そして、前にも述べた様に、実施例のVTRでは、出画
時間の短縮化を目的として、カセツトがVTRに装着さ
れているかぎりテープ(T)はガイドシリンダ(6)に巻付け
られたローデイング状態にある。
次に第1の実施例について説明する。第2図において、
(20)はシステムコントロール用のマイクロコンピユー
タ、(21)はキヤプスタンモータ回転制御を行なうMcサ
ーボ回路、(14)はキヤプスタンモータ、(22)はキヤプス
タンモータのドライブ回路である。又、(23)はキヤプス
タンモータの回転検出(FG)信号の検出ヘツド、(24)
はFGアンプ、(25)はコントロール信号の記録/再生ヘ
ツド、(26)はコントロール信号アンプである。
(27)は位相制御、速度制御を行なうサーボ用ICであ
る。第2図は本実施例に関係する機能のみをブロツクと
して示してある。すなわち、位相比較では、再生される
コントロール信号と、キヤプスタンFG信号(CFG信
号)を分周した信号とを位相比較して位相エラー信号(2
8)を作成出力する。又、周波数弁別器ブロツク(31)では
CFG信号の周期を計測して、それに基づき速度エラー
信号(32)を作成出力する。この速度エラー信号の特性に
ついては後述する。
位相エラー信号(28)及び速度エラー信号(32)は、夫々位
相補償フイルタ(33)(34)を介して混合アンプ(35)で混合
されて、ドライブ回路(22)で供給される制御電圧として
出力される。
サーボ用IC(27)の動作は、シスコン(20)からのモード
指定に応じて制御される。つまり、記録時と再生時との
位相基準信号の切換えや、テープ走行速度の変更に伴な
う周波数弁別器ブロツク(31)の定数の変更等がシスコン
(20)から指示される。又、キヤプスタンモータの回転方
向についても、シスコン(20)からの指示がサーボ用IC
(27)を介してドライブ回路(22)へ供給される。
速度エラー信号ののだいたいの特性について第7図に従
い説明する。前述の様に、周波数弁別器ブロツク(31)で
はCFG信号の周期を測定して、その周期に応じた速度
エラー信号作成する。例えば再生モードでは、CFG信
号(第7図(a))に基づいて、(c)−Iの如き速度エラー
信号が作成される。周期がT1よりも短いときはLレベ
ル(例えばOV)となり、T2よりも長ければ出力は例
えば5Vとなり、周期がT12の間の場合には周期に比
例した電圧が得られる様になつている。EPモードにお
いては、ロツクしたとき約2.5Vとなる。
一方、早送り/巻戻しモードでは周期が短くなつたCF
G信号(第7図(b))に基づき、(c)−IIの如き速度エラ
ー信号を作成する。つまり、CFG信号(b)の周期がT3
よりも短いときはOVに、T4よりも長いときには5V
に、T3とT4の間の場合には周期に比例した電圧を出力
する。そしてロツクしたときの電圧は約2.6Vであ
る。
そして、早送り/巻戻しモードにおける方が、再生モー
ドよりもキヤプスタンモータ(14)の回転速度が早く制御
される。このモードに応じた速度エラー信号の特性の変
更は、前述の様に、シスコン(20)からの指示に応じて周
波数弁別器(31)の定数を変更することによつて行なわれ
る。
CFG信号の周期の測定には、このCFG信号で、所定
のクロツク信号を計数するカウンタの動作を制御する方
法がある。そしてそのCFG周期を、指定されたモード
の基準(再生モードなら前述のT12、早送り/巻戻し
モードならばT3とT4)と比較して、範囲内ならば、そ
のモードにおける出力値(CFG信号に対応した値)を
出力する。範囲外で周期が短かければOVを、範囲外で
周期が長ければ、そのモードにおける固定値(上記の例
では5V)を出力する様にすればよい。
以上のことからわかる様に、速度エラー信号のレベル
は、モードがわかつていれば、キヤプスタンモータの回
