JP2860122B2 - テープ走行装置 - Google Patents

テープ走行装置

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JP2860122B2 JP1298096A JP29809689A JP2860122B2 JP 2860122 B2 JP2860122 B2 JP 2860122B2 JP 1298096 A JP1298096 A JP 1298096A JP 29809689 A JP29809689 A JP 29809689A JP 2860122 B2 JP2860122 B2 JP 2860122B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はテープ走行装置に関し、特に、サーボループ
がロックするまでの時間を短縮するようにしたテープ走
行装置に関する。
(従来の技術) ビデオテープレコーダ(以下、VTRという)等におけ
る従来のテープ走行装置においては、キャプスタンサー
ボループが構成されている。キャプスタンモータはキャ
プスタンモータドライブ回路によって駆動制御されてお
り、その回転はキャプスタンFG(Frequency Generato
r)によって検出されている。再生時には、キャプスタ
ンFGからはキャプスタンモータの回転に応じた周波数の
FGパルスが速度比較器に出力される。速度比較器は、FG
パルスの周波数に基づいた出力をAFC制御のための信号
として出力する。一方、磁気テープのAPC(自動位相)
制御のために、CTL(コントロール)ヘッドからのCTLパ
ルスが使用されている。CTLパルスは位相比較器におい
て所定の基準信号の位相と比較される。この比較出力が
速度比較器の出力と合成されて積分され、キャプスタン
モータドライブ回路に与えられる。これにより、キャプ
スタンモータドライブ回路はキャプスタンの速度制御を
行う。このように、キャプスタンのAFC及びAPCサーボル
ープを構成して、磁気テープの走行速度及び位相を制御
するようになっている。
ところで、出画時等においては、AFC及びAPCサーボル
ープによる速度及び位相制御がロック状態になるまでの
期間はテープ速度が不安定であり、画面上ではノイズが
現れて極めて見辛いものとなる。そこで、出画時のノイ
ズを表示しないために、AFC及びAPC制御がロック状態に
なるまでは、出画を行わないようになっている。
ところが、キャプスタン起動時等においては、磁気テ
ープがCTLヘッドに接触していないことがあり、このた
め、AFC制御がロック状態になるまでに長時間が経過し
てしまう。特に、VHSフォーマットのEP(3倍記憶)モ
ードにおいては顕著である。したがって、出画時にノイ
ズを表示しないようにした場合には、出画するまでの時
間が極めて長くなってしまうという問題があった。ま
た、キャプスタンモータの起動特性が良好である場合に
は、録画テープ速度を判別するまでに、EPモードのテー
プ速度を越えてしまうこともあり、このため、出画する
までの時間が長くなってしまう。
(発明が解決しようとする課題) このように、上述した従来のテープ走行装置において
は、キャプスタン起動時には、出画するまでに長時間が
経過してしまうという問題点があった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであっ
て、キャプスタンAFC及びAPC制御がロック状態となるま
での時間を短縮することにより、再生開始時に出画する
までの時間を短縮することができるテープ走行装置を提
供することを目的とする。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明に係るテープ走行装置は、再生時におけるテー
プの定常速度から録画時のテープ速度を判別して判別デ
ータを出力する録画テープ速度判別手段と、前記判別デ
ータを記憶する記憶手段と、テープの定常速度による走
行モードから停止モードを設定する際に、前記停止モー
ドを設定する直前における前記録画テープ速度判別手段
による判別データを前記記憶手段に記憶させる制御手段
と、前記停止モードから再生モードを設定する際、再生
モード開始時の所定期間に前記記憶手段に記憶された判
別データに基づいてテープを走行させるテープ走行制御
手段とを具備したものである。
(作用) 本発明において、停止モードが指定されると、制御手
段は、停止モードの直前においてテープ速度が判別可能
なモードでテープが搬送されている場合には、停止モー
ド直前の判別データを記憶手段に記憶させる。これによ
り、停止モードが指定されてテープが停止する直前のテ
ープ速度に基づく判別データが記憶手段に格納される。
再生モード開始時には、テープ走行制御手段がこの判別
データに基づいてテープを搬送させる。こうして、判別
データを使用した速度サーボが行われる。
(実施例) 以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明す
る。第1図は本発明に係るテープ走行装置の一実施例を
示すブロック図である。本実施は1/2インチVTRに適用し
た例である。
操作入力回路1は図示しない操作キーを備え、ユーザ
ー操作に基づく操作入力データをシステムコントロール
制御回路2に出力するようになっている。メカ位置検出
回路3は、例えば、ローディング状態等の機構の状態を
検出して状態検出信号をシステムコントロール制御回路
2に出力する。メカ・テープ走行系制御回路4はシステ
ムコントロール制御回路2によって制御されてシステム
制御を行う。すなわち、メカ・テープ走行系制御回路4
は図示しないキャプスタンモータ等を駆動して磁気テー
プを走行させ、記録及び再生等を行うようになってい
る。
一方、コントロールパルス記録再生制御回路6は、シ
ステムコントロール制御回路2に制御されて、コントロ
ールヘッド5にコントロールパルスを与えて磁気テープ
のコントロールトラックに記録させると共に、コントロ
ールヘッド5の再生信号からコントロールパルスを得
て、録画テープ速度判別回路7に出力する。録画テープ
速度判別回路7は、キャプスタンFG8からFGパルスも入
力されており、コントロールパルス及びFGパルスによっ
て録画時のテープ速度を判別して判別データをシステム
コントロール制御回路2に出力する。なお、コントロー
ルパルス及びFGパルスはシステムコントロール制御回路
2にも与えられ(図示省略)、AFC及びAPCサーボループ
が構成されている。
システムコントロール制御回路2は、ユーザー操作に
よる操作入力データに基づいて、通常再生、早送り、停
止等の各種モードを設定してメカ・テープ走行系制御回
路4を制御すると共に、停止モード直前のモード(以
下、停止前モードという)のテープ走行速度が判別可能
であるか否かを判断する。すなわち、システムコントロ
ール制御回路2は、操作入力回路1からの操作入力デー
タ、メカ位置検出回路3からの状態検出信号及びメカ・
テープ走行系制御回路4への制御によって、停止前モー
ドのテープ走行速度が判別可能であるか否かを判断して
いる。システムコントロール制御回路2は、停止前モー
ドのテープ走行速度が判別可能で、且つ、キャプスタン
によってテープが搬送されている場合には、停止前モー
ドのテープ走行速度の判別データを録画テープ速度判別
回路7から取入れて、録画テープ速度記憶回路9に与え
て記憶させるようになっている。停止前モードのテープ
走行速度が判別不可能である場合には、通常再生モード
等のように、録画時のテープ速度が判別可能なモードを
指定してテープを走行させ、テープ走行速度の判別に必
要な所定時間経過後に、録画テープ速度判別回路7から
の判別データを録画テープ速度記憶回路9に与えて記憶
させるようになっている。なお、テープが搬送されてい
るか否かは、録画テープ速度判別回路7に再生コントロ
ールパルスが供給されているか否かによって判定してい
る。なお、キャプスタンFG8からのFGパルスをシステム
コントロール制御回路2に与えることにより、テープが
搬送されているか否かを判定してもよい。
次に、このように構成されたテープ走行装置の動作に
ついて説明する。
いま、ユーザーのキー操作によって停止モードが指定
されるものとする。操作入力回路1からは停止モードを
示す操作入力データがシステムコントロール制御回路2
に与えられる。そうすると、システムコントロール制御
回路2は、停止前モードがテープ走行速度判別可能であ
るか否かを判断する。一方、録画テープ速度判別回路7
はコントロールパルス及びFGパルスからテープの走行速
度を示す判別データを出力している。システムコントロ
ール制御回路2は、テープ走行速度判別可能である場合
には、停止前モードの判別データを録画テープ速度記憶
回路9に記憶させると共に、メカ・テープ走行系制御回
路4を制御してテープの走行を停止させる。
一方、テープ走行速度が判別不可能である場合には、
システムコントロール制御回路2は、例えば、通常再生
モードを設定して、メカ・テープ走行系制御回路4によ
って通常再生速度でテープを搬送させる。これにより、
録画テープ速度判別回路7によって、テープ速度の判別
が可能となる。システムコントロール制御回路2は、判
別データを録画テープ速度記憶回路9に与えた後、メカ
・テープ走行系制御回路4にテープの停止を指示する。
次に、ユーザー操作によって通常再生モードが指定さ
れるものとする。システムコントロール制御回路2はメ
カ・テープ走行系制御回路4に指示を与えて、テープ走
行を開始させる。キャプスタンの回転はキャプスアンFG