転速度を判別するのに利用できる。そこでMcサーボ回
路(21)をキヤプスタンモータ(14)の回転速度検出手段と
して利用することができる。
尚、早送り/巻戻しモードにおいては、位相制御は行な
われず、位相エラー信号も所定値(例えばOV)に固定
されている。この制御も、シスコン(20)からのモード刺
定に応じて実現される。
シスコン(20)は前述の様に、4ビツトのマイクロコンピ
ユータ(LC66508)が利用される。そして、シス
コン(20)としては、VTRの映像回路、メカニズム、サ
ーボ回路等の制御に他に、他の用途のマイクロコンピユ
ータ(例えばタイマー録画制御用、残量計算用、選局用
等)の制御も行なう。
又、シスコン(20)はアナログ出力の為のPWMパルス出
力端子(36)を備えている。このPWMパルスはソフト的
にデユーテイを、256ステツプにわたつて変更するこ
とができる様になつている。更に具体的に言えば、この
マイクロコンピユータ(LC66508)は方形波(4
KHz)を出力するハードウエアを内蔵しており、この
方形波のデユーテイをソフトウエアにより自由に変える
ことができる機能を有しているわけである。
端子(37)は後述の切換信号の出力端子であり、(38)はコ
ンパレータ(39)の力の入力端子である。
(40)は積分回路であり、抵抗(41)、コンデンサ(42)、ア
ンプ(43)を有する。この積分回路(40)は前記PWMパル
スを積分してアナログ電圧を出力するためのものであ
る。尚、PWMパルス出力端子(36)は電源電圧にプルア
ツプされている。
(45)(45)はアナログスイツチであり、オン−オフの状態
が切換信号又はその反転信号(インバータ(46)による)
で制御される。そこで2つのアナログスイツチ(44)(45)
の状態は互いに相補的なものとなる。第1のアナログス
イツチ(44)は積分回路(40)の出力を入力する。第2アナ
ログスイツチ(45)は混合アンプ(35)の出力を入力とす
る。そして、両アナログスイツチ(44)(45)の出力は抵抗
(47)を介してドライブ回路(22)に供給される。
(39)はコンパレータ(電圧比較回路)であり、+側入力
には積分回路(40)出力が、−側入力には混合アンプ(35)
出力が接続されている。コンパレータ(39)としては、+
側入力の方が高いときにはHレベルを出力し、−側側入
力の方が高いときにはLレベルを出力とする動作を行な
う。そして、シスコン(20)はこのコンパレータ(39)の出
力に応じて動作を変更する様プログラムされている。
次に、このシスコン(20)の動作を中心として、第1図、
第3図に従い説明する。
シスコン(20)は通常、モード指示待ちの状態(50)にあ
り、操作スイツチが使用者により操作されモードの変更
が指示されると、それに応じて回路、メカニズム等を制
御する(51)。早送り/巻戻しモードが指示された場
合、一旦ストツプモードとしてから早送り/巻戻しモー
ドへの移行を実行する。
第1図には示していないが、このときメカニズムの状態
が、ストツプ状態から早送り/巻戻し状態にまず変更さ
れる。ストツプ状態では、各リール台(2)(3)に機械的な
ブレーキが付与されている。早送り/巻戻し状態は基本
的にはこのブレーキが解除された状態である。この早送
り/巻戻し状態ではピンチローラとキヤプスタンとは圧
着状態になく、テープはリール台の回転により走行せし
められる。
そして、切換信号(48)をLに設定し(52)、PWM出力
端子(36)の出力をHに設定する(53)(方形波の出力は
しない)。そしてMcサーボ回路(21)にEPモードでの
回転を指示する(54)。このとき、キヤプスタンモータ
の回転方向は、早送り/巻戻しのうちの指定されたモー
ドと同じ方向が指定される。尚、EPモードとはキヤプ
スタンによるテープ送り速度が約1.1cm/sであるモ
ードである。