8によって検出され、FGパルスがシステムコントロール
制御回路2に与えられる。一方、システムコントロール
制御回路2は録画テープ速度記憶回路9に記憶された判
別データも読込む。システムコントロール制御回路2は
FGパルスと判別データとに基づいてメカ・テープ走行系
制御回路4を制御してキャプスタンの回転を制御する。
この判別データを利用したキャプスタンサーボを所定時
間行った後に、通常のコントロールパルス及びFGパルス
を使用したキャプスタンサーボに切換える。
このように、本実施例においては、キャプスタンモー
タ起動直後には、判別データを利用してキャプスタンサ
ーボループを構成している。出画するまでの時間を短縮
するために、停止モード時には、ピンチローラを圧着さ
せた状態でテープ走行を停止させることがある。この場
合には、前述したように、シリンダ周辺のテープテンシ
ョンが低下し、再生モード移行直後のコントロールヘッ
ドタッチが悪く、コントロールパルスの再生出力を得る
ことができない。これに対し、本実施例では停止モード
となってテープが停止する直前のテープ速度が判別さ
れ、この判別データによってキャプスタンサーボループ
を構成しており、起動時においてコントロールパルスの
再生出力が得られない場合でも、短時間でサーボループ
をロック状態にすることができる。更に、キャプスタン
モータの起動特性が良好な場合でも、キャプスタンモー
タが加速しすぎることを防止することができ、サーボル
ープがロック状態となるまでの時間を短縮することがで
きる。
また、最近、フライングレイーズヘッドが採用される
ようになって、録画モードから停止モードに移行する時
のブランクがなくなっている。このため、従来において
は、録画時に一時停止モードを設定して録画テープ速度
を切換えた場合、例えば、VHSフォーマットのEPモード
からSP(標準記録)モードに切換えた場合には、SPモー
ドの録画テープ速度を記憶してしまい、再生起動時にサ
ーボループがロック状態となりにくいことがあった。こ
れに対し、本実施例では、テープが走行しない場合には
判別データは変化しないのでこのようなことはないとい
う利点もある。
第2図は本発明の他の実施例に係るテープ走行装置を
示すブロック図である。第2図において第1図と同一の
構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は8mmVTRに適用した例である。第1図のコン
トロールヘッド5の再生信号からコントロールパルスを
得るコントロールパルス記録再生制御回路6に代えて、
ビデオヘッド10の再生信号からパイロット信号を検出す
るパイロット信号検出回路11を使用した点が第1図の実
施例と異なる。録画テープ速度判別回路7はパイロット
信号とFGパルスとによって録画時のテープ速度の判別デ
ータを得ている。
本実施例における作用及び効果は第1図の実施例と同
様である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、短時間にサーボ
ループをロック状態にすることができ、出画するまでの
時間を短縮することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るテープ走行装置の一実施例を示す
ブロック図、第2図は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図。 1……操作入力回路、 2……システムコントロール制御回路、 3……メカ位置検出回路、 4……メカ・テープ走行系制御回路、 7……録画テープ速度判別回路、 9……録画テープ速度記憶回路。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 15/02 G11B 15/087 G11B 15/467

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】再生時におけるテープの定常速度から録画
    時のテープ速度を判別して判別データを出力する録画テ
    ープ速度判別手段と、 前記判別データを記憶する記憶手段と、 テープの定常速度による走行モードから停止モードを設
    定する際に、前記停止モードを設定する直前における前
    記録画テープ速度判別手段による判別データを前記記憶
    手段に記憶させる制御手段と、 前記停止モードから再生モードを設定する際、再生モー
    ド開始時の所定期間に前記記憶手段に記憶された判別デ
    ータに基づいてテープを走行させるテープ走行制御手段
    と を具備したことを特徴とするテープ走行装置。
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