そして1秒間このEPモードを継続させる(55)。低速
でのテープ走行がほぼ安定の状態となつてから、PWM
出力が開始される(56)。このとき、PWM出力のデユ
ーテイは15m秒毎に5ステツプずつ変化せしめられ
る。積分回路(40)の出力では、プルアツプするVccの
電圧で1ステツプに対応する電圧が定まる。実施例1で
は1ステツプ(Vcc/256)を0.02Vに設定して
ある。つまり、最切は0.1V/15m秒の変化量でP
WM出力は大きくなつてゆくことになる。
PWM出力(徐々に大きくなる)が開始されてからコン
パレータ(39)の出力がHレベルであるかどうかのチエツ
クが行なわれる(57)。Hレベルになるということは、
混合アンプ(35)の出力電圧よりも積分回路(40)の出力電
圧の方が大となつたことを意味する。
早送り/巻戻しモードが指示されたときに切換信号(48)
がLレベルに設定されているから、キヤプスタンモータ
の制御は混合アンプ(35)出力によつて実行されている。
そして、キヤプスタンモータ(14)の回転を徐々に高める
ためには、PWM出力をドライブ回路(22)に印加しなけ
ればならないが、この切換のタイミングをコンパレータ
(39)出力に基づき行なうわけである。
しかし、最初にコンパレータ(39)出力がHに変化したと
きには切換を実行しない。この時には、PWM出力のデ
ユーテイを一旦小さくして(Hレベルの期間を短くし
て)、積分回路(40)の出力電圧を5ステツプ分(0.1
V)低下させる。そして、デユーテイの変化量を1ステ
ツプ(0.02V)/100m秒に変化して電圧の上昇
を再開される(58)。
そこでコンパレータ(39)出力は一旦Hレベルとなるが、
すぐLレベルに戻ることになる(第3図(a)参照)。次
にコンパレータ(39)出力がHレベルとなると(59)、切
換信号(48)はHレベルに変更され(60)、又、Mcサー
ボ回路(21)には早送り/巻戻しモードでのキヤプスタン
回転が指示される(61)(速度制御の基準が変更され
る)。
切換信号(48)がHレベルに設定されることにより、切換
スイツチ(44)がオンとなり、PWM出力がドライブ回路
(22)に供給されることになる。そこで、積分回路(40)の
出力電圧(徐々に大きくなる)により、キヤプスタンモ
ータの回転は徐々に速くなる様に制御される。
一方、Mcサーボ回路(21)の方は早送り/巻戻しのモー
ドの設定される。キヤプスタンモータの回転の方は、す
ぐに上昇しないから、Mcサーボ回路(21)としては回転
を早めようとして高い電圧を出力することになる。そこ
で、積分回路(40)出力より混合アンプ(35)の出力の方が
高くなり、コンパレータ(39)の出力は再びLレベルとな
る。
そして、もう1度、コンパレータ(39)出力がHレベルと
なつたかどうかがチエツクされる(62)。これは、PW
M出力から混合アンプ(35)出力への切換のタイミングを
定めるためである。積分回路(40)の出力電圧が上昇して
ゆき、キヤプスタンモータ(14)の回転速度が早くなつて
ある範囲となると、混合アンプ(35)出力がHレベルから
低下してコンパレータ(39)の出力が3度目のHレベルと
なる。これにより切換信号(48)がLレベルとされ(6
3)、アナログスイツチ(45)がオンとなる。そこで以後
は混合アンプ(35)出力でキヤプスタンモータ(14)がドラ
イブされることになる。
つまり、Mcサーボ回路(21)により、キヤプスタンモー
タ(14)の回転速度が一定となる様に制御が行なわれて、
早送り/巻戻しが実行される。Mcサーボ回路(21)出力
からPWM出力に切換るまでの時間を短くするために、
PWM出力の変化量を2段階に変更している。そして、
PWM出力の変化量切換タイミングを決定するのにコン
パレータ(39)出力の変化を利用している。一旦積分回路
(40)出力レベルを低下せしめたのは、混合アンプ(35)出
力からPWM出力に変更するときに、PWM出力の変化
量を小さくして、キヤプスタンモータ(14)回転速度の立
上りをなめらかにするためである。
この様に、使用者が早送り/巻戻しを操作すると、まず
メカニズムが早送り/巻戻し状態となつた後、キヤプス
タンモータ(14)が所定の方向(指示されたモードと同じ
方向)に低速(例えば低い方の再生速度)で駆動開始さ
れる。これにより、リール台が比較的低速で駆動開始さ
れ、テープが走行をはじめ、徐々にテープスピードを上
げてゆく動作が実行される。
つまり、Mcサーボ回路(21)が早送り/巻戻し(FF/
REW)モードにおけるキヤプスタンモータ(14)の制御
電圧を作成し(第1の作成手段に対応)、PWM出力を
呈するシスコン(20)がFF/REWモード開始時に徐々
に大きくなる制御電圧を作成することになる(第2の作
成手段に対応)。又、アナログスイツチ(44)(45)が選択
手段に該当し、Mcサーボ回路(21)とシスコン(20)によ
りキヤプスタンモータ(14)の回転速度を検出しているこ
とになる。
PWM出力の作成について、追加して説明する。先に述
べた様にPWM信号の周波数は4KHzである。そして
この方形波の作成回路(例えば、マイコンのクロツク
(4MHz)を分周する分周回路を基本とする回路)
は、プログラムによりデユーテイに関するデータを設定
されると、そのデータに応じたデユーテイの方形波を出
力する。
そこで徐々にデユーテイが大きくなる(H時間が大きく
なる)PWM出力を得るには、所定時間毎に、所定ステ
ツプずつ大きくされたデータを前記作成回路に設定する
様にプログラムすればよい。
次に、第2の実施例について説明する。第2の実施例
は、シスコン(20)への外付け部品をなるべく少なくなる
様に構成されている。
第5図は、第2図と異なる部分を示している。第2図と
共通のものには同じ符号を付してある。コンパレータに
はマイクロコンピユータ(LC66508)内蔵のもの
を使用している。アナログスイツチ(44)(45)は廃止し
て、切換は簡易な構成で代用している。つまり、積分回
路(40)の出力はエミツタフオロワ接続されたトランジス
タ(Q1)を介して、ドライブ回路(22)の入力と接続さ
れている。
トランジスタ(Q1)のエミツタは抵抗(64)の一端が
接続され、この抵抗(64)の他端には切換信号(65)が
印加される。又この抵抗(64)の他端には抵抗(66)が
接続されている。この第2の抵抗(66)の他端は混合ア
ンプ(35)及び内蔵コンパレータ(67)の+側入力端子
(68)と接続されている。
又、切換信号の出力端子(37)はオープンドレイン出力で
あり、プルアツプされていないので、Lとなるかハイイ
ンピーダンス状態となる。更に、エミツタフオロワ出力
も、電圧が現われるか、ハイインピーダンス状態であ
る。抵抗(64)は47KΩ、抵抗(66)は10KΩに設
定されている。
切換信号出力端子(37)がハイインピーダンスで、エミツ
タフオロワ出力もハイインピーダンスであれば、混合ア
ンプ(35)出力がドライブ回路(22)に供給される。逆に、
切換信号出力端子(37)がLレベルとなると、エミツタフ
オロワ出力(積分回路(40)の出力)だけがドライブ回路
(22)に供給されることになる。この様にアナログスイツ
チは廃止されているが、実質的に選択手段が構成されて
いる点には代わりがない。
内蔵のコンパレータ(67)の−側入力端子(69)には抵
抗(70)(71)による分圧電圧(電源電圧の)供給され
る。抵抗(70)には並列に、抵抗(72)、ダイオード
(73)の直列回路が図示の如く接続されている。又、ダ
イオード(73)と抵抗(72)の接続中点にはしきい値制
御信号出力端子(74)が接続される。
このしきい値制御信号出力端子(74)もオープンドレイ
ンであつて、プルアツプされていないから、Hレベルの
出力のときはハイインピーダンス状態である。このしき
い値制御信号出力端子(74)がLレベルの時には、抵抗
(72)に電両が流れているから分圧電圧は低くなる(実
施例では2V)。ハイインピーダンス状態では抵抗(7
2)を流れる電流がダイオード(73)を介して抵抗(7
1)に流入するので分圧電圧は高くなる(実施例では3
V)。
さて、第2の実施例の動作について、第4図、第6図を
参照して説明する。第1の実施例と共通の部分について
は、詳しい説明を省略する。
ストツプ状態から早送り/巻戻し状態にメカニズムが変
更された後、切換信号(65)をHレベル(ハイインピー
ダンス状態)に設定し(76)、PWM出力はLレベルに
設定する(77)。又、しきい値切換信号(75)はLレベ
ルに設定される。
その後、30m秒間は待期状態とされる(78)。これ
は、シスコン(20)が早送り/巻戻しモードを判別した
後、他のマイクロコンピユータ(例えば残量検出用マイ
コン等)へ早送り/巻戻しモードを伝達するのに必要な
時間である。
そしてシリンダ回転を開始させる(79)。そして1.5
秒、待期状態とされる(80)。これは、テープがローデ
イング状態である為に、ガイドシリンダ(6)が回転状態
でないときにテープが走行すればテープの損傷の可能性
が高くなるからである。つまり、テープ走行が開始され
る前に、ガイドシリンダの回転が開始され、安定する様
にしている。ガイドシリンダ(6)が回転しているモード
(例えば再生モード)から早送り/巻戻しモードに移る
ときには、この.5秒の待期は不要であるから、ガイド
シリンダの状態に応じて、手順(80)を省いてもよい。
1.5秒経過後、Mcサーボ回路にEPモードでの回転
が指示される(81)。その後1秒間待期状態となつて
(82)PWM出力が開示される(83)。この時の変化量
は5ステツプ(=0.1V)/15m秒である。これに
より積分回路(40)の出力電圧は徐々に上昇するが、混合
アンプ(35)の出力電圧(EPモードの定常状態では約
2.5V)を超えて(実際にはベース・エミツタ間のド
ロツプ分だけよけいに高くなつて)、キヤプスタンモー
タ(14)の回転速度がEPモードより早くなると、混合ア
ンプ(35)の出力はLレベル(OV)になつてしまう。
これにより、それまでHレベルであつた内蔵コンパレー
タ(67)の出力はLレベルに変化する。この変化を検出
するためにコンパレータ(67)出力がLレベルかどうか
がチエツクされる(84)。Lレベルへの変化が検出され
るとPWM出力のデユーテイ変更は一旦停止される(8
5)。
そして切換信号がLレベルに設定される(86)。これ
で、混合アンプ(35)出力は遮断され、OVとなつていて
も、トランジスタ(Q1)からのドライブ回路(22)への
出力電圧は問題なく与えられることになる。
0.1秒の待期後(87)、Mcサーボ回路(22)に早送り
/巻戻しモードでの回転が指示される(88)。0.1
秒、待期するのは遮断の動作が安定するまでの時間を見
ているからである。この指示によりMcサーボ回路(22)
の速度基準は早送り/巻戻しモードにおけるものに変更
されるから、混合アンプ(35)出力はHレベル(5V)に
変化する(キヤプスタンモータ(14)の回転速度はEPモ
ードのそれよりも少し速いだけだから)。
そして、PWM出力デユーテイのステツプアツプが再開
される(88)。このときの変化量は1ステツプ(0.0
2V)/100m秒である。次に、しきい値制御信号
(75)がHレベル(ハイインピーダンス)に設定される
(90)。その後0.3秒間待期した後(91)。コンパレ
ータ(67)出力がLレベルかどうかチエツクする(9
2)。
しきい値制御信号(75)がHレベルに設定されているか
ら内蔵コンパレータ(67)の一側入力端子(69)には3
Vの電圧が与えられている。しきい値を高く変更するの
は、PWM出力から混合アンプ(35)出力へ切換えると
き、出力の差がなるべく小さく、切換がなめらかに行な
われる様にするためである。切換がなめらかに行なわれ
なければ、テープがたるむおそれがある。
更に詳しく説明すれば次の様になる。しきい値を2Vの
ままにしておくと、混合アンプ(35)の出力が2Vになる
まで低下してから(キヤプスタンの回転が早くなつてか
ら)、混合アンプ(35)出力に切換られる。そこで、切換
時には回転の早い状態から、遅くする様サーボが動作す
るから、キヤプスタンモータの回転がなめらかとなら
ず、テープがたるむおそれがある。
しきい値を3Vの設定すれば、少し回転速度の遅い状態
から混合アンプ(35)の出力に切換ることになる。つまり
切換時点でキヤプスタンを早く回転させようと動作が行
なわれることから、テープたるみの生じるおそれは少な
くなる。
0.3秒の待期動作は、Mcサーボ回路の状態が確実
に、早送り/巻戻し状態となるのを待つために挿入され
ている。
早送り/巻戻し(FF/REW)モード開始時には、徐
々に上昇する電圧ドライブ回路(22)に供給されているか
ら、キヤプスタンモータ(14)の回転も徐々に上昇する。
回転速度が早送り/巻戻しモードにおけるそれよりも高
くなると混合アンプ(35)の出力はLレベルとなる。これ
により(92)切換信号(65)がHとされ(93)、PWM
出力がLレベルに設定される(94)。これ以後、混合ア
ンプ(35)の出力でキヤプスタンモータ(14)の回転が制御
される。
以上の動作により、早送り、巻戻しモードの開始時にテ
ープを低速で駆動し、徐々に速度を上げてゆくことがで
きる。
尚、2回のコンパレータ出力チエツク(84)(92)のと
き、PWM出力が256ステツプ変化終了してもLレベ
ルに変化しないときには、直ぐに混合アンプ出力でキヤ
プスタンモータ(14)を制御する様になつている。
(ト) 発明の効果 以上述べた様に本発明によればキヤプスタンモータによ
りリール台の駆動を行なうVTR等の磁気記録再生装置
において、リール台の駆動によりテープを走行せしめる
早送り/巻戻しモード開始のとき、テープが低速から徐
々に加速する様に制御することが簡単な構成で実現でき
るのでその効果は大である。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は第1の実施例に係り、第1図は動作を
示すフローチヤート、第2図は回路ブロツク図、第3図
は波形図である。第4図〜第6図は第2の実施例に係
り、第4図は動作を示すフローチヤート、第5図は回路
ブロツク図、第6図は波形図である。第7図はMcサー
ボ回路の出力特性を示す図、第8図はメカニズムの概略
を示す平面図である。 (20)…シスコン、(14)…キヤプスタンモータ、(21)…M
cサーボ回路、(44)(45)…アナログスイツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リール台の駆動をキヤプスタンモータで行
    なうとともに、早送り/巻戻しモードにおいてもテープ
    がガイドシリンダに巻付けられてなる磁気記録再生装置
    のテープ駆動装置において、前記早送り/巻戻しモード
    における前記キヤプスタンモータの制御電圧を作成する
    第1の作成手段と、前記早送り/巻戻しモード開始時に
    徐々に大きくなる制御電圧を作成する第2の作成手段
    と、前記キヤプスタンモータの回転速度を検出する検出
    手段と、この検出手段の出力でもつて前記第1、第2の
    作成手段の出力のうち一方を選択する選択手段を有する
    ことを特徴とするテープ駆動装置。
